JPH08269827A - 小径チ−ズ又は精紡管糸の供給装置 - Google Patents

小径チ−ズ又は精紡管糸の供給装置

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JPH08269827A
JPH08269827A JP9746695A JP9746695A JPH08269827A JP H08269827 A JPH08269827 A JP H08269827A JP 9746695 A JP9746695 A JP 9746695A JP 9746695 A JP9746695 A JP 9746695A JP H08269827 A JPH08269827 A JP H08269827A
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JP
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yarn
peg tray
bobbin
small
winder
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JP9746695A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Nakayama
山 勝 博 中
Tatsutake Horibe
部 達 丈 堀
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 小ロット品用の精紡管糸を必要ドラム数だけ
仕掛けが可能、且つ、従前仕掛中の品種と混同せず小ロ
ット品を捲取り供給する装置の提供。 【構成】 ペッグトレ−PTの搬送コンベア4を、その
搬送路パタ−ンをジグザグ状をなすように形成し、搬走
路の始端をワインダ−の空ボビン排出路に接続可能に形
成すると共に、搬送路の始端部近くにペッグトレ−PT
から空ボビンBを抜去する抜取りユニット6を設ける一
方、搬送路の終端部をワインダ−Wの管糸供給路に接続
可能に形成すると共に、この終端部近くに、搬送路のペ
ッグトレ−PTに新たに挿された小径チ−ズ又は精紡管
糸の口出,天穴挿入ユニット7を設けて成り、空ボビン
Bが抜去されてジグザグ状をなす搬送路をペッグトレ−
PTが移動しているとき、そのペッグトレ−PTに小径
チ−ズ又は精紡管糸を挿し、チ−ズ又は管糸をチ−ズの
口出,天穴挿入ユニット7を通過させてワインダ−Wに
自動供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、仕上工程の合撚糸機に
おいて発生する小径チ−ズの処理や織布整経工程で発生
する小径残糸チ−ズの処理、或は、精紡管糸、特に小ロ
ット品,切替えが多い少量品の処理が可能な小径チ−
ズ、或は、精紡管糸の供給装置に関するものである。な
お、精紡管糸には、マガジン(コンテナ)に収容された
精紡管糸も含む。
【0002】
【従来の技術】仕上工程のワインダ−は、精紡機で精紡
された満管管糸の複数個分の糸を、チ−ズ用ボビンに巻
取る機械であるが、このワインダ−に対する満管管糸の
供給と空管糸の排出は、自動的になされている。本発明
においては、管糸をボビンともいう。
【0003】一方、合撚糸機、又は、織布準備工程の整
経機にセットされる満糸チ−ズは、そのすべてが空にな
って給糸が終了する訳ではなく、終了前に途中で糸切れ
を起し、そのために多目に糸が残ることがある。また、
満糸チ−ズの糸長にも若干のバラツキがあること、及
び、管糸を空にしてしまうと満糸チ−ズへの交換作業が
却って行い難くなること、或は、整経ビ−ムの糸長を確
保するためなどの理由により、安全を見込んで若干糸が
残った状態で満糸チ−ズからの給糸を終了するという事
情がある。以下、このような小径チ−ズを単に残糸チ−
ズという。
【0004】従来、残糸チ−ズは再びワインダ−に供給
して処理することにより、新たに満糸チ−ズに形成して
いる。この残糸チ−ズの処理は、専用機により行なった
り、或は、専ら人手によっているのが現状であるが、何
れにしても、自動化率は著しく低く、人手による煩雑な
