JPH08267778A - インクタンク及び該インクタンクに対するフィルタの取付方法 - Google Patents

インクタンク及び該インクタンクに対するフィルタの取付方法

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JPH08267778A
JPH08267778A JP7577895A JP7577895A JPH08267778A JP H08267778 A JPH08267778 A JP H08267778A JP 7577895 A JP7577895 A JP 7577895A JP 7577895 A JP7577895 A JP 7577895A JP H08267778 A JPH08267778 A JP H08267778A
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ink
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ink supply
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Junji Shimoda
準二 下田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクタンクの材質が限定されない、インク
供給性能の安定した、生産性の良好なインクタンク及び
このインクタンクへのフィルタの取付方法を提供するこ
とにある。 【構成】 インクを保持するための圧縮可能な多孔質部
材15と、この多孔質部材15に保持されたインクを前
記記録手段へ供給するためのインク供給口10と、この
インク供給口10と多孔質部材15とを連通させるイン
ク供給路10aと、このインク供給路10aの端部に設
けられたフィルタ16と、このフィルタ16の周辺部を
非固着状態で支持するフィルタ支持部18と、前記多孔
質部材15の弾性変形力により前記フィルタ16を前記
フィルタ支持部18に対して圧接させる多孔質部材の変
形規制部材19と、を有するインクタンクである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被記録媒体に対して複
数のオリフィスから画像情報に応じてインクを吐出し、
画像を形成する記録手段に供給するためのインクを収容
するものであって、フィルタを有するインクタンク及び
該インクタンクに対するフィルタ取付方法に関し、特
に、インクを保持するために多孔質部材を用いるインク
タンク及び該インクタンクに対するフィルタ取付方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】インクを吐出する記録手段を用いて画像
等を記録する方式は、比較的記録装置を安価に製造でき
るため、近年主流となっている。この方式は、記録手段
としてインクジェットヘッドを用いて、被記録媒体に複
数のオリフィスから画像情報に応じて液滴を吐出するこ
とで、画像を形成するものである。
【0003】このインクジェットヘッドは、前記複数の
オリフィスに連通する複数のノズルと、前記複数のノズ
ルと共通に連通する共通液室と、前記共通液室にインク
を供給するインクタンクとにより構成されるのが一般的
である。また、記録手段の小型化という観点から、前記
複数のノズル内には液滴を吐出するエネルギ−発生体と
して、発熱抵抗体が設けられることが多い。
【0004】そして、インクジェットヘッドにインクを
供給するインクタンクには、インクを吐出するオリフィ
スからのインク漏れを防止するために、記録手段に対し
て背圧を発生させる手段を内部に設ける構成としてい
る。
【0005】この背圧発生手段としては、収容されたイ
ンクがメニスカスを形成して背圧を発生するように、多
孔質となっている多孔質部材をインク収容部に配する構
成が挙げられる。なお、通常この背圧発生手段は、記録
手段における圧力状態を大気圧よりも低い状態、すなわ
ち大気圧に対して負の圧力とする場合には負圧発生手段
と称される。
【0006】前述したように、負圧発生手段として多孔
質部材が使われることが多いが、この場合には多孔質部
材から微細片が出て、保持しているインク内に混じる可
能性が高いため、通常のゴミ等を除去する目的もあわせ
