JPH08271568A - プリント基板検査装置用端子保持板 - Google Patents

プリント基板検査装置用端子保持板

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Publication number
JPH08271568A
JPH08271568A JP7074848A JP7484895A JPH08271568A JP H08271568 A JPH08271568 A JP H08271568A JP 7074848 A JP7074848 A JP 7074848A JP 7484895 A JP7484895 A JP 7484895A JP H08271568 A JPH08271568 A JP H08271568A
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density
inspection
grid
holding plate
circuit board
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JP7074848A
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Munehiro Yamashita
宗寛 山下
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Nidec Read Corp
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Nidec Read Corp
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 グリッドを増設する際、時間的・経済的負担
が小さく、既存資源の有効利用を図ることができるグリ
ッド保持板を提供することを目的とする。 【構成】 グリッド保持板42には、X方向のピッチが
2.54mmで、Y方向のピッチが1.27mmの格子
点にグリッド6を配置している。また、X方向およびY
方向のピッチがともに1.27mmの格子点であって、
グリッド6を配置していない点に、増設用貫通孔56を
設けている。したがって、2倍密度で使用するときは、
1.27mm用トランスレーター板ユニット65を、
2.54mm間隔で、複数枚配置して使用することがで
きる。このため、将来グリッド6を増設して4倍密度に
変更するときは、ほぼ同数の1.27mm用トランスレ
ーター板ユニット65を、既設の各1.27mm用トラ
ンスレーター板ユニット65の中間((イ)、(ロ)、
・・・)に挿入するよう配置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリント基板検査装
置用端子保持板に関し、特に、検査用端子の配置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリント基板に施されたプリント配線の
導通検査を行なうためにプリント基板検査装置が用いら
れる。図13に、プリント基板検査装置を正面から見た
該略図を示す。
【0003】固定ベース2の上に、グリッド6を所定間
隔で配置したグリッド保持板8が固定されている。グリ
ッド6の上には、後述するアダプタ5を介して、検査対
象であるプリント基板4が載置されている。プリント基
板4の上方に、プレス板10が配置されている。プレス
板10は昇降機12により、昇降可能に保持されてい
る。各グリッド6は、配線ケーブル14を介して、検査
回路16に連結されている。
【0004】検査を行なう際には、昇降機12によりプ
レス板10を下げて、プリント基板4の上面を押える。
こうすることにより、プリント基板4の下面の配線パタ
ーンとグリッド6とを、アダプタ5を介して接触させ
る。検査回路16は、これらのグリッド6のうちから、
順次、2つのグリッド6を選び出して切り換えを行な
い、両グリッド6間の導通、非導通を検査する。これに
より、プリント基板4上のプリントパターンの断線やシ
ョートを検出することができる。
【0005】この従来のプリント基板検査装置には、図
14に示すように、互いに直交するX方向およびY方向
のピッチがともに2.54mmである格子点にグリッド
6を配置した、基準密度のグリッド保持板8が用いられ
ていた。ところが、検査対象であるプリント基板4のプ
リントパターンの細密化にともない、グリッド6の配置
の高密度化が要求されるに至った。
【0006】そこで、グリッド6の配置密度を2倍に上
げるために、X方向およびY方向のピッチがともに1.
8mm(=2.54/SQRT(2)。ここで、SQR
T(2)は2の平方根を表わす。)である格子点にグリ
ッド6を配置した、2倍密度のグリッド保持板18(図
15参照)が提案された。
【0007】しかし、グリッド保持板18には、次のよ
うな不都合があった。図15に示す2倍密度のグリッド
保持板18におけるグリッド6の配置点と、図14に示
す基準密度のグリッド保持板8におけるグリッド6の配
置点とは、格子点のピッチの関係から、共通点を有しな
い。したがって、基準密度のグリッド保持板8とともに
用いられたアダプタ5を、2倍密度のグリッド保持板1
8とともに用いることができない。
【0008】このため、従来、基準密度のグリッド保持
板8を使用して検査することができたプリント基板4で
あっても、2倍密度のグリッド保持板18を使用して検
査する場合には、2倍密度のグリッド保持板18専用の
アダプタを新たに製作しなければならず、アダプタ5な
ど付属部品の上位互換性を担保することができなかっ
た。
【0009】この不都合を解決するために、2倍密度の
グリッド保持板18を、XY平面内で45゜回転させ
た、図16に示す、グリッド保持板20(特公平6−6
8532参照)が提案されている。このグリッド保持板
20は、自己のグリッド6の配置点に、基準密度のグリ
ッド保持板8におけるグリッド6の配置点をすべて含む
関係になっている。
【0010】そのため、基準密度のグリッド保持板8を
使用して検査することができたプリント基板4であれ
ば、2倍密度のグリッド保持板20を使用して検査する
場合であっても、基準密度のグリッド保持板8とともに
用いられたアダプタ5をそのまま用いることができる。
すなわち、グリッド保持板20を用いることにより、ア
ダプタ5など付属部品の上位互換性を担保しつつ、グリ
ッド6の配置密度を基準密度の2倍にすることができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の2倍密度のグリッド保持板20には、次のよ
うな問題点があった。上述のように、グリッド保持板2
0によれば、プリント基板4のプリントパターンの細密
化にある程度対応することができる。
【0012】しかし、プリント基板4のプリントパター
ンは、さらに細密化する傾向にある。このため、現在
は、2倍密度のグリッド保持板20で十分であったとし
ても、将来、プリントパターンがさらに細密化された場
合には、2倍密度のグリッド保持板20を用いたプリン
ト基板検査装置では、さらに細密化されたプリントパタ
ーンの検査が不能となる。したがって、なんらかの方法
で、グリッド6の配置密度を大きくする必要がある。
【0013】このための一つの方法として、図16に示
