JPH08273505A - 検出スイッチ - Google Patents

検出スイッチ

Info

Publication number
JPH08273505A
JPH08273505A JP7617195A JP7617195A JPH08273505A JP H08273505 A JPH08273505 A JP H08273505A JP 7617195 A JP7617195 A JP 7617195A JP 7617195 A JP7617195 A JP 7617195A JP H08273505 A JPH08273505 A JP H08273505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
level
signal
detection
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7617195A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikiho Aoki
幹保 青木
Akio Matsushima
章雄 松島
Tsuneishi Tomita
常石 冨田
Hiroaki Igushi
宏昭 伊串
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koganei Corp
Panasonic Industrial Devices SUNX Co Ltd
Original Assignee
Koganei Corp
Sunx Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koganei Corp, Sunx Ltd filed Critical Koganei Corp
Priority to JP7617195A priority Critical patent/JPH08273505A/ja
Publication of JPH08273505A publication Critical patent/JPH08273505A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 判定レベルの設定を容易且つ正確に行える検
出スイッチを提供する。 【構成】 流体の圧力値を検出してこれに対応する検出
レベル信号を生成する圧力検出手段14と、設定手段に
より設定された所定の設定圧力値に対応する圧力レベル
信号を生成する圧力設定手段21と、設定圧力値を指標
により表示する圧力表示部3と、制御回路を制御する制
御信号を出力する信号出力手段26と、圧力レベル信号
が圧力表示部3に表示された実際の圧力値に対応するよ
うに補正信号を生成する補正手段23とを有するもので
ある。圧力設定手段21により生成された圧力レベル信
号をマイコン20において補正信号により補正して補正
圧力レベルを算出し、圧力検出手段14により検出され
た圧力値がこの補正圧力レベルとなったときに信号出力
手段26を動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は検出対象の物理レベルを
検出し、この物理レベルが予め設定された設定値以上あ
るいは以下になったときに制御回路の制御を行う検出ス
イッチに関する。
【0002】
【従来の技術】検出対象の物理レベルを検出するととも
に所定の判定レベルと比較し、その比較結果に基づきオ
ン/オフ信号を出力する検出スイッチの一例としては、
たとえば、株式会社オーム社発行、「新版 油空圧便
覧」(1989年 2月25日発行)、P522〜P523に記載されて
いるように、加圧流体の圧力を検出する半導体式圧力ス
イッチが知られている。
【0003】この半導体式圧力スイッチは、圧力スイッ
チに印加される加圧流体の圧力をシリコンダイヤフラム
を用いた半導体圧力検出素子によって検出するととも
に、その検出された圧力レベルに応じた圧力レベル信号
と設定ボリュームによって設定された判定レベルとを比
較し、その比較結果に基づきオン/オフ信号を出力する
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような検出スイッ
チにおいて、従来、設定ボリューム部分には単に設定位
置の目安として所定調整幅毎に刻み目盛が設けられてい
るだけで、設定される圧力レベルが数値表示されていな
い。そのために、判定レベルを設定する場合には、設定
したい圧力レベルの加圧流体を印加した状態で検出出力
表示灯を見ながら設定ボリュームを調整し、ちょうど検
出出力表示灯の点灯状態が変化する調整位置に設定を行
わなければならない。したがって、判定レベルの設定作
業が非常に煩雑になり、また設定した圧力レベルが数値
的に把握できないという問題がある。しかも、頻繁に判
定レベルを変えなければならない場合にはその都度上記
のような調整作業をしなければならず、煩雑さがより一
