JPH08270830A - バルブ制御方法 - Google Patents

バルブ制御方法

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JPH08270830A
JPH08270830A JP7697295A JP7697295A JPH08270830A JP H08270830 A JPH08270830 A JP H08270830A JP 7697295 A JP7697295 A JP 7697295A JP 7697295 A JP7697295 A JP 7697295A JP H08270830 A JPH08270830 A JP H08270830A
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valve
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positioners
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Shinichi Akano
信一 赤野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信線の配線距離を短くでき、極めて簡単な
構成で、各バルブに対し全体の制御流量を分担可能にす
る。 【構成】 コントローラ1から2線式伝送路を通して共
通の設定値を全バルブ5、6ごとの上記ポジショナ2
A、2Bのそれぞれに送信した後、これらの各ポジショ
ナ2A、2Bにおいてそれぞれ受信した上記設定値が上
記各バルブ5、6の動作範囲にあるか否かをチェック
し、このチェックの結果上記動作範囲にある場合に、上
記設定値に従って対応するバルブ5、6を制御した後、
応答信号を上記2線式伝送路を通して、上記コントロー
ラ1へ返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、個々に設定されてい
るスプリットレンジの範囲のみ制御を受け持ちながら、
全体として高精度に複数のバルブを制御するバルブ制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスプリットレンジ制御によるバル
ブ制御システムとして、図7に示すものがある。これは
工業プロセスにおいて遠隔操作される複数のバルブで全
体の制御レンジを分担するものであり、同図において、
1は1つの上位の制御装置であるコントローラである。
【0003】また、2A、2Bはそのコントローラ1か
ら送信用の通信線3、4を介して開度制御信号を受け、
この開度制御信号にもとづいてバルブ5、6を開度制御
するポジショナ、7、8は応答用の通信線である。
【0004】さらに、上記各バルブ5、6は流体の流路
9、10の途中に接続され、各流路9、10はバルブ
5、6の出側で一本の流路11に導かれている。
【0005】このようなバルブ制御システムでは、コン
トローラ1が各バルブ5、6ごとに設定開度信号をそれ
ぞれ専用の通信線3、4を介して各ポジショナ2A、2
Bに送信している。
【0006】また、上記のようなバルブ制御方法では、
コントローラ1は各ポジショナ2A、2Bから応答用の
通信線7、8を介して各バルブ5、6の能力と動作のデ
ータを受けて、これを把握している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のバルブ制御方法
は以上のように実施されているので、各バルブ5、6ご
とに各ポジショナ2A、2Bとコントローラ1とを結ぶ
ために2本づつの通信線3、7および通信線4、8が必
要となり、配線距離が長い場合にはこの配線作業が大掛
りとなるばかりか、配線使用量が増大し、コストアップ
を招くという問題点があった。
【0008】また、コントローラ1は各ポジショナ2
A、2Bと個別的に通信を行い、バルブ5、6の数に応
じた設定開度信号を各ポジショナ2A、2Bに送る必要
があるほか、誤った設定開度制御を防止するためその各
バルブ5、6の能力と動作を常時把握する必要があるな
どの問題点があった。
【0009】請求項1の発明は上記のような従来の問題
点を解消するためになされたものであり、通信線の配線
距離を短くでき、コントローラからは全てのポジショナ
に共通の1つの設定値を送り、各ポジショナには対応す
るバルブの動作範囲と動作パターンを記憶させておくだ
けで、極めて簡単な構成で、かつローコストに全体の制
御流量を分担できるバルブ制御方法を得ることを目的と