て外部へのインク導出経路中にフィルタを設けることに
なる。このフィルタにより、記録手段側へ微細なゴミ等
が侵入することを防ぐことができ、吐出部における目詰
まりを引き起こすことを抑制できる。
【0007】このフィルタは、インクタンク内部におい
て記録手段へインクを供給するためのインク供給口部に
装着され、フィルタを支持するフィルタ支持部に、フィ
ルタ−周囲に当接する箇所に設けられた突起部を、熱又
は超音波により溶かすことによりフィルタを溶着してい
た。
【0008】また、フィルタ部の固定部の密着性を向上
させるための方法として、特公平6−39164号公報
に示されるように、フィルタをインクタンクに設けられ
たフィルタ支持部とフィルタ押え部材で挟み込み、双方
を溶融させて固定する方法も提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
述した従来例では、フィルタを固定するために溶着とい
う手法を用いているために、溶着のための突起部が構成
されているインクタンクの材質が、熱又は超音波による
溶着に最適な熱加塑性を持つ高分子材料に限定されると
いう技術的な制約が生じていた。
【0010】また、ガラス、金属等のフィラ−が混入さ
れている材料の場合、熱又は超音波による溶着時に溶着
端子の摩耗、ヤケなどが発生する為に安定な生産ができ
ないという課題があった。
【0011】さらに、溶着時に一定の時間を要する為に
生産時間が長く、コスト上昇のおそれがあった。
【0012】加えて、フィルタを溶着により固定する場
合、フィルタ支持部からのフィルタの浮きなどに起因す
る間隙から気泡等の侵入を防止するために、フィルタ周
囲の溶着は確実に行う必要がある。
【0013】このため、フィルタ周辺部において、フィ
ルタと多孔質部材とが圧接するフィルタ表面よりも溶着
部が突出する構成となることが多く、この場合には、フ
ィルタ周辺部において多孔質部材との間に間隙が生じる
こととなる。このフィルタと多孔質部材との間の間隙
は、気泡等が滞留しやすい領域となるため、インク供給
時の有効流路径の減少やインク供給量の変動等によりイ
ンクの安定な供給が困難になるおそれがある。
【0014】本発明の目的は上記問題点を解決し、イン
クタンク材質が限定されない、インク供給性能の安定し
た、生産性の良好なインクタンク及びこのインクタンク
へのフィルタの取付方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するために、記録手段に供給するためのインクを
収容するインクタンクにおいて、インクを保持するため
の圧縮可能な多孔質部材と、該多孔質部材に保持された
インクを前記記録手段へ供給するためのインク供給口
と、該インク供給口と多孔質部材とを連通させるインク
供給路と、該インク供給路の端部に設けられたフィルタ
と、該フィルタの周辺部を非固着状態で支持するフィル
タ支持部と、前記多孔質部材の弾性変形力により前記フ
ィルタを前記フィルタ支持部に対して圧接させる多孔質
部材の変形規制部材と、を有する構成とすることを提案
するものである。
【0016】そして、上記構成に加え、前記フィルタ支
持部に、前記フィルタの位置を規制するための突出部を
有し、該突出部の突出量を前記フィルタの厚さよりも少
なくする構成、または、前記フィルタ支持部と前記フィ
ルタとの間に、環状の弾性部材が配する構成を提案する
ものである。
【0017】また、上記構成以外に、記録手段にインク
を供給するためのインク供給口を有するインクタンクに
対するフィルタ取付方法として、前記インク供給口に連
通するフィルタ支持部にフィルタを載置し、インクを保
持するための多孔質部材をインクタンク内に挿入して該
多孔質部材を圧縮し、該圧縮に対する弾性変形力で前記
フィルタを前記フィルタ支持部に圧接させ、前記フィル
タ支持部に前記フィルタを取付るフィルタ取付方法も提
案するものである。
【0018】そして、上述方法に対してさらに、前記フ
ィルタ支持部に環状の弾性部材を介した状態で前記フィ
ルタを載置する工程を加えた方法も提案するものであ
る。
【0019】
【作用】上述した手段を用いることにより、インクタン
クへのフィルタの取付を溶着を用いずに、フィルタ支持
部に圧接させることができ、さらに、多孔質部材がフィ