層増すことになる。
【0005】また、仮に設定ボリューム部分に圧力レベ
ルの数値表示目盛を設けたとしても、設定ボリュームの
操作部の機構的なばらつきや可変抵抗器の電気的なばら
つきによって、設定される最終的な判定レベルは個々の
製品によって大きくばらついてしまうという問題点が発
生する。このような場合には、数値表示目盛通りの判定
レベルに正確に設定できなくなり、該数値表示目盛が実
質的に無意味なものになってしまう。
【0006】そこで、本発明の目的は、判定レベルの設
定を容易且つ迅速に行うことができる検出スイッチを提
供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、判定レベルの設定を
正確に行うことができる検出スイッチを提供することに
ある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、次の通
りである。
【0010】すなわち、本発明による検出スイッチは、
検出対象の物理レベルを検出してこれに対応する検出レ
ベル信号を生成する検出手段と、設定手段により設定さ
れた所定の判定レベルに対応する判定レベル信号を生成
する判定レベル設定手段と、この判定レベルを指標によ
り表示する判定レベル表示手段と、制御回路を制御する
制御信号を出力する信号出力手段と、判定レベル信号が
判定レベル表示手段に表示された実際の物理レベルに対
応するように補正信号を生成する補正手段とを有するも
のである。判定レベル設定手段により生成された判定レ
ベル信号を演算処理手段において補正信号により補正し
て補正判定レベルを算出し、検出手段により検出された
物理レベルがこの補正判定レベルとなったときに信号出
力手段を動作させる。
【0011】また、本発明による検出スイッチは、流体
の圧力値を検出してこれに対応する検出レベル信号を生
成する圧力検出手段と、設定手段により設定された所定
の設定圧力値に対応する圧力レベル信号を生成する圧力
設定手段と、設定圧力値を指標により表示する設定圧力
表示手段と、制御回路を制御する制御信号を出力する信
号出力手段と、圧力レベル信号が設定圧力表示手段に表
示された実際の圧力値に対応するように補正信号を生成
する補正手段とを有するものである。圧力設定手段によ
り生成された圧力レベル信号を演算処理手段において補
正信号により補正して補正圧力レベルを算出し、圧力検
出手段により検出された圧力値がこの補正圧力レベルと
なったときに信号出力手段を動作させる。
【0012】これらの場合において、補正手段には可変
抵抗器または書き込み可能な半導体メモリを用いること
ができる。また、設定手段と指標との間には、この指標
の移動速度を設定手段の操作速度以下にする減速手段を
設けることができる。
【0013】そして、このような検出スイッチには、検
出対象の物理レベルまたは流体の圧力値を表示する検出
レベル表示手段を設けてもよい。
【0014】
【作用】上記のような構成の検出スイッチによれば、設
定手段の調整範囲に対応して設定圧力表示手段が設けら
れているので、検出スイッチ単体のみで設定作業がで
き、しかも単に設定したい物理レベルの数値目盛に設定
手段の指標を合わせるだけ設定作業ができる。したがっ
て、判定レベルの設定作業を容易且つ迅速に行うことが
可能になる。
【0015】また、設定手段の機構的なばらつきや、判
定レベル設定手段の電気的なばらつきを組み立て段階に
おいて補正手段によって予め補正してあるので、表示数
値に示される正確な物理レベルにおいてのスイッチング
が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて詳
細に説明する。なお、実施例を説明するための全図にお
いて、同一の部材には同一の符号を付し、その繰り返し
の説明は省略する。
【0017】(実施例1)図1は本発明の一実施例であ
る検出スイッチを示す斜視図、図2は図1の検出スイッ
チの正面図、図3は図1のIII −III 線に沿う断面図、
図4は図1のIV−IV線に沿う断面図、図5は図1の検出
スイッチの内部回路を示すブロック図、図6は図1の検
出スイッチの動作フローチャートである。
【0018】本実施例の検出スイッチは圧力導入ポート
1から導入された加圧流体の圧力を検出する圧力スイッ
チであり、図1および図2に示すように、たとえば六面
体の圧力表示ケース2の正面に設けられたほぼ正方形の
表示パネル部2aには、その中心部から同一半径の位置
に円弧状に19個のLEDが配置されている。そして、
これらのLEDにより構成される圧力表示部(検出レベ
ル表示手段)3により、流体の圧力はたとえば赤色によ
りドット表示される。
【0019】この圧力表示部3にはLEDに対応して圧
力値が示された数字目盛が標記されており、この数字目
盛とLEDとによって検出対象である流体の圧力が0.05
MPa毎に表示される。したがって、図示する場合には、
0.05MPa から1.0MPaまでの圧力を表示(但しLEDは0.