手作業を不可欠とする状況である。
【0005】即ち、残糸チ−ズ処理の専用機は、人が残
糸チ−ズをマガジンに糸端を出して投入する作業がある
という問題のほかに、専用機本体の大きさが大きいため
固定して設置する必要があること、多品種向きではない
ことといった別の問題があり、加えて、導入するにはか
なりの設備コストを要することになるという難点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では品
種,番手の相違、つまり、ワインダ−が異なっていても
各ワインダ−の場所まで移動して接台可能であり、ま
た、残糸チ−ズの補給だけは人手を介するが、そのあと
はしばらく放置可能にすることにより、台持作業の一部
として、全体的に高い省力性の作業によって残糸チ−ズ
の処理と再供給をすることができる装置を提供するこ
と、並びに、残糸チ−ズ用トレ−を管糸用トレ−に置き
換えるだけで、小ロット品用の精紡管糸を必要ドラム数
だけ仕掛けることができ、しかも、従前仕掛中の品種と
混同を惹起するおそれなく小ロット品を捲取り供給する
ことができる装置を提供することを課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明装置の構成は、底部に車輪
等の移動手段を具備した衝立状の本体の略全面に、ペッ
グトレ−の搬送コンベアを、その搬送路パタ−ンをジグ
ザグ状をなすように形成し、前記搬走路の始端をワイン
ダ−の空ボビン排出路に接続可能に形成すると共に、該
搬送路の始端部近くにペッグトレ−から空ボビンを抜去
する抜取りユニットを設ける一方、前記搬送路の終端部
をワインダ−の管糸供給路に接続可能に形成すると共
に、この終端部近くに、前記搬送路のペッグトレ−に新
たに挿された小径チ−ズ又は精紡管糸の口出,天穴挿入
ユニットを設けて成り、空ボビンが抜去されてジグザグ
状をなす搬送路を前記ペッグトレ−が移動していると
き、そのペッグトレ−に小径チ−ズ又は精紡管糸を挿
し、該チ−ズ又は管糸をチ−ズの口出,天穴挿入ユニッ
トを通過させてワインダ−に自動供給するようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【作用】ワインダ−の空ボビン搬送コンベアから空ボビ
ンを支持したペッグトレ−を、衝立状本体に形成したジ
グザグ状の搬送路に導入し、その搬送路の直前で空ボビ
ンを自動的に抜去し、ボビンが抜去され空になって前記
搬送路を移動しているペッグトレ−に、新たに小径チ−
ズや精紡管糸を人手により挿し、この残チ−ズや管糸の
口出と天穴挿入を自動的に行ってワインダ−に再供給す
るようにしたので、小径チ−ズや管糸の処理,供給を、
人手による省力的支援を加えるだけで、ほぼ自動的に行
うことができる。
【0009】
【実施例】次に本発明装置の一例を図に拠り説明する。
図1は本発明装置の構成の概要を示す斜視図、図2はペ
ッグトレ−の搬送コンベアの断面図、図3はチ−ズボビ
ン(空ボビン)の抜去ユニットの要部の斜視図、図4は
チ−ズの口出,天穴挿入ユニットの側面図、図5は図4
の口出,天穴挿入ユニットの正面図、図6〜図11は図
4,図5のユニットにおける要部の説明図、図12は図
4,図5に示したチ−ズの口出,天穴挿入ユニットの要
部の斜視図、図13は本発明装置Aとワインダ−Wの接台
態様の概要を示す一例の側面図である。
【0010】図1において、1は平面横長矩形状をなす
本発明装置Aのベ−スフレ−ムで、四隅下面に、キャス
タ−2を具備すると共に、図に表われない固定用アジャ
スタ脚を具備している。
【0011】3は前記ベ−スフレ−ム1の長手方向の後
側部材1dの上に立設した衝立状パネルで、このパネル3
の前面側の略全面に、図に略示したジグザグ状パタ−ン
をなすペッグトレ−PTの搬送用コンベア4が配設され
ている。
【0012】コンベア4は、図2の断面図に示す基本構
造のものである。即ち、4aはペッグトレ−PTのベ−ス
5aの底面を下からバネ4bのバネ力により押しつつ走行路
に沿って走行させられる縦型搬送ベルト、4cは前記ベ−
ス5aをその外側及び上面側から遊嵌ガイドするガイド