すように、従来の2倍密度のグリッド保持板20のX印
部32に、新たに貫通孔を設け、この貫通孔に新たなグ
リッド6を保持させることにより、グリッド6の配置密
度を4倍密度に変更する方法が考えられる。
【0014】しかし、グリッド6の配置密度が高くなる
ほど、グリッド6相互の位置精度が厳しく要求される。
したがって、新たに貫通孔を追加する場合、追加工され
た新たな貫通孔と、既に設けられている貫通孔との位置
関係が保証されないため、グリッド6の配置精度が悪く
なるという問題がある。
【0015】また、かりにグリッド6の配置精度が確保
できたとしても、次のような問題がある。上述の方法に
より、グリッド6の配置密度を4倍密度に変更する場
合、プリント基板検査装置から、グリッド保持板20を
取り外し、さらにグリッド保持板20から通常数千本以
上におよぶグリッド6を(プリント基板検査装置の構造
によっては、さらに、グリッド6と検査装置16とを接
続する数千本以上におよぶ配線をも)すべて取り外さな
ければならない。その後、数千以上におよぶ貫通孔を追
加する加工を行ない、ふたたび、これらを組みつけなけ
ればならない。
【0016】したがって、4倍密度への変更に際し、時
間的、経済的負担が、極めて大きいという問題がある。
さらに、膨大な変更作業の際、グリッド6などを損傷
し、プリント基板検査装置としての機能を損うおそれが
高いという問題がある。
【0017】かりに、これらの問題を解決したとして
も、次のような問題がある。一般に数千ないし数万にお
よぶ配線ケーブル14の配線費用を軽減するとともに、
配線ミスによるプリント基板検査装置の作動不良を防止
するため、本出願人は配線ケーブル14に替えて、後述
するトランスレーター24を用いることを提案してい
る。
【0018】図17に、このトランスレーター24を、
グリッド保持板20に適用する場合の図を示す。グリッ
ド保持板20の下方(図17BのZ軸負方向)には、グ
リッド6の直下に配置された複数の2.54mm用トラ
ンスレーター板22から構成されるトランスレーター2
4が、2.54mm用入力側コネクタ26を介して、グ
リッド6と接続されている。
【0019】図18に、2.54mm用トランスレータ
ー板22の構成を示す。グリッド6は、2.54mm用
入力側コネクタ26、2.54mm用トランスレーター
板22のプリント配線28、2.54mm用出力側コネ
クタ30を介して、検査回路16に接続されている。
【0020】この、グリッド保持板20において、グリ
ッド6の配置密度の高度化がさらに要求された場合、グ
リッド6の配置密度をさらに2倍上げ、4倍密度とする
ためには、上述のように、図17Aに示すX印点32に
グリッド6を追加しなければならない。
【0021】しかしながら、X印点32の下方には、既
に、2.54mm用トランスレーター板22および2.
54mm用入力側コネクタ26が配置されている。した
がって、あらたに追加されたX印点32のグリッド6
と、検査回路16とを接続するためのトランスレーター
板を追加することができない。
【0022】このため、X印点32に追加されたグリッ
ド6を含む全てのグリッド6と、検査回路16とを、配
線ケーブル14を使うことなく接続するためには、既に
配置されている2.54mm用トランスレーター板2
2、2.54mm用入力側コネクタ26および2.54
mm用出力側コネクタ30を外し、これらに替えて、後
述する1.27mm用トランスレーター板58、1.2
7mm用入力側コネクタ60および1.27mm用出力
側コネクタ62(図1参照)を接続しなければならな
い。
【0023】すなわち、2倍密度から4倍密度に変更す
る場合、既に配置されている2.54mm用トランスレ
ーター板22などの既存資源を活用することができない
うえ、これらを取り外すための時間的、経済的損失を生
ずるという問題がある。さらに、これらを取り外し、こ
れらに替えて、1.27mm用トランスレーター板58
などを接続する際、グリッド6を損傷し、プリント基板
検査装置としての機能を損うおそれが高いという問題が
ある。
【0024】一方、さらに細密化されたプリントパター
ンの検査が必要になった時点で、従来の2倍密度のグリ
ッド保持板20に替えて、新たに、4倍密度のグリッド
保持板34(図19参照)を設けるという方法が考えら
れる。しかし、この方法によっても、上述の問題点を解
決することはできず、さらに、既存のグリッド保持板2
0を活用できないという欠点もある。
【0025】また、4倍密度への変更を想定して、2.
54mm用トランスレーター板22などではなく、当初
から1.27mm用トランスレーター板58などを接続
しておく方法もある。このような方法をとれば、上述の
問題は生じない。しかし、この方法では、2倍密度で使
用する場合においては、1.27mm用トランスレータ
ー板58、1.27mm用入力側コネクタ60および
1.27mm用出力側コネクタ62の半分は使用されな
いこととなる。したがって、いつ生ずるかわからない、
将来の要求に備え、過大な投資を強いられることとな
り、コスト効率が悪いという問題点がある。
【0026】この発明は、このような従来の2倍密度の
グリッド保持板20の問題点を解消し、グリッド6など
検査用端子の配置密度を大きくするよう変更するなど、
検査用端子を増設する際、時間的負担、経済的負担、プ
リント基板検査装置の機能損傷のおそれが、いずれも小
さく、配置密度の変更前の既存資源の有効利用を図るこ
とができる、グリッド保持板などプリント基板検査装置
用端子保持板を提供することを目的とする。
【0027】また、2倍密度など現状のままで使用する
際、コスト効率のよい、プリント基板検査装置用端子保
持板を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1のプリント基板
検査装置用端子保持板は、直交する2方向のうち1方向
のピッチが基準ピッチであり、他の方向のピッチが基準
ピッチの1/2のピッチである格子点に検査用端子を配
置した2倍密度領域を、検査用領域の一部または全部に
設けたことを特徴とする。
【0029】請求項2のプリント基板検査装置用端子保
持板は、請求項1のプリント基板検査装置用端子保持板
において、検査用領域のうち、2倍密度領域以外の領域
に、2倍密度領域の検査用端子の配置密度と異なる検査
用端子の配置密度を有する密度領域である異密度領域
を、1以上設けたことを特徴とする。
【0030】請求項3のプリント基板検査装置用端子保
持板は、請求項2のプリント基板検査装置用端子保持板
において、異密度領域が、前記直交する2方向のピッチ
がともに基準ピッチである格子点に検査用端子を配置し
た基準密度領域と、前記直交する2方向のピッチがとも
に基準ピッチの1/2のピッチである格子点に検査用端
子を配置した4倍密度領域とのうち、少なくとも1つの
密度領域であることを特徴とする。
【0031】請求項4のプリント基板検査装置用端子保
持板は、請求項2または請求項3のプリント基板検査装
置用端子保持板において、より大きい密度を有する密度
領域を検査用領域のより中央近くに設け、より小さい密
度を有する密度領域を検査用領域のより周辺近くに設け
たことを特徴とする。
【0032】請求項5のプリント基板検査装置用端子保
持板は、検査用領域内の点であって、検査用端子を配置
していない点の一部または全部に、検査用端子を保持す
