JPH08269521A - 鋼滓のフォーミング現象鎮静剤 - Google Patents

鋼滓のフォーミング現象鎮静剤

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JPH08269521A
JPH08269521A JP9955495A JP9955495A JPH08269521A JP H08269521 A JPH08269521 A JP H08269521A JP 9955495 A JP9955495 A JP 9955495A JP 9955495 A JP9955495 A JP 9955495A JP H08269521 A JPH08269521 A JP H08269521A
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JP
Japan
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steel slag
waste
steel
foaming phenomenon
waste plastic
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Pending
Application number
JP9955495A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Morotomi
正利 諸富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RITSUKUSU KK
Original Assignee
RITSUKUSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォ−ミング現象鎮静効果に優れ、かつ成形
機を損傷させることがなく、しかも鋼浴の熱損失もない
鋼滓のフォ−ミング現象鎮静剤の提供。 【構成】 ちり紙用古紙スラッジ30〜60重量%と廃
プラスチック40〜70重量%からなる鋼滓のフォーミ
ング現象鎮静剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩基性純酸素上吹転炉や
塩基性純酸素上下吹転炉(以下「転炉」という)に於け
る鋼滓のフォーミング現象を鎮静するための鎮静剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】転炉精錬は、主原料である溶銑、屑鉄の
他、鋼滓生成物である焼石灰、蛍石、スケール等の副原
料を投入し、上吹転炉は、炉頂ランスから純酸素を、上
下吹転炉は、純酸素を炉頂ランスから、炉底から酸素ガ
ス、アルゴンガス、窒素ガス、一酸化炭素ガス、LPガ
ス等を上下同時に吹き込んで主原料中の諸成分(C、S
i、Mn、P、S)を酸化除去し目標とする品質の鋼を
得ることを目的とするものであるが、その精錬過程で特
に精錬中程から末期に鋼滓が著しく膨れあがる、いわゆ
るフォーミング現象が現れ、激しい場合は転炉炉口より
溢れることも珍しくない。また、出鋼直前の下吹ガスに
よるフォーミング等もある。
【0003】このようなフォーミング現象が生じると、
炉口より鋼滓が飛散するため、測温、サンプリング、出
鋼傾動等の作業を行なうための炉前傾動作業を鋼滓の鎮
静を待って行わなければならず、その場合製鋼時間を遅
延し、著しく生産性を阻害する。また、製鋼歩留が減少
する。従って、転炉操業において鋼滓のフォーミング現
象を抑える事は非常に重要な意味をもっている。
【0004】このフォ−ミング現象は酸化精練によって
溶鋼界面に生成したCOガス気泡が鋼滓の物理的性質に
より特に粘性が大きい場合膨張したCOガスが鋼滓中に
滞留し停滞するために連続的に発生するCOガスで鋼滓
が膨れ上がるものと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、このフォ−ミン
グ現象を鎮静する鎮静剤としては、たとえば、特公昭5
2−26488号公報,特公昭55−51490号公
報,特公昭57−39291号公報等に記載されたもの
が知られている。しかしながら、これらの鎮静剤は、い
ずれも重量を確保し、鋼滓を破りその中に深く沈めるた
めに耐火性物質や鋼滓等を加えて生産しているから、連
続生産をするときは、これらのものが成形機を損傷し、
短期間の間に補修をしなければならず、生産性が悪いと
いう問題があった。また、そのためにコストがかかると
いう問題もあった。また、従来の鎮静剤はいずれも転炉
内に投入することにより鋼浴温度を低下させるものであ
るから、転炉精練に重要な熱を損失させて生産性を損な
うという問題もあった。
【0006】本発明は、従来の上述のような問題を解決
するために発明したもので、その目的とするところは、
フォ−ミング現象鎮静効果に優れ、かつ成形機を損傷さ
せることがなく、しかも鋼浴の熱損失もない鋼滓のフォ
−ミング現象鎮静剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
に、本発明のフォ−ミング現象鎮静剤は、ちり紙用古紙
スラッジ30〜60重量%と廃プラスチック40〜70
重量%からなる構成を採用した。
【0008】ちり紙用古紙スラッジは、重量を確保して
鋼滓を破りその中に深く沈めるためのものであり、30
〜60重量%を加える。ちり紙用古紙スラッジを使用す
るのは、この中にクレ−が40重量%含まれていて、比
