JPH08270431A - 機関の消音器 - Google Patents

機関の消音器

Info

Publication number
JPH08270431A
JPH08270431A JP7786395A JP7786395A JPH08270431A JP H08270431 A JPH08270431 A JP H08270431A JP 7786395 A JP7786395 A JP 7786395A JP 7786395 A JP7786395 A JP 7786395A JP H08270431 A JPH08270431 A JP H08270431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition plate
pipe
resonator
plate
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7786395A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Mashita
亮 真下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
Priority to JP7786395A priority Critical patent/JPH08270431A/ja
Publication of JPH08270431A publication Critical patent/JPH08270431A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 広範囲にわたる周波数の排気騒音の消音を可
能にする。 【構成】 伸びる方向にばね力が与えられた伸縮自在な
レゾネータ管17の一端部を第三仕切板7の貫通孔18
に取り付けるとともにレゾネータ管17の他端部に第一
排気管11から排出される排ガスがあたる受圧板19を
取り付けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の機関の排気
音を軽減させる消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の消音器として一般に次のような
ものが知られている。これを図3を参照して説明する。
同図において、aは機関の排気管の途中に設けられた消
音器本体で、消音器本体aの外筒の両端面のそれぞれは
上流側端板bと下流側端板cとで閉鎖されて消音室dを
形成している。
【0003】消音室dは第一仕切板e、第二仕切板f及
び第三仕切板gによって仕切られ、第二仕切板fと第三
仕切板gとの間に第一拡張室hが、上流側端板bと第一
仕切板eとの間に第二拡張室iが、第一仕切板eと第二
仕切板fとの間に第三拡張室jが、第三仕切板gと下流
側端板cとの間にレゾネータ室kがそれぞれ形成され、
機関の排ガスが導入される第一排気管lは、上流側端板
b、第一仕切板e及び第二仕切板fとのそれぞれを貫通
しその先端部は第一拡張室h内に位置している。
【0004】第一仕切板eと第二仕切板fを貫通する連
通管mを介して第一拡張室hと第二拡張室iとが連通
し、第三仕切板gを貫通するレゾネータ管nを介して第
一拡張室hとレゾネータ室kとが連通し、第一仕切板
e、第二仕切板f、第三仕切板g及び下流側端板cのそ
れぞれを貫通する第二排気管oを介して第二拡張室iと
消音室dの外部とが連通している。
【0005】なお、第三拡張室jにおける第一排気管
l、第二排気管o及び連通管mには排気孔pが形成され
ている。このような消音器では、第一排気管lから消音
室dに導入された排ガスは、第一拡張室h及び第二拡張
室iのそれぞれで拡張による消音作用を受け、またレゾ
ネータ室kで主に共鳴による消音作用を受ける。
【0006】しかし、このような消音器では、レゾネー
タ管nの長さや管径等により消音作用を受ける消音中心
周波数が決まってしまうため、一種類の周波数、例えば
エンジンの低速域における周波数しか効果的に消音する
ことができなかった。ところで、エンジンの回転数が高
くなると、これにともなって排気騒音の周波数も高くな
ることがわかっている。問題は周波数の高い排気騒音に
どのように対処すべきかであるが、一般にはレゾネータ
管の長さを短くすればよいことが知られている。
【0007】そこで、このような観点から次のような消
音器が提案されている。その1は、実開昭64−496
19号公報に記載されているもので、図4に示すよう
に、レゾネータ室qにレゾネータパイプrを挿入した消
音器において、レゾネータパイプrのレゾネータ室内開
口部が第一の遮蔽部材tで遮蔽され、レゾネータパイプ
r内に、第一の遮蔽部材t側が第二の遮蔽部材uにより
遮蔽されるインナーパイプvが移動自在に挿入されてい
る。
