JPH08272668A - 分散データベース管理システム及び分散データベース管理方法 - Google Patents

分散データベース管理システム及び分散データベース管理方法

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JPH08272668A
JPH08272668A JP7076157A JP7615795A JPH08272668A JP H08272668 A JPH08272668 A JP H08272668A JP 7076157 A JP7076157 A JP 7076157A JP 7615795 A JP7615795 A JP 7615795A JP H08272668 A JPH08272668 A JP H08272668A
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JP
Japan
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slave
computer
master
instruction
data
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JP7076157A
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English (en)
Inventor
Yasutami Tawara
康民 田原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ユーザからのアクセス指示があったら、それ
をマスタに知らせて、マスタがマスタ内の処理(他のア
クセス指示に対する排他制御、マスタに接続されたディ
スク装置のデータ更新等)を必ず最初に行い、その後
に、各スレーブにそれらのディスク装置をアクセスする
ための指示を出力する。 【効果】 マスタにおいてのみ他のスレーブまたはマス
タからの更新指示とユーザからのアクセス指示との排他
制御を行うようにしたので、排他制御が容易になるとと
もに、それらの指示の混乱を確実に防ぎ、かつ、マスタ
に接続されたディスク装置に常に確実に最新のデータが
すべて記憶されているので、いずれかのスレーブまたは
マスタがダウンした際にも、復旧時に、直ちに、最新の
データをそこから、復旧したスレーブまたはマスタに送
信することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、個々にディスク装置
を有した1台のマスタ計算機及び複数のスレーブ計算機
から構成されたLAN(ロ−カルエリアネットワーク)
等における、それらの個々のディスク装置に分散された
分散データベースを管理するための分散データベース管
理システム及び分散データベース管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LAN等に普及により、分散的に
設置されたパソコン、ワークステーション、ホストコン
ピュータあるいはプリンタ等の入出力機器を相互に接続
し、それらの間でのデータ通信が行われている。また、
一般に、コンピュータシステムでは、データ等を記憶保
存するために光ディスク装置または磁気ディスク装置と
いった外部記憶装置が用いられている。
【0003】以下、図19を用いて、パソコン、ワーク
ステーション及びホストコンピュータ等が相互に接続さ
れているLANにおける従来の分散データベース管理シ
ステムについて説明する。図において、1はワークステ
ーション等からなるマスタ計算機(以下、マスタとす
る)であり、2〜4はマスタ計算機1にケーブル6を介
してバス型に接続されているワークステーションまたは
パソコン等からなる複数のスレーブ計算機(以下、スレ
ーブとする)である。また、1a、2a、3a及び4a
は、それぞれ、マスタ計算機1及びスレーブ計算機2〜
4に接続されているデータ等を記憶保存するための外部
記憶手段であるディスク装置であり、これらは光ディス
ク装置または磁気ディスク装置等から構成されている。
この例においては、スレーブ計算機として3台接続され
ている例を示したが、その場合に限らず、スレーブ計算
機は任意の台数接続してよい。
【0004】マスタ1及びスレーブ2〜4は、それぞ
れ、個々のIDコード(No)を有している。具体的に
は、図に示すように、マスタ1のIDコードがNo=
1、スレーブ2〜4のIDコードがそれぞれNo=2、
No=3及びNo=4である。
【0005】次に、従来の分散データベース管理方法に
ついて説明する。図19に示すように、ユーザからデー
タ更新の指示がスレーブのうちの1つ(ここでは、スレ
−ブ3)にあった場合(ステップS1−1)には、スレ
ーブ3は、自分のディスク装置3aのデータの更新を行
うとともに、マスタ1及び各スレーブ2及び4に更新指
示を出す。マスタ1及び各スレーブ2及び4は、それぞ
れ、スレーブ3からの更新指示に従って、各ディスク装
置1a、2a及び4aのデータの更新を行う。
【0006】また、ユーザからのデータの参照指示があ
った場合には、その指示に基づいて、各スレーブ毎に独
立してデータの参照を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
分散データベース管理システム及び管理方法において
は、ユーザからスレーブ3に更新指示があったときに、
同時に、図19に示すように、他のユーザからマスタ1
(もしくは他のスレーブ2及び4)に更新指示があった
場合には、スレーブ3からの更新指示とユーザからの更
新指示とが交差し、混乱を招く等の問題があった。
【0008】また、同様に、ユーザからのデータの参照
指示があったときに前後して、他のスレーブもしくはマ
スタ1からデータの更新指示があった場合には、データ
の更新時期と参照時期とが前後する可能性があり、更新
する前のデータを参照するつもりでユーザが参照したデ
ータが更新後のものである可能性があり、ユーザがそれ
らのデータを取り違えてしまう等の危険性があった。
【0009】また、ユーザからの更新指示(または参照
指示)と、他のスレーブ2〜4もしくはマスタ1からの
更新指示と、の排他制御を、すべてのスレーブ2〜4及
びマスタ1において行うような構成にした場合には、排
他制御が複雑となってしまい、かつ、待ち時間が増える
ため、処理時間が多くかかってしまう等の問題があっ
た。
