JPH08268671A - エレベータかご用冷房装置 - Google Patents

エレベータかご用冷房装置

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JPH08268671A
JPH08268671A JP7073909A JP7390995A JPH08268671A JP H08268671 A JPH08268671 A JP H08268671A JP 7073909 A JP7073909 A JP 7073909A JP 7390995 A JP7390995 A JP 7390995A JP H08268671 A JPH08268671 A JP H08268671A
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JP
Japan
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drain
elevator car
condenser
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water
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JP7073909A
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English (en)
Inventor
Shuji Oura
修司 大浦
Masanobu Nakai
将順 中井
Takashi Shiga
隆司 志賀
Michiaki Mochizuki
道明 望月
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷房運転中に発生するドレンを本体ケーシン
グ内のみで効率的かつ確実に処理することができ、昇降
路内に排水口や排水管を必要とせず、据え付け工事に多
大な手間とコストおよび工事時間を必要としないエレベ
ータかご用冷房装置を提供する。 【構成】 蒸発器4の下方にドレンを貯留するドレン容
器15を設け、ドレン容器15内にドレンポンプ9を設
ける。凝縮器3の通風方向下流側にドレン蒸散手段13
を設け、ドレン蒸散手段13の下方にドレン受け14を
設ける。ドレンポンプ9とドレン蒸散手段13とを接続
する給水管29を、電時接触器やリレーなどの制御機器
を収容した制御箱10を貫通して設ける。ドレン受け1
4とドレン容器15とを返水管30により接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータかごに付
設される得れべーかごよう冷房装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ビルや建物の高層・大規模化に伴
いエレベータの設置が増加している。これらのエレベー
タにおいては、搭乗者を目的の各階まで安全かつ迅速に
移動させるだけでなく、搭乗者の快適性の向上、特にか
ご内温度の滴温化が重要視されるようになってきてお
り、これに伴い、エレベータかご用冷房装置の必要性も
増してきている。
【0003】ところで、冷房装置を運転すると、空気中
の水分が凝縮してドレンが発生するが、エレベータかご
用冷房装置は昇降路内を昇降するエレベータかごに付設
されるので、このドレンの処理が問題となる。従来、エ
レベータかご用冷房装置のドレン処理には、さまざまな
方法が試みられているが、主として採用されているのは
ホース式および電磁弁式である。
【0004】図5は、ドレン処理をホース式で行なう従
来のエレベータかご用冷房装置を付設したエレベータの
概略構成図である。同図において、24はエレベータか
ご、25はエレベータかご24の昇降路、26は最上階
の床面、27は最下階の床面、31は冷房装置の室内
機、32は冷房装置の室外機、33はドレンの降水管、
34はドレンの貯溜槽、35はホース、36は水受け、
37は排水管、38は排水口であり、冷房運転中に室内
機31内の蒸発機(図示せず)で発生したドレンは、室
内機31内の所定箇所に集められた後、重力により降水
管33を流下して貯溜槽34に貯溜され、エレベータか
ご24が上昇して貯溜槽34内のドレンの水面が水受け
36よりも上になった場合、ドレンはホース35、水受
け36、排水管37、および排水口38を通じて建屋外
に排水される。
【0005】なお、ドレンは、貯溜槽34内のドレンの
水面が水受け36よりも下にあるときにはホース35の
湾曲部および貯溜槽34に貯溜された状態で昇降路25
内を昇降し、エレベータかご24が上昇して前記のよう
に貯溜槽34内のドレンの水面が水受け36より高くな
ったときに排出されるようになっている。
【0006】ところで、このようなエレベータかご用冷