【0008】第一の遮蔽部材tと第二の遮蔽部材uとの
間にインナーパイプvをレゾネータパイプrの入口側に
付勢するスプリングwが配置され、さらにインナーパイ
プvの周面に、インナーパイプvの開口側に底辺を有す
る三角形状のインナーパイプ穴xが形成されているとと
もに、レゾネータパイプrのインナーパイプ穴xに重な
る位置にレゾネータパイプ穴yが形成されているという
ものである。
【0009】この消音器では、エンジンの低速回転域に
おいてインナーパイプ穴xの頂点近傍がレゾネータパイ
プ穴yに重なるため、重合部分の開口面積は比較的小さ
く、主に低周波の消音が行われる。一方、エンジンの回
転数が高まり排ガスの圧力が増加すると、インナーパイ
プvはスプリングwの付勢力に抗して移動し、三角形状
のインナーパイプ穴xの底辺近傍がレゾネータパイプ穴
yに重なるため、重合部分の開口面積が大きくなり、主
に高周波数の消音が行われる。
【0010】この従来例は、重合部分の開口面積の変化
がレゾネータパイプrの長さの変化と等価であることを
利用したものである。その2は、実開平2−13119
号公報に記載されているもので、図5に示すように、シ
ェルA内をマフラパイプBが貫通し、マフラパイプBに
レゾネータパイプCを取り付けた消音器において、レゾ
ネータパイプCが、低温時に所定の長さに伸長し、高温
時に収縮する形状記憶合金製のフレキシブルチューブか
らなるというものである。
【0011】この消音器では、エンジンの低速回転域で
は、排ガスの温度が比較的低いためレゾネータパイプC
の長さは長くなり、主に低周波の消音が行われる。一方
高速回転域では、排ガスの温度が比較的高いためレゾネ
ータパイプCの長さは短くなり、主に高周波の消音が行
われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記第一の従来例で
は、エンジンの回転数に応じて重合部分の開口面積が変
化するため、一種類の周波数のみならずある範囲の周波
数をも消音することができる。しかし、この従来例で
は、インナーパイプ穴xとレゾネータパイプ穴yとの重
合部分の開口面積の変化を利用するものであるが、これ
らインナーパイプ穴xとレゾネータパイプ穴yの大きさ
を大きくするにはおのずと限度があり、このため重合部
分の開口面積の変化は小さく、したがって比較的小さい
範囲の周波数しか消音できなかった。
【0013】また、上記第二の従来例では、レゾネータ
パイプCとして形状記憶合金を用いているが、形状記憶
合金はある2点の設定温度において変化するのみで、連
続的に変化することはできないため、設定温度に対応す
る周波数の消音はできてもそれ以外の周波数の消音はで
きず、したがって広範囲にわたる周波数の消音はできな
かった。
【0014】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、広範囲にわたる周波数の消音が可能な機関の消音器
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、外筒の両端面のそれぞれを上流側端板と下流側端板
とで閉鎖して消音室を形成し、該消音室を第一仕切板と
第二仕切板と第三仕切板とによって仕切って該第二仕切
板と第三仕切板との間に第一拡張室を、前記上流側端板
と前記第一仕切板との間に第二拡張室を、前記第一仕切
板と第二仕切板との間に第三拡張室を、前記第三仕切板
と下流側端板との間にレゾネータ室をそれぞれ形成し、
機関の排ガスが導入される第一排気管を前記上流側端板
と第一仕切板と第二仕切板とのそれぞれを貫通させてそ
の先端部を前記第一拡張室内に位置させ、前記第一仕切
板と第二仕切板とを貫通する連通管を介して前記第一拡
張室と前記第二拡張室とを連通させ、前記第一仕切板と
第二仕切板と第三仕切板と下流側端板とのそれぞれを貫
通する第二排気管を介して前記第二拡張室と前記消音室
の外部とを連通させ、前記第一排気管と第二排気管と連
通管とのそれぞれに排気孔を形成して該排気孔を前記第
三拡張室に位置させ、さらに伸びる方向にばね力が与え
られた伸縮自在なレゾネータ管の一端部を前記第三仕切
板の貫通孔に取り付けるとともに該レゾネータ管の他端
部に前記第一排気管から排出される排ガスがあたる受圧
板を取り付けたことを特徴とする。
【0016】請求項2に記載の発明では、前記レゾネー
タ管は伸びる方向のばね力を有する蛇腹型のベローズか
らなることを特徴とする。請求項3に記載の発明では、
前記レゾネータ管は、複数の互いに隣接する筒状のパイ
プセグメントのそれぞれの端部を内方に折り返して環状
の挿入溝を形成し、該パイプセグメントの端部の折返部
を隣接するパイプセグメントの挿入溝に軸方向に移動自
在に挿入したインタロックからなり、前記伸びる方向の
ばね力は、前記受圧板と前記第一仕切板との間に設けら
