JPH08267678A - ポリプロピレン積層物の製造法 - Google Patents

ポリプロピレン積層物の製造法

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JPH08267678A
JPH08267678A JP7527095A JP7527095A JPH08267678A JP H08267678 A JPH08267678 A JP H08267678A JP 7527095 A JP7527095 A JP 7527095A JP 7527095 A JP7527095 A JP 7527095A JP H08267678 A JPH08267678 A JP H08267678A
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JP
Japan
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polypropylene
laminate
water
printing
aqueous dispersion
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JP7527095A
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English (en)
Inventor
Masumi Takano
真主実 高野
Hideki Yasuda
秀樹 安田
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、コロナ放電処理ポリオレフィンフィ
ルムに水性印刷インキを用いてグラビア又はフレキソ印
刷をした後、塩素化ポリプロピレンを含有する水性分散
液をアンカーコート剤として塗布し、更にポリプロピレ
ンを溶融押し出しコーティングしてポリプロピレン積層
物を製造する方法を提供するものである。 【構成】 コロナ放電処理ポリプロピレンフィルム上
に、水溶性および/または水分散性樹脂をベヒクルとす
る水性印刷インキで印刷した後、塩素化ポリプロピレン
を含有する水分散液を塗布し、乾燥した後、ポリプロピ
レンを溶融押し出しコーティングすることを特徴とする
ポリプロピレン積層物の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コロナ放電処理ポリオ
レフィンフィルムに水性印刷インキを用いてグラビア又
はフレキソ印刷した後、塩素化ポリプロピレンを含有す
る水分散液をアンカーコート剤として塗布し、更にポリ
プロピレンを溶融押出しコーティングすることで、残留
溶剤量の極めて少ない食品包装用ポリプロピレン積層物
を製造する方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、被包装物の多様化、包装技術の高
度化に伴い、包装材料として各種のプラスチックフィル
ムが開発され、被包装物に適したものが適宣選択して使
用される様になった。また、プラスチックフィルムを包
装基材に使用するにあたり、プラスチックフィルムの装
飾または表面保護のために印刷が施されている。この中
で、包装材料の高性能化のために、印刷後にドライラミ
ネート加工、エクストルージョンラミネート加工を施す
ことがあり、ドライラミネート加工にはウレタン系等の
接着剤を使用し、エクストルージョンラミネート加工の
場合にはアンカーコート剤を使用している。
【0003】従来のエクストルージョンラミネートで
は、主に溶剤型印刷インキを用いて基材に印刷をおこな
った後、溶剤型のアンカーコート剤を塗布し、さらにポ
リプロピレンを溶融押出しコーティングしてポリプロピ
レン積層物を製造する方法が用いられている。また、ア
ンカーコート剤を用いないで直接ポリプロピレンを溶融
押し出してコーティングするPPダイレクトラミネート
では、塩素化ポリプロピレンをバインダーとした溶剤型
印刷インキがもっぱら使用されている。しかし、これら
従来の方法では、インキ中、希釈溶剤中およびアンカー
コート剤中にトルエン、メチルエチルケトン(MEK)
等の人体に有害な有機溶剤を多量に含んでおり、積層物
中に有機溶剤が残存するため、食品包装に用いた場合に
は食品に残留溶剤が移行し易く、食品衛生上好ましくな
い。また、印刷作業環境中においても溶剤蒸気が存在す
るようになり、作業者に対して健康上好ましくない影響
を与えているばかりでなく、火災の危機性もあり好まし
くない。さらに、印刷時に揮発した溶剤は大気汚染の原
因となり、地球環境の保護という観点からも好ましくな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは鋭意検討
