JPH08273187A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

Info

Publication number
JPH08273187A
JPH08273187A JP7246446A JP24644695A JPH08273187A JP H08273187 A JPH08273187 A JP H08273187A JP 7246446 A JP7246446 A JP 7246446A JP 24644695 A JP24644695 A JP 24644695A JP H08273187 A JPH08273187 A JP H08273187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
recording medium
pickup device
optical pickup
light receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7246446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3162969B2 (ja
Inventor
Hiroshi Akiyama
洋 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP24644695A priority Critical patent/JP3162969B2/ja
Priority to US08/593,903 priority patent/US6122241A/en
Publication of JPH08273187A publication Critical patent/JPH08273187A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3162969B2 publication Critical patent/JP3162969B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、記録媒体のデータ高密度化に対応
して高分解能で再生信号を検出することができないとい
う課題を解決することを目的とする。 【解決手段】 この発明は、光を照射する光源31と、
この光源31からの光を記録媒体35上の情報トラック
の所定位置に集光する対物レンズ36と、記録媒体35
からの反射光を検出する受光素子とを有し、記録媒体3
5に対する情報の記録及び/又は再生及び/又は消去を
行う光ピックアップ装置において、記録媒体35からの
反射光を情報トラック方向に分割してその一部を検出す
る受光手段40を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体に対する情
報の記録及び/又は再生及び/又は消去を行う光ピック
アップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録媒体の反射光量変化から再生
信号(Rf信号)を生成する光ピックアップ装置では、
記録媒体からの反射光の総和信号から再生信号を生成
し、あるいは、記録媒体からの反射光を分割して部分的
に受光する場合にはできるだけ多くの光量が得られるよ
うに分割された反射光の和信号から再生信号を生成して
いる。
【0003】図31は、光ピックアップの記録媒体から
の反射光の総和光量で再生信号を検出する光ピックアッ
プ装置の例を示す。半導体レーザ1から出射された発散
光は、コリメートレンズ2で略平行光とされて偏光ビー
ムスプリッタ3を透過し、偏向プリズム4により偏向さ
れて4分の1波長板5を通過し、対物レンズ6により記
録媒体7の記録面に集光される。この記録媒体7からの
反射光は、対物レンズ6により集光されて再び4分の1
波長板5を通過することにより記録媒体7への照明光と
は偏光方向が90度異なる直線偏光に変換され、偏向プ
リズム4及び偏光ビームスプリッタ3により反射されて
検出系8により検出される。
【0004】検出系8は図32〜図34に示すような検
出系が用いられる。図32、図33に示す検出系は反射
光の総和光量でRf信号を検出する例であり、図34に
示す検出系は反射光の総和光量または部分光量でRf信
号を検出する例である。図32〜図34に示す検出系は
フォーカス検出法が異なる場合のRf信号生成例であ
る。図32は非点収差法でRf信号を検出する検出系の
例であり、図33はビームサイズ法でRf信号を検出す
る検出系の例であり、図34はナイフエッジ法でRf信
号を検出する検出系の例である。
【0005】図32に示す検出系では、偏光ビームスプ
リッタ3からの反射光が集光レンズ9及びシリンドリカ
ルレンズ10を介して4分割受光素子11上に結像さ
れ、この4分割受光素子11の各分割部分11a,11
b,11c,11dから検出信号a,b,c,dが得ら
れる。これらの検出信号a,b,c,dは図示しない演
算回路で演算されてRf信号RF=a+b+c+d、フ
ォーカス信号Fo=(a+c)−(b+d)、トラック
信号Tr=(a+d)−(b+c)が得られる。図33
に示す検出系では、偏光ビームスプリッタ3からの反射
光が集光レンズ12を通してビームスプリッタ13によ
りその一部が反射されて他の一部がビームスプリッタ1
3を透過し、ビームスプリッタ13からの透過光が6分
割受光素子14上に結像されてビームスプリッタ13か
らの反射光が3分割受光素子15上に結像される。6分
割受光素子14の各分割部分14a〜14fからの検出
信号a〜fと3分割受光素子15の各分割部分15g〜
15iからの検出信号g〜iは図示しない演算回路で演
算されてRf信号RF=a+b+c+d+e+f+g+
h+i、フォーカス信号Fo=(a+d+c+f+h)
−(b+e+g+i)、トラック信号Tr=(a+b+
c)−(d+e+f)が得られる。
【0006】図34に示す検出系では、偏光ビームスプ
リッタ3からの反射光は集光レンズ16を通してその一
部が2分割受光素子18上に結像され、他の一部がナイ
フエッジプリズム17で反射されて2分割受光素子19
上に結像される。2分割受光素子18の各分割部分18
a,18bからの検出信号a,bと2分割受光素子19
の各分割部分19c,19dからの検出信号c,dは図
示しない演算回路で演算されてRf信号RF=a+b+
c+dまたはRF=c+d、フォーカス信号Fo=a−
b、トラック信号Tr=c−dが得られる。
【0007】また、超解像と呼ばれる技術が開発され、
上記光ピックアップ装置よりも分解能の高い光ピックア
ップ装置が提案されている。テレビジョン学会誌Vo
l.48、No.5、第557〜560頁「超解像光ヘ
ッドと高密度光ディスク」や、光学第21巻第5号(1
992年5月)第342〜345頁「超解像スポットに
よる記録媒体上温度分布の解析」には超解像の1つの例
が記載されている。この例の原理は、集光前のビームの
中心付近の強度または位相を変えることにより回折限界
を越える微小スポットを実現し、検出系でスポット形成
時に発生するサイドローブをスリットにより遮光し、メ
インローブ成分のみを切り出すというものである。ここ
で、集光スポットは比較的強いサイドローブを持つが、
メインローブは遮光帯が無い場合に比べて小さくなり、
光ヘッドの分解能が向上する。しかし、遮光帯を用いる
ので、光利用率が低下するという不具合が発生する。ま
た、サイドローブの強度が上昇することは、再生に利用
する場合一般にノイズ成分の増加につながる。そこで、
再生時においてスリット検出法等によってサイドローブ
の影響を抑えている。また、超解像にはメディアによる
ものもあり、その例が応用物理第61巻第3号(199
2)第250〜253頁「高密度光磁気記録方式」に記
載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記光ピックアップ装
置では、反射光の積分光量を検出してRf信号を演算す
るものであり、反射光の光量分布が全く考慮されていな
い。従って、半導体レーザ1から出射されるレーザ光の
波長と対物レンズ6の開口数(NA)で決まる記録媒体
7の記録面上の光スポット径により、読み取れる最小ピ
ットの径が規定される。つまり、記録媒体のデータ高密
度化(ピットの小径化)を達成するためには何らかの方
法により読み取り光スポット径を小さくしなければなら
ない。その方法の1つとして、半導体レーザの短波長化
と対物レンズの高NA化があるが、半導体レーザの短波
長化は早急に解決される課題ではなく、対物レンズの高
NA化は焦点深度の低下や、光ディスク(記録媒体)が
チルトした場合の各種信号変化などの問題から限界があ
る。上記従来装置では、記録媒体上の高密度に記録され
たピットを読み取る場合、最短ピットの検出が最も困難
であり、最短ピットの信号をS/N良く検出することが
重要な課題となる。この課題の解決には、最短ピット検
出の信号振幅を向上させるか、ノイズを低下させるしか
ない。
【0009】そこで、超解像と呼ばれる技術が開発され
て上記従来の光ピックアップ装置よりも分解能の高い光
ピックアップ装置が提案されているが、上記テレビジョ
ン学会誌Vol.48、No.5や上記光学第21巻第
5号記載のものでは、遮光帯を用いるので、光利用効率
の低下が起こる。しかも、スリット上の光スポット径も
約100μm以下と微小であり、スリットの位置精度も
小型化を考慮すると厳しいものになる。また、上記応用
物理第61巻第3号記載のものは、超解像用のメディア
を用いる技術であり、汎用性に欠けるという欠点があ
る。
【0010】本発明は、記録媒体のデータ高密度化に対
応して高分解能で再生信号を検出でき、簡単な構成で安
価にできる光ピックアップ装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、光を照射する光源と、この
光源からの光を記録媒体上の情報トラックの所定位置に
集光する対物レンズと、前記記録媒体からの反射光を検
出する受光素子とを有し、前記記録媒体に対する情報の
記録及び/又は再生及び/又は消去を行う光ピックアッ
プ装置において、前記記録媒体からの反射光を情報トラ
ック方向に分割してその一部を検出する受光手段を備え
たことを特徴とするものである。
【0012】請求項2記載の発明は、光を照射する光源
と、この光源からの光を記録媒体上の情報トラックの所
定位置に集光する対物レンズと、前記記録媒体からの反
射光を検出する受光素子とを有し、前記記録媒体に対す
る情報の記録及び/又は再生及び/又は消去を行う光ピ
ックアップ装置において、前記記録媒体からの反射光の
周辺部の光束を検出する受光手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0013】請求項3記載の発明は、光を照射する光源
と、この光源からの光を記録媒体上の情報トラックの所
定位置に集光する対物レンズと、前記記録媒体からの反
射光を検出する受光素子とを有し、前記記録媒体に対す
る情報の記録及び/又は再生及び/又は消去を行う光ピ
ックアップ装置において、前記記録媒体からの反射光の
情報トラック方向の周辺光のみを検出する受光手段を備
えたことを特徴とするものである。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1,2また
は3記載の光ピックアップ装置において、前記記録媒体
として情報を位相ピットとして記録している記録媒体を
用いることを特徴とするものである。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
または4記載の光ピックアップ装置において、前記記録
媒体からの反射光を情報トラック方向に複数に分割する
分割手段を備え、この分割手段により分割された反射光
を前記受光手段で受光することを特徴とするものであ
る。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項5記載の光
ピックアップ装置において、前記分割手段がプリズムで
あることを特徴とするものである。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項5記載の光
ピックアップ装置において、前記分割手段がホログラム
であることを特徴とするものである。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項6または7
記載の光ピックアップ装置において、前記分割手段は、
前記記録媒体上の光スポットの制御に用いられる信号を
得るための光束分離領域を有することを特徴とするもの
である。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項1,2,
3,4,5,6,7または8記載の光ピックアップ装置
において、同一基板上に形成された複数の受光素子を有
することを特徴とするものである。
【0020】請求項10記載の発明は、請求項8または
9記載の光ピックアップ装置において、前記光源と受光
素子が同一ユニット内に配置されていることを特徴とす
るものである。