れたばねによって与えられることを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明では、エンジンが停止状
態にあって排ガスがまったく排気されていない場合に
は、受圧板にはまったく排ガスがあたらず、レゾネータ
管はばね力の作用を受けて伸びた伸長状態にある。エン
ジンの運転時には、受圧板には、第一排気管から排気さ
れる排ガスがあたるが、エンジンの回転数が高くなると
これに応じて排ガスの流量も増大し、受圧板の受ける圧
力もこれとともに増大する。そして、この圧力がばね力
に打ち勝つと、レゾネータ管は縮み始め、これとともに
受圧板は第一排気管から離れる方向に後退を始め、当該
圧力とばねの反発力が均衡したところで停止する。
【0018】すなわち、レゾネータ管は、エンジンの回
転数が高くなるにつれてその長さが短くなるのである。
請求項2に記載の発明では、エンジンの回転数が高くな
って排ガスの流量が増大し、受圧板に作用する圧力が大
きくなると、ベローズはばね力に抗して収縮しその長さ
が短くなる。
【0019】請求項3に記載の発明では、受圧板が受け
る圧力が増大すると、受圧板が取り付けられたパイプセ
グメントが第一排気管から離れる方向に後退して隣接す
るパイプセグメントに当接し、これを同方向に後退させ
る。こうして後退させられたパイプセグメントは隣接す
るパイプセグメントに当接してこれを後退させる。この
ようにして各パイプセグメント間の間隔が狭まることに
よりレゾネータ管の長さが短くなる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1において、1は図示しない機関の排気系
統に設けられた消音器、2は消音器1を構成する外筒で
ある。同図において、消音器1の左側が排ガスの流れの
上流側である。外筒2の両端面はそれぞれ上流側端板3
と下流側端板4とによって密閉され、外筒2の内部は消
音室5を形成している。
【0021】消音室5の内部は、第一仕切板14と第二
仕切板6と第三仕切板7とによって4つの室に仕切られ
ている。すなわち、第二仕切板6と第三仕切板7との間
には第一拡張室8が形成され、上流側端板3と第一仕切
板14との間には第二拡張室9が形成され、第一仕切板
14と第二仕切板6との間には第三拡張室15が形成さ
れ、第三仕切板7と下流側端板4との間にはレゾネータ
室10が形成されている。11は図示しない機関からの
排ガスが導入される第一排気管で、第一排気管11は上
流側端板3と第一仕切板14と第二仕切板6とのそれぞ
れを貫通しその先端部は第一拡張室8内に達している。
第一拡張室8と第二拡張室9とは、第一仕切板14と第
二仕切板6とを貫通する連通管12を介して互いに連通
している。
【0022】また第二拡張室9は、第一仕切板14と第
二仕切板6と第三仕切板7と下流側端板4とのそれぞれ
を貫通する第二排気管13を介して消音器1の外部に連
通している。第一排気管11と連通管12と第二排気管
13とのそれぞれには排気孔16が形成されいて、この
排気孔16は第三拡張室15に位置するように配置され
ている。
【0023】17は、第一拡張室内8に位置する伸縮自
在なレゾネータ管で、請求項2に記載の発明では、レゾ
ネータ管17は蛇腹状のベローズからなる。レゾネータ
管17はその一端部が第三仕切板7に形成された貫通孔
18に取り付けられている。このレゾネータ管17の他
端部には受圧板19が取り付けられている。受圧板19
は、その中心部に中央孔20を有し、レゾネータ管17
の他端部はこの中央孔20に取り付けられている。
【0024】受圧板19は、第一排気管11から排出さ
れる排ガスがあたる位置であれば任意の位置に設定する
ことができるが、できるだけ多く排ガスがあたる位置で
あることが好ましい。かかる観点から好適の実施例で
は、受圧板19の中央孔20の軸線と第一排気管11の
管軸とをほぼ一致させ、第一排気管11と受圧板19と
レゾネータ管17とをほぼ同軸状に配置する。
【0025】なお、上記同様、できるだけ多くの排ガス
があたるようにするため、受圧板19の外周縁部は第一
排気管11に向けて屈曲するのが好ましい。ところで、
レゾネータ管17は伸びる方向、すなわち第一排気管1
1の方向に向けて伸びる方向のばね力を与えられている
のであるが、このばね力はレゾネータ管17に埋め込ん
だコイルばねによって与えてもよく、あるいはレゾネー
タ管17自体を弾性のある材料で形成して変形抵抗力に
よるばね力を与えてもよい。
【0026】次に、上記第一実施例の作用について説明
する。エンジンが停止している場合、第一排気管11か
らは排ガスは排気されず、この状態ではレゾネータ管1
7はばね力により伸ばされて受圧板19は第一排気管1
1に接近した位置にある。エンジンが運転状態になる
と、第一排気管11から第一拡張室8に排ガスが排出さ