の結果、コロナ放電処理フィルムに水溶性および/また
は水分散性樹脂をベヒクルとする水性印刷インキを用い
てグラビアまたはフレキソ印刷した後、塩素化ポリプロ
ピレンを含有した水分散液をアンカーコート剤として塗
布し、さらにポリプロピレンを溶融押し出しコーティン
グすることで、火災の危険性を回避し、人体および環境
に悪影響をおよぼす有機溶剤を使用せず、かつ残留溶剤
量が極めて少ないポリプロピレン積層物を製造する方法
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、印刷インキの
ベヒクル成分として、水溶性および/または水分散性樹
脂および/またはその中間的なハイドロゾル型樹脂を用
いた印刷インキで印刷をおこない、かつアンカーコート
剤として塩素化ポリプロピレンを含有した水分散液を塗
布し、さらにポリプロピレンを溶融押し出しコーティン
グすることで得られるポリプロピレン積層物である。本
発明で使用する水溶性および/または水分散性樹脂およ
び/または、その中間的なハイドロゾル型樹脂としては
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル、他の(メタ)アクリル酸基をもつモノマー、スチ
レン、α−メチルスチレン、マレイン酸、フマール酸等
の不飽和カルボン酸エステル等から合成される(メタ)
アクリル酸共重合体樹脂、スチレン、α−メチルスチレ
ン、(メタ)アクリル酸共重合体樹脂、水溶性又は、及
び天然、合成水溶性樹脂を保護コロイドとして合成され
るコロイド状水性樹脂、及び、スチレン、α−メチルス
チレン、(メタ)アクリル酸共重合体樹脂等のエマルジ
ョン、また、水性ポリウレタン、水性ポリエステル樹脂
等の、処理ポリオレフィンフィルムに接着の良く安定な
インキが製造し得るものであれば良く、単独又は混合し
て用いることが出来る。
【0006】本発明に係る水性印刷インキは、顔料など
の着色材、充填材その他必要な添加剤を加え、公知の製
造方法で得る。また本発明で使用する水性印刷インキに
は、その機能を阻害しない範囲で必要に応じてシェラッ
ク樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、カルボキシル化石
油樹脂、セルロース系樹脂、スチレンマレイン酸樹脂も
併用できる。本発明で用いる塩素化ポリプロピレンは一
般に式1で示され、 CH3 CHCH3 〔CH2 CH(CH3 )〕m (CH2 Cl)n (式1) 平均重量分子量が5000〜200,000好ましくは
10,000〜100,000、塩素含有量が10〜4
0重量%好ましくは15〜30重量%、軟化点が40〜
110℃好ましくは50〜80℃のものを用い、これら
のものを水溶性高分子物、界面活性剤等の分散剤を用い
て水に分散させることで得る。
【0007】塩素含有量が10重量%以下または40重
量%以上、およびポリプロピレンの固形分が2.0重量
%以下では、溶融ポリプロピレンとの接着性が不十分な
ため、実用的なラミネート強度が得られない。この水分
散液は印刷時に塗布してもよいし、ラミネート時にアン
カーコート剤として印刷物に塗布してもよい。
【0008】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 実施例1〜6(水性印刷インキおよび水性アンカー剤を
用いた積層物の製造) 実施例として表1に各ポリプロピレン積層物の構成を示
す。表1で示す各水性印刷インキを、それぞれ水とイソ
プロピルアルコールの等量混合物で希釈し、粘度をザー
ンカップNo3で16秒(25℃)となるように調整し、
グラビア印刷機(版:ヘリオ250線/インチ)にてコ
ロナ放電処理延伸ポリプロピレンフィルム(東洋紡製パ
イレンP−2161 20μ)に印刷した。
【0009】さらに表1で示す各塩素化ポリプロピレン
を含有した水分散液をグラビア印刷機を用いて、先の水
性印刷インキによる印刷物上に塗布し、乾燥した。つぎ
に、得られた各印刷物の印刷面上にポリプロピレン「三
菱ポリプロFL−25R」(三菱油化(株)製)を用い
てエクストルージョンラミネート加工を行い、得られた
ラミネート物のラミネート強度と残留溶剤量を測定し
た。 比較例1〜2(溶剤型印刷インキを用いた積層物の製
造) つぎに比較例を説明する。比較例として表1に各ポリプ
ロピレン積層物の構成を示す。表1で示す各溶剤型印刷
インキを、それぞれMEK、トルエン等を含有する有機
溶剤で希釈し、粘度をザーンカップNo3で16秒(25
℃)となるように調整し、グラビア印刷機(版:35
μ)にてコロナ放電処理延伸ポリプロピレンフィルム
