JPH08270282A - 感震ドアロック装置 - Google Patents

感震ドアロック装置

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JPH08270282A
JPH08270282A JP7516695A JP7516695A JPH08270282A JP H08270282 A JPH08270282 A JP H08270282A JP 7516695 A JP7516695 A JP 7516695A JP 7516695 A JP7516695 A JP 7516695A JP H08270282 A JPH08270282 A JP H08270282A
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earthquake
unlocking
door
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Hakuo Fukazawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】地震等が発生して戸棚の揺れが設定限界を超え
たとき、戸棚のドアが自動的にロックされ、戸棚に収容
されている食器類その他のものが外へ放出されるのを防
止でき、高い安全性を確保できる感震ドアロック装置を
提供。 【構成】この感震ドアロック装置は、戸棚10の揺れが
設定限界を超えたとき、駆動信号を送出する如く設けら
れた感震手段(44,64,60,66および55,6
5)と、この感震手段から送出される駆動信号により駆
動され、前記戸棚10のドア11〜14をロックする如
く設けられたロック機構31〜34と、このロック機構
31〜34によるドア11〜14のロック状態を解錠可
能な解錠手段(52,53,60,66)とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地震発生時などにおい
て、食器戸棚などの各種戸棚類のドアを自動的にロック
し、戸棚の内部に収容されている食器類などの壊れ物や
危険物が外へ放出され、床に落下して怪我などが生じな
いように防護するための感震ドアロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に食器戸棚などには何等かのドアロ
ック装置が装備されている。これらのドアロック装置と
しては、キーが差し込まれることによってドアが開かな
いように構成されたキ−差し込み式のものや、ねじの締
め付けによりドアが開かないように構成されたねじ締め
付け方式のもの等が有る。これらのドアロック装置は、
手動操作式のものが殆どである。なお振動が一定レベル
以上になると、機械的に施錠が行なわれるように工夫さ
れたものも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のドアロック装置
は、手動操作式のもの、あるいは機械的な振動検知方式
のものである為、地震に対しての防護手段としては不十
分である。すなわち地震は何時起こるか予測することが
できない上、揺れの大きさや種類も様々である。このた
め手動操作式のドアロック装置を施錠状態にしていない
場合や、揺れの方向が複雑で機械的な振動検知方式では
検知できないような揺れを伴った地震が発生すると、戸
棚から食器類その他のものが放り出され、床に落ちて破
損し、周囲に散乱するおそれが多分にある。かかる事態
が発生すると、足を踏み入れることすらできなくなる。
特に台所において調理中である場合や食器戸棚の近傍で
食事中であるときに上記事態が発生すると大変危険であ
る。
【0004】本発明の目的は、下記の感震ドアロック装
置を提供することにある。
【0005】(a) 地震等が発生して戸棚の揺れが設定限
界を超えたとき、戸棚のドアが自動的にロックされ、戸
棚に収容されている食器類その他のものが外へ放出され
るのを防止でき、高い安全性を確保できる感震ドアロッ
ク装置。
【0006】(b) 作動状態となっている複数のロック機
構を、戸棚の内部状況に応じて適宜所望の態様で解錠さ
せ得る感震ドアロック装置。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の感震ドアロック装置は下記の
如く構成されている。
【0008】(1)本発明の感震ドアロック装置は、戸