【0021】請求項11記載の発明は、光を照射する光
源と、この光源からの光を記録媒体における記録面の情
報トラックの所定位置に集光する対物レンズと、前記記
録面からの反射光を検出する受光素子とを有し、前記記
録媒体に対する情報の記録及び/又は再生及び/又は消
去を行う光ピックアップ装置において、前記記録面から
の反射光を情報トラック方向の周辺光束とそれ以外の光
束に分割し、この分割した情報トラック方向の周辺光束
から情報信号を検出する情報信号検出手段と、前記光束
分割の位置と前記記録媒体との間に設けられた偏光分離
膜を有する素子及び4分の1波長板とを備えたことを特
徴とするものである。
【0022】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の光ピックアップ装置において、前記対物レンズの焦点
距離をf、前記対物レンズの開口数をNA、前記記録面
上に記録された最短マークの空間周波数をν、前記光源
の出射光波長をλ、前記光束の径に比例する定数をkと
し、前記反射光の光軸に垂直な面内で前記反射光の中心
を原点とし、情報トラック方向にy軸をとってこれと直
交する方向にx軸をとったとき、前記反射光を x2+y2=(kfNA)2 で表わされる円の内部に存在させ、前記反射光の x2+y2≦(kfNA)2 y≧kf(νλ−NA) y≦−kf(νλ−NA) で表わされる部分を分離する分割手段を備えたことを特
徴とするものである。
【0023】請求項13記載の発明は、光を照射する光
源と、この光源からの光を記録媒体における記録面の情
報トラックの所定位置に集光する対物レンズと、前記記
録面からの反射光を検出する受光素子とを有し、前記記
録媒体に対する情報の記録及び/又は再生及び/又は消
去を行う光ピックアップ装置において、前記記録面から
の反射光を情報トラック方向の周辺光束とそれ以外の光
束に分割し、この分割した情報トラック方向の周辺光束
から情報信号を検出する情報信号検出手段と、前記反射
光の x2+y2≦(kfNA)2 y≧kf(νλ−NA) y≦−kf(νλ−NA) x≧m、x≦−m(0≦m≦f・NA) で表わされる部分を分離する分割手段とを備えたことを
特徴とするものである。
【0024】請求項14記載の発明は、請求項12また
は13記載の光ピックアップ装置において、前記分割手
段がプリズムであることを特徴とするものである。
【0025】請求項15記載の発明は、請求項12また
は13記載の光ピックアップ装置において、前記分割手
段がホログラムであることを特徴とするものである。
【0026】請求項16記載の発明は、請求項11、1
2、13、14または15記載の光ピックアップ装置に
おいて、前記反射光を受光する受光素子と前記光源とを
同一パッケージ内に配置したことを特徴とするものであ
る。
【0027】請求項17記載の発明は、請求項11、1
2、13、14、15または16記載の光ピックアップ
装置において、前記情報信号検出手段は情報信号を情報
トラック方向の周辺光束とそれ以外の中心部の光束との
差分として検出するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】通常の光ピックアップ装置におけ
るRf信号の検出では前述したように記録媒体からの反
射光のほとんど全ての部分の和光量を検出する。これに
対して、記録媒体からの反射光中のある部分のみを検出
するというのが本発明の特徴である。さらに具体的に言
うと、本発明では、反射光の周辺部の光束、特に情報ト
ラック方向(ジッタ方向)に対応する反射光中の周辺光
からRf信号を検出する。
【0029】通常のCDからなる光ディスクの記録媒体
(ROMメディア)では、記録面に集光された光スポッ
トをピット列により反射回折する。図11に示すように
光ディスク21上のピット列は対物レンズ22より照射
された光スポットを回折する。この回折光は光ディスク
21により反射されるが、図11では説明の便宜上回折
光が光ディスク21を透過するように表わしている。対
物レンズ22の開口に戻った±1次等の高次成分を有す
る回折光の一部は対物レンズ22の開口に取り込まれて
受光素子に導かれ、この受光素子上の光強度分布は図1
2に示すようになる。図13に示すように光ディスク2
1の記録媒体21aに対して波長λの光が垂直に入射し
た場合におけるピット部21bと非ピット部21cとの
反射光の位相差Δは、光ディスク21の基板の屈折率を
n、ピット21bの高さをhとすると、Δ=2πnh/
λとなる。
【0030】回折光は0次光と高次光が干渉することに
より光量が変化してピットが検出できる。図11に示す
1次光の回折角θはピットが小さいほど(短いピットほ
ど)大きくなり、ピットが非常に短くなると0次光と1
次光との重なりがなくなってピットを検出できなくな
る。つまり、短いピットによる信号の変化はピットが小
さくて高密度になればなるほど反射光ファーフィールド
パターン(FFP)の周辺部に集中する。
【0031】一方、大きなピット(長いピット)では、
回折角θが小さくて信号変化が反射光のFFPの中心部
に集中する。例えば、光ディスク21がCDの場合、ク
ロック周波数の周期Tに対してジッタ方向に最も短い信
号は3T、最も長い信号は11Tであり、その分解能は
3T/11Tで表わされる。CDに高密度で記録された
ピットを読み取るためには、3Tの信号の振幅を上げて
分解能を向上させるか、ノイズを低減して3Tの信号の
S/Nを向上させなければならなかった。3Tの信号の
振幅を上げることは、何らかの方法により読み取り光ス
ポットを小さくして光スポツト自体の分解能を上げなけ
れば実現できない。
【0032】そこで、本発明では、記録媒体からの反射
光の中心部光束を遮光することにより、3T信号の振幅
のS/Nを向上させ、さらに、分解能を向上させるよう
に構成する。つまり、本発明では、記録媒体からの反射
光を部分的に受光することによりRf信号検出の総受光
量を減少させてRf信号検出における光ノイズ(半導体
レーザによるノイズ、受光素子によるノイズ、記録媒体
によるノイズなど)を低減させ、かつ、記録媒体からの
反射光の中心部を遮光することで3T信号の振幅を低下
させずに11T信号の振幅を低下させて波形等価効果を
得る。
【0033】本発明は、このように回折を生ずる位相ピ
ットに特に有効な方式であるが、一般の相変化型記録媒
体や穴開け方式などのような反射率変化を検出する方式
にも有効である。位相ピットは予め記録されたもの(R
OM)や相変化等の記録によりピット部と非ピット部の
反射光の位相が異なるものがある。図14に示すように
相変化記録の記録媒体24等でも、マーク部24aと非
マーク部24bの反射光の位相差が生ずれば、本発明を
適用してROMと同様な効果を得ることができる。
【0034】図1は本発明の第1実施形態例を示す。こ
の第1実施形態例は、請求項1記載の発明の実施形態例
であり、記録媒体に対する情報の記録及び/又は再生及
び/又は消去を行う光ピックアップ装置の例である。半
導体レーザからなる光源31より出射された発散光は、
コリメートレンズ32により略平行光とされ、ビームス
プリッタ33を透過して偏向プリズム34により記録媒
体35の方向に偏向され、対物レンズ36により光ディ
スクにおける記録媒体35の記録面に集光される。光デ
ィスクは記録媒体35にスパイラル状もしくは同心円状
に情報トラックが形成され、スピンドルモータにより回
転駆動される。この光ディスクの記録媒体35は情報ト
ラックにピットが形成されることで情報が記録される。
記録媒体35の記録面で反射された光束は、対物レンズ
36により略平行光とされて偏向プリズム34により偏
向され、検出レンズ37により収束傾向が与えられ、ビ
ームスプリッタ38により一部が反射されて他の一部が
ビームスプリッタ38を透過する。
【0035】ビームスプリッタ38からの透過光は受光
素子39上に結像されて光電変換され、ビームスプリッ
タ38からの反射光(検出光)は受光素子40上に結像
されて光電変換される。受光素子39及び図示しない演
算回路は周知の検出方式(非点収差法、ナイフエッジ法
など)によりフォーカス検出を行うものが用いられる。
受光素子40は、例えば図2に示すように中心部に検出
光48を感じない帯状の不感帯41を有し、ジッタ方向
に2つの部分40a,40bに分割された受光素子が用
いられる。この受光素子40の不感帯41は受光素子4
0上に置かれたマスクにより構成される遮光領域であ
り、受光素子40の分割部分40a,40bからの検出
信号a,bは図示しない演算回路で加算されてRf信号
=a+bが得られる。
【0036】ところで、従来の光ピックアップ装置で
は、対物レンズのNAと半導体レーザからのレーザ光の
波長により決まる記録媒体上の光スポットの径が一定で
ある場合、記録媒体の記録密度が高くなると、3T信号
の振幅はピットによる回折パターンの0次光と1次光の
重なりが少なくなるので、それらの干渉により発生する
信号変化は小さくなる。しかし、11T信号に対するピ
ットによる回折パターンの0次光と1次光の重なりは記
録媒体の記録密度が高くなっても記録媒体の記録密度が
高密度でない場合とそれほど変わらない。従って、記録
媒体の記録密度が高くなると、分解能が低下してしま
う。
【0037】そこで、第1実施形態例では、検出光48
の中心部を不感帯41で遮光し、部分的に検出光48の
周辺部の光を受光素子40で受光するようにしたので、
3T信号成分の振幅を低下させずにそこに含まれるノイ
ズを低減できる。その結果、3T信号成分のS/Nが向
上し、分解能を向上させることができる。
【0038】図3は本発明の第2実施形態例における受
光素子40を示す。この第2実施形態例は、請求項1記
載の発明の他の実施形態例であり、上記第1実施形態例
において、受光素子40として図3に示すような4分割
受光素子が用いられる。この4分割受光素子40は、ジ
ッタ方向に3分割され、その真中の分割部分がラジアル
方向に2分割されたものである。4分割受光素子40の
各分割部分40a〜40dからの検出信号a〜dが図示
しない演算回路で演算されてRf信号=a+b、トラッ
ク信号Tr=c−dが得られる。
【0039】図4は本発明の第3実施形態例を示す。こ
の第3実施形態例は、請求項1記載の発明の他の実施形
態例であり、上記第1実施形態例において、受光素子4
0の遮光領域41に検出光48が入射しないように光路
中に遮光手段を設けたものである。この遮光手段は、例
えばビームスプリッタ38に設けた遮光領域42からな
り、光吸収性膜、非透過性部材などにより構成される。
【0040】上記第1実施形態例乃至第3実施形態例
は、請求項1記載の発明の実施形態例であって、記録媒
体35からの反射光を情報トラック方向に分割してその
一部を検出する受光手段40,42を有するので、記録
媒体からの反射光の中心部光束を遮光することで、3T
信号の振幅のS/Nを向上させることができ、記録媒体
のデータ高密度化に対応して高分解能でRf信号を検出
できる。また、従来の光スポットの超解像やメディアの
超解像に比べて構成が簡単で安価にでき、シビアな調整
や特別なメディアが不要である。
【0041】また、検出光48の中心部を遮光している
ので、11T信号の振幅が低下して実質的に波形等化効
果が得られる。これにより、従来、11T信号を飽和さ
せないように設定されていた記録再生回路のダイナミッ
クレンジを拡げることができる。さらに、3T信号のセ
ンターレベルが11T信号のセンターレベルに接近する
効果も得られる。これにより、DCフリーでない変調コ
ードの場合、従来2値化するときのスライスレベルの設
定が難しかったが、上記実施形態例ではそれを改善する
ことができる。
【0042】図16(a)(b)は受光素子40として
図17に示すような3分割受光素子を用いてビームスプ
リッタ38から受光素子40への検出光48を3分割受
光素子の各分割部分40a,40b,40cで受光して
演算回路で各分割部分40a,40b,40cからの信
号a,b,cより和信号=a+b+cを演算した場合に
おける3T信号と11T信号を示し、図16(c)
(d)は検出光48を受光する受光素子40の分割部分
40a,40cからの信号a,cより和信号=a+cを
演算した場合における3T信号と11T信号を示す。な
お、図16(a)〜(d)において、実線は受光素子4
0上の検出光48による楕円状光スポットの短軸をジッ
タ方向とした場合を示し、点線は受光素子40上の検出
光48による楕円状光スポットの長軸をジッタ方向とし
た場合を示す。
【0043】また、図18は受光素子40上の検出光4
8による楕円状光スポットの短軸をジッタ方向としたと
きにおけるクロストーク、信号及びノイズを示す。この
とき、3T/11Tは図16(c)(d)に示すような
部分受光の場合と図16(a)(b)に示すような全体
受光の場合とで0.365から1.463に変化する。
図19は受光素子40上の検出光48による楕円状光ス
ポットの長軸をジッタ方向としたときにおけるクロスト
ーク、信号及びノイズを示す。このとき、3T/11T
は図16(c)(d)に示すような部分受光の場合と図
16(a)(b)に示すような全体受光の場合とで0.
