JPH08270236A - 家 屋 - Google Patents

家 屋

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JPH08270236A
JPH08270236A JP7854695A JP7854695A JPH08270236A JP H08270236 A JPH08270236 A JP H08270236A JP 7854695 A JP7854695 A JP 7854695A JP 7854695 A JP7854695 A JP 7854695A JP H08270236 A JPH08270236 A JP H08270236A
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JP
Japan
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members
detection sensor
displacement detection
house
displacement
Prior art date
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Pending
Application number
JP7854695A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Hoshikawa
貴裕 星川
Hiroyuki Umetsu
浩之 梅津
Hideki Takiguchi
英喜 滝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IG Technical Research Inc
Original Assignee
IG Technical Research Inc
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Filing date
Publication date
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Priority to JP7854695A priority Critical patent/JPH08270236A/ja
Publication of JPH08270236A publication Critical patent/JPH08270236A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 躯体に障害が生じた際の修復を要する箇所を
容易に特定でき、補修を確実に合理的に行える上、地震
災害の際の居住者の迅速な対応を可能とした家屋に関す
るものである。 【構成】 躯体Aを構成する部材の、近接する部材間に
変位を探知する変位探知センサー1を配置し、部材間の
距離の変化をセンサーと接続した制御盤2によって制御
して変位の表示、警告を発する家屋である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の躯体を構
成する2つ以上の部材間に変位探知センサーを配置し、
震動や部材の老朽化、積雪等の負担による部材の歪によ
る変位を表示、警告によって知ることが可能な家屋に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の家屋は、躯体を構成する部材とし
て筋交いを各所に使用して躯体全体の強度を向上さた
り、部材の接合部分に金具による補強材を配設したりし
て、躯体全体の強度を向上させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな家屋は地震、車両の通過等の震動、部材の老朽化、
積雪等の負担による部材間の位相の変化を感知する機能
を有しないため、躯体に障害が生じた際に修復を要する
箇所を特定できないため補修を合理的に行えない上、確
実性に欠け、補修の後も従前のような強度まで復元させ
ることは困難であった。また、地震災害の際、居住者に
震動として感じられる前の初期微動の間、居住者は対応
できないものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、家屋の新築、改修の際、もしくは新規
に、躯体を構成する土台、主柱、間柱、大引、根太、胴
差し、梁等のうち近接する部材間に変位を探知するセン
サーを配置し、地震による震動や部材の老朽化、積雪等
による部材間の距離の変化をセンサーと接続した制御盤
による警告によって知ることを可能にし、躯体に障害が
生じた際に、修復を要する箇所を容易に特定できること
により修理を合理的に行うことが可能で、かつ震災の
際、居住者の迅速な対応を可能とすることにより安全性
を向上した家屋を提案するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る家屋の構造
の一例について詳細に説明する。図1は家屋の一例を示
