JPH08269538A - 伸びフランジ性にすぐれる熱延鋼板の製造方法 - Google Patents
伸びフランジ性にすぐれる熱延鋼板の製造方法Info
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Abstract
え、更に、それでも残存したオーステナイトを可能な限
りに無害な組織とし、低温巻取りによって、Pの偏析を
抑え、かくして、すぐれた伸びフランジ性を有する熱延
鋼板。 【構成】重量%にて、C:0.05〜0.20、Mn:
0.50〜2.00を含有し、以下いずれも、Si:
1.50、P:0.10、S:0.005、Cr:2.
00以下を含み、残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼
をオーステナイト域で圧延を終了し650℃からパーラ
イト変態が停止する温度T℃までの間で5秒以上保持
し、更に、温度T℃から500℃の間を平均冷却速度3
0℃/秒以上にて冷却し、500〜300℃で巻取る、
伸びフランジ性にすぐれる熱延鋼板の製造方法。
Description
の製造のための原板として好適に用いることができる伸
びフランジ性にすぐれる熱延鋼板に関する。
めには、介在物や硬質層の生成を制御し、打ち抜き断面
の亀裂やボイドの発生を抑える必要がある。例えば、5
00℃以上の温度での巻取りは、P等の粒界偏析のため
に脆化が進行し、鋼板の打抜き断面に亀裂やボイドを誘
発し、一方、未変態のオーステナイトを残存させて、5
00℃以下の温度で巻取れば、マルテンサイト等の硬質
相の生成を免れない。従って、伸びフランジ性にすぐれ
る熱延鋼板を安定して得るためには、巻取までの冷却で
変態をほぼ完了させると共に、500℃以下で巻取るこ
とが必要である。
維持や生産性の観点から、圧延から巻取までの間に十分
な冷却時間をとることができないので、実操業上は、巻
取までに変態を完了させることが困難である。特に、高
強度熱延鋼板では、Cr等のフェライト変態やパーライ
ト変態を強力に抑制する合金元素も添加されているの
で、巻取の後までオーステナイトが残存しやすい。そこ
で、従来、巻取時に多少のオーステナイトが残存してい
ても、伸びフランジ性にすぐれる鋼板を製造し得る方法
が強く要望されている。
6127号公報には、疲労特性にすぐれる加工用熱延鋼
板の製造方法が示されているが、この方法によれば、熱
間圧延の後、760℃から600℃までを冷却速度30
℃/秒以上で冷却するので、合金元素の添加量の多い高
強度熱延鋼板の場合には、この冷却時にパーライトが十
分に析出せず、巻取まで多量のオーステナイトが残存
し、そこで、この残存オーステナイトが巻取後に変態
し、巻取温度が低いほど硬質化する。この硬質相は、プ
レス加工時にボイドの起点になりやすいので、鋼板の伸
びフランジ加工性を劣化させることとなり、好ましくな
い。
しても、残存オーステナイトは変態後に著しく硬質化し
ないが、問題がある。例えば、特開平4−88125号
公報には、伸びフランジ性にすぐれた自動車足回り用高
強度熱延鋼板の製造方法が記載されており、この方法に
よれば、巻取温度が500℃以上であって、P等の粒界
偏析が進行しやすい600℃から500℃を徐冷するの
で、プレス前の打抜き加工断面に亀裂が生じやすく、こ
の亀裂から割れが生じ、伸びフランジ性が劣化する。巻
取後に徐冷するのは、鋼帯が円筒形のコイルになるため
である。
も、伸びフランジ性にすぐれた高強度熱延鋼板の製造が
記載されているが、残留オーステナイトを含んだ鋼板を
前提としている。しかし、残留オーステナイトは、不安
定であるので、安定した材質の鋼板を得るためには、室
温に冷却する過程で完全に変態させることが好ましい。
以上のように、巻取時にオーステナイトが残存する場
合、低温で巻取れば、残存オーステナイトが変態後、硬
質化し、他方、高温で巻取れば、P等の偏析による脆化
