JPH08269050A - 新規なインドリン化合物の製造方法及びその製造中間体 - Google Patents
新規なインドリン化合物の製造方法及びその製造中間体Info
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- JPH08269050A JPH08269050A JP7567495A JP7567495A JPH08269050A JP H08269050 A JPH08269050 A JP H08269050A JP 7567495 A JP7567495 A JP 7567495A JP 7567495 A JP7567495 A JP 7567495A JP H08269050 A JPH08269050 A JP H08269050A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 5−HT3拮抗剤として有用なインドリン化
合物の新規な製造方法及びその製造中間体を提供する。 【構成】 一般式(2)で示されるインドリン化合物と
一般式(4)で示されるカルボン酸化合物を縮合するこ
とより成る、一般式(1)で示されるインドリン化合物
の製造方法及びその製造中間体として有用なインドリン
化合物(2)の光学活性体。 〔式中、R1は置換基を有してもよいフェニル基又は芳
香族複素環基を表し、R2は水素、ハロゲン、低級アル
キル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、カルバモイ
ル基又は低級アルコキシカルボニル基を表し、R3は
4,5,6,7−テトラビロインドール−5(もしくは
6)−イル基を示す〕
合物の新規な製造方法及びその製造中間体を提供する。 【構成】 一般式(2)で示されるインドリン化合物と
一般式(4)で示されるカルボン酸化合物を縮合するこ
とより成る、一般式(1)で示されるインドリン化合物
の製造方法及びその製造中間体として有用なインドリン
化合物(2)の光学活性体。 〔式中、R1は置換基を有してもよいフェニル基又は芳
香族複素環基を表し、R2は水素、ハロゲン、低級アル
キル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、カルバモイ
ル基又は低級アルコキシカルボニル基を表し、R3は
4,5,6,7−テトラビロインドール−5(もしくは
6)−イル基を示す〕
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、5−HT3 拮抗剤とし
て有用なインドリン化合物の新規な製造方法及びその製
造中間体に関する。
て有用なインドリン化合物の新規な製造方法及びその製
造中間体に関する。
【0002】
一般式(1)
【0003】
【化6】
【0004】(式中、R1 は置換基を有してもよいフェ
ニル基又は芳香族複素環基を表し、R2 は水素、ハロゲ
ン、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
基、カルバモイル基又は低級アルコキシカルボニル基を
表し、R3 は式
ニル基又は芳香族複素環基を表し、R2 は水素、ハロゲ
ン、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
基、カルバモイル基又は低級アルコキシカルボニル基を
表し、R3 は式
【0005】
【化7】
【0006】を表す。)で示されるインドリン化合物
は、優れた5−HT3 受容体拮抗作用を有し5−HT3
受容体拮抗剤として有用である(PCT/JP94/0
1622)。また、上記インドリン化合物(1)の製造
中間体である一般式(2)
は、優れた5−HT3 受容体拮抗作用を有し5−HT3
受容体拮抗剤として有用である(PCT/JP94/0
1622)。また、上記インドリン化合物(1)の製造
中間体である一般式(2)
【0007】
【化8】
【0008】(式中、R1 及びR2 は前記と同じ。)で
示されるインドリン化合物は、特開昭52−12162
号公報等においてその一部の化合物のラセミ混合物が知
られているがその光学活性体については知られていな
い。
示されるインドリン化合物は、特開昭52−12162
号公報等においてその一部の化合物のラセミ混合物が知
られているがその光学活性体については知られていな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
インドリン化合物(1)の新規な製造方法及びその製造
中間体として有用なインドリン化合物(2)の光学活性
体を提供することにある。
インドリン化合物(1)の新規な製造方法及びその製造
中間体として有用なインドリン化合物(2)の光学活性
体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(2)
【0011】
【化9】
【0012】(式中、R1 は置換基を有してもよいフェ
ニル基又は芳香族複素環基を表し、R 2 は水素、ハロゲ
ン、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
基、カルバモイル基又は低級アルコキシカルボニル基を
表す。)で示されるインドリン化合物と一般式(4)
ニル基又は芳香族複素環基を表し、R 2 は水素、ハロゲ
ン、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
基、カルバモイル基又は低級アルコキシカルボニル基を
表す。)で示されるインドリン化合物と一般式(4)
【0013】
【化10】
【0014】(式中、R3 は基
【0015】
【化11】
【0016】を表す。)で示されるカルボン酸化合物を
縮合することを特徴とする一般式(1)
縮合することを特徴とする一般式(1)
【0017】
【化12】
【0018】(式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じ
である。)で示されるインドリン化合物の製造方法であ
る。
である。)で示されるインドリン化合物の製造方法であ
る。
【0019】本発明において、置換基を有するフェニル
基としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル等
の低級アルキル基、ヒドロキシ基、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ等の低級アルコキシ
基、弗素、塩素、臭素等のハロゲン原子、アミノ基、低
級アルキルアミノ基、アルキルカルバモイル基、カルバ
モイル基、スルファモイル基、低級アルコキシカルボニ
ル基、ニトロ基、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ
等のアシルアミノ基等が挙げられる。芳香族複素環基と
しては、チオフェン、オキサゾール、チアゾール、フラ
ン、ピラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、イ
ソチアゾール、イソオキサゾール、ピリジン、ピラジ
ン、ピリミジン、ピリダジン、インドール、キノリン、
イソキノリン等からできる一価の基が挙げられる。
基としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル等
の低級アルキル基、ヒドロキシ基、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ等の低級アルコキシ
基、弗素、塩素、臭素等のハロゲン原子、アミノ基、低
級アルキルアミノ基、アルキルカルバモイル基、カルバ
モイル基、スルファモイル基、低級アルコキシカルボニ
ル基、ニトロ基、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ
等のアシルアミノ基等が挙げられる。芳香族複素環基と
しては、チオフェン、オキサゾール、チアゾール、フラ
ン、ピラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、イ
ソチアゾール、イソオキサゾール、ピリジン、ピラジ
ン、ピリミジン、ピリダジン、インドール、キノリン、
イソキノリン等からできる一価の基が挙げられる。
【0020】インドリン化合物(2)とカルボン酸化合
物(4)の縮合は、アミド結合形成に通常使用される適
当な縮合剤を用い直接反応させるか、又は、カルボン酸
化合物(4)を適当な反応性誘導体、例えば酸クロライ
ドに変換した後インドリン化合物(2)と反応させるこ
とにより行う。縮合反応に用いる溶媒としては、反応に
関与しないものであればよく、クロロホルム、ジクロル
メタン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等が挙げられ
る。
物(4)の縮合は、アミド結合形成に通常使用される適
当な縮合剤を用い直接反応させるか、又は、カルボン酸
化合物(4)を適当な反応性誘導体、例えば酸クロライ