215から1.298に変化する。ここに、クロストー
クは20log(ノイズ/信号)であり、この信号は記
録媒体35上のn番トラックから読み出しを行ってn番
トラックに記録されている11Tピットを読み取った信
号であり、ノイズは記録媒体35上の11Tピットが記
録されているn番トラックに隣接した(n+1)番トラ
ックから読み出しを行って得たノイズである。検出光4
8による楕円状光スポットの短軸をジッタ方向としたと
きも、検出光48による楕円状光スポットの長軸をジッ
タ方向としたときも、クロストークの影響は全体受光の
場合より部分受光の場合の方が低い。部分受光の場合に
は波形等化効果も計算の結果から得られた。
【0044】図5は本発明の第4実施形態例における受
光素子40を示す。この第4実施形態例は、請求項2記
載の発明の実施形態例であり、受光素子40として中心
部に四角い遮光領域43を有するものが用いられる。こ
の受光素子40は、周辺部がRf信号を得るための受光
領域となり、ビームスプリッタ38からの反射光を受光
する。受光素子40の周辺の受光領域は上側部分と下側
部分でビームスプリッタ38からの反射光48を受光
し、その上側部分と下側部分からの検出信号a,bが加
算されてRf信号=a+bとなる。
【0045】図6は本発明の第5実施形態例における受
光素子40を示す。この第5実施形態例は、請求項2記
載の発明の他の実施形態例であり、上記第4実施形態例
において、受光素子40として中心部に楕円状の遮光領
域44を有するものが用いられる。
【0046】図7は本発明の第6実施形態例における受
光素子40を示す。この第6実施形態例は、請求項2記
載の発明の他の実施形態例であり、受光素子40として
中心部に円状の遮光領域45を有していて周辺部がジッ
タ方向に2分割されたものが用いられる。受光素子40
の各分割部分40a,40bからの検出信号a,bが図
示しない演算回路で演算されてRf信号=a+b、モニ
タ信号=c−dが得られ、調整の際にビームスプリッタ
38からの反射光48が受光素子40の分割線でジッタ
方向に2等分されるようにモニタ信号により調整機構で
調整される。
【0047】なお、受光素子40の遮光領域43〜45
の形状は別の形状でもかまわない。上記第4実施形態例
乃至第6実施形態例は、請求項2記載の発明の実施形態
例であって、記録媒体35からの反射光48の周辺部の
光束を検出する受光手段40を有するので、上記第1実
施形態例乃至第3実施形態例より分解能をさらに向上さ
せることができる。また、クロストークに強くなること
が計算結果から得られている。
【0048】図15は第6実施形態例にてビームスプリ
ッタ38から受光素子40への半径1mmの検出光48
を遮光領域45で同心円状に遮光し、検出光48の周辺
光のみを受光素子40で受光した場合の3T信号の振幅
(3Tpp)と和信号(a+b)と3T/11Tの変化
を示す。この例では、遮光領域45の遮光半径が約0.
45mmとなるまでは3T信号の振幅が減衰しない。遮
光領域45の遮光半径が約0.45mmのときには和信
号の光量が20%減少している。このとき、信号に含ま
れるノイズが光量に比例すると考えると、信号振幅が変
わらなくても和信号の光量が減少した分だけノイズが低
減すれば信号のS/Nは向上する。
【0049】ノイズには種々のノイズがあるが、光に起
因するノイズは半導体レーザ31によるノイズ(LDノ
イズ)、受光素子40によるノイズ(PDノイズ)、記
録媒体35によるノイズ(メディアノイズ)があり、和
信号の光量をIDCとすると、 LDノイズ∝IDC PDノイズ∝√IDC メディアノイズ∝IDC であり、LDノイズ≒メディアノイズ≫PDノイズとす
ると、ノイズ低減効果は遮光領域45の遮光半径が約
0.45mmのとき 20log10{√(0.82+0.82)/√2}=−
1.94(dB) となる。これはかなり大きなノイズ低減効果である。
【0050】図8は本発明の第7実施形態例における受
光素子40を示す。この第7実施形態例は、請求項3記
載の発明の実施形態例であり、上記第1実施形態例にお
いて、受光素子40として、ジッタ方向に2分割し、か
つ、ジッタ方向の中心部を遮光領域46としたものが用
いられる。この受光素子40は、受光領域がジッタ方向
の周辺部40a,40bに限定され、楕円形の中心部及
びラジアル方向の周辺部が検出光48を感じない不感帯
46となっている。
【0051】図9は本発明の第8実施形態例における受
光素子40を示す。この第8実施形態例は、請求項3記
載の発明の他の実施形態例であり、上記第7実施形態例
において、受光素子40としてジッタ方向に2分割し、
かつ、円形の中心部及びラジアル方向の周辺部を光を感
じない不感帯47としたものが用いられる。
【0052】図10は上記受光素子40において3T信
号成分が現れる部分49を斜線で示したものであり、受
光素子40のラジアル方向の端部にはほとんど3T信号
が現れない。したがって、第7実施形態例及び第8実施
形態例では、分解能を向上させることができ、最短の3
T信号の振幅劣化を防止することができる。
【0053】上記第7実施形態例及び第8実施形態例
は、請求項3記載の発明の実施形態例であって、記録媒
体35からの反射光48のジッタ方向の周辺光のみを検
出する受光手段40を有するので、検出光量が減少して
ノイズ低減効果が高くなる。これは、3T信号が図10
に示すように検出光48のジッタ方向の周辺部に現れる
からである。このため、検出光48のラジアル方向の周
辺部を遮光しても3T信号の振幅は減少せず、検出光4
8のラジアル方向の周辺部を遮光した分だけノイズが減
少する。なお、上記第4実施形態例乃至第6実施形態例
は、検出光48のジッタ方向の周辺光のみを受光手段4
0,42で受光するので、請求項3記載の発明の実施形
態例でもある。
【0054】請求項4記載の発明は請求項1,2または
3記載の光ピックアップ装置において、前記記録媒体と
して情報を位相ピットとして記録している記録媒体を用
いるものであり、上記第1実施形態例乃至第8実施形態
例は請求項4記載の発明の実施形態例でもある。これら
の実施形態例は、記録媒体35のピット部と非ピット部
の反射光に位相差があることで回折光に光量変化(光量
分布変化)が生ずることを利用している。記録媒体35
のピットが高密度になるほど(ピツト長が短くなるほ
ど)ピットによる回折光の回折角が広がり、0次光と1
次光との干渉領域が0次光の周辺部に片寄る。干渉領域
が信号領域であるので、干渉領域の光量を検出すること
により、短いピツトの信号を効率良く検出できる。効率
良く検出できるという意味は、Rf信号検出の全光量に
対してピツトによる振幅が大きいという意味であり、振
幅自体が劇的に増幅されるということではない。Rf信
号検出の全光量が減ることにより比例的に光ノイズが減
少するのに対して振幅が減少しないので、結果的にピッ
ト信号のS/Nが向上するという原理である。したがっ
て、長いピットほど振幅は減少するが、元々長いピット
は振幅が大きいので、長いピットに対する影響はなく、
逆に短いピツトとの振幅差やセンターレベルの差が減少
するという効果が得られ、高密度記録の記録媒体に対し
て高分解能の効果が顕著に現われる。
【0055】図20は本発明の第9実施形態例を示す。
この第9実施形態例は請求項5記載の発明の実施形態例
である。第9実施形態例では、上記第1実施形態例にお
いて、ビームスプリッタ38と受光素子40との間に、
検出光48の中心部を遮光帯で遮光して検出光48をジ
ッタ方向に分割する分割手段50が設けられ、この分割
手段50は例えば図21に示すようにビームスプリッタ
38からの検出光48が通過するアパーチャ51の中心
部に設けられた遮光帯52で検出光48の中心部を遮光
するアパーチャ部材が用いられる。受光素子40はビー
ムスプリッタ38からの検出光48をアパーチャ部材5
0のアパーチャ51を通して上側部分と下側部分で受光
し、この受光素子40の上側部分と下側部分からの検出
信号a,bが加算されてRf信号=a+bとなる。受光
素子40は非分割の受光素子あるいはジッタ方向に2分
割された受光素子が用いられる。
【0056】この第9実施形態例は、請求項5記載の発
明の実施形態例であって、記録媒体35からの反射光4
8をファーフィールドでジッタ方向に複数に分割する分
割手段50を備え、この分割手段50により分割された
反射光を受光手段40で受光するので、検出光48を集
光点近傍の小さな領域で受光手段40により受光でき、
受光手段40を小型化できてその帯域を向上させること
ができ、つまり、高分解能で記録媒体の高速読み取りに
対応できる。
【0057】図22(a)(b)は本発明の第10実施
形態例における分割手段を示す。この第10実施形態例
は請求項6記載の発明の実施形態例である。第10実施
形態例では、上記第9実施形態例において、分割手段5
0としてビームスプリッタ38からの検出光48をジッ
タ方向へ上側部分A、中心部分及び下側部分Bに分離す
るプリズムが用いられ、かつ、検出光48の上側部分A
と下側部分Bをそれぞれ受光する2つの受光素子が用い
られる。ビームスプリッタ38からの検出光48はプリ
ズム50によりジッタ方向へ上側部分A、中心部分及び
下側部分Bに分離され、この上側部分Aと下側部分Bが
受光素子40により受光されて検出光48の上側部分A
と下側部分Bに対する受光素子40の検出信号a,bが
図示しない演算回路により加算されてRf信号=a+b
となる。
【0058】この第10実施形態例は、請求項6記載の
発明の実施形態例であって、上記第9実施形態例におい
て、分割手段50がプリズム50からなるので、第9実
施形態例と同様に受光手段40を小さくできてその帯域
を向上させることができるだけでなく、プリズム50に
より検出光の分離方向を比較的自由に設定できて受光手
段40の設置位置など設計の自由度が向上する。
【0059】図23(a)(b)は本発明の第11実施
形態例における分割手段を示す。この第11実施形態例
は請求項7記載の発明の実施形態例である。第11実施
形態例では、上記第10実施形態例において、分割手段
50としてビームスプリッタ38からの検出光48をジ
ッタ方向へ上側部分A、中心部分及び下側部分Bに分離
するホログラムが用いられる。ビームスプリッタ38か
らの検出光48はホログラム50によりジッタ方向へ上
側部分A、中心部分及び下側部分Bに分離され、この上
側部分Aと下側部分Bが受光素子40により受光されて
検出光48の上側部分Aと下側部分Bに対する受光素子
40の検出信号a,bが図示しない演算回路により加算
されてRf信号=a+bとなる。
【0060】この第11実施形態例は、請求項7記載の
発明の実施形態例であって、上記第10実施形態例にお
いて、分割手段50がホログラム50からなるので、第
10実施形態例と同様な効果が得られるだけでなく、ホ
ログラム50が量産性に優れていることから低コスト化
を図ることができ、ホログラム50は複雑な形状のプリ
ズムと同等の機能を有するものが単板で形成できる。な
お、分割手段50は検出光の中心部分を遮光する遮光帯
の形状を任意に形成することができる。また、分割手段
50は独立に設けずにビームスプリッタ38等に接着
し、もしくは直接形成してもよい。
