JPH08274390A - 増幅用光ファイバとその製法 - Google Patents

増幅用光ファイバとその製法

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JPH08274390A
JPH08274390A JP7073452A JP7345295A JPH08274390A JP H08274390 A JPH08274390 A JP H08274390A JP 7073452 A JP7073452 A JP 7073452A JP 7345295 A JP7345295 A JP 7345295A JP H08274390 A JPH08274390 A JP H08274390A
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optical fiber
amplification
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ppm
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Atsushi Umeda
淳 梅田
Keiichi Aiso
景一 相曽
Kunio Ogura
邦男 小倉
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Furukawa Electric Co Ltd
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    • C03C13/00Fibre or filament compositions
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ErやAlを高濃度で添加してもガラスの構
造欠陥が少ない安定したガラスが得られ光増幅特性の良
好な増幅用光ファイバとその製法を提供する。 【構成】 ErとAlを共ドープしたコア部1のOD基
の含有量が2ppm以上である。 【効果】 ガラス合成工程や線引工程で形成された構造
欠陥がOD基で解消されて欠陥が少ない安定な光ファイ
バガラスとなり、光増幅特性の良好な増幅用光ファイバ
となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報を光のかたちで光フ
ァイバを介して長距離に伝送する光ファイバ通信システ
ム等に使用される増幅用光ファイバとその製法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】現在実用化されている光ファイバ通信シ
ステムにおいて、光ファイバ伝送路中での損失による信
号光の減衰を補償するために、所定距離ごとに増幅専用
の増幅用光ファイバが介在されている。増幅用光ファイ
バとしては誘導放出効果を持つ光ファイバを利用したも
のが提案されている。この増幅用光ファイバはEr(エ
ルビウム)を1,000ppm程度の高濃度でドーピン
グした10m程度の長さのもので、図9に示すようにし
て使用される。
【0003】増幅用光ファイバを用いた光増幅装置は増
幅用光ファイバaを上手側の光ファイバ伝送路e1およ
び下手側の光ファイバ伝送路e2にそれぞれ例えば融着
接続し、この光ファイバ伝送路系に増幅用光ファイバa
内のErを励起する半導体レーザ等の励起光源cと、光
ファイバ伝送路e1を介して伝送されてきた信号光と励
起光源cからの励起光とを混合する合波器dとを備えて
いる。合波器dで混合された信号光と励起光とは増幅用
光ファイバaに入射し、励起光によって増幅用光ファイ
バa内のErを高いエネルギー準位に励起(ポンピン
グ)し、誘導放出効果によって信号光を増幅する。この
ような増幅用光ファイバを使用することによって、光信
号を電気信号に変換することなく光の状態のまま直接に
増幅することができるので、装置の小型化、低廉化を図
れる等の利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では光
ファイバ伝送路の長距離化に伴いより、高出力、高効
率、増幅波長依存性低減などの特性向上の要求が望まれ
るている。この要求に応えるものとして、増幅用光ファ
イバはErおよび安定剤となるAlの高濃度添加が行わ
れている。ところが、光ファイバのベースガラスである
GeO2 −SiO2 にErやAlを高濃度で添加すると
増幅用光ファイバのガラス構造の欠陥が生じ易くなり、
そのため増幅用光ファイバの光増幅特性にも様々な影響
