JPH08272535A - ポインタ表示制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータがマウスやタッチスクリーンによ
って画面上のどの位置を指示しても、目標とするボタン
キー上にポインタを正しく位置設定可能にする。 【構成】 画面２上に設定されたボタンキーの位置をメ
モリに格納しておき、ポインティングデバイスによって
上記画面２上に実際に指示した位置をマイクロコンピュ
ータに読み込ませた後、該位置に対し最短距離にあるボ
タンキーを上記メモリから検索し、続いて該検索した上
記ボタンキー上に上記指示にもとづくポインタを表示す
るとともに、該ボタンキーに割り当てられた機能を実行
させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、画面上に設定された
ボタンキー上にマウスなどによって実際に指示されるポ
インタを表示するポインタ表示制御方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】タッチスクリーン、マウス、トラックボ
ールなどのポインティングデバイスにより実際に指示さ
れるポインタは、画面上の任意の位置に表示可能であ
る。また、プロセス制御器等に付属する表示器の画面に
は予め複数のボタンキーが設定されており、これらのボ
タンキーの操作のみで、そのボタンキーに割り当てられ
た機能をマイクロコンピュータに実行させている。

【０００３】さらに、大掛りなプラント制御などにおい
ては、マルチ画面による制御が必要となる場合があり、
この場合には、各画面ごとにボタンキーを操作すること
が必要になり、このためボタンキーが多く用いられ、全
ての機能実行のための操作は、これらのボタンキーのみ
で行われる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記タ
ッチスクリーンやマウスあるいはトラックボールなどに
よるポインタの移動指示は、操作が十分に慣れていない
と目標とするボタンキー上に正しく行うことが難しく、
特に、タッチスクリーンにおいて目標とするボタンキー
がオペレータから離れた位置にある場合には、体を乗り
出して操作する場合もあり、そのボタンキーを正確にタ
ッチすることが困難であるなどの問題点があった。

【０００５】また、画面表示が緻密になり、ポインタに
よるヒット箇所の面積が小さくなると、有効箇所のヒッ
トが困難になりボタンキーの操作性が低下するという問
題点があった。特に、タッチスクリーンの場合には指で
の操作であるため、マウスによる場合に比べて、かかる
微細な位置決めが困難となり、上記問題がより大きくな
る。

【０００６】この発明は上記のような従来の問題点に着
目してなされたものであり、オペレータがマウスやタッ
チスクリーンなどによって画面上のどの位置を指示して
も、目標とするボタンキー上にポインタを正しく位置さ
せることができるポインタ表示制御方法を得ることを目
的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明に係るポインタ
表示制御方法は、画面上に設定されたボタンキーの位置
をメモリに格納し、ポインティングデバイスによって上
記画面上に実際に指示した位置をマイクロコンピュータ
に読み込ませ、該位置に対し最短距離にあるボタンキー
を上記メモリから検索し、続いて該検索した上記ボタン
キー上に上記指示にもとづくポインタを表示するととも
に、該ボタンキーに割り当てられた機能を実行させるよ
うにしたものである。

【０００８】

【作用】この発明におけるポインタ表示制御方法は、マ
ウス等によって実際に画面上に指示された位置に対し、
最も近い位置にあるボタンキーをマイクロコンピュータ
において演算により求め、こうして求めたボタンキー上
に上記指示による実際のポインタを表示させることで、
目標とするボタンキーの操作を簡単に行えるようにし、
ヒット箇所の面積が小さい場合でも、ボタンキーの選択
操作性の大幅な向上を実現する。

【０００９】

【実施例】以下に、この発明の一実施例を図について説
明する。図２はこの発明の実施例に用いるポインタ表示
制御装置を示す構成図であり、図において、１は内部に
メモリおよびマイクロコンピュータなどを備えたコンピ
ュータ本体である。

【００１０】また、このコンピュータ本体１の前面に
は、上記メモリに格納されたボタンキーや、マウスによ
り指示した位置を指示するためのポインタを表示する画
面２が設けられている。

【００１１】さらに、３はマウスであり、机上における
移動の方向および距離を上記マイクロコンピュータに入
力して、上記画面２上の所定の位置に実際の指示にもと
づくポインタを表示させるように機能する。

【００１２】また、図示しないがタッチスクリーンでは
画面上に設定された複数のボタンキーの中の１つを選ん
で、これに指を触れることにより、この選んだボタンキ
ーの操作を可能にし、そのボタンキーに割り当てられた
機能を有効とする。

【００１３】この場合において、そのボタンキーが選択
されたものとしてマイクロコンピュータに認識され、そ
の上にポインタの表示が行われる。

【００１４】また、このようなタッチスクリーンではタ
ッチ解除をマウスのクリック解除と同等と見なしてしま
うため、一旦タッチを無効にしたり、選択モードを抜け
るヒット箇所をエスケープボタンキーとして設定する必
要がある。

【００１５】次に上記のようなポインタ表示制御装置に
おいて、タッチスクリーンにおけるポインタ表示制御方
法を図１に示すフローチャートに従って説明する。

【００１６】まず、上記コンピュータ本体１内のメモリ
には画面２上に設定されるボタンキーの中心位置を格納
しておく。上記コンピュータ本体１内のマイクロコンピ
ュータは上記ボタンキーの位置データを上記メモリから
読み出して、これを画面２上のヒット箇所であるボタン
キーとしてすべて位置決めして表示する（ステップＳＴ
１）。