枠、4dは前記ガイド枠4cとトレ−PTベ−ス5aの上面の
間に介在させた例えばナイロン製のトレ−ガイド、4eは
前記ベルト4aの走行を両側から挟む態様でガイドするベ
ルトガイドであり、以上によりペッグトレ−PTの搬送
コンベア4を形成する。
【0013】なお、ペッグトレ−PTは、円板状のベ−
ス5aの上面に、ボビンBを挿込むスピンドル5bが立設さ
れ、該スピンドル5bの付け根でベ−ス5aの上面に外形が
リング状の首部5cが形成されている。また、スピンドル
5bは中空であり、ベ−ス5aの裏面を通して外部に貫通し
ている。
【0014】図1において、上記コンベア4は、ベ−ス
フレ−ム1の右側部材1aと平行な向きであって、ワイン
ダ−Wの空ボビン排出路W4と接続できるように導入部41
が形成されていると共に、後側部材1dに沿って曲げら
れ、そこから前記パネル3の右側3bに沿って立上げられ
てパネル3の前面上辺3aまで配置され、更にそこからパ
ネル3の上辺3aに沿って水平方向に向きを変えられて、
当該パネル3の向う側3cにおいてタ−ンするように配置
され、以下、このパネル3の前面において水平な向きで
ジグザク状にタ−ンを繰返し乍ら、パネル3の下辺3dに
沿ってパネル3の向う側3cを超えてベ−スフレ−ム1の
左側部材1bに沿って曲げられて排出部42を形成し、図13
に示すワインダ−Wの管糸供給路W5に接続できる態様で
配置されている。
【0015】なお、パネル3における搬送コンベア4の
各タ−ン部分には、搬送されるペッグトレ−PTの方向
変換を円滑に保持ガイドするためのガイド部4Gが形成さ
れている。
【0016】一方、前記コンベア4のパネル3における
右側3bの立上りの途中には、図3に略示する構造の空ボ
ビンの抜去ユニット6が配設され、ワインダ−Wの空ボ
ビン搬送コンベアW4から本発明装置に供給される空ボビ
ンBを挿したままのペッグトレ−PTからその空ボビン
Bをこのユニット6において抜取る。ボビンBが抜取ら
れた空のペッグトレ−PTは、パネル3の前面にジグザ
グ状に形成された搬送路による、いわばアキュ−ムレ−
トストック部に順次当該コンベア4により搬送,導入さ
れる。
【0017】而して、空ボビンBの抜去ユニット6は、
図3に示したように、コンベア4に搬送されるペッグト
レ−PTのスピンドル5bに近接し、かつ、平行な向き
で、ここではロッドレスシリンダ6aを配し、搬送されて
来るペッグトレ−PTを、トレ−ストッパ6eにて一旦停
止させてから、前記シリンダ6aの抜取部材6bを、ベ−ス
5aの側からスピンドル5bの先端側に向けて移動させると
き、スピンドル5bに挿されている空ボビンBをスピンド
ル5bの先端側へ押出して抜取るように作動する。そし
て、抜取部材6bが原位置に戻った後、トレ−ストッパ6e
が解除され、ペッグトレ−PTは搬送(上昇)を再開す
る。6cは抜取られた空ボビンBが落下するシュ−ト、6d
はシュ−ト6cの下方に配置した空ボビンBの回収ボック
ス、1eはフレ−ム1に設けた回収ボックス6dの載置台で
ある。
【0018】上記の空ボビンBの抜去ユニット6の部分
を通過することより空ボビンBが抜取られて空になった
ペッグトレ−PTは、パネル3の前面にジグザク状に形
成されたコンベア4による搬送路に運ばれ、その搬送路
に並べられ乍ら下方へ搬送される。
【0019】残糸チ−ズを処理する作業者は、パネル3
の前面の搬送路に滞留状態で搬送されている空のペッグ
トレ−PTのスピンドル5bに、処理すべき残糸チ−ズ、
即ち、糸が残っている管糸を手挿しすることにより、残
糸チ−ズを支持したペッグトレ−PTを再びワインダ−
Wへ供給するための準備をする。この手挿し作業は、ペ
ッグトレ−PTがジグザグ状のコンベア4による搬送路
を時間をかけて進んで来るため、この搬送路に多数のペ
ッグトレ−PTがたまるまで、作業者は、他の作業を行
っても、何らの支障も招かない。
【0020】適宜のタイミングにおいて人手により残糸
チ−ズがスピンドル5bに挿される各ペッグトレ−PT
は、パネル3の前面のジグザグ状の搬送路を下方へ送ら
れ、最下に位置する搬送路の終端部において、チ−ズの