が出てくる。例えば、ガラスの構造欠陥が多くなると、
異常散乱や吸収などが原因となって、光増幅特性として
重要なNF(雑音指数)が劣化したり、増幅の波長依存
性などに変化が生ずるという問題が発生する。
【0005】本発明は上記の課題を解決し、ErやAl
を高濃度で添加してもガラスの構造欠陥が少ない安定し
たガラスが得られ光増幅特性の良好な増幅用光ファイバ
とその製法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために以下のような手段を有している。
【0007】本発明のうち請求項1の増幅用光ファイバ
は、ErとAlを共ドープしたコア部のOD基の含有量
が2ppm以上であることを特徴とする。
【0008】本発明のうち請求項2の増幅用光ファイバ
は、ErとAlを共ドープしたコア部のOH基の含有量
が2ppmから20ppmの範囲であることを特徴とす
る。
【0009】本発明のうち請求項3の増幅用光ファイバ
は、ErとAlを共ドープしたコア部のOH基及びOD
基の含有量が2ppm以上でその内OH基の含有量が2
0ppm以下であることを特徴とする。
【0010】本発明のうち請求項4の増幅用光ファイバ
は、コア部がセンタコアとサイドコアの2重構造となっ
ていてErとAlがセンタコアにドープされていること
を特徴とする。
【0011】本発明のうち請求項5の増幅用光ファイバ
の製法は、コア部にErとAlを共ドープした光ファイ
バ母材を線引きして光ファイバを形成する工程と、前記
線引した光ファイバを所定時間の間水素雰囲気又は/及
び重水素雰囲気に所定の加熱温度で晒してコア部にOH
基又は/及びOD基を2ppm以上含有させる工程とを
有することを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明のうち請求項1の増幅用光ファイバによ
れば、ErとAlを共ドープしたコア部のOD基の含有
量が2ppm以上であるので、ガラス合成工程や線引工
程で形成された構造欠陥がOD基で解消されて欠陥が少
ない安定な光ファイバガラスとなり、光増幅特性の良好
な増幅用光ファイバとなっている。
【0013】本発明のうち請求項2の増幅用光ファイバ
によれば、ErとAlを共ドープしたコア部のOH基の
含有量が2ppmから20ppmの範囲となっているの
で、ガラス合成工程や線引工程で形成された構造欠陥が
OH基で解消されて欠陥が少ない安定な光ファイバガラ
スとなり、光増幅特性の良好な増幅用光ファイバとなっ
ている。また、この増幅用光ファイバは1.5μm帯に
吸収を持つOH基の含有量が20ppm以下となってい
るので、ロス増による光増幅による出力の低下は少な
い。
【0014】本発明のうち請求項3の増幅用光ファイバ
は、ErとAlを共ドープしたコア部のOH基及びOD
基の含有量が2ppm以上でその内OH基の含有量が2
0ppm以下となっているので、ガラス合成工程や線引
工程で形成された構造欠陥がOH基及びOD基で解消さ
れて欠陥が少ない安定な光ファイバガラスとなり、光増
幅特性の良好な増幅用光ファイバとなっている。また、
この増幅用光ファイバは1.5μm帯に吸収を持つOH
基の含有量が20ppm以下となっているので、ロス増
による光増幅による出力の低下は少ない。
【0015】本発明のうち請求項4の増幅用光ファイバ
は、コア部がセンタコアとサイドコアの2重構造となっ
ていてErとAlがセンタコアにドープされているの
で、選択的に取り込まれる水素分子若しくは重水素分子
が構造欠陥の少ないAlをドープしないサイドコア2で
はOH基若しくはOD基の形成が自然と抑制され、セン
タコア1のみにOH基若しくはOD基が多くなる。
【0016】本発明のうち請求項5の増幅用光ファイバ
の製法は、コア部にErとAlを共ドープした光ファイ
バ母材を線引きして光ファイバを形成する工程と、前記
線引した光ファイバを所定時間の間水素雰囲気又は/及
び重水素雰囲気に所定の加熱温度で晒してコア部にOH
基又は/及びOD基を2ppm以上含有させる工程とを
有しているので以下のような作用を有する。
【0017】光ファイバガラスの構造欠陥は、ガラス合
成工程や線引工程で形成されるが、ガラス中にOH基や
OD基を含有させることによって、構造欠陥と水素や重
水素が化学結合して構造欠陥が解消する。従って、非常
に構造欠陥の少ない安定なガラスが得られ、光増幅特性
の良好なものが得られる。しかしながら、OH基は信号
光と励起波長近くの1.5μm帯に吸収を持つため、多
量に添加するとロス増が生じて光増幅による出力は低下
する。