【0061】図24は本発明の第12実施形態例を示
す。この第12実施形態例は請求項8記載の発明の実施
形態例である。第12実施形態例では、上記第10実施
形態例及び第11実施形態例において、ビームスプリッ
タ38が省略されて分割手段50として図25(a)
(b)に示すように検出レンズ37からの光(検出光)
53の中心部A、右側部分B、左側部分C、上側部分
D、下側部分Eを分離する5つの光束分離領域54a〜
54dを有するプリズム54が用いられ、受光素子3
9,40の代りにプリズム54からの光束Aを受光する
3分割受光素子55、プリズム54からの光束B,Cを
それぞれ受光する受光素子56,57、プリズム54か
らの光束D,Eをそれぞれ受光する受光素子(図示せ
ず)からなる受光手段58が用いられる。
【0062】検出レンズ37からの検出光53はプリズ
ム54により中心部A、右側部分B、左側部分C、上側
部分D、下側部分Eに分離され、その中心部Aが3分割
受光素子55により受光されて図示しない演算回路が3
分割受光素子55の各分割部分からの検出信号をビーム
サイズ法により演算して(3分割受光素子55の両側の
分割部分の検出信号の和から3分割受光素子55の真中
の分割部分の検出信号を減算して)フォーカス信号を得
る。また、プリズム54からの光束B,Cがそれぞれ受
光素子56,57により受光され、この受光素子56,
57からの信号の差が図示しない演算回路により演算さ
れてトラック信号が得られる。さらに、プリズム54か
らの光束D,Eが図示しない情報トラック方向へ配列さ
れた受光素子によりそれぞれ受光され、これらの受光素
子からの信号の和が図示しない演算回路により演算され
てRf信号が得られる。
【0063】図26は本発明の第13実施形態例の一部
を示す。この第13実施形態例は請求項8記載の発明の
実施形態例である。第13実施形態例では、上記第12
実施形態例において、プリズム54の代りに検出レンズ
37からの検出光53を3つの光束分離領域59a〜5
9cにより回折してその中心付近の上側部分A、中心付
近の右下部分B、中心付近の左下部分Cを分離するホロ
グラム59が用いられる。検出レンズ37からの検出光
53はホログラム59の3つの光束分離領域59a〜5
9cにより回折されて中心付近の上側部分A、中心付近
の右下部分B、中心付近の左下部分Cに分離され、受光
手段58により受光される。
【0064】受光手段58(図示せず)はホログラム5
9からの検出光53における中心付近の上側部分Aを2
分割受光素子で受光し、図示しない演算回路はナイフエ
ッジ法にてその2分割受光素子の各分割部分からの検出
信号の差を演算してフォーカス信号を得る。また、受光
手段58はホログラム59からの検出光53における中
心付近の右下部分B及び左下部分Cをそれぞれ受光素子
で受光し、これらの受光素子からの信号の差が図示しな
い演算回路により演算されてトラック信号が得られる。
さらに、受光手段58は検出レンズ37からの検出光5
3の周辺部Dはホログラム59を経由せずに直接に受光
素子で受光され、この受光素子からの検出信号はRf信
号となる。
【0065】上記第12実施形態例及び第13実施形態
例は、請求項8記載の発明の実施形態例であって、上記
第10実施形態例及び第11実施形態例において、分割
手段54,59が記録媒体35上の光スポットの制御に
用いられるフォーカス信号、トラック信号を得るための
光束分離領域54a〜54c,59a〜59cを有する
ので、部品の共通化による部品点数の削減、小型化、低
コスト化を図ることができる。なお、上記分割手段が記
録媒体35上の光スポットのパワー制御に用いられる信
号を得るための光束分離領域を有するようにしてもよ
い。
【0066】図27は本発明の第14実施形態例の一部
を示す。この第14実施形態例は請求項9記載の発明の
実施形態例である。第14実施形態例は、上記第13実
施形態例において、受光手段58の各受光素子55〜5
7,60(受光素子60はホログラム59の光束分離領
域59aからの光束を受光する2分割受光素子)を同一
の基板、例えば同一のシリコン基板61上に配置するよ
うにしたものである。ノイズ低減のため、Rf信号を増
幅する初段アンプを基板61上に形成するようにしても
よい。
【0067】第14実施形態例は、請求項9記載の発明
の実施形態例であって、受光手段58の各受光素子55
〜57,60を同一の基板61上に配置するようにした
ので、受光素子の複合化による部品点数の削減、小型
化、低コスト化を図ることができる。なお、第1実施形
態例乃至第11実施形態例において、受光手段の各受光
素子を同一の基板上に配置するようにしてもよい。
【0068】図28及び図29は本発明の第15実施形
態例を示す。この第15実施形態例は請求項10記載の
発明の実施形態例であり、無限系の光ピックアップ装置
の例である。第15実施形態例では、上記第13実施形
態例において、偏向プリズム34と対物レンズ36との
間に4分の1波長板62が挿入されてアイソレーション
が行われ、ビームスプリッタ33,38及び検出レンズ
37が省略されてコリメートレンズ32と偏向プリズム
34との間に偏光ホログラム、例えばS偏光を透過して
P偏光を回折するホログラム63が挿入されるととも
に、半導体レーザ31及び受光手段58が同一のユニッ
ト64内に設置されることによって、光ディスクへの照
明光と光ディスクからの反射光の光路が同一に形成され
る。
【0069】すなわち、ユニット64内の半導体レーザ
31から出射された発散光は、ミラー部69を経てコリ
メートレンズ32で略平行光とされて偏光ホログラム6
3を透過し、偏向プリズム34により偏向されて4分の
1波長板62を通過し、対物レンズ36により記録媒体
35の記録面に集光される。この記録媒体35からの反
射光は、対物レンズ36により集光されて再び4分の1
波長板62を通過することにより記録媒体35への照明
光とは偏光方向が90度異なる直線偏光に変換され、偏
光ホログラム63により回折されてユニット64内の受
光手段58により受光される。
【0070】受光手段58は偏光ホログラム63からの
検出光53における中心付近の上側部分Aを受光する2
分割受光素子65、偏光ホログラム63からの検出光5
3における中心付近の右下部分B及び左下部分Cをそれ
ぞれ受光する受光素子66,67、偏光ホログラム63
からの検出光53の周辺部Dを受光する受光素子68を
有する。
【0071】なお、上記第13実施形態例以外の上記各
実施形態例において、第15実施形態例と同様に光ディ
スクへの照明光と光ディスクからの反射光の光路を同一
に形成して光源31と受光素子を同一ユニット内に配置
するようにしてもよい。
【0072】図30は本発明の第16実施形態例を示
す。この第16実施形態例は請求項10記載の発明の他
の実施形態例である。第16実施形態例では、上記第1
5実施形態例において、コリメートレンズ32と偏向プ
リズム34が省略された有限系の光ピックアップ装置の
例である。なお、上記第13実施形態例以外の上記各実
施形態例において、第16実施形態例と同様に光ディス
クへの照明光と光ディスクからの反射光の光路を同一に
形成して光源31と受光素子を同一ユニット内に配置す
るようにしてもよい。
【0073】上記第15実施形態例及び第16実施形態
例は、請求項10記載の発明の実施形態例であり、光源
31と受光素子を同一ユニット内に配置したので、小型
化を図ることができる。
【0074】ところで、図35(a)(b)に示すよう
に対物レンズ22により集光された光束は光ディスク2
1の記録面上のマークにより反射回折される。ここで
は、光ディスク上の位相ピットや、ミラー面と反射率の
異なるドットを総称してマークと呼ぶ。図35では図1
1と同様に対物レンズ22からの光束は光ディスク21
で反射回折されるが、説明の便宜上対物レンズ22から
の光束が光ディスク21を透過するように表わしてい
る。
【0075】最短マークの空間周波数(周期の逆数)を
ν、対物レンズ22からの光束により光ディスク21上
に形成される光スポットの波長をλとすると、1次光7
1の回折角θは sin(θ)=νλ・・・(1) で表わされる。前述したように光ディスク21の反射回
折光70の1次光71と0次光70の重なりが無ければ
信号は発生しない。つまり、1次光71と0次光70の
重なり部分が主に信号成分となる。図38は光ディスク
に形成される光スポットがマーク上にいるときの反射光
の強度分布を計算した結果を示し、図39は光スポット
がマーク間にいるときの反射光の強度分布を計算した結
果を示す。図40は図38の計算結果から図39の計算
結果を引いたものである。つまり、図40の計算結果に
おける明るい部分はマークを通過することにより強度が
変化する部分であり、光ディスク21の反射光中の信号
が存在する部分といえる。したがって、反射光は中心部
の帯状部分72を遮光しても信号振幅が変わらない。逆
に、反射光は、遮光することにより全受光量が減るの
で、光ノイズの低減につながる。
【0076】図35に示すように上述した反射光の遮光
される領域となる中心部の帯状部分72の幅dは対物レ
ンズ22の焦点距離をf、対物レンズ22の開口数をN
Aとすると、 d=2f(νλ−NA)・・・(2) で表わされる。ここに、図35に示すように対物レンズ
22の開口をbとしてNA=sinαとすると、 b=fsinα=fNA c=fsinθ=fνλ a=c−b=f(νλ−NA) d=2a=f(νλ−NA) である。
【0077】反射光の遮光される領域を式で示せば、適
当な比例定数をkとし、図36に示すように上記反射光
の光軸に垂直な面内で反射光の中心(光軸)を原点と
し、光ディスク21の記録面の情報トラック方向にy軸
をとってこれと直交する方向にx軸をとったとき、 x2+y2≧(kfNA)2、y≦kf(νλ−NA)、y≧−kf(νλ −NA)・・・(3) で表わすことができる。
【0078】ここで、kは、反射光の遮光部分72の径
を規定する定数であり、光束の径に比例する定数であ
る。このkは、図37に示すように光ディスク21から
の反射光を遮光して遮光部分72を得るための遮光帯が
対物レンズ22と集光レンズ73との間の位置74にあ
って反射光が平行光となる場合にはk=1となる。この
場合、遮光帯で遮光する光束の径は対物レンズ22の開
口径となる。また、対物レンズ22からの光束を集光す
る集光レンズ73と、この集光レンズ73からの光束を
受光して情報信号を検出するための受光素子との間の位
置75に遮光帯があり、この遮光帯と受光素子との間の
距離がaで、遮光帯と集光レンズ73との間の距離がb
である場合には、k=a/(a+b)となる。
【0079】図38〜図40の計算結果を得るための計
算の条件は、 ν=1.082×106(mのマイナス1乗)(周期にして0.924μm) 、λ=680(nm)、f=2.73(mm)、NA=0.55・・・(4) であり、これを(1)式に代入すると、 d=1.02(mm) となり、図40の信号が変化しない部分(黒色部分)の
幅と一致する。
【0080】図41は本発明の第17実施形態例を示
し、図42及び図43はその一部を示す。この第17実
施形態例は、請求項11記載の発明の実施形態例であ