房装置では、エレベータかご24が昇降路25内を上か
ら下まで万遍なく昇降している場合は問題ないが、エレ
ベータかご24が昇降路25の下部で長時間待機した
り、下部位置での昇降を長時間繰り返したりしている場
合は、室内機31で発生するドレンを排出しきれず、ド
レンがオーバーフローするなどの事態が発生するおそれ
がある。そこで、このような事態を避けるため、例えば
特開平3−42486号公報に開示されているように、
貯溜槽34に水位計とポンプを設け、ドレンが所定水位
に達したことが水位計により検出された場合にはポンプ
を作動させて、ドレンをホース35、水受け36、排水
管37、および排水口38を通じて建屋外に強制滴に排
出するように構成したものである。
【0007】また、図6は、ドレン処理を電磁弁式で行
なう従来のエレベータかご用冷房装置を付設したエレベ
ータの概略構成図である。同図において、24〜27,
31〜34、および38は前記図5と同一の構成要素で
ある。また、41は電磁弁、42は排水タンク、43は
水位計であり、室内機31内で発生し貯溜槽34に貯溜
されたドレンが所定水位に達するまでは、搭乗者の指令
に応じた通常の運転を繰り返す。そして、ドレンが所定
水位に達したことが水位計43により検出されると、搭
乗者の指令に関係なくエレベータかご24が昇降路25
の最下部まで下降し、その後、電磁弁41が開かれ、貯
溜槽34内のドレンは排水タンク42内に排出され、さ
らに、排水口38を通じて建屋外に排出されるように構
成されている。
【0008】ところで、このようなエレベータかご用冷
房装置では、排水タンク42内にドレンを排出する際、
ドレンの飛散と排水音が問題となりエレベータのイメー
ジダウンに繋がるおそれがあるため、例えば特開平5−
105376号公報に開示されているように、電磁弁4
1の下方に排水用のフレキシブル管を取り付けるととも
に、排水タンク42をエレベータかご24の走行領域外
に設置し、さらに、フレキシブル管の先端と排水タンク
42の間隔を最小にすることにより、ドレンの飛散と排
水音の問題を解消するように構成したものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のエレベータかご用冷房装置では、図5および図6に
示したように、降水管33と、貯溜槽34と、排水口3
8とが必要であるとともに、ホース35、水受け36、
および排水管37、または、電磁弁41、排水タンク4
2、および水位計43が必要となり、据え付け工事に多
大な手間とコストを要するという問題点があった。
【0010】さらに、ドレンのオーバーフローを防止す
るためのポンプやこのポンプを作動させる制御機器、ド
レンの飛散と排水音の問題を解消するためのフレキシブ
ル管などを備えたものでは、それだけ工事範囲が拡大し
据え付け費用が高騰するという問題点があった。また、
特に既設のエレベータに冷房装置を追加設置する場合に
は多大な手間とコストを要する上に、長期間の工事とな
るためエレベータの利用者に多大な影響を与えるという
欠点もあった。
【0011】この発明は、ドレン排出に係る前記問題点
を解消するためになされたものであって、冷房運転中に
発生するドレンを本体ケーシング内のみで効率的かつ確
実に処理することができ、昇降路内に排水口や排水管を
必要とせず、据え付け工事に多大な手間とコストおよび
工事時間を必要としないエレベータかご用冷房装置の提
供を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、エレベータかごに設置され圧縮機、凝
縮器、絞り装置、蒸発器、および送風機を収容する本体
ケーシングと、本体ケーシングの内部を凝縮器側の通風
経路と蒸発器側の通風経路とに仕切る仕切板とを備えた
エレベータかご用冷房装置において、蒸発器で発生した
ドレンを貯留するドレン容器と、凝縮器側の通風経路に
配置されたドレン蒸散手段と、ドレン容器とドレン蒸散
手段とを接続する給水管とを備えた構成としたものであ
る。
【0013】また、前記構成において、ドレン蒸散手段
を、保水部材と、保水部材の上方に配置されたドレン滴
下装置とから構成するとともに、ドレン容器に、ドレン
を給水管を通じて前記ドレン滴下装置に送るドレンポン
プを設けたものである。
【0014】また、前記構成において、保水部材を凝縮
器の通風方向下流側に配置したものである。
【0015】さらに、前記構成において、保水部材の下
方にドレン受けを設けるとともに、ドレン受けとドレン
容器とを返水管で接続したものである。
【0016】さらにまた、前記構成において、給水管
を、エレベータかご用冷房装置を制御するための電磁接
触器やリレーなどの制御機器を収容した制御箱を貫通し
て設けたものである。
【0017】
【作用】以上のように構成されているので、蒸発器で発