【0018】従って、大きなロス増を生じない程度にO
H基を添加する必要があるが、例えば、ガラス合成工程
でのOH基の含有量のコントロールは非常に困難である
が、本発明では、OH基を含有させるために線引した光
ファイバを所定時間の間水素雰囲気に所定の温度で晒し
てコア部にOH基を2ppmから20ppmの範囲にす
るので、OH基の含有量のコントロールは時間と温度を
コントロールすることによって容易に行うことができ
る。
【0019】ー方、OD基の場合は1.5μm帯に吸収
を持たないため、伝送損失を損なわずに光増幅特性の改
善が可能である。ただし、DはHと容易に置換するこ
と、及び重水素は価格的に非常に高価なことから、ガラ
ス合成から光ファイバ化に至る工程でOD基をガラス内
に生成させることは実質上困難であるが、本発明では、
OD基を含有させるために線引した光ファイバを所定時
間の間重水素雰囲気に所定の加熱温度で晒してコア部に
OD基を2ppm以上含有させるので、OD基の含有量
のコントロールは時間と温度をコントロールすることに
よって容易に行うことができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。 (実施例1)図1は本発明の増幅用光ファイバの一実施
例を示す断面図である。1はセンタコア、2はサイドコ
ア、3はクラッド、4は被覆である。センタコア1はΔ
=1%のゲルマコアで、センタコア1の外側には直径比
3倍までΔ1%のサイドコア2が設けられた2重構造の
増幅用光ファイバである。センタコア1にはErが1,
000ppm、Alが4%ドープされている。図2は本
発明の増幅用光ファイバのセンタコア1にOH基やOD
基を含有させる前のEr/Alドープ光ファイバ心線5
である。
【0021】図3は図2に示すEr/Alドープ光ファ
イバ心線5の線引き工程を示す説明図である。ゲルマコ
ア部にErが1,000ppm、Alが4%ドープされ
た光ファイバ母材31をヒータ32を内包する線引炉3
3で外径125μmの光ファイバ34に線引きする。
【0022】この線引き直後の光ファイバ34は線引炉
33の直下に配置されたUV樹脂を施すダイス35に導
かれ、その後UV灯を有する硬化装置36でUV樹脂が
硬化されてEr/Alドープ光ファイバ心線5が形成さ
れる。上記のEr/Alドープ光ファイバ心線5が輪取
りされて図4に示すような密閉される処理炉41に収納
されてコア1にOH基の含侵が行われる。処理炉41に
は図示されていないヒータ等を有する周知の温度制御装
置が備えられている。
【0023】OH基の含侵前のEr/Alドープ光ファ
イバ心線5のOH基の量は、ロススペクトルの1240
nmのピークで定量すると約1dB/kmでの検出限界
以下であり、OH基としては1ppm以下と推定され
た。(石英ガラスではOH基1ppmあたり1dB/k
mのロス増といわれている。) このEr/Alドープ光ファイバ心線5について、処理
炉41に水素を100%充填した雰囲気で、40℃、8
0℃、120℃、150℃の各温度で、それぞれ50時
間のOH基の含侵処理を施した。本処理後、未反応の水
素分子がEr/Alドープ光ファイバ心線5外に拡散す
るまでEr/Alドープ光ファイバ心線5を大気中に放
置して本発明の増幅用光ファイバを得て、それぞれNF
及び各種特性を評価した。
【0024】上記の各条件で処理した増幅用光ファイバ
のロススペクトルから1240nmのピーク値を読みと
ると、各々、1dB/km、2dB/km、10dB/
km、20dB/kmであった。OH基含有量に換算す
ると、そのまま、1ppm、2ppm、10ppm、2
0ppmとなる。上記の各条件で処理した増幅用光ファ
イバの増幅特性を図5及び図6に示した。処理温度が高
い程Gainは低下するが、光増幅特性の波長依存性は
小さくなっており、波長多重通信に用いた場合には非常
に有効な特性となる。これは、Er周辺に配位したAl
の構造欠陥が水素との結合により消失し、散乱やカラー
センターによる吸収などが抑制されたためと考えられ
る。
【0025】しかし、150℃で処理を行なうと、ロス
の増加の影響でGainの低下が大きくなるため、15
0℃が限界であることが分かる。一方、NFは水素添加
により大幅に改善され、80℃の処理でOH基が2pp
m程度になれば、構造欠陥が充分埋められる。それ以上
ではほぼ同等の特性を示す。以上の結果から、比較的少
量の水素処理で波長特性とNFが改善されることがわか
る。
【0026】以上説明したように、本発明の光ファイバ
化後すなわち線引き後のEr/Alドープ光ファイバの
水素処理によるOH基の形成は、OH基の量を正確に制