が生じることから、従来、伸びフランジ性にすぐれる高
強度熱延鋼板の製造は困難であった。
度熱延鋼板の製造における上述したような問題を解決す
るためになされたものであって、巻取時のオーステナイ
ト残存量を可能な限り抑え、更に、それでも残存したオ
ーステナイトを可能な限りに無害な組織とし、低温巻取
りによって、Pの偏析を抑え、かくして、すぐれた伸び
フランジ性を有する熱延鋼板を製造する方法を提供する
ことを目的とする。特に、本発明によれば、伸びフラン
ジ性の指標として、引張強さ(TS)とλとの積(TS
×λ)をとれば、これが5500以上、好ましくは、5
700以上である熱延鋼板を製造する方法を提供するこ
とを目的とする。
ジ性にすぐれる熱延鋼板の製造方法は、重量%にてC
0.05〜0.20%、Mn 0.50〜2.00%、Si
1.50%以下、P 0.10%以下、S 0.005%
以下、及びCr 2.00%以下、を含み、残部鉄及び不
可避的不純物よりなる鋼をオーステナイト域で圧延を終
了し、650℃とパーライト変態が停止する温度T℃の
間で5秒以上保持し、更に、T℃から500℃の間を平
均冷却速度30℃/秒以上にて冷却し、500〜300
℃の範囲の温度で巻取ることを特徴とする。
実について説明する。C0.1%、Mn1.0%、Si0.5
%及びCr0.5%なる成分を有する鋼を図1に示すよう
に、950℃(オーステナイト域)で5分間加熱し、7
00℃で1分間恒温保持し、更に、680〜490℃の
範囲の温度で10秒間保持し、この後、水焼入れした。
700℃での恒温保持は、フェライトを十分に析出させ
るためのものであって、熱延実機設備にて圧延した場
合、圧延の圧下率が非常に高く、フェライトの析出が速
いので、圧延後、急冷した場合でも、フェライトがほぼ
平衡まで析出する点を考慮したものである。
ーライトを析出させるためのものである。図2にこの保
持温度がパーライト変態率に及ぼす結果を示す。パーラ
イトは、650℃から580℃の間でのみ、析出してい
る。但し、図2では、5%未満のパーライトは0%とし
て取り扱っている。上記実験鋼は、580℃以下では、
パーライト変態が進行しないので、650℃から580
℃までを徐冷しなければ、巻取後までオーステナイトが
大量に残存する。このオーステナイトは、巻取後に硬質
相となるため、図3に示すように、650℃から580
℃までの保持時間が短い程、限界穴拡げ率λ値が低い。
ここに、λ値とは、直径10mmの穴を打ち抜いた鋼板を
60℃の円錐ポンチで押し上げ、亀裂が生じた際の穴径
の拡張率をいう。
も、580℃から500℃を徐冷すると、伸びフランジ
性が劣化する。即ち、図4に残存オーステナイト量13
%(650℃から580℃までの保持時間2秒)と5%
(同8秒)の同じ鋼を種々の冷却速度で冷却した際の伸
びフランジ性を示す。いずれの場合でも、580℃から
500℃を徐冷すると、λ値が劣化する。この理由は明
確ではないが、580℃から500℃の間に、残存オー
ステナイトから伸びフランジ性に有害な組織が析出する
ためであると考えられる。
合、残存したオーステナイトはベイナイトに変態した
が、徐冷した場合は、フェライトとマルテンサイトとが
混在した異常組織が実際にみられる。但し、500〜5
50℃を急冷した場合でも、残存オーステナイトが13
%のものは、5%のものよりもλ値が著しく低い。
いて伸びフランジ性にすぐれる熱延鋼板を得るために
は、パーライトの析出する650℃から580℃の間を
徐冷し、フェライト変態後に残存するオーステナイトを
できる限りにパーライトとし、且つ、580℃から50
0℃を急冷して、異常組織の発生を抑え、500℃以下
の温度で巻き取ればよいことが理解される。このよう
に、巻取温度を500℃以下とすれば、P等の偏析によ
る打ち抜き断面の亀裂発生も少ない。
た。図5にパーライト変態が停止する温度T(℃)に及
ぼすCr量の影響を示すように、Cr量が多くなるほ
