JPH08271331A - 音響診断用マイクロホンホルダ - Google Patents

音響診断用マイクロホンホルダ

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Publication number
JPH08271331A
JPH08271331A JP6954895A JP6954895A JPH08271331A JP H08271331 A JPH08271331 A JP H08271331A JP 6954895 A JP6954895 A JP 6954895A JP 6954895 A JP6954895 A JP 6954895A JP H08271331 A JPH08271331 A JP H08271331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microphone
pipe
oil mist
sound
acoustic
Prior art date
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Pending
Application number
JP6954895A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Iwashita
義春 岩下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP6954895A priority Critical patent/JPH08271331A/ja
Publication of JPH08271331A publication Critical patent/JPH08271331A/ja
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油ミスト等が浮遊した環境下で音響診断用の
マイクロホンを使用しても、長時間に渡り安定したマイ
クロホン性能を維持できるようにする。 【構成】 多数の小孔30が設けられると共にマイクロ
ホン12の後方部を支持する支持板20a、20bと、
開口部にマイクロホンの支持板周辺部分が挿入されると
共に、他端が閉じたパイプ18と、該パイプ内に充填さ
れた吸音材24と、パイプ内に乾燥気体を流入させるた
めのチューブ26とを設け、マイクロホン本体の後方か
ら乾燥気体を極めて低速度で吹き出して、マイクチップ
10周辺の油ミスト等を飛散させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響診断の対象設備も
しくは対象設備群が異常時に発生する音などを検出する
マイクロホンを保持するホルダに係り、特に、油ミスト
等が浮遊した環境下でマイクロホンを使用しても、長時
間に渡り安定したマイクロホン性能が維持できる音響診
断用マイクロホンホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、設備もしくは設備群の状態監視
には、振動、温度、電流、若しくは音響などが利用され
ている。これらの状態監視方法の中で、音響を利用して
設備もしくは設備群の状態を監視する方法(以下、音響
法と称する)の場合には、診断対象設備もしくは設備群
が異常時に発生する音響即ち異常音を検出するセンサと
して一般にマイクロホンが使用される。このマイクロホ
ンは、通常、空気の振動を利用して音を採取するため、
必ず開放状態で使用しなければならない。
【0003】一方、マイクロホンを使用する場所、即
ち、上記異常音などを採取したい場所は、雨、風、粉
塵、砂などに晒されることが多かった。このため、雨
は、傘を使用する方法などによって、その影響を防いで
いた。又、風は、次に詳述するような風防などを用いる
方法によって、その影響を防いでいた。
【0004】即ち、上記マイクロホンに直接風が当たる
と、本来音がない場合でも、マイクロホンの縁で渦が発
生して振動板に作用し、大きな雑音となってダイヤフラ
ムが振れ、あたかも音があるかのように測定値などが指
示される。このため、野外測定や風を伴う機械設備など
の騒音測定においては、音を遮らず且つ風による音の騒
乱を生じさせないような風防をマイクロホンに装着する
ことが多かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来例においては、粉塵やミストが多い環境の場
合、上記風防が、空気中に漂っている油の微粒子を防ぎ
きれず、該微粒子が風防の中を通過して、マイクロホン
のダイアフラムに付着することが多かった。又、マイク
ロホンのダイアフラムは極めて薄い膜で作られているた
め、油の微粒子が付着すると、マイクロホンの検出感度
が徐々に低下し、究極的に音響診断の測定精度が低下す
るという問題が生じていた。
【0006】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
く成されたもので、油ミスト等が浮遊した環境下で音響
診断用のマイクロホンを使用しても、長時間に渡り安定
したマイクロホン性能を維持できる音響診断用マイクロ
ホンホルダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を達成するための手段】本発明は、診断対象設備
もしくは設備群が異常時に発生する音などを検出するマ
イクロホンを保持するホルダにおいて、多数の小孔が設
けられると共に前記マイクロホンの後方部を支持する支
持板と、一端の内径部分にマイクロホンの前記支持板周
辺部分が挿入されると共に他端が閉じたパイプと、該パ