口出,天穴挿入ユニット7に送られる。この実施例にお
いて、チ−ズの口出,天穴挿入ユニット7は次のように
形成されている。
【0021】図4,図5、並びに、図6〜図11により、
チ−ズの口出,天穴挿入ユニット7の構造とその作用に
ついて説明する。而して、このユニット7は、ペッグト
レ−PTの走行を一時的に阻止する図6に示したストッ
パ部71と、一時停止したペッグトレ−PTのチ−ズch
に近接して該チ−ズchに回転を付与するプ−リ72aを
具備した回転付与モ−タ72と、該モ−タ72と同時に前記
ペッグトレ−PTに近接して前記チ−ズの糸端を垂直な
向きに吸引誘導する誘導管73と、誘導管73に吸引誘導さ
れて略垂直に立上ったチ−ズの糸端側をペッグトレ−P
Tの天穴に正確にガイドすると共に、糸端の余長部分を
カットするカッタを具備した天穴ガイド74とから形成さ
れているので、以下、順に説明する。
【0022】ペッグトレ−PTの一旦停止用のストッパ
部71は、図6に示すように、後述する誘導管73にチ−ズ
の糸端を吸引させるため、ペッグトレ−PTがその位置
に到達したことを検出するセンサ71aと、該センサ71aの
検知出力により搬送路(コンベア4)のペッグトレ−P
Tの進行側に突出するテコ式のストッパ71bと、該スト
ッパ71bの進退駆動源となるエアシリンダ71cにより形成
されている。
【0023】一旦停止したトレ−PTに保持されたチ−
ズchへの回転付与モ−タ72は、その取付ブラケット72
bを介して後述する糸端誘導管73を支持したスライドガ
イド73bに昇降自在に架装されており、ペッグトレ−P
Tがこのモ−タ72の下に一旦停止すると自動的に降下し
てチ−ズchに当接し回転を伝達するプ−リ72aを具え
ている。
【0024】前記モ−タ72と同じスライドガイド73bに
昇降可能に支持させた糸端の誘導管73は、側面からみて
表裏反転した略コ字状のダクト材により形成され、その
内面の下方水平部と垂直部に吸引力を作用させるスリッ
ト73aが形成されている。この誘導管73は、その終端側
が取付プレ−ト73cの裏面に突出させられ、取付ブラケ
ット73dにバランススプリング73eを介し常時上昇側に付
勢された状態で昇降可能に支持されている。
【0025】一方、前記誘導管73は、前記スライドガイ
ド73bの対向部位に、この管73の昇降度合をコントロ−
ルするための近接度モ−タ73fと、該モ−タ73fの出力軸
に設けたカム73gに従動するカムフォロア73hを有し、前
記スプリング73eによる上昇を、前記カム73gを時計方向
又は反時計方向へ回転させることにより阻止したり許容
したりし、これによってこの誘導管73の下方水平部のス
リット73aをストッパ部71に位置決めされて一旦停状態
にあるチ−ズchに、接近させたり離反させたりするこ
とができるように形成されている。
【0026】誘導管73の下方水平部のスリット73aをチ
−ズchの下面に近接させる接近距離の保持コントロ−
ルは、該誘導管73の下方水平部のスリット73aの近傍に
設けた近接センサ73iが一旦停止しているチ−ズchの
下面を検出するまで、前記近接度モ−タ73fを反時計方
向に回させて、バランススプリング73bのスプリング力
で誘導管73を上昇させ、この誘導管73の下方水平部のス
リット73aをチ−ズchの下面側に接近させる。このよ
うな動作をする前記誘導管73は、前記ブラケット73dの
近くにシャッタ73jを具備し、このシャッタ73jの開閉に
より誘導管73の内部に作用させる吸引力の開閉を行う。
この吸引力は、ペッグトレ−PTが定位置に到達したと
き、即ち、センサ71aがそれを検出して入ったとき、シ
ャッタ73jが開けられて吸引力をスリット73aに作用させ
る。一方、前記センサ73iがチ−ズchの近接を検知す
ると、モ−タ73fが停止させられ、誘導管73の近接がと
まり、前記回転付与モ−タ72が回転していてそのプ−リ
72aによりチ−ズchに回転を与える。
【0027】チ−ズchが回転させられるとき、当該チ
−ズ上の不定位置にあるチ−ズの糸端が、スリット73a
の真上に位置付けられるので、該スリット73aに作用す