ルタのインクタンク内部側表面全体と確実に密着するこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて、詳細
に説明する。なお、各図において、同一符号を付した要
素は、同一または同様の機能を有するものとする。
【0021】図1は、本発明に係わるインク収容部を有
するインクジェット記録装置の一例を示す概略外観図で
ある。図1において、1はフィルタを有するインク収容
部を備えたインクジェットヘッドである。2はインクジ
ェットヘッド1を吐出口面を下向きにして固定するキャ
リッジである。
【0022】また、3は記録が行われる被記録媒体であ
り、本実施例では記録紙を用いている。この記録紙3
は、プラテン4によりインクジェットヘッド1の走査方
向と垂直方向に搬送される。5、6はキャリッジ2走査
するためのシャフトであり、5の回転によりキャリッジ
2が移動する。
【0023】そして、7はインクジェットヘッド1の吐
出口面を覆うキャップであり、非印字時のインクジェッ
トヘッド1の待機中に吐出口面を覆うように構成されて
いる。8はキャップ7を介してインクジェットヘッド1
内の複数のオリフィスからインクを吸引する為のポンプ
である。
【0024】以上のような構成を持つインクジェット記
録装置により、記録紙3上に、インクジェットヘッド1
内の複数のオリフィスから液滴を吐出することで画像が
形成される。
【0025】(第1実施例)図2に本発明の第1実施例
として、記録手段とインク収容部とを有するインクジェ
ットヘッドの断面図を示す。図2において、12は液滴
を形成する為のエネルギ−発生部である複数のヒ−タ−
が形成されているヒ−タ−ボ−ドである。13は内部に
複数のノズル、及び前記複数のノズルに連通する共通液
室、さらに前記共通液室に連通するインク供給口を持つ
天板である。11は基板であり、基板11上にヒ−タ−
ボ−ド12、天板13が固定されている。
【0026】そして、基板11、ヒータボード12、天
板13により、記録手段としての被記録媒体に複数のオ
リフィスから液滴を吐出して画像を形成する液滴形成部
を構成する。
【0027】また、14は前記液滴形成部にインクを供
給し、保持するためのインク収容部としてのインクタン
クである。10はインク収容部内のインクをインク収容
部外へ導出するためのインク供給口である。インクタン
ク14内には、前述したように、負圧を発生しインクを
保持する機能を持つ圧縮された多孔質部材15と、イン
ク供給口10とを連通させるインク供給路10aの端部
に位置するように前記インク中のゴミを除去する機能を
持つフィルタ16とが備えられている。
【0028】ここで、多孔質部材15はウレタンもしく
はメラミン系の材質を用いた弾性体である多孔質部材
を、圧縮しつつインクタンク14内に挿入することで形
成されている。また、フィルタ16は平面状のSUSの
細線を編み込んだメッシュフィルタ、もしくはSUSの
細線のバルクをプレスし、燒結したフィルタが用いられ
ている。
【0029】フィルタ16はインクタンク14内に形成
された、天板13に連通するインク供給口部17の上面
を覆う位置となるフィルタ支持部18に置かれており、
前記の圧縮された多孔質部材15により加圧状態でイン
クタンク14内のインク供給口に密接するように固定さ
れている。この際フィルタ16のインクタンク14との
接着、溶着などの固着工程は無い。
【0030】また、フィルタ支持部18もフィルタ16
と同様の平面形状をしており、フィルタ径よりも大きな
径を有している。これは、多孔質部材15のフィルタ1
6に圧接する領域にわたって圧力状態を均一とするため
であり、特にフィルタ周辺部において多孔質部材の圧縮
分布が変化しないようにしている。
【0031】ここで、多孔質部材15はフィルタ取付部
であるフィルタ支持部18に対向するインクタンクの壁
19により圧接方向の圧力状態が維持される構成となっ
ている。従って、本実施例においては、壁19が多孔質
部材15の主な変形規制部材として機能している。
【0032】また、図に示したように、フィルタ支持部
18をインクタンク内部に突出させる構成とし、突出部
全体を覆うように多孔質部材15を配してフィルタ16
を押圧している。
【0033】そして、この加圧状態は、インクタンク1