り、記録媒体に対する情報の記録及び/又は再生及び/
又は消去を行う光ピックアップ装置の例である。半導体
レーザからなる光源81より出射された直線偏光の発散
光は、コリメートレンズ82により略平行光とされて偏
光ビームスプリッタ83を透過し、4分の1波長板84
により円偏光に変換されて偏向プリズム85により光デ
ィスクの記録媒体86の方向に偏向され、対物レンズ8
7により記録媒体86の記録面に集光される。光ディス
クは記録媒体86にスパイラル状もしくは同心円状に情
報トラックが形成され、スピンドルモータにより回転駆
動される。この光ディスクの記録媒体86は情報トラッ
クにピットが形成されることで情報が記録される。記録
媒体86の記録面で反射された光束は、対物レンズ87
により略平行光とされて偏向プリズム85により偏向さ
れ、4分の1波長板84により光源81からの光束とは
偏向方向が90度異なる直線偏光に変換されて偏光ビー
ムスプリッタ83により反射される。この偏光ビームス
プリッタ83からの反射光は検出レンズ88により収束
傾向が与えられ、ビームスプリッタ89により一部が反
射されて他の一部がビームスプリッタ89を透過する。
【0081】例えばビームスプリッタ89からの透過光
は受光素子90上に結像されて光電変換され、ビームス
プリッタ89からの反射光(検出光)は受光素子91上
に結像されて光電変換される。受光素子90及び図示し
ない演算回路は周知の検出方式(非点収差法、ナイフエ
ッジ法など)によりフォーカス検出を行うものが用いら
れる。受光素子91は、図42に示すようにジッタ方向
の中心部に検出光92を感じない帯状の不感帯93を有
し、ジッタ方向に2つの部分91a,91bに分割され
た受光素子が用いられる。この受光素子91の分割部分
91a,91bからの検出信号a,bは図示しない演算
回路で加算されてRf信号=a+bが得られる。
【0082】図43に示すように光束分割手段としての
ビームスプリッタ89と記録媒体との間の素子、例えば
ビームスプリッタ89には受光素子91上のジッタ方向
の中心部を遮光するような偏光分離膜94が設けられて
いる。なお、受光素子91は不感帯93を設けなくても
よく、また、受光素子91上にジッタ方向の中心部を遮
光するようなマスクを置いてもよい。
【0083】このように、この第17実施形態例は、請
求項11記載の発明の実施形態例であって、光を照射す
る光源81と、この光源81からの光を記録媒体86に
おける記録面の情報トラックの所定位置に集光する対物
レンズ87と、前記記録面からの反射光を検出する受光
素子90、91とを有し、前記記録媒体に対する情報の
記録及び/又は再生及び/又は消去を行う光ピックアッ
プ装置において、前記記録面からの反射光を情報トラッ
ク方向の周辺光束とそれ以外の光束に光束分割手段とし
ての不感帯93で分割し、この分割した情報トラック方
向の周辺光束から情報信号を検出する情報信号検出手段
としての受光素子91と、前記光束分割の位置と前記記
録媒体との間に設けられた偏光分離膜94を有する素子
としてのビームスプリッタ89及び4分の1波長板84
とを備えたので、偏光ホログラム以外の光利用効率をロ
スしない光学系で実現できる。また、偏光ホログラムが
照明光の透過で1割程度の効率の低下や透過波面の劣化
が生ずるという問題を解決することができる。従って、
記録媒体を照明する照明系、記録媒体からの反射光より
情報信号を検出する検出系とも光利用効率を向上させる
ことができる。これにより、書き換え用など記録媒体の
記録面上で高いパワーを持つ光スポットが必要である場
合、より低出力の半導体レーザを光源として用いること
ができ、コストを下げることができる。また、4分の1
波長板と偏光分離膜によるアイソレーションにより、光
ディスクからの戻り光の影響(半導体レーザの出力変動
等)を抑えることができる。
【0084】本発明の第18実施形態例は、請求項12
記載の発明の実施形態例であり、上記第17実施形態例
において、受光素子91として図44に示すような受光
素子を用いるようにしたものである。図38〜図40に
示す反射光の強度分布の変化からも分かるように光ディ
スクからの反射光はラジアル方向の端部も信号に寄与し
ない。そこで、受光素子91は、ジッター方向の中心部
とラジアル方向の端部でビームスプリッタ89からの検
出光92を感じない不感帯95(図示斜線部分)を設け
た受光素子が用いられる。なお、受光素子91の不感帯
95による遮光領域は受光素子91上にマスクを置くこ
とで形成するようにしてもよい。
【0085】この受光素子91の不感帯95による遮光
領域は式で表わすと、 x2+y2≦(kfNA)2、y≧kf(νλ−NA)、y≦−kf(νλ−N A)、x≧m、x≦−m(0≦m≦fNA)・・・(5) となる。(4)式の条件の場合、mは約1.2となる。
従って、受光素子91は反射光92を x2+y2=(kfNA)2 で表わされる円の内部に存在させ、反射光の x2+y2≦(kfNA)2 y≧kf(νλ−NA) y≦−kf(νλ−NA) で表わされる部分を不感帯95で分離して受光すること
になる。なお、偏光分離膜94は受光素子91への反射
光のジッター方向の中心部とラジアル方向の端部を不感
帯95による遮光領域で遮光するように形成される。
【0086】このように、第18実施形態例は、請求項
12記載の発明の実施形態例であって、請求項11記載
の光ピックアップ装置において、対物レンズ87の焦点
距離をf、対物レンズ87の開口数をNA、記録面上に
記録された最短マークの空間周波数をν、光源81の出
射光波長をλ、光束の径に比例する定数をkとし、反射
光の光軸に垂直な面内で反射光の中心を原点とし、情報
トラック方向にy軸をとってこれと直交する方向にx軸
をとったとき、反射光を x2+y2=(kfNA)2 で表わされる円の内部に存在させ、反射光の x2+y2≦(kfNA)2 y≧kf(νλ−NA) y≦−kf(νλ−NA) で表わされる部分を分離する分割手段としての受光素子
91を備えたので、ノイズ低減効果を向上させることが
できる。
【0087】本発明の第19実施形態例は、請求項13
記載の発明の一実施形態例であり、上記第17実施形態
例において、図45に示すように上記受光素子91とし
て無分割の受光素子を用いるようにしたものである。ビ
ームスプリッタ89からの検出光92は偏光分離膜94
により非信号部分が既に遮光されているので、受光素子
91は単純な長方形の無分割受光素子となる。偏光分離
膜94は、上述のように反射光のジッター方向の中心部
を遮光して反射光の x2+y2≦(kfNA)2 y≧kf(νλ−NA) y≦−kf(νλ−NA) x≧m、x≦−m(0≦m≦f・NA) で表わされる部分を分離する。ここに、受光素子91を
集光状態の反射光中に設置して受光面をできるだけ小さ
くすることにより、受光素子91の応答速度を高速にす
ることができる。
【0088】本発明の第20実施形態例は、請求項13
記載の発明の他の実施形態例であり、上記第17実施形
態例において、上記受光素子91として無分割の受光素
子が用いられて偏光分離膜94が省略され、ビームスプ
リッタ89からの検出光92の偏光分離膜94による非
信号部分の遮光がなされていない。上記受光素子91
は、図46に示すようにジッター方向の中心部とラジア
ル方向の端部でビームスプリッタ89からの検出光92
を感じない不感帯96(図示斜線部分)を有し、ビーム
スプリッタ89からの検出光92の x2+y2≦(kfNA)2 y≧kf(νλ−NA) y≦−kf(νλ−NA) x≧m、x≦−m(0≦m≦f・NA) で表わされる部分を検出する。
【0089】このように、第19実施形態例及び第20
実施形態例は、請求項13記載の発明の実施形態例であ
って、光を照射する光源81と、この光源81からの光
を記録媒体86における記録面の情報トラックの所定位
置に集光する対物レンズ87と、記録面86からの反射
光を検出する受光素子90、91とを有し、記録媒体8
6に対する情報の記録及び/又は再生及び/又は消去を
行う光ピックアップ装置において、記録面からの反射光
を情報トラック方向の周辺光束とそれ以外の光束に分割
し、この分割した情報トラック方向の周辺光束から情報
信号を検出する情報信号検出手段としての受光素子91
と、前記反射光の x2+y2≦(kfNA)2 y≧kf(νλ−NA) y≦−kf(νλ−NA) x≧m、x≦−m(0≦m≦f・NA) で表わされる部分を分離する分割手段としての偏光分離
膜94若しくは受光素子91とを備えたので、ノイズ低
減効果をより向上させることができる。
【0090】図47は本発明の第21実施形態例を示
し、図48はその一部を示す。この第21実施形態例
は、請求項14記載の発明の一実施形態例であり、上記
第17実施形態例において、検出レンズ88からの光束
を分離する光束分離手段(分割手段)としてビームスプ
リッタ89の代りにプリズム97が用いられる。このプ
リズム97は検出レンズ88からの光束を信号部分であ
るジッタ方向の両端部A、Bと、信号に寄与しないジッ
タ方向の中心部Cに分離し、その両端部の光束A、Bが
受光素子91のジッタ方向に分割された2つの分割部分
91a,91bでそれぞれ受光される。この分割部分9
1a,91bからの検出信号a,bは図示しない演算回
路で加算されてRf信号=a+bが得られる。また、プ
リズム97からの光束Cは受光素子90により受光さ
れ、受光素子90及び図示しない演算回路は周知の検出
方式(非点収差法、ナイフエッジ法など)によりフォー
カス信号を検出するものが用いられる。
【0091】なお、請求項14記載の発明は、上記第1
8実施形態例乃至第20実施形態例において、第21実
施形態例と同様に適用することができる。
【0092】このように、第21実施形態例は、請求項
14記載の発明の一実施形態例であって、分割手段がプ
リズム97であるので、上記第17実施形態例のように
検出レンズ88からの光束をビームスプリッタ89で分
離する必要がなく、小型化及び構成の簡略化に効果があ
る。つまり、照明光と反射光とをほぼ同一光路に設定す
ることができる。また、従来のようにサーボ検出用の光
束をビームスプリッタで分離する場合には、非信号成分
及び信号成分と非信号成分及び信号成分とを分離するの
で、Rf信号の振幅が減少してしまうが、第21実施形
態例では反射光の受光素子91で受光しない遮光部分を
受光素子90により受光してサーボ信号(フォーカス検
出信号)を生成することにより3T信号の振幅を減少さ
せずにサーボ信号を得ることができる。
【0093】図49は本発明の第22実施形態例の一部
を示す。この第22実施形態例は、請求項15記載の発
明の一実施形態例であり、上記第21実施形態例におい
て、検出レンズ88からの光束を分離する光束分離手段
としてビームスプリッタ89の代りにホログラム98が
用いられる。このホログラム98は検出レンズ88から
の光束を信号部分であるジッタ方向の両端部A、Bと、
信号に寄与しないジッタ方向の中心部Cに分離し、その
両端部の光束A、Bが受光素子91のジッタ方向に分割
された2つの分割部分91a,91bでそれぞれ受光さ
れる。この分割部分91a,91bからの検出信号a,