【0010】さらに、従来の分散データベース管理シス
テム及び管理方法においては、すべてのスレーブ2〜4
及びマスタ1が足並みを揃えて、データの更新を行って
いくことを前提としているため、一旦、マスタ1もしく
はいずれかのスレーブ2〜4が障害等によりダウン状態
となった場合には、上述のように更新指示が複雑に入り
組んで相互に送信されているため、最新のデータをすべ
て格納しているディスク装置がどれであるかが不明であ
り、そのダウン状態であったマスタ1もしくはスレーブ
2〜4が復旧した際にも、ダウン後の最新のデータを送
信しようにも、どこのディスク装置のデータを送信すれ
ばよいかが分からず、復旧処理が困難であるという問題
があった。
【0011】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、他のスレーブもしくはマスタか
らの更新指示と、ユーザからの更新指示または参照指示
との混乱を防ぎ、容易にそれらの排他制御を行い、か
つ、マスタ(マスタがダウン状態の際には新マスタ)に
接続されたディスク装置に確実に最新のデータがすべて
記憶保存されて、いずれかがダウンした場合にも、復旧
後に、直ちに、最新のデータをそこから送信することが
できる分散データベース管理システム及び分散データベ
ース管理方法を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、デー
タを記憶するための第一のデータベース手段を個々に備
えた複数のスレーブ計算機と、それらのスレーブ計算機
に接続されるとともに、データを記憶するための第二の
データベース手段を備えたマスタ計算機と、スレーブ計
算機及びマスタ計算機に個々に設けられ、相互にやりと
りする信号が入出力されるインターフェース手段と、ス
レーブ計算機及びマスタ計算機に個々に設けられ、第一
のデータベース手段または第二のデータベース手段をア
クセスするための指示がユーザから入力され、それによ
り、指示信号を出力するユーザインターフェース手段
と、マスタ計算機に設けられ、個々のユーザインターフ
ェース手段からの上記指示信号が入力される指示入力手
段と、マスタ計算機に設けられ、指示入力手段に上記指
示信号が入力されているときには、ユーザ及び他のスレ
ーブ計算機のいずれかから指示入力手段に入力される他
の信号を受け付けない排他制御を行う排他制御手段と、
マスタ計算機に設けられ、排他制御手段から出力される
指示信号に基づいて、第二のデータベース手段を含むマ
スタ計算機内の処理を行い、インターフェース手段を介
して、少なくともユーザからの指示があったスレーブ計
算機に、第一のデータベース手段をアクセスするための
信号を出力する処理手段と、を備えた分散データベース
管理システムである。
【0013】請求項2の発明は、複数のスレーブ計算機
に個々に設けられ、データを記憶するための複数の第一
のデータベース手段と、それらのスレーブ計算機に接続
されているマスタ計算機に設けられ、データを記憶する
ための第二のデータベース手段とから構成された分散デ
ータベースの管理を行うための分散データベース管理方
法であって、第一のデータベース手段をアクセスするた
めのユーザからの指示をスレーブ計算機に入力し、その
指示が入力されたスレーブ計算機が、ユーザからの指示
があったことを示す指示信号をマスタ計算機に出力し、
マスタ計算機が、指示信号に基づいて、第二のデータベ
ース手段を含むマスタ計算機内の処理を行った後に、少
なくともユーザからの指示があったスレーブ計算機に、
第一のデータベース手段をアクセスするための信号を出
力し、アクセスするための信号を受けたスレーブ計算機
が、信号に基づいて、第一のデータベース手段のアクセ
スを行う、分散データベース管理方法である。
【0014】請求項3の発明は、第一のデータベース手
段をアクセスするためのユーザからの上記指示が、第一
のデータベース手段のデータを更新するための更新指示
であって、その更新指示が入力されたスレーブ計算機
が、ユーザからの更新指示があったことを示す更新指示
信号をマスタ計算機に出力し、マスタ計算機が、更新指
示信号に基づいて、第二のデータベース手段のデータの
更新を行った後に、ユーザからの更新指示があったスレ
ーブ計算機に第二のデータベース手段の更新完了を示す
応答信号を出力するとともに、すべてのスレーブ計算機
に第一のデータベース手段のデータの更新を行うため信
号を出力し、スレーブ計算機が、個々に、その信号に基
づいて、第一のデータベース手段のデータの更新を行
う、分散データベース管理方法である。
【0015】請求項4の発明は、第一のデータベース手
段をアクセスするためのユーザからの上記指示が、第一
のデータベース手段のデータを参照するための参照指示
であって、その参照指示が入力されたスレーブ計算機
が、ユーザからの参照指示があったことを示す参照指示
信号をマスタ計算機に出力し、マスタ計算機が、参照指
示信号を受けたことに基づいて、ユーザ及び他のスレー
ブ計算機のいずれかから入力される他の信号を受け付け
ない排他制御を行った後に、ユーザからの参照指示があ
ったスレーブ計算機に第一のデータベース手段を参照す
るための信号を出力し、スレーブ計算機が、その信号に
基づいて、第一のデータベース手段のデータの参照を行
う、分散データベース管理方法である。
【0016】請求項5の発明は、第一のデータベース手
段をアクセスするためのユーザからの指示がスレーブ計
算機に入力され、その指示が入力されたスレーブ計算機
が、ユーザからの指示があったことを示す指示信号をマ
スタ計算機に出力し、マスタ計算機に障害が生じてい
て、その指示信号をマスタ計算機に送信できなかったこ
とをスレーブ計算機が確認したときに、スレーブ計算機
が他のすべてのスレーブ計算機にマスタ計算機に障害が
生じていることを知らせるためのマスタ障害通知信号を
出力し、マスタ障害通知信号が入力されたスレーブ計算
機が、自分が稼働中であることを示す稼働中通知信号
を、マスタ障害通知信号を出力したスレーブ計算機に出
力し、稼働中通知信号が入力されたスレーブ計算機が、
すべてのスレーブ計算機の中の1つを新しいマスタ計算
機にすることを決定し、どのスレーブ計算機がその新し
いマスタ計算機になったかを知らせるための新マスタ通
知信号をすべてのスレーブ計算機に出力し、それ以降
は、そのスレーブ計算機が新しいマスタ計算機となって
稼働する、分散データベース管理方法である。
【0017】請求項6の発明は、障害が生じていた上記
