JPH0826737A - ガラスゴブの製造方法およびガラスゴブの製造装置 - Google Patents

ガラスゴブの製造方法およびガラスゴブの製造装置

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JPH0826737A
JPH0826737A JP18678494A JP18678494A JPH0826737A JP H0826737 A JPH0826737 A JP H0826737A JP 18678494 A JP18678494 A JP 18678494A JP 18678494 A JP18678494 A JP 18678494A JP H0826737 A JPH0826737 A JP H0826737A
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    • C03B7/00Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
    • C03B7/08Feeder spouts, e.g. gob feeders
    • C03B7/088Outlets, e.g. orifice rings

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造するガラスゴブの最大重量を大きくする
ことができ、しかも、重量のばらつきを少なくすること
ができるガラスゴブの製造方法およびガラスゴブの製造
装置を提供することにある。 【構成】 ルツボ2内で溶融した溶融ガラスGを、ルツ
ボ2の底部に設けたノズル5から滴下することによりガ
ラスゴブ11を製造するガラスゴブの製造方法におい
て、ノズル5内部の中央部に設けた抵抗部材8によって
中央部の溶融ガラスGの流下速度を遅延させて、溶融ガ
ラスGをノズル5から滴下することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ルツボ内で溶融した溶
融ガラスを、当該ルツボの底部に設けたノズルから滴下
することによりガラスゴブを製造するガラスゴブの製造
方法およびガラスゴブの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のガラスゴブの製造方法およびガ
ラスゴブの製造装置として、特開昭61−146721
号公報および特開平3−137026号公報にそれぞれ
記載されたものがある。
【0003】前者のガラスゴブの製造方法では、ルツボ
の中で溶融した溶融ガラスをノズルから自然落下させ、
落下するガラスゴブの表面温度がガラスの軟化温度より
低くなるまで、すなわち、ガラス表面が固化するまでガ
ラスゴブを落下させることによりガラスゴブを製造して
いる。
【0004】後者のガラスゴブの製造装置は、ノズルか
ら滴下したガラスゴブに向けて送風する送風手段を備え
ている。そして、ルツボ内で溶融された溶融ガラスをノ
ズルからガラスゴブとして滴下させるときに、送風手段
が、滴下するガラスゴブに対し、ガラスゴブの滴下方向
から送風することにより、ガラスゴブに揚力を与えてい
る。この結果、ガラスゴブの見掛け上の重力加速度が小
さくなるため、製造されるガラスゴブの最大重量を、6
〜8g程度と大きくすることができるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者のガラ
スゴブ製造方法では、製造されるガラスゴブの最大重量
は、ノズルの先端径の大きさに依存されている。したが
って、ノズル先端の径が大きくなると、ノズル先端での
溶融ガラスの表面張力よりも、滴下する溶融ガラスの重
量が勝って、層流となってしまい、ガラス滴を製造する
ことができない。このため、層流にならない範囲内でノ
ズル先端の径を形成しなければならないので、製造可能
なガラスゴブの最大重量は、4〜5g程度になってしま
う。
【0006】一方、後者のガラスレンズの製造装置にお
いては、ガラスゴブに向けて送風することで、製造され
るガラスゴブの最大重量を大きくすることができるが、
送風量が少ないと、最大重量を大きくすることができ
ず、逆に、送風量が大きすぎると、ガラスゴブが球状に
ならず、また滴下する位置にもばらつきが生じてしま
う。また、ノズル先端に形成されるガラスゴブの温度と
等しい温度の風を送風しなければ、均一なガラスゴブを
製造することができないため、送風量および送風温度の
管理が煩雑で、しかも、送風量等が少しでも管理値と異
なると、製造したガラスゴブの重量のばらつきが大きく