10MPa からの数字目盛に対応している)することがで
き、たとえば、8番目のLEDが点灯していれば流体の
圧力は0.45MPa であることが示される。なお、1番目の
LEDの隣接位置には、検出スイッチの電源のオン/オ
フを示すインジケータ4が、また、圧力表示部3の下方
には、その右下に検出圧力が隣接するLEDの中間レベ
ルにある場合に点灯する補助表示灯5が、その左下に検
出スイッチが図示しない制御回路を制御している状態に
あることを表す動作表示灯6がそれぞれ配置されてい
る。
【0020】表示パネル部2aの前面を覆うカバー10
(図3、図4)には、円弧状に形成された透明窓部を通
して視認可能に設けられた数字目盛およびこの数字目盛
に対応して設けられた設定目盛から構成される設定圧力
表示手段7が配置されている。また、表示パネル部2a
の中央には圧力設定ダイヤル(設定手段)8が設けられ
ており、圧力設定ダイヤル8を操作してこれとリンクし
て動作する圧力設定指針(指標)9で設定圧力表示手段
7中の所定レベルを指し示すことにより、制御回路を制
御する制御信号を送るポイントの圧力値つまり設定圧力
値(判定レベル)がセットされるようになっている。し
たがって、たとえば圧力設定ダイヤル8で圧力設定指針
9を0.45MPa にセットすれば、空気圧配管内の空気の圧
力が0.45MPa にまで低下した場合に空気圧配管からの空
気により作動するアクチュエータを有する空気圧作動装
置の作動が停止される。
【0021】図示する検出スイッチはDC電源で作動す
るようになっており、圧力表示ケース2の下端面からは
プラス端子、アース端子および信号出力端子からなるケ
ーブル11が導出されている。
【0022】図3に示すように、検出スイッチの内部に
設けられて固定プレート12を介して圧力表示ケース2
にボルト止めされたセンサ支持部13には、シリコンダ
イヤフラムの表面に拡散抵抗を形成した半導体センサ1
4aが搭載されており、圧力導入ポート1を介して外部
から印加された加圧流体をこの半導体センサ14aにほ
ぼ垂直に導いてその圧力値(物理レベル)を検出するた
めに案内ポート15が開設されている。半導体センサ1
4aと電気的に接続されて信号生成部14bが第1の基
板16に搭載されており、これら半導体センサ14aと
信号生成部14bとからなる圧力検出手段(検出手段)
14によって流体の圧力値が検出されるとともにこの圧
力値に対応した電圧値を有する検出レベル信号が生成さ
れる。
【0023】第1の基板16には検出レベル信号を所定
の増幅率にて増幅する増幅回路17が、また第1の基板
16と平行に設けられた第2の基板18には増幅された
検出レベル信号がフラットケーブル19を介して入力さ
れる演算処理手段であるマイコン20がそれぞれ搭載さ
れている。このマイコン20はA/Dコンバータ、RO
M、RAM等を有しており、図5に示す入力端子I1 に
入力された検出レベル信号をA/Dコンバータによって
デジタル値に変換し、ROM内に予め記憶されたプログ
ラムに従って図6に示す動作フローチャートを実行する
とともに、前記したLEDを点灯させて加圧流体の圧力
値を示すようになっている。
【0024】第2の基板18のマイコン搭載面と反対の
面には、回転型可変抵抗器からなる圧力設定手段(判定
レベル設定手段)21が搭載されており、図5に示すよ
うに、この圧力設定手段21の可変端子21aはマイコ
ン20の入力端子I2 に、2つの固定端子21b,21
cは電源およびGNDにそれぞれ接続されている。ま
た、前記した圧力設定ダイヤル8は圧力設定手段21の
回転操作子22に嵌合しており、したがって、外部から
圧力設定ダイヤル8を回転操作して圧力設定指針9を設
定圧力表示手段7の目標とする圧力値の目盛位置に設定
することにより、その設定する圧力値に応じた電圧値で
ある圧力レベル信号(判定レベル信号)が生成され、入
力端子I2 からマイコン20内に入力される。
【0025】第1の基板16には、圧力設定手段21と
同様の回転型可変抵抗器からなる補正手段23が搭載さ
れている。図5に示すように、この補正手段23の可変
端子23aはマイコン20の入力端子I3 に、2つの固
定端子23b,23cは電源およびGNDにそれぞれ接
続されている。したがって、補正手段23の回転操作子
24を回転操作することにより、その設定位置に応じた
電圧値が入力端子I3からマイコン20内に入力され
る。
【0026】この補正手段23は、圧力設定ダイヤル8
による設定圧力値と圧力設定手段21からマイコン20
に入力される電圧値とがそれぞれの構造的要因および電
気的要因によって製品個々にばらつくことを補正するも
のであって、圧力レベル信号が実際の圧力値に対応する
ように所定の補正信号がマイコン20に出力される。な
お、補正手段23は圧力表示ケース2内の第1の基板1