マスタ計算機が復旧したときに、自分が復旧したことを
知らせるための復旧通知信号を上記マスタ計算機がすべ
てのスレーブ計算機に出力し、その復旧通知信号が入力
されたスレーブ計算機の中で新しいマスタ計算機になっ
ているスレーブ計算機が、それに設けられた第一のデー
タベース手段から、マスタ計算機に障害が生じた時点以
降に更新されたすべての更新データを読み込み、その更
新データを上記マスタ計算機に送信し、マスタ計算機
が、その更新データに基づき、第二のデータベース手段
のデータの更新を行って、以降はスレーブ計算機の1つ
となって稼働を開始する、分散データベース管理方法で
ある。
【0018】
【作用】請求項1及び請求項2の発明においては、ユー
ザからスレーブ計算機に設けられている第一のデータベ
ース手段のアクセス(デ−タの更新及び参照等)を行う
ための指示があった場合には、マスタ計算機にその指示
があったことを通知し、マスタ計算機が、それに基づい
て、必ずまず最初に、マスタ計算機に設けられている第
二のデータベース手段を含むマスタ計算機内の処理を行
い、その後に、ユーザから指示があったスレーブ計算
機、または、すべてのスレーブ計算機に、それらの第一
のデータベース手段をアクセスするための信号を出力
し、それに基づいて、スレーブ計算機が第一のデータベ
ース手段のアクセスを行うようにしたので、データの更
新の際には、必ずまず最初に、マスタ計算機の第二のデ
ータベース手段のデータの更新が行われ、その後に、ス
レーブ計算機の第一のデータベース手段のデータの更新
が行われる。また、データが参照される際には、マスタ
計算機に参照指示があったことが通知され、マスタ計算
機が、他のスレーブからの更新指示等の指示をその参照
指示に対して排他するように制御し、その参照指示に従
ったデータの参照を行うための信号をユーザからの参照
指示があったスレーブに出力する。
【0019】請求項3の発明においては、ユーザからス
レーブ計算機に設けられている第一のデータベース手段
のデータの更新を行うための指示があった場合には、マ
スタ計算機にその指示があったことを通知し、マスタ計
算機が、それに基づいて、必ずまず最初に、マスタ計算
機に設けられている第二のデータベース手段のデータの
更新を行い、その後に、すべてのスレーブ計算機に、そ
れらの第一のデータベース手段のデータを更新するため
の信号を出力し、それに基づいて、スレーブ計算機の第
一のデータベース手段のデータの更新が行われる。
【0020】請求項4の発明においては、ユーザからス
レーブ計算機に設けられている第一のデータベース手段
のデータの参照を行うための指示があった場合には、マ
スタ計算機にその指示があったことを通知し、マスタ計
算機が、それに基づいて、必ずまず最初に、他のスレー
ブからの更新指示等の指示をその参照指示に対して排他
するように制御し、その後に、その参照指示に従ったデ
ータの参照を行うための信号をユーザからの参照指示が
あったスレーブ計算機に出力し、それに基づいて、スレ
ーブ計算機の第一のデータベース手段のデータの参照が
行われる。
【0021】請求項5の発明においては、マスタ計算機
に障害が生じたときには、直ちに、マスタ計算機に障害
が生じていることをすべてのスレーブ計算機に通知し、
スレーブ計算機の中の1つを新しいマスタ計算機とする
ことを決定し、それを新しいマスタ計算機として稼働を
継続する。
【0022】請求項6の発明においては、マスタ計算機
が障害から復旧したときに、マスタ計算機がすべてのス
レーブ計算機に自分が復旧したことを通知し、その通知
を受けた現在新しいマスタ計算機となっているスレーブ
計算機が、それに設けられている第一のデータベース手
段から、復旧したマスタ計算機に障害が生じた時点以降
に更新されたすべての更新データを読み込み、それをマ
スタ計算機に送信するようにしたので、マスタ計算機は
それに基づき、第二のデータベース手段のデータを最新
のものにして、以降は、スレーブ計算機の1つとなっ
て、他のスレーブ計算機とともに稼働する。
【0023】
【実施例】
実施例1.図1は、LAN等における分散されたデータ
ベースを管理するための本発明の分散データベース管理
システムの構成を示した概略構成図である。図1におい
て、10はワークステーション等からなるマスタ計算機
(以下、マスタとする)であり、光ディスク装置または
磁気ディスク装置からなるデータ等を記憶保存するため
の第二のデータベース手段であるディスク装置10aが
接続されている。20、30及び40は、マスタ10に
ケーブル6を介してバス型に接続されているワークステ
ーション等からなる複数のスレーブ計算機(以下、スレ
ーブとする)であり、それぞれ、マスタ10と同様に、
データ等を記憶保存するための第一のデータベース手段
であるディスク装置20a、30a及び40aが個々に
接続されている。この例においては、3台のスレーブ2
0〜40がバス型に接続されている例を示したが、その
場合に限らず、スレーブは任意の台数接続してよく、ま
た、接続形態も、バス型の他に、スター型及びリング型
等に接続してもよい。また、この実施例においても、従
来例と同様に、マスタ10及びスレーブ20〜40は、
それぞれ、固有のIDコードを有している。
【0024】構成について図2を用いてさらに詳細に説
明する。尚、図2においては、スレーブ40については
図示を省略した。図2に示すように、マスタ10内に
は、スレーブ20、30及び40とマスタ10との間で
相互にやりとりする信号が入出力されるインターフェー
ス手段10bと、第二のデータベース手段であるディス
ク装置10aをアクセスするための指示がユーザから入
力され、それにより、指示信号を出力するユーザインタ
ーフェース手段10cと、インターフェース手段10
b、及び、スレーブ20及び30に設けられた後述する
個々のユーザインターフェース手段20c及び30cか
らの上記指示信号が入力される指示入力手段10dと、
指示入力手段10dに入力された指示信号に対してユー
ザもしくは他のスレーブ20、30及び40から指示入
力手段10dに入力される他の信号を排他するための排
他制御を行う排他制御手段10eと、排他制御手段10
eから出力される指示信号に基づいて、ディスク装置1
0aを含むマスタ10内の処理を行い、インターフェー
ス手段10bを介して、ユーザからの指示があったスレ
ーブ20、30、または40に、または、すべてのスレ
ーブ20、30及び40に、それらのディスク装置20
a、30a及び40aをアクセスするための信号を出力