する。
【0010】また、請求項2の発明はコントローラから
の電流値変化で各ポジショナに対し送信を確実に行える
とともに、電圧変化で応答信号をコントローラに返すこ
とができるバルブ制御方法を得ることを目的とする。
【0011】また、請求項3の発明は各ポジショナのイ
ンタフェースのハードウエアを変更するのみで、コント
ローラから線間電圧の変化で各ポジショナに対し送信を
確実に行えるとともに、電流値変化で応答信号をコント
ローラに返すことができるバルブ制御方法を得ることを
目的とする。
【0012】また、請求項4の発明は簡単な回路にてバ
ルブのスプリットレンジ制御を実現できるバルブ制御方
法を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るバ
ルブ制御方法は、各バルブごとに設けられたポジショナ
に上記バルブの動作範囲および動作パターンを記憶させ
ておき、コントローラから2線式伝送路を通して共通の
設定値を全バルブごとの上記ポジショナのそれぞれに送
信した後、これらの各ポジショナにおいてそれぞれ受信
した上記設定値が上記各バルブの動作範囲にあるか否か
をチェックし、このチェックの結果上記動作範囲にある
場合に、上記設定値に従って対応するバルブを制御した
後、応答信号を上記2線式伝送路を通して、上記コント
ローラへ返すようにしたものである。
【0014】請求項2の発明に係るバルブ制御方法は、
上記コントローラからは全てを直列接続した上記ポジシ
ョナに対して、上記設定値を線路電流によって送信し、
該ポジショナからは上記コントローラに対して、応答信
号を線間電圧によって送信するようにしたものである。
【0015】請求項3の発明に係るバルブ制御方法は、
上記コントローラからは全てを並列接続した上記ポジシ
ョナに対して、上記設定値を線間電圧によって送信し、
該ポジショナからは応答信号を線路電流によって送信す
るようにしたものである。
【0016】請求項4の発明に係るバルブ制御方法は、
上記設定値の信号および応答信号の伝送をディジタル通
信で実施するようにしたものである。
【0017】
【作用】請求項1の発明におけるバルブ制御方法は、2
線式の伝送路を用いるため配線使用量を低減可能にし、
また、コントローラは個々のバルブの能力や動作パター
ンを把握せずとも、全体の流量制御信号を送るだけで、
各バルブ自身が独自の動作範囲と動作パターンに従って
流量の分担制御をする。
【0018】請求項2の発明におけるバルブ制御方法
は、各バルブごとのポジショナを直列接続した場合に
は、コントローラはこれらの電流値制御を可能にし、こ
のとき各ポジショナからは線間電圧の変化で応答信号を
コントローラへ返すようにする。
【0019】請求項3の発明におけるバルブ制御方法
は、各バルブごとのポジショナを並列接続した場合に
は、コントローラはこれらの電圧値制御を可能にし、こ
のとき各ポジショナからは線路電流の変化で応答信号を
コントローラへ返すようにする。
【0020】請求項4の発明におけるバルブ制御方法
は、ディジタル通信を行うことでコントローラからの制
御信号をアナログ変換して送る必要をなくして、これに
より上記コントローラにディジタル/アナログ変換器や
ポジショナにアナログ/ディジタル変換器を接続したり
する必要をなくして、システムのローコスト化を可能に
する。
【0021】
【実施例】以下に、この発明の一実施例を図について説
明する。図1において、1は1つの上位の制御装置であ
るコントローラ、2A、2Bはバルブ5、6を開閉制御
するポジショナである。
【0022】また、21、22、23はコントローラ1
およびポジショナ2A、2Bを順次直列接続する通信
線、9、10は上記各バルブ5、6を途中に有する流
路、11はこれらの各流路9、10の出側を1本に繋ぐ
流路である。
【0023】ここで、上記ポジショナ2A、2Bはこれ
らの2つで全体のレンジを分担し、図2に示すように、
例えばバルブ5では開度が0〜100%で全流量の0〜
50%を分担し、さらに、上記バルブ5を全開にした状
態でバルブ6を開くことで、図3に示すように、このバ
ルブ6の開度が0〜100%で、全流量の50〜100
%を分担するように機能する。
【0024】図4は上記コントローラ1に接続されたポ
ジショナ2A、2Bの概略構成を示すブロック図であ
り、31はコントローラ1との間でデータの通信を行う
インタフェース32を有する通信ライン駆動部である。
【0025】また、33はコントローラ1からの設定値
データを受けてこれを処理し、電空変換部34を通して
