JPH07278637A - 製鋼用助剤 - Google Patents
製鋼用助剤Info
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- JPH07278637A JPH07278637A JP9790794A JP9790794A JPH07278637A JP H07278637 A JPH07278637 A JP H07278637A JP 9790794 A JP9790794 A JP 9790794A JP 9790794 A JP9790794 A JP 9790794A JP H07278637 A JPH07278637 A JP H07278637A
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- JP
- Japan
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- slag
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- steel
- auxiliary material
- electric furnace
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 転炉,電気炉,平炉等を用いて製鋼精錬を行
うに当り、産業廃棄物プラスチック,炉ダストおよびア
ルミニウム残灰を混練,溶融,押出し,成型して得た製
鋼用助剤を酸素と共に熔鋼に吹き込むことにより、製鋼
用熱源の使用を節減できる製鋼用助剤の提供。 【構成】 産業廃棄物プラスチックを重量比で15〜9
0%、電気炉ダストもしくは転炉ダストを4〜35%、
酸化アルミニウムを30%以上含有するアルミニウム残
灰6〜50%からなる混合物を100〜300℃に加
熱、溶融、混練した後成型を行って製鋼用助剤とする。
うに当り、産業廃棄物プラスチック,炉ダストおよびア
ルミニウム残灰を混練,溶融,押出し,成型して得た製
鋼用助剤を酸素と共に熔鋼に吹き込むことにより、製鋼
用熱源の使用を節減できる製鋼用助剤の提供。 【構成】 産業廃棄物プラスチックを重量比で15〜9
0%、電気炉ダストもしくは転炉ダストを4〜35%、
酸化アルミニウムを30%以上含有するアルミニウム残
灰6〜50%からなる混合物を100〜300℃に加
熱、溶融、混練した後成型を行って製鋼用助剤とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転炉,電気炉,平炉等
による製鋼・精錬に当って、溶鋼及びスラグの加熱昇温
・燃焼を促進する製鋼用助剤に関する。
による製鋼・精錬に当って、溶鋼及びスラグの加熱昇温
・燃焼を促進する製鋼用助剤に関する。
【0002】
【従来の技術】転炉,電気炉,平炉等を用いて鉄鋼を製
造する場合、原料銑鉄,鉄屑等を製鋼炉に投入、酸素ガ
ス,電力,ガス,重油等の熱源を使用して熔落,酸化精
錬,還元精錬を行っている。かくして、これら熱源のコ
ストは鉄鋼の製造コストの中で大きなウェイトを占め、
そのコスト削減が強く要望されており、各種の方策が試
みられている。
造する場合、原料銑鉄,鉄屑等を製鋼炉に投入、酸素ガ
ス,電力,ガス,重油等の熱源を使用して熔落,酸化精
錬,還元精錬を行っている。かくして、これら熱源のコ
ストは鉄鋼の製造コストの中で大きなウェイトを占め、
そのコスト削減が強く要望されており、各種の方策が試
みられている。
【0003】例えば、酸化精錬を行った後除滓し、還元
精錬に当って、造滓剤として石灰石,フッ化カルシウ
ム,カルシウムシリコン,フエロシリコンを加える方
法、また酸素吹錬後のクロム合金鋼のスラグにアルミニ
ウム残灰またはアルミニウムの少量を含むアルミニウム
残灰を用いて還元スラグの生成を促進せしめて精錬を効
率化する方法(特公昭45−28698)。
精錬に当って、造滓剤として石灰石,フッ化カルシウ
ム,カルシウムシリコン,フエロシリコンを加える方
法、また酸素吹錬後のクロム合金鋼のスラグにアルミニ
ウム残灰またはアルミニウムの少量を含むアルミニウム
残灰を用いて還元スラグの生成を促進せしめて精錬を効
率化する方法(特公昭45−28698)。
【0004】酸化アルミニウムを30%以上含有するア
ルミニウム残灰,ポルトランドセメント若しくはアルミ
ナセメント,炭酸カルシウムまたは水酸化カルシウム、
および塩化マグネシウム若しくは塩化ナトリウムを混合
成型した造滓剤を用いることによって、アルミニウム灰
の飛散防止とスラグ生成を促進することによって精錬効