する処理手段10fとが備えられている。
【0025】また、スレーブ20及び30内には、それ
ぞれ、スレーブ20、30及び40とマスタ10との間
で相互にやりとりする信号が入出力されるインターフェ
ース手段20b及び30bと、第一のデータベース手段
であるディスク装置20a及び30bをアクセスするた
めの指示がユーザから入力され、それにより、指示信号
を出力するユーザインターフェース手段20c及び30
cと、インターフェース手段20b及び30bを介し
て、マスタ10から入力される指示信号に基づいて、デ
ィスク装置20a及び30aをアクセスするための処理
手段20f及び30fとが備えられている。
【0026】次に、本発明おける分散データベース管理
方法について説明する。この実施例においては、本発明
の分散データベース管理方法による、ディスク装置10
a、20a、30a及び40aのデータを更新するため
のデータ更新フローについて説明する。本発明において
は、データを更新する際には、いずれのディスク装置1
0a、20a、30a及び40aのデータを更新する場
合においても、必ず、マスタ10に接続されているディ
スク装置10aの更新を最初に行う。
【0027】具体的に説明する。例えば、図1(a)に
示すように、スレーブ30がユーザより更新要求を受け
た場合を例に挙げて説明する。図3は、その場合の通信
のやりとりを示したコミュニケーションチャート図であ
り、図5〜図7は、そのフローチャートを示した図であ
る。それらの図に示すように、スレーブ30がユーザよ
り更新要求を受けた(ステップS1−1)場合には、ス
レーブ30はマスタ10に更新指示を出力する(ステッ
プS1−2)。更新指示を受けたマスタ10は、排他制
御を行って他のコマンドの受け付けを停止し(ステップ
S1−a1)、マスタ10に接続されているディスク装
置10aのデータの更新を行う(ステップS1−3)。
データの更新が終了すると、マスタ10は、スレーブ3
0に更新完了通知を出力し(ステップS1−4)、排他
制御を解除し、他のコマンドの受け付けを可能にする
(ステップS1−a2)。マスタ10から更新完了通知
を受けた時点でスレーブ30は、ユーザに、マスタ10
のディスク装置10aのデータが更新された旨の応答を
返す(ステップS1−5)。
【0028】次に、マスタ10は、図1(b)、図3及
び図5〜図7に示されるように、各スレーブ20、30
及び40に、ディスク装置20a、30a及び40aの
データの更新を行うように、更新指示を出す(ステップ
S2−1)。各スレーブ20、30及び40は、それに
より、それぞれに接続されているディスク装置20a、
30a及び40aのデータの更新を行う(ステップS2
−2)。データの更新が終了すると、各スレーブ20、
30及び40は、マスタ10に更新完了通知を出力し、
更新が完了したことを知らせる(ステップS2−3)。
【0029】ここで、ステップS2−1における更新指
示の通信ブロック11の一例を図4に示す。図4に示す
ように、例えば、更新指示を示す更新コマンドコード1
2を出力し、次に、更新通し番号を示すトランザクショ
ンIDコード13を出力し、それに続けて、更新データ
を出力する。ここで、トランザクションIDコード13
とは、マスタ10で管理され、現在行われる更新が何回
目の更新であるかを示すための番号で、シーケンシャル
ナンバー(連続番号)で構成されている。各スレーブ2
0、30及び40は、このトランザクションIDコード
13を受信し、その直前の更新の際に受けたトランザク
ションIDコードの値と比較して、トランザクションI
Dコードが連続しているかどうかを確認する(図7のス
テップS2−a1)。もし、スレーブ20(または30
及び40)において、トランザクションIDコードに抜
けがあった場合には、すなわち、今回受信したトランザ
クションIDコード13が“4”で、その直前の更新の
際のトランザクションIDコードが“2”だった場合に
は、そのスレーブ20(または30及び40)において
は、トランザクションIDコードが“3”のときのデー
タの更新が行われていないことになるので、そのスレー
ブ20(または30及び40)は、更新漏れ発生とみな
し、マスタ10に更新済みのトランザクションIDコー
ド、すなわち、この場合には“2”を通知する(図7の
ステップS2−3’)。マスタ10はそれを受信したこ
とを確認すると(図6のステップS2−a2)、更新漏
れのトランザクションIDコード“3”をサーチし(図
6のステップS2−a3)、トランザクションIDコー
ドが“3”のときの更新データとトランザクションID
コードが“4”のときの更新データとを更新漏れがあっ
たスレーブ20(または30及び40)に再送信し(図
6のステップS2−1)、復旧処理を行う。
【0030】以上のように、この実施例においてデータ
更新フローを示したように、本発明の分散データベース
管理システム及び分散データベース管理方法において
は、データ更新の際に、まず最初に、必ず、マスタ10
に接続されているディスク装置10aのデータの更新を
行い、更新が完了されたことが確認出来た後で、各スレ
ーブ20、30及び40に接続されているディスク装置
20a、30a及び40aのデータの更新を行うように
したので、万一、データの更新が行われなかったスレー
ブ20(または、30及び40)があった場合にも、マ
スタ10のディスク装置10aには必ずすべての更新デ
ータがトランザクションIDコードとともに記憶保存さ
れているので、そこから必要なデータをトランザクショ
ンIDを用いて読み出すことにより、容易に、かつ、確
実に、データの更新処理を行うことができる。
【0031】実施例2.この実施例においては、本発明
の分散データベース管理方法による、ディスク装置10
a、20a、30a及び40aのデータを参照するため
のデータ参照フローについて説明する。本発明において
は、データを参照する際には、いずれのスレーブがデー
タを参照する場合においても、必ず、マスタ10に、ユ
ーザからの参照指示があったことを知らせる参照指示通
知を出し、マスタ10からの参照開始指示を待って、デ
ータの参照を行う。尚、この実施例における分散データ
ベース管理システムの構成は実施例1と同様であるた
め、ここではその説明を省略する。
【0032】具体的に説明する。例えば、図8に示すよ
うに、スレーブ30がユーザよりデータの参照指示を受
けた場合を例に挙げて説明する。図9は、その場合の通