bは図示しない演算回路で加算されてRf信号=a+b
が得られる。ホログラム98は、プリズムに比べて、量
産性が高く、安価であるという利点がある。
【0094】上記第18実施形態例では、図54に示す
ように反射光の遮光領域で遮光される光束Cの光量は反
射光全体の約30%近くある。そこで、この第22実施
形態例では、光束Cを用いてサーボ信号を検出するよう
にしたものである。ホログラム98からの光束Cは受光
素子90により受光され、受光素子90及び図示しない
演算回路は周知の検出方式(非点収差法、ナイフエッジ
法など)によりフォーカス信号(あるいはトラック信
号、あるいはフォーカス信号とトラック信号の両者、あ
るいは対物レンズの位置を調整するための信号)を検出
するものが用いられる。
【0095】なお、請求項15記載の発明は、上記第1
8実施形態例乃至第20実施形態例において、第22実
施形態例と同様に適用することができる。
【0096】このように、第22実施形態例は、請求項
15記載の発明の一実施形態例であって、分割手段がホ
ログラム98であるので、量産性に優れ、低コスト化を
図ることができる。ホログラムは複雑な形状のプリズム
と同等の機能を有するものを単板で安価に形成でき、簡
単な構成で同等の効果が得られる。
【0097】図50は本発明の第23実施形態例を示
し、図51及び図52はその電源・受光素子ユニットを
示す。この第23実施形態例は、請求項16記載の発明
の一実施形態例であり、上記第17実施形態例におい
て、光ディスクへの照明光と光ディスクからの反射光と
のアイソケーションをλ/4板と偏光分離素子で行うこ
とにより、光ディスクへの照明光と光ディスクからの反
射光の光路を同一光路に設定し、半導体レーザからなる
光源と受光素子とをごく近傍に配置して一体ユニットと
して形成したものである。
【0098】電源・受光素子ユニット99は同一パッケ
ージ内に三角プリズム及び平行平板からなる複合プリズ
ム100と、基板101と、この基板101上に設けら
れた半導体レーザからなる光源81及び受光手段102
を配置している。三角プリズムと平行平板の一方の面と
の境界面には偏光分離素子としての偏光分離膜が接着さ
れ、平行平板のもう一方の面には図53に示すような光
束分離手段(分割手段)としての反射形ホログラム10
4が形成されている。半導体レーザ81から出射された
光束は、基板101のミラー部103で紙面に垂直な方
向へ偏向されて上記偏光分離膜で反射され、電源・受光
素子ユニット99の窓から出射される。この電源・受光
素子ユニット99の窓から出射された光束は、集光レン
ズ82で略平行光とされて4分の1波長板84により円
偏光に変換され、偏向プリズム85により偏向されて対
物レンズ87により記録媒体86の記録面に集光され
る。
【0099】この記録媒体86からの反射光は、対物レ
ンズ87により集光されて偏向プリズム85により偏向
され、再び4分の1波長板84を通過することにより記
録媒体86への照明光とは偏光方向が90度異なる直線
偏光に変換され、集光レンズ82を通過して電源・受光
素子ユニット99に入射し、上記偏光分離膜を透過す
る。この偏光分離膜を透過した光束は、平行平板上の反
射形ホログラム104により反射回折されて図53に示
すようにジッター方向の両端部の光束Aとジッター方向
の中心部の光束B、Cに分割され、受光手段102によ
り受光される。ここに、反射形ホログラム104は上記
第17実施形態例と同様な部分受光の効果を実現するた
めの光束分割パターンが形成されている。受光手段10
2は3つの受光素子105〜107を有し、反射形ホロ
グラム104からのジッター方向の両端部の光束Aは受
光素子106で光電変換されてRf信号となる。
【0100】反射形ホログラム104からのジッター方
向の中心部の光束(±1次光)B、Cは受光素子10
5、107により受光され、この受光素子105、10
7の出力信号を用いてビームサイズ法によりフォーカス
信号及びトラック信号が検出される。すなわち、受光素
子105の各分割部分105a〜105cの出力信号a
〜c、受光素子107の各分割部分107d〜107f
の出力信号d〜fは図示しない演算回路で演算されてフ
ォーカス信号{(a+c+e)−(b+d+f)}、ト
ラック信号(a−c)或いは(d−f)或いは{(a+
f)−(c+d)}が得られる。
【0101】上記第17実施形態例では、Rf信号を検
出するための光束の光量自体が減少してRf信号の振幅
が減少するが、この第23実施形態例では、Rf信号は
反射光の全てで検出したのと同じ振幅が得られ、かつ、
ノイズが低減する。また、Rf信号を扱う系の初段アン
プを受光素子が形成されている基板上に形成することに
より、回路系のノイズを低減することができる。
【0102】この第23実施形態例は、請求項16記載
の発明の一実施形態例であって、反射光を受光する受光
素子105〜107と光源81とを同一パッケージ内に
配置したので、小型化、部品点数の削減、低コスト化を
図ることができる。また、同一パッケージ内に配置した
受光素子105〜107、光源81および反射形ホログ
ラム104の関係を常に一定に保つことができ、経時変
化、温度変化に対して信号品質を一定に保つことができ
る。
【0103】なお、請求項16記載の発明は請求項1
1、12、13、14、15記載の光ピックアップ装置
に上記第23実施形態例と同様に適用することができ
る。
【0104】請求項17記載の発明の一実施形態例は、
上記第17実施形態例において、受光素子91として図
55に示すように不感帯93を受光領域91cとした受
光素子が用いられ、受光領域91cが検出光92の中心
部を受光する。図示しない演算回路は受光素子91の各
分割部分91a〜91cを演算して再生信号{(a+
b)−c}を求める。なお、請求項17記載の発明は請
求項11、12、13、14、15または16記載の光
ピックアップ装置に同様に適用することができる。
【0105】この請求項17記載の発明の実施形態例で
は、請求項11、12、13、14、15または16記
載の光ピックアップ装置において、情報信号検出手段と
しての受光素子91及び演算回路は情報信号を情報トラ
ック方向の周辺光束とそれ以外の中心部の光束との差分
として検出するので、反射光における3T信号の集中し
ている周辺部の光束と3T信号のほとんど無い中心部の
光量との差の光量を検出することができ、ノイズ低減効
果の向上を図ることができ、再生信号のS/Nを向上さ
せることができる。
【0106】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、光を照射する光源と、この光源からの光を記録媒体
上の情報トラックの所定位置に集光する対物レンズと、
前記記録媒体からの反射光を検出する受光素子とを有
し、前記記録媒体に対する情報の記録及び/又は再生及
び/又は消去を行う光ピックアップ装置において、前記
記録媒体からの反射光を情報トラック方向に分割してそ
の一部を検出する受光手段を備えたので、最短信号の振
幅のS/Nを向上させることができ、記録媒体のデータ
高密度化に対応して高分解能で再生信号を検出できる。
また、従来の光スポットの超解像やメディアの超解像に
比べて構成が簡単で安価にでき、シビアな調整や特別な
メディアが不要である。
【0107】請求項2記載の発明によれば、光を照射す
る光源と、この光源からの光を記録媒体上の情報トラッ
クの所定位置に集光する対物レンズと、前記記録媒体か
らの反射光を検出する受光素子とを有し、前記記録媒体
に対する情報の記録及び/又は再生及び/又は消去を行
う光ピックアップ装置において、前記記録媒体からの反
射光の周辺部の光束を検出する受光手段を備えたので、
請求項1記載の発明より分解能をさらに向上させること
ができる。
【0108】請求項3記載の発明によれば、光を照射す
る光源と、この光源からの光を記録媒体上の情報トラッ
クの所定位置に集光する対物レンズと、前記記録媒体か
らの反射光を検出する受光素子とを有し、前記記録媒体
に対する情報の記録及び/又は再生及び/又は消去を行
う光ピックアップ装置において、前記記録媒体からの反
射光の情報トラック方向の周辺光のみを検出する受光手
段を備えたので、分解能を向上させることができ、最短
信号の振幅劣化を防止することができる。
【0109】請求項4記載の発明によれば、請求項1,
2または3記載の光ピックアップ装置において、前記記
録媒体として情報を位相ピットとして記録している記録
媒体を用いるので、請求項1,2または3記載の発明の
効果を効果的に得ることができる。
【0110】請求項5記載の発明によれば、請求項1,
2,3または4記載の光ピックアップ装置において、前
記記録媒体からの反射光を情報トラック方向に複数に分
割する分割手段を備え、この分割手段により分割された
反射光を前記受光手段で受光するので、受光手段を小型
化でき、帯域を向上させることができて高分解能で記録
媒体の高速読み取りに対応できる。
【0111】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の光ピックアップ装置において、前記分割手段がプリ
ズムであるので、請求項5記載の発明と同様に受光手段
を小型化できて帯域を向上させることができるだけでな
く、プリズムにより検出光の分離方向を比較的自由に設
定できて受光手段の設置位置など設計の自由度が向上す
る。
【0112】請求項7記載の発明によれば、請求項5記
載の光ピックアップ装置において、前記分割手段がホロ
グラムであるので、請求項5記載の発明と同様な効果が
得られるだけでなく、ホログラムが量産性に優れている
ことから低コスト化を図ることができ、ホログラムは複
雑な形状のプリズムと同等の機能を有するものが単板で
形成できる。
【0113】請求項8記載の発明によれば、請求項6ま
たは7記載の光ピックアップ装置において、前記分割手
段は、前記記録媒体上の光スポットの制御に用いられる
信号を得るための光束分離領域を有するので、部品の共
通化による部品点数の削減、小型化、低コスト化を図る
ことができる。
【0114】請求項9記載の発明によれば、請求項1,
2,3,4,5,6,7または8記載の光ピックアップ
装置において、同一基板上に形成された複数の受光素子
を有するので、受光素子の複合化による部品点数の削
減、小型化、低コスト化を図ることができる。
【0115】請求項10記載の発明によれば、請求項8
または9記載の光ピックアップ装置において、前記光源
と受光素子が同一ユニット内に配置されているので、小
型化を図ることができる。
【0116】請求項11記載の発明によれば、光を照射
する光源と、この光源からの光を記録媒体における記録
面の情報トラックの所定位置に集光する対物レンズと、
前記記録面からの反射光を検出する受光素子とを有し、
前記記録媒体に対する情報の記録及び/又は再生及び/
又は消去を行う光ピックアップ装置において、前記記録
面からの反射光を情報トラック方向の周辺光束とそれ以
外の光束に分割し、この分割した情報トラック方向の周
辺光束から情報信号を検出する情報信号検出手段と、前
記光束分割の位置と前記記録媒体との間に設けられた偏
光分離膜を有する素子及び4分の1波長板とを備えたの