【００１７】次にオペレータはその表示されたボタンキ
ーの中から１つを選んでこれに指を触れ（ステップＳＴ
２）、目標のボタンキーを操作する。

【００１８】このため、マイクロコンピュータはその指
を触れた画面２上の位置を読み込んで、その位置データ
をメモリに一時記憶させるとともに（ステップＳＴ
３）、この指を触れた位置と上記メモリに格納されてい
るボタンキーの位置との距離を演算する（ステップＳＴ
４）。

【００１９】そして、マイクロコンピュータは上記演算
して得た最も近い距離にあるボタンキーの位置を選択
し、このボタンキー上にポインタを表示させる（ステッ
プＳＴ５）。また、このボタンキーを表示した後、指が
タッチスクリーンから離れたか否かを調べて（ステップ
ＳＴ６）、まだ離れていない場合には、ステップＳＴ２
以下の処理を再実行させ、離れた場合には、そのボタン
キーに割り当てられた機能を実行させることとなる（ス
テップＳＴ７）。

【００２０】このとき、指を移動しても最寄りのボタン
キーが他になければ、上記ポインタは同じボタンキーの
領域内に表示される。そして、ポインタが目標のボタン
キーの領域内に入れば、ポインタ表示位置は実際の操作
位置に合わせて移動する。従って実際の操作位置とポイ
ンタ表示位置との差は蓄積されることはない。

【００２１】また、画面２内に１箇所もヒット箇所がな
い場合にはポインタを表示しないようにする。もしく
は、そのままの位置に従来通り表示してもよい。

【００２２】なお、上記タッチスクリーンに代えてマウ
ス（ポインティングデバイス）３を用いてボタンキーを
操作する場合には、マウス３のクリック操作によって、
現在ポインタが表示されているボタンキーが操作された
ものと見なして、そのボタンキーに割り当てられた機能
を実行させることとなる。

【００２３】図３はマウス３によって画面２上でボタン
キーを操作する場合の画面表示例を示す。同図において
は、マイクロコンピュータによって、メモリから読み込
んだ各ボタンキーに対応する領域Ａ、Ｂが画面２の所定
位置に位置決めされている。

【００２４】従って、マウス３の実際の操作位置にある
ポインタＰが、図３（ａ）に示すように、上記ボタンキ
ーの領域Ａ、Ｂ外にある場合には、上記ポインタＰは最
も近い位置にあるボタンキーＢ内に図３（ｂ）に示すよ
うに表示される。

【００２５】そして、マウス３の実際の操作位置にある
ポインタＰが移動しても、最も近い位置にあるボタンキ
ーの領域がボタンキーの領域Ｂである場合には、上記ポ
インタＰは同一のボタンキーの領域Ｂ内に表示される。

【００２６】なお、上記ポインタＰが図３（ｃ）に示す
ようにボタンキーＢの中に入っている場合には、そのポ
インタＰは実際の操作位置と同じ位置に表示される。

【００２７】また、タッチスクリーンを用いた場合に
は、画面から指が離れるとボタンキーが押されたことが
確認されるため、例えば誤って画面をタッチしたような
場合に備えて、図３に示すように画面の一部にエスケー
プボタンキーの領域Ｃを用意しておく。

【００２８】こうすることにより、上記ポインタＰをこ
の領域Ｃ上に移すことによって、誤ったタッチによる選
択入力を放棄することができ、マウスにおけるクリック
無効操作の場合と同様の効果を得ることができる。

【００２９】このように、この発明では実際の操作（指
示）位置に最も近い位置にあるボタンキー上にポインタ
表示を行うことで、ボタンキーの領域がどんなに小さく
ても、目標とする領域に確実にポインタをヒットでき、
ボタンキーの操作性が大幅に向上する。

【００３０】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、画面
上に設定されたボタンキーの位置をメモリに格納してお
き、ポインティングデバイスによって上記画面上に実際
に指示した位置をマイクロコンピュータに読み込ませた
後、該位置に対し最短距離にあるボタンキーを上記メモ
リから検索し、続いて該検索した上記ボタンキー上に上
記指示にもとづくポインタを表示するとともに、該ボタ
ンキーに割り当てられた機能を実行させるようにしたの
で、オペレータがマウスやタッチスクリーンによって画
面上のどの位置を指示しても、極めて容易に目標とする
ボタンキー上にポインタを正しく位置させることができ
るものが得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例によるポインタ表示制御方
法を示すフローチャートである。

【図２】この発明のポインタ表示制御方法の実施に用い
るポインタ表示制御装置の一実施例を示す構成図であ
る。

【図３】この発明のポインタ表示制御方法を画面上で示
す説明図である。

【符号の説明】

２ 画面 ３ マウス（ポインティングデバイス）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画面上に設定されたボタンキーの位置を
   メモリに格納し、ポインティングデバイスによって上記
   画面上に実際に指示した位置をマイクロコンピュータに
   読み込ませ、該位置に対し最短距離にあるボタンキーを
   上記メモリから検索し、続いて該検索した上記ボタンキ
   ー上に上記指示にもとづくポインタを表示し、同時に該
   ボタンキーに割り当てられた機能を実行させるポインタ
   表示制御方法。