イプ内に充填された吸音材と、パイプ内に乾燥気体を流
入させるための流入手段とを設けることにより、前記課
題を解決したものである。
【0008】
【作用】本発明においては、音響診断の対象設備もしく
は対象設備群が異常時に発生する音などを検出するセン
サであるマイクロホンの後方に、多数の小孔が設けられ
た支持板が取り付けられ、該支持板の周辺部分が、パイ
プの一端の開口部分即ち内径部分に挿入され、該パイプ
の他端は閉じている。又、このパイプ内に吸音材が充填
され、更に、乾燥気体をパイプ内に流入させる手段が設
けられている。
【0009】このため、油ミスト等が浮遊した環境下で
マイクロホンを使用しても、マイクロホンの後方から乾
燥気体が極めて低速度で吹き出し、マイクチップ周辺の
油ミスト等を飛散させることができる。従って、該油ミ
スト等がマイクチップのダイアフラムに付着するのを防
止することができ、究極的に、マイクロホンの性能を長
期間に亘り安定的に維持できる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0011】図1は、本実施例を説明するための音響診
断用マイクロホンホルダ全体の構成断面図である。この
図において、101はマイクロホン全体を示し、10
は、音響法における診断対象である設備もしくは設備群
が異常時に発生する音などを検出するマイクロホン本体
であるマイクチップ、12はマイク支持部、14は、マ
イクロホン101から送出される検出信号などを伝送す
るマイクケーブル、16は風防、18は、一端が閉じら
れている、例えば有底円筒形状のパイプ、20a〜20
cは、通常多数の小孔30が設けられている支持板、2
2a〜22dはクッション、24は吸音材、26は、例
えば空気のような乾燥気体をパイプ18内に流入させ
る、例えばプラスチックチューブ、28は、パイプ18
を支持する支持ブラケット、32は、チューブ26の開
閉弁である。
【0012】前記支持板20a〜20cは、1枚でも複
数枚でも良いが、支持板20a,20bは、それぞれク
ッション22a,22bを介して、マイクロホン101
を支持している。
【0013】前記マイクロホン101のうち、支持板2
0a,20bの周辺部分は、パイプ18内に挿入されて
いる。このパイプ18は、内部に吸音材24が充填され
ると共に、チューブ26が接続され、マイクロホン10
1の後方に乾燥気体が導けるようになっている。又、マ
イクケーブル14が、パイプ18の内部で、クッション
22c,22dによって外部からの防振を保ちつつ、パ
イプ18の外部に引き出されており、マイクロホン10
1で検出された信号が、図示しない信号処理装置などに
伝送されるようになっている。
【0014】又、マイクロホン101などを装着したパ
イプ18が、支持ブラケット28によって所望の場所に
取り付けられ、長期間連続的に音響測定ができるように
なっている。
【0015】なお、吸音材24は、パイプ18の内部全
体に充填しても良いし、図1に示す如く、パイプ18の
内部の一部分にだけ充填しても良い。又、パイプ18や
支持板20は、その横方向の断面形状が必ずしも円形で
ある必要はない。
【0016】上述のような構成からなる本実施例におい
ては、音響診断の対象設備もしくは対象設備群が異常時
に発生する音などを検出するセンサであるマイクロホン
101の後方に、多数の小孔30が設けられた支持板2
0a,20bが取り付けられ、マイクロホン101のう
ち支持板20a,20bの周辺部分が、一端を閉じたパ
イプ18に、その開口部即ち内径部分に挿入されてい
る。又、このパイプ18内に吸音材24が充填され、更
に、乾燥気体をパイプ18内に流入させるチューブ26
が設けられている。
【0017】このため、油ミストが浮遊した環境下でマ
イクロホン101を使用しても、マイクロホン101の
後方から乾燥気体が極めて低速度で吹き出し、マイクチ
ップ10周辺の油ミストを飛散させることができる。
【0018】従って、油ミストが浮遊した環境下で音響
診断用のマイクロホン101を使用する場合であって
も、該油ミストがマイクチップ10のダイアフラムに付
着するのを防止することができ、究極的に、マイクロホ
ンの性能を長期間に亘り安定的に維持できるようにな
る。
【0019】又、上記のように構成された本実施例にお
いて、マイクチップ10の背後から供給される乾燥気体
の吹き出し速度を適宜定めることにより、浮遊する油ミ
ストの量が変化する環境下で音響診断用のマイクロホン
を使用する場合であっても、該油ミストがマイクチップ
10のダイアフラムに付着するのを効果的に防止するこ
とができる。
【0020】以下、本実施例を用いた実際の音響測定例
について、図を参照しながら詳しく説明する。
【0021】本実施例を用いた実際の測定において、図
1のマイクチップ10としては、25〜20kHzの可
聴音計測用マイクチップであって、外径0.5インチ
(12.7mm)のものを使用した。又、パイプ18とし
て80A(外径89.1mm)のアクリル製の有底円筒形
状のものを使用し、支持板20a,20bとしては、直
径10mmの小孔30が、略20mmピッチで多数設けられ
ている薄肉円盤状ものを2枚使用した。吸音材24とし
ては、レーヨンウールをやや柔らかく詰めたものを使用
し、流入手段26で流入する乾燥気体として空気を用い
た。なお、マイクロホン101がパイプ18の先端から
突き出す長さLは、50mmとした。
【0022】この状態で、マイクチップ10の背後から
供給される乾燥空気の吹き出し速度を変化させ、風防1
6を装着せずに音響測定を行ったところ次のような結果
が得られた。