棚の揺れが設定限界を超えたとき、駆動信号を送出する
如く設けられた感震手段と、この感震手段から送出され
る駆動信号により駆動され前記戸棚のドアをロックする
如く設けられたロック機構と、このロック機構によるド
アのロック状態を解錠可能な解錠手段とを備えている。 (2)本発明の感震ドアロック装置は、上記(1)に記
載の装置であって、解錠手段は、複数のロック機構を一
斉に解錠する一斉解錠スイッチと、各ロック機構を個別
に解錠する個別解錠スイッチとを備えたものあることを
特徴としている。
【0009】
【作用】上記手段(1)〜(2)を講じた結果、それぞ
れ次のような作用が生じる。(1)上記感震ドアロック
装置においては、地震等が発生して戸棚の揺れが設定さ
れた限界を超えると、感震手段が働いて駆動信号が送出
され、これによりロック機構が作動する。したがって地
震発生時においては戸棚のドアが自動的にロックされ、
戸棚に収容されている食器類その他のものが外へ放り出
されるのを適確に防止可能である。
【0010】(2)上記感震ドアロック装置において
は、地震発生後において、戸棚の内部で損壊状態となっ
ている食器類等を取り出す場合、戸棚の内部状況を確認
しながら個別解錠スイッチや一斉解錠スイッチを用い
て、上記戸棚のロック機構を所望の態様(順番,タイミ
ング等)で適宜解錠させ、開扉させ得るものとなる。こ
の結果、例えば地震発生後において、ドアをいきなり一
斉に解錠させてドアを開放させてしまい、戸棚の内部で
損壊状態となっている食器類等が一度に外部へ放出さ
れ、散乱状態を呈するといった事態を回避することがで
きる。
【0011】
【実施例】図1の(a)(b)(c)は本発明の一実施
例に係る感震ドアロック装置の構成を示す図である。図
1において10は食器戸棚であり、流し台20の上方に
設置されている。この食器戸棚10の前面には複数枚
(本実施例では4枚)のドア11,12,13,14が
開閉自在に設けられている。上記各ドア11,12,1
3,14の上端部近傍には、それぞれ電磁式ロック機構
31,32,33,34が装着されている。これらの電
磁式ロック機構31,32,33,34は、作動時にお
いて各ドア11,12,13,14が開放されるのを禁
止する如く、それぞれを施錠可能に設けられている。す
なわち各電磁式ロック機構31,32,33,34は、
それぞれ各収納室の開口部上端縁に固定された電磁ソレ
ノイド部(電磁式ロック機構31の場合を例にとると3
1a)と、各ドア11,12,13,14の開閉端上方
部位に固定された止め金具部(電磁式ロック機構31の
場合を例にとると31b)とからなり、両者の係合によ
り施錠が行なわれるものとなっている。
【0012】食器戸棚10の底面には、コントローラ4
0が取り付けられている。このコントローラ40は後述
する感震手段を有しており、地震発生等により、設定限
界を越えた大きな揺れを検知すると、ケーブル45を介
して電磁式ロック機構31,32,33,34に駆動信
号を送り、これらの電磁式ロック機構31,32,3
3,34を一斉に作動させ施錠を行なうものとなってい
る。なお上記電磁式ロック機構31,32,33,34
の施錠に要する動作時間および解錠に要する復帰時間
は、約0.2秒である。
【0013】図2の(a)は電磁式ロック機構の詳細な
構造を、電磁式ロック機構31に例をとって示した上面
図である。図に示すように、この電磁式ロック機構31
の電磁ソレノイド部31aは、戸棚10の各収納室にお
ける開口部上端縁等に固定可能な金属ケースCの内部に
ソレノイドSを収納し、このソレノイドSにより、スラ
イドピンPを距離Xだけ進退動作させ得るものとなって
いる。また電磁式ロック機構31の止め金具31bは、
ドア11の開閉端上方部位等に一辺部をねじ止めされる
L型部材Fの他辺部に、前記スライドピンPが挿入可能
な係合孔Hを設けたものである。かくして電磁ソレノイ
ド部31aのソレノイドSが励磁されてスライドピンP
がXだけ前進動作すると、その先端部が係合孔Hに挿入
係合されて施錠状態となる。逆に電磁ソレノイド部31
aのソレノイドSの励磁が断たれてスライドピンPが図
示しない復帰ばねによりXだけ後退動作すると、その先
端部が係合孔Hから離脱して解錠状態となる。
【0014】図2の(b)はコントローラ40の外観を
示す斜視図である。図に示すようにコントローラ40の
上面には矩形状の取り付け板41がねじ止めされてい
る。この取り付け板41の一端部には円形の取り付け孔