ドに変換した後インドリン化合物(2)と反応させるこ
とにより行う。縮合反応に用いる溶媒としては、反応に
関与しないものであればよく、クロロホルム、ジクロル
メタン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等が挙げられ
る。
【0021】インドリン化合物(2)は、公知の方法、
例えば特開昭52−12162号公報に記載の方法又は
必要に応じ通常有機合成に用いられる方法により保護、
脱保護を行ない公知の方法に準じた方法で製造すること
ができる。
例えば特開昭52−12162号公報に記載の方法又は
必要に応じ通常有機合成に用いられる方法により保護、
脱保護を行ない公知の方法に準じた方法で製造すること
ができる。
【0022】また、インドリン化合物(1)の光学活性
体は、光学活性なインドリン化合物(2)及びカルボン
酸化合物(4)を用いて製造するか、インドリン化合物
(1)の光学異性体混合物と光学活性な酸の塩の分別再
結晶、インドリン化合物(1)のクロマトグラフィーに
よる分離、その他の一般的に用いられる方法で光学分割
して製造することができる。
体は、光学活性なインドリン化合物(2)及びカルボン
酸化合物(4)を用いて製造するか、インドリン化合物
(1)の光学異性体混合物と光学活性な酸の塩の分別再
結晶、インドリン化合物(1)のクロマトグラフィーに
よる分離、その他の一般的に用いられる方法で光学分割
して製造することができる。
【0023】インドリン化合物(2)の光学活性体であ
る一般式(3)
る一般式(3)
【0024】
【化13】
【0025】(式中、R1 及びR2 は前記と同じ。)で
示される光学活性なインドリン化合物は、インドリン化
合物(2)の光学異性体混合物を一般的に用いられる方
法により光学分割し製造することができる。
示される光学活性なインドリン化合物は、インドリン化
合物(2)の光学異性体混合物を一般的に用いられる方
法により光学分割し製造することができる。
【0026】R1 がヒドロキシ基で置換したフェニル基
であるインドリン化合物(2)及び(3)は、R1 がメ
トキシ基で置換したフェニル基であるインドリン化合物
(2)及び(3)をそれぞれ三臭化ホウ素と反応させて
製造することもできる。R2がヒドロキシ基であるイン
ドリン化合物(2)及び(3)は、R2 がメトキシ基で
あるインドリン化合物(2)及び(3)を三臭化ホウ素
と反応させて製造することもできる。
であるインドリン化合物(2)及び(3)は、R1 がメ
トキシ基で置換したフェニル基であるインドリン化合物
(2)及び(3)をそれぞれ三臭化ホウ素と反応させて
製造することもできる。R2がヒドロキシ基であるイン
ドリン化合物(2)及び(3)は、R2 がメトキシ基で
あるインドリン化合物(2)及び(3)を三臭化ホウ素
と反応させて製造することもできる。
【0027】
[参考例1](+)−4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾ
ール−5−カルボン酸塩酸塩 :6規定塩酸350mlに
4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール−5
−カルボン酸エチルエステル84gを溶解し、2時間加
熱還流した。減圧濃縮し、残渣にアセトン200mlを
加え析出結晶を濾取、乾燥して、4,5,6,7−テト
ラヒドロベンズイミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩
69gを得た。チオニルクロライド75ml中に、上
記4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール−
5−カルボン酸 塩酸塩54gを混合し1時間加熱還流
した。この反応溶液を濃縮して得た残渣を、撹拌氷冷
下、インドリン50gとトリエチルアミン38mlを溶
解したクロロホルム溶液500mlに添加した。一夜室
温で撹拌した後、2規定水酸化ナトリウム水溶液300
mlで洗浄し、乾燥濃縮した。この残渣に、酢酸エチル
を加え析出した結晶を濾取し5−(2、3−ジヒドロイ
ンドール−1−イル)カルボニル−4,5,6,7−テ
トラヒドロベンズイミダゾール71gを得た。この5−
(2,3−ジヒドロインドール−1−イル)カルボニル
−4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール7
0gを50℃のMeOH2.2lに溶解し、(+)−ジ
ベンゾイル酒石酸47gを50℃のMeOH2.2lに
溶解した溶液と混合した。室温に一夜放置し、析出した
結晶を濾取した。4規定塩酸200ml中にこの結晶を
加え、よく撹拌し、析出物をエーテルで抽出洗浄した。
水層を水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性とし、析出
物をクロロホルムとエタノールの混合溶媒(4:1)で
抽出した。抽出溶液を乾燥、濃縮し油状残渣を得た。こ
の残渣をMeOH300mlに溶解し、(+)−ジベン
ゾイル酒石酸40gをMeOH800mlに溶解した溶
液と混合した。室温に一夜放置し析出した結晶を濾取し
た。4規定塩酸200ml中にこの結晶を加え、よく撹
拌し、析出不溶物をエーテルで抽出洗浄した。水層を水
酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性とし、析出物をクロ
ロホルムとエタノールの混合溶媒(4:1)で抽出し
た。抽出溶液を乾燥、濃縮し、白色粉末の(−)−5−
(2,3−ジヒドロインドール−1−イル)カルボニル
−4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール2
4gを得た。
ール−5−カルボン酸塩酸塩 :6規定塩酸350mlに
4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール−5
−カルボン酸エチルエステル84gを溶解し、2時間加
熱還流した。減圧濃縮し、残渣にアセトン200mlを
加え析出結晶を濾取、乾燥して、4,5,6,7−テト
ラヒドロベンズイミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩
69gを得た。チオニルクロライド75ml中に、上
記4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール−
5−カルボン酸 塩酸塩54gを混合し1時間加熱還流
した。この反応溶液を濃縮して得た残渣を、撹拌氷冷
下、インドリン50gとトリエチルアミン38mlを溶
解したクロロホルム溶液500mlに添加した。一夜室
温で撹拌した後、2規定水酸化ナトリウム水溶液300
mlで洗浄し、乾燥濃縮した。この残渣に、酢酸エチル
を加え析出した結晶を濾取し5−(2、3−ジヒドロイ
ンドール−1−イル)カルボニル−4,5,6,7−テ
トラヒドロベンズイミダゾール71gを得た。この5−
(2,3−ジヒドロインドール−1−イル)カルボニル
−4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール7
0gを50℃のMeOH2.2lに溶解し、(+)−ジ
ベンゾイル酒石酸47gを50℃のMeOH2.2lに
溶解した溶液と混合した。室温に一夜放置し、析出した
結晶を濾取した。4規定塩酸200ml中にこの結晶を
加え、よく撹拌し、析出物をエーテルで抽出洗浄した。
水層を水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性とし、析出
物をクロロホルムとエタノールの混合溶媒(4:1)で
抽出した。抽出溶液を乾燥、濃縮し油状残渣を得た。こ
の残渣をMeOH300mlに溶解し、(+)−ジベン
ゾイル酒石酸40gをMeOH800mlに溶解した溶
液と混合した。室温に一夜放置し析出した結晶を濾取し
た。4規定塩酸200ml中にこの結晶を加え、よく撹
拌し、析出不溶物をエーテルで抽出洗浄した。水層を水
酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性とし、析出物をクロ
ロホルムとエタノールの混合溶媒(4:1)で抽出し
た。抽出溶液を乾燥、濃縮し、白色粉末の(−)−5−
(2,3−ジヒドロインドール−1−イル)カルボニル
−4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール2
4gを得た。
【0028】[α]D=−18°(C=0.25,Me
OH)。
OH)。
【0029】上記(−)−5−(2、3−ジヒドロイン
ドール−1−イル)カルボニル−4,5,6,7−テト
ラヒドロベンズイミダゾール24gを6規定塩酸120
mlに溶解し、3時間加熱還流した。この反応溶液を減
圧乾固して得た残渣を水に溶解し、水酸化ナトリウム水
溶液でアルカリ性にし、エチルエーテルで抽出洗浄し
た。次いで水層を塩酸で酸性としてから減圧濃縮し、N
aClを含む白色粉末の表題化合物を得た。上記塩酸塩