信のやりとりを示したコミュニケーションチャート図で
あり、図10及び図11は、そのフローチャートを示し
た図である。それらの図に示すように、スレーブ30が
ユーザより参照指示を受けた(ステップS3−1)場合
には、スレーブ30はマスタ10に参照指示があったこ
とを示す参照指示通知を出力する(ステップS3−
2)。参照指示通知を受けたマスタ10は、排他制御を
行って更新指示等の他のコマンドの受け付けを停止し
(ステップS3−a1)、スレーブ30に参照開始許可
を示す参照開始指示を出力し(ステップS3−3)、排
他制御を解除し、他のコマンドの受け付けを可能にする
(ステップS3−a2)。マスタ10から参照開始指示
を受けたスレーブ30は、ディスク装置30aからデー
タを読み込み(ステップS3−4)、スレーブ30に備
えられたディスプレイ等の表示手段(図示せず)を用い
てユーザにそのデータを表示し(ステップS3−5)、
マスタ10に参照終了通知を出力する(ステップS3−
6)。ユーザは、データの参照を行った後に、必要であ
れば、データの更新指示(図1のステップS1−1)を
スレーブ30(または20及び40)に出す。
【0033】以上のように、この実施例においては、ユ
ーザからのデータの参照指示があった場合には、まず最
初に、マスタ10に参照指示があったことを通知し、マ
スタ10からの参照開始指示を待って、データを参照す
るようにしたので、マスタ10でのみ更新指示との排他
制御を行えば、実施例1で示したように他のスレーブか
らマスタに更新指示があった場合にも、データを参照し
たいスレーブにおけるデータ参照時期とデータ更新時期
とが重なったり、または、データを参照する前にデータ
の更新が行われてしまう等の混乱が生じないため、容易
にかつ確実に分散データベースの管理を行うことができ
る。
【0034】実施例3.この実施例においては、本発明
の分散データベース管理方法において、マスタ10に障
害が発生した場合の対応フローについて説明する。本発
明においては、マスタ10に障害が発生し、マスタ10
がダウン状態になった場合には、直ちに、スレーブの1
つが新しいマスタ(カレントマスタ)となって、分散デ
ータベースの管理を行う。
【0035】尚、この実施例における分散データベース
管理システムの構成としては、マスタに障害が生じた場
合に、スレーブの1つが新しいマスタとならなければな
らないため、マスタとスレーブが予め同様の構成を備え
ている。すなわち、図2の破線で示すように、スレーブ
20及び30にも、マスタ10の指示入力手段10d及
び排他制御手段10eと同様の動作を行う、指示入力手
段20d及び30dと排他制御手段20e及び30eと
が設けられている。
【0036】また、スレーブ20及び30の処理手段2
0f及び30f内に、マスタ10に障害が生じていて、
マスタ10へアクセスできないときには、そのことを確
認するとともに、すべてのスレーブにそれを通知するた
めのマスタ障害通知信号を出力するためのマスタ障害通
知信号出力部(図示せず)と、マスタ障害通知信号が入
力されたときに自分が稼働中であることを示す稼働中通
知信号を、マスタ障害通知信号を出力したスレーブに出
力するための稼働中通知信号出力部(図示せず)と、稼
働中通知信号に基づいて、稼働中のスレーブの1つを新
しいマスタにすることを決定するための新マスタ決定部
(図示せず)と、どのスレーブが新しいマスタになった
かを知らせるための新マスタ通知信号をすべてのスレー
ブに出力するための新マスタ通知信号出力部(図示せ
ず)とが設けられている。
【0037】マスタ10に障害が発生した場合の対応フ
ローの動作について具体的に説明する。例えば、図12
及び図13に示すように、スレーブ30がユーザよりデ
ータの更新指示を受けた場合を例に挙げて説明する。
尚、データの参照指示を受けた場合も同じ動作を行うた
め、ここではその説明は省略する。図14は、その場合
の通信のやりとりを示したコミュニケーションチャート
図であり、図15は、そのフローチャートを示した図で
ある。それらの図に示すように、スレーブ30がユーザ
よりデータの更新指示を受けた場合(ステップS1−
1)場合には、スレーブ30はマスタ10に更新参照指
示があったことを示す更新指示通知を出力する(ステッ
プS3−2)。マスタ10へのアクセスに失敗したこと
を確認した場合(ステップS1−2’)には、スレーブ
30は、各スレーブ20及び40に、マスタ10の障害
を通知する(ステップS4−1)。通知を受けた各スレ
ーブ20及び40はスレーブ30に自分が稼働中である
ことを通知する。稼働中である通知を受けた(ステップ
S4−2)後、スレーブ30は、各スレーブの中で最も
IDコードが小さい値のスレーブを検出し(この場合
は、スレーブ20)、それを次の新マスタとして、各ス
レーブ20及び40にスレーブ20が新マスタになった
旨を通知する(ステップS4−3)。スレーブ20は、
その時点から、新マスタとして、マスタ10に代わり、
分散データベースの管理を行う。新マスタ20の動作方
法はマスタ10と同じである。
【0038】尚、上記のステップS4−2において、稼
働中である通知のないスレーブ、すなわち、タイマー等
を用いてスレーブからの応答の有無を管理し、所定時間
待って応答がなければ、そのスレーブはダウン状態であ
るとみなして、そのスレーブに対しては、そのスレーブ
からの復旧の通知があるまで、アクセスを行わないよう
にする。ここで、ダウン状態のスレーブは復旧したら、
各スレーブ及び旧マスタ10へ復旧の通知を行う。この
とき、最後にデータの更新を行ったときのトランザクシ
ョンIDコードを合わせて通知する。復旧の通知を受け
たスレーブのうち、新マスタであるスレーブは、自分が
新マスタ(カレントマスタ)である旨を復旧したスレー
ブに通知するとともに、最後にデータを更新した際のト
ランザクションIDコード以降の更新データを送信す
る。復旧したスレーブは、そのデータによりディスク装
置のデータの更新を行って、以後、他のスレーブと同様
に稼働する。
【0039】以上のようにこの実施例においては、マス
タ10が障害によりダウン状態になった場合には、直ち
に、IDコードが最も小さい値であるスレーブが次の新
マスタとなり、マスタ10に代わって、データの更新の
際には実施例1で示したような手順で、また、データの
参照の際には実施例2で示したような手順で、分散デー
タベースの管理を行うようにしたので、上記の実施例1
及び2と同様の効果を奏することができる。