生したドレンはドレン容器に貯留され、給水管を通じて
ドレン蒸散手段に送られ、このドレン蒸散手段において
蒸散させられる。
【0018】また、ドレン容器に貯留されたドレンは、
ドレンポンプの働きにより給水管を通じてドレン滴下装
置へ送られ、このドレン滴下装置から滴下されて保水部
材に浸透させられ、この保水部材の表面から蒸散させら
れる。
【0019】また、凝縮器を経た高温の空気が保水部材
に直接接触するので、保水部材におけるドレンの蒸散能
力が向上させられる。
【0020】また、保水部材の蒸散能力を上回る量のド
レンが保水部材に供給された場合、蒸散せずに保水部材
から滴下したドレンは、ドレン受けに受け止められたの
ち、返水管を通じてドレン容器に戻される。
【0021】また、ドレン容器に貯溜された低温のドレ
ンが制御箱を通過し、このドレンとの熱交換により制御
箱内が冷却される。
【0022】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの発明の一実施例に係るエレベータか
ご用冷房装置の内部構造を示す斜視図、図2は図1のエ
レベータかご用冷房装置の概略構成を説明する説明図、
図3はドレン蒸散手段の斜視図、図4は図1のエレベー
タかご用冷房装置を付設したエレベータの概略構成図で
ある。
【0023】図中、1はエレベータかご用冷房装置の本
体ケーシング、2は圧縮機、3は凝縮器、4は蒸発器、
5は送風機用電動機、6aは凝縮器側送風機、6bは蒸
発器側送風機、7は凝縮器側エアフィルタ、8は吸い込
みフランジ、9はドレンポンプ、10は制御箱、11は
第1のフロートスイッチ、12は第2のフロートスイッ
チ、13はドレン蒸散手段、14はドレン受け、15は
ドレン容器、16はドレン皿、17は冷風吹き出し口、
18はフィルタレール、19は蒸発器側エアフィルタ、
20は仕切板、21は吸い込みダクト、22は吹き出し
ダクト、28は絞り装置、29は給水管、30は返水管
である。また、図4において、24はエレベータかご、
25はエレベータかご24の昇降路、26は最上階の床
面、27は最下階の床面である。
【0024】圧縮機2、凝縮器3、絞り装置18、およ
び蒸発器4は冷媒配管により順次接続されている。ま
た、ドレン皿16は本体ケーシング1の底板と一体的に
形成されており、圧縮機2、凝縮器3、蒸発器4、およ
び仕切板20は、このドレン皿16に、それぞれ固定さ
れている。そして、仕切板20は、本体ケーシング1の
内部を凝縮器3側の通風経路と蒸発器4側の通風経路と
に仕切っている。また、送風機用電動機5は両軸型であ
って、仕切板20に取り付けられており、軸の一端側で
凝縮器側送風機6aを、他端側で蒸発器側送風機6b
を、それぞれ回転駆動するようになっている。
【0025】制御箱10はエレベータかご用冷房装置を
制御するための電磁接触器やリレーなどの制御機器を収
容しており、仕切板20の凝縮器3側の面に取り付けら
れている。ドレン蒸散手段13は、凝縮器3の通風方向
下流側に配置された保水部材13aと、この保水部材1
3aの上方に配置されたドレン滴下装置13bとから構
成されている。保水部材13aは、表面積を大きくする
とともに空気を通過しやすくするために波形断面に形成
されている(図3参照)。
【0026】ドレン容器15は蒸発器4の下方に設けら
れており、第1のフロートスイッチ11およびドレンポ
ンプ9は、このドレン容器15内に設けられている。給
水管29は、ドレンポンプ9とドレン蒸散手段13のド
レン滴下装置13bとを接続するとともに、制御箱10
を貫通して設けられている。ドレン受け14は、ドレン
蒸散手段13の保水部材13aの下方に、ドレン容器1
5より高い位置に設けられており、返水管30は、この
ドレン受け14とドレン容器15とを接続している。第
2のフロートスイッチ12はドレン皿16内に設けられ
ている。
【0027】吹き出しダクト22は、エレベータかご2
4上での本体ケーシング1の据え付け位置が制約され
ず、据え付け工事を容易とするために、冷風吹き出し口
17の周りを回転自在として、冷風の吹き出し方向を任
意に設定できるようになっている。したがって、エレベ
ータかご用冷房装置を設置する場合は、図4に示すよう
に、エレベータかご24上に本体ケーシング1を載置
し、吸い込みダクト21および吹き出しダクト22をエ
レベータかご24に接続するだけで、エレベータかご内
の冷房が可能となる。
【0028】また、エレベータかご24上の限られたス
ペースでのサービス性を向上させるために、ドレンポン
プ9、制御箱10、第1のフロートスイッチ11、第2
のフロートスイッチ12などのサービス頻度の高い構成
部品は、本体ケーシング1の一方の側面から保守・点検
ができるようになっている。
【0029】さらに、サービス性を向上させるために、
凝縮器側エアフィルタ7および蒸発器側エアフィルタ1