水溶液の旋光性は(+)であった。
ドール−1−イル)カルボニル−4,5,6,7−テト
ラヒドロベンズイミダゾール24gを6規定塩酸120
mlに溶解し、3時間加熱還流した。この反応溶液を減
圧乾固して得た残渣を水に溶解し、水酸化ナトリウム水
溶液でアルカリ性にし、エチルエーテルで抽出洗浄し
た。次いで水層を塩酸で酸性としてから減圧濃縮し、N
aClを含む白色粉末の表題化合物を得た。上記塩酸塩
水溶液の旋光性は(+)であった。
【0030】[参考例2]3−(3−メトキシフェニル)インドリン :m−アニス
アルデヒド90g、(メトキシメチル)トリフェニルホ
スホニウムクロリド250g及びテトラヒドロフラン8
00mlを混合懸濁し、氷冷下この混合溶液にカリウム
tertブトキシド82.5gを添加し、室温で2時間
撹拌した。この反応溶液を氷水中に注ぎ、THFを留去
後酢酸エチルで抽出した。この抽出溶液を重曹水で洗
い、乾燥濃縮し残渣にヘキサンを加え、析出物を濾別し
た。このろ液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付した。ヘキサン:酢酸エチル=20:
1の混合溶媒で溶出し、メチル(3−メトキシスチリ
ル)エーテル90gを得た。上記メチル(3−メトキシ
スチリル)エーテル90gをエタノール100mlに溶
解し、加熱還流下、フェニルヒドラジン59.3g、エ
タノール800ml及び濃塩酸53mlの混合溶液に滴
下し、滴下後さらに2時間加熱還流した。反応混合物を
室温まで冷却し、水、食塩及び少量の酢酸エチルを加え
て撹拌し、析出した結晶を濾取した。この結晶をクロロ
ホルムに溶解し希塩酸及び重曹水で洗浄し乾燥濃縮して
得た残渣にトルエンを加え一時間加熱還流後冷却し析出
した結晶を濾取し、3−(3−メトキシフェニル)イン
ドール89.6gを得た。
アルデヒド90g、(メトキシメチル)トリフェニルホ
スホニウムクロリド250g及びテトラヒドロフラン8
00mlを混合懸濁し、氷冷下この混合溶液にカリウム
tertブトキシド82.5gを添加し、室温で2時間
撹拌した。この反応溶液を氷水中に注ぎ、THFを留去
後酢酸エチルで抽出した。この抽出溶液を重曹水で洗
い、乾燥濃縮し残渣にヘキサンを加え、析出物を濾別し
た。このろ液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付した。ヘキサン:酢酸エチル=20:
1の混合溶媒で溶出し、メチル(3−メトキシスチリ
ル)エーテル90gを得た。上記メチル(3−メトキシ
スチリル)エーテル90gをエタノール100mlに溶
解し、加熱還流下、フェニルヒドラジン59.3g、エ
タノール800ml及び濃塩酸53mlの混合溶液に滴
下し、滴下後さらに2時間加熱還流した。反応混合物を
室温まで冷却し、水、食塩及び少量の酢酸エチルを加え
て撹拌し、析出した結晶を濾取した。この結晶をクロロ
ホルムに溶解し希塩酸及び重曹水で洗浄し乾燥濃縮して
得た残渣にトルエンを加え一時間加熱還流後冷却し析出
した結晶を濾取し、3−(3−メトキシフェニル)イン
ドール89.6gを得た。
【0031】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):3.87(3H,s),6.8〜6.9
(1H,m),7.1〜7.3(4H,m),7.3〜
7.5(3H,m),7.96(1H,d),8.21
(1H,brs)。
70MHz):3.87(3H,s),6.8〜6.9
(1H,m),7.1〜7.3(4H,m),7.3〜
7.5(3H,m),7.96(1H,d),8.21
(1H,brs)。
【0032】上記3−(3−メトキシフェニル)インド
ール10g、6規定塩酸700ml及びエタノール30
0mlを混合し加熱還流下、亜鉛末100gを少量ずつ
添加し、添加後、5時間加熱還流した。この反応溶液を
水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性としてクロロホル
ムで抽出した。この抽出溶液を濃縮し残渣を希塩酸に溶
解し、エーテルで洗浄した。この水層を水酸化ナトリウ
ムでアルカリ性とし、クロロホルムで抽出し、乾燥濃縮
して表題化合物4.9gを得た。
ール10g、6規定塩酸700ml及びエタノール30
0mlを混合し加熱還流下、亜鉛末100gを少量ずつ
添加し、添加後、5時間加熱還流した。この反応溶液を
水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性としてクロロホル
ムで抽出した。この抽出溶液を濃縮し残渣を希塩酸に溶
解し、エーテルで洗浄した。この水層を水酸化ナトリウ
ムでアルカリ性とし、クロロホルムで抽出し、乾燥濃縮
して表題化合物4.9gを得た。
【0033】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):3.50(3H,s),3.8(1H,
br),3.78(3H,s),3.93(1H,
t),4.46(1H,t),6.6〜7.0(6H,
m),7.07(1H,t),7.2〜7.3(1H,
m)。
70MHz):3.50(3H,s),3.8(1H,
br),3.78(3H,s),3.93(1H,
t),4.46(1H,t),6.6〜7.0(6H,
m),7.07(1H,t),7.2〜7.3(1H,
m)。
【0034】[参考例3](+)−4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾ
ール−5−カルボン酸塩酸塩 :CROATICA CH
EMICA ACTA 45,297〜312(197
3)に記載されている方法に準じてベンズイミダゾール
−5−カルボン酸 メチルエステルを、接触還元し、
4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール−5
−カルボン酸 メチルエステルを得た。この4,5,
6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール−5−カルボ
ン酸 メチルエステルを用い、参考例1と同様にしてN
aClを含む白色粉末の(+)−4,5,6,7−テト
ラヒドロベンズイミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩
を得た。このNaClを含む(+)−4,5,6,7−
テトラヒドロベンズイミダゾール−5−カルボン酸 塩
酸塩の白色粉末1.2gをチオニルクロライド2mlと
混合し1時間加熱還流した。この反応溶液の過剰のチオ
ニルクロライドを留去し、残渣にエタノール3mlを加
え一夜放置した。このエタノール溶液に重曹水を加え弱
塩基性とし、クロロホルムエタノール混合溶液で抽出し
た。有機層を乾燥濃縮し下記旋光度を示す(+)−4,
5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール−5−カ
ルボン酸 エチルエステル0.55gを得た。
ール−5−カルボン酸塩酸塩 :CROATICA CH
EMICA ACTA 45,297〜312(197
3)に記載されている方法に準じてベンズイミダゾール
−5−カルボン酸 メチルエステルを、接触還元し、
4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール−5
−カルボン酸 メチルエステルを得た。この4,5,
6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール−5−カルボ
ン酸 メチルエステルを用い、参考例1と同様にしてN
aClを含む白色粉末の(+)−4,5,6,7−テト
ラヒドロベンズイミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩
を得た。このNaClを含む(+)−4,5,6,7−
テトラヒドロベンズイミダゾール−5−カルボン酸 塩
酸塩の白色粉末1.2gをチオニルクロライド2mlと
混合し1時間加熱還流した。この反応溶液の過剰のチオ
ニルクロライドを留去し、残渣にエタノール3mlを加
え一夜放置した。このエタノール溶液に重曹水を加え弱
塩基性とし、クロロホルムエタノール混合溶液で抽出し
た。有機層を乾燥濃縮し下記旋光度を示す(+)−4,
5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール−5−カ
ルボン酸 エチルエステル0.55gを得た。
【0035】[α]D=+39.5°(c=0.99,
MeOH)。
MeOH)。
【0036】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.28(3H,t),1.85〜2.
05(1H,m),2.15〜2.30(1H,m),
2.55〜2.95(5H,m),4.17(2H,
q),4.1〜4.4(1H,brs),7.55(1
H,s)。
70MHz):1.28(3H,t),1.85〜2.