41aが設けてあり、他端部には円弧状をなす取り付け
孔41bが設けてある。コントローラ40は、これらの
取り付け孔41aおよび41bを用いて、例えば戸棚1
0の底面に取り付けられる。また上記円弧状の取り付け
孔41bの近傍には、高さ調整ねじ41cおよび41d
が取り付けられている。これらの高さ調整ねじ41cお
よび41dは、これらを適宜調整することによって、戸
棚10の底面に対するコントローラ40の姿勢を変え、
コントローラ40の水平度を確保するように調整するた
めのものである。上記水平度はコントローラ40の前面
に取り付けられている水準器42によって判定される。
コントローラ40の前面には操作パネル43が装着され
ており、コントローラ40の内部には後述する制御回路
に組み込まれる感震器44が収容されている。
【0015】操作パネル43には、メインスイッチ(電
源スイッチ)51と、1個の一斉解錠スイッチ52と、
10個の個別解錠スイッチ53と、モード切換え(自動
−手動切換え)スイッチ54と、感度調整つまみ55と
が配設されている。モード切換え(自動−手動切換え)
スイッチ54は、作動条件が満足したとき全部のロック
機構31〜34を自動的に同時施錠する自動施錠モード
と、個別解錠スイッチ53を利用して手動で個別にロッ
ク機構31〜34の施錠または解錠を行なう手動施錠モ
ードとに切換えるスイッチである。なお各スイッチはL
EDを内臓しており、メインスイッチ(電源スイッチ)
51はオンのときにLEDが点灯し、一斉解錠スイッチ
52と個別解錠スイッチ53はロック機構31〜34の
施錠時においてLEDが点灯し、モード切換え(自動−
手動切換え)スイッチ54は自動施錠モード時において
LEDが点灯し、上記以外は消灯するものとなってい
る。なお本実施例では10個の個別解錠スイッチ53の
うち、第1〜第4スイッチをロック機構31〜34に対
応させるべく回路接続がなされている。
【0016】図3はコントローラ40に内臓されている
制御回路の構成を、電源や操作スイッチや感震器等と共
に示すブロック図である。図に示すようにこの制御回路
は制御基板Aに、マイクロコンピュータ及びROM等を
内蔵するコントロール部60を中心として、AC−DC
コンバータ61と、逆流阻止用ダイオード62と、DC
−DCコンバータ63と、感震器44からの入力信号波
形を整形するための波形整形回路64と、感度調整つま
み55の操作に応じて動作感度を調整設定するための感
度調整部65と、各ロック機構31〜34の各ソレノイ
ドSに駆動信号を送るソレノイド駆動部66と、ブザー
68に駆動信号を送出するブザー駆動部67などを搭載
したものとなっている。なお図3において、70はAC
100ボルトの商用交流電源、71は結露防止用パネル
ヒータ、72はバックアップ用電池としてのDC12ボ
ルトのバッテリ(鉛蓄電池)である。
【0017】なお振動センサである感震器44は、例え
ば水銀式感震器などであって、機能としては揺れの方向
性の如何を問わずに上記揺れを検知可能で、かつ震度情
報を含んだ感震信号を出力可能に設けられたものであ
る。また感度調整部65は、感度調整つまみ55の操作
によって例えばボリウム等が可変調整されると、その可
変調整結果に応じた所定の動作感度データをコントロー
ル部60に与える。コントロール部60は上記動作感度
データを与えられると、その動作感度にて制御動作を行
なう。すなわち感震器44からの感震信号に含まれる震
度が上記動作感度データに対応する一定の閾値を越える
と、ロック機構駆動指令を出す。
【0018】上記の符号44,64,60,66および
55,65等で示した部分は本発明の感震手段を構成し
ている。また符号52,53,60,66等で示した部
分は本発明の解錠手段を構成している。
【0019】次に本実施例装置の動作説明を行なう。本
装置の使用に際し、電源プラグをAC100ボルトのコ
ンセントに挿入し、メインスイッチ51をオン操作する
と、商用交流電源がコントローラ40内に供給され、A
CーDCコンバータ61にて例えばDC12ボルトの直
流電源に整流変換される。この整流変換されたDC12
ボルトの直流電源は、結露防止用パネルヒータ71に供
給されると共に、逆流阻止用ダイオード62を介してバ
ックアップ用電池であるバッテリ(鉛蓄電池)72に供
給される。したがって上記バッテリ(鉛蓄電池)72の
充電が行なわれる。前記DC12ボルトの直流電源は、
既にオン状態となっている前記メインスイッチ51を介