す略図であり、Aは躯体で、Bは土台、Cは大引、Dは
床束、Eは通し柱、Fは間柱、Gは筋交い、Hは二階
梁、Iは胴差、Jは窓台、Kはまぐさ、Lは棟木、Mは
母屋、Nは軒桁、Oは垂木、Pは小屋束、Qは妻棟であ
り、1は変位探知センサーで、躯体Aを構成する部材
間、例えば接合部近傍に取り付けられるものである。
【0006】変位探知センサー1は図1に示すように、
躯体Aを構成する部材B〜Qの2つ以上の近接する部材
間において接続、連結され、部材間の距離の変化を探知
するものである。変位探知センサー1としては、温度変
化に対して自己補正機能を有するものであり、例えば測
温機能付土木変換器(歪み計等)である。
【0007】配線経路は図2(a)に示すように行い、
制御盤2にケーブル3によって複数の変位探知センサー
1を接続し、治具、延長ケーブル等は一般的に使用され
ているものを用いるものである。
【0008】制御盤2は回路全体を制御するもので、各
種リレー回路、プログラマブルコントローラ、もしくは
シーケンサ等を含むものであり、全変位探知センサー1
がケーブル3によって接続される。制御盤2は、変位探
知センサー1によって部材間の距離の変化を探知した
際、音、光による信号等で居住者に対して警告を発し注
意を促す機能と、各所の変位探知センサー1にて測定さ
れた各部材B〜Q間の位相の変化、もしくは変化の程度
を表示する機能を有するものである。
【0009】各変位探知センサー1の箇所における位相
変化を制御盤2にて表示することにより、躯体Aを構成
する各部材への負担の程度、位相のずれ等を直ちに把握
でき、台風、地震、物体の落下、車両の衝突等により躯
体が損傷した際の補修を要する箇所の特定や、降雪地に
おける雪降ろしの時期の決定が容易に行えるものであ
る。
【0010】また、制御盤2からの警告は、各部材B〜
Q間の位相の変化が急激に一定の値を越えた際、もしく
は一定時間、例えば3〜5秒間、微弱なものであっても
同程度の位相変化の反復を探知した際に発せられるもの
である。一定時間の間の位相変化が反復するのを探知し
てから警報を発するようにするのは、車両の通過等によ
る震動に対する誤作動を防止するためと、地震の初期微
動は震源地からの距離によるが同程度の震動が数秒から
数十秒持続する特性を考慮したものである。
【0011】勿論、制御盤2によって警報を発する際の
位相変化の程度、位相変化が反復する時間等を任意に調
節することができ、例えば変位探知センサー1から探知
された部材間の位相変化が、極めて小さく体感できない
程度のものであっても、一定時間以上変化が反復するも
のであれば、警報を発するように設定できるものであ
る。
【0012】また図2(b)に示すように、制御盤2に
家屋の各所、各部屋にブザー、ランプ、アラーム等から
なる複数の警報機4をケーブル3を用いて接続し、居住
者に対して確実に注意を促すようにすることもできる。
【0013】また、制御盤2に各部材B〜Q間の位相の
変化を表示することにより、躯体Aの負担が掛かってい
る箇所を容易に特定することができ、修理、修復を要す
る箇所の特定や、雪降ろしの時期の判断等が容易に行え
るものとなる。
【0014】ケーブル3は、変位探知センサー1と制御
盤2とを接続するもので一般的な導線である。ケーブル
3の配線は、切断を防止することから、主要な部材に密
着して行い、部材を跨ぐ際は多少の遊びをもたせて行う
ことが好ましい。
【0015】変位探知センサー1としては、例えば歪み
ゲージを使用する。ここでは図3に示すような、本体5
と両端の探知片6、7と、接続部8とから構成される歪
みゲージを使用する場合について説明する。本体5の両
端に設けられた探知片6、7が本体5寄りに押す力が加
わるか、外方に引っ張られるような外力を受けると、接
続部8を介して接続されたケーブル3によって変位探知
センサー1に常時流れている電流に変化を生じるか、変
位探知センサー1自身によって電流を生じ、その電流の
変化の度合いに従って制御盤2で表示、警報の発信等の
処理が行われるものである。
【0016】上記のような変位探知センサー1の取り付
け例について、以下に説明する。図4(a)、(b)は
躯体Aを構成する部材のうち横材、例えば土台B、大引
C、二階梁H、胴差しI、窓台J、まぐさK、棟木L、
母屋M、軒桁N、妻棟Q等と縦材、例えば床束D、通し
柱E、間柱F、小屋束P等間の近接部に変位探知センサ
ー1を取り付けた例を示すものである。変位探知センサ
ー1は、縦材側に取り付けられる固定材9と、横材側に
取り付けられる固定台11にて挟持されるように固定さ
れるものである。固定材9および固定台11は、木材、
合成樹脂、鋼材等のうちいずれか、もしくはこれらを組
み合わせたものからなり、図示しないが接着剤、釘、ボ
ルト、任意形状の金具等を用いて躯体Aの部材に固定さ
れるものである。
【0017】固定材9は変位探知センサー1の先端側の
探知片6と密着するものであり、図5(a)に示すよう
に固定面10を有するものである。固定面10は変位探
知センサー1の探知片6と密着、固定するものであり、