なってしまうという欠点がある。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、製造するガラスゴブの最大重量を大きくするこ
とができ、しかも、重量のばらつきを少なくすることが
できるガラスゴブの製造方法およびガラスゴブの製造装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載のガラスゴブの製造方法は、ルツボ内
で溶融した溶融ガラスを、ルツボの底部に設けたノズル
から滴下することによりガラスゴブを製造するガラスゴ
ブの製造方法において、ノズル内部の中央部に設けた抵
抗部材によって中央部の溶融ガラスの流下速度を遅延さ
せて、溶融ガラスをノズルから滴下することを特徴とす
る。
【0009】請求項2記載のガラスゴブの製造装置は、
ルツボ内で溶融した溶融ガラスを、ルツボの底部に設け
たノズルから滴下することによりガラスゴブを製造する
ガラスゴブの製造装置において、ノズル内の溶融ガラス
の流下速度を遅延させるための抵抗部材が、ノズル内部
の中央部に設けられていることを特徴とする。
【0010】請求項3記載のガラスゴブの製造装置は、
請求項2に記載のガラスゴブの製造装置において、一端
がルツボ内に固定されると共に、他端が抵抗部材に連結
されることにより、抵抗部材を支持する棒状の支持部材
を備えていることを特徴とする。
【0011】請求項4記載のガラスゴブの製造装置は、
ルツボ内で溶融した溶融ガラスを、ルツボの底部に設け
たノズルから滴下することによりガラスゴブを製造する
ガラスゴブの製造装置において、ルツボ底部に複数のノ
ズルが設けられ、複数のノズルの各々の先端部は、互い
に連結されることにより一つのノズル口を構成している
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1および2にそれぞれ記載されたガラス
ゴブの製造方法およびガラスゴブの製造装置によれば、
以下のように作用する。
【0013】通常、ノズル内部を重力の作用で流下する
溶融ガラスは、ノズル内壁面への付着力によって、ノズ
ル中央部がピークとなる放物線状の流速分布を生じる。
この場合、ノズル径が大きくなるほど、中央部と周辺部
との流速差は大きくなるため、ノズル先端から流下する
溶融ガラスの形状は、この溶融ガラスの流速分布と、溶
融ガラスの表面張力および自重とのバランスにより決ま
る。したがって、流速分布が放物線状になっていると、
ノズル中央部の溶融ガラスが周辺部より速く押し出され
るので、図1の点線で示すように、溶融ガラスGの周辺
部の表面張力が負け、ノズル先端に流出された溶融ガラ
スGはくびれた形状となる。くびれて径の小さくなった
部分では、溶融ガラスGの表面張力が、対抗する自重よ
りも小さくなるので、この部分で溶融ガラスGが分離し
てガラスゴブが形成される。
【0014】一方、本発明のガラスゴブの製造方法およ
びガラスゴブの製造装置では、ノズル内部の中央部に設
けた抵抗部材に溶融ガラスが付着するため、ノズル内部
の中央部の溶融ガラスの流下速度が遅くなる。この結
果、中央部と周辺部との流速差が小さくなるか、あるい
は中央部の方が遅くなる。このため、ノズル先端に流下
する溶融ガラスは、その表面張力が勝るので、くびれを
生じることなく丸くなり、球状のガラスゴブとして滴下
する。このように、溶融ガラスの自重に対抗する表面張
力を大きくすることができるので、滴下するガラスゴブ
の重量を大きくすることができる。さらに、抵抗部材へ
の溶融ガラスの付着力は、常に一定であるため、流速分
布も常に一定になり、この結果、滴下するガラスゴブの
重量ばらつきを極めて少なくすることができる。
【0015】請求項3に係るガラスゴブの製造装置によ
れば、抵抗部材は、一端がルツボ内に固定された棒状の
支持部材によって支持されているので、支持部材をノズ
ルの内壁に設置せずに、抵抗部材をノズル内に固定する
ことができる。このため、ノズル内壁付近の溶融ガラス
の流下速度が低下することを防止することができる。し
たがって、ノズル内部の中央部と周辺部における溶融ガ
ラスの流速差を、小さくすることができるので、請求項
1および2に記載したのと同じような作用を生じる結
果、滴下するガラスゴブの重量を大きくすることがで
き、かつガラスゴブの重量ばらつきを極めて少なくする
ことができる。
【0016】請求項4記載のガラスゴブの製造装置によ
れば、ルツボの底部に設けた複数のノズルの各々の先端
部が連結されて一つのノズル口を構成しているので、そ
の一つのノズル口の中央部近辺には、連結された複数の
ノズルの内壁が存在することになる。この結果、ノズル