れ、排出された排ガスは受圧板19にあたる。エンジン
の回転数が高くなると、排ガスの流量が増加し、受圧板
19の受ける圧力が増大する。そして、この圧力がレゾ
ネータ管17のばね力に打ち勝つと、レゾネータ管17
は縮み始め、これとともに受圧板19も第一排気管11
から離れる方向に後退する。
【0027】この受圧板19の後退は、図1に点線で示
すように排ガスの圧力とばねの反発力とが均衡するまで
継続する。この場合、ばねの最大反発力を、排ガスの流
量が最大となる場合の排ガスの圧力に一致するようにあ
らかじめ設定しておく。この状態からエンジンの回転数
が低くなって、排ガスの流量が減少すると、受圧板19
に作用する圧力が減少し、ばねの反発力によりレゾネー
タ管17は伸び始める。
【0028】すなわち、エンジンの回転数が低い場合に
は、排ガスの流量が小さく、レゾネータ管17の長さは
長い。したがって、この場合には消音作用を受ける消音
中心周波数が比較的低く、低周波域での排気騒音が効果
的に消音される。これとは逆にエンジンの回転数が高い
場合には、排ガスの流量が大きく、レゾネータ管17の
長さは短くなる。この場合には消音作用を受ける消音中
心周波数が比較的高く、高周波域での排気騒音が効果的
に消音される。
【0029】なお、第一拡張室8に排気された排ガス
は、ここで拡張による消音作用を受け、さらに連通管1
2から第二拡張室9に流入して再度拡張による消音作用
を受け、この後第二排気管13から消音器1の外部に排
気される。ところで、本実施例では、第三拡張室15が
設けられているため、第一排気管11の排気孔16から
排ガスが第三の拡張室15に流入してここで拡張による
消音作用を受ける。したがって、この場合は第一拡張室
8及び第二拡張室9に加えて第三の拡張室15による三
段階の消音作用を受けることになる。
【0030】なお、第一排気管11から第三拡張室15
に流出した排ガスは、連通管12と第二排気管13との
それぞれの排気孔16から連通管12と第二排気管13
とのそれぞれに流入して消音器1の外部に排気される。
図2は、本発明の他の実施例を示すもので、請求項3に
記載の発明に対応するものである。図1に示す第一実施
例とは、レゾネータ管とばねの構成において相異するの
みである。したがって、第一実施例と同一又は相当する
構成要素については、同一の符号を用いて説明を省略す
る。
【0031】21はレゾネータ管で、本実施例では伸縮
自在なインターロックから構成されている。インターロ
ックからなるレゾネータ管21は複数の筒状のパイプセ
グメント22からなるもので、各パイプセグメント22
の一端部を外側に、他端部を内側に折り返してそれぞれ
環状の挿入溝23を形成したもので、各折返部24は隣
接するパイプセグメント22の挿入溝23に軸方向に移
動自在に挿入されている。
【0032】このような構成からなるレゾネータ管21
の一端部が第三仕切板7の貫通孔18に取り付けられて
いること図1に示す第一実施例と同様である。レゾネー
タ管21の他端部には、第一実施例の受圧板19と同一
形状の、すなわち中央孔27を有しかつ外周縁部が屈曲
された受圧板25が取り付けられ、受圧板25と第二仕
切板6との間にはコイルばね26が設けられている。レ
ゾネータ管21は、コイルばね26により伸ばされる方
向にばね力を与えられている。なお、第一排気管11の
管軸と受圧板25の中央孔27の軸線とレゾネータ管2
1の管軸とは、ほぼ同軸状であることが好ましいこと第
一実施例と同様である。
【0033】第二実施例の消音器はかかる構成であるか
ら、受圧板25にあたる排ガスの流量が増加し、排ガス
の圧力がコイルばね26のばね力に打ち勝つと、受圧板
25は第一排気管11から離れる方向に後退し、受圧板
25が取り付けられたパイプセグメント22を同方向に
移動させる。この移動するパイプセグメント22は隣接
するパイプセグメント22に当接してこれを同方向に移
動させる。
【0034】このようにして、各パイプセグメント22
は第一排気管11から離れる方向に移動するため、結局
レゾネータ管21は全体として縮むことになる。すなわ
ち、第二実施例においても第一実施例と同様に、エンジ
ンの回転数が低い場合には、排ガスの流量が小さく、レ
ゾネータ管21の長さは長い。この場合には消音作用を
受ける消音中心周波数が比較的低く、低周波域での排気
騒音が効果的に消音される。
【0035】これとは逆にエンジンの回転数が高い場合
には、排ガスの流量が大きく、レゾネータ管21の長さ
は短くなるのである。この場合には消音作用を受ける消
音中心周波数が比較的高く、高周波域での排気騒音が効
果的に消音される。このように、第一及び第二実施例で
は、エンジンの回転数が高くなるにつれてレゾネータ管
17、21の長さが連続的に変化して短くなるため、し
かも従来例のようにパイプ穴の重合面積に変換されるこ