べき増設用端子保持部を設けたことを特徴とする。
【0033】請求項6のプリント基板検査装置用端子保
持板は、請求項1または請求項3のプリント基板検査装
置用端子保持板において、検査用領域内の点であって、
前記直交する二方向のピッチがともに基準ピッチの1/
2のピッチである格子点で、かつ、前記検査用端子を配
置していない格子点の一部または全部に検査用端子を保
持すべき増設用端子保持部を設けたことを特徴とする。
【0034】
【作用】請求項1のプリント基板検査装置用端子保持板
は、直交する2方向のうち1方向のピッチが基準ピッチ
であり、他の方向のピッチが基準ピッチの1/2のピッ
チである格子点に検査用端子を配置した2倍密度領域
を、検査用領域の一部または全部に設けたことを特徴と
する。
【0035】したがって、プリント基板検査装置用端子
保持板を2倍密度で使用するときは、該他の方向に基準
ピッチの1/2のピッチで1列に配置された接点を有す
るトランスレーター板などを、該1方向に基準ピッチを
隔てて複数枚配置して使用することができる。このた
め、検査用端子の配置密度を4倍密度に変更するとき
は、ほぼ同数のトランスレーター板などを、既設の各ト
ランスレーター板などの中間に挿入するよう配置するこ
とができる。
【0036】請求項2のプリント基板検査装置用端子保
持板は、請求項1のプリント基板検査装置用端子保持板
において、検査用領域のうち、2倍密度領域以外の領域
に、2倍密度領域の検査用端子の配置密度と異なる検査
用端子の配置密度を有する密度領域である異密度領域
を、1以上設けたことを特徴とする。
【0037】したがって、検査対象であるプリント基板
のプリントパターンにより、検査用端子の配置密度が、
部分的に2倍密度以外の配置密度を要する場合には、プ
リントパターンに応じて、検査用領域内に異密度領域を
設けることができる。このため、検査用端子の数を必要
最小限に抑えることができる。
【0038】請求項3のプリント基板検査装置用端子保
持板は、請求項2のプリント基板検査装置用端子保持板
において、異密度領域が、前記直交する2方向のピッチ
がともに基準ピッチである格子点に検査用端子を配置し
た基準密度領域と、前記直交する2方向のピッチがとも
に基準ピッチの1/2のピッチである格子点に検査用端
子を配置した4倍密度領域とのうち、少なくとも1つの
密度領域であることを特徴とする。
【0039】したがって、トランスレーター板の接点の
ピッチなどを、基準ピッチの1/2のピッチにしておく
ことにより、各密度領域に応じた専用のトランスレータ
ー板などを設ける必要がない。
【0040】請求項4のプリント基板検査装置用端子保
持板は、請求項2または請求項3のプリント基板検査装
置用端子保持板において、より大きい密度を有する密度
領域を検査用領域のより中央近くに設け、より小さい密
度を有する密度領域を検査用領域のより周辺近くに設け
たことを特徴とする。
【0041】したがって、中央に比較し周辺近くの配線
密度が小さい一般的なプリント基板の検査を行なう場
合、プリント基板の配線密度に対応させ、検査用端子の
配置密度を、検査用領域の中央近くで大きくし、周辺近
くで小さくすることができる。このため、検査用端子の
数を必要最小限に抑えることができる。
【0042】請求項5のプリント基板検査装置用端子保
持板は、検査用領域内の点であって、検査用端子を配置
していない点の一部または全部に、検査用端子を保持す
べき増設用端子保持部を設けたことを特徴とする。
【0043】したがって、将来、検査用端子が必要にな
るであろう位置に、あらかじめ増設用端子保持部を設け
るとともに、当面必要な検査用端子のみを配置しておく
ことができる。このため、将来、検査用端子の増設が必
要になった場合に、新たに増設用端子保持部を設けるこ
となく、容易に、検査用端子を増設することができる。
【0044】請求項6のプリント基板検査装置用端子保
持板は、請求項1または請求項3のプリント基板検査装
置用端子保持板において、検査用領域内の点であって、
前記直交する二方向のピッチがともに基準ピッチの1/
2のピッチである格子点で、かつ、前記検査用端子を配
置していない格子点の一部または全部に検査用端子を保
持すべき増設用端子保持部を設けたことを特徴とする。
【0045】したがって、トランスレーター板の接点の
ピッチなどを、基準ピッチの1/2のピッチにしておく
ことにより、各密度領域に応じた専用のトランスレータ
ー板などを設ける必要がない。
【0046】
【実施例】図4は、図1に示すこの発明の1実施例によ
るプリント基板検査装置用端子保持板であるグリッド保
持板42を用いたプリント基板検査装置の外観を示す図
である。図4に示すように、このプリント基板検査装置
は、固定ベース44および固定ベース44に固定された
プレス部46を有している。固定ベース44の内部に
は、検査部48(図3参照)が配置されている。
【0047】検査部48は、固定ベース44に保持され
ている。一方、プレス部46には、昇降機12により、
上下動(Z軸正方向を上方とする)し得るよう構成され
たプレス板10が配置されている。
【0048】図3に示すように、検査部48は、検査用
端子であるグリッド6を配置したグリッド保持板42、
検査回路16、グリッド6と検査回路16とを接続する
ためのトランスレーター50を有している。
【0049】つぎに、図1に基づいて、グリッド保持板
42の構成を説明する。グリッド保持板42は、電気絶
縁性を有する板状の部材で形成されている。この実施例
においては、図1に示すように、X方向のピッチが基準
ピッチである2.54mmで、Y方向のピッチが基準ピ
ッチの1/2のピッチすなわち1.27mmである、グ
リッド保持板42上の格子点に、保持用貫通孔42aを
設けている。この、保持用貫通孔42aにグリッド6の
足部6aを差込むことにより、グリッド6を保持してい
る。
【0050】上述のピッチで規定される格子点にグリッ
ド6が配置された領域を、2倍密度領域52という。ま
た、検査対象であるプリント基板4を検査するために設
けられた、グリッド保持板42上の領域を、検査用領域
54という。この実施例においては、検査用領域54の
全部に、2倍密度領域52を設けている。
【0051】また、X方向およびY方向のピッチがとも
に1.27mmである、グリッド保持板42上の格子点
であって、グリッド6を配置していない点に、増設用端
子保持部である増設用貫通孔56(図中、X印で表わ
す)を設けている。増設用貫通孔56は、将来、グリッ
ド6の増設が必要になった場合、グリッド6の足部6a
を差込むことにより、グリッド6を保持するための貫通
孔穴である。この実施例においては、検査用領域54の
全域にわたり、増設用貫通孔56を設けている。
【0052】なお、グリッド6は、金属など導電性材料
で構成され、この実施例においては図5Aに示す寸法で
形成されている。また、YX平面においては、グリッド
6などがY方向に整列したものを「列」と、X方向に整
列したものを「行」と呼ぶ。
【0053】図3に示す検査回路16は、これらのグリ
ッド6のうちから、順次、2つのグリッド6を選び出し
て切り換えを行ない、両グリッド6間の導通、非導通を
検査するための回路である。
【0054】トランスレーター50は、グリッド6と検
査回路16とを電気的に接続するために設けられてい
る。トランスレーター50は、図3に示すように、1.
