JPH0826903B2 - 粘性継手のオイル注入装置及び注入方法 - Google Patents

粘性継手のオイル注入装置及び注入方法

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JPH0826903B2
JPH0826903B2 JP20563190A JP20563190A JPH0826903B2 JP H0826903 B2 JPH0826903 B2 JP H0826903B2 JP 20563190 A JP20563190 A JP 20563190A JP 20563190 A JP20563190 A JP 20563190A JP H0826903 B2 JPH0826903 B2 JP H0826903B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば車両の動力伝達系の構成部品である
粘性継手の流体室内に高粘度のオイルを注入するための
注入装置及び注入方法に関する。
(従来の技術) 従来、例えば車両の差動装置等の構成部品として用い
られる粘性継手は、高粘性のオイルを封入した流体室内
に複数のインナプレートとアウタプレートを交互の重層
状に配設し、いずれか一方側のプレートを駆動部材に、
他方側のプレートを被動部材に取り付けて、流体室の高
粘性オイルを介して駆動部材から被動部材へ回転トルク
の伝達を行なわしめようとしている。ここで、流体室内
の高粘性オイルの充填量は、トルク伝達特性を決定づけ
る大きな要因の1つであり、予め精密に測定した空の状
態の流体室の容量に対して常に一定の割合量(例えば90
%〜95%)のオイルを注入する必要がある。すなわちこ
の注入量が多い場合には、一般的に常温時の伝達トルク
値が高くなり、又、少ない場合には常温時のトルク値が
低くなる。又、所定の割合のオイルを注入した後流体室
内の残余の部分にはエアが含まれているが、このエアは
作動中オイルが高温になって膨張する際の吸収用の作用
を果すため、エアの含有量が少ないと内圧の上昇を招き
易くする等高温時のトルク伝達特性にも大きく関ること
になる。
そこで従来、オイル注入量を精密に制御しながら注入
する注入方法として、本出願人は例えば特開昭60−4072
5号のような方法を提案している。これによると流体継
手のオイル注入用開口からオイルを注入するに際し、オ
イルを定圧で供給する加圧タンクと、単一のオイル通路
を備えたオイル注入装置によって、パルスによってオイ
ル注入量を制御し、流体室の空間部の容積に応じてオイ
ル量を調整することによって、トルク特性の均一化を図
るようにしている。
(発明が解決しようとする課題) しかし従来の装置及び方法の場合は、注入されるオイ
ルの通路が単一であるため、注入時間の短縮化と充填量
の精密な制御という二つの課題を共に満足させることが
出来なかった。すなわち注入時間を短縮しようとして通
路面積を大きくすれば、オイル通路遮断時のタイミング
のズレによる充填量の誤差が大きくなり、逆に精密に充
填量を制御しようとすると、いきおい通路面積を小さく
せざるを得ず、注入時間が長くなるというものである。
(課題を解決するための手段) かかる課題を解決するため、本発明はオイルを圧力一
定で加圧する加圧部と、オイル注入用開口に接続可能な
オイル通路を設け、オイル通路の途中を分岐させて流通
路断面積の異なる複数の分岐路を設けた。そして各分岐
路に独自の通路開閉手段を設けた。
又、かかる装置におけるオイル注入方法において、オ
イル注入初期に各分岐路すべての通路を開とし、所定の
注入量が得られた時から流路断面積の大きな分岐路を閉
鎖して流路断面積の小さな分岐路のみから注入するよう
にした。
(作用) オイル通路の途中に複数の分岐路を設け、各分岐路の
流路断面積を異なえるとともに、夫々独自の通路開閉手
段で制御することによってオイル注入量を可変とするこ
とが出来る。
そして注入の当初は、すべての分岐路を開にして注入
するため注入時間の短縮化が図られ、又注入の後半は流