る吸引力によって糸端が誘導管73の内部に吸引される。
吸引される糸端は誘導管73のスリット73aに沿って立上
り、誘導管73内をシャッタ側へ向って吸引されることと
なるが、この機構では前記スリット73aの終端近くに、
後に述べる天穴ガイド74が設けられており、該ガイド74
には吸引される糸端の余長部分をカットするカッタ74c
が設けられているので、そこで余分長の糸端はカットさ
れる。
【0028】天穴ガイド74は、前記誘導管73の立上った
スリット73aの終端部に上端を位置付けて誘導管73の垂
直部と略平行にすると共に、下端をペッグトレ−PTの
先端の天穴51bに位置付けられた平面略コ字状をなす樋
状のガイドバ−74aと、このガイドバ−74aの上端に設け
た糸端センサ74bと糸端カッタ74cにより形成されてお
り、前記誘導管73に作用する吸引力によりスリット73a
に沿って立上った糸端を、このガイドバ−74aの溝内に
受けると共に、この溝内に立上った糸端が入ったことを
センサ74bで検出して、該センサ74bより先の糸端をカッ
タ74cによりカットするものである。
【0029】前記ガイドバ−74のカッタ74cが作用する
と、ストッパ部71によって一旦停止位置にあるペッグト
レ−PTの円板5aにその底側から吸引力をスピンドル5b
の天穴51bに作用させるエア吸引部75の天穴用シャッタ7
5aが開かれて、前記ガイドバ−74aにガイドされ天穴51b
に位置付けられた残チ−ズの糸端がスピンドル5bの中心
穴に吸引されることとなる。
【0030】上記のように、ジグザグ状に形成したコン
ベア4による搬送路において、残糸チ−ズが手挿された
ペッグトレ−PTは、該搬送路の終端において、チ−ズ
の口出,天穴挿入ユニット7に近付くと、そこで糸端が
誘導管73の吸引力の作用でチ−ズchから引出されて、
その糸端が誘導管73のスリット73aに沿って導出される
と同時に、スリット73aに沿って導出された糸端が、天
穴ガイド74のカッタ74bで所定長にカットされると共に
ガイドバ−74aの溝に案内され該バ−74aの下端において
残糸チ−ズボビンBを支持したペッグトレ−PTのスピ
ンドル5bの天穴51bに当てがわれる。
【0031】残糸チ−ズボビンを支持したスピンドル5b
の天穴51bには、その下端側の円板5aにエア吸引部75に
よる吸引力が作用しているので、天穴ガイド74のガイド
バ−74aに案内支持されてスピンドルの天穴51bに位置付
けられた所定長にカットされた糸端は、エア吸引部75の
吸引力の作用により当該スピンドル5bの芯穴内に吸引さ
れ、これによってチ−ズ糸端の口出しから天穴挿入まで
の一連の処理を完了する。
【0032】チ−ズ糸端の天穴挿入が終了すると、スト
ッパ71bが元の位置に復帰するので、この残糸チ−ズボ
ビンを具備したペッグトレ−PTは、引きつづきベ−ス
フレ−ム1の左側に形成されたコンベア4の排出部42の
側へ移動させられ、該排出部42がワインダ−Wの管糸供
給コンベアW5に接続されているので、そこから再びワイ
ンダ−Wに供給されることとなるのである。この一連の
処理を終了した状態でワインダ−Wに供給されると、ワ
インダ−W側で自動的に残糸が処理される。
【0033】なお、残糸チ−ズにおいてその糸の番手や
種類によっては、口出しのための誘導管73のスリット73
aに作用する吸引力では、糸端が口出しされないことも
あり得る。これに対応するため、本発明装置Aにおける
口出し,天穴挿入ユニット7においては、誘導管73にお
ける下方水平部のスリット73aの傍に、図示しないが、
残糸チ−ズ表面に対向してエアブラスト用のノズルをス
リットと併設し、該ノズルのエア吹出力によって糸端の
口出しを補完するようにしてもよい。また、上記実施例
は、小径チ−ズとして残糸チ−ズについて述べたもので
あるが、本発明装置Aは管糸の切替えが多い少量品用の
精紡管糸の供給にも上記態様で適用できること勿論であ
る。
【0034】
【発明の効果】上述のように、本発明装置は、ワインダ
−の空ボビン排出路に接続できる導入部と、ワインダ−
の管糸供給路に接続できる排出部を搬送路の始終両端に
具備し、その中間部を空のペッグトレ−をアキュ−ムレ