【0040】実施例4.この実施例においては、上記の
実施例3で示したようにマスタ10が障害によりダウン
した場合の、マスタ10の障害からの復旧時の復旧処理
フローについて説明する。このマスタの復旧処理フロー
は、上述のスレーブの復旧処理フローと基本的に同じで
ある。
【0041】尚、構成については、上記の実施例3と同
様に、マスタ10に障害が発生したときには、スレーブ
が新しいマスタとなるため、スレーブ20、30及び4
0がマスタ10と同じ構成を予め備えている。さらに、
マスタ10の処理手段10fには、自分が復旧したとき
に、それをすべてのスレーブに知らせるための復旧通知
信号を出力するための復旧通知信号出力部(図示せず)
と、新しいマスタとなっているスレーブから、障害が発
生した時点以降に更新が行われたすべての更新データを
送信してもらい、それに基づいて、ディスク装置10a
内のデータの更新を行うための復旧用データ更新部(図
示せず)とが備えられている。また、スレーブ20等の
処理手段20f等には、復旧したマスタ10からの復旧
通知信号が入力されたときに、マスタ10に障害が発生
した時点以降に更新が行われたすべての更新データをデ
ィスク装置20aから読み込み、マスタ10に送信する
ための復旧用データ送信部(図示せず)が設けられてい
る。
【0042】次に復旧処理フローの動作について具体的
に説明する。図16はそのときの様子をブロック図に示
したものであり、図17はその場合の通信のやりとりを
示したコミュニケーションチャート図で、図18は、そ
のフローチャートを示した図である。それらの図に示す
ように、ダウン状態だった旧マスタ10は復旧したら
(ステップS5−1)、各スレーブ20、30及び40
へ復旧の通知を行う(ステップS5−2)。このとき、
ダウン状態になる前に最後にデータの更新を行ったとき
のトランザクションIDコードを合わせて通知する(ス
テップS5−2)。復旧の通知を受けたスレーブのう
ち、新マスタであるスレーブ20は、自分が新マスタ
(カレントマスタ)である旨を復旧した旧マスタ10に
通知するとともに、最後にデータを更新した際のトラン
ザクションIDコード以降の更新データを自分のディス
ク装置20aから読み込み(ステップS5−3)、それ
を旧マスタ10に送信する(ステップS5−4)。旧マ
スタ10は、それを受信し(ステップS5−4)、それ
によりデータの更新を行って(ステップS5−5)、以
後は1つのスレーブとなって、新マスタ20の管理の下
で他のスレーブとともに稼働する。
【0043】以上のように、この実施例においては、旧
マスタ10が障害した際には、すぐにスレーブのうちの
1つのスレーブ20が新マスタとなって、分散データベ
ースの管理を行い、最新のデータが確実にその新マスタ
20のディスク装置に記憶保存されているようにしたの
で、旧マスタ10が障害から復旧した際には、新マスタ
であるスレーブ20が、旧マスタ10がダウン状態で更
新を行っていない間のすべての更新データを送信してや
り、旧マスタ10がそれにより、自分のディスク装置1
0aのデータを最新のものに更新するようにしたので、
旧マスタ10は復旧後、直ちに、他のスレーブとともに
稼働できる状態になる。
【0044】実施例5.上述の実施例1〜4を組み合わ
せることにより、マスタもしくは新マスタのディスク装
置に確実に最新のデータが記憶保存されるようにしたの
で、個々のディスク装置に分散されているデータの管理
を容易にかつ確実に行うことができる。また、本発明に
おいては、個々のスレーブにおいて排他制御を行う必要
はなく、マスタもしくは新マスタにおいてのみ排他制御
を行えばよいため、容易に排他制御を行うことができ
る。
【0045】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明において
は、ユーザからスレーブ計算機に設けられている第一の
データベース手段のアクセスを行うための指示があった
場合には、マスタ計算機にその指示があったことを通知
し、マスタ計算機が、それに基づいて、必ずまず最初
に、マスタ計算機に設けられている第二のデータベース
手段を含むマスタ計算機内の処理を行い、その後に、ユ
ーザから指示があったスレーブ計算機、または、すべて
のスレーブ計算機に、それらの第一のデータベース手段
をアクセスするための信号を出力し、それに基づいて、
スレーブ計算機が第一のデータベース手段のアクセスを
行うようにしたので、更新の際には、必ずまず最初にマ
スタ計算機の第二のデータベース手段のデータの更新が
行われるので、最新のデータがすべて確実にマスタ計算
機の第二のデータベース手段に記憶保存されており、デ
ータの更新に失敗したスレーブがあっても、その第二の
データベース手段内のデータを用いることにより容易に
データの更新を行うことができるという効果を奏する。
また、データが参照される際等には、マスタ計算機に参
照指示があったことが通知され、マスタ計算機が、他の
スレーブからの更新指示等の指示をその参照指示に対し
て排他するように制御を行った後に、その参照指示に従
ったデータの参照を行うための信号がユーザからの参照
指示があったスレーブに出力されるので、個々のスレー
ブにおいて排他制御を行う必要がなく、排他制御が容易
になるという効果を奏する。
【0046】請求項3の発明においては、ユーザからス
レーブ計算機に設けられている第一のデータベース手段
のデータの更新を行うための指示があった場合には、マ
スタ計算機にその指示があったことを通知し、マスタ計
算機が、それに基づいて、必ずまず最初に、マスタ計算
機に設けられている第二のデータベース手段のデータの
更新を行い、その後に、すべてのスレーブ計算機に、そ
れらの第一のデータベース手段のデータを更新するため
の信号を出力し、それに基づいて、スレーブ計算機の第
一のデータベース手段のデータの更新が行われるように
したので、最新のデータがすべて確実にマスタ計算機の
第二のデータベース手段に記憶保存されており、障害等
が発生する等してデータの更新に失敗したスレーブ計算
機があっても、その第二のデータベース手段内のデータ
を用いることにより容易にデータの更新を行うことがで
きるという効果を奏する。
【0047】請求項4の発明においては、ユーザからス
レーブ計算機に設けられている第一のデータベース手段
のデータの参照を行うための指示があった場合には、マ
スタ計算機にその指示があったことを通知し、マスタ計
算機が、それに基づいて、必ずまず最初に、他のスレー