してDCーDCコンバータ63に供給され、ここで例え
ばDC5ボルト程度の低電圧に降圧されたのち、コント
ロール部60へ動作電源として供給される。
【0020】本装置のイニシャル動作として、上記動作
電源の供給と同時に無条件で全ロック機構31〜34の
解錠動作が行なわれる。このときブザー駆動部67によ
りブザー68が数秒(2〜3秒)鳴動する。また動作モ
ードは自動施錠モードに設定される。
【0021】コントロール部60には、感度調整つまみ
55の操作に基づく感度調整部65の動作感度データが
入力する。そして感震器44からの感震信号が、波形整
形回路64で波形整形され、ディジタルデータとして上
記コントロール部60に入力するのを待機した状態とな
る。
【0022】そこで今、地震が発生し戸棚10が大きく
揺れたとする。そうすると、感震器44から感震信号が
発せられ、これが波形整形回路64を介してコントロー
ル部60に入力する。この入力した感震信号に含まれる
震度情報の大きさが、感度調整部65によって調整設定
された動作感度(例えば戸棚10の揺れの設定限界であ
る震度5[120ガル]に相当する動作感度)を越える
と、コントロール部60からは直ちにロック機構駆動指
令が発せられる。このロック機構駆動指令はソレノイド
駆動部66に供給される。そうするとソレノイド駆動部
66が作動し、各ロック機構31〜34に駆動信号を与
える。このためロック機構31〜34が一斉に作動し、
各スライドピンPが各止め金具Fの係合孔Hに挿入係合
され施錠状態となる。このときブザー68が数秒間鳴動
すると共に、第1〜第4の個別解錠スイッチ53の内臓
LEDが点灯する。かくして戸棚10の各ドア11〜1
4は開かないようにロックされ、戸棚10の内部に収納
されている食器類等が、地震による揺れで各ドア11〜
14から外へ放り出されるのを防止できる。
【0023】地震が治まった後において、戸棚10の内
部を整理する場合には、戸棚10の内部状況に応じて一
斉解錠スイッチ52または個別解錠スイッチ53をオン
させて必要な処置を行なう。たとえば戸棚10の内部の
被害がそれ程大きくない場合には、一斉解錠スイッチ5
2をオンさせて、全ドア11〜14を一斉に開き、収納
室内の必要な個所のみを適宜整理すればよい。また戸棚
10の内部の被害が非常に大きい場合、あるいは大きい
と予測される場合には、収納室内の状況を確認しながら
個別解錠スイッチ53を例えば1個づつオンさせ、順次
整理していくようにする。
【0024】停電が発生すると、停電前において常時充
電されていたバックアップ用電池であるバッテリ72か
ら、即時に電源供給が継続して行なわれる。このため停
電時において地震が発生した場合においても、非停電時
と同様にロック機構の施錠動作が行なわれ、本装置の所
要機能が支障なく発揮される事になる。
【0025】感震手段によるロック機構31〜34のロ
ック動作が、解錠手段によるロック機構31〜34の解
錠動作よりも優先されるので、ロック機構31〜34を
個別または一斉に解錠させている場合でも、地震が発生
した場合には、直ちにロック機構31〜34の施錠動作
が実行され、安全性が確保される。
【0026】モード切換えスイッチ54を手動施錠モー
ドに設定すると、個別解錠スイッチ53のオンオフ手動
操作により、ロック機構31〜34を個別に施錠または
解錠させ得るものとなる。したがって、初期調整時ある
いは誤動作発生時等において各ロック機構31〜34を
試験的に施錠または解錠させて、点検動作を簡便に行な
うことができる。
【0027】なお本実施例の電磁式ロック機構31,3
2,33,34は、それぞれ各収納庫の開口部上端縁に
固定された電磁ソレノイド部(電磁式ロック機構31の
場合を例にとると31a)と各ドアの開閉端上方部位に
固定された止め金具部(電磁式ロック機構31の場合を
例にとると31b)とからなり、両者の係合によりロッ
クが行なわれるものとなっているため、比較的小型に形
成でき、食器類等を戸棚10への収納したり取り出した
りする際においても、殆どに邪魔にならずにすむ。また
既に使用中の戸棚に対しても簡単に取り付け可能であ
る。
【0028】(変形例)上述した実施例は、下記の変形
例も含んでいる。
【0029】・戸棚10の揺れが一定時間以上継続した
ときに得られる感震器44からの信号に基づいて、ロッ
ク機構31〜34に駆動信号を送出する感震手段を備え
たもの。
【0030】・戸棚10の揺れが一定震度以上の大きさ