路断面積の小さな分岐路のみから注入することで、オイ
ル通路遮断時のズレによる充填量の誤差を小さくするこ
とが出来る。
(実施例) 本発明のオイル注入装置及び注入方法の実施例につい
て添付した図面に基づき説明する。
第1図はオイル注入装置の全般概要図、第2図は注入
法を示すフローチャート図、第3図は粘性継手の説明図
である。
第3図に示すように、粘性継手30はケース部材31に対
し回転自在に設けられた軸部材32を備え、ケース部材31
と軸部材32間で回転トルクの伝達を行なわしめるよう構
成されている。すなわち略円筒形状のケース部材31の内
部には流体室33が画成されており、この流体室33内に複
数のプレートが重層状に配設されている。つまりケース
部材31の内周スプライン部31aにスプライン結合するア
ウタプレート34と、軸部材32の外周スプライン部32aに
スプライン結合するインナプレート35が交互に配設さ
れ、各プレート34,35には不図示の複数の孔が穿孔され
るとともに、かかる流体室33内に例えば150000cst程度
の高粘度のシリコンオイルが封入される。そしてケース
部材31の側面一端側にはオイル注入用開口36が設けら
れ、他端側には、オイル注入時に流体室33内のエアを真
空引きするための通孔37が設けられている。
このような粘性継手30は、例えば軸部材32側を駆動側
として回転させることにより、流体室33内のプレート3
4,35と粘性オイルを介してケース部材31側を連れ廻し、
トルクを伝達することとなるが、トルク伝達特性は、流
体室33内に充填するオイル量とオイルを注入する前の空
の状態の流体室内の容量との比率、つまり体積率によっ
て特性を大きく変化させることが知られている。従って
オイルの注入にあたっては微妙に注入量を制御しながら
精密な体積率とすることが勘要となる。
本発明のオイル注入装置1は、第1図に示すように上
述の粘性継手30の流体室33内にオイルを注入するための
装置として設けられ、メインタンク2に貯油されたオイ
ルを加圧タンク9に向けて送り込むためのギアポンプ
4、ギアモータ5等からなる圧送部3と、エアコンプレ
ッサ7、加圧用ピストン8、加圧タンク9等からなる加
圧部6と、流量計11、温度補正付積算カウンタ12、CPU
(不図示)等からなる注入制御部と、粘性継手30をクラ
ンプ可能な注入治具本体13と、流体室内のエアを真空引
きするための真空ポンプ14等によって構成されている。
つまり加圧部6では、圧送されてきたオイルをエアコ
ンプレッサ7と加圧用ピストン8によって一定圧に加圧
すべく構成するとともに、圧送部3と加圧部6間のオイ
ル通路には逆流防止のチェックバルブ15を介設し、又、
加圧部6と注入治具本体13間のオイル通路には、測温低
抗体16及び流量計11を設けて、油温及び流量のデータ信
号を温度補正付積算カウンタ12へ送るようにしている。
一方、注入治具本体13のオイル通路18は、2本の分岐
路20,21に分岐した後一旦合流し、その後粘性継手30の
オイル注入用開口36部に連通可能に構成されている。そ
して分岐路20,21の流路断面積は異なっており、一方の
分岐路20側の方が断面積で他方の分岐路21側が小面積と
されている。又、各分岐路20,21には、それぞれのソレ
ノイド22,23で作動するシャットオフバルブ24,25が設け
られ、温度補正付積算カウンタ12からの信号で制御され
る。
この温度補正付積算カウンタ12は、例えば前述の流量
計17から出力される電圧パルスの流量信号を受けるとパ
ルスを加算し、設定パルスに至った時点でソレノイド2
2,23を作動させるようにしている。
一方、流体室の他方側は真空保持用シール26が取り付
けられ、真空ポンプ14に接続される。
かかる構成によるオイル注入装置のオイル注入法を第
2図により説明する。
まずワークとしての粘性継手30を注入治具本体13にセ
ットし、ワークをクランプする。次いで真空ポンプ14を
一時的に作動させて真空保持用シール26のシール圧の点
検が行なわれ、エア洩れがなく圧力検査に合格したなら
ば次の段階へと進行する。すなわちエアコンプレッサ7