(東洋紡製パイレンP−2161 20μ)に印刷し
た。
【0010】さらに、塩素化ポリプロピレンを含有した
溶剤型インキによる印刷物には、アンカーコート剤を用
いることなくポリプロピレンによるエクストルージョン
ラミネート加工を行なった。また、ウレタン系溶剤型イ
ンキを用いた印刷物には、塩素化ポリプロピレンを含有
した水分散液をグラビア印刷機を用いて塗布し、乾燥
後、エクストルージョンラミネート加工を行った。以上
の方法で得たラミネート物のラミネート強度と残留溶剤
量を測定し、実施例と比較した。 比較例3〜4(水性印刷インキに水性アンカー剤を用い
ない場合の積層物の製造) 実施例で用いた各水性印刷インキを、実施例と同様に希
釈、調整し、印刷した。つぎに、水性アンカーコート剤
を用いることなくポリプロピレンによるエクストルージ
ョンラミネート加工を行ない、これにより得たラミネー
ト物のラミネート強度および残留溶剤量を測定し、実施
例と比較した。 比較例5〜7 実施例で用いた各水性印刷インキを、実施例と同様に希
釈、調整し、印刷した。つぎに、請求項に示した範囲外
の値を持つ塩素化ポリプロピレン含有水分散液を印刷物
に塗布し、ポリプロピレンによるエクストルージョンラ
ミネート加工を行なった。これにより得たラミネート物
のラミネート強度および残留溶剤量を測定し、実施例と
比較した。
【0011】なお、各評価方法は、以下に記した方法に
よる。 1. 接着性 上記印刷物を1日放置後、印刷面にセロファンテープを
貼り付け、これを急速に剥したときの印刷皮膜の外観を
観察評価した。評価結果は表2に示す。 ◎・・・全く剥れなかった。 ○・・・印刷皮膜の80%以上がフィルムに残った。 △・・・印刷皮膜の50〜80%がフィルムに残った。 ×・・・印刷皮膜の50%以下がフィルムに残った。 2. PPダイレクトラミネート強度 得られたラミネート物を2日放置後、15mm幅に切断
しT型剥離強度(g/15mm巾)を測定した。評価結
果は表2に示す。 3. 残留溶剤量 エクストルージョンラミネート加工直後における各積層
物の残留溶剤量を、ガスクロマトグラフィーを用いて測
定した。評価結果は表2に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【発明の効果】本発明により、コロナ放電処理ポリプロ
ピレンに水溶性および/または水分散性印刷インキで印
刷をおこなった後、塩素化ポリプロピレンを含有した水
分散液をアンカーコート剤として塗布し、さらにポリプ
ロピレンによるエクストルージョンラミネートをおこな
うことで、火災の危険性が低く、人体および環境に有害
な有機溶剤を低減させたポリプロピレン積層物を製造す
る方法を提供できるようになった。評価結果より、明ら
かなように塩素化ポリプロピレンを含有した水分散液を
アンカーコート剤として用いることにより良好な物性を
得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロナ放電処理ポリプロピレンフィルム
    上に、水溶性および/または水分散性樹脂をベヒクルと
    する水性印刷インキで印刷した後、塩素化ポリプロピレ
    ンを含有する水分散液を塗布し、乾燥した後、ポリプロ
    ピレンを溶融押出しコーティングすることを特徴とする
    ポリプロピレン積層物の製造法。
  2. 【請求項2】 水分散液中の塩素化ポリプロピレンの固
    形分が少なくとも2.0重量%以上であることを特徴と
    する請求項1記載の積層物の製造法。
  3. 【請求項3】 水分散液中の塩素化ポリプロピレンの重
    量平均分子量が5000〜200,000、かつ塩素含
    有量が10〜40重量%であることを特徴とする請求項
    1記載の積層物の製造法。
JP7527095A 1995-03-31 1995-03-31 ポリプロピレン積層物の製造法 Pending JPH08267678A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1110799A (ja) * 1997-06-20 1999-01-19 Dainippon Printing Co Ltd 積層材およびそれを使用した包装用袋

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1110799A (ja) * 1997-06-20 1999-01-19 Dainippon Printing Co Ltd 積層材およびそれを使用した包装用袋

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