でかつ一定時間以上継続したときに得られる感震器44
からの信号に基づいて、ロック機構31〜34に駆動信
号を送出する感震手段を備えたもの。
【0031】・大型の戸棚における10枚以上のドアを
一斉に施錠可能とした大規模装置。 ・コントローラ40を戸棚10の側面や近くの柱等に装
着したもの。
【0032】・各ロック機構31〜34とケーブル45
との間を、着脱自在なコネクタを介して接続したもの。
【0033】・各ロック機構31〜34を磁気保持型の
電磁式ロック機構とし、施錠期間中の消費電力の節減を
はかったもの。
【0034】(実施例のまとめ)実施例に示された感震
ドアロック装置の構成および作用効果をまとめると次の
通りである。
【0035】[1]本実施例に示された感震ドアロック
装置は、戸棚10の揺れが設定限界を超えたとき、駆動
信号を送出する如く設けられた感震手段(44,64,
60,66および55,65)と、この感震手段から送
出される駆動信号により駆動され、前記戸棚10のドア
11〜14をロックする如く設けられたロック機構31
〜34と、このロック機構31〜34によるドア11〜
14のロック状態を解錠可能な解錠手段(52,53,
60,66)とを備えている。
【0036】上記感震ドアロック装置においては、地震
等が発生して戸棚10の揺れが設定された限界を超える
と、感震手段が働いて駆動信号が送出され、これにより
ロック機構31〜34が作動する。したがって地震発生
時においては戸棚10のドア11〜14が自動的にロッ
クされ、戸棚10に収容されている食器類その他のもの
が外へ放り出されるのを適確に防止可能である。
【0037】[2]本実施例に示された感震ドアロック
装置は、上記[1]に記載の装置であって、感震手段
は、戸棚10の揺れが一定震度以上の大きさであるとき
に得られる感震器44からの信号に基づいて、ロック機
構31〜34に駆動信号を送出するものであることを特
徴としている。
【0038】上記感震ドアロック装置においては、戸棚
10の揺れが一定の震度以上であるときに限りロック機
構31〜34が作動し、それ以外はロック機構31〜3
4が作動しないように感度調整することが可能である。
このため震度が一定震度以上のときには適確に働くこと
になるが、微小震度の揺れに対しては過敏な応答動作が
抑制されることになる。よって過敏な動作に起因する不
具合が生じるおそれがなく、安定な作動が期待できる。
【0039】[3]本実施例に示された感震ドアロック
装置は、上記[1]に記載の装置であって、感震手段
は、戸棚10の揺れが一定時間以上継続したときに得ら
れる感震器44からの信号に基づいて、ロック機構31
〜34に駆動信号を送出するものであることを特徴とし
ている。
【0040】上記感震ドアロック装置においては、戸棚
10の揺れが一定時間以上継続したときに限りロック機
構31〜34が作動し、それ以外はロック機構31〜3
4が作動しないように感度調整することが可能である。
このため揺れが一定時間以上継続したときには適確に働
くことになるが、僅かな時間の揺れに対しては過敏な動
作が抑制されることになる。よって過敏な動作に起因す
る不具合が生じるおそれがなく、安定な作動が期待でき
る。
【0041】[4]本実施例に示された感震ドアロック
装置は、上記[1]に記載の装置であって、感震手段
は、戸棚10の揺れが一定震度以上の大きさで一定時間
以上継続したときに得られる感震器44からの信号に基
づいて、ロック機構31〜34に駆動信号を送出するも
のであることを特徴としている。
【0042】上記感震ドアロック装置においては、戸棚
10の揺れが一定の震度以上で一定時間以上継続したと
きに限りロック機構31〜34が作動し、それ以外はロ
ック機構が作動しないように感度調整することが可能で
ある。このため揺れが一定震度以上で一定時間以上継続
した条件の下では適確に作動することになるが、微小震
度の揺れや僅かな時間の揺れに対しては過敏な動作が抑
制されることになる。よって過敏な動作に起因する不具
合が生じるおそれがなく、安定な作動が期待できる。
【0043】[5]本実施例に示された感震ドアロック
装置は、上記[1]に記載の装置であって、ロック機構
31〜34は、停電時においてバックアップ用電池72
から電源供給を受けて作動する如く設けられた電磁式ロ
ック機構であることを特徴としている。
【0044】上記感震ドアロック装置においては、何等