27mm用トランスレーター板58を、X方向に複数枚
整列させて配置したものである。
【0055】図2に示すように、1.27mm用トラン
スレーター板58(ピッチ1.27mm用)は、略L字
形状のプリント基板である。1.27mm用トランスレ
ーター板58の上端部(Z軸正方向端)には、2個の
1.27mm用入力側コネクタ60(ピッチ1.27m
m用、1列ピン)が、ハンダ付けにより固定されてい
る。1.27mm用トランスレーター板58の右端部
(Y軸正方向端)には、2個の1.27mm用出力側コ
ネクタ62(ピッチ1.27mm用、1列ピン)が、ハ
ンダ付けにより固定されている。
【0056】1.27mm用トランスレーター板58
に、1.27mm用入力側コネクタ60および1.27
mm用出力側コネクタ62を、ハンダ付けにより固定し
たものを、1.27mm用トランスレーター板ユニット
65という。なお、1.27mm用入力側コネクタ60
の端子60aと、1.27mm用出力側コネクタ62の
端子62aとは、1.27mm用トランスレーター板5
8のプリント配線64により、接続されている。
【0057】つぎに、グリッド6、トランスレーター5
0、検査回路16の接続関係を説明する。図1に示すよ
うに、1列のグリッド6は、1.27mm用入力側コネ
クタ60を介して、1枚の1.27mm用トランスレー
ター板58に接続されている。また、1枚の1.27m
m用トランスレーター板58は、1.27mm用出力側
コネクタ62を介して、検査回路16における1列の入
力接点ピン(図示せず、1列を構成するグリッド6と同
数)に接続されている。
【0058】したがって、所定枚数の1.27mm用ト
ランスレーター板58から構成されるトランスレーター
50により、グリッド保持板42に配置されたすべての
グリッド6と、検査回路16の入力接点ピン(グリッド
6と同数)とが、1対1に、電気的に接続されている。
【0059】つぎに、図1に示すグリッド保持板42を
用いたプリント基板検査装置の動作を説明する。図5に
示すように、グリッド6を配置したグリッド保持板42
の上部に、アダプタ66を介して、検査対象であるプリ
ント基板4が載置されている。
【0060】アダプタ66は、プリント基板側接点70
aと、グリッド側接点68aとを有している。プリント
基板側接点70aは、プリント基板対向面70上であっ
て、プリント基板4の被検査接点4aと対応する位置に
設けられている。グリッド側接点68aは、グリッド対
向面68に、グリッドの配列ピッチと同等の間隔また
は、グリッドの配列ピッチの整数倍の間隔で、プリント
基板側接点70aと同数設けられている。プリント基板
側接点70aは、表裏接続ピン66a(または、表裏接
続ピン66aおよびグリッド側配線68b)により、グ
リッド側接点68aと、電気的に接続されている。
【0061】したがって、プレス部46の昇降機12に
より、プレス板12を下方に移動させ(図4参照)、プ
レス板12と検査部48とにより、検査対象であるプリ
ント基板4を挟み込むことにより、プリント基板4の被
検査接点4aと、アダプタ66のプリント基板側接点7
0aとが接し、アダプタ66のグリッド側接点68a
と、グリッド6の頭部6bとが接する。この場合、図2
0に示すように、下面用アダプタ66の両側に接するよ
うに、異方導電ゴム67を配置しておくことにより、さ
らに良好な接触が得られる。
【0062】このため、プリント基板4の被検査接点4
aと検査回路16の入力接点ピンとが、アダプタ66、
グリッド6、トランスレーター50を介して、1対1
に、電気的に接続される。
【0063】検査部48の検査回路16は、あらかじめ
定められた手順にしたがい、検査回路16の入力接点ピ
ンに接続された、プリント基板4の被検査接点4aのう
ちから、順次、2つの被検査接点4aを選び出して切り
換えを行ない、両被検査接点4a間の導通、非導通を検
査する。
【0064】つぎに、このプリント基板検査装置のグリ
ッド6の配置密度を、図1に示す配置密度(2倍密度)
のさらに2倍、すなわち4倍密度に変更する場合の手順
を、図1に基づいて説明する。
【0065】まず、現在使用しているものと同じ、グリ
ッド6(図5a参照)、1.27mm用トランスレータ
ー板ユニット65(図2参照)および検査回路16を構
成する回路基板(図示せず)を、必要数用意する。つぎ
に、用意した1.27mm用トランスレーター板ユニッ
ト65を、既設の1.27mm用トランスレーター板ユ
ニット65の間((イ)、(ロ)、・・・)に、既設の
1.27mm用トランスレーター板ユニット65と同様
の姿勢になるよう、Y方向から挿入し、配置する。
【0066】つぎに、グリッド保持板42に設けられて
いる増設用貫通孔56に、用意したグリッド6の足部6
aを通し、通した足部6aを、配置した1.27mm用
トランスレーター板ユニット65の1.27mm用入力
側コネクタ60に差込む。
【0067】つぎに、この1.27mm用トランスレー
ター板ユニット65の1.27mm用出力側コネクタ6
2に、検査回路16を構成する追加した回路基板の入力
接点ピンを差込む。このように、簡単な作業で、2倍密
度から4倍密度に変更することができる。また、密度変
更の際、既設のグリッド6および1.27mm用トラン
スレーター板ユニット65などをそのまま利用すること
ができ、しかも、これらを一旦取り外す必要もない。