4の内容積と多孔質部材15の大きさにより調整される
が、安定した負圧発生とフィルタ16の位置固定を両立
するために、多孔質部材15とフィルタ16との圧接面
から対向する壁までの距離をhとすると、多孔質部材1
5の同一方向(もしくはフィルタ押圧軸方向)の幅を
1.5h〜6hの範囲内としてフィルタ16に対する押
圧力を3000〜15000N/m2 とすることが望ま
しい。本実施例においては、多孔質部材15の幅を3h
として、フィルタ16に対して7500N/m2 の押圧
力が働くようにしている。
【0034】また、前述した壁19にリブ20を設けて
フィルタの圧接力の微調整を行うとともに、フィルタ1
6にかかる多孔質部材15の弾性変形力による押圧力の
ベクトルをフィルタ16の表面に対する法線方向とほぼ
等しくなるように規制している。これにより、変形の規
制をさらにインク供給に適切な状態に調整している。
【0035】上述の構成を採用することにより、多孔質
部材15とフィルタ16との圧接部において間隙が生じ
ることはなく、フィルタ16に対して多孔質部材15が
確実に密着するので、フィルタ近傍に気泡が集まること
によりインク供給流路の有効径を減少させることはな
い。
【0036】また、落下等による振動が加わり、インク
タンク内部において、多孔質部材15が内部に保持した
インクの自重による影響により微少な変位をしたとして
も、フィルタ16が非固着状態であるため、その変位に
伴ってフィルタ16もフィルタ支持部18上で多少の移
動は可能となる。従って、多孔質部材15とフィルタ1
6との間のねじれ等が生じることはなく、衝撃等により
気泡がフィルタ16の近傍に滞留する可能性をより低い
ものとできる。
【0037】(第2実施例)図3は、本発明に係わる第
2実施例としてのフィルタ部を示す概略断面図である。
図3において、31はインクタンク内に形成された、液
滴形成部にインクを供給する為のインク供給口部であ
る。32はインクタンク内に挿入された、負圧を発生し
インクを保持する機能を持つ圧縮された多孔質部材であ
る。33はインク中のゴミを除去する機能を持つフィル
タである。
【0038】そして、前述した第1実施例と同様に、多
孔質部材32はウレタンもしくはメラミン系の材質を用
いた弾性体である多孔質部材を、圧縮しつつインクタン
ク14内に挿入することで形成されている。また、フィ
ルタ33は平面状のSUSの細線を編み込んだメッシュ
フィルタ、もしくはSUSの細線のバルクをプレスし、
燒結したフィルタが用いられている。
【0039】ここで、フィルタ33はインク供給口部3
1の上面を覆うように、フィルタ支持部38上の所定位
置に置かれており、前記の圧縮された多孔質部材32に
より加圧状態でインクタンク内のインク供給口に密接す
るように固定されている。
【0040】この際、位置決め用の突出部であるリブ3
4は、フィルタ33の水平方向の固定位置がインク供給
口部の中心から大きく外れる事がないようにする為に、
また組立時のフィルタ33の位置決めを容易にする為
に、インク供給口部31の上部の周囲に設けられてい
る。また、フィルタ33の密着性を良好にする為に、位
置決め用のリブ34の厚みはフィルタ33の厚みより少
なく設定され、結果としてリブ34の高さは、フィルタ
33の圧接側表面よりも低くなっている。
【0041】これにより、第1実施例と同様にフィルタ
33と多孔質部材32との密着性は維持され、さらにフ
ィルタ33の位置精度を向上することができる。
【0042】そして、突出部34とフィルタ33の端部
との間に間隔を設けることにより、前述したような衝撃
等に起因する多孔質部材32の変位を許容できるととも
に、インク供給に影響を与えない程度にフィルタ33の
変位を抑えることも可能となる。
【0043】(第3実施例)図4に本発明に係わる第3
の実施例としてのフィルタ部の取付形態を示す。図4に
おいて、41はインクタンク内に形成された、液滴形成
部にインクを供給する為のインク供給口部である。42
はインクタンク内に挿入された、負圧を発生しインクを
保持する機能を持つ圧縮された多孔質部材である。43
はインク中のゴミを除去する機能を持つフィルタであ
る。
【0044】フィルタ43はフィルタ支持部48に対し
て、インク供給口部41の上面を覆う位置に置かれてお