先端部の中央部を流下する溶融ガラスが、周辺部を流下
する溶融ガラスと同じようにノズル内壁に付着するた
め、ノズル口の中央部と周辺部との溶融ガラスの流速差
が小さくなり、この結果、滴下するガラスゴブの重量を
大きくすることができ、かつガラスゴブの重量ばらつき
を極めて少なくすることができる。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の実施例
に係るガラスゴブの製造装置について説明する。
【0018】[実施例1]図2は、実施例1のガラス光
学素子用ゴブ(ガラスゴブ)の製造装置の断面図を示
し、図3は、図2におけるA−A線断面矢視図を示す。
【0019】本実施例のガラスゴブ用製造装置1は、ガ
ラスを溶融して滴下するガラス溶融炉2と、滴下された
ガラスゴブ11を受ける受け部材3とを備えている。
【0020】ガラス溶融炉2は、白金製のルツボ4と、
ルツボ4の底部に連結された白金製のノズル5と、ルツ
ボ4をガラス粘度で10ポアズ以下の温度(通常、10
00℃〜1800℃)に加熱するためのルツボ用高周波
加熱コイル6と、ノズル5をガラス粘度で10ポアズ前
後の温度(通常、1000℃〜1600℃)に加熱する
ためのノズル用高周波加熱コイル7とを備えている。ノ
ズル5内の下方中央部には、抵抗部材8が設けられてい
る。抵抗部材8は、白金製であり、上部および下部がそ
れぞれ円錐状の形状をなす棒状の本体部8aと、図3に
示すように、本体部8aに一端が連結され、他端がノズ
ル5の内壁にそれぞれ当接する3つの棒状の支持部8b
とからなり、支持部8bによってノズル5の中心軸に本
体部8aが固定されている。
【0021】受け部材3は、受け型9および受け型加熱
ヒータ10から構成されている。受け型9は、耐熱性、
鏡面加工性を有し、かつ、ガラスゴブ11との反応性の
低い材質、例えば、AlN、BN、Cr2 3 等の焼結
体や、超合金または焼結体の表面にAlN、BN、Cr
2 3 、CrN、貴金属類等をコーティング加工したも
のからできている。受け型9の受け面9aは、表面粗さ
Rmax≦0.1ミクロンに鏡面加工されている。表面
粗さは、0.1ミクロンを超えると、ガラスゴブ11の
成形面に転写して鏡面が得にくい。受け型加熱ヒータ1
0は、受け型9をガラス転移点温度以上、ガラス軟化点
温度以下(通常、500℃〜800℃)に加熱可能な電
気ヒータである。
【0022】次に、ガラス光学素子用ゴブの製造工程に
ついて説明する。
【0023】まず、ルツボ4にガラス材料を入れ、ルツ
ボ用高周波加熱コイル6によりガラス粘度で10ポアズ
以下になるように、加熱して溶融する。この際、溶融ガ
ラスGが均一で泡のない状態にする。同時に、受け型加
熱ヒータ10によって、ガラス転移点以上、ガラス軟化
点温度以下になるように、受け型9を加熱する。この場
合、受け型9がガラス転移点より低いと、成形されるガ
ラスゴブ11が受け型9に接触する面にシワが生じ易
く、また、受け型9がガラス軟化点温度を超えると、受
け型9とガラスゴブ11が融着し易くなる。
【0024】次に、ノズル用高周波加熱コイル7により
ノズル5を加熱して、ノズル5内の溶融ガラスGの温度
を、滴下分離するのに適したガラス粘度10ポアズ程度
にする。ルツボ4内の溶融ガラスGは、ノズル5内を自
重により流下する。この場合、ノズル5のB−B断面に
おける溶融ガラスGの流速分布は、溶融ガラスGのノズ
ル5の内壁への付着力によって、図2に示すように、ノ
ズル5の中央部がピークとなる放物線状の流速分布Vb
を生じる。
【0025】その後、流下する溶融ガラスGは、ノズル
5の途中にある抵抗部材8に達する。溶融ガラスGは、
抵抗部材8に付着しながら流下を続けるが、ノズル5の
中央に位置した抵抗部材8への付着力によって、ノズル
5の中央部の溶融ガラスGの流下速度は遅延され、A−
A断面においては、流速分布Vaとなる。なお、抵抗部
材8の上下部の円錐状の部位では、溶融ガラスGは、円
錐状形状の側面に沿ってなだらかに流下するので、抵抗
部材8周辺は、溶融ガラスGで直ちに満たされ、かつ、
滴下の初期段階から空気の巻き込みのないガラスゴブ1
1を得ることができる。ただし、本発明の目的のために
は、抵抗部材8の本体部8aを円錐状に形成することは
必ずしも必要でない。
【0026】ノズル先端5a付近は、抵抗部材8の作用
を受けて、C−C断面に示すように、ノズル5の中央部
の流速が減少されたVcの流速分布になる。したがっ
て、ノズル5の中央部と周辺部(内壁部近辺)とにおけ
る溶融ガラスGの流速差が小さくなるので、同図の点線
で示すように