探知片6との結合は図示しないが接着剤、釘、任意形状
の金具等、もしくはそれら固定具を任意に組み合わせて
行うものである。なお、図示しないが固定面10に探知
片6と略同一形状の溝を設け、より強固な密着にするこ
ともできる。
【0018】固定台11は変位探知センサー1の探知片
7と密着するものであり、図5(b)に示すように固定
面12と、固定面12を切り欠いた切り欠き13を有す
るものである。固定面12は変位探知センサー1の探知
片7と密着、固定する面であり、固定材9の固定面10
と平行に対面し、変位探知センサー1を挟持するもの
で、切り欠き13は接続部8とケーブル3を妨げずに外
部に導くものである。
【0019】図6は躯体Aを構成する部材のうち横材、
例えば土台B、大引C、二階梁H、胴差しI、窓台J、
まぐさK、棟木L、母屋M、軒桁N、妻棟Q等同士間の
近接部に変位探知センサー1を取り付けた例を示すもの
である。変位探知センサー1の探知片6は固定材9、探
知片7は固定台11によって固定されるものである。こ
の際、変位探知センサー1は火打材としての機能を有
し、躯体Aの強化に有効なものである。
【0020】図7は、筋交いGと通し柱E、間柱F等の
縦材との間に変位探知センサー1を取り付けた例であ
り、筋交いG側に固定台11を配するものであり、、震
動、および位相変化の測定に有効である。なお、この場
合縦材側の固定は、固定材9を用いずに直接縦材に探知
片6を固定できる。その他にも、図示しないが各種部材
間に変位探知センサー1を設置して、位相変化を緻密に
測定することができるものである。
【0021】以上説明したのは本発明に係る家屋の一実
施例に過ぎず、変位探知センサー1としては上記の形状
に限らず、あらゆる歪みゲージや赤外線等により測定を
行うものを使用することが可能である。また、変位探知
センサー1の取付けをボルト、ナット等の固定具にて行
うことにより、変位探知センサー1に故障が生じた際に
交換、メンテナンスを容易に行えるものとすることがで
きる。
【0022】なお、変位探知センサー1に温度探知機能
を持たせれば、火災警報機を有する家屋となるものであ
る。さらに、図8に示すようなターンバックル14から
なる補強材を筋交いとして使用することにより、躯体A
に歪を生じた際にその調節部15によって制御盤2に表
示されている値を読みながら張力を調節することによ
り、躯体Aの歪の矯正を一層容易で確実なものにするこ
とができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る家屋に
よれば、地震の初期微動を探知、警告することによ
り、居住者の迅速な対応が可能な、安全性に優れた家屋
となる。躯体に歪みが生じた箇所を容易に特定できる
ので、地震、台風、物体の落下、車両の衝突等によって
家屋に被害が生じた際の補修が容易に行える。躯体へ
の負担の程度を容易に感知できるので、雪降ろし時期の
特定等が容易となる。ターンバックルからなる補強材
を併用すれば、強度に極めて優れ、かつ躯体の補修がさ
らに容易で確実な家屋となる。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る家屋の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の配線経路の簡単な説明図である。
【図3】変位探知センサーの一例を示す説明図である。
【図4】変位探知センサーの取り付けの例を示す説明図
である。
【図5】変位探知センサーの取り付け具の例を示す説明
図である。
【図6】変位探知センサーの取り付けの例を示す説明図
である。
【図7】変位探知センサーの取り付けの例を示す説明図
である。
【図8】筋交いとして使用するターンバックルの一例を
示す説明図である。
【符号の説明】
A 躯体 B 土台 C 大引 D 床束 E 通柱 F 間柱 G 筋交い H 二階梁 I 胴差し J 窓台 K まぐさ L 棟木 M 母屋 N 軒桁 O 垂木 P 小屋束 Q 妻棟 1 変位探知センサー 2 制御盤 3 ケーブル 4 警報機 5 本体 6 探知片 7 探知片 8 接続部 9 固定材 10 固定面 11 固定台 12 固定面 13 切り欠き 14 ターンバックル 15 調節部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体の数カ所において変位探知センサー
    を配置し、躯体間の変位を探知した際に表示と警告を発
    する機能を有することを特徴とする家屋。
JP7854695A 1995-04-04 1995-04-04 家 屋 Pending JPH08270236A (ja)

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JP7854695A JPH08270236A (ja) 1995-04-04 1995-04-04 家 屋

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