JPH08268211A - エアバッグ用インフレータ - Google Patents

エアバッグ用インフレータ

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JPH08268211A
JPH08268211A JP7076492A JP7649295A JPH08268211A JP H08268211 A JPH08268211 A JP H08268211A JP 7076492 A JP7076492 A JP 7076492A JP 7649295 A JP7649295 A JP 7649295A JP H08268211 A JPH08268211 A JP H08268211A
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crushing
inflator
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airbag
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Katsuaki Kosaka
坂 勝 明 小
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  • Air Bags (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造の簡略化を図り、信頼性の向上および作
動時間のより一層の短縮を実現できると共に、取扱いの
容易化およびガス発生剤の使用量削減をも実現でき、例
えば、自動車に搭載したエアバッグの膨脹時において、
車内の雰囲気を良好に維持することができるエアバッグ
用インフレータを提供する。 【構成】 エアバッグAに連通する開口23aを閉塞板
3で塞いだ内部に空気を高圧充填した気体貯蔵部23
と、閉塞板3に向けて移動可能に設けた閉塞板破砕用弾
体5と、点火されて高温ガスを発生するガス発生剤45
と、ガス発生剤45で生じた高温ガスを気体貯蔵部23
で噴出させるガス噴出部24を備え、閉塞板破砕用弾体
5に高温ガスのガス圧力を閉塞板3方向への押圧力とし
て付与する位置にガス噴出部24を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車のエア
バッグを膨脹させるのに利用されるエアバッグ用インフ
レータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記したようなエアバッグ用イン
フレータとしては、例えば、図3に示すものがあった。
【0003】図3に示すように、エアバッグ用インフレ
ータ51は、開口52aを有するハウジング(気体貯蔵
部)52を備えており、このハウジング52の開口52
aには、底部を有する筒状の排出コネクタ53がその開
口53aをハウジング52の内側に向けて嵌合してあ
る。この排出コネクタ53には、その円周方向に図外の
エアバッグに連通する複数個の排出ポート53bが設け
てあって、これらの排出ポート53bを介してエアバッ
グに連通するハウジング52の開口52aは、すなわ
ち、排出コネクタ53の開口53aは、閉塞板54によ
り塞いであり、開口52aが閉塞されたハウジング52
の内部には不活性ガス(気体)が高圧で充填してある。
【0004】また、このエアバッグ用インフレータ51
は、排出コネクタ53の底部側に点火源55およびこの
点火源55に閉塞板54方向に移動可能に取り付けられ
た弾体56を備えており、弾体56はこの点火源55の
作動により発射されて閉塞板54を破砕するものとなっ
ている。
【0005】さらに、エアバッグ用インフレータ51
は、ハウジング52内の不活性ガスと混合する高温ガス
を生じさせるアジ化系の火薬(ガス発生剤)57を備え
ていると共に、この火薬57で生じた高温ガスをハウジ
ング52内で噴出させるガス噴出部59aを備えてお
り、この火薬57は、スリーブ58を介して排出コネク
タ53の開口53aに取り付けられる火薬ケース59に
装填してあって、ガス噴出部59aはこの火薬ケース5
9の底部に設けてある。
【0006】このスリーブ58には、排出コネクタ53
側で開口しかつ円周方向に複数個の連通ポート58aを
有する連通室58bと、火薬ケース59側で開口しかつ
その開口をダイヤフラム60で閉塞した基準室58cと
が設けてある。この場合、基準室58cの内部圧力はハ
ウジング52の内部圧力とほぼ同じに設定してあると共
に、ダイヤフラム60と火薬57との間の空間はケース
側ポート59bを介してハウジング52の内部と連通し
ており、ダイヤフラム60と火薬57との間には、ダイ
ヤフラム60に当接状態で設けられかつ火薬57方向へ
移動可能とした衝撃体61およびこの衝撃体61との衝
突により火薬57を発火させる打撃雷管62が設けてあ
る。
【0007】このエアバッグ用インフレータ51では、
点火源55が作動すると、弾体56がこの点火源55か
ら発射されて、閉塞板54を破砕し、ハウジング52内
の不活性ガスをスリーブ58の連通ポート58a,開放
された排出コネクタ53の開口53aおよび排出ポート
53bを通してエアバッグに流出させて、エアバッグを
膨脹させる。
【0008】このとき、基準室58cの内部圧力と、ハ
ウジング52の内部に連通するダイヤフラム60および
火薬57の間の空間における圧力との均衡が破れるた
め、ダイヤフラム60が火薬57方向に移動して、衝撃
体61が打撃雷管62と衝突し、火薬57が発火する。
これにより、火薬57で生じた高温ガスがガス噴出部5
9aからハウジング52内に噴出して不活性ガスと混合
するので、不活性ガスの断熱膨脹による温度の低下が抑
えられて、エアバッグ内のガス温度は適温に保たれるこ
ととなる。
【0009】このエアバッグ用インフレータ51は、特
開平5−147490号および特開平5−154372
号に記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来のエアバッグ用インフレータ51にあっては、前述の
説明からも明らかなように、ガス発生剤としての火薬5
7のほかに、弾体56を発射する点火源55を設けてい
るうえ、スリーブ58の基準室58c,火薬ケース59
のケース側ポート59b,ダイヤフラム60,衝撃体6
1および打撃雷管62から主として構成される火薬57
の点火機構を設けていることから、構造が複雑なものと
なり、信頼性の面で若干の不安があると共に、作動遅れ
が生じる危険性がないとはいえないという問題があっ
た。
【0011】また、上記したエアバッグ用インフレータ
51では、エアバッグを膨脹させるのに、不活性ガスを
用いているため、例えば、自動車に搭載したエアバッグ
の膨脹時において、エアバッグの内圧制御用排気孔から
は不活性ガスが排出されることとなり、したがって、車
内に不活性ガスが充満してしまう恐れがあると共に、ガ
ス発生剤としてアジ化系の火薬57を用いているので、
取扱いに特別な配慮を必要とするうえ、多量の火薬57
を使用しなくてはならないという問題を有しており、こ
れらの問題を解決することが従来の課題となっていた。
【0012】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたものであり、構造の簡略化を図ったうえで、
信頼性の向上および作動時間のより一層の短縮を実現す
ることが可能であると共に、取扱いの容易化およびガス
発生剤の使用量削減をも実現でき、例えば、自動車に搭
載したエアバッグの膨脹時において、車内の雰囲気を良
好に維持することができるエアバッグ用インフレータを
提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る発明は、エアバッグに連通する開口を有し前記開口を
閉塞板で塞いだ内部に気体を高圧充填した気体貯蔵部
と、前記閉塞板に向けて移動可能に設けた閉塞板破砕用
弾体と、点火されて高温ガスを発生するガス発生剤と、
前記ガス発生剤で生じた高温ガスを前記気体貯蔵部で噴
出させるガス噴出部を備えたエアバッグ用インフレータ
において、前記閉塞板破砕用弾体に高温ガスのガス圧力
を閉塞板方向への押圧力として付与する位置に前記ガス
噴出部を配設した構成としたことを特徴としており、こ
のエアバッグ用インフレータの構成を前述の従来の課題
を解決するための手段としている。
【0014】本発明の請求項2に係わるエアバッグ用イ
ンフレータにおいて、閉塞板破砕用弾体は気体貯蔵部に
収容してある構成とし、本発明の請求項3に係わるエア
バッグ用インフレータにおいて、ガス噴出部は筒状をな
し、前記ガス噴出部と閉塞板破砕用弾体の基端部とが嵌
合してある構成とし、本発明の請求項4に係わるエアバ
ッグ用インフレータでは、閉塞板破砕用弾体の閉塞板破
砕終了後における動作を規制するストッパを設けた構成
としている。
【0015】本発明の請求項5に係わるエアバッグ用イ
ンフレータにおいて、気体貯蔵部に高圧充填した気体は
空気であり、ガス発生剤は低融点金属および金属酸化物
の混合物である構成とし、請求項6に係わるエアバッグ
用インフレータにおいて、気体貯蔵部に高圧充填した気
体は空気であり、ガス発生剤は低融点金属およびフッ素
−炭素系化合物の混合物である構成としている。
【0016】本発明の請求項7に係わるエアバッグ用イ
ンフレータにおいて、ガス発生剤の低融点金属はマグネ
シウムである構成とし、請求項8に係わるエアバッグ用
インフレータにおいて、ガス発生剤の低融点金属はアル
ミニウムである構成とし、請求項9に係わるエアバッグ
用インフレータにおいて、ガス発生剤の低融点金属はマ
グネシウムおよびアルミニウムの合金である構成として
いる。
【0017】この場合、ガス発生剤の組成は、低融点金
属を50〜90%とし、残部を金属酸化物あるいはフッ
素−炭素系化合物とすることが望ましい。
【0018】また、金属酸化物には酸化鉄や酸化鉛を用
いることが好ましく、一方、フッ素−炭素系化合物に
は、ポリ四フッ化エチレンやフッソ素含有ゴムを用いる
ことが望ましい。
【0019】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わるエアバッグ用
インフレータでは、ガス発生剤が点火されて高温ガスを
発生すると、この高温ガスがガス噴出部から噴出する。
【0020】これと同時に、高温ガスのガス圧力が閉塞
板破砕用弾体に閉塞板方向への押圧力として集中的に付
与されることから、閉塞板破砕用弾体が閉塞板に向けて
移動して衝突し、閉塞板は破砕する。
【0021】これにより、開放された気体貯蔵部の開口
から高圧の気体が噴出してエアバッグに気体が供給さ
れ、エアバッグは膨脹する。
【0022】この際、気体貯蔵部の開口から噴出する高
圧の気体は、ガス噴出部から噴出した高温ガスにより加
熱されることから、エアバッグに流入する気体の断熱膨
脹による温度低下が阻止されることとなる。
【0023】つまり、請求項1に係わるエアバッグ用イ
ンフレータにおいて、閉塞板破砕用弾体は、この閉塞板
破砕用弾体専用の作動機構を必要とすることなくガス発
生剤で生じる高温ガスのガス圧力によって作動するの
で、構造が簡単になるうえ、信頼性の向上および作動時
間の短縮が図られることとなる。
【0024】また、本発明の請求項2に係わるエアバッ
グ用インフレータにおいて、閉塞板破砕用弾体は閉塞板
に内側から衝突する、すなわち、閉塞板に高圧側から衝
突するため、閉塞板は円滑かつ確実に破砕することとな
り、本発明の請求項3に係わるエアバッグ用インフレー
タにおいて、閉塞板破砕用弾体の基端部は筒状のガス噴
出部に嵌合してあるので、閉塞板破砕用弾体を保持する
構造の簡略化が図られ、加えて、高温ガスのガス圧力が
この閉塞板破砕用弾体に対して閉塞板方向への押圧力と
して確実にそして効率よく付与されることとなり、本発
明の請求項4に係わるエアバッグ用インフレータでは、
閉塞板を破砕した後に閉塞板破砕用弾体が他の構造部材
に衝突することによる不具合の発生が回避されることと
なる。
【0025】さらに、本発明の請求項5〜9に係わるエ
アバッグ用インフレータでは、例えば、自動車に搭載し
たエアバッグの膨脹時において、エアバッグの内圧制御
用排気孔からは空気が排出されることから、車内の雰囲
気は良好に維持され、加えて、ガス発生剤として、従来
のように、アジ化系の火薬を用いないことから、取扱い
が容易なものとなると共に、ガス発生剤の使用量も少な
くて済むこととなる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0027】図1および図2は本発明に係わるエアバッ
グ用インフレータの一実施例を示していおり、この実施
例では、このエアバッグ用インフレータが自動車に搭載
されるエアバッグ用インフレータである場合を示してい
る。
【0028】図1に示すように、このエアバッグ用イン
フレータ1は円筒状をなす高圧容器2を備えている。
【0029】高圧容器2は、一端側(図示右端側)に凹
部21を有していると共に、他端側(図示左端側)にエ
アバッグAと連通する複数の排気孔22aを円周方向に
設けた排気部22を有しており、凹部21および排気部
22の間の部分を気体貯蔵部23としている。
【0030】この気体貯蔵部23は、排気部22の複数
の排気孔22aを介してエアバッグAに連通する開口2
3aを有しており、この開口23aを閉塞板3で塞いだ
内部には、空気が高圧(約200気圧)で充填してあ
る。
【0031】また、このエアバッグ用インフレータ1
は、高圧容器2の凹部21にガス発生器4を備えてい
る。
【0032】このガス発生器4は、図2にも示すよう
に、底部を有する円筒状をなすケース41と、ケース4
1の底部中心に設けられて脚線42を介して図外の通電
手段に接続する点火薬43と、ケース41にスペーサ4
4を介して装填されて点火薬43により着火して高温ガ
スを発生するガス発生剤(マグネシウムを50〜90%
とし、残部を酸化鉄としたガス発生剤)45と、ケース
41の開口41aにスプリングワッシャ46を介してか
しめ固定したカバー47を具備しており、ケース41の
外周に形成したおねじ部41bを凹部21に形成しため
ねじ部21aにねじ込んで高圧容器2に装着してある。
【0033】高圧容器2における凹部21の底部分に
は、ガス発生器4のガス発生剤45で生じた高温ガスを
気体貯蔵部23で噴出させるガス噴出部24が設けてあ
り、この実施例において、ガス噴出部24は筒状をなし
ている。
【0034】さらに、このエアバッグ用インフレータ1
は、尖頭部5aを有する長尺状をなす閉塞板破砕用弾体
5を気体貯蔵部23内に備えており、この閉塞板破砕用
弾体5は、Oリング6を嵌装した基端部5bをガス噴出
部24に嵌合させて、閉塞板3に向けて移動可能に設け
てある。
【0035】この場合、気体貯蔵部23内には、閉塞板
破砕用弾体5の先端部分を移動可能に保持するガイド2
3bが設けてあると共に、閉塞板破砕用弾体5の基端部
分を移動可能に保持しかつ閉塞板破砕用弾体5の閉塞板
3を破砕した後における動作を規制するストッパ23c
が設けてある。
【0036】なお、図1における符号7はスクリーンで
あり、このスクリーン7は、ガス発生剤45の燃えかす
を除去する機能を有している。
【0037】このエアバッグ用インフレータ1では、図
外の通電手段により脚線42を介してガス発生器4の点
火薬43に電源が供給されると、この点火薬43が発火
するのに続いて、ガス発生剤45が発火・燃焼してマグ
ネシウム蒸気を含む高温ガスを発生する。
【0038】次いで、高温ガスのガス圧力がガス噴出部
24に保持されている閉塞板破砕用弾体5に閉塞板3方
向への押圧力として集中的に付与され、閉塞板破砕用弾
体5がガス噴出部24から射出されて閉塞板3に衝突し
て閉塞板3を破砕する。
【0039】このとき、閉塞板破砕用弾体5は閉塞板3
に気体貯蔵部23の内側から衝突するため、閉塞板3は
円滑かつ確実に破砕することとなり、加えて、閉塞板破
砕用弾体5は、閉塞板3を破砕した後にストッパ23c
にその動作が規制されることから、排気部22の壁部に
衝突することによる不具合の発生が回避されることとな
る。
【0040】そして、閉塞板3の破砕により開放された
気体貯蔵部23の開口23aから高圧の空気が噴出し
て、スクリーン7および排気部22における複数の排気
孔22aを介してエアバッグAに空気が供給され、エア
バッグAが膨脹する。
【0041】これと同時に、ガス発生剤45で生じたマ
グネシウム蒸気を含む高温ガスがガス噴出部24から気
体貯蔵部23内に噴出し、高温ガスのマグネシウム蒸気
が気体貯蔵部23内の空気と反応して加熱することか
ら、エアバッグAに流入する空気の断熱膨脹による温度
低下が阻止され、エアバッグA内の空気温度は適温に保
たれることとなる。
【0042】したがって、このエアバッグ用インフレー
タ1において、閉塞板破砕用弾体5は、ガス発生器4の
ガス発生剤45で生じる高温ガスのガス圧力によって作
動することから、従来のエアバッグ用インフレータと比
較して構造が著しく簡単になって、信頼性が向上すると
共に作動時間がより一層短くなる。
【0043】また、このエアバッグ用インフレータ1に
おいて、閉塞板破砕用弾体5は、作動するまでその基端
部5bを筒状をなすガス噴出部24に嵌合して保持され
ているので、閉塞板破砕用弾体5を保持する構造の簡略
化が図られ、加えて、作動時には高温ガスのガス圧力が
この閉塞板破砕用弾体5に対して閉塞板3方向への押圧
力として確実にそして効率よく付与されることとなる。
【0044】さらに、このエアバッグ用インフレータ1
では、エアバッグAの膨脹時において、エアバッグAの
図示しない内圧制御用排気孔からは空気が排出されるこ
とから、車内の雰囲気は良好に維持されることとなり、
加えて、ガス発生剤として、従来のように、アジ化系の
火薬を用いないことから、取扱いが容易なものとなると
共に、ガス発生剤45の使用量も少なくて済むこととな
る。
【0045】なお、本発明に係わるエアバッグ用インフ
レータの詳細な構成は上記した実施例の構成に限定され
るものではない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わるエアバッグ用インフレータでは、上記した構成
としたから、閉塞板破砕用弾体は、ガス発生剤で生じる
高温ガスのガス圧力によって作動することとなり、従来
のように、閉塞板破砕用弾体専用の作動機構を必要とす
ることがないので、構造の簡略化が実現でき、これに伴
って、信頼性を向上させることができると共に、作動時
間をより一層短縮することが可能であるという非常に優
れた効果がもたらされる。
【0047】また、本発明の請求項2に係わるエアバッ
グ用インフレータでは、上記した構成としたことによ
り、閉塞板を円滑かつ確実に破砕することが可能であ
り、本発明の請求項3に係わるエアバッグ用インフレー
タでは、閉塞板破砕用弾体を保持する構造の簡略化を実
現できるのに加えて、高温ガスのガス圧力を閉塞板破砕
用弾体に対して閉塞板方向への押圧力として確実にそし
て効率よく付与することが可能であり、本発明の請求項
4に係わるエアバッグ用インフレータでは、閉塞板破砕
後の閉塞板破砕用弾体が他の構造部材に衝突することに
よる不具合の発生を回避することができるという非常に
優れた効果がもたらされる。
【0048】さらに、本発明の請求項5〜9に係わるエ
アバッグ用インフレータでは、例えば、自動車に搭載し
たエアバッグの膨脹時において、車内の雰囲気を良好に
維持することが可能であるうえ、従来のように、アジ化
系の火薬を用いないことから、取扱いの容易化が実現可
能であると共に、ガス発生剤の使用量を少なくすること
ができるという非常に優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるエアバッグ用インフレータの一
実施例を示す断面説明図である。
【図2】図1に示したエアバッグ用インフレータにおけ
るガス発生器の分解断面説明図である。
【図3】従来のエアバッグ用インフレータを示す断面説
明図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ用インフレータ 3 閉塞板 5 閉塞板破砕用弾体 5b 基端部 23 気体貯蔵部 23a 開口 23c ストッパ 24 ガス噴出部 45 ガス発生剤 A エアバッグ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグに連通する開口を有し前記開
    口を閉塞板で塞いだ内部に気体を高圧充填した気体貯蔵
    部と、前記閉塞板に向けて移動可能に設けた閉塞板破砕
    用弾体と、点火されて高温ガスを発生するガス発生剤
    と、前記ガス発生剤で生じた高温ガスを前記気体貯蔵部
    で噴出させるガス噴出部を備えたエアバッグ用インフレ
    ータにおいて、前記閉塞板破砕用弾体に高温ガスのガス
    圧力を閉塞板方向への押圧力として付与する位置に前記
    ガス噴出部を配設したことを特徴とするエアバッグ用イ
    ンフレータ。
  2. 【請求項2】 閉塞板破砕用弾体は気体貯蔵部に収容し
    てある請求項1に記載のエアバッグ用インフレータ。
  3. 【請求項3】 ガス噴出部は筒状をなし、前記ガス噴出
    部と閉塞板破砕用弾体の基端部とが嵌合してある請求項
    1または2に記載のエアバッグ用インフレータ。
  4. 【請求項4】 閉塞板破砕用弾体の閉塞板破砕終了後に
    おける動作を規制するストッパを設けた請求項1ないし
    3のいずれかに記載のエアバッグ用インフレータ。
  5. 【請求項5】 気体貯蔵部に高圧充填した気体は空気で
    あり、ガス発生剤は低融点金属および金属酸化物の混合
    物である請求項1ないし4のいずれかに記載のエアバッ
    グ用インフレータ。
  6. 【請求項6】 気体貯蔵部に高圧充填した気体は空気で
    あり、ガス発生剤は低融点金属およびフッ素−炭素系化
    合物の混合物である請求項1ないし4のいずれかに記載
    のエアバッグ用インフレータ。
  7. 【請求項7】 ガス発生剤の低融点金属はマグネシウム
    である請求項5または6に記載のエアバッグ用インフレ
    ータ。
  8. 【請求項8】 ガス発生剤の低融点金属はアルミニウム
    である請求項5または6に記載のエアバッグ用インフレ
    ータ。
  9. 【請求項9】 ガス発生剤の低融点金属はマグネシウム
    およびアルミニウムの合金である請求項5または6に記
    載のエアバッグ用インフレータ。
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Cited By (4)

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JP2001158686A (ja) * 1999-11-30 2001-06-12 Daicel Chem Ind Ltd ガス発生方法及びガス発生装置
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