6に取り付けられているので、検出スイッチの製造段階
で調整操作されるのみで、製品完成状態においての外部
操作はできないようになっている。
【0027】第1の基板16に設けられたモード切換ス
イッチ25は、図6の動作フローチャートにおける通常
の検出モードと調整モードとの切り換えを行うものであ
り、そのスイッチ25の開閉に基づきマイコン20の入
力端子I4 に入力される電圧をマイコン20側で認識し
てモード切り換えを行う。なお、このモード切換スイッ
チ25も補正手段23と同様、検出スイッチの製造段階
で切換操作されるのみで完成状態では外部から操作する
ことができないようになっている。
【0028】第1の基板16に搭載された信号出力手段
26および前記した動作表示灯6は、図5に示すように
マイコン20の出力端子Oに接続されており、この出力
端子Oからは圧力検出手段14で検出された圧力値と圧
力設定手段21によって設定された設定圧力値とを比較
した比較結果に基づきオン/オフ信号が出力される。そ
して、そのオン/オフ信号によって動作する信号出力手
段26が図示しない外部の負荷を引くとともに動作表示
灯6が点灯される。
【0029】なお、図5に示す電源回路27はマイコン
20およびその他の回路へ電源を供給する。ここで、電
源端子+Vを介してマイコン20へ供給される電源電圧
と圧力設定手段21および補正手段23が接続される電
源電圧とは同一とされている。したがって、電源回路2
7の出力電圧が変動してマイコン20内のA/Dコンバ
ータの基準電圧が変動しても、これら圧力設定手段21
および補正手段23からの出力電圧も同様に変動するた
めにその変動分をキャンセルすることができ、電源電圧
の変動の影響を受けることなくA/D変換を行うことが
できるようになっている。
【0030】次に、図6の動作フローチャートに基づき
本実施例の検出スイッチの動作について、検出モードと
調整モードとに分けて説明する。
【0031】A.検出モード(モード切換スイッチが開
状態の場合) ユーザ側においては、この検出スイッチは検出モードに
従って動作するようになっている。
【0032】まず、検出スイッチに電源を投入するとマ
イコン20がROMに予め記憶された動作プログラムを
開始する。第1のステップS1 において初期設定を行い
変数を全てクリアする。
【0033】次に第2のステップS2 に移行し、後述す
る調整モードにて予めメーカ側で設定された補正手段2
3からの補正信号を入力端子I3 に入力し、この電圧を
A/D変換してデジタル値の補正信号として変数D3 に
代入する。
【0034】そして、第3のステップS3 にて、圧力設
定手段21から入力端子I2 に入力される判定レベル信
号をA/D変換してデジタル値の判定レベル信号として
変数D2 に代入し、補正判定レベルであるD2 +D3 を
算出してこの結果を変数D2に代入する。
【0035】第4のステップS4 の検出ルーチンにおい
ては、入力端子I1 に入力される圧力検出手段14から
の検出レベル信号の信号電圧をA/D変換してデジタル
値の検出レベル信号として変数D1 に代入する。そし
て、この変数D1 と前記した変数D2 とを比較し、D2
がD1 と等しくなったときにオン/オフ信号を出力端子
Oから出力し、信号出力手段26を動作させて外部の負
荷を引き、また動作表示灯6を点灯させる。さらに、検
出レベル信号の変数D1 に応じて圧力表示部3の所定の
LEDを点灯してその圧力値をアナログ的に表示する。
【0036】そして、第5のステップS5 に進み、通常
の検出モードであるためNoとなって第4のステップS
4 に戻り、以降においてこのような動作を繰り返す。
【0037】B.調整モード(モード切換スイッチが閉
状態の場合) 次に調整モード状態における動作について説明する。な
お、この調整モードはメーカ側において検出スイッチを
組み立てるときにのみ動作するモードである。
【0038】まず、電源投入後、第1のステップS1 か
ら第4のステップS4 までは前述の検出モードの場合と
同様である。
【0039】そして第5のステップS5 でYesとなっ
て第6のステップS6 へ進み、圧力表示部3が調整モー
ド表示に切り換わる。通常の検出モードにおける圧力表
示では何れかのLEDが表示される圧力値に対応して点
灯するようになっているが、調整モード表示に切り換わ
ると、端から3つおきのLEDが常時消灯された状態で
圧力表示がなされる。つまり圧力表示されているときに
点灯されるLEDの間に歯抜けの消灯されたLEDがあ
る場合は調整モードと認識される。
【0040】第6のステップS6 で調整モード表示とな
った後再び第2のステップS2 に戻り、動作モードが検
出モードに再度切り換えられるまで第2のステップS2
から第6のステップS6 を繰り返し実行する。