【0068】なお、上述の実施例においては、図2に示
すように、1.27mm用トランスレーター板58の右
端部に、2個の1.27mm用出力側コネクタ62(ピ
ッチ1.27mm用、1列ピン)を固定するよう構成し
たが、1.27mm用出力側コネクタ62の替りに、
2.54mm用出力側コネクタ30(図18参照)を用
いるよう構成することもできる。ただし、この場合に
は、1.27mm用入力側コネクタ60の各端子60a
と、2.54mm用出力側コネクタ30の各端子とを接
続するよう、1.27mm用トランスレーター板58の
プリント配線64のパターンを構成しておく必要があ
る。
【0069】なお、この場合には、図1Bにおいて、
1.27mm用出力側コネクタ62のZ方向のピッチと
して表わされている1.27mmが、2.54mm用出
力側コネクタ30のZ方向のピッチである2.54mm
になる。すなわち、この2.54mm用出力側コネクタ
30に接続される検査回路16を構成する入力接点ピン
の配置を、基準密度(2.54mmX2.54mm)相
当に設定することができる。
【0070】このように構成することにより、上述のよ
うにグリッド6を増設した結果、グリッドの配置密度が
4倍密度(1.25mmX1.25mm)になった場合
であっても、検査回路16を構成する入力接点ピンの配
置を、Z方向のピッチが2.54mmでX方向のピッチ
が1.27mmである2倍密度相当の配置とすることが
できる。このため、検査回路16を構成する入力接点ピ
ンの配置が、寸法上の制約などから、4倍密度相当の配
置を採れない場合であっても、支障なく、グリッド6を
追加することができる。
【0071】また、上述の実施例においては、グリッド
6を増設する際、増設用のトランスレーター板ユニット
として、既設の1.27mm用トランスレーター板ユニ
ット65と全く同一のもの(図2参照)を用い、これ
を、既設の1.27mm用トランスレーター板ユニット
65の間((イ)、(ロ)、・・・)に、既設の1.2
7mm用トランスレーター板ユニット65と同様の位
置、同様の姿勢になるよう、Y方向から挿入するよう構
成したが、挿入する増設用のトランスレーター板ユニッ
トとして、図2に示す1.27mm用トランスレーター
板ユニット65と異なる構成の増設専用トランスレータ
ー板ユニットを用いることもできる。
【0072】増設専用トランスレーター板ユニットの第
1の例(図示せず)は、図2に示す1.27mm用トラ
ンスレーター板ユニット65において、1.27mm用
出力側コネクタ62を取り付ける位置を、1.27mm
用トランスレーター板58の右端部ではなく、左端部
(Y軸負方向端)に取り付けるよう、構成したものであ
る。
【0073】グリッド6を増設する際、このように構成
した増設専用トランスレーター板ユニットを、既設の
1.27mm用トランスレーター板ユニット65の間
((イ)、(ロ)、・・・)に、挿入することにより、
既設の検査回路16(図3参照)と同様の検査回路16
を、トランスレーター50をはさんで、既設の検査回路
16と反対側(Y軸負方向側)に増設することができ
る。
【0074】このため、グリッド6を増設した結果、グ
リッド6の配置密度が4倍密度になった場合であって
も、検査回路16を構成する入力接点ピンの配置密度
は、既設の検査回路16の入力接点ピンの配置密度、す
なわち2倍密度相当を維持することができる。したがっ
て、検査回路16を構成する入力接点ピンの配置が、寸
法上の制約などから、高密度の配置に変更できない場合
であっても、支障なく、グリッド6を追加することがで
きる。
【0075】さらに、増設専用トランスレーター板ユニ
ットの第2の例(図示せず)は、図2に示す1.27m
m用トランスレーター板ユニット65において、1.2
7mm用トランスレーター板58のZ方向寸法を、Z軸
負方向に延長するよう構成するとともに、1.27mm
用出力側コネクタ62を取り付ける位置をZ軸負方向
に、そのままずらせ、1.27mm用トランスレーター
板58の延長した部分に、1.27mm用出力側コネク
タ62を取り付けるよう、構成したものである。
【0076】グリッド6を増設する際、このように構成
した増設専用トランスレーター板ユニットを、既設の
1.27mm用トランスレーター板ユニット65の間
((イ)、(ロ)、・・・)に、挿入することにより、
図3に示す既設の検査回路16と同様の検査回路16
を、既設の検査回路16のZ軸負方向端に隣接するよう
に、増設することができる。
【0077】このため、増設専用トランスレーター板ユ
ニットの第1の例同様、検査回路16を構成する入力接
点ピンの配置が、寸法上の制約などから、高密度の配置
に変更できない場合であっても、支障なく、グリッド6
を追加することができる。
【0078】なお、増設専用トランスレーター板ユニッ
トの第1の例または第2の例において、前述のように、
1.27mm用出力側コネクタ62の替りに、2.54
mm用出力側コネクタ30(図18参照)を用いるよう
構成することもできる。
【0079】このように構成することにより、グリッド
6を増設した結果、グリッドの配置密度が4倍密度にな
った場合であっても、検査回路16を構成する入力接点
ピンの配置密度は、既設の検査回路16の入力接点ピン
の配置密度、すなわち基準密度相当を維持することがで
きる。したがって、検査回路16を構成する入力接点ピ