ブからの更新指示等の指示をその参照指示に対して排他
するように制御し、その後に、その参照指示に従ったデ
ータの参照を行うための信号をユーザからの参照指示が
あったスレーブ計算機に出力し、それに基づいて、スレ
ーブ計算機の第一のデータベース手段のデータの参照が
行われるようにしたので、個々のスレーブ計算機におい
て排他制御を行う必要がなく、排他制御が容易になると
ともに、データの更新の時期と参照の時期と前後する等
の混乱を防止することができるという効果を奏する。
【0048】請求項5の発明においては、マスタ計算機
に障害が生じたときには、直ちに、マスタ計算機に障害
が生じていることをすべてのスレーブ計算機に通知し、
スレーブ計算機の中の1つを新しいマスタ計算機とする
ことを決定し、それを新しいマスタ計算機として稼働を
継続するようにしたので、最新のデータが新しいマスタ
となったスレーブ計算機の第一のデータベース手段に記
憶保存されているので、上記の請求項1及び2と同様の
効果を奏するとともに、マスタ計算機が復旧した際に
も、その中のデータを送信することにより容易に、マス
タ計算機の第二のデータベース手段のデータを最新のも
のにすることができるという効果を奏する。
【0049】請求項6の発明においては、マスタ計算機
が障害から復旧したときに、マスタ計算機がすべてのス
レーブ計算機に自分が復旧したことを通知し、その通知
を受けた現在新しいマスタ計算機となっているスレーブ
計算機が、それに設けられている第一のデータベース手
段から、復旧したマスタ計算機に障害が生じた時点以降
に更新されたすべての更新データを読み込み、それをマ
スタ計算機に送信するようにしたので、マスタ計算機は
それに基づき、第二のデータベース手段のデータを最新
のものにして、以降は、スレーブ計算機の1つとなっ
て、他のスレーブ計算機とともに稼働するようにしたの
で、マスタ計算機が復旧した際に、新しいマスタ計算機
となっているスレーブ計算機の第一のデータベース手段
の中のデータを送信することにより容易に、マスタ計算
機の第二のデータベース手段のデータを最新のものにす
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における分散データベース
管理システムの構成を示した概略ブロック図である。
【図2】 本発明の実施例1における分散データベース
管理システムの内部構成を示したブロック図である。
【図3】 本発明の実施例1における分散データベース
管理方法のコミュニケーションを示した図である。
【図4】 本発明における通信の通信ブロックの構成を
示した構成図である。
【図5】 本発明の実施例1における分散データベース
管理方法のデータ更新フローを示したフローチャート図
である。
【図6】 本発明の実施例1における分散データベース
管理方法のデータ更新フローを示したフローチャート図
である。
【図7】 本発明の実施例1における分散データベース
管理方法のデータ更新フローを示したフローチャート図
である。
【図8】 本発明の実施例2における分散データベース
管理システムの構成を示した概略ブロック図である。
【図9】 本発明の実施例2における分散データベース
管理方法のコミュニケーションを示した図である。
【図10】 本発明の実施例2における分散データベー
ス管理方法のデータ参照フローを示したフローチャート
図である。
【図11】 本発明の実施例2における分散データベー
ス管理方法のデータ参照フローを示したフローチャート
図である。
【図12】 本発明の実施例3における分散データベー
ス管理システムの構成を示した概略ブロック図である。
【図13】 本発明の実施例3における分散データベー
ス管理システムの構成を示した概略ブロック図である。
【図14】 本発明の実施例3における分散データベー
ス管理方法のコミュニケーションを示した図である。
【図15】 本発明の実施例3における分散データベー
ス管理方法のマスタ計算機に障害が発生した際の対応フ
ローを示したフローチャート図である。
【図16】 本発明の実施例4における分散データベー
ス管理システムの構成を示した概略ブロック図である。
【図17】 本発明の実施例4における分散データベー
ス管理方法のコミュニケーションを示した図である。
【図18】 本発明の実施例3における分散データベー
ス管理方法のマスタ計算機に障害が発生した際の対応フ
ローを示したフローチャート図である。
【図19】 従来の分散データベース管理システムの構
成を示した概略ブロック図である。
【符号の説明】
1,10 マスタ計算機、2,3,4,20,30,4
0 スレーブ計算機、ディスク装置1a,2a,3a,
4a,10a,20a,30a,40a、13トランザ
クションIDコード。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記憶するための第一のデータベ
    ース手段を個々に備えた複数のスレーブ計算機と、 それらのスレーブ計算機に接続されるとともに、データ
    を記憶するための第二のデータベース手段を備えたマス
    タ計算機と、 上記スレーブ計算機及びマスタ計算機に個々に設けら
    れ、相互にやりとりする信号が入出力されるインターフ
    ェース手段と、 上記スレーブ計算機及びマスタ計算機に個々に設けら
    れ、上記第一のデータベース手段または上記第二のデー
    タベース手段をアクセスするための指示がユーザから入
    力され、それにより、指示信号を出力するユーザインタ
    ーフェース手段と、 上記マスタ計算機に設けられ、個々の上記ユーザインタ
    ーフェース手段からの上記指示信号が入力される指示入
    力手段と、 上記マスタ計算機に設けられ、上記指示入力手段に上記
    指示信号が入力されているときには、ユーザ及び他の上
    記スレーブ計算機のいずれかから上記指示入力手段に入
    力される他の信号を受け付けない排他制御を行う排他制
    御手段と、 上記マスタ計算機に設けられ、上記排他制御手段から出
    力される指示信号に基づいて、上記第二のデータベース
    手段を含む上記マスタ計算機内の処理を行い、上記イン
    ターフェース手段を介して、少なくとも上記ユーザから
    の指示があったスレーブ計算機に、上記第一のデータベ
    ース手段をアクセスするための信号を出力する処理手段