【0023】図2は、マイクチップ10の背後から供給
される乾燥空気の吹き出し速度が零、即ち乾燥空気の吹
き出しが停止している場合の測定結果を示すグラフであ
る。又、図3は、マイクチップ10の背後から供給され
る乾燥空気の吹き出し速度が2.5cm/秒の場合の測定
結果を示すグラフであり、図4は、マイクチップ10の
背後から供給される乾燥空気の吹き出し速度が5.0cm
/秒の場合の測定結果を示すグラフである。なお、図2
ないし図4は、1/3オクターブバンドによる表示であ
り、、横軸は周波数(Hz)を示し、縦軸は検出された
音圧レベル(dB)を示している。なお、最左端の棒グ
ラフは、全体の音圧レベルを示す。
【0024】図2ないし図4のグラフから、乾燥空気の
吹き出し速度が2.5cm/秒程度までは、実用上,音響
測定に油ミストなどの悪影響が生じないことが判明し
た。
【0025】次に、図1に示した本実施例の音響診断用
マイクロホンホルダを使用して、圧延機の下に配置さ
れ、圧延機まわりの油圧系統や水系統等のユーティリテ
ィが収められたオイルセラーにおいて、音響の連続測定
を行った。その結果、マイクチップ10の背後から供給
される乾燥空気の吹き出しを停止した場合には、音響測
定の値が約3日で5dB低下し、マイクチップ10のダ
イアフラムに油ミストが付着していることが判明した。
一方、マイクチップ10の背後から供給される乾燥空気
の吹き出し速度を2.5cm/秒とした場合には、音響測
定の値に8ケ月以上もの間なんら異常が認められなかっ
た。
【0026】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
となく種々の変形が可能であり、上記実施例における各
部品の大きさ等も、使用するマイクロホンに応じて適宜
変更できるものである。又、パイプ18の先端も、図1
で示したようにパイプ18に対して直角にするのではな
く、パイプ18に対して斜めとなる形状として、特定方
向からの音や風を防ぐようにしても良い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
油ミスト等が浮遊した環境下でマイクロホンを使用して
も、マイクロホン本体の後方から乾燥気体が極めて低速
度で吹き出し、マイクチップ周辺の油ミストを飛散させ
る。従って、該油ミスト等がマイクチップのダイアフラ
ムに付着するのを防止することができ、究極的に、マイ
クロホンの性能を長期間に亘り安定的に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための、音響診断用
マイクロホンホルダ全体の構成断面図
【図2】本発明の実施例においてマイクチップの背後か
ら供給される乾燥空気の吹き出し速度が零、即ち乾燥空
気の吹き出しが停止している場合の測定結果を示すグラ
【図3】同じく、乾燥空気の吹き出し速度が2.5cm/
秒である場合の測定結果を示すグラフ
【図4】同じく、乾燥空気の吹き出し速度が5.0cm/
秒である場合の測定結果を示すグラフ
【符号の説明】
10…マイクチップ 12…マイク支持部 14…マイクケーブル 16…風防 18…パイプ 20a〜20c…支持板 22a〜22d…クッション 24…吸音材 26…乾燥気体流入チューブ 28…支持ブラケット 30…小孔 101…マイクロホン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】診断対象設備もしくは設備群が異常時に発
    生する音などを検出するマイクロホンを保持するホルダ
    において、 多数の小孔が設けられると共に前記マイクロホンの後方
    部を支持する支持板と、 一端の内径部分にマイクロホンの前記支持板周辺部分が
    挿入されると共に他端が閉じたパイプと、 該パイプ内に充填された吸音材と、 前記パイプ内に乾燥気体を流入させるための流入手段
    と、 を備えたことを特徴とする音響診断用マイクロホンホル
    ダ。
JP6954895A 1995-03-28 1995-03-28 音響診断用マイクロホンホルダ Pending JPH08271331A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6954895A JPH08271331A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 音響診断用マイクロホンホルダ

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JP6954895A JPH08271331A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 音響診断用マイクロホンホルダ

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JPH08271331A true JPH08271331A (ja) 1996-10-18

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ID=13405894

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JP6954895A Pending JPH08271331A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 音響診断用マイクロホンホルダ

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