05(1H,m),2.15〜2.30(1H,m),
2.55〜2.95(5H,m),4.17(2H,
q),4.1〜4.4(1H,brs),7.55(1
H,s)。
【0037】mp:113.8〜114.4℃。
【0038】この(+)−4,5,6,7−テトラヒド
ロベンズイミダゾール−5−カルボン酸 エチルエステ
ル0.3gを6規定塩酸2mlに溶解し1.5時間加熱
還流し、次いで減圧乾固して表題化合物を得た。
ロベンズイミダゾール−5−カルボン酸 エチルエステ
ル0.3gを6規定塩酸2mlに溶解し1.5時間加熱
還流し、次いで減圧乾固して表題化合物を得た。
【0039】mp:245〜248℃。
【0040】[α]D =+15.8°(c=1.2
5,MeOH)。
5,MeOH)。
【0041】1H−NMR(δppm,D2 O,270
MHz):2.00〜2.20(1H,m),2.20
〜2.40(1H,m),2.70〜3.15(5H,
m),8.52(1H,s)。
MHz):2.00〜2.20(1H,m),2.20
〜2.40(1H,m),2.70〜3.15(5H,
m),8.52(1H,s)。
【0042】[実施例1](+)−3−フェニルインドリン :3−フェニルインド
リン6gとトリエチルアミン13.4mlを塩化メチレ
ンに溶解混合し、氷冷撹拌下、この溶液に、N−トシル
−D−プロリルクロライド11.0gの塩化メチレン溶
液30mlを滴下した。この反応溶液を室温に戻し2時
間撹拌した後、クロロホルムで希釈し、飽和重曹水で抽
出洗浄した。このクロロホルム層を乾燥濃縮して油状残
渣を得た。この油状残渣は、二種光学異性体の混合物で
あり、TLC(TLCプレート シリカゲル 60F2
54メルク社製、展開溶媒トルエン:酢酸エチル=5:
1)で、この異性体二種が分離して観察された。この油
状残渣にトルエンを加え、析出した白色結晶をろ取し
た。この結晶を酢酸エチルで再結晶、濾取し、上記TL
Cの下部成分(3−フェニル−1−(N−トシル−D−
プロリル)−インドリンの光学異性体の一方)の結晶
5.06gを得た。
リン6gとトリエチルアミン13.4mlを塩化メチレ
ンに溶解混合し、氷冷撹拌下、この溶液に、N−トシル
−D−プロリルクロライド11.0gの塩化メチレン溶
液30mlを滴下した。この反応溶液を室温に戻し2時
間撹拌した後、クロロホルムで希釈し、飽和重曹水で抽
出洗浄した。このクロロホルム層を乾燥濃縮して油状残
渣を得た。この油状残渣は、二種光学異性体の混合物で
あり、TLC(TLCプレート シリカゲル 60F2
54メルク社製、展開溶媒トルエン:酢酸エチル=5:
1)で、この異性体二種が分離して観察された。この油
状残渣にトルエンを加え、析出した白色結晶をろ取し
た。この結晶を酢酸エチルで再結晶、濾取し、上記TL
Cの下部成分(3−フェニル−1−(N−トシル−D−
プロリル)−インドリンの光学異性体の一方)の結晶
5.06gを得た。
【0043】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.8〜2.0(1H,m),2.0〜
2.3(3H.m),2.40(3H,s),3.4〜
3.6(2H,m),4.28(1H,dd),4.5
2(1H,t),4.6〜4.8(2H,m),6.9
〜7.1(2H,m),7.2〜7.4(8H,m),
7.74(2H,d),8.22(1H,d)。
70MHz):1.8〜2.0(1H,m),2.0〜
2.3(3H.m),2.40(3H,s),3.4〜
3.6(2H,m),4.28(1H,dd),4.5
2(1H,t),4.6〜4.8(2H,m),6.9
〜7.1(2H,m),7.2〜7.4(8H,m),
7.74(2H,d),8.22(1H,d)。
【0044】上記で得た3−フェニル−1−(N−トシ
ル−D−プロリル)−インドリン5.0gを酢酸40m
lと濃塩酸15mlの混合溶液に懸濁し、6時間加熱還
流した。この反応溶液を減圧濃縮し、トルエンで抽出洗
浄した後、水層を水酸化ナトリウム水溶液で塩基性とし
てジエチルエーテルで抽出した。この抽出溶液を乾燥濃
縮して、黄色結晶の表題化合物1.52gを得た。
ル−D−プロリル)−インドリン5.0gを酢酸40m
lと濃塩酸15mlの混合溶液に懸濁し、6時間加熱還
流した。この反応溶液を減圧濃縮し、トルエンで抽出洗
浄した後、水層を水酸化ナトリウム水溶液で塩基性とし
てジエチルエーテルで抽出した。この抽出溶液を乾燥濃
縮して、黄色結晶の表題化合物1.52gを得た。
【0045】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):3.5(1H,brs),3.50(1
H,t),3.93(1H,t),4.49(1H,
t),6.6〜6.8(2H,m),6.91(1H,
d),7.07(1H,t),7.2〜7.4(5H,
m)。[α]D =+52.3°(c=0.26,Me
OH)。
70MHz):3.5(1H,brs),3.50(1
H,t),3.93(1H,t),4.49(1H,
t),6.6〜6.8(2H,m),6.91(1H,
d),7.07(1H,t),7.2〜7.4(5H,
m)。[α]D =+52.3°(c=0.26,Me
OH)。
【0046】[実施例2](+)−3−(3−メトキシフェニル)インドリン :3
−フェニルインドリンの代わりに参考例2で得た3−
(3−メトキシフェニル)インドリンを用いた以外は実
施例1とほぼ同様にして、表題化合物を得た。この
(+)−3−(3−メトキシフェニル)インドリンの 1
H−NMRは、参考例2で得た3−(3−メトキシフェ
ニル)インドリンの 1H−NMRと同じであった。
−フェニルインドリンの代わりに参考例2で得た3−
(3−メトキシフェニル)インドリンを用いた以外は実
施例1とほぼ同様にして、表題化合物を得た。この
(+)−3−(3−メトキシフェニル)インドリンの 1
H−NMRは、参考例2で得た3−(3−メトキシフェ
ニル)インドリンの 1H−NMRと同じであった。
【0047】[α]D=+59.4°(c=0.10,
MeOH)。
MeOH)。
【0048】[実施例3](+)−3−(3−ヒドロキシフェニル)インドリン :
実施例2で得た(+)−3−(3−メトキシフェニル)
インドリン3.0gをジクロロメタン30mlに溶解
し、三臭化ホウ素ジクロロメタン溶液(1モル/l)4
0mlに−70℃で滴下した。室温に戻し一夜撹拌後氷
水を加え、ついで重曹でPH9とし、クロロホルムとエ
タノールの混合溶媒で抽出した。乾燥濃縮し、残渣にエ
ーテルを加え析出した結晶を濾取し、表題化合物2.7
gを得た。
実施例2で得た(+)−3−(3−メトキシフェニル)
インドリン3.0gをジクロロメタン30mlに溶解
し、三臭化ホウ素ジクロロメタン溶液(1モル/l)4
0mlに−70℃で滴下した。室温に戻し一夜撹拌後氷
水を加え、ついで重曹でPH9とし、クロロホルムとエ
タノールの混合溶媒で抽出した。乾燥濃縮し、残渣にエ
ーテルを加え析出した結晶を濾取し、表題化合物2.7
gを得た。
【0049】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):3.46(1H,t),3.91(1
H,t),4.42(1H,t),3.5〜5.0(1
H,br),6.6〜6.8(4H,m),6.8〜
7.0(2H,m),7.0〜7.3(2H,m)。
70MHz):3.46(1H,t),3.91(1
H,t),4.42(1H,t),3.5〜5.0(1
H,br),6.6〜6.8(4H,m),6.8〜
7.0(2H,m),7.0〜7.3(2H,m)。
【0050】[α]D=+46.4°(c=0.30,
MeOH)。
MeOH)。
【0051】[実施例4](+)−3−(4−ヒドロキシフェニル)インドリン :
参考例2とほぼ同様にして3−(4−メトキシフェニ
ル)インドリンを得た。この3−(4−メトキシフェニ
ル)インドリンを用い、実施例1とほぼ同様にして
(+)−3−(4−メトキシフェニル)インドリンを得
た。
参考例2とほぼ同様にして3−(4−メトキシフェニ
ル)インドリンを得た。この3−(4−メトキシフェニ
ル)インドリンを用い、実施例1とほぼ同様にして
(+)−3−(4−メトキシフェニル)インドリンを得
た。
【0052】[α]D=+40.6°(c=0.28,
MeOH)。
MeOH)。
【0053】この(+)−3−(4−メトキシフェニ
ル)インドリンを用い、実施例3とほぼ同様にして表題
化合物を得た。
ル)インドリンを用い、実施例3とほぼ同様にして表題
化合物を得た。
【0054】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.5〜2.5(1H,br),3.4
5(1H,t),3.91(1H,t),4.44(1
H,t),6.6〜6.8(4H,m),6.91(1
H,dd),7.0〜7.2(3H,m)。
70MHz):1.5〜2.5(1H,br),3.4
5(1H,t),3.91(1H,t),4.44(1
H,t),6.6〜6.8(4H,m),6.91(1
H,dd),7.0〜7.2(3H,m)。
【0055】[α]D=+32.1°(c=0.37,
MeOH)。
MeOH)。
【0056】[実施例5]3−(2−ヒドロキシフェニル)インドリン :参考例2
とほぼ同様にして3−(2−メトキシフェニル)インド
リンを得た。この3−(2−メトキシフェニル)インド
リンを用い、実施例1とほぼ同様にして(−)−3−
(2−メトキシフェニル)インドリンを得た。
とほぼ同様にして3−(2−メトキシフェニル)インド
リンを得た。この3−(2−メトキシフェニル)インド
リンを用い、実施例1とほぼ同様にして(−)−3−
(2−メトキシフェニル)インドリンを得た。
【0057】[α]D=−32.3°(c=0.30,
MeOH)。
MeOH)。
【0058】この(−)−3−(2−メトキシフェニ
ル)インドリンを用い、実施例3とほぼ同様にして表題
化合物を得た。
ル)インドリンを用い、実施例3とほぼ同様にして表題
化合物を得た。
【0059】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,
270MHz):3.65(1H,dd),3.86
(1H,t),4.49(1H,dd),6.7〜6.