となく、エンジンの回転数と相関関係をもって直線的に
変化するため、一定周波数又は一定範囲の周波数のみな
らず広範囲の周波数を効果的に消音することができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、レゾネータ
管の長さは、エンジンの回転数の変化にともなって変化
する排ガスの流量に応じて連続的に変化し、しかも排ガ
スの流量の変化が、従来例のように開口面積の変化とし
てではなく、直接レゾネータ管の長さの変化として直線
的に表されるため、特定の周波数又は狭い範囲の周波数
に限定されることなく、広範囲の周波数にわたって効果
的に消音することが可能なる。
【0037】請求項2及び3に記載の発明では、レゾネ
ータ管としてベローズ又はインターロックを使用するも
のであるため、構成が簡素化され安価に供給することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示すもので、消音器の
縦断面図。
【図2】本発明の第二の実施例を示すもので、要部を示
す縦断面図。
【図3】従来の消音器の縦断面図。
【図4】従来の他の消音器のレゾネータ管の縦断面図。
【図5】従来のさらなる他の消音器のレゾネータ管の縦
断面図。
【符号の説明】
2 外筒 3 上流側端板 4 下流側端板 5 消音室 6 第二仕切板 7 第三仕切板 8 第一拡張室 9 第二拡張室 10 レゾネータ室 11 第一排気管 12 連通管 13 第二排気管 14 第一仕切板 15 第三拡張室 16 排気孔 17 レゾネータ管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒(2)の両端面のそれぞれを上流側
    端板(3)と下流側端板(4)とで閉鎖して消音室
    (5)を形成し、該消音室(5)を第一仕切板(14)
    と第二仕切板(6)と第三仕切板(7)とによって仕切
    って該第二仕切板(6)と第三仕切板(7)との間に第
    一拡張室(8)を、前記上流側端板(3)と前記第一仕
    切板(14)との間に第二拡張室(9)を、前記第一仕
    切板(14)第二仕切板(6)との間に第三拡張室(1
    5)を、前記第三仕切板(7)と下流側端板(4)との
    間にレゾネータ室(10)をそれぞれ形成し、機関の排
    ガスが導入される第一排気管(11)を前記上流側端板
    (3)と第一仕切板(14)と第二仕切板(6)とのそ
    れぞれを貫通させてその先端部を前記第一拡張室(8)
    内に位置させ、前記第一仕切板(14)と第二仕切板
    (6)とを貫通する連通管(12)を介して前記第一拡
    張室(8)と前記第二拡張室(9)とを連通させ、前記
    第一仕切板(14)と第二仕切板(6)と第三仕切板
    (7)と下流側端板(4)とのそれぞれを貫通する第二
    排気管(13)を介して前記第二拡張室(9)と前記消
    音室(5)の外部とを連通させ、前記第一排気管(1
    1)と第二排気管(13)と連通管(12)とのそれぞ
    れに排気孔(16)を形成して該排気孔(16)を前記
    第三拡張室(15)に位置させ、さらに伸びる方向にば
    ね力が与えられた伸縮自在なレゾネータ管(17、2
    1)の一端部を前記第三仕切板(7)の貫通孔(18)
    に取り付けるとともに該レゾネータ管(17、21)の
    他端部に前記第一排気管(11)から排出される排ガス
    があたる受圧板(19、25)を取り付けたことを特徴
    とする機関の消音器。
  2. 【請求項2】 前記レゾネータ管(17)は伸びる方向
    のばね力を有する蛇腹型のベローズからなることを特徴
    とする請求項1に記載の機関の消音器。
  3. 【請求項3】 前記レゾネータ管(21)は、複数の互
    いに隣接する筒状のパイプセグメント(22)のそれぞ
    れの端部を内方に折り返して環状の挿入溝(23)を形
    成し、該パイプセグメント(22)の端部の折返部(2
    4)を隣接するパイプセグメント(22)の挿入溝(2
    3)に軸方向に移動自在に挿入したインタロックからな
    り、前記伸びる方向のばね力は、前記受圧板(25)と
    前記第二仕切板(6)との間に設けられたばね(26)
    によって与えられることを特徴とする請求項1に記載の
    機関の消音器。