ど、パーライト変態が進行する下限温度が上昇する。こ
のことは、Crが多くなるにつれて、セメンタイトの析
出が抑制されるためであるとみられる。パーライトは、
オーステナイトがフェライトとセメンタイトとに分離し
たもので、この際にCrの分配がフェライトとセメンタ
イトの間で起こるので、パーライト析出が抑制される。
パーライト析出の上限温度は、Cr量によらず、殆ど変
化しないので、650℃からパーライト析出の下限温度
まで徐冷することが重要である。パーライト変態は、C
r以外の置換型合金元素によっても抑制されるので、他
の合金元素でも同様のことが生じる。
態の停止温度の変化は考慮されたことがなく、合金元素
が異なる場合、十分にパーライト変態を進行させる条件
を見出すことができなかった。本発明によれば、この温
度を成分系毎に測定することによって、合金元素の異な
る場合に適応することが可能となる。本発明は、以上の
知見に基づいて完成されたものである。
いて説明する。Cは、鋼板の強度を確保するために必要
な元素であって、少なくとも0.05%の添加が必要であ
り、0.10%以上の添加が好ましい。しかし、添加量が
0.20%を越えるときは、巻取時の残存オーステナイト
の量を低減することが困難となり、伸びフランジ性が劣
化する。好ましくは、添加量は、0.15%以下の範囲と
する。
を0.50〜2.00%の範囲とし、好ましくは、0.80〜
1.50%の範囲である。Siは、その添加量が1.50%
を越えるときは、巻取時の残存オーステナイト量を低減
することが困難となり、伸びフランジ性が劣化する。し
かし、0.01%よりも少なくしても、徒に製造コストの
上昇を招くのみならず、材質上の改善も特に期待できな
いので、添加量は、0.01%以上とする。
による割れが生じるので、0.10%以下とする。しか
し、0.01%よりも少なくしても、徒に製造コストの上
昇を招くのみならず、材質上の改善も特に期待できない
ので、添加量は、0.01%以上とする。Sは、MnS等
の介在物を生成して、伸びフランジ性を劣化させるの
で、0.005%以下とし、好ましくは、0.002%以下
とする。
この効果を有効に得るには、少なくとも0.20%の添加
を必要とする。しかし、過多に添加すれば、巻取時の残
存オーステナイト量を低減することが困難となり、伸び
フランジ性を劣化させるので、添加量は2.00%以下と
する。
1.0%以下、Ti 0.05%以下、及びNb 0.05
%以下よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を
添加することができる。
を向上させるので、鋼板の高強度化や疲労強度の向上を
目的として添加される。しかし、多量の添加は、熱間脆
性を防止するために、同時に高価なNiを多量に添加し
なければならず、鋼板の製造コストを高めるので、添加
量は1.0%以下とする。本発明によれば、添加量が1.0
%以下の場合であっても、少なくともCuの半分程度の
Niを表面疵防止のために添加することが好ましい。
度化に有用である。しかし、過多に添加するときは、降
伏比が高くなり、プレス加工時の形状凍結性が悪くなる
ので、高強度化のために添加する場合も、いずれの元素
についても、その上限を0.05%とする。
有害なMnSの析出を抑えるために鋼に、Ca 0.00
20%以下、及びREM 0.0020%以下よりなる群
から選ばれる少なくとも1種の元素を添加することがで
きる。しかし、これらの元素も過多に添加すれば、鋼板
の製造コストを高めるのみならず、上記効果が飽和する
ので、いずれの元素についても、その添加量は0.002
0%以下とする。
じて、次のような合金元素を添加することができる。特
に、Cuを添加した鋼では、前述したように、表面割れ
等を防止するために、Niを添加することが好ましい。
但し、その添加量は、1.0%以下の範囲であり、これ以