【0041】この調整モードが実行されている状態で圧
力値が既知の基準流体を圧力導入ポート1から導入し、
圧力設定ダイヤル8を回転調整してその印加した流体の
圧力値の圧力目盛の位置に圧力設定指針9を設定する。
理論的にはこれにより動作表示灯6や信号出力手段26
が動作することになる。しかし、前述のように、電気的
要因などにより圧力設定手段21からマイコン20に入
力される電圧値が圧力設定ダイヤル8の設定圧力値に必
ずしも対応していない場合があり、このようなときには
設定圧力値にセットしても動作表示灯6などが動作しな
かったり、あるいは設定圧力値に至る前に既に動作を始
める。そこで、内部の補正手段23を回転調整して補正
を加え、動作表示灯6あるいは信号出力手段26が動作
を開始する位置にこれを設定して調整作業を終了する。
【0042】調整作業終了後、モード切換スイッチを検
出モードに切り換えて最終的な組み付けを行い、圧力ス
イッチを完成させる。
【0043】このように、本実施例による検出スイッチ
によれば、設定圧力表示手段7の表示目盛に対応させて
検出した圧力値を表示目盛の目盛単位毎に表示する複数
のLEDからなる圧力表示部3を配置しているので、検
出対象である加圧流体を印加しなければ設定する圧力値
が分からないような場合にも、ユーザはアナログ的に表
示される圧力レベルを見ながら圧力設定することが可能
となり、検出出力のような二値信号を参照しながら設定
する場合よりもよりも設定作業が容易になる。
【0044】特に、加圧流体の圧力が常に変化している
状態で圧力の設定を行う場合であっても、視覚的に圧力
の変化の範囲とその変化範囲に対して最良の設定位置を
捉えることができ、また圧力の変化量に対し設定された
設定圧力値の余裕度もアナログ的に認識することができ
る。
【0045】また、圧力設定ダイヤル8の機構的なばら
つきや、圧力設定手段21の電気的なばらつきを組み立
て段階において補正手段23によって予め補正してある
ので、個々の製品において圧力設定指針9に示された設
定圧力値と判定レベルとに食い違いを生じることがな
く、表示数値に示される正確な圧力レベルにおいてのス
イッチングが可能になる。
【0046】(実施例2)図7は本発明の他の実施例で
ある検出スイッチの内部回路を示すブロック図、図8は
図7の検出スイッチの動作フローチャートである。
【0047】本実施例の検出スイッチでは、補正手段2
8として電気的にデータの書き換えが可能なEEPRO
M(Electrically Erasable Programable ROM) が用いら
れ、モード切換スイッチ29として自己復帰型のプッシ
ュスイッチが採用されている点で、実施例1によるもの
と異なっている。なお、補正手段には書き込み可能な半
導体メモリとしてEEPROMの他にEPROM、RA
M等を用いることもできる。
【0048】この検出スイッチでは、図8に示す動作フ
ローチャートにおいて、第10のステップS10で初期設
定後、自己復帰型のモード切換スイッチ29を押したと
きに第11のステップS11の調整モード割込ルーチンに
移行し、図面右側に示すサブルーチンが実行される。こ
のサブルーチンでは、マイコン20の入力端子I1 に検
出電圧が入力され(第11aのステップS11a )、入力
端子I2 に設定電圧が入力される(第11bのステップ
S11b )。そして、検出電圧に対応する検出レベル信号
D1 と設定電圧に対応する判定レベル信号D2 との差
(D1 −D2 )つまり補正値が演算されるとともに演算
結果が補正信号D3 としてEEPROMに記憶される
(第11cのステップS11c )。その後、モード切換ス
イッチ29を離すことにより割込禁止となり(第11d
のステップS11d )、検出ルーチンに戻される。
【0049】したがって、ユーザ側で検出ルーチンの比
較演算処理を行うときにメーカ側において上記の手順で
予め記憶された補正信号D3 が読み出され、この補正信
号D3 によって判定レベル信号D2 の補正が行われる。
【0050】このように、EEPROMを用いることに
より、判定レベル信号の補正量を自動的に設定すること
ができる。
【0051】(実施例3)図9は本発明のさらに他の実
施例である検出スイッチを示す正面図である。
【0052】図示するように、本実施例の検出スイッチ
においては、圧力表示部33などの表示目盛が直線表示
とされ、これに合わせてリニアスライド型の可変抵抗器
からなる圧力設定手段31が用いられている。また、圧
力設定手段31を操作する設定手段としては直線移動す
る圧力設定操作子38が採用されている。なお、圧力設
定操作子38の位置で直接設定圧力値が読み取れるよう
になっており、従って、圧力設定操作子38は圧力設定
指針を兼用している。このように、圧力表示や圧力設定