御することが容易であり、また線引工程で生じている構
造欠陥を最終段階で消すことができるることから、ガラ
ス化工程でコントロールする方法よりはより効果が高
い。
【0027】また、今回用いたEr/Alドープ光ファ
イバ心線5は、センタコア1で光を増幅し、サイドコア
2で主として増幅された光が伝搬するため、OH基はコ
ア部だけに添加した方がよい。水素分子は構造欠陥に選
択的に取り込まれるので、構造欠陥の少ないAlをドー
プしないサイドコア2ではOH基形成が自然と抑制さ
れ、センタコア1のみにOH基が多くなる利点もある。
【0028】(実施例2)実施例1と同様のEr/Al
ドープ光ファイバ心線5を用いて、前述した水素に替え
て重水素で実施例1と同様の条件でOD基の含侵処理を
行い増幅用光ファイバを得た。重水素のガラス中の拡散
速度は水素と大きく違わないことから、同一の処理条件
で形成されたOD基の量はOH基とほぼ同じと推定され
る。処理結果を図7及び図8に示す。OD基は1550
nm付近に吸収を持たないため、Gainの劣化見られ
ず、波長依存性及びNF改善効果のみが認められた光増
幅特性の良好な増幅用光ファイバが得られた。
【0029】(実施例3)実施例1と同様のEr/Al
ドープ光ファイバ心線5を用いて、水素と重水素を50
%づつ混合した雰囲気で実施例1と同様の条件でOH基
及びOD基の含侵処理を行い増幅用光ファイバを得た。
上記の各条件で処理した増幅用光ファイバの増幅特性は
実施例1とほぼ同様の結果で光増幅特性の良好な増幅用
光ファイバが得られた。あった。
【0030】なお、上記各実施例において増幅用光ファ
イバのコア部は2重構造となっているが、コア部は2重
構造のものに限るものではなく単一のコアのものでも、
ガラス合成工程や線引工程で形成された構造欠陥がOH
基及びOD基で解消されて欠陥が少ない安定な光ファイ
バガラスとなり、光増幅特性の良好な増幅用光ファイバ
となることは上記各実施例と同様である。以上説明した
ように、線引き後のEr/Alドープ光ファイバを重水
素若しくは比較的少量の水素の処理を行うことによって
増幅用光ファイバの波長特性とNFが改善されることが
わかる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のうち請求項
1の増幅用光ファイバによれば、ErとAlを共ドープ
したコア部のOD基の含有量が2ppm以上であるの
で、ガラス合成工程や線引工程で形成された構造欠陥が
OD基で解消されて欠陥が少ない安定な光ファイバガラ
スとなり、光増幅特性の良好な増幅用光ファイバとなっ
ている。
【0032】本発明のうち請求項2の増幅用光ファイバ
によれば、ErとAlを共ドープしたコア部のOH基の
含有量が2ppmから20ppmの範囲となっているの
で、ガラス合成工程や線引工程で形成された構造欠陥が
OH基で解消されて欠陥が少ない安定な光ファイバガラ
スとなり、光増幅特性の良好な増幅用光ファイバとなっ
ている。また、この増幅用光ファイバは1.5μm帯に
吸収を持つOH基の含有量が20ppm以下となってい
るので、ロス増による光増幅による出力の低下は少な
い。
【0033】本発明のうち請求項3の増幅用光ファイバ
は、ErとAlを共ドープしたコア部のOH基及びOD
基の含有量が2ppm以上でその内OH基の含有量が2
0ppm以下となっているので、ガラス合成工程や線引
工程で形成された構造欠陥がOH基及びOD基で解消さ
れて欠陥が少ない安定な光ファイバガラスとなり、光増
幅特性の良好な増幅用光ファイバとなっている。また、
この増幅用光ファイバは1.5μm帯に吸収を持つOH
基の含有量が20ppm以下となっているので、ロス増
による光増幅による出力の低下は少ない。
【0034】本発明のうち請求項4の増幅用光ファイバ
は、コア部がセンタコアとサイドコアの2重構造となっ
ていてErとAlがセンタコアにドープされているの
で、選択的に取り込まれる水素分子若しくは重水素分子
が構造欠陥の少ないAlをドープしないサイドコア2で
はOH基若しくはOD基の形成が自然と抑制され、セン
タコア1のみにOH基若しくはOD基が多くなる効果が
ある。
【0035】本発明のうち請求項5の増幅用光ファイバ
の製法は、コア部にErとAlを共ドープした光ファイ
バ母材を線引きして光ファイバを形成する工程と、前記
線引した光ファイバを所定時間の間水素雰囲気又は/及
び重水素雰囲気に所定の加熱温度で晒してコア部にOH
基又は/及びOD基を2ppm以上含有させる工程とを
有しているので以下のような効果を有する。