かの原因で停電が発生すると、商用電源に代ってバック
アップ用電池72から電源が供給され、電磁式ロック機
構31〜34が作動可能な状態が保たれる。このため停
電時において地震が発生した場合であっても、上記ロッ
ク機構31〜34はバックアップ用電池72から電源を
供給されて支障なく作動し、所要機能が十分に発揮され
ることになる。
【0045】[6]本実施例に示された感震ドアロック
装置は、上記[1]に記載の装置であって、解錠手段
は、複数のロック機構31〜34を一斉に解錠する一斉
解錠スイッチ52と、各ロック機構31〜34を個別に
解錠する個別解錠スイッチ53とを備えたものあること
を特徴としている。
【0046】上記感震ドアロック装置においては、地震
発生後において、戸棚10の内部で損壊状態となってい
る食器類等を取り出す場合、戸棚10の内部状況を確認
しながら個別解錠スイッチ53や一斉解錠スイッチ52
を用いて、上記戸棚10のロック機構31〜34を所望
の態様(順番,タイミング等)で適宜解錠させ、開扉さ
せ得るものとなる。この結果、例えば地震発生後におい
て、ドア11〜14をいきなり一斉に解錠させてドア1
1〜14を開放させてしまい、戸棚10の内部で損壊状
態となっている食器類等が一度に外部へ放出され、散乱
状態を呈するといった事態を回避することができる。
【0047】[7]本実施例に示された感震ドアロック
装置は、上記[1]に記載の装置であって、感震手段に
よるロック機構31〜34のロック動作を、解錠手段に
よるロック機構31〜34の解錠動作よりも優先させる
手段を設けたことを特徴としている。
【0048】上記感震ドアロック装置においては、感震
手段によるロック機構31〜34の施錠動作が、解錠手
段によるロック機構31〜34の解錠動作よりも優先さ
れるので、例えばロック機構31〜34を個別または一
斉に解錠させているときに地震が発生したような場合、
上記解錠動作は中断され、直ちにロック機構31〜34
の施錠動作が実行されるため、安全性が確保される。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、下記の感震ドアロック
装置を提供できる。
【0050】(a) 地震等が発生して戸棚の揺れが設定限
界を超えたとき、戸棚のドアが自動的にロックされ、戸
棚に収容されている食器類その他のものが外へ放出され
るのを防止でき、高い安全性を確保できる感震ドアロッ
ク装置。
【0051】(b) 作動状態となっている複数のロック機
構を、戸棚の内部状況に応じて適宜所望の態様で解錠さ
せ得る感震ドアロック装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る感震ドアロック装置の
概略的構成を示す図。
【図2】本発明の一実施例に係る感震ドアロック装置の
要部構成を示す図で、(a)はロック機構の構造を示す
上面図、(b)はコントローラの外観を示す斜視図。
【図3】本発明の一実施例に係るコントローラの構成を
示すブロック図。
【符号の説明】
10…食器戸棚 11,12,13,14
…ドア 20…流し台 31,32,33,34
…電磁式ロック機構 31a…電磁ソレノイド部 31b…止め金具部 40…コントローラ 41…取り付け板 41a,41b…取り付け孔 41c,41d…高さ調
整ねじ 42…水準器 43…操作パネル 44…感震器 45…ケーブル 51…メインスイッチ(電源スイッチ) 52…一斉解錠スイッチ 53…個別解錠スイッチ 54…モード切換え(自動ー手動切換え)スイッチ 55…感度調整つまみ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】戸棚の揺れが設定限界を超えたとき、駆動
    信号を送出する如く設けられた感震手段と、 この感震手段から送出される駆動信号により駆動され、
    前記戸棚のドアをロックする如く設けられたロック機構
    と、 このロック機構によるドアのロック状態を解錠可能な解
    錠手段と、 を具備したことを特徴とする感震ドアロック装置。
  2. 【請求項2】解錠手段は、複数のロック機構を一斉に解
    錠する一斉解錠スイッチと、各ロック機構を個別に解錠
    する個別解錠スイッチとを備えたものあることを特徴と
    する請求項1に記載の感震ドアロック装置。
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