ンの配置が、寸法上の制約などから、基準密度以外の配
置に変更できない場合であっても、支障なく、グリッド
6を追加することができる。
【0080】このように、増設用のトランスレーター板
ユニットとして、既設の1.27mm用トランスレータ
ー板ユニット65以外のトランスレーター板ユニットを
用いる場合であっても、同様に、簡単な作業で、2倍密
度から4倍密度に変更することができる。また、密度変
更の際、既設のグリッド6および1.27mm用トラン
スレーター板ユニット65は、そのまま生かすことがで
き、しかも、これらを一旦取り外す必要もない。
【0081】なお、上述の実施例においては、2倍密度
領域52および増設用貫通孔56を、グリッド保持板4
2の検査用領域54の全域にわたって設けるよう構成し
たが、2倍密度領域52および増設用貫通孔56の、双
方またはいずれか一方を、検査用領域54の1部に設け
るよう構成することもできる。
【0082】つぎに、図6に、この発明の他の実施例に
よるグリッド保持板72の構成を示す。このグリッド保
持板72は、増設用貫通孔56があらかじめ設けられて
いない点で、上述の実施例によるグリッド保持板42
(図1参照)と異なる。したがって、グリッド保持板4
2の場合と異なり、グリッド6の増設に際し、増設用貫
通孔56を新たに設けなければならない。
【0083】しかし、増設用貫通孔56は、一般に数千
個以上必要であるため、穿孔作業の費用が無視できな
い。このため、将来、グリッド6を増設する可能性があ
まり高くない場合には、増設の必要が生じたときに、増
設用貫通孔56を設けるよう構成することで、初期投資
を低く押えることができる。また、増設用貫通孔56
を、必要以上に設けないことにより、グリッド保持板4
2のX軸回りの曲げ強度の低下を防止することができ
る。
【0084】つぎに、図7に、この発明のさらに他の実
施例によるグリッド保持板74の構成を示す。このグリ
ッド保持板74は、2倍密度領域52のほぼ中央に、X
方向およびY方向のピッチがともに1.27mmである
格子点にグリッド6を配置した4倍密度領域86を、さ
らに設けた点で、図6のグリッド保持板72と異なる。
【0085】したがって、グリッド保持板72の場合と
異なり、周辺に比し中央の配線密度が大きい一般的なプ
リント基板4の検査を行なう場合、グリッド6の数を必
要最小限に抑えることができる。また、将来、さらにグ
リッド6の増設が必要となった場合には、グリッド保持
板72の場合と同様、増設用貫通孔56を新たに設ける
ことにより、グリッド6を追加することができる。
【0086】つぎに、図8に、この発明のさらに他の実
施例によるグリッド保持板76の構成を示す。このグリ
ッド保持板76は、2倍密度領域52の中に、複数箇所
独立した4倍密度領域86を、設けた点で、図7のグリ
ッド保持板74と異なる。
【0087】したがって、グリッド保持板74の場合と
異なり、配線密度が大きい部分が複数箇所存在するプリ
ント基板4の検査を行なう場合、グリッド6の数を必要
最小限に抑えることができる。また、複数のプリント基
板4を同時に検査する場合にも好都合である。なお、将
来、さらにグリッド6の増設が必要となった場合、グリ
ッド6を追加することができる点は、グリッド保持板7
4と同様である。
【0088】つぎに、図9に、この発明のさらに他の実
施例によるグリッド保持板78の構成を示す。このグリ
ッド保持板78は、2倍密度領域52の周囲に、X方向
およびY方向のピッチがともに2.54mmである格子
点にグリッド6を配置した基準密度領域88を、さらに
設けた点で、図7のグリッド保持板74と異なる。
【0089】したがって、グリッド保持板74の場合と
異なり、周辺から中央にかけて、配線密度が徐々に大き
くなるようなプリント基板4の検査を行なう場合、グリ
ッド6の数を必要最小限に抑えることができる。また、
なお、将来、さらにグリッド6の増設が必要となった場
合、グリッド6を追加することができる点は、グリッド
保持板74と同様である。
【0090】つぎに、図10に、この発明のさらに他の
実施例によるグリッド保持板80の構成を示す。このグ
リッド保持板80は、2倍密度領域52の1部に、4倍
密度領域86を囲むように、4倍密度増設予定領域90
を、さらに設けた点で、図7のグリッド保持板74と異
なる。
【0091】4倍密度増設予定領域90においては、X
方向およびY方向のピッチがともに1.27mmであ
る、グリッド保持板上の格子点であって、グリッド6を
配置していない点に、増設用端子保持部である増設用貫
通孔56が設けられている。
【0092】したがって、グリッド保持板74の場合と
異なり、将来、プリント基板4の配線密度の大きい部分
が拡張された場合であっても、グリッド6の増設が、よ
り容易となる。
【0093】つぎに、図11に、この発明のさらに他の
実施例によるグリッド保持板82の構成を示す。このグ
リッド保持板82は、グリッド6の配置密度が基準密度
である点で、図14に示す従来のグリッド板8と共通す
る。しかし、基準密度領域88の1部であって基準密度
領域88のほぼ中央に、4倍密度増設予定領域90と、
4倍密度増設予定領域90を取囲むように配置された、
2倍密度増設予定領域92を、さらに設けた点で、図1
4に示す従来のグリッド板8と異なる。
【0094】2倍密度増設予定領域92においては、X
方向のピッチが2.54mmで、Y方向のピッチが1.