は直線的な構造とすることもできる。
【0053】(実施例4)図10は本発明のさらに他の
実施例である検出スイッチを示す要部断面図である。
【0054】本実施例の検出スイッチにおいては、圧力
設定ダイヤル8と圧力設定指針9との間に4つのギヤ3
0a,30b,30c,30dからなる減速手段30が
設けられ、圧力設定指針9の移動速度は圧力設定ダイヤ
ル8の移動速度以下となっている。したがって、圧力設
定ダイヤル8を多回転させることで圧力設定指針9がフ
ルスケールの範囲で移動する。
【0055】圧力設定手段21を回転操作するこの多回
転型の圧力設定ダイヤル8と一体的に形成された第1の
ギヤ30aとこれに噛み合う第2のギヤ30bとのギヤ
比が1:1、第2のギヤ30bと一体的に形成された第
3のギヤ30cとこれに噛み合う第4のギヤ30dとの
ギヤ比が1:4とされており、したがって、圧力設定指
針9の移動速度は圧力設定ダイヤル8の操作速度の1/4
となっている。このような減速手段30を設けることに
より、より微妙な圧力設定が可能になる。
【0056】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0057】たとえば、前記実施例においては設定手段
としての圧力設定ダイヤル8と圧力の設定位置の指標で
ある圧力設定指針9とは別体に形成されているが、圧力
設定ダイヤル8に直接圧力設定指針9を形成してもよ
い。なお、この場合には、部品点数および組立工数が削
減される。
【0058】さらに、以上の説明では、主として本発明
者によってなされた発明をその背景となった利用分野で
ある流体圧の分野に適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、温度、光、磁気、音等
の他の種々の物理レベルを検出する検出スイッチに適用
することが可能である。
【0059】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下の通りである。
【0060】(1).すなわち、本発明の検出スイッチによ
れば、設定手段の調整範囲に対応して設定圧力表示手段
が設けられているので、判定レベル設定時に設定物理レ
ベルにある検出対象を印加した状態で出力状態を見なが
ら設定を行うことなく、検出スイッチ単体のみで設定作
業ができ、しかも単に設定したい物理レベルの数値目盛
に設定手段の指標を合わせるだけ設定作業ができる。し
たがって、判定レベルの設定作業を容易に、且つ迅速に
行うことが可能になる。
【0061】(2).また、設定手段の機構的なばらつき
や、判定レベル設定手段の電気的なばらつきを組み立て
段階において補正手段によって予め補正してあるので、
個々の製品において指標に示された設定値と判定レベル
とに食い違いを生じることがなく、表示数値に示される
正確な物理レベルにおいてのスイッチングが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による検出スイッチを示す斜
視図である。
【図2】図1の検出スイッチの正面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1の検出スイッチの内部回路を示すブロック
図である。
【図6】図1の検出スイッチの動作フローチャートであ
る。
【図7】本発明の実施例2による検出スイッチの内部回
路を示すブロック図である。
【図8】図7の検出スイッチの動作フローチャートであ
る。
【図9】本発明の実施例3による検出スイッチを示す正
面図である。
【図10】本発明の実施例4による検出スイッチを示す
要部断面図である。
【符号の説明】
1 圧力導入ポート 2 圧力表示ケース 2a 表示パネル部 3 圧力表示部(検出レベル表示手段) 4 インジケータ 5 補助表示灯 6 動作表示灯 7 設定圧力表示手段 8 圧力設定ダイヤル(設定手段) 9 圧力設定指針(指標) 10 カバー 11 ケーブル 12 固定プレート 13 センサ支持部 14 圧力検出手段(検出手段) 14a 半導体センサ 14b 信号生成部 15 案内ポート 16 第1の基板 17 増幅回路 18 第2の基板 19 フラットケーブル 20 マイコン(演算処理手段) 21 圧力設定手段(判定レベル設定手段) 21a 可変端子 21b 固定端子 21c 固定端子 22 回転操作子 23 補正手段 23a 可変端子 23b 固定端子 23c 固定端子 24 回転操作子 25 モード切換スイッチ 26 信号出力手段 27 電源回路 28 補正手段 29 モード切換スイッチ 30 減速手段 30a 第1のギヤ 30b 第2のギヤ 30c 第3のギヤ 30d 第4のギヤ 31 圧力設定手段(判定レベル設定手段) 33 圧力表示部(検出レベル表示手段) 38 