上の添加は、製造費用を徒に高めるので、好ましくな
い。
あるが、過多に添加しても、効果が飽和するので、上限
は、Vについては、0.2重量%、Zrについては、0.1
%とする。Moも、Vと同じく、鋼板の強度の向上に有
効であるが、過多に添加しても、効果が飽和するので、
上限を1.0%とする。Bは、耐縦割れ性や強度の向上に
有用であり、過多に添加するときは、脆くするので、添
加量は、20ppmを上限とする。
を有する鋼をオーステナイト域で圧延を終了し、650
℃とパーライト変態が停止する温度T℃の間で5秒以上
保持し、更に、T℃から500℃の間を平均冷却速度3
0℃/秒以上にて冷却し、500〜300℃の範囲の温
度で巻取ることによって、伸びフランジ性にすぐれる熱
延鋼板を得ることができる。
なうときは、得られる鋼板が熱間強度において不安定に
なり、製品の板厚精度が著しく劣化するので、本発明に
よれば、圧延終了温度をオーステナイト域とする必要が
ある。
T(℃)は、フェライトを共析温度付近において十分に
析出させ、これを共析温度から500℃の範囲の温度で
10秒間保持したとき、パーライトの析出量が5%未満
である最高温度をいうものとする。高強度熱延鋼板にお
いて、伸びフランジ性にすぐれる熱延鋼板を得るために
は、フェライト変態後の残存オーステナイトをできる限
りにパーライト変態させ、更に、550℃から500℃
の範囲における残存オーステナイトから有害組織が生じ
ると考えられる温度域を急冷し、500℃以下の温度で
巻取る必要がある。パーライト変態が進行を停止する温
度T(℃)は、鋼の成分により変動するので、この温度
は、実測又は予測する必要がある。この予測には回帰
式、理論式いずれを用いてもよい。
鋼については、本発明の方法は適用できない。また、通
常の熱延後の冷却において、パーライトが析出しない鋼
にも、本発明の方法は適用できない。
に、パーライトの析出する温度域で5秒程度保持すれ
ば、λ値が良好であるので、650℃から温度T(℃)
の間を5秒以上保持する。しかし、高強度熱延鋼板で
は、合金元素の添加量が多いので、好ましくは、7秒以
上保持する。
し、オーステナイトの残存が少ない鋼でも、図4に示す
ように、580℃〜500℃の範囲の温度で徐冷する
と、伸びフランジ性が劣化するので、本発明によれば、
この温度範囲を平均冷却速度30℃/秒以上にて冷却す
る。特に、平均冷却速度40℃/秒以上で冷却すること
か好ましい。
で、温度T(℃)から500℃を徐冷するおそれれがあ
ることと、P等の偏析による脆化を避けるために、巻取
温度を500℃以下とする。脆化は、前述したように伸
びフランジ性を劣化させる。また、300℃以下で巻取
るときは、残存したオーステナイトがマルテンサイトと
呼ばれる極めて硬質な相になるので、伸びフランジ性を
劣化させる。好ましくは、巻取温度は400〜500℃
の範囲の温度である。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。表1から表3に実施例を示す。表1から表3におい
て、Tはパーライト変態の停止温度(℃)、tは650
℃から温度T(℃)までの保持時間、相は圧延終了時の
鋼の相、TSは引張強度を示す。また、冷却速度は、巻
取温度が500℃以上であるのとき、温度T(℃)から
巻取温度までの平均冷却速度を示し、巻取温度が500
℃以下であるとき、温度T(℃)から500℃までの平
均冷却速度を示す。また、一般に、λは、鋼板の強度が
高い程、低下するので、引張強さ(TS)とλとの積も
併せて示す。
織がに2相域であるので、λ値が低い。また、巻取温度
が400℃以下であるA14や、巻取温度が500℃以
上であるA16やA17も、λ値が低い。
温度T(℃)が上昇する傾向にあり、650℃から温度
T(℃)までの範囲で保持時間を長くとることか困難と
なる。従って、本発明においては、このような観点から
は、Cr量は、1.3%以下が好ましい。Ti及びNb