    と、 を備えたことを特徴とする分散データベース管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 複数のスレーブ計算機に個々に設けら
    れ、データを記憶するための複数の第一のデータベース
    手段と、それらのスレーブ計算機に接続されているマス
    タ計算機に設けられ、データを記憶するための第二のデ
    ータベース手段とから構成された分散データベースの管
    理を行うための分散データベース管理方法であって、 上記第一のデータベース手段をアクセスするためのユー
    ザからの指示を上記スレーブ計算機に入力し、 その指示が入力された上記スレーブ計算機が、ユーザか
    らの指示があったことを示す指示信号を上記マスタ計算
    機に出力し、 上記マスタ計算機が、上記指示信号に基づいて、上記第
    二のデータベース手段を含む上記マスタ計算機内の処理
    を行った後に、少なくとも上記ユーザからの指示があっ
    たスレーブ計算機に、上記第一のデータベース手段をア
    クセスするための信号を出力し、 上記アクセスするための信号を受けたスレーブ計算機
    が、上記信号に基づいて、上記第一のデータベース手段
    のアクセスを行う、 ことを特徴とする分散データベース管理方法。
  3. 【請求項3】 上記第一のデータベース手段をアクセス
    するためのユーザからの上記指示が、上記第一のデータ
    ベース手段のデータを更新するための更新指示であっ
    て、 その更新指示が入力された上記スレーブ計算機が、ユー
    ザからの更新指示があったことを示す更新指示信号を上
    記マスタ計算機に出力し、 上記マスタ計算機が、上記更新指示信号に基づいて、上
    記第二のデータベース手段のデータの更新を行った後
    に、ユーザからの上記更新指示があった上記スレーブ計
    算機に上記第二のデータベース手段の更新完了を示す応
    答信号を出力するとともに、すべての上記スレーブ計算
    機に上記第一のデータベース手段のデータの更新を行う
    ため信号を出力し、 上記スレーブ計算機が、個々に、その信号に基づいて、
    上記第一のデータベース手段のデータの更新を行う、 ことを特徴とする請求項2記載の分散データベース管理
    方法。
  4. 【請求項4】 上記第一のデータベース手段をアクセス
    するためのユーザからの上記指示が、上記第一のデータ
    ベース手段のデータを参照するための参照指示であっ
    て、 その参照指示が入力された上記スレーブ計算機が、ユー
    ザからの参照指示があったことを示す参照指示信号を上
    記マスタ計算機に出力し、 上記マスタ計算機が、上記参照指示信号を受けたことに
    基づいて、ユーザ及び他の上記スレーブ計算機のいずれ
    かから入力される他の信号を受け付けない排他制御を行
    った後に、ユーザからの上記参照指示があった上記スレ
    ーブ計算機に上記第一のデータベース手段を参照するた
    めの信号を出力し、 上記スレーブ計算機が、その信号に基づいて、上記第一
    のデータベース手段のデータの参照を行う、 ことを特徴とする請求項2または3記載の分散データベ
    ース管理方法。
  5. 【請求項5】 上記第一のデータベース手段をアクセス
    するためのユーザからの指示が上記スレーブ計算機に入
    力され、 その指示が入力された上記スレーブ計算機が、ユーザか
    らの指示があったことを示す指示信号を上記マスタ計算
    機に出力し、 上記マスタ計算機に障害が生じていて、その指示信号を
    マスタ計算機に送信できなかったことを上記スレーブ計
    算機が確認したときに、上記スレーブ計算機が他のすべ
    ての上記スレーブ計算機に上記マスタ計算機に障害が生
    じていることを知らせるためのマスタ障害通知信号を出
    力し、 上記マスタ障害通知信号が入力された上記スレーブ計算
    機が、自分が稼働中であることを示す稼働中通知信号
    を、上記マスタ障害通知信号を出力した上記スレーブ計
    算機に出力し、 上記稼働中通知信号が入力された上記スレーブ計算機
    が、すべての上記スレーブ計算機の中の1つを新しいマ
    スタ計算機にすることを決定し、どのスレーブ計算機が
    その新しいマスタ計算機になったかを知らせるための新
    マスタ通知信号をすべての上記スレーブ計算機に出力
    し、 それ以降は、その上記スレーブ計算機が新しいマスタ計
    算機となって稼働する、 ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の
    分散データベース管理方法。
  6. 【請求項6】 障害が生じていた上記マスタ計算機が復
    旧したときに、自分が復旧したことを知らせるための復
    旧通知信号を上記マスタ計算機がすべての上記スレーブ
    計算機に出力し、 その復旧通知信号が入力された上記スレーブ計算機の中
    で上記新しいマスタ計算機になっている上記スレーブ計
    算機が、それに設けられた上記第一のデータベース手段
    から、上記マスタ計算機に上記障害が生じた時点以降に
    更新されたすべての更新データを読み込み、その更新デ
    ータを上記マスタ計算機に送信し、 上記マスタ計算機が、その更新データに基づき、上記第
    二のデータベース手段のデータの更新を行って、以降は
    スレーブ計算機の1つとなって稼働を開始する、 ことを特徴とする請求項5記載の分散データベース管理
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000137694A (ja) * 1998-09-30 2000-05-16 Ncr Internatl Inc 常用冗長コピ―を用いた継続的デ―タベ―スアクセスを提供するシステム及び方法
JP2008257384A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Mitsubishi Electric Corp 分散処理装置
JP2011083167A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Mitsubishi Electric Corp Pcm電流差動リレー

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