圧力設定操作子 I1 入力端子 I2 入力端子 I3 入力端子 I4 入力端子 O 出力端子 +V 電源端子 S1 第1のステップ S2 第2のステップ S3 第3のステップ S4 第4のステップ S5 第5のステップ S6 第6のステップ S10 第10のステップ S11 第11のステップ S11a 第11aのステップ S11b 第11bのステップ S11c 第11cのステップ S11d 第11dのステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 常石 東京都立川市曙町三丁目5番3号 サンク ス株式会社内 (72)発明者 伊串 宏昭 東京都立川市曙町三丁目5番3号 サンク ス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象の物理レベルを検出してこれに
    対応する検出レベル信号を生成する検出手段と、 設定手段により設定された所定の判定レベルに対応する
    判定レベル信号を生成する判定レベル設定手段と、 前記判定レベルを指標により表示する判定レベル表示手
    段と、 制御回路を制御する制御信号を出力する信号出力手段
    と、 前記判定レベル信号が前記判定レベル表示手段に表示さ
    れた実際の物理レベルに対応するように補正信号を生成
    する補正手段と、 前記判定レベル設定手段により生成された前記判定レベ
    ル信号を前記補正信号により補正して補正判定レベルを
    算出し、前記検出手段により検出された前記物理レベル
    がこの補正判定レベルとなったときに前記信号出力手段
    を動作させる演算処理手段とを有することを特徴とする
    検出スイッチ。
  2. 【請求項2】 流体の圧力値を検出してこれに対応する
    検出レベル信号を生成する圧力検出手段と、 設定手段により設定された所定の設定圧力値に対応する
    圧力レベル信号を生成する圧力設定手段と、 前記設定圧力値を指標により表示する設定圧力表示手段
    と、 制御回路を制御する制御信号を出力する信号出力手段
    と、 前記圧力レベル信号が前記設定圧力表示手段に表示され
    た実際の圧力値に対応するように補正信号を生成する補
    正手段と、 前記圧力設定手段により生成された前記圧力レベル信号
    を前記補正信号により補正して補正圧力レベルを算出
    し、前記圧力検出手段により検出された前記圧力値がこ
    の補正圧力レベルとなったときに前記信号出力手段を動
    作させる演算処理手段とを有することを特徴とする検出
    スイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の検出スイッチに
    おいて、前記補正手段は可変抵抗器または書き込み可能
    な半導体メモリであることを特徴とする検出スイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の検出スイッ
    チにおいて、前記設定手段と前記指標との間には、この
    指標の移動速度を前記設定手段の操作速度以下にする減
    速手段が設けられていることを特徴とする検出スイッ
    チ。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の検出ス
    イッチにおいて、検出対象の物理レベルまたは流体の圧
    力値を表示する検出レベル表示手段が設けられているこ
    とを特徴とする検出スイッチ。
JP7617195A 1995-03-31 1995-03-31 検出スイッチ Pending JPH08273505A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7617195A JPH08273505A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 検出スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7617195A JPH08273505A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 検出スイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08273505A true JPH08273505A (ja) 1996-10-18

Family