電空変換信号をバルブ5、6に供給するデータ処理制御
部である。
【0026】さらに、35はバルブ5、6の開度位置を
検出する位置センサで、上記データ処理制御部33はこ
の位置センサ35の出力にもとづいて応答信号を通信ラ
イン駆動部31を介してコントローラ1へ返すように動
作する。
【0027】次に動作について、図5に示すフローチャ
ートを参照しながら説明する。まず、各ポジショナ2
A、2Bはコントローラ1から通信ライン駆動部31を
介して一方的に送られてくる流量の設定値(0〜100
%)をデータ処理制御部33で受信し(ステップST
1)、この受信した設定値とそのポジショナ2A、2B
ごとに設定されている、図2および図3に示すような動
作範囲とを比較する(ステップST2)。
【0028】そして、上記設定値が上記各動作範囲内に
あるか否かを判定し(ステップST3)、動作範囲内に
あると判定された場合には、その設定値に対応するよう
に電空変換部34を介してバルブ5または6の開度制御
を行う(ステップST4)。
【0029】また、位置センサ35はその開度データを
検出し、この検出データを上記データ処理制御部33が
通信ライン駆動部31を通じてコントローラ1に応答信
号として返す(ステップST5)。
【0030】一方、ステップST3で上記設定値が動作
範囲内でないと判定された場合には、続いて、上記設定
値が上記動作範囲より大か否かを判定し(ステップST
6)、大の場合にはバルブ5または6を全開とし(ステ
ップST7)、小の場合には全閉状態にする(ステップ
ST8)。
【0031】このように、上記各ポジショナ2A、2B
はそれぞれ上記のような手順にて動作するが、図1に示
すように、上記ポジショナ2A、2Bが互いに直列接続
された場合には、各ポジショナ2Aおよび2Bにはそれ
ぞれ図2および図3に示すような動作範囲および動作パ
ターンが分担設定されているため、全流量レンジを2つ
のバルブ5、6でそれぞれ分担することになる。
【0032】従って、上記コントローラから1つの共通
の設定値を通信線21を介してポジショナ2Aに、さら
に通信線22を介してポジショナ2Bに供給することに
より、その設定値の大きさに応じてポジショナ2A、2
Bは自己の動作範囲にあるか否かをチェックして、自己
の動作範囲にあるなら上記設定値に従ってバルブの開度
制御を行うことになる。
【0033】例えば、設定値が流量70%とすると、バ
ルブ5ではこれの動作範囲0〜50%を超えているの
で、このバルブ5を全開とし、上記流量70%がバルブ
6の動作範囲50〜100%にあるため、このバルブ6
がその残り20%の流量を分担し、これらを各流路9、
10を介して流出させ、流路11では流量70%が得ら
れるようになる。
【0034】すなわち、この実施例では各ポジショナ2
A、2Bが直列接続されているため、コントローラ1か
らは上記設定値のデータを共通の線路電流Iによって送
信し、各ポジショナ2A、2Bからの応答は図1に示す
ように、線間電圧V1 、V2のアナログ値変化としてコ
ントローラ1へ向けて入力可能となる。
【0035】また、図6に示すように、ポジショナ2
A、2Bを並列接続し、コントローラ1からは設定値を
1つの線間電圧によって送信し、一方、このコントロー
ラ1に対しては応答信号を各ポジショナ2A、2Bごと
に線路電流によって返すこともでき、この場合にも、線
間電圧を設定値として各バルブ5、6は各ポジショナで
設定した動作範囲で開度制御されて流量を分担し、上記
同様のスプリットレンジによるバルブ2A、2Bの流量
制御を実施する。
【0036】また、上記各実施例においては設定値およ
び応答は線路電流および線間電圧のアナログ値を取り扱
っているため、コントローラ1の出力をアナログ変換す
るディジタル/アナログ変換器と、各ポジショナ2A、
2Bにディジタルデータを入力するためのアナログ/デ
ィジタル変換器とを要する。
【0037】しかし、コントローラ1および各ポジショ
ナ2A、2B間で扱う設定値や応答信号をディジタル信
号とすることで、上記のようなディジタル/アナログ変
換器やアナログ/ディジタル変換器は不要となり、構成
の簡素化とローコスト化を図ることができる。すなわ
ち、ディジタル通信を用いればスプリットレンジ機能を
簡単に実現することができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、各バルブごとに設けられたポジショナにバルブの動
作範囲および動作パターンを記憶させておき、コントロ
ーラから2線式伝送路を通して共通の設定値を全バルブ