は、鋼板の強度を高めるうえで有効であるが、多面、C
rと同様に、温度Tを高めるので、多量に添加すること
は好ましくない。
合金元素の添加量を最適に設計し、650℃からパーラ
イト変態が停止する温度T(℃)までの間で5秒以上保
持し、更に、温度T(℃)から500℃の間を平均冷却
速度30℃/秒以上にて冷却し、500〜300℃の範
囲の温度で巻取ることによって、巻取時のオーステナイ
ト残存量を可能な限り抑え、更に、それでも残存したオ
ーステナイトを可能な限りに無害な組織とし、低温巻取
りによって、Pの偏析を抑え、かくして、すぐれた伸び
フランジ性を有する熱延鋼板を得ることができる。本発
明によれば、このようにして、伸びフランジ性の指標と
して、引張強さ(TS)とλとの積(TS×λ)をとれ
ば、これが5500以上、好ましい態様によれば、57
00以上である熱延鋼板を得ることができる。
の薄肉化が可能となり、例えば、自動車の車体重量の軽
量化等に寄与することができる。
時間のグラフである。
パーライト変態率に及ぼす影響を示すグラフである。
保持時間が限界穴拡げ率λ値に及ぼす影響を示すグラフ
である。
に及ぼす影響を示すグラフである。
(℃)との関係を示すグラフである。
Claims (7)
- 【請求項1】重量%にて C 0.05〜0.20%、 Mn 0.50〜2.00%、 Si 1.50%以下、 P 0.10%以下、 S 0.005%以下、及び Cr 2.00%以下を含み、残部鉄及び不可避的不純物
よりなる鋼をオーステナイト域で圧延を終了し、650
℃からパーライト変態が停止する温度T(℃)までの間
で5秒以上保持し、更に、温度T(℃)から500℃の
間を平均冷却速度30℃/秒以上にて冷却し、500〜
300℃の範囲の温度で巻取ることを特徴とする伸びフ
ランジ性にすぐれる熱延鋼板の製造方法。 - 【請求項2】重量%にて (a) C 0.05〜0.20%、 Mn 0.50〜2.00%、 Si 1.50%以下、 P 0.10%以下、 S 0.005%以下、及び Cr 2.00%以下を含み、更に、 (b) Ca 0.0020%以下、及び REM 0.0020%以下よりなる群から選ばれる少な
くとも1種の元素を含み、残部鉄及び不可避的不純物よ
りなる鋼をオーステナイト域で圧延を終了し、650℃
とパーライト変態が停止する温度T℃の間で5秒以上保
持し、更に、T℃から500℃の間を平均冷却速度30
℃/秒以上にて冷却し、500〜300℃の範囲の温度
で巻取ることを特徴とする伸びフランジ性にすぐれる熱
延鋼板の製造方法。 - 【請求項3】重量%にて (a) C 0.05〜0.20%、 Mn 0.50〜2.00%、 Si 1.50%以下、 P 0.10%以下、 S 0.005%以下、及び Cr 2.00%以下を含み、更に、 (b) Cu 1.0%以下、 Ti 0.05%以下、及び Nb 0.05%以下よりなる群から選ばれる少なくとも
1種の元素を含み、残部鉄及び不可避的不純物よりなる
鋼をオーステナイト域で圧延を終了し、650℃とパー
ライト変態が停止する温度T℃の間で5秒以上保持し、
更に、T℃から500℃の間を平均冷却速度30℃/秒
以上にて冷却し、500〜300℃の範囲の温度で巻取
ることを特徴とする伸びフランジ性にすぐれる熱延鋼板
の製造方法。 - 【請求項4】重量%にて (a) C 0.05〜0.20%、 Mn 0.50〜2.00%、 Si 1.50%以下、 P 0.10%以下、 S 0.005%以下、及び Cr 2.00%以下を含み、更に、 (b) Ca 0.0020%以下、及び REM 0.0020%以下よりなる群から選ばれる少な
くとも1種の元素と、 (c) Cu 1.0%以下、 Ti 0.05%以下、及び Nb 0.05%以下よりなる群から選ばれる少なくとも
1種の元素とを含み、残部鉄及び不可避的不純物よりな
る鋼をオーステナイト域で圧延を終了し、650℃とパ