9は、フィルタレール18や吸い込みフランジ8の取付
け方向を90度回転させることにより、その引き出し方
向を任意に設定できるようになっている。さらにまた、
ごみ等の異物が蓄積した場合でも容易に洗浄できるよう
に、ドレン容器15は、ドレンポンプ9および第1のフ
ロートスイッチ11を取り外せば本体ケーシング1から
引き出せるようになっている。
【0030】次いで、本実施例の動作を説明する。吸い
込みダクト21、吸い込みフランジ8、および蒸発器4
を経て本体ケーシング1内に吸い込まれるエレベータか
ご24内の空気は、蒸発器4を通過するときに冷却さ
れ、この冷却された空気は、冷風吹き出し口17および
吹き出しダクト22を通じてエレベータかご24内に戻
される。また、蒸発器4で冷却される際、空気中の水蒸
気が凝縮して発生した低温のドレンは、上面が開口した
ドレン容器15に滴下して、この内部に貯溜されるとと
もに、常時駆動されているドレンポンプ9により給水管
29を通じてドレン蒸散手段13に送られる。
【0031】この際、給水管29は制御箱10を貫通し
ているので、低温のドレンが制御箱10を通過し、この
ドレンとの熱交換により制御箱10内が冷却される。し
たがって、凝縮器3からの高温空気との接触または制御
機器自体の発熱により制御機器が高温となって故障し、
冷房装置が暴走運転するような事態が未然に防止され
る。
【0032】ドレン蒸散手段13に送られたドレンは、
ドレン滴下装置13bから、保水部材13aに滴下さ
れ、これに浸透してゆく。そして、この浸透したドレン
は、凝縮器3を経て保水部材13aを通過する高温の空
気と直接接触することにより気化され、保水部材13a
表面から効率的に蒸散させられる。なお、ドレン蒸散手
段13としては他に、電気ヒータの加熱によりドレンを
気化するものや、超音波加湿器または透湿膜加湿器など
を利用してドレンを霧化または気化して蒸散させるもの
も考えられる。ただし、電気ヒータや超音波加湿器を用
いたもののようにドレンを蒸散させるための電気代がか
かったり、透湿膜加湿器を用いたもののようにゴミやほ
こりによる目詰まりで蒸散効率が低下したりすることが
ないという点で、本実施例の保水部材13aとドレン滴
下装置13bとを用いたドレン蒸散手段13が優れてい
る。
【0033】また、例えば保水部材13aが劣化した場
合などに、ドレン蒸散手段13における蒸散能力を上回
る量のドレンがドレン滴下装置13bから供給された場
合、蒸散しなかったドレンは保水部材13aから滴下
し、ドレン受け14に受け止められたのち、重力により
返水管30を流下してドレン容器15に戻る。
【0034】また、蒸発器4で発生するドレンと、ドレ
ン受け14から戻されるドレンとの総量がドレン蒸散手
段13における蒸散能力を超過した場合、ドレン容器1
5のドレン水位が次第に上昇してゆき、ついにはドレン
容器15から溢れることも考えられるが、本実施例で
は、ドレンの水位がドレン容器15の高さの約5割程度
に達し、第1のフロートスイッチ11が動作すると、圧
縮機2の運転が停止されるとともに、送風機用電動機5
の送風運転は継続される。したがって、さらなるドレン
の発生が防止されるとともに、ドレン容器15内のドレ
ンは常時駆動されているドレンポンプ9によりドレン蒸
散手段13送られて効率的に蒸散させられ、これにより
ドレン容器15内のドレン水位は次第に低下してゆく。
ドレン水位が低下して第1のフロートスイッチ11が初
期状態に戻ると、圧縮機2の運転が再開される。
【0035】さらに、例えば第1のフロートスイッチ1
1の故障などが原因となって、圧縮機2の運転が停止さ
せられず、ドレン容器15からドレンが溢れた場合は、
溢れたドレンはドレン皿16に受け止められる。そし
て、ドレン皿16のドレン水位が次第に上昇してゆき、
第2のフロートスイッチ12が作動すると、冷房装置全
体の運転が停止する。したがって、万一第1のフロート
スイッチ11の故障などの異常があった場合でも水滴状
態のドレンが本体ケーシング1の外部に漏出することは
なく、ドレンがエレベータの部品などを濡らすおそれは
ない。
【0036】
【発明の効果】本発明に係るエレベータかご用冷房装置
によれば、蒸発器で発生したドレンはドレン容器に貯留
され、給水管を通じてドレン蒸散手段に送られ、このド
レン蒸散手段において蒸散させられる。したがって、ド
レン処理が本体ケーシング内のみで行なわれるので、ド
レンを建屋外へ排出して処理する場合に必要であった排
水口や排水管などが不要となって、エレベータかご用冷
房装置の据え付け工事に係る手間とコストを削減するこ
とができ、かつ、据え付け後の保守・管理も容易とな
る。
【0037】また、ドレン容器に貯留されたドレンは、
ドレンポンプの働きにより給水管を通じてドレン滴下装
置へ送られ、このドレン滴下装置から滴下されて保水部