ID=13597650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7617195A Pending JPH08273505A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 検出スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08273505A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001337629A (ja) * 2000-05-29 2001-12-07 Nidec Copal Electronics Corp 表示器及び表示器一体型の圧力センサ
JP2002022580A (ja) * 2000-07-03 2002-01-23 Ckd Corp 圧力スイッチ
JP2007010466A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Sunx Ltd 圧力センサ
JP2008122348A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Toyooki Kogyo Co Ltd 圧力スイッチ装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001337629A (ja) * 2000-05-29 2001-12-07 Nidec Copal Electronics Corp 表示器及び表示器一体型の圧力センサ
JP2002022580A (ja) * 2000-07-03 2002-01-23 Ckd Corp 圧力スイッチ
JP4573403B2 (ja) * 2000-07-03 2010-11-04 シーケーディ株式会社 圧力スイッチ
JP2007010466A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Sunx Ltd 圧力センサ
JP2008122348A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Toyooki Kogyo Co Ltd 圧力スイッチ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3680774B2 (ja) 色相により利得設定値を表示するための表示制御装置
US5329965A (en) Hybrid valving system for varying fluid flow rate
EP0097479B1 (en) Adjustable process variable transmitter
US5621398A (en) Programmable switch
JPH08273505A (ja) 検出スイッチ
US20100117626A1 (en) Analog and digital indicating meter
US4590791A (en) Self calibrating pressure transducer
US10670295B2 (en) Volume flow regulator
US5280567A (en) Digital display device for displaying measuring data
US20080178947A1 (en) Volume flow control system
JPH07244534A (ja) デジタル電圧調整器をパラメタ化する、特に負荷時タップ切換器を有する変圧器を調整する方法
US20100228503A1 (en) Programmable Electronic Pressure Switch with Display
US4688194A (en) Multi-range controller
JP4049234B2 (ja) 圧力スイッチ
JP2005198356A (ja) 色相により利得設定値を表示するための表示制御装置
GB2341928A (en) Calibration of programmable digital meters
US20240100953A1 (en) Multi-type configurable display gauge
JP5090762B2 (ja) インバータ装置
WO2016194610A1 (ja) 出力信号調整機能を有する測定機器
JP2008267816A (ja) 圧力表示装置
KR20020003515A (ko) 온도 측정 분해능이 가변되는 plc 장치
CN115877902A (zh) 电位器调节校准系统
JPS6366432A (ja) 試験用圧力発生器
JPH07243873A (ja) 無停電電源装置の計測表示器の校正方法
JP3409865B2 (ja) テンポ設定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040302