9(4H,m),7.0〜7.3(4H,m)。
270MHz):3.65(1H,dd),3.86
(1H,t),4.49(1H,dd),6.7〜6.
9(4H,m),7.0〜7.3(4H,m)。
【0060】[実施例6]5−[(3−フェニルインドリン−1−イル)カルボニ
ル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾー
ル :4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール
−5−カルボン酸 塩酸塩(ラセミ体)440mgとチ
オニルクロライド3mlを混合し、30分間加熱還流し
た。この反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をクロロ
ホルム3mlに溶解した。氷冷撹拌下、この溶液に、ク
ロロホルム2mlに溶解した3−フェニルインドリン
(ラセミ体)0.2gとトリエチルアミン0.42ml
を加えた。室温に戻し2時間撹拌した後、飽和重曹水を
加え、クロロホルムで抽出し、乾燥濃縮して白色残渣を
得た。この残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付して精製し、4種光学異性体の混合物である表題
化合物200mgを得た。
ル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾー
ル :4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール
−5−カルボン酸 塩酸塩(ラセミ体)440mgとチ
オニルクロライド3mlを混合し、30分間加熱還流し
た。この反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をクロロ
ホルム3mlに溶解した。氷冷撹拌下、この溶液に、ク
ロロホルム2mlに溶解した3−フェニルインドリン
(ラセミ体)0.2gとトリエチルアミン0.42ml
を加えた。室温に戻し2時間撹拌した後、飽和重曹水を
加え、クロロホルムで抽出し、乾燥濃縮して白色残渣を
得た。この残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付して精製し、4種光学異性体の混合物である表題
化合物200mgを得た。
【0061】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,
270MHz):2.0〜2.3(2H,m),2.5
〜3.2(5H,m),4.0〜4.1(1H,m),
4.5〜4.7(2H,m),6.9〜7.1(2H,
m),7.1〜7.4(6H,m),7.49(0.5
H,s),7.51(0.5H,s),8.34(1
H,d)。
270MHz):2.0〜2.3(2H,m),2.5
〜3.2(5H,m),4.0〜4.1(1H,m),
4.5〜4.7(2H,m),6.9〜7.1(2H,
m),7.1〜7.4(6H,m),7.49(0.5
H,s),7.51(0.5H,s),8.34(1
H,d)。
【0062】HPLC(カラム;CHIRALCEL
OD 4.6Φ×50mm ダイセル化学工業(株)
製、溶出溶媒;n−ヘキサン:イソプロパノール=6:
1、流速;0.8ml/分):リテンションタイム
9.43分、10.97分、19.24分、33.96
分。
OD 4.6Φ×50mm ダイセル化学工業(株)
製、溶出溶媒;n−ヘキサン:イソプロパノール=6:
1、流速;0.8ml/分):リテンションタイム
9.43分、10.97分、19.24分、33.96
分。
【0063】[実施例7]5−[(3−フェニルインドリン−1−イル)カルボニ
ル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾー
ル :参考例1で得た(+)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロベンズイミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩11
gを含む白色粉末とチオニルクロライド80mlを混合
し、2時間加熱還流した。この反応溶液を減圧濃縮し、
得られた残渣をクロロホルム200mlに溶解した。実
施例1で製造した(+)−3−フェニルインドリン7.
9gをクロロホルム50mlに溶解し、氷冷下、上記ク
ロロホルム溶液に加えた。次いでこの反応溶液に、クロ
ロホルム20mlに溶解したトリエチルアミン8.2m
lを2時間掛けて滴下した。この反応溶液を室温に戻し
2時間撹拌した後、飽和重曹水を加え、クロロホルムで
抽出し、乾燥濃縮して白色残渣を得た。この残渣に酢酸
エチルを加え析出した結晶を濾取し、クロロホルムと酢
酸エチルの混合溶媒から2回再結晶し、表題化合物12
gを得た。
ル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾー
ル :参考例1で得た(+)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロベンズイミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩11
gを含む白色粉末とチオニルクロライド80mlを混合
し、2時間加熱還流した。この反応溶液を減圧濃縮し、
得られた残渣をクロロホルム200mlに溶解した。実
施例1で製造した(+)−3−フェニルインドリン7.
9gをクロロホルム50mlに溶解し、氷冷下、上記ク
ロロホルム溶液に加えた。次いでこの反応溶液に、クロ
ロホルム20mlに溶解したトリエチルアミン8.2m
lを2時間掛けて滴下した。この反応溶液を室温に戻し
2時間撹拌した後、飽和重曹水を加え、クロロホルムで
抽出し、乾燥濃縮して白色残渣を得た。この残渣に酢酸
エチルを加え析出した結晶を濾取し、クロロホルムと酢
酸エチルの混合溶媒から2回再結晶し、表題化合物12
gを得た。
【0064】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.9〜2.2(2H,m),2.5〜
3.2(5H,m),4.0〜4.1(1H,m),
4.5〜4.7(2H,m),6.9〜7.1(2H,
m),7.1〜7.4(6H,m),7.53(1H
s),8.34(1H,d)。
70MHz):1.9〜2.2(2H,m),2.5〜
3.2(5H,m),4.0〜4.1(1H,m),
4.5〜4.7(2H,m),6.9〜7.1(2H,
m),7.1〜7.4(6H,m),7.53(1H
s),8.34(1H,d)。
【0065】HPLC(カラム;CHIRALCEL
OD 4.6Φ×50mm ダイセル化学工業(株)
製、溶出溶媒;n−ヘキサン:イソプロパノール=6:
1、流速:0.8ml/分):リテンションタイム 1
9.24分。
OD 4.6Φ×50mm ダイセル化学工業(株)
製、溶出溶媒;n−ヘキサン:イソプロパノール=6:
1、流速:0.8ml/分):リテンションタイム 1
9.24分。
【0066】[実施例8]5−[(3−(3−ヒドロキシフェニル)インドリン−
1−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒド
ロベンズイミダゾール :参考例1で得た(+)−4,
5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール−5−カ
ルボン酸 塩酸塩3.0gを含む白色粉末とチオニルク
ロライド50mlを混合し、2時間加熱還流した。この
反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をクロロホルム5
0mlに溶解した。実施例3で製造した(+)−3−
(3−ヒドロキシフェニル)インドリン2.71gをテ
トラヒドロフラン50mlに溶解し、氷冷下、上記クロ
ロホルム溶液に加えた。この反応溶液を室温に戻し一夜
撹拌した後、飽和重曹水で塩基性とし、クロロホルムと
エタノールの混合溶媒で抽出し、乾燥濃縮して白色残渣
を得た。この残渣に酢酸エチルを加え析出した結晶を濾
取した。この結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、クロロホルム:エタノール=10:1の混合
溶媒で溶出し、表題化合物1.8gを得た。
1−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒド
ロベンズイミダゾール :参考例1で得た(+)−4,
5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール−5−カ
ルボン酸 塩酸塩3.0gを含む白色粉末とチオニルク
ロライド50mlを混合し、2時間加熱還流した。この
反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をクロロホルム5