で、偏光ホログラム以外の光利用効率をロスしない光学
系で実現でき、偏光ホログラムが照明光の透過で1割程
度の効率の低下や透過波面の劣化が生ずるという問題を
解決することができる。従って、記録媒体を照明する照
明系、記録媒体からの反射光より情報信号を検出する検
出系とも光利用効率を向上させることができる。これに
より、書き換え用など記録媒体の記録面上で高いパワー
を持つ光スポットが必要である場合、より低出力の半導
体レーザを光源として用いることが可能となり、コスト
を下げることが可能となる。また、4分の1波長板と偏
光分離膜によるアイソレーションにより、光ディスクか
らの戻り光の影響を抑えることができる。
【0117】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1記載の光ピックアップ装置において、前記対物レンズ
の焦点距離をf、前記対物レンズの開口数をNA、前記
記録面上に記録された最短マークの空間周波数をν、前
記光源の出射光波長をλ、前記光束の径に比例する定数
をkとし、前記反射光の光軸に垂直な面内で前記反射光
の中心を原点とし、情報トラック方向にy軸をとってこ
れと直交する方向にx軸をとったとき、前記反射光を x2+y2=(kfNA)2 で表わされる円の内部に存在させ、前記反射光の x2+y2≦(kfNA)2 y≧kf(νλ−NA) y≦−kf(νλ−NA) で表わされる部分を分離する分割手段を備えたので、ノ
イズ低減効果を向上させることができる。
【0118】請求項13記載の発明によれば、光を照射
する光源と、この光源からの光を記録媒体における記録
面の情報トラックの所定位置に集光する対物レンズと、
前記記録面からの反射光を検出する受光素子とを有し、
前記記録媒体に対する情報の記録及び/又は再生及び/
又は消去を行う光ピックアップ装置において、前記記録
面からの反射光を情報トラック方向の周辺光束とそれ以
外の光束に分割し、この分割した情報トラック方向の周
辺光束から情報信号を検出する情報信号検出手段と、前
記反射光の x2+y2≦(kfNA)2 y≧kf(νλ−NA) y≦−kf(νλ−NA) x≧m、x≦−m(0≦m≦f・NA) で表わされる部分を分離する分割手段とを備えたので、
ノイズ低減効果をより向上させることができる。
【0119】請求項14記載の発明によれば、請求項1
2または13記載の光ピックアップ装置において、前記
分割手段がプリズムであるので、小型化及び構成の簡略
化に効果があり、また、信号振幅を減少させずにサーボ
信号を得ることができる。
【0120】請求項15記載の発明によれば、請求項1
2または13記載の光ピックアップ装置において、前記
分割手段がホログラムであるので、量産性に優れ、低コ
スト化を図ることができる。さらに、ホログラムは複雑
な形状のプリズムと同等の機能を有するものを単板で安
価に形成でき、簡単な構成で同等の効果が得られる。
【0121】請求項16記載の発明によれば、請求項1
1、12、13、14または15記載の光ピックアップ
装置において、前記反射光を受光する受光素子と前記光
源とを同一パッケージ内に配置したので、小型化、部品
点数の削減、低コスト化を図ることができ、経時変化、
温度変化に対して信号品質を一定に保つことができる。
【0122】請求項17記載の発明によれば、請求項1
1、12、13、14、15または16記載の光ピック
アップ装置において、前記情報信号検出手段は情報信号
を情報トラック方向の周辺光束とそれ以外の中心部の光
束との差分として検出するので、ノイズ低減効果の向上
を図ることができ、再生信号のS/Nを向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略図である。
【図2】同第1実施例の受光素子を示す平面図である。
【図3】本発明の第2実施例における受光素子を示す平
面図である。
【図4】本発明の第3実施例におけるビームスプリッタ
を示す斜視図である。
【図5】本発明の第4実施例における受光素子を示す平
面図である。
【図6】本発明の第5実施例における受光素子を示す平
面図である。
【図7】本発明の第6実施例における受光素子を示す平
面図である。
【図8】本発明の第7実施例における受光素子を示す平
面図である。
【図9】本発明の第8実施例における受光素子を示す平
面図である。
【図10】同第8実施例の検出光束を示す断面図であ
る。
【図11】光ピックアップ装置を説明するための図であ
る。
【図12】光ピックアップ装置の受光素子上の光強度分
布を示す図である。
【図13】記録媒体の一例を示す図である。
【図14】記録媒体の他の例を示す図である。
【図15】上記第6実施例の3T信号の振幅と和信号と
3T/11Tの変化を示す特性曲線図である。
【図16】光ピックアップ装置の全体受光の場合と部分
受光の場合の3T信号と11T信号との測定例を示す波
形図である。
【図17】同光ピックアップ装置の受光素子を示す平面
図である。
【図18】同光ピックアップ装置の受光素子上の検出光
による楕円状光スポットの短軸をジッタ方向としたとき
におけるクロストーク、信号及びノイズを示す図であ
る。
【図19】同光ピックアップ装置の受光素子上の検出光
による楕円状光スポットの長軸をジッタ方向としたとき
におけるクロストーク、信号及びノイズを示す図であ
る。
【図20】本発明の第9実施例を示す概略図である。
【図21】同第9実施例のアパーチャ部材を示す平面図
である。
【図22】本発明の第10実施例におけるプリズムを示
す平面図及び側面図である。
【図23】本発明の第11実施例におけるホログラムを
示す平面図及び側面図である。
【図24】本発明の第12実施例を示す概略図である。
【図25】同第12実施例のプリズムを示す平面図及び
斜視図である。
【図26】本発明の第13実施例の一部を示す平面図で
ある。
【図27】本発明の第14実施例の一部を示す平面図で
ある。
【図28】本発明の第15実施例を示す概略図である。
【図29】同第15実施例の一部を示す平面図である。
【図30】本発明の第16実施例を示す概略図である。
【図31】従来の光ピックアップ装置を示す概略図であ
る。
【図32】従来の光ピックアップ装置の検出系を示す側
面図及び同検出系の受光素子を示す平面図である。
【図33】従来の光ピックアップ装置の他の検出系を示
す側面図及び同検出系の受光素子を示す平面図である。
【図34】従来の光ピックアップ装置の他の検出系を示
す側面図及び同検出系の受光素子を示す平面図である。
【図35】光ピックアップ装置を説明するための図であ
る。
【図36】本発明の第17実施形態例の検出光を示す図
である。
【図37】同第17実施形態例の比例定数を説明するた
めの図である。
【図38】同第17実施形態例で光スポットがマーク上
にいるときの反射光の強度分布を計算した結果を示す図
である。
【図39】同第17実施形態例で光スポットがマーク間
にいるときの反射光の強度分布を計算した結果を示す図
である。
【図40】図38の計算結果から図39の計算結果を引
いたものを示す図である。
【図41】上記第17実施形態例を示す概略図である。
【図42】同第17実施形態例の受光素子を示す平面図
である。
【図43】同第17実施形態例の一部を示す斜視図であ
る。
【図44】本発明の第18実施形態例の受光素子を示す
平面図である。
【図45】本発明の第19実施形態例の受光素子を示す
平面図である。
【図46】本発明の第20実施形態例の受光素子を示す
平面図である。
【図47】本発明の第21実施形態例を示す概略図であ
る。
【図48】同第21実施形態例の受光素子及びプリズム
を示す平面図及び側面図である。
【図49】本発明の第22実施形態例の受光素子及びホ
ログラムを示す平面図及び側面図である。
【図50】本発明の第23実施形態例を示す概略図であ
る。
【図51】同第23実施形態例の電源・受光素子ユニッ
トを示す断面図である。
【図52】同第23実施形態例の電源・受光素子ユニッ
トの基板を示す平面図である。
【図53】同第23実施形態例の反射形ホログラムを示
す裏面図である。
【図54】上記実施形態例の遮光部の長さと信号変化と
の関係を和信号と3T信号について示す特性曲線図であ
る。
【図55】請求項17記載の発明の実施形態例の受光素
子を示す平面図である。
【符号の説明】
1、31、81 半導体レーザ 32、82 コリメートレンズ 33,38、89 ビームスプリッタ 34、85 偏向プリズム 35、86 記録媒体 36、87 対物レンズ 37、88 検出レンズ 39,40,55〜57,60、90〜92、105〜
107 受光素子 41、93、96 不感帯 42 遮光手段 43〜47 遮光領域 50 アパーチャ部材 51 アパーチャ 52 遮光帯 54 分割手段 58、102 受光手段 59、98、104 ホログラム 61 基板 62、84 4分の1波長板 63 偏光ホログラム 64 ユニット 83 偏光ビームスプリッタ 94 偏光分離膜 97 プリズム 99 電源・受光素子ユニット 100 複合プリズム 101 基板 103 ミラー部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を照射する光源と、この光源からの光を
    記録媒体上の情報トラックの所定位置に集光する対物レ
    ンズと、前記記録媒体からの反射光を検出する受光素子
    とを有し、前記記録媒体に対する情報の記録及び/又は
    再生及び/又は消去を行う光ピックアップ装置におい
    て、前記記録媒体からの反射光を情報トラック方向に分
    割してその一部を検出する受光手段を備えたことを特徴
    とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】光を照射する光源と、この光源からの光を
    記録媒体上の情報トラックの所定位置に集光する対物レ
    ンズと、前記記録媒体からの反射光を検出する受光素子
    とを有し、前記記録媒体に対する情報の記録及び/又は
    再生及び/又は消去を行う光ピックアップ装置におい
    て、前記記録媒体からの反射光の周辺部の光束を検出す
    る受光手段を備えたことを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  3. 【請求項3】光を照射する光源と、この光源からの光を
    記録媒体上の情報トラックの所定位置に集光する対物レ
    ンズと、前記記録媒体からの反射光を検出する受光素子
    とを有し、前記記録媒体に対する情報の記録及び/又は
    再生及び/又は消去を行う光ピックアップ装置におい
    て、前記記録媒体からの反射光の情報トラック方向の周
    辺光のみを検出する受光手段を備えたことを特徴とする
    光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載の光ピックアッ
    プ装置において、前記記録媒体として情報を位相ピット
    として記録している記録媒体を用いることを特徴とする
    光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4記載の光ピック