重が大きいからである。ちり紙用古紙スラッジを30〜
60重量%添加するのは、30重量%より少ないときは
鋼滓を破る重量を確保することができないし、また、6
0重量%より多いときは、プラスチックの量が少なく鋼
浴の温度低下を防止する熱量を確保することができない
からである。廃プラスチックとしては、発泡スチロ−ル
や塩化ビニル樹脂等のプラスチックの廃棄物を使用す
る。発泡スチロ−ルは粉砕して5〜10mm程度の大き
さにしてこれを前記スラッジと混合して使用する。塩化
ビニル樹脂製の管等は10mm程度の大きさに切断した
ものを前記スラッジと混合して使用する。廃プラスチッ
クの量は40〜70重量%とする。廃プラスチックを4
0〜70重量%添加するのは、40重量%より少ないと
きは鋼浴の温度低下を防止する熱量を確保することがで
きないし、70重量%より多いとちり紙用古紙スラッジ
の量が少なく鋼滓を破る重量を確保することができない
からである。
【0009】フォ−ミング現象鎮静剤を製造するとき
は、ちり紙用古紙スラッジを乾燥させ、これを前記廃プ
ラスチックと撹拌混練したのち、成形機で加圧押出成形
して円筒状の鎮静剤を製造する。鎮静剤は中央部に貫通
孔をあけて鎮静効果を高めるように表面積を大きく形成
する。尚、成形機で加圧押出成形する際に、加熱する
と、プラスチックを結合材として使用することができる
し、また鎮静剤中の水分を減らすこともできる。
【0010】
【効果】したがって、本発明のフォ−ミング現象鎮静剤
は、前記のように構成しているので、転炉の中に投入す
ると鋼滓の膜を破ってガス抜きを行なうことができる
し、瞬間的に燃焼して燃焼ガスを爆発的に発生し、これ
が鋼滓を撹拌し鋼滓中に停滞しているCOガスを放出す
る作用をし、更には、その爆発的な発熱量により鋼滓及
び鋼浴温度の低下を防止して生産性を高めることができ
る。また、本発明では、ちり紙用古紙スラッジと廃プラ
スチックという産業廃棄物を使用しているから、資源の
有効利用に役立つと共に原料代を安価にできてコストを
下げることができる。また、本発明では、成形機を痛め
る鋼滓を添加していないので、装置のメンテナンス費用
を節約することができその分コストを下げることができ
る。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。25
0トン転炉でフォーミング現象の最も激しい高炭素鋼の
吹錬終了後、通常の投入装置を使ってちり紙用古紙スラ
ッジ60重量%と塩化ビニル樹脂40重量%を混練した
本発明の実施例と製紙スラッジ30重量%と転炉滓65
重量%と炭酸ナトリウム5重量%を混練した従来例につ
いて40Kg/OH投入し、フォーミング現象の鎮静時
間を吹止温度別に、炉前傾動に要した時間測定、即ち、
フォーミング鎮静速度を比較確認した結果を図1に示
す。これによると、本発明の実施例では14秒から17
秒で確実にフォ−ミング現象を鎮静しているのに対し、
従来例では16秒から20秒かかっていることが分か
る。
【0012】次に、鋼浴の熱損失を前記従来例と前記実
施例を使用して確認した結果を図2に示す。これは従来
例と実施例を共に同条件、即ちフォーミング現象の著し
い高炭素鋼鋼種を選び、吹止と同時に吹止温度の測定を
し、次にフォーミング鎮静剤(40Kg/OH)投入
後、直ちに炉前に傾動して炉前温度を測定し、炉前温度
値から吹止温度値を差し引いた値で熱損失の差異を確認
したものである。これによると、実施例では+1℃から
−1℃の範囲内であるのに対して、従来例では−1℃か
ら−3℃の範囲にあり、本実施例では鋼浴の熱損失が少
ないことが分かる。
【0013】以上述べた如く本実施例の鎮静剤は鋼滓中
に投入した場合に塩化ビニル樹脂が急燃焼することによ
り爆発的に発生したガスが鋼滓を撹拌し、鋼滓中に滞留
しているCOガスを放出し、短時間でフォ−ミング現象
を鎮静することができるし、また、一方燃焼熱量が冷材
添加物の吸熱量を上回るため鋼浴の温度の低下を防いで
転炉作業の生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例と従来例の鎮静剤を使用したフォ
−ミング現象の鎮静時間を示すグラフである。
【図2】本発明実施例と従来例の鎮静剤を使用した鋼浴
の熱損失を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ちり紙用古紙スラッジ30〜60重量%
    と廃プラスチック40〜70重量%からなる鋼滓のフォ
    ーミング現象鎮静剤。
JP9955495A 1995-04-01 1995-04-01 鋼滓のフォーミング現象鎮静剤 Pending JPH08269521A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7537638B2 (en) * 2002-05-15 2009-05-26 Peter Geoffrey Pope Metallurgical slag
CN103540706A (zh) * 2012-07-11 2014-01-29 攀钢集团研究院有限公司 一种抑制炉渣泡沫化的方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07145417A (ja) * 1993-11-22 1995-06-06 Aikoo Kk スラグの泡立ち抑制剤

Patent Citations (1)

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