0mlに溶解した。実施例3で製造した(+)−3−
(3−ヒドロキシフェニル)インドリン2.71gをテ
トラヒドロフラン50mlに溶解し、氷冷下、上記クロ
ロホルム溶液に加えた。この反応溶液を室温に戻し一夜
撹拌した後、飽和重曹水で塩基性とし、クロロホルムと
エタノールの混合溶媒で抽出し、乾燥濃縮して白色残渣
を得た。この残渣に酢酸エチルを加え析出した結晶を濾
取した。この結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、クロロホルム:エタノール=10:1の混合
溶媒で溶出し、表題化合物1.8gを得た。
【0067】1H−NMR(δppm,DMSO−d
6 ,270MHz):1.7〜1.9(1H,m),
1.9〜2.1(1H,m),2.5〜2.6(2H,
m),2.7〜2.8(2H,m),2.9〜3.1
(1H,m),4.0〜4.1(1H,m),4.5〜
4.7(2H,m),6.5〜6.7(3H,m),
6.9〜7.1(2H,m),7.0〜7.3(2H,
m),7.41(1H、s),8.21(1H,d),
9.40(1H,s),11.6(1H,brs)。
6 ,270MHz):1.7〜1.9(1H,m),
1.9〜2.1(1H,m),2.5〜2.6(2H,
m),2.7〜2.8(2H,m),2.9〜3.1
(1H,m),4.0〜4.1(1H,m),4.5〜
4.7(2H,m),6.5〜6.7(3H,m),
6.9〜7.1(2H,m),7.0〜7.3(2H,
m),7.41(1H、s),8.21(1H,d),
9.40(1H,s),11.6(1H,brs)。
【0068】[実施例9]5−[(3−(4−ヒドロキシフェニル)インドリン−
1−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒド
ロベンズイミダゾール :実施例8において(+)−3−
(3−ヒドロキシフェニル)インドリンの代わりに、実
施例4で得た(+)−3−(4−ヒドロキシフェニル)
インドリンを用いた以外はほぼ同様に操作して、表題化
合物を得た。
1−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒド
ロベンズイミダゾール :実施例8において(+)−3−
(3−ヒドロキシフェニル)インドリンの代わりに、実
施例4で得た(+)−3−(4−ヒドロキシフェニル)
インドリンを用いた以外はほぼ同様に操作して、表題化
合物を得た。
【0069】1H−NMR(δppm,DMSO−d
6 ,270MHz):1.6〜1.8(1H,m),
1.9〜2.1(1H,m),2.5〜2.6(2H,
m),2.6〜2.8(2H,m),2.9〜3.1
(1H,m),3.9〜4.1(1H,m),4.5〜
4.7(2H,m),6.72(2H,d),6.9〜
7.1(2H,m),7.02(2H,d),7.20
(1H,t),7.41(1H、s),8.19(1
H,d),9.35(1H,s),11.6(1H,b
rs)。
6 ,270MHz):1.6〜1.8(1H,m),
1.9〜2.1(1H,m),2.5〜2.6(2H,
m),2.6〜2.8(2H,m),2.9〜3.1
(1H,m),3.9〜4.1(1H,m),4.5〜
4.7(2H,m),6.72(2H,d),6.9〜
7.1(2H,m),7.02(2H,d),7.20
(1H,t),7.41(1H、s),8.19(1
H,d),9.35(1H,s),11.6(1H,b
rs)。
【0070】[実施例10]5−[(3−(2−ヒドロキシフェニル)インドリン−
1−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒド
ロベンズイミダゾール :実施例8において(+)−3−
(3−ヒドロキシフェニル)インドリンの代わりに、実
施例5で得た3−(2−ヒドロキシフェニル)インドリ
ンを用いた以外はほぼ同様に操作して、表題の化合物を
得た。
1−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒド
ロベンズイミダゾール :実施例8において(+)−3−
(3−ヒドロキシフェニル)インドリンの代わりに、実
施例5で得た3−(2−ヒドロキシフェニル)インドリ
ンを用いた以外はほぼ同様に操作して、表題の化合物を
得た。
【0071】1H−NMR(δppm,DMSO−d
6 ,270MHz):1.6〜1.9(1H,m),
1.9〜2.1(1H,m),2.5〜2.6(2H,
m),2.6〜2.8(2H,m),2.8〜3.1
(1H,m),4.0〜4.2(1H,m),4.5〜
4.7(1H,m),4.8〜5.0(1H,m),
6.7〜7.3(7H,m),7.41(1H,s),
8.20(1H,d),9.64(1H,s),11.
6(1H,brs)。
6 ,270MHz):1.6〜1.9(1H,m),
1.9〜2.1(1H,m),2.5〜2.6(2H,
m),2.6〜2.8(2H,m),2.8〜3.1
(1H,m),4.0〜4.2(1H,m),4.5〜
4.7(1H,m),4.8〜5.0(1H,m),
6.7〜7.3(7H,m),7.41(1H,s),
8.20(1H,d),9.64(1H,s),11.
6(1H,brs)。
【0072】[実施例11]5−[(3−(3−メトキシフェニル)インドリン−1
−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ
ベンズイミダゾール :実施例8において(+)−3−
(3−ヒドロキシフェニル)インドリンの代わりに、実
施例2で得た(+)−3−(3−メトキシフェニル)イ
ンドリンを用いた以外はほぼ同様に操作して、表題の化
合物を得た。
−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ
ベンズイミダゾール :実施例8において(+)−3−
(3−ヒドロキシフェニル)インドリンの代わりに、実
施例2で得た(+)−3−(3−メトキシフェニル)イ
ンドリンを用いた以外はほぼ同様に操作して、表題の化
合物を得た。
【0073】1H−NMR(δppm,DMSO−d
6 ,270MHz):1.7〜1.9(1H,m),
1.9〜2.1(1H,m),2.5〜2.7(2H,
m),2.7〜2.8(2H,m),2.9〜3.5
(1H,m),3.7(3H,s),4.0〜4.2
(1H,m),4.6〜4.8(2H,m),6.7〜
6.9(3H,m),6.9〜7.0(2H,m),
7.1〜7.3(2H,m),7.43(1H,s),
8.21(1H, d),11.6(1H,brs)。
6 ,270MHz):1.7〜1.9(1H,m),
1.9〜2.1(1H,m),2.5〜2.7(2H,
m),2.7〜2.8(2H,m),2.9〜3.5
(1H,m),3.7(3H,s),4.0〜4.2
(1H,m),4.6〜4.8(2H,m),6.7〜
6.9(3H,m),6.9〜7.0(2H,m),
7.1〜7.3(2H,m),7.43(1H,s),
8.21(1H, d),11.6(1H,brs)。
【0074】[実施例12]5−[(3−フェニルインドリン−1−イル)カルボニ
ル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾー
ル :4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール
−5−カルボン酸 塩酸塩(ラセミ体)440mgとチ
オニルクロライド2mlを混合し、30分間加熱還流し
た。この反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をクロロ
ホルム3mlに溶解した。この溶液に、氷冷撹拌下、実
施例1で製造した(+)−3−フェニルインドリン0.
2gをクロロホルム2mlに溶解し加えた。室温で一夜
撹拌後、トリエチルアミン0.42mlを滴下し、次い
で室温に戻し2時間撹拌した。この反応溶液に飽和重曹
水を加え、クロロホルムで抽出し、乾燥濃縮して白色残
渣を得た。この残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付して精製し、2種光学異性体の混合物である
表題化合物230mgを得た。
ル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾー
ル :4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾール
−5−カルボン酸 塩酸塩(ラセミ体)440mgとチ
オニルクロライド2mlを混合し、30分間加熱還流し
た。この反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をクロロ
ホルム3mlに溶解した。この溶液に、氷冷撹拌下、実
施例1で製造した(+)−3−フェニルインドリン0.