が作動して加圧タンク9内の加圧ピストン8を一定圧で
押動し、次いでタイマー作動によって各分岐路20,21の
シャットオフバルブ24,25が開となる。このため、シリ
コンオイルは両分岐路20,21から粘性継手30のオイル注
入用開口36を経由して流体室内に流動する。充填量が終
期に近づき、積算カウンタ12が終期流量制限値まで積算
されると、流路面積の大きい分岐路20側のシャットオフ
バルブ24が閉となり、流路面積の小さい分岐路21側から
のみ注入が行なわれる。つまり注入されるオイルは一定
圧で加圧されているため、流路断面積の小さくなった分
だけ流量(注入量)が少なくなる(加圧用ピストン8の
移動速度は遅くなる。)。そして最終設定値まで積算さ
れた時点で残りのシャットオフバルブ25も閉じられる。
この際、最終設定値は、バルブ25を閉とした後も惰性で
注入される微量のオーバーシュート量を予め見込んで設
定されている。又、最終的に注入が行なわれる分岐路21
の流路面積は小面積であるので、シャットオフバルブ遮
断時のタイミングのずれに注入量の誤差が少なく、従来
例えば設定注入量に対して±0.52cc程度あった注入量の
ばらつきを、±0.135cc程度の精度で抑えることが出来
る。しかも注入当初は両分岐路20,21から注入するた
め、注入時間も短縮される。
次いで加圧タンク9内の加圧を停止し、ワーククラン
プを減圧した後真空ポンプ14の作動を停止する。この際
真空ポンプ14の作動停止を最終段階まで継続するのは、
ワークのクランプ減圧時等に下面のオイル注入用開口36
からの液ダレを防止するためである。そしてかかる注入
の終えた粘性継手30のオイル注入用開口36にはシーリン
グネジが取り付けられて封鎖され、又真空引きのため使
用した通孔37にはボールが圧入され封止される。尚、分
岐路の数は任意である。
(発明の効果) 以上のように本発明のオイル注入装置及び注入方法
は、従来のような注入速度一定でかつ単一のバルブで制
御するような方法に較べて設定注入量に対する誤差が少
なくなり、オイルを充填した後に行なうトルク検査等の
品質検査での不合格率を低減せしめることが出来る。
しかも注入時間の短縮化も図られるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はオイル注入装置の全般概要図、第2図は注入法
を示すフローチャート図、第3図は粘性継手の説明図で
ある。 尚同図中、1はオイル注入装置、2はメインタンク、6
は加圧部、9は加圧タンク、11は流量計、12は温度補正
付積算カウンタ、14は真空ポンプ、18はオイル通路、2
0,21は分岐路、24,25はシャットオフバルブ、30は粘性
継手、33は流体室、36はオイル注入用開口を示す。
フロントページの続き (72)発明者 新田 政雄 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−232192(JP,A) 特開 昭62−135195(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘性継手の流体室内にオイルを注入するオ
    イル注入装置において、 この装置は、オイルを圧力一定に加圧する加圧部と、オ
    イル注入用開口に接続可能なオイル通路を備え、このオ
    イル通路の途中を分岐させて流路断面積の異なる複数の
    分岐路を設けるとともに、各分岐路に独自の通路開閉手
    段を設けたことを特徴とする粘性継手のオイル注入装
    置。
  2. 【請求項2】前記装置におけるオイル注入方法におい
    て、この方法は、オイル注入初期に各分岐路すべての通
    路を開とし、所定の注入量が得らえれた時点から、流路
    断面積の大きな分岐路を閉鎖して、流路断面積の小さな
    分岐路のみから注入するようにしたことを特徴とする粘
    性継手のオイル注入方法。
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