率を高め、ひいては熱源の使用量低減を図る方法が知ら
れている(特公昭50−6410)が、これらはいずれ
も間接的な熱源コストの削減方法であり、未だ満足すべ
きものでない。
ルミニウム残灰,ポルトランドセメント若しくはアルミ
ナセメント,炭酸カルシウムまたは水酸化カルシウム、
および塩化マグネシウム若しくは塩化ナトリウムを混合
成型した造滓剤を用いることによって、アルミニウム灰
の飛散防止とスラグ生成を促進することによって精錬効
率を高め、ひいては熱源の使用量低減を図る方法が知ら
れている(特公昭50−6410)が、これらはいずれ
も間接的な熱源コストの削減方法であり、未だ満足すべ
きものでない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、転炉,電気
炉,平炉等による製鋼・精錬に当って、溶鋼およびスラ
グの加熱昇温と燃焼を促進して熱源コストの大巾低減を
可能とする製鋼用助剤を提供することを目的とする。さ
らに、本発明は、炭酸ガスによるボイリング撹拌によっ
て、均一なスラグが得られると共に、流動性が高く、ス
ラグと溶鋼表面との密着性に優れた還元性ホワイトスラ
グの製造法を提供することをも、目的とする。
炉,平炉等による製鋼・精錬に当って、溶鋼およびスラ
グの加熱昇温と燃焼を促進して熱源コストの大巾低減を
可能とする製鋼用助剤を提供することを目的とする。さ
らに、本発明は、炭酸ガスによるボイリング撹拌によっ
て、均一なスラグが得られると共に、流動性が高く、ス
ラグと溶鋼表面との密着性に優れた還元性ホワイトスラ
グの製造法を提供することをも、目的とする。
【0006】本発明者は、熱硬化性、熱軟化性または熱
可塑性樹脂等のプラスチック性産業廃棄物を重量比で1
5〜90部、電気炉ダスト若しくは転炉ダストを4〜3
5部、および酸化アルミニウムを30%以上含有するア
ルミニウム残灰6〜50部とからなる混合物を100〜
300℃に加熱して混練した後成型した製鋼用助剤を、
酸素または空気と共に鉄ランスパイプを通して吹き込ん
で加熱製鋼を行うことによって、溶鋼の昇温が大巾に加
速され、その結果熱源コストが大巾に節減されることを
見出し、本発明を完成した。
可塑性樹脂等のプラスチック性産業廃棄物を重量比で1
5〜90部、電気炉ダスト若しくは転炉ダストを4〜3
5部、および酸化アルミニウムを30%以上含有するア
ルミニウム残灰6〜50部とからなる混合物を100〜
300℃に加熱して混練した後成型した製鋼用助剤を、
酸素または空気と共に鉄ランスパイプを通して吹き込ん
で加熱製鋼を行うことによって、溶鋼の昇温が大巾に加
速され、その結果熱源コストが大巾に節減されることを
見出し、本発明を完成した。
【0007】また、本発明者は、従来技術によれば酸化
反応剤であるアルミニウムが溶鋼中に入り込み成分調整
に困難を来たしたり、酸化反応生成物であるアルミナ
(Al2 O3 )が溶鋼中に混入して製品中にキズや穴を
もたらす不良製品の生成を避け難かったのに対し、上記
燃焼助剤をガス状酸素と共に吹き込んで加熱溶鋼するこ
とによってこれらの欠点も回避されることを見出した。
反応剤であるアルミニウムが溶鋼中に入り込み成分調整
に困難を来たしたり、酸化反応生成物であるアルミナ
(Al2 O3 )が溶鋼中に混入して製品中にキズや穴を
もたらす不良製品の生成を避け難かったのに対し、上記
燃焼助剤をガス状酸素と共に吹き込んで加熱溶鋼するこ
とによってこれらの欠点も回避されることを見出した。
【0008】更にまた、本発明者は、還元精錬工程にお
いて、生石灰、螢石等の通常の添加物と共に上記燃焼助
剤を使用して精錬を行うことによって、生成するスラグ
はCa O−SiO2 系のスラグから塩基度が変ることな
くCaO−SiO2 −Al2O3 系のスラグとなって、
低融点で且つ流動性と、スラグと溶鋼表面との密着性に
優れた還元性白滓(ホワイト・スラグ)が得られること
をも見出し、本発明を完成したものである。
いて、生石灰、螢石等の通常の添加物と共に上記燃焼助
剤を使用して精錬を行うことによって、生成するスラグ
はCa O−SiO2 系のスラグから塩基度が変ることな
くCaO−SiO2 −Al2O3 系のスラグとなって、
低融点で且つ流動性と、スラグと溶鋼表面との密着性に
優れた還元性白滓(ホワイト・スラグ)が得られること
をも見出し、本発明を完成したものである。
【0009】本発明の製鋼用助剤は次の如くして製造さ
れる。例えば、ニクロム線による加熱溶融部分を内蔵す
る混練押出し成型機に、所定量のプラスチック性産業廃
棄物、電気炉ダストもしくは転炉ダスト、および酸化ア
ルミニウムを30%以上含有するアルミニウム残灰を投
入し、
れる。例えば、ニクロム線による加熱溶融部分を内蔵す
る混練押出し成型機に、所定量のプラスチック性産業廃
棄物、電気炉ダストもしくは転炉ダスト、および酸化ア
ルミニウムを30%以上含有するアルミニウム残灰を投
入し、
【0010】100乃至300℃、好ましくは160〜
250℃に加熱する。この際、加圧してもよい。混合物
が均一に混練・溶融したところで押出し冷却後細断、切
断、解砕を行って目的物を得る。本目的物は、粒状,球
状,多角球体,粉状(但し200メッシュ以上),板状
のいずれの形状であってもよいが、使用に当って通常、
直径10mm乃至50mmの鉄ランス・パイプを酸素ま
たは空気と共に製鋼炉内に送入される大きさであればよ
い。例えば、直径3mm、長さ5mm程度の固型物が良
好な結果をもたらす。
250℃に加熱する。この際、加圧してもよい。混合物
が均一に混練・溶融したところで押出し冷却後細断、切
断、解砕を行って目的物を得る。本目的物は、粒状,球
状,多角球体,粉状(但し200メッシュ以上),板状
のいずれの形状であってもよいが、使用に当って通常、
直径10mm乃至50mmの鉄ランス・パイプを酸素ま
たは空気と共に製鋼炉内に送入される大きさであればよ
い。例えば、直径3mm、長さ5mm程度の固型物が良
好な結果をもたらす。
【0011】使用される産業廃棄物プラスチックとして
は熱硬化性、熱軟化性あるいは熱可塑性のポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリエステル,塩
化ビニール,ポリエチレンテレフタレート,アクリル樹
脂等があげられる。その使用量は、生成する燃焼用助剤
中、重量比で15〜90%であり、10%未満では成型
物とするのが困難な上に、炉内に添加する前に崩壊する
ので好ましくない。
は熱硬化性、熱軟化性あるいは熱可塑性のポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリエステル,塩
化ビニール,ポリエチレンテレフタレート,アクリル樹
脂等があげられる。その使用量は、生成する燃焼用助剤
中、重量比で15〜90%であり、10%未満では成型
物とするのが困難な上に、炉内に添加する前に崩壊する
ので好ましくない。
【0012】電気炉ダスト、転炉ダストは4〜35%の
範囲で配合される。また、酸化アルミニウムを30%以
上含有するアルミニウム残灰は、6〜50%の範囲で使
用される。
範囲で配合される。また、酸化アルミニウムを30%以
上含有するアルミニウム残灰は、6〜50%の範囲で使
用される。
【0013】更に、生石灰を5〜15、好ましくは5〜
10部混合することによって、一層好ましい製品が得ら
れる。即ち、アルミニウム残灰中の酸化アルミニウムと
ダスト中のSiO2 が反応して、CaO−SiO2 の二
元系のスラグが、CaO−SiO2 −Al2 O3 の三元
系スラグとなって融点を低下せしめると共に流動性の良
好なスラグが生成することは公知であるが、かくして得
られた本発明製品を生石灰及び螢石等の通常の添加物と
共に還元工程において使用した場合、一層流動性と、ス
ラグと溶鋼表面との密着性に優れた還元性白滓が得られ
る。
10部混合することによって、一層好ましい製品が得ら
れる。即ち、アルミニウム残灰中の酸化アルミニウムと
ダスト中のSiO2 が反応して、CaO−SiO2 の二
元系のスラグが、CaO−SiO2 −Al2 O3 の三元
系スラグとなって融点を低下せしめると共に流動性の良
好なスラグが生成することは公知であるが、かくして得
られた本発明製品を生石灰及び螢石等の通常の添加物と
共に還元工程において使用した場合、一層流動性と、ス
ラグと溶鋼表面との密着性に優れた還元性白滓が得られ
る。
【0014】かくして得られた製鋼用助剤は、酸素,空
気と共に製鋼用転炉,電気炉,平炉にインジェクション
パイプやランスパイプを通して溶鋼表面、溶鋼中に添加
する。特に、熔落,酸化精錬,除滓を行った後、還元精
錬期に使用するとき短時間で高い昇熱効果が得られ、大
巾な熱源コストの節減がはかれる。また、この還元精練
期に使用すると、プラスチックの燃焼により炭酸ガスを
発生。これによるボイリング効果によってスラグを効果
的に撹拌する結果、均一度の高いスラグが短時間に生成
する。あるいは、サブランスを用いて、黒煙やガス発生
の多いときに集中的に用いても効果が高い。更に、スク
ラップ予熱炉用に、スクラップの間にサンドイッチ状に
敷き込んで使用することもできる。
気と共に製鋼用転炉,電気炉,平炉にインジェクション
パイプやランスパイプを通して溶鋼表面、溶鋼中に添加
する。特に、熔落,酸化精錬,除滓を行った後、還元精
錬期に使用するとき短時間で高い昇熱効果が得られ、大
巾な熱源コストの節減がはかれる。また、この還元精練
期に使用すると、プラスチックの燃焼により炭酸ガスを
発生。これによるボイリング効果によってスラグを効果
的に撹拌する結果、均一度の高いスラグが短時間に生成
する。あるいは、サブランスを用いて、黒煙やガス発生
の多いときに集中的に用いても効果が高い。更に、スク
ラップ予熱炉用に、スクラップの間にサンドイッチ状に
敷き込んで使用することもできる。
【0015】
【実施例】以下実施例によって、本発明を説明する。 (実施例1)製鋼用助剤の製造 下記の化学組成を有するポリエチレン廃棄物、転炉ダス
ト及びアルミニウム残灰を表1の如き重量ずつ混合、各
混合物をニクロム線による加熱溶融器を内蔵する混練押
出機に投入、200℃で30分間混練・溶融後押し出し
を行った。冷風を用いて50℃まで冷却した後、切断
し、直径3mm、長さ5mmの柱状の燃焼助剤組成物各
100トンを得た。
ト及びアルミニウム残灰を表1の如き重量ずつ混合、各
混合物をニクロム線による加熱溶融器を内蔵する混練押
出機に投入、200℃で30分間混練・溶融後押し出し
を行った。冷風を用いて50℃まで冷却した後、切断
し、直径3mm、長さ5mmの柱状の燃焼助剤組成物各
100トンを得た。
【0016】
【0017】
【表1】
【0018】次に、本発明の溶鋼用助燃焼剤を用いた溶
鋼実施例により昇熱・昇温の試験例及びホワイトスラグ
生成の試験例を示す。 (試験例1)図1は、本発明の製品を使用してアルミキ
ルド鋼を精錬したときに用いた転炉の断面図である。図
1において、取鍋1内の溶鋼2の上面にキャップ型浸漬
管3が配置されている。取鍋溶鋼2を撹拌するために取
鍋1の底部にポーラスプラグ6が埋設されている。
鋼実施例により昇熱・昇温の試験例及びホワイトスラグ
生成の試験例を示す。 (試験例1)図1は、本発明の製品を使用してアルミキ
ルド鋼を精錬したときに用いた転炉の断面図である。図
1において、取鍋1内の溶鋼2の上面にキャップ型浸漬
管3が配置されている。取鍋溶鋼2を撹拌するために取
鍋1の底部にポーラスプラグ6が埋設されている。
【0019】昇熱作業にあたって、浸漬管3を100ト
ンのアルミキルド鋼の溶鋼2内に浸漬するに先立ち、ポ
ーラスプラグ6からアルゴンガスを450リットル/分
の速度で吹き込んで、取鍋1内のスラグ7を排除した
後、浸漬管3を溶鋼2に浸漬した。次いで、本発明の製
品投入管4から実施例1で得た各発明製品を、27Kg/
分の速度にて初期投入し、次に上吹酸素ランス5から上
吹酸素量1100m3 /時にて連続的に送酸素を行っ
て、本発明製品を完全に燃焼させた。
ンのアルミキルド鋼の溶鋼2内に浸漬するに先立ち、ポ
ーラスプラグ6からアルゴンガスを450リットル/分
の速度で吹き込んで、取鍋1内のスラグ7を排除した
後、浸漬管3を溶鋼2に浸漬した。次いで、本発明の製
品投入管4から実施例1で得た各発明製品を、27Kg/
分の速度にて初期投入し、次に上吹酸素ランス5から上
吹酸素量1100m3 /時にて連続的に送酸素を行っ
て、本発明製品を完全に燃焼させた。
【0020】10分間の燃焼により、アルミキルド溶鋼
の昇熱度を表2に示す。
の昇熱度を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】(試験例2)通常の転炉操業において、取
鍋に受鋼し、取鍋内の転炉スラグを除去した後、溶鋼表
面にスラグを添加した。二次精錬に当り、アルゴンガス
を吹き込んで溶鋼撹拌を行いながら、酸素ガスを湯面に
向けて吹付け、その吹付け点に本発明製品(ロ)をサブ
ランスを通して供給、燃焼させた。その結果、燃焼時間
10分間で、酸素吹き付けのみの場合に比べて溶鋼の昇
温度は5℃高かった。
鍋に受鋼し、取鍋内の転炉スラグを除去した後、溶鋼表
面にスラグを添加した。二次精錬に当り、アルゴンガス
を吹き込んで溶鋼撹拌を行いながら、酸素ガスを湯面に
向けて吹付け、その吹付け点に本発明製品(ロ)をサブ
ランスを通して供給、燃焼させた。その結果、燃焼時間
10分間で、酸素吹き付けのみの場合に比べて溶鋼の昇
温度は5℃高かった。
【0023】操業条件: 取鍋容量 100トン 受鋼重量 80トン 鋼 種 アルミキルド鋼 アルゴン上吹量 1.5m3 /分 酸素上吹量 18m3 /分 熔湯との距離 300mm 本発明製品(ロ)の供給量 1.8Kg/分(但
し5mm角状)
し5mm角状)
【0024】(試験例3)電気炉操業によりスクラップ
を炉内に投入、助燃剤として実施例1で得た本発明製品
(イ)を酸素と共に吹き込みながら15分間燃焼させ
た。その後は通常通り電気炉精錬を行った。カッティン
グ作業も通常通り実施した。
を炉内に投入、助燃剤として実施例1で得た本発明製品
(イ)を酸素と共に吹き込みながら15分間燃焼させ
た。その後は通常通り電気炉精錬を行った。カッティン
グ作業も通常通り実施した。
【0025】操業条件: 電気炉熔解量 60トン 鋼種 SS−41 酸素吹込量 8m3 /分 酸素ランス 20A 本発明製品供給量 10Kg/分 本発明製品の形状 5mm角状 その結果、通常操業による溶解時間は55分を要すると
ころ、本発明製品を使用したときは、45分を要するに
とどまった。
ころ、本発明製品を使用したときは、45分を要するに
とどまった。
【0026】(実施例2)ポリエチレン廃棄物20K
g、電炉ダスト15Kg、アルミニウム残灰50Kgお
よび生石灰15Kgを実施例1と同様にして混練、過熱
溶融した後押出し成型して、円柱状製鋼用助剤100K
gを得た。電気炉操業で、酸化精錬終了後除滓を行な
い、次いで還元精錬を行なうに当り、合金鉄、生石灰、
螢石等、通常の添加物と共に上に得た本発明製品を3K
g/トン添加して還元精錬を行った。
g、電炉ダスト15Kg、アルミニウム残灰50Kgお
よび生石灰15Kgを実施例1と同様にして混練、過熱
溶融した後押出し成型して、円柱状製鋼用助剤100K
gを得た。電気炉操業で、酸化精錬終了後除滓を行な
い、次いで還元精錬を行なうに当り、合金鉄、生石灰、
螢石等、通常の添加物と共に上に得た本発明製品を3K
g/トン添加して還元精錬を行った。
【0027】操業条件: 電気炉熔解量 15トン 鋼種 一般構造用鋼 還元精錬時間 13分 スラグ除去 除去率80%(残留スラグ量約6
00Kg)
00Kg)
【0028】その結果、本発明製品は、その添加直後に
スラグ溶鋼の顕熱により、直ちに燃焼し、表3に示した
如く、スラグの温度降下を防止乃至昇温度が良好に図
れ、また、炭酸ガスの発生に伴いガスのボイリング効果
によってスラグが均一に攪拌されて、5分間で良好なホ
ワイトスラグが生成した。一方従来法によるときは、ホ
ワイトスラグの生成に10分を要している。
スラグ溶鋼の顕熱により、直ちに燃焼し、表3に示した
如く、スラグの温度降下を防止乃至昇温度が良好に図
れ、また、炭酸ガスの発生に伴いガスのボイリング効果
によってスラグが均一に攪拌されて、5分間で良好なホ
ワイトスラグが生成した。一方従来法によるときは、ホ
ワイトスラグの生成に10分を要している。
【0029】
【表3】
【0030】 (i) Si歩留 72%(通常方法では64%) (ii)Fe−Si使用量 3.7Kg/トン(通常方法
4.3Kg/トン) (iii) スラグの性状 CaO−SiO2 −Al2 O3
三元系スラグが生成しており、また流動性の良好なホワ
イトスラグであった。スラグ成分の分析値を表4に示
す。
4.3Kg/トン) (iii) スラグの性状 CaO−SiO2 −Al2 O3
三元系スラグが生成しており、また流動性の良好なホワ
イトスラグであった。スラグ成分の分析値を表4に示
す。
【0031】
【表4】
【0032】
【発明の効果】本発明の製品である製鋼用助剤を製鋼時
に使用することによって、溶鋼の昇温度が早まり、また
燃焼時間が大巾に短縮される結果、製鋼に当って使用す
る熱源コストが大巾に節減でき、製造コストの削減が図
れる。また、還元精錬に当って本発明製品を造滓剤とし
ても使用することにより、流動性に優れたホワイトスラ
グが得られると共に、Siの歩留りが大巾に改善され、
またFe−Siの使用量(補充量)も節減される。
に使用することによって、溶鋼の昇温度が早まり、また
燃焼時間が大巾に短縮される結果、製鋼に当って使用す
る熱源コストが大巾に節減でき、製造コストの削減が図
れる。また、還元精錬に当って本発明製品を造滓剤とし
ても使用することにより、流動性に優れたホワイトスラ
グが得られると共に、Siの歩留りが大巾に改善され、
またFe−Siの使用量(補充量)も節減される。
【図1】図1は、本発明によって得られる製鋼用助剤を
使用して製鋼を行うに当り用いられる転炉の断面図であ
る。
使用して製鋼を行うに当り用いられる転炉の断面図であ
る。
1 取鍋 2 溶鋼 3 浸漬管 4 本発明の製品を投入するサブランス 5 上吹酸素ランス 6 ポーラスプラグ 7 スラグ
Claims (2)
- 【請求項1】 産業廃棄物プラスチックを重量比で15
〜90部、電気炉ダスト若しくは転炉ダストを4〜35
部、および酸化アルミニウムを30%以上含有するアル