2gをクロロホルム2mlに溶解し加えた。室温で一夜
撹拌後、トリエチルアミン0.42mlを滴下し、次い
で室温に戻し2時間撹拌した。この反応溶液に飽和重曹
水を加え、クロロホルムで抽出し、乾燥濃縮して白色残
渣を得た。この残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付して精製し、2種光学異性体の混合物である
表題化合物230mgを得た。
【0075】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):2.0〜2.3(2H,m),2.5〜
3.2(5H,m),4.0〜4.1(1H,m),
4.5〜4.7(2H,m),6.9〜7.1(2H,
m),7.1〜7.4(6H,m),7.49(0.5
H,s),7.51(0.5H,s),8.34(1
H,d)。
70MHz):2.0〜2.3(2H,m),2.5〜
3.2(5H,m),4.0〜4.1(1H,m),
4.5〜4.7(2H,m),6.9〜7.1(2H,
m),7.1〜7.4(6H,m),7.49(0.5
H,s),7.51(0.5H,s),8.34(1
H,d)。
【0076】HPLC(カラム;CAPCELL PA
K C18(SG120) 4.6Φ×150mm、溶
出溶媒;50mM(NH4 )2 HPO4 水溶液:MeO
H=1:1、流速;0.8ml/分、温度;35℃:リ
テンションタイム:33.2分、35.7分。
K C18(SG120) 4.6Φ×150mm、溶
出溶媒;50mM(NH4 )2 HPO4 水溶液:MeO
H=1:1、流速;0.8ml/分、温度;35℃:リ
テンションタイム:33.2分、35.7分。
【0077】上記2種光学異性体混合物である表題化合
物を少量ずつ上記HPLCに付し、リテンションタイム
35.7分である遅く溶出される成分を集めた。この溶
出溶液を濃縮して得た残渣をクロロホルムとエタノール
の混合溶媒に溶解し、重曹水で洗浄後減圧濃縮して黄色
残渣を得た。この残渣に酢酸エチルを加え析出した結晶
を濾取した。この結晶は上記HPLCおよびNMRにお
いて実施例7で得た化合物と同一であった。
物を少量ずつ上記HPLCに付し、リテンションタイム
35.7分である遅く溶出される成分を集めた。この溶
出溶液を濃縮して得た残渣をクロロホルムとエタノール
の混合溶媒に溶解し、重曹水で洗浄後減圧濃縮して黄色
残渣を得た。この残渣に酢酸エチルを加え析出した結晶
を濾取した。この結晶は上記HPLCおよびNMRにお
いて実施例7で得た化合物と同一であった。
【0078】[実施例13]5−[(5−ヒドロキシ−3−フェニルインドリン−1
−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ
ベンズイミダゾール :参考例2と同様にして製造した5
−メトキシ−3−フェニルインドリンから実施例3と同
様にしてラセミ体の5−ヒドロキシ−3−フェニルイン
ドリンを製造した。ついで実施例8において(+)−3
−(3−ヒドロキシフェニル)インドリンの代わりに、
ラセミ体の5−ヒドロキシ−3−フェニルインドリンを
用いた以外はほぼ同様に操作して、表題化合物を得た。
−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ
ベンズイミダゾール :参考例2と同様にして製造した5
−メトキシ−3−フェニルインドリンから実施例3と同
様にしてラセミ体の5−ヒドロキシ−3−フェニルイン
ドリンを製造した。ついで実施例8において(+)−3
−(3−ヒドロキシフェニル)インドリンの代わりに、
ラセミ体の5−ヒドロキシ−3−フェニルインドリンを
用いた以外はほぼ同様に操作して、表題化合物を得た。
【0079】1H−NMR(δppm,DMSO−d
6 ,270MHz):1.6〜1.9(1H,m),
1.9〜2.2(1H,m),2.5〜2.8(4H,
m),2.8〜3.0(1H,m),4.0〜4.2
(1H,m),4.5〜4.7(2H,m),6.33
(1H,s),6.59(0.5H,d),6.60
(0.5H,d),7.2〜7.5(5H,m),7.
39(0.5H,s),7.41(0.5H,s),
8.02(1H,d),9.17(1H,s),14.
2(1H,brs)。
6 ,270MHz):1.6〜1.9(1H,m),
1.9〜2.2(1H,m),2.5〜2.8(4H,
m),2.8〜3.0(1H,m),4.0〜4.2
(1H,m),4.5〜4.7(2H,m),6.33
(1H,s),6.59(0.5H,d),6.60
(0.5H,d),7.2〜7.5(5H,m),7.
39(0.5H,s),7.41(0.5H,s),
8.02(1H,d),9.17(1H,s),14.
2(1H,brs)。
【0080】[実施例14]5−[(7−ヒドロキシ−3−フェニルインドリン−1
−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ
ベンズイミダゾール :参考例2と同様にして製造した7
−メトキシ−3−フェニルインドリンから実施例3と同
様にしてラセミ体の7−ヒドロキシ−3−フェニルイン
ドリンを製造した。ついで実施例8において(+)−3
−(3−ヒドロキシフェニル)インドリンの代わりに、
ラセミ体の7−ヒドロキシ−3−フェニルインドリンを
用いた以外はほぼ同様に操作して、表題化合物を得た。
−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ
ベンズイミダゾール :参考例2と同様にして製造した7
−メトキシ−3−フェニルインドリンから実施例3と同
様にしてラセミ体の7−ヒドロキシ−3−フェニルイン
ドリンを製造した。ついで実施例8において(+)−3
−(3−ヒドロキシフェニル)インドリンの代わりに、
ラセミ体の7−ヒドロキシ−3−フェニルインドリンを
用いた以外はほぼ同様に操作して、表題化合物を得た。
【0081】1H−NMR(δppm,DMSO−d
6 ,270MHz):1.7〜2.0(1H,m),
2.0〜2.3(1H,m),2.4〜2.8(4H,
m),3.0〜3.3(1H,m),4.1〜4.3
(1H,m),4.6〜4.8(2H,m),6.42
(1H,d),6.73(1H,d),7.01(1
H,d),7.2〜7.5(6H,m),11.56
(0.5H,s),11.58(0.5H,s),1
1.6(1H,brs)。
6 ,270MHz):1.7〜2.0(1H,m),
2.0〜2.3(1H,m),2.4〜2.8(4H,
m),3.0〜3.3(1H,m),4.1〜4.3
(1H,m),4.6〜4.8(2H,m),6.42
(1H,d),6.73(1H,d),7.01(1
H,d),7.2〜7.5(6H,m),11.56
(0.5H,s),11.58(0.5H,s),1
1.6(1H,brs)。
【0082】[実施例15]5−[(3−(4−フルオロフェニル)インドリン−1
−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ
ベンズイミダゾール :参考例2と同様にして3−(4−
フルオロフェニル)インドリン(ラセミ体)を製造し
た。ついで、実施例7において(+)−3−フェニルイ
ンドリンの代わりに、この3−(4−フルオロフェニ
ル)インドリンを用いた以外はほぼ同様に操作して、表
題化合物を得た。
−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ
ベンズイミダゾール :参考例2と同様にして3−(4−
フルオロフェニル)インドリン(ラセミ体)を製造し
た。ついで、実施例7において(+)−3−フェニルイ
ンドリンの代わりに、この3−(4−フルオロフェニ
ル)インドリンを用いた以外はほぼ同様に操作して、表
題化合物を得た。
【0083】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):2.0〜2.2(1H,m),2.5〜
3.2(5H,m),3.9〜4.1(1H,m),
4.5〜4.7(2H,m),6.9〜7.1(4H,
m),7.1〜7.2(2H,m),7.2〜7.3
(1H,m),7.50(1H,s),8.34(1
H,d)。
70MHz):2.0〜2.2(1H,m),2.5〜
3.2(5H,m),3.9〜4.1(1H,m),
4.5〜4.7(2H,m),6.9〜7.1(4H,
m),7.1〜7.2(2H,m),7.2〜7.3
(1H,m),7.50(1H,s),8.34(1
H,d)。
【0084】[実施例16]5−[(3−(3−フルオロフェニル)インドリン−1
−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ
ベンズイミダゾール :参考例3と同様にして3−(3−
フルオロフェニル)インドリン(ラセミ体)を製造し
た。ついで実施例7において(+)−3−フェニルイン
ドリンの代わりに、この3−(3−フルオロフェニル)
インドリンを用いた以外はほぼ同様に操作して、表題化
合物を得た。
−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ
ベンズイミダゾール :参考例3と同様にして3−(3−
フルオロフェニル)インドリン(ラセミ体)を製造し
た。ついで実施例7において(+)−3−フェニルイン
ドリンの代わりに、この3−(3−フルオロフェニル)
インドリンを用いた以外はほぼ同様に操作して、表題化
合物を得た。
【0085】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):2.0〜2.3(2H,m),2.5〜