−トしつつストアできるジグザク状のコンベア搬送路に
形成する一方、該搬送路の始端近くで導入搬送されて来
ボビンを保持したペッグトレ−から当該空ボビンを抜去
するボビン抜取りユニットを設けると共に、前記搬送路
の中間で残糸チ−ズのような小径チ−ズや精紡管糸を人
手により挿されたペッグトレ−が保持した当該小径チ−
ズや精紡管糸の口糸を所要態様に処理する口出,天穴挿
入ユニットを、前記搬送路の終端部の手前に設けたこと
により、人手による作業は前記小径チ−ズや精紡管糸の
トレ−への挿込み作業だけで小径チ−ズゆ精紡管糸の処
理,供給ができるようにしたので、省力性が高く、ま
た、キャスタにより他のワインダ−等へ移動させてから
そこで接台もできるので、汎用性が高く、きわめて有用
である。
【0035】また、人手による小径チ−ズや精紡管糸の
挿込み作業は、空のペッグトレ−がジグザグ状の搬送路
を進むときなされるので、チ−ズや管糸の挿込作業のタ
イミングや速さを、ペッグトレ−の直線移動速度に支配
されることなく余裕を以て行うことができることとな
り、この間は他の作業を行うこともできるので、一部に
人手による作業を要するといえども、きわめて省力的で
ある。
【0036】本発明は以上の通りであるから、小径チ−
ズや小ロット品の精紡管糸の供給装置としてきわめて有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の構成の概要を示す斜視図。
【図2】ペッグトレ−の搬送コンベアの断面図。
【図3】チ−ズボビン(空ボビン)の抜去ユニットの要
部の斜視図。
【図4】チ−ズの口出,天穴挿入ユニットの側面図。
【図5】図4の口出,天穴挿入ユニットの正面図。
【図6】図4,図5のユニットのストッパ部の正面図。
【図7】図4,図5のユニットの近接度モ−タ部の正面
図。
【図8】図4,図5のユニットにおける糸端の口出状態
を説明するための断面図。
【図9】図4,図5のユニットにおける糸端の口出状態
を示す側面図。
【図10】図4,図5のユニットにおける天穴ガイドの上
部の側面図。
【図11】図4,図5のユニットにおける天穴ガイドの下
部の斜視図。
【図12】図4,図5に示したチ−ズの口出,天穴挿入ユ
ニットの要部の斜視図。
【図13】本発明装置Aとワインダ−Wの接台態様の概要
を示す一例の側面図。
【符号の説明】
1 ベ−スフレ−ム 2 キャスタ− 3 衝立状パネル 4 コンベア 4a 縦型搬送ベルト 4b バネ 5a PTペッグトレ−のベ−ス 6 空ボビンの抜去ユニット 7 口出,天穴挿入ユニット A 本発明装置 PT ペッグトレ− B 空ボビン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に車輪等の移動手段を具備した衝立
    状の本体の略全面に、ペッグトレ−の搬送コンベアを、
    その搬送路パタ−ンをジグザグ状をなすように形成し、
    前記搬走路の始端をワインダ−の空ボビン排出路に接続
    可能に形成すると共に、該搬送路の始端部近くにペッグ
    トレ−から空ボビンを抜去する抜取りユニットを設ける
    一方、前記搬送路の終端部をワインダ−の管糸供給路に
    接続可能に形成すると共に、この終端部近くに、前記搬
    送路のペッグトレ−に新たに挿された小径チ−ズ又は精
    紡管糸の口出,天穴挿入ユニットを設けて成り、空ボビ
    ンが抜去されてジグザグ状をなす搬送路を前記ペッグト
    レ−が移動しているとき、そのペッグトレ−に小径チ−
    ズ又は精紡管糸を挿し、該チ−ズ又は管糸をチ−ズの口
    出,天穴挿入ユニットを通過させてワインダ−に自動供
    給するようにしたことを特徴とする小径チ−ズ又は精紡
    管糸の供給装置。
  2. 【請求項2】 ジグザグ状をなす搬送路を移動している
    ペッグトレ−に挿される小径チ−ズ又は精紡管糸は2品
    種以上の糸のチ−ズ又は管糸である請求項1の小径チ−
    ズ又は精紡管糸の供給装置。
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