ごとの上記ポジショナのそれぞれに送信した後、これら
の各ポジショナにおいてそれぞれ受信した上記設定値が
上記各バルブの動作範囲にあるか否かをチェックし、こ
のチェックの結果上記動作範囲にある場合に、上記設定
値に従って対応するバルブを制御した後、応答信号を上
記コントローラへ返すようにしたので、通信線の配線距
離を短くでき、コントローラからは全てのポジショナに
共通の1つの設定値を送り、各ポジショナには対応する
バルブの動作範囲を動作パターンを記憶させておくだけ
で、極めて簡単な構成で、かつローコストに全体の制御
流量を分担できるものが得られる効果がある。
【0039】請求項2の発明によれば、コントローラか
らは全てを直列接続したポジショナに対して、上記設定
値を線路電流によって送信し、該ポジショナからは上記
コントローラに対して、応答信号を線間電圧によって送
信するようにしたので、コントローラからの直流電流変
化で各ポジショナに対し送信を確実に行えるとともに、
電圧変化で応答信号をコントローラに返すことができる
ものが得られる効果がある。
【0040】請求項3の発明によれば、コントローラか
らは全てを並列接続したポジショナに対して、設定値を
線間電圧によって送信し、該ポジショナからは応答信号
を線路電流によって送信するようにしたので、各ポジシ
ョナのインタフェースのハードウエアを変更するのみ
で、コントローラから線間電圧の変化で各ポジショナに
対し送信を確実に行えるとともに、電流値変化で応答信
号をコントローラに返すことができるものが得られる効
果がある。
【0041】請求項4の発明によれば、設定値の信号お
よび応答信号の伝送をディジタル通信で実施するように
したので、簡単な回路にてバルブのスプリットレンジ制
御を実現できるものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるバルブ制御方法を実
施するバルブ制御装置を示すブロック図である。
【図2】図1における一のポジショナの動作範囲および
動作パターンを示す特性図である。
【図3】図1における他方のポジショナの動作範囲およ
び動作パターンを示す特性図である。
【図4】図1における各ポジショナの構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図1における各ポジショナの動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】この発明の他の実施例によるバルブ制御方法を
実施するバルブ制御装置を示すブロック図である。
【図7】従来のバルブ制御装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 コントローラ 2A,2B ポジショナ 5,6 バルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各バルブごとに設けられたポジショナに
    上記バルブの動作範囲および動作パターンを記憶させて
    おき、コントローラから2線式伝送路を通して共通の設
    定値を全バルブごとの上記ポジショナのそれぞれに送信
    した後、これらの各ポジショナにおいてそれぞれ受信し
    た上記設定値が上記各バルブの動作範囲にあるか否かを
    チェックし、このチェックの結果上記動作範囲にある場
    合に、上記設定値に従って対応するバルブを制御した
    後、応答信号を上記2線式伝送路を通して、上記コント
    ローラへ返すバルブ制御方法。
  2. 【請求項2】 上記コントローラからは全てを直列接続
    した上記ポジショナに対して、上記設定値を線路電流に
    よって送信し、該ポジショナからは上記コントローラに
    対して、応答信号を線間電圧によって送信することを特
    徴とする請求項1に記載のバルブ制御方法。
  3. 【請求項3】 上記コントローラからは全てを並列接続
    した上記ポジショナに対して、上記設定値を線間電圧に
    よって送信し、該ポジショナからは応答信号を線路電流
    によって送信することを特徴とする請求項1に記載のバ
    ルブ制御方法。
  4. 【請求項4】 上記設定値の信号および応答信号の伝送
    をディジタル通信で実施することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載のバルブ制御方法。
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