【0036】光ファイバガラスの構造欠陥は、ガラス合
成工程や線引工程で形成されるが、ガラス中にOH基や
OD基を含有させることによって、構造欠陥と水素や重
水素が化学結合して構造欠陥が解消する。従って、非常
に構造欠陥の少ない安定なガラスが得られ、光増幅特性
の良好なものが得られる。しかし、OH基の場合は大き
なロス増を生じない範囲にする必要があるが、本発明で
は、OH基を含有させるために線引した光ファイバを所
定時間の間水素雰囲気に所定の温度で晒してコア部にO
H基を2ppmから20ppmの範囲にするので、OH
基の含有量のコントロールは時間と温度をコントロール
することによって容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の増幅用光ファイバの一実施例を示す断
面図である。
【図2】図1の増幅用光ファイバに使用されるEr/A
lドープ光ファイバの一例を示す断面図である。
【図3】図1の増幅用光ファイバの製造工程の一部を示
す説明図である。
【図4】図1の増幅用光ファイバの製造工程の一部を示
す説明図である。
【図5】本発明の増幅用光ファイバの一実施例の光増幅
特性図である。
【図6】本発明の増幅用光ファイバの一実施例の他の光
増幅特性図である。
【図7】本発明の増幅用光ファイバの他の実施例の光増
幅特性図である。
【図8】本発明の増幅用光ファイバの他の実施例の他の
光増幅特性図である。
【図9】増幅用光ファイバを使用した従来の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 センタコア 2 サイドコア 3 クラッド 4 被覆 5 Er/Alドープ光ファイバ心線 31 光ファイバ母材 33 線引炉 41 処理炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 6/04 G02B 6/04 E G02F 1/35 501 G02F 1/35 501 H01S 3/16 H01S 3/16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ErとAlを共ドープしたコア部のOD
    基の含有量が2ppm以上であることを特徴とする増幅
    用光ファイバ。
  2. 【請求項2】 ErとAlを共ドープしたコア部のOH
    基の含有量が2ppmから20ppmの範囲であること
    を特徴とする増幅用光ファイバ。
  3. 【請求項3】 ErとAlを共ドープしたコア部のOH
    基及びOD基の含有量が2ppm以上でその内OH基の
    含有量が20ppm以下であることを特徴とする増幅用
    光ファイバ。
  4. 【請求項4】 コア部がセンタコアとサイドコアの2重
    構造となっていてErとAlがセンタコアにドープされ
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の
    増幅用光ファイバ。
  5. 【請求項5】 コア部にErとAlを共ドープした光フ
    ァイバ母材を線引きして光ファイバを形成する工程と、
    前記線引した光ファイバを所定時間の間水素雰囲気又は
    /及び重水素雰囲気に所定の加熱温度で晒してコア部に
    OH基又は/及びOD基を2ppm以上含有させる工程
    とを有することを特徴とする増幅用光ファイバの製法。
JP7073452A 1995-03-30 1995-03-30 増幅用光ファイバとその製法 Pending JPH08274390A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002148450A (ja) * 2000-08-25 2002-05-22 Alcatel 光ファイバの1380nm〜1410nmにおける水素感度を低減させる方法
JP2003137580A (ja) * 2001-11-06 2003-05-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバの処理方法、光ファイバの製造方法、光ファイバ
JP2007114335A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Fujikura Ltd 光増幅用光ファイバの出力低下抑制方法、光増幅用光ファイバ、光ファイバ増幅器及び光ファイバレーザ

Cited By (4)

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