材に浸透させられ、この保水部材の表面から蒸散させら
れるので、ドレンを電気ヒータや超音波加湿器を用いて
蒸散させる場合のように電気代がかかったり、透湿膜加
湿器を用いて蒸散させる場合のようにゴミやほこりによ
る目詰まりで蒸散効率が低下したりすることがなく、ド
レン処理を確実かつ効率的に行なうことができる。
【0038】また、凝縮器を経た高温の空気が保水部材
に直接接触するので、保水部材におけるドレンの蒸散能
力が向上し、ドレン処理をより一層確実かつ効率的に行
なうことができる。
【0039】また、保水部材における蒸散能力を上回る
量のドレンが保水部材に供給された場合、蒸散せずに保
水部材から滴下したドレンは、ドレン受けに受け止めら
れたのち、返水管を通じてドレン容器に戻されるので、
ドレンの本体ケーシング外への漏出が防止される。
【0040】また、ドレン容器に貯留された低温のドレ
ンが制御箱を通過し、このドレンとの熱交換により制御
箱内が冷却されるので、凝縮器を経た高温空気との接触
または制御機器自体の発熱により制御機器が高温となっ
て故障することが抑止され、エレベータかご用冷房装置
の信頼性が向上させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るエレベータかご用冷
房装置の内部構造を示す斜視図である。
【図2】 図1のエレベータかご用冷房装置の概略構成
を説明する説明図である。
【図3】 ドレン蒸散手段の斜視図である。
【図4】 図1のエレベータかご用冷房装置を付設した
エレベータの概略構成図である。
【図5】 ドレン処理をホース式で行なう従来のエレベ
ータかご用冷房装置を付設したエレベータの概略構成図
である。
【図6】 ドレン処理を電磁弁式で行なう従来のエレベ
ータかご用冷房装置を付設したエレベータの概略構成図
である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング、2 圧縮機、3 凝縮器、4 蒸
発器、6a 凝縮器側送風機、6b 蒸発器側送風機、
9 ドレンポンプ、10 制御箱、13 ドレン蒸散手
段、13a 保水部材、13b ドレン滴下装置、14
ドレン受け、15 ドレン容器、20 仕切板、24
エレベータかご、25 昇降路、28絞り装置、29
給水管、30 返水管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志賀 隆司 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機エ ンジニアリング株式会社伊丹事業所和歌山 支所内 (72)発明者 望月 道明 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機エ ンジニアリング株式会社伊丹事業所和歌山 支所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータかごに設置され圧縮機、凝縮
    器、絞り装置、蒸発器、および送風機を収容する本体ケ
    ーシングと、前記本体ケーシングの内部を前記凝縮器側
    の通風経路と前記蒸発機側の通風経路とに仕切る仕切板
    とを備えたエレベータかご用冷房装置において、 前記蒸発機で発生したドレンを貯留するドレン容器と、
    前記凝縮器側の通風経路に配置されたドレン蒸散手段
    と、前記ドレン容器と前記ドレン蒸散手段とを接続する
    給水管とを備えたことを特徴とするエレベータかご用冷
    房装置。
  2. 【請求項2】 ドレン蒸散手段を、保水部材と、前記保
    水部材の上方に配置されたドレン滴下装置とから構成す
    るとともに、ドレン容器に、ドレンを給水管を通じて前
    記ドレン滴下装置に送るドレンポンプを設けた請求項第
    1項に記載のエレベータかご用冷房装置。
  3. 【請求項3】 保水部材を凝縮器の通風方向下流側に配
    置した請求項第2項に記載のエレベータかご用冷房装
    置。
  4. 【請求項4】 保水部材の下方にドレン受けを設けると
    ともに、前記ドレン受けとドレン容器とを返水管で接続
    した請求項第2項または第3項に記載のエレベータかご
    用冷房装置。
  5. 【請求項5】 給水管を、エレベータかご用冷房装置を
    制御するための電磁接触器やリレーなどの制御機器を収
    容した制御箱を貫通して設けた請求項第1項、第2項、
    第3項または第4項に記載のエレベータかご用冷房装
    置。
JP7073909A 1995-03-30 1995-03-30 エレベータかご用冷房装置 Pending JPH08268671A (ja)

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