    アップ装置において、前記記録媒体からの反射光を情報
    トラック方向に複数に分割する分割手段を備え、この分
    割手段により分割された反射光を前記受光手段で受光す
    ることを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の光ピックアップ装置におい
    て、前記分割手段がプリズムであることを特徴とする光
    ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載の光ピックアップ装置におい
    て、前記分割手段がホログラムであることを特徴とする
    光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】請求項6または7記載の光ピックアップ装
    置において、前記分割手段は、前記記録媒体上の光スポ
    ットの制御に用いられる信号を得るための光束分離領域
    を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】請求項1,2,3,4,5,6,7または
    8記載の光ピックアップ装置において、同一基板上に形
    成された複数の受光素子を有することを特徴とする光ピ
    ックアップ装置。
  10. 【請求項10】請求項8または9記載の光ピックアップ
    装置において、前記光源と受光素子が同一ユニット内に
    配置されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  11. 【請求項11】光を照射する光源と、この光源からの光
    を記録媒体における記録面の情報トラックの所定位置に
    集光する対物レンズと、前記記録面からの反射光を検出
    する受光素子とを有し、前記記録媒体に対する情報の記
    録及び/又は再生及び/又は消去を行う光ピックアップ
    装置において、前記記録面からの反射光を情報トラック
    方向の周辺光束とそれ以外の光束に分割し、この分割し
    た情報トラック方向の周辺光束から情報信号を検出する
    情報信号検出手段と、前記光束分割の位置と前記記録媒
    体との間に設けられた偏光分離膜を有する素子及び4分
    の1波長板とを備えたことを特徴とする光ピックアップ
    装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の光ピックアップ装置に
    おいて、前記対物レンズの焦点距離をf、前記対物レン
    ズの開口数をNA、前記記録面上に記録された最短マー
    クの空間周波数をν、前記光源の出射光波長をλ、前記
    光束の径に比例する定数をkとし、前記反射光の光軸に
    垂直な面内で前記反射光の中心を原点とし、情報トラッ
    ク方向にy軸をとってこれと直交する方向にx軸をとっ
    たとき、前記反射光を x2+y2=(kfNA)2 で表わされる円の内部に存在させ、前記反射光の x2+y2≦(kfNA)2 y≧kf(νλ−NA) y≦−kf(νλ−NA) で表わされる部分を分離する分割手段を備えたことを特
    徴とする光ピックアップ装置。
  13. 【請求項13】光を照射する光源と、この光源からの光
    を記録媒体における記録面の情報トラックの所定位置に
    集光する対物レンズと、前記記録面からの反射光を検出
    する受光素子とを有し、前記記録媒体に対する情報の記
    録及び/又は再生及び/又は消去を行う光ピックアップ
    装置において、前記記録面からの反射光を情報トラック
    方向の周辺光束とそれ以外の光束に分割し、この分割し
    た情報トラック方向の周辺光束から情報信号を検出する
    情報信号検出手段と、前記反射光の x2+y2≦(kfNA)2 y≧kf(νλ−NA) y≦−kf(νλ−NA) x≧m、x≦−m(0≦m≦f・NA) で表わされる部分を分離する分割手段とを備えたことを
    特徴とする光ピックアップ装置。
  14. 【請求項14】請求項12または13記載の光ピックア
    ップ装置において、前記分割手段がプリズムであること
    を特徴とする光ピックアップ装置。
  15. 【請求項15】請求項12または13記載の光ピックア
    ップ装置において、前記分割手段がホログラムであるこ
    とを特徴とする光ピックアップ装置。
  16. 【請求項16】請求項11、12、13、14または1
    5記載の光ピックアップ装置において、前記反射光を受
    光する受光素子と前記光源とを同一パッケージ内に配置
    したことを特徴とする光ピックアップ装置。
  17. 【請求項17】請求項11、12、13、14、15ま
    たは16記載の光ピックアップ装置において、前記情報
    信号検出手段は情報信号を情報トラック方向の周辺光束
    とそれ以外の中心部の光束との差分として検出すること
    を特徴とする光ピックアップ装置。
JP24644695A 1995-01-31 1995-09-25 光ピックアップ装置 Expired - Fee Related JP3162969B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24644695A JP3162969B2 (ja) 1995-01-31 1995-09-25 光ピックアップ装置
US08/593,903 US6122241A (en) 1995-01-31 1996-01-30 Optical pick-up device for processing central and peripheral optical signal components

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-13947 1995-01-31
JP1394795 1995-01-31
JP24644695A JP3162969B2 (ja) 1995-01-31 1995-09-25 光ピックアップ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08273187A true JPH08273187A (ja) 1996-10-18
JP3162969B2 JP3162969B2 (ja) 2001-05-08

Family

ID=26349808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24644695A Expired - Fee Related JP3162969B2 (ja) 1995-01-31 1995-09-25 光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3162969B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8130621B2 (en) 2007-11-27 2012-03-06 Mitsubishi Electric Corporation Optical head device and optical disk playback system
US8270264B2 (en) 2007-11-29 2012-09-18 Mitsubishi Electric Corporation Optical head apparatus, optical disk apparatus and optical disk

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7838610B2 (en) 2005-09-30 2010-11-23 Nippon Shokubai Co., Ltd. Ion-sensitive super-absorbent polymer

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8130621B2 (en) 2007-11-27 2012-03-06 Mitsubishi Electric Corporation Optical head device and optical disk playback system
US8270264B2 (en) 2007-11-29 2012-09-18 Mitsubishi Electric Corporation Optical head apparatus, optical disk apparatus and optical disk

Also Published As

Publication number Publication date
JP3162969B2 (ja) 2001-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5724334A (en) Optical head device utilizing super-resolution technique
JP2793067B2 (ja) 光ヘッド
US6404709B1 (en) Optical pickup device
JP2005505881A (ja) 光学記録担体および光学走査装置
JP2725549B2 (ja) 光ヘッド装置
JP3162969B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2817452B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2616453B2 (ja) 光ヘッド用フィルタ装置
JP3470781B2 (ja) 光ピックアップ
JP2838930B2 (ja) 光ヘッド装置
JPH05151593A (ja) 光ピツクアツプ
KR100200878B1 (ko) 위상 개구를 이용한 광픽업장치
JP2778296B2 (ja) 光ヘッド装置
JPH07141681A (ja) 光ヘッド
JP2978269B2 (ja) 光ディスク装置
JP3294092B2 (ja) 光ピックアップ装置
JPH08329516A (ja) 光ヘッド装置
JPH05225602A (ja) 光ヘッド装置
JP2005100476A (ja) 光学ヘッド
JPH09138969A (ja) 光ピックアップ装置
JP2690550B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2616404B2 (ja) 光ヘッド装置
JP2806244B2 (ja) 光ヘッド装置
JPH0317847A (ja) 光学ヘッド装置
JPH06119653A (ja) 光ヘッド装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080223

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090223

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees