JPH08269423A - 導電性接着剤 - Google Patents

導電性接着剤

Info

Publication number
JPH08269423A
JPH08269423A JP9317695A JP9317695A JPH08269423A JP H08269423 A JPH08269423 A JP H08269423A JP 9317695 A JP9317695 A JP 9317695A JP 9317695 A JP9317695 A JP 9317695A JP H08269423 A JPH08269423 A JP H08269423A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
polyvinyl butyral
curing agent
silver powder
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9317695A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Tanaka
政史 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP9317695A priority Critical patent/JPH08269423A/ja
Publication of JPH08269423A publication Critical patent/JPH08269423A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/321Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 FPC基板に対応しうる応力緩和性を備え、
かつ、導電性、接着性、耐熱性、耐湿性、可燒性、作業
性に優れた硬化物を与える導電性接着剤を提供する。 【構成】 銀粉、ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル型エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤、ポリビニルブ
チラール、溶剤を必須成分として有し、ポリビニルブチ
ラールに対する前記エポキシ樹脂と硬化剤と硬化促進剤
との合計の重量比が95/5〜50/50であり、かつ
前記エポキシ樹脂と硬化剤と硬化促進剤とポリビニルブ
チラールと溶剤との合計に対する銀粉の重量比が85/
15〜55/45であることを特徴とする導電性接着
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性接着剤に関し、
特に、LED、IC等の半導体素子、およびチップ抵抗
体、チップLED等のチップ部品をリードフレーム、プ
リント配線板(PWB)、フレキシブルプリント基板
(FPC)等の基板に設置する際に使用される導電性接
着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】導電性接着剤は、半導体素子やチップ部
品をリードフレームや各種基板に接着し、電気的または
熱的導通を得るために用いられる。従来、半導体素子や
チップ部品をリードフレームまたは基板上に金−シリコ
ン共晶ハンダや錫−鉛ハンダ等のハンダを用いることが
主流であった。しかし、このようなハンダには、金が高
価であること、応力緩和性に欠けること、耐熱性に欠け
ること、作業温度が比較的高温であって作業性に欠ける
ことなどの問題があったため、最近では導電性接着剤の
使用が主流となってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体素子やチ
ップ部品の実装は高密度化、小型化、さらに低価格化が
求められ、基板の材料は多種多様になり、3次元曲面も
簡単に作られるポリイミド、ポリエステル、ポリエチレ
ンテレフタレート等、フレキシビリティのあるプラステ
ィック製のフレキシブルプリント基板(FPC基板)が
用いられる機会が多くなっている。このようなFPC基
板に部品を実装する際には、基板の耐熱性が低いことか
らハンダでは使用しうる基板が限られてしまっていた
が、低い硬化温度で用いられる導電性接着剤を使うこと
により多くの種類の基板が使用できるという利点から、
導電性接着剤の使用が主流になりつつある。導電性接着
剤に要求される特性は、導電性、接着性はもとより、耐
熱性、応力緩和性、可燒性、作業性、耐湿性である。
【0004】導電性接着剤は、一般的に導電性粉体、有
機樹脂、溶剤、触媒などから構成される。導電性粉体に
は金、銀、銅、カーボン等が用いられる。有機樹脂には
エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリ
エステル樹脂、ウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂が用いら
れ、溶剤はこれらの樹脂と相溶性のあるものが用いられ
ている。しかし、導電性接着剤において、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を用いた場合、F
PC基板に対応できる応力緩和性が無く、ポリエステル
樹脂、ウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂を用いた場合、応
力緩和性はあるが耐熱性が弱い等の欠点がある。
【0005】従って、応力緩和性と耐熱性の両者を発揮
する有機樹脂が強く望まれている。有機樹脂の改良例と
して熱硬化性有機バインダーとポリビニルアセタールを
混合した例(特開平4−139267号公報)がある。
しかし、この有機樹脂の用途は、本発明の用途とは全く
異なる。また、この公報中に熱硬化性有機バインダーの
一例としてエポキシ樹脂を挙げているが、その全てに応
力緩和性と高い接着性等が備わっているわけではなく、
また、どの様なエポキシ樹脂を使用すればよいのかとい
う開示が全くない。そこで、本発明の目的は、前記の欠
点を解消し、FPC基板に対応しうる応力緩和性を備
え、かつ導電性、接着性、耐熱性、耐湿性、可燒性、作
業性に優れた硬化物を与える導電性接着剤を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の導電性接着剤は、銀粉、ビスフェノール
Aジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、硬化剤、硬化
促進剤、ポリビニルブチラール、溶剤を必須成分として
有し、ポリビニルブチラールに対するビスフェノールA
ジグリシジルエーテル型のエポキシ樹脂と硬化剤と硬化
促進剤とポリビニルブチラールの合計量が重量比で95
/5〜50/50であり、かつ(ビスフェノールAジグ
リシジルエーテル型エポキシ樹脂+硬化剤+硬化促進剤
+ポリビニルブチラール+溶剤)の合計量に対する銀粉
の量が重量比で85/15〜55/45である。
【0007】また、本発明の導電性接着剤は、銀粉、ビ
スフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、
硬化剤、ポリビニルブチラール、溶剤を必須成分として
有し、ポリビニルブチラールに対するビスフェノールA
ジグリシジルエーテル型のエポキシ樹脂と硬化剤との合
計量が重量比で95/5〜45/50であり、かつ(ビ
スフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂+
硬化剤+ポリビニルブチラール+溶剤)の合計量に対す
る銀粉の量が重量比で85/15〜55/45である。
【0008】
【作用】本発明において、銀粉の形状や粒径は特に限定
しないが、使用方法から考えるに、高い導電性(1×1
-3Ω・cm以下)を得られる銀粉が必要である。一般
的にはフレーク状の銀粉を用いると高い導電性が得られ
やすいが、他の形状で高い導電性が得られればそのよう
な銀粉でも差し支えはない。また、接着剤の印刷性を考
慮すると、銀粉の平均粒径は10μm以下が好ましい。
本発明に用いるビスフェノールAジグリシジルエーテル
型エポキシ樹脂は、エポキシ当量が160〜230で、
接着剤として使用することを考えると、液状のものが望
ましい。エポキシ当量が160未満のものを得ることが
困難であり、エポキシ当量が230を越えると、固形状
のものが多くなる。また、電子材料に使用されることを
考えると、塩素イオンをはじめとするイオン性不純物な
どが800ppm以下であることが望ましい。
【0009】本発明に用いる硬化剤としては、加熱時に
エポキシ樹脂と速やかに硬化反応を生じ、かつ室温で長
期間の貯蔵安定性を満足できるものであれば特に制限し
ない。硬化剤としては、アミン化合物、尿素化合物、フ
ェノールノボラック化合物、ピロメリット酸無水物、ト
リメリット酸無水物等の多塩基酸無水物があるが、貯蔵
安定性、硬化物の耐湿性、接着性を考慮すると、アミン
化合物、尿素化合物、フェノール化合物などが適当であ
る。硬化促進剤は、アミン塩、イミダゾール類、ブロッ
クイソシアネート類などで、前記エポキシ樹脂、硬化剤
と熱化学反応を起こし、硬化促進作用があるので、併用
するのが望ましい。本発明に用いるポリビニルブチラー
ルは、次に示す一般式(化1)で表される。
【0010】
【化1】
【0011】ポリビニルブチラールは、ポリビニルアル
コールにブチルアルデヒドを反応させて得られるが、こ
の反応の際に水酸基とアセチル基が残るため、化1のよ
うな構造をとり、その反応条件により化1のl、m、n
の割合を変えることができることが知られている。本発
明に用いるポリビニルブチラールは、その構造中にブチ
ラール基を55〜75mol%、アセチル基を5mol
%以下、アルコール基を20〜45mol%を有してい
るものが望ましい。
【0012】ブチラール基が55mol%未満である
と、軟化性が得られにくくなり、75mol%より大き
くなると、ブチラール化度の理論限界に近づけることが
困難になる。さらに、ポリビニルブチラール樹脂の平均
重合度は200〜1000が良く、望ましくは200か
ら500程度の低重合度のものが好ましい。平均重合度
が200未満のものは得ることが困難であり、1000
より大きいものは溶解性が低く、接着剤として使用する
には好ましくない。アセチル基は、ポリビニルブチラー
ル作製時のケン化の工程で僅かに残るため、0%にする
ことは困難であり、5mol%より多くなると、接着性
に影響が及ぶ。アルコール基は、20mol%以下であ
ると、エポキシ樹脂との反応が進行しにくくなり、未反
応分が多くなり、熱硬化性を示さなくなるので好ましく
ない。遂に、45mol%より多くなると、相対的にブ
チラール基が減ってしまうので好ましくない。
【0013】本発明に用いる溶剤は、本発明に用いるエ
ポキシ樹脂とポリビニルブチラールとの双方に相溶性が
あるものか、エポキシ樹脂と相溶性があるものとポリビ
ニルブチラールと相溶性があるもので、互いに溶剤同士
が相溶性があるものの混合物がよい。例としては、エチ
レングリコールモノメチルエーテル(別名ブチルセロソ
ルブ)、エチレングリコールモノエチルエーテル、2−
ヒドロオキシプロパン酸エチル、ジエチレングリコール
モノブチルエーテル等が挙げられる。そのほかにエポキ
シ樹脂の溶剤として使われるモノエポキシ化合物も使用
できる。本発明において、ポリビニルブチラールに対す
るビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂と硬化剤と硬化促進剤との合計量の重量割合を95/
5〜50/50としているが、これは95/5より大き
くなるとフレキシビリティが得られなくなり、50/5
0より小さくなるとエポキシ樹脂中のエポキシ官能基と
の架橋反応において未反応分が多くなり、熱可塑性樹脂
としての特性が大きく生じてしまい、耐熱性が低下して
しまうからである。なお、上記重量比を数1で示す。
【0014】
【数1】
【0015】但し、はビスフェノールAジグリシジル
エーテル型エポキシ樹脂の量、は硬化剤および硬化促
進剤の量、はポリビニルブチラールの量である。ま
た、ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ
樹脂と、硬化剤と、硬化促進剤と、ポリビニルプチラー
ルと、溶剤との合計量に対する銀粉の重量割合が85/
15〜55/45とするのは、銀粉の割合がこの重量割
合を超えると、粘度が著しく増加し、接着力、作業性な
どの特性が低下し、この重量割合未満であると、導電性
が低下して好ましくないからである。なお、前記重量比
を数2で示す。
【0016】
【数2】
【0017】但し、は銀粉の量、はビスフェノール
Aジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂の量、は硬化
剤および硬化促進剤の量、はポリビニルブチラールの
量、は溶剤の量である。
【0018】
【実施例】表1に実施例1〜6および比較例7〜14に
用いた銀粉およびエポキシ樹脂混合物の量を示す。表1
中において、銀粉は導電性接着剤ではよく使用される、
1〜20μmの間に粉度分布しているフレーク上のもの
を用いた。エポキシ樹脂混合物中のエポキシ樹脂Aは、
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型のものを、エ
ポキシ樹脂Bは、ノボラックグリシジルエーテル型のも
のを使用した。表2に実施例1〜6および比較例7〜1
4に用いたPVB溶液および溶剤ブチルソルブの量を示
す。PVB溶液欄中のポリビニルブチラールAは、平均
重合度200〜400の低重合度のものを用い、ポリビ
ニルブチラールBは平均重合度400〜700の中重合
度のものを使用した。なお、PVB溶液中、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテルは本発明の溶剤として扱
われる。
【0019】表1〜2中に挙げた各試験の導電性接着剤
の試料は表1〜2中の重量割合に従い3本ロール上で混
練りし作製した。得られたサンプルの評価として、シー
ト抵抗値、接着強度、熱時強度、可撓性、耐湿耐熱性に
ついて調べ、それらの結果および総合評価を表3に示し
た。シート抵抗値は、基板上2.5mm離れた電極間に
該電極に重ねて幅2.5mm、長さ5mmの長方形状に
導電性接着剤を印刷し、150℃のオーブン中に60分
間放置し、硬化させた後、室温まで冷却し、電極間の抵
抗値を測定した。接着強度については、銀メッキを施し
た2.5cm角の銅板上に導電性接着剤を滴下し、1.
5mm角シリコンチップをのせ、150℃オーブン中に
60分間放置して硬化させた。室温まで冷却した後、銅
基板に対し水平方向から1.5mm角チップに力を加
え、チップが剥がされたときの力を接着強度として測定
した。熱時強度については、接着強度の測定試料と同様
の銅基板上に導電性接着剤を滴下し、1.5mm角シリ
コンチップをのせ、150℃のオーブン中に60分間放
置し硬化させた後、室温まで冷却した。続いて、350
℃に加熱してあるホットプレート上にその基板を20秒
間放置し、その後加熱したまま、銅基板に対し水平方向
から1.5mm角チップに力を加え、チップが剥がれた
ときの力を熱時強度として測定した。
【0020】可撓性の評価方法としては、5cm角のポ
リエステル製のフレキシブル基板上に導電性接着剤を
2.5mm離して2ヶ所塗布し、その上にチップ抵抗体
を接着し、150℃のオープン中で60分間放置し、硬
化した。その後室温に戻し、半径20mmの円筒上に基
板を徐々に巻き付け、その際にチップ抵抗体がポリエス
テル基板から全く剥がれなかった場合は良(○)、1ヶ
所でも剥がれた場合は不可(×)とした。耐湿耐熱性の
評価方法としては、前記シート抵抗値の測定方法と同様
に導電性接着剤を印刷し、硬化した。さらに前記接着強
度の測定方法と同様の試料を作製し、同様に硬化させ
た。これらの試料を湿度95%、温度65℃で1000
時間保持し、耐湿耐熱試験を行う前の抵抗値の1.2倍
以内、かつ耐湿耐熱試験を行う前の接着強度の50%以
上であれば良(○)とし、それ以外の場合は不可(×)
とした。総合評価はシート抵抗値が500mΩ以下、室
温の接着強度が50N以上、熱時強度が2N以上、可撓
性、耐湿耐熱性共に良(○)である場合に限り良(○)
とし、それ以外は不可(×)とした。表3から明らかな
ように、実施例である試験No.1〜No.6では可撓
性、導電性、接着性、耐湿耐熱性に優れている。
【0021】比較例を試験No.7〜No.14に示
す。試験No.7およびNo.8は、ポリビニルブチラ
ールに対するエポキシ樹脂と硬化剤との合計の割合が本
発明の組成範囲外である例である。試験No.7ではポ
リビニルブチラールが多すぎるために熱時強度が弱くな
ってしまった。試験No.8ではポリビニルブチラール
が少なすぎるために可撓性がなくなってしまった。試験
No.9およびNo.10は導電性接着剤中の銀粉の重
量割合が本発明の組成範囲外の場合である。試験No.
9は銀粉の重量割合が大きい場合であるが、接着強度が
弱く、可撓性、耐湿耐熱性もない。試験No.10の場
合は銀粉の重量割合が少ない場合で、シート抵抗値が非
常に高くなってしまった。試験No.11およびNo.
12は本発明で使用するエポキシ樹脂以外のエポキシ樹
脂を使用した場合である。どちらも接着強度、熱時強度
が弱く、耐湿耐熱性も低い。これは試験No.11およ
びNo.12中のエポキシ樹脂とポリビニルブチラール
とが反応せず、樹脂量の多いエポキシ樹脂の中に、ポリ
ビニルブチラールが海の中に浮かぶ島のごとく存在して
いる。このためこのような樹脂成分では、エポキシ樹脂
とポリビニルブチラールのそれぞれが独立した特性を示
すため、全体を加熱した場合、ポリビニルブチラールは
熱可塑性樹脂の特性を示す。
【0022】図1に試験No.1の、図2に試験No.
11の熱機械分析の結果を示す。試料は試験No.1お
よびNo.11の導電性接着剤を150℃、60分で硬
化し、室温に戻したものを使用した。図1では、加熱し
ていくと軟化点を越えた時点で軟化するが、ゴム状にな
るだけなので、さらに加熱しても一定の硬さでとまり、
樹脂全体では熱硬化性樹脂としての特性を示す。図2で
は、加熱することにより軟化点を越えた時から軟化が始
まり、ポリビニルブチラールの特性を示すため、加熱す
ることにより液状に近づいていく結果となり、熱可塑性
の樹脂の特性を示す。そのために試験No.11および
No.12は耐熱性が低くなるのである。試験No.1
3およびNo.14はポリビニルブチラールを加えてい
ない場合で、これらの例では可撓性が得られなかった。
【0023】
【表1】 試験 銀粉 エポキシ樹脂混合物 No エポキシ エポキシ フェノール ジシアン イミダゾ 樹脂A 樹脂B ノボラック ジアミド ール硬化 硬化剤 硬化剤 促進剤 実 1 70.0 6.5 − 5.9 − 0.6 2 70.0 7.4 − − 5.0 0.6 施 3 70.0 3.3 − 2.9 − 0.3 4 70.0 8.6 − 7.7 − 0.7 例 5 80.0 3.3 − 2.9 − 0.3 6 55.0 12.5 − 11.3 − 1.2 比 7 70.0 2.1 − 1.9 − 0.2 8 70.0 9.3 − 8.4 − 0.9 9 90.0 1.6 − 1.5 − 0.1 較 10 50.0 13.0 − 11.8 − 1.2 11 70.0 − 11.0 − 1.6 0.4 12 70.0 − 11.0 − 1.6 0.4 例 13 80.0 5.0 − − 4.5 0.5 14 80.0 − 8.4 − 1.3 0.3
【0024】
【表2】 試験 PVB溶液 ブチルセロソ No ポリビニル ポリビニル ジエチレングリ ルブ ブチラールA ブチラールB コールモノブチ ルエーテル 実 1 3.0 − 4.0 10.0 2 − 3.0 4.0 10.0 施 3 6.5 − 7.0 10.0 4 1.0 − 2.0 10.0 例 5 1.5 − 2.0 10.0 6 4.3 − 5.7 10.0 比 7 6.3 − 9.5 10.0 8 0.6 − 0.8 10.0 9 0.8 − 1.0 5.0 較 10 6.0 − 8.0 10.0 11 3.0 − 4.0 10.0 12 − 3.0 4.0 10.0 例 13 − − − 10.0 14 − − − 10.0
【0025】
【表3】 試験 特性評価 No シート抵抗値 室温での 熱時強度 可撓性 耐湿 総合 (mΩ) 接着強度(N) (N) 耐熱性 評価 実 1 250 80 3.8 ○ ○ ○ 2 400 68 3.2 ○ ○ ○ 施 3 250 52 2.1 ○ ○ ○ 4 270 83 7.8 ○ ○ ○ 例 5 160 62 4.5 ○ ○ ○ 6 480 92 2.1 ○ ○ ○ 比 7 320 54 1.2 ○ × × 8 300 86 8.4 × ○ × 9 120 27 2.1 × × × 較 10 1260 80 2.1 ○ ○ × 11 360 33 1.8 ○ × × 12 280 27 1.5 ○ × × 例 13 180 88 9.6 × ○ × 14 260 81 5.4 × ○ × 注:特性評価欄における○はその特性の条件を満たして
いることを示し、また×は満たしていないことを示す。
【0026】数1および数2で表される重量比を全体に
対する重量割合に換算した結果を各々表4、表5に示
す。
【0027】
【表4】 エポキシ樹脂 ポリビニル (+) 混合物 ブチラール /(++) + 実 1 13.0 3.0 0.81 2 13.0 3.0 0.81 施 3 6.5 6.5 0.50 4 17.0 1.0 0.94 例 5 6.5 1.5 0.81 6 25.0 4.3 0.85 比 7 4.2 6.3 0.40 8 18.6 0.6 0.97 9 3.2 0.8 0.80 較 10 26.0 6.0 0.81 11 13.0 3.0 0.81 12 13.0 3.0 0.81 例 13 10.0 − 1.00 14 10.0 − 1.00
【0028】
【表5】 エポキシ樹脂混合物 銀粉 + /(++++) 溶剤 +++ 実 1 30.0 70.0 0.70 2 30.0 70.0 0.70 施 3 30.0 70.0 0.70 4 30.0 70.0 0.70 例 5 20.0 80.0 0.80 6 45.0 55.0 0.55 比 7 30.0 70.0 0.70 8 30.0 70.0 0.70 9 10.0 90.0 0.90 較 10 50.0 50.0 0.50 11 30.0 70.0 0.70 12 30.0 70.0 0.70 例 13 20.0 80.0 0.80 14 20.0 80.0 0.80
【0029】
【発明の効果】本発明の導電性接着剤は以上のように構
成されているので、作業性、接着性、可燒性に優れた、
バインダー成分であるビスフェノールAジグリシジルエ
ーテル型エポキシ樹脂とポリビニルブチラール樹脂を混
合することにより、可撓性が得られるため、柔軟性のあ
る基板上にも接着でき、かつ導通の安定性、高い接着強
度を確保することができる。また、双方の樹脂が反応し
ているために、高い熱時強度も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における熱機械分析の測定結
果を示すグラフである。
【図2】比較例における熱機械分析の測定結果を示すグ
ラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀粉、ビスフェノールAジグリシジルエ
    ーテル型エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤、ポリビニ
    ルブチラール、溶剤を必須成分として有し、ポリビニル
    ブチラールに対する前記エポキシ樹脂と硬化剤と硬化促
    進剤との合計の重量比が95/5〜50/50であり、
    かつ前記エポキシ樹脂と硬化剤と硬化促進剤とポリビニ
    ルブチラールと溶剤との合計に対する銀粉の重量比が8
    5/15〜55/45であることを特徴とする導電性接
    着剤。
  2. 【請求項2】 銀粉、ビスフェノールAジグリシジルエ
    ーテル型エポキシ樹脂、硬化剤、ポリビニルブチラー
    ル、溶剤を必須成分として有し、ポリビニルブチラール
    に対する前記エポキシ樹脂と硬化剤との合計の重量比が
    95/5〜45/55であり、かつ前記エポキシ樹脂と
    硬化剤とポリビニルブチラールと溶剤との合計に対する
    銀粉の重量比が85/15〜55/45であることを特
    徴とする導電性接着剤。
JP9317695A 1995-03-28 1995-03-28 導電性接着剤 Pending JPH08269423A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9317695A JPH08269423A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 導電性接着剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9317695A JPH08269423A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 導電性接着剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08269423A true JPH08269423A (ja) 1996-10-15

Family

ID=14075272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9317695A Pending JPH08269423A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 導電性接着剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08269423A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009132798A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 電極接続用接着剤とその製造方法
JP2010024431A (ja) * 2008-06-17 2010-02-04 Hitachi Chem Co Ltd 接着剤組成物、フィルム状接着剤、接着シート及び半導体装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009132798A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 電極接続用接着剤とその製造方法
JP2010024431A (ja) * 2008-06-17 2010-02-04 Hitachi Chem Co Ltd 接着剤組成物、フィルム状接着剤、接着シート及び半導体装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5015591B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
KR101278991B1 (ko) 이방 도전성 접착제
KR101187953B1 (ko) 회로접속용 접착제
JP4760066B2 (ja) 異方導電性接着剤
KR101355855B1 (ko) 이방성 도전 필름
JPH08315885A (ja) 回路接続材料
KR100903137B1 (ko) 열경화성 접착제 필름 및 그것을 사용한 접착 구조물
JP5267958B2 (ja) 接着剤組成物
JP2002327162A (ja) 異方導電性接着剤組成物、それを用いた回路端子の接続方法及び回路端子の接続構造
JP2007277384A (ja) 導電性接着剤
JPH09143252A (ja) 回路用接続部材
JPH08269423A (ja) 導電性接着剤
JPH09143445A (ja) 回路用接続部材
KR101955749B1 (ko) 이방 도전성 필름용 조성물, 이방 도전성 필름 및 이를 이용한 반도체 장치
JP2009001661A (ja) 接着剤及び接合体
JP4175350B2 (ja) 回路接続材料
JP4995067B2 (ja) 回路接続材料
KR101862734B1 (ko) 전자 부품 접착 재료 및 전자 부품의 접착 방법
JP2009024149A (ja) 接着剤及び接合体
JP4947229B2 (ja) フィルム状回路接続材料の製造方法
JP5013028B2 (ja) フィルム状回路接続材料の製造方法
JP5013027B2 (ja) 電極の接続方法
JPH09176608A (ja) 導電性接着剤
JPH11134940A (ja) 導電性樹脂ペースト
EP3093852B1 (en) Use of an electrically conductive composition