27mmである、グリッド保持板上の格子点であって、
グリッド6を配置していない点に、増設用貫通孔56が
設けられている。
【0095】したがって、従来のグリッド板8の場合と
異なり、将来、プリント基板4の配線密度が、プリント
基板4の周辺から中央にかけて徐々に大きくなるような
事態が生じた場合であっても、グリッド6の増設が容易
となる。
【0096】つぎに、図12に、この発明のさらに他の
実施例によるグリッド保持板84の構成を示す。このグ
リッド保持板84は、グリッド6の配置パターンについ
ては、図16に示す従来のグリッド板20と共通する。
しかし、グリッド6を配置した検査用領域54の1部で
あって、検査用領域54のほぼ中央に、4倍密度増設予
定領域90を、さらに設けた点で、図16に示す従来の
グリッド板20と異なる。
【0097】したがって、従来のグリッド板20の場合
と異なり、将来、周辺に比し中央の配線密度が大きい一
般的なプリント基板4の検査を行なうような事態が生じ
た場合であっても、グリッド6の増設が容易となる。
【0098】なお、上述の図7に示す実施例ないし図8
に示す実施例においては、2倍密度領域52の中に、4
倍密度領域86を設けるよう構成したが、基準密度領域
88の中に、2倍密度領域52を設けるよう構成するこ
ともできる。
【0099】また、上述の図7に示す実施例ないし図1
2に示す実施例においては、グリッド6の配置密度や、
増設用貫通孔56の配置密度に関し、検査用領域54の
周辺部より中央部をより大きくするよう構成したが、本
発明はこれに限定されるものではない。グリッド6の配
置密度や増設用貫通孔56の配置密度の分布は、検査対
象であるプリント基板4の配線密度の分布に対応して、
任意に定めることができる。
【0100】また、図7に示す実施例ないし図12に示
す実施例において、検査用領域54内における、基準密
度領域88、2倍密度領域52、4倍密度領域86、2
倍密度増設予定領域92、4倍密度増設予定領域90な
どの配置を任意に定めることができる。
【0101】また、上述の図10に示す実施例ないし図
12に示す実施例においては、4倍密度増設予定領域9
0、2倍密度増設予定領域92を、検査用領域54の1
部に設けるよう構成したが、4倍密度増設予定領域9
0、2倍密度増設予定領域92を、検査用領域54全体
に設けるよう構成することもできる。
【0102】また、上述の各実施例において、検査用領
域54内に、何も設けない空白領域を、さらに、設ける
こともできる。
【0103】なお、上述の各実施例においては、グリッ
ド6や増設用貫通孔56に関し、X方向のピッチとY方
向のピッチとを逆にするよう構成してもよい。また、基
準ピッチが2.54mmの場合について説明したが、本
発明は、基準ピッチが1.27mmである場合や、基準
ピッチが2.00mmである場合、その他あらゆるピッ
チに対して適用することができる。
【0104】
【発明の効果】請求項1のプリント基板検査装置用端子
保持板は、直交する2方向のうち1方向のピッチが基準
ピッチであり、他の方向のピッチが基準ピッチの1/2
のピッチである格子点に検査用端子を配置した2倍密度
領域を、検査用領域の一部または全部に設けたことを特
徴とする。
【0105】したがって、プリント基板検査装置用端子
保持板を2倍密度で使用するときは、該他の方向に基準
ピッチの1/2のピッチで1列に配置された接点を有す
るトランスレーター板などを、該1方向に基準ピッチを
隔てて複数枚配置して使用することができる。このた
め、検査用端子の配置密度を4倍密度に変更するとき
は、ほぼ同数のトランスレーター板などを、既設の各ト
ランスレーター板などの中間に挿入するよう配置するこ
とができる。
【0106】すなわち、検査用端子の配置密度を大きく
するよう変更する際、時間的負担、経済的負担、プリン
ト基板検査装置の機能損傷のおそれ、がいずれも小さ
く、既設のトランスレーター板など既存資源の有効利用
を図ることができる。また、2倍密度のままで使用する
際、4倍密度の場合の約半数のトランスレーター板など
を用いればよいため、コスト効率がよい。
【0107】請求項2のプリント基板検査装置用端子保
持板は、請求項1のプリント基板検査装置用端子保持板
において、検査用領域のうち、2倍密度領域以外の領域
に、2倍密度領域の検査用端子の配置密度と異なる検査
用端子の配置密度を有する密度領域である異密度領域
を、1以上設けたことを特徴とする。
【0108】したがって、検査対象であるプリント基板
のプリントパターンにより、検査用端子の配置密度が、
部分的に2倍密度以外の配置密度を要する場合には、プ
リントパターンに応じて、検査用領域内に異密度領域を
設けることができる。このため、検査用端子の数を必要
最小限に抑えることができる。すなわち、ほとんど同種
のプリント基板を検査する場合には、さらにコスト効率
が良い。
【0109】請求項3のプリント基板検査装置用端子保
持板は、請求項2のプリント基板検査装置用端子保持板
において、異密度領域が、前記直交する2方向のピッチ
がともに基準ピッチである格子点に検査用端子を配置し
た基準密度領域と、前記直交する2方向のピッチがとも
に基準ピッチの1/2のピッチである格子点に検査用端
子を配置した4倍密度領域とのうち、少なくとも1つの
密度領域であることを特徴とする。
【0110】したがって、トランスレーター板の接点の
ピッチなどを、基準ピッチの1/2のピッチにしておく
ことにより、各密度領域に応じた専用のトランスレータ
ー板などを設ける必要がない。すなわち、さらにコスト
効率が良い。
【0111】請求項4のプリント基板検査装置用端子保
持板は、請求項2または請求項3のプリント基板検査装
置用端子保持板において、より大きい密度を有する密度
領域を検査用領域のより中央近くに設け、より小さい密
度を有する密度領域を検査用領域のより周辺近くに設け
たことを特徴とする。
【0112】したがって、中央に比較し周辺近くの配線
密度が小さい一般的なプリント基板の検査を行なう場
合、プリント基板の配線密度に対応させ、検査用端子の
配置密度を、検査用領域の中央近くで大きくし、周辺近
くで小さくすることができる。このため、検査用端子の
数を必要最小限に抑えることができる。すなわち、一般
的なプリント基板を検査する場合には、さらにコスト効
率が良い。
【0113】請求項5のプリント基板検査装置用端子保
持板は、検査用領域内の点であって、検査用端子を配置
していない点の一部または全部に、検査用端子を保持す
べき増設用端子保持部を設けたことを特徴とする。
【0114】したがって、将来、検査用端子が必要にな
るであろう位置に、あらかじめ増設用端子保持部を設け
るとともに、当面必要な検査用端子のみを配置しておく
ことができる。このため、将来、検査用端子の増設が必