ーライト変態が停止する温度T℃の間で5秒以上保持
し、更に、T℃から500℃の間を平均冷却速度30℃
/秒以上にて冷却し、500〜300℃の範囲の温度で
巻取ることを特徴とする伸びフランジ性にすぐれる熱延
鋼板の製造方法。 - 【請求項5】重量%にて (a) C 0.05〜0.20%、 Mn 0.50〜2.00%、 Si 1.50%以下、 P 0.10%以下、 S 0.005%以下、及び Cr 2.00%以下を含み、更に、 (b) Ni 1.0%以下、 V 0.2%以下、 Zr 0.1%以下、 Mo 1.0%以下、及び B 20ppm以下よりなる群から選ばれる少なくと
も1種の元素を含み、残部鉄及び不可避的不純物よりな
る鋼をオーステナイト域で圧延を終了し、650℃とパ
ーライト変態が停止する温度T℃の間で5秒以上保持
し、更に、T℃から500℃の間を平均冷却速度30℃
/秒以上にて冷却し、500〜300℃の範囲の温度で
巻取ることを特徴とする伸びフランジ性にすぐれる熱延
鋼板の製造方法。 - 【請求項6】重量%にて (a) C 0.05〜0.20%、 Mn 0.50〜2.00%、 Si 1.50%以下、 P 0.10%以下、 S 0.005%以下、及び Cr 2.00%以下を含み、更に、 (b) Ni 1.0%以下、 V 0.2%以下、 Zr 0.1%以下、 Mo 1.0%以下、及び B 20ppm以下よりなる群から選ばれる少なくと
も1種の元素と、 (c) Ca 0.0020%以下、及び REM 0.0020%以下よりなる群から選ばれる少な
くとも1種の元素とを含み、残部鉄及び不可避的不純物
よりなる鋼をオーステナイト域で圧延を終了し、650
℃とパーライト変態が停止する温度T℃の間で5秒以上
保持し、更に、T℃から500℃の間を平均冷却速度3
0℃/秒以上にて冷却し、500〜300℃の範囲の温
度で巻取ることを特徴とする伸びフランジ性にすぐれる
熱延鋼板の製造方法。 - 【請求項7】重量%にて (a) C 0.05〜0.20%、 Mn 0.50〜2.00%、 Si 1.50%以下、 P 0.10%以下、 S 0.005%以下、及び Cr 2.00%以下を含み、更に、 (b) Ni 1.0%以下、 V 0.2%以下、 Zr 0.1%以下、 Mo 1.0%以下、及び B 20ppm以下よりなる群から選ばれる少なくと
も1種の元素と、 (c) Ca 0.0020%以下、及び REM 0.0020%以下よりなる群から選ばれる少な
くとも1種の元素と、 (d) Cu 1.0%以下、 Ti 0.05%以下、及び Nb 0.05%以下よりなる群から選ばれる少なくとも
1種の元素とを含み、残部鉄及び不可避的不純物よりな
る鋼をオーステナイト域で圧延を終了し、650℃とパ
ーライト変態が停止する温度T℃の間で5秒以上保持
し、更に、T℃から500℃の間を平均冷却速度30℃
/秒以上にて冷却し、500〜300℃の範囲の温度で
巻取ることを特徴とする伸びフランジ性にすぐれる熱延
鋼板の製造方法。
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JP06924095A JP3292619B2 (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 伸びフランジ性にすぐれる熱延鋼板の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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1995
- 1995-03-28 JP JP06924095A patent/JP3292619B2/ja not_active Expired - Fee Related
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