3.2(5H,m),3.9〜4.2(1H,m),
4.5〜4.7(2H,m),6.8〜7.2(5H,
m),7.2〜7.4(2H,m),7.49(1H,
s),8.34(1H,d)。
70MHz):2.0〜2.3(2H,m),2.5〜
3.2(5H,m),3.9〜4.2(1H,m),
4.5〜4.7(2H,m),6.8〜7.2(5H,
m),7.2〜7.4(2H,m),7.49(1H,
s),8.34(1H,d)。
【0086】[実施例17]5−[(7−フルオロ−3−フェニルインドリン−1−
イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロベ
ンズイミダゾール :参考例2と同様にして7−フルオロ
−3−フェニルインドリン(ラセミ体)を製造した。つ
いで実施例6において3−フェニルインドリン(ラセミ
体)の代わりに、この7−フルオロ−3−フェニルイン
ドリン(ラセミ体)を用いた以外はほぼ同様に操作し
て、表題化合物を得た。
イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロベ
ンズイミダゾール :参考例2と同様にして7−フルオロ
−3−フェニルインドリン(ラセミ体)を製造した。つ
いで実施例6において3−フェニルインドリン(ラセミ
体)の代わりに、この7−フルオロ−3−フェニルイン
ドリン(ラセミ体)を用いた以外はほぼ同様に操作し
て、表題化合物を得た。
【0087】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.9〜2.3(2H,m),2.6〜
3.2(5H,m),4.0〜4.2(1H,m),
4.4〜4.7(2H,m),6.8〜6.9(1H,
m),6.9〜7.1(2H,m),7.1〜7.2
(2H,m),7.2〜7.4(3H,m),7.49
(0.5H ,s),7.50(0.5H,s)。
70MHz):1.9〜2.3(2H,m),2.6〜
3.2(5H,m),4.0〜4.2(1H,m),
4.4〜4.7(2H,m),6.8〜6.9(1H,
m),6.9〜7.1(2H,m),7.1〜7.2
(2H,m),7.2〜7.4(3H,m),7.49
(0.5H ,s),7.50(0.5H,s)。
【0088】[実施例18]5−[(5−フルオロ−3−フェニルインドリン−1−
イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロベ
ンズイミダゾール :参考例2と同様にして5−フルオロ
−3−フェニルインドリン(ラセミ体)を製造した。つ
いで実施例6において3−フェニルインドリン(ラセミ
体)の代わりに、この5−フルオロ−3−フェニルイン
ドリン(ラセミ体)を用いた以外はほぼ同様に操作し
て、表題化合物を得た。
イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロベ
ンズイミダゾール :参考例2と同様にして5−フルオロ
−3−フェニルインドリン(ラセミ体)を製造した。つ
いで実施例6において3−フェニルインドリン(ラセミ
体)の代わりに、この5−フルオロ−3−フェニルイン
ドリン(ラセミ体)を用いた以外はほぼ同様に操作し
て、表題化合物を得た。
【0089】1H−NMR(δppm,CDCl3 ,2
70MHz):1.9〜2.3(2H,m),2.5〜
3.2(5H,m),4.0〜4.2(1H,m),
4.5〜4.7(2H,m),6.6〜6.8(1H,
m),6.9〜7.0(1H,m),7.1〜7.2
(2H,m),7.2〜7.4(3H,m),7.48
(0.5H ,s),7.50(0.5H,s),8.
30(1H,m)。
70MHz):1.9〜2.3(2H,m),2.5〜
3.2(5H,m),4.0〜4.2(1H,m),
4.5〜4.7(2H,m),6.6〜6.8(1H,
m),6.9〜7.0(1H,m),7.1〜7.2
(2H,m),7.2〜7.4(3H,m),7.48
(0.5H ,s),7.50(0.5H,s),8.
30(1H,m)。
【0090】[実施例19](+)−3−(4−メトキシフェニル)インドリン :参
考例2とほぼ同様にして3−(4−メトキシフェニル)
インドリンを得た。この3−(4−メトキシフェニル)
インドリンを用い、実施例1とほぼ同様にして表題化合
物を得た。
考例2とほぼ同様にして3−(4−メトキシフェニル)
インドリンを得た。この3−(4−メトキシフェニル)
インドリンを用い、実施例1とほぼ同様にして表題化合
物を得た。
【0091】[α]D=+40.6°(c=0.28,
MeOH)。
MeOH)。
【0092】[実施例20](−)−3−(2−メトキシフェニル)インドリン :参
考例2とほぼ同様にして3−(2−メトキシフェニル)
インドリンを得た。この3−(2−メトキシフェニル)
インドリンを用い、実施例1とほぼ同様にして表題化合
物を得た。
考例2とほぼ同様にして3−(2−メトキシフェニル)
インドリンを得た。この3−(2−メトキシフェニル)
インドリンを用い、実施例1とほぼ同様にして表題化合
物を得た。
【0093】[α]D=−32.3°(c=0.30,
MeOH)。
MeOH)。
【0094】
【発明の効果】本発明により、優れた5−HT3 受容体
拮抗作用を有するインドリン化合物(1)を容易に製造
することができる。
拮抗作用を有するインドリン化合物(1)を容易に製造
することができる。
【0095】また、光学活性なインドリン化合物(3)
を用いることにより、より優れた5−HT3 受容体拮抗
作用を示す光学活性なインドリン化合物(1)を容易に
選択的に製造することができる。
を用いることにより、より優れた5−HT3 受容体拮抗
作用を示す光学活性なインドリン化合物(1)を容易に
選択的に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 405/14 209 C07D 405/14 209 409/14 209 409/14 209 413/14 209 413/14 209 417/14 209 417/14 209 // A61K 31/415 AEN A61K 31/415 AEN (C07D 403/06 209:12 235:08) C07M 7:00
Claims (5)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1 は置換基を有してもよいフェニル基又は芳
香族複素環基を表し、R2 は水素、ハロゲン、低級アル
キル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、カルバモイ
ル基又は低級アルコキシカルボニル基を表す。)で示さ
れるインドリン化合物と一般式 【化2】 (式中、R3 は基 【化3】 を表す。)で示されるカルボン酸化合物を縮合すること
を特徴とする一般式 【化4】 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じである。)で
示されるインドリン化合物の製造方法。 - 【請求項2】 R1 がフェニル基で、R2 が水素である
請求項1記載のインドリン化合物の製造方法。 - 【請求項3】 R1 がヒドロキシフェニル基で、R2 が
水素である請求項1記載のインドリン化合物の製造方
法。 - 【請求項4】 一般式 【化5】 (式中、R1 及びR2 は、前記と同じである。)で示さ
れる光学活性なインドリン化合物。 - 【請求項5】 (+)−3−フェニルインドリン、
(+)−3−(3−メトキシフェニル)インドリン、
(+)−3−(3−ヒドロキシフェニル)インドリン、
(+)−3−(4−ヒドロキシフェニル)インドリン又
は(−)−3−(2−メトキシフェニル)インドリンで
ある請求項4記載の光学活性なインドリン化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7567495A JPH08269050A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 新規なインドリン化合物の製造方法及びその製造中間体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7567495A JPH08269050A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 新規なインドリン化合物の製造方法及びその製造中間体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08269050A true JPH08269050A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13582992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7567495A Pending JPH08269050A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 新規なインドリン化合物の製造方法及びその製造中間体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08269050A (ja) |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7567495A patent/JPH08269050A/ja active Pending
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