要になった場合に、新たに増設用端子保持部を設けるこ
となく、容易に、検査用端子を増設することができる。
【0115】すなわち、検査用端子を増設する際、時間
的負担、経済的負担、プリント基板検査装置の機能損傷
のおそれ、がいずれも小さく、既設の検査用端子など増
設前の既存資源の有効利用を図ることができる。また、
現状のままで使用する際、必要最小限の検査用端子など
を用いればよいため、コスト効率がよい。
【0116】請求項6のプリント基板検査装置用端子保
持板は、請求項1または請求項3のプリント基板検査装
置用端子保持板において、検査用領域内の点であって、
前記直交する二方向のピッチがともに基準ピッチの1/
2のピッチである格子点で、かつ、前記検査用端子を配
置していない格子点の一部または全部に検査用端子を保
持すべき増設用端子保持部を設けたことを特徴とする。
【0117】したがって、トランスレーター板の接点の
ピッチなどを、基準ピッチの1/2のピッチにしておく
ことにより、各密度領域に応じた専用のトランスレータ
ー板などを設ける必要がない。すなわち、さらにコスト
効率が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例によるグリッド保持板の構
成を示す図面である。
【図2】この発明の1実施例によるグリッド保持板に保
持されたグリッドと、1.27mm用トランスレーター
板ユニットとの接続状況を示す図面である。
【図3】この発明の1実施例によるグリッド保持板用い
たプリント基板検査装置の検査部の構成を示す図面であ
る。
【図4】この発明の1実施例によるグリッド保持板を用
いたプリント基板検査装置の外観を示す図面である。
【図5】この発明の1実施例によるグリッド保持板を用
いたプリント基板検査装置の動作状況を示す図面であ
る。
【図6】この発明の他の実施例によるグリッド保持板の
構成を示す図面である。
【図7】この発明のさらに他の実施例によるグリッド保
持板の構成を示す図面である。
【図8】この発明のさらに他の実施例によるグリッド保
持板の構成を示す図面である。
【図9】この発明のさらに他の実施例によるグリッド保
持板の構成を示す図面である。
【図10】この発明のさらに他の実施例によるグリッド
保持板の構成を示す図面である。
【図11】この発明のさらに他の実施例によるグリッド
保持板の構成を示す図面である。
【図12】この発明のさらに他の実施例によるグリッド
保持板の構成を示す図面である。
【図13】従来のグリッド保持板を用いたプリント基板
検査装置の全体構成を示す図面である。
【図14】従来のグリッド保持板の構成を示す図面であ
る。
【図15】従来の他のグリッド保持板の構成を示す図面
である。
【図16】従来のさらに他のグリッド保持板の構成を示
す図面である。
【図17】従来のさらに他のグリッド保持板に保持され
たグリッドと、トランスレーターとの位置関係を示す図
面である。
【図18】従来のさらに他のグリッド保持板に保持され
たグリッドと、2.54mm用トランスレーター板など
との接続状況を示す図面である。
【図19】従来のさらに他のグリッド保持板の構成を示
す図面である。
【図20】この発明の1実施例によるグリッド保持板を
用いたプリント基板検査装置の動作状況を示す図面であ
る。
【符号の説明】
6・・・・・・グリッド 42・・・・・グリッド保持板 56・・・・・増設用貫通孔 65・・・・・1.27mm用トランスレーター板ユニ
ット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査用領域を有するプリント基板検査装置
    用端子保持板であって、検査用領域内の所定の点に、プ
    リント基板の導通検査に用いる検査用端子を配置したプ
    リント基板検査装置用端子保持板において、 直交する2方向のうち1方向のピッチが基準ピッチであ
    り、他の方向のピッチが基準ピッチの1/2のピッチで
    ある格子点に検査用端子を配置した2倍密度領域を、検
    査用領域の一部または全部に設けたこと、 を特徴とするプリント基板検査装置用端子保持板。
  2. 【請求項2】請求項1のプリント基板検査装置用端子保
    持板において、 検査用領域のうち、2倍密度領域以外の領域に、2倍密
    度領域の検査用端子の配置密度と異なる検査用端子の配
    置密度を有する密度領域である異密度領域を、1以上設
    けたこと、 を特徴とするプリント基板検査装置用端子保持板。
  3. 【請求項3】請求項2のプリント基板検査装置用端子保
    持板において、異密度領域が、 前記直交する2方向のピッチがともに基準ピッチである
    格子点に検査用端子を配置した基準密度領域、 前記直交する2方向のピッチがともに基準ピッチの1/
    2のピッチである格子点に検査用端子を配置した4倍密
    度領域、 のうち、少なくとも1つの密度領域であること、 を特徴とするプリント基板検査装置用端子保持板。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3のプリント基板検
    査装置用端子保持板において、 より大きい密度を有する密度領域を検査用領域のより中
    央近くに設け、より小さい密度を有する密度領域を検査
    用領域のより周辺近くに設けたこと、 を特徴とするプリント基板検査装置用端子保持板。
  5. 【請求項5】検査用領域を有するプリント基板検査装置
    用端子保持板であって、検査用領域内の所定の点に、プ
    リント基板の導通検査に用いる検査用端子を配置したプ
    リント基板検査装置用端子保持板において、 検査用領域内の点であって、検査用端子を配置していな
    い点の一部または全部に、検査用端子を保持すべき増設
    用端子保持部を設けたこと、 を特徴とするプリント基板検査装置用端子保持板。
  6. 【請求項6】請求項1または請求項3のプリント基板検
    査装置用端子保持板において、 検査用領域内の点であって、前記直交する二方向のピッ
    チがともに基準ピッチの1/2のピッチである格子点
    で、かつ、前記検査用端子を配置していない格子点の一
    部または全部に検査用端子を保持すべき増設用端子保持
    部を設けたこと、 を特徴とするプリント基板検査装置用端子保持板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013100994A (ja) * 2011-11-07 2013-05-23 Nidec-Read Corp 基板検査治具、治具ベースユニット及び基板検査装置

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