ミニウム残灰6〜50部とからなる混合物を100〜3
00℃に加熱して混練した後成型してなる製鋼用助剤。 - 【請求項2】 産業廃棄物プラスチックを重量比で10
〜50部、電気炉ダスト若しくは転炉ダストを4〜35
部、酸化アルミニウムを30%以上含有するアルミニウ
ム残灰6〜50部、および生石灰を5〜15部からなる
混合物を100〜300℃に加熱して混練した後成型し
てなる製鋼用助剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9790794A JPH07278637A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 製鋼用助剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9790794A JPH07278637A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 製鋼用助剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07278637A true JPH07278637A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=14204796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9790794A Pending JPH07278637A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 製鋼用助剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07278637A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0894846A3 (de) * | 1997-07-22 | 1999-04-14 | Mutabor GmbH, Management für Umwelt Technologie, Abfallwirtschaft Beratung Organisation und Verkauf Recycling | Feinteiliger Brennstoff, sowie Verfahren zur Herstellung desselben |
US6902832B2 (en) | 2000-07-07 | 2005-06-07 | Chisso Corporation | Charge-transporting material containing diazapentacene derivative, luminescent material, and organic electroluminescent element employing these |
CN107937657A (zh) * | 2017-11-24 | 2018-04-20 | 张洪战 | 一种转炉高效升温剂 |
JP2018178171A (ja) * | 2017-04-06 | 2018-11-15 | 株式会社アビヅ | 製鋼用副資材 |
-
1994
- 1994-04-13 JP JP9790794A patent/JPH07278637A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0894846A3 (de) * | 1997-07-22 | 1999-04-14 | Mutabor GmbH, Management für Umwelt Technologie, Abfallwirtschaft Beratung Organisation und Verkauf Recycling | Feinteiliger Brennstoff, sowie Verfahren zur Herstellung desselben |
US6902832B2 (en) | 2000-07-07 | 2005-06-07 | Chisso Corporation | Charge-transporting material containing diazapentacene derivative, luminescent material, and organic electroluminescent element employing these |
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