JP7786395A 1995-04-03 1995-04-03 機関の消音器 Pending JPH08270431A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7786395A JPH08270431A (ja) 1995-04-03 1995-04-03 機関の消音器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7786395A JPH08270431A (ja) 1995-04-03 1995-04-03 機関の消音器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08270431A true JPH08270431A (ja) 1996-10-15

Family

ID=13645902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7786395A Pending JPH08270431A (ja) 1995-04-03 1995-04-03 機関の消音器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08270431A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2383604A (en) * 2001-12-27 2003-07-02 Wilson F G Exhaust gas silencer with combined acoustic resonator chamber and spark arrester
CN103362600A (zh) * 2013-07-25 2013-10-23 成都陵川特种工业有限责任公司 消音筒
CN106555657A (zh) * 2016-11-30 2017-04-05 湖州益环环保工程有限公司 一种消音效率高灵活性消音器
JP2020067038A (ja) * 2018-10-24 2020-04-30 マレリ株式会社 マフラ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2383604A (en) * 2001-12-27 2003-07-02 Wilson F G Exhaust gas silencer with combined acoustic resonator chamber and spark arrester
US7191868B2 (en) 2001-12-27 2007-03-20 F.G. Wilson (Engineering) Ltd Combined silencer and spark arrester
CN103362600A (zh) * 2013-07-25 2013-10-23 成都陵川特种工业有限责任公司 消音筒
CN106555657A (zh) * 2016-11-30 2017-04-05 湖州益环环保工程有限公司 一种消音效率高灵活性消音器
CN106555657B (zh) * 2016-11-30 2019-03-22 湖州益环环保工程有限公司 一种消音器
JP2020067038A (ja) * 2018-10-24 2020-04-30 マレリ株式会社 マフラ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3342461B2 (ja) 排気消音装置
JPH1077822A (ja) 消音特性を可変な消音器
JP2000034917A (ja) サイレンサ
JP2011169323A (ja) 消音器
CN209855995U (zh) 一种压缩机消音结构及具有其的压缩机
JPH08270431A (ja) 機関の消音器
EP3647582B1 (en) Cylindrical resonator
JP2002303117A (ja) 内燃機関用マフラ
CN105927594A (zh) 涡轮增压器的消声器
KR100501449B1 (ko) 소음 감쇄 주파수 가변용 전치 소음 장치
KR20100008448A (ko) 자동차 소음기의 가변 레조네이터 구조
US4253542A (en) Exhaust silencer for earth moving machines
KR200216155Y1 (ko) 머플러의 가변형 배기밸브장치
JP3560283B2 (ja) エンジン用吸気チューブ
CN115066547A (zh) 声学构件和具有声学构件的空气引导管路
KR20170025530A (ko) 차량용 공명기
CN110552757A (zh) 用于内燃机的排气系统的消音器
KR102451886B1 (ko) 차량용 머플러 밸브 유닛
JP2004036402A (ja) 車両用消音装置
JPH116417A (ja) 自動車用排気消音装置
JPH0420965Y2 (ja)
KR100367258B1 (ko) 차량의 방사음 저감용 부소음기
JPH116416A (ja) 自動車用排気消音装置
JPS5943446Y2 (ja) 消音器
KR100507125B1 (ko) 차량용 가변 머플러