り、前記の圧縮された多孔質部材42により加圧状態で
インクタンク内のインク供給口に密接するように固定さ
れている。この際、フィルタ43のインク供給口部41
との気密性を良好にする為に、インク供給口部41の上
部には、中央部のインク供給部が除去されて環状となっ
た平面状の弾性部材44が配置され、弾性部材44の上
部にフィルタ43が配置されている。弾性部材44はブ
チルゴム等が使用される。
【0045】ここで、フィルタ43への押圧力に対し
て、弾性部材44が塑性変形を生じない程度の弾性係数
等の特性を有する材料とすることが好ましい。
【0046】この弾性部材44を設けることにより、多
孔質部材42によるフィルタ43への押圧力のベクトル
が、衝撃等の外力によりフィルタ43の表面に対する法
線方向に対して一時的にずれたとしても、初期状態に復
帰するまで気密性を維持することができる。
【0047】(第4実施例)さらに、図5に本発明に係
わる他の実施例としてのフィルタ部を示す。本実施例
は、前述した第2実施例と第3実施例とを組み合わせ、
より気密性の良いフィルタ取付形態を提案するものであ
る。
【0048】図5において51はインクタンク内に形成
された、液滴形成部にインクを供給する為のインク供給
口部である。52はインクタンク内に挿入された、負圧
を発生しインクを保持する機能を持つ圧縮された多孔質
部材である。53はインク中のゴミを除去する機能を持
つフィルタである。
【0049】フィルタ53はフィルタ支持部58に対し
てインク供給口部51の上面を覆う位置に置かれてお
り、前記の圧縮された多孔質部材52により加圧状態で
インクタンク内のインク供給口に密接するように固定さ
れている。
【0050】この際、フィルタ53のインク供給口部5
1との密着性を良好にする為に、インク供給口部51の
上部には、中央部のインク供給部が除去された平面状の
弾性部材54が配置され、弾性部材54の上部にフィル
タ53が配置されている。
【0051】さらに、位置決め用のリブ55は、フィル
タ53及び弾性部材54の水平方向の固定位置がインク
供給口部の中心から大きく外れる事がないようにする為
に、また組立時のフィルタ53及び弾性部材54の位置
決めを容易にする為に、インク供給口部51の上部の周
囲に設けられている。また、フィルタ53の密着性を良
好にする為に、位置決め用のリブ55の厚みはフィルタ
53と弾性部材54との厚みより低く設定されている。
【0052】これにより、フィルタ53と多孔質部材5
2との密着性を高くするとともに、フィルタ53とフィ
ルタ支持部58との間の気密性を維持することが可能と
なる。
【0053】
【発明の効果】以上に述べてきたように、本発明では、
インクを保持するための多孔質部材とフィルタとの圧接
部において間隙が生じることはなく、フィルタに対して
多孔質部材が確実に密着するので、フィルタ近傍に気泡
が集まることによりインク供給流路の有効径を減少させ
ることはない。
【0054】また、落下等による振動が加わり、インク
タンク内部において、多孔質部材が内部に保持したイン
クの自重による影響により微少な変位をしたとしても、
フィルタが非固着状態であるため、その変位に伴ってフ
ィルタもフィルタ支持部上で多少の移動は可能となる。
従って、多孔質部材とフィルタとの間のねじれ等が生じ
ることはなく、衝撃等により気泡がフィルタの近傍に滞
留する可能性をより低いものとできる。
【0055】そして、インクタンク材質が限定されな
い、生産性の高いインクタンクとこのインクタンクへの
フィルタの取付方法を実現し、低コストのインクタンク
を生産することと共に、フィルタの密着性が高くゴミ除
去性の良好な、信頼性の高いインクタンクを生産するこ
とが可能となる。
【0056】また、ガラス、金属等のフィラ−が混入さ
れている材料を用いることができるので、インクタンク
を取り外し可能とした際の係合部の強度を高くして、着
脱を繰り返した場合の係合部の摩耗を少なくすることも
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるインク収容部を有するインクジ
ェット記録装置の一例を示す概略外観図である。
【図2】本発明に係わる第1実施例としての記録手段と
インク収容部とを有するインクジェットヘッドの概略断
面図である。
【図3】本発明に係わる第2実施例としてのフィルタ部
を示す概略断面図である。
【図4】本発明に係わる第3実施例としてのフィルタ部
を示す概略断面図である。
【図5】本発明に係わる第4実施例としてのフィルタ部
を示す概略断面図である。
【符号の説明】 1 インクジェットヘッド 2 キャリッジ 3 記録紙 4 プラテン 5 シャフト 6 シャフト 7 キャップ 8 ポンプ 10 インク供給口 10a インク供給路 11 基板 12 ヒータボード 13 天板 14 インクタンク(インク収容部) 15 多孔質部材 16 フィルタ 17 インク供給口部 18 フィルタ支持部 19 壁 20 リブ 31 インク供給口部 32 多孔質部材 33 フィルタ 34 リブ(突起部) 38 フィルタ支持部 41 インク供給口部 42 多孔質部材 43 フィルタ 44 弾性部材 48 フィルタ支持部 51 インク供給口部 52 多孔質部材 53 フィルタ 54 弾性部材 55 リブ(突起部) 58 フィルタ支持部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段に供給するためのインクを収容
    するインクタンクにおいて、 インクを保持するための圧縮可能な多孔質部材と、 該多孔質部材に保持されたインクを前記記録手段へ供給
    するためのインク供給口と、 該インク供給口と多孔質部材とを連通させるインク供給
    路と、 該インク供給路の端部に設けられたフィルタと、 該フィルタの周辺部を非固着状態で支持するフィルタ支
    持部と、 前記多孔質部材の弾性変形力により前記フィルタを前記
    フィルタ支持部に対して圧接させる多孔質部材の変形規
    制部材と、を有することを特徴とするインクタンク。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ支持部は、前記フィルタの
    位置を規制するための突出部を有し、該突出部の突出量
    は前記フィルタの厚さよりも少ないことを特徴とする請
    求項1に記載のインクタンク。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ支持部と前記フィルタとの
    間には、環状の弾性部材が配されることを特徴とする請
    求項1に記載のインクタンク。
  4. 【請求項4】 記録手段にインクを供給するためのイン
    ク供給口を有するインクタンクに対するフィルタ取付方
    法であって、 前記インク供給口に連通するフィルタ支持部にフィルタ
    を載置し、 インクを保持するための多孔質部材をインクタンク内に
    挿入して該多孔質部材を圧縮し、 該圧縮に対する弾性変形力で前記フィルタを前記フィル
    タ支持部に圧接させ、前記フィルタ支持部に前記フィル
    タを取付ることを特徴とするフィルタ取付方法。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ支持部に環状の弾性部材を
    介した状態で前記フィルタを載置することを特徴とする
    請求項4に記載のフィルタ取付方法。
JP7577895A 1995-03-31 1995-03-31 インクタンク及び該インクタンクに対するフィルタの取付方法 Withdrawn JPH08267778A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0931658A1 (en) * 1998-01-23 1999-07-28 Océ-Technologies B.V. Ink jet device with filter element
JP2007144863A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Canon Inc 記録ヘッド、インクタンク、記録ヘッドの製造方法、インクタンクの製造方法
US7300142B1 (en) 1998-05-13 2007-11-27 Seiko Epson Corporation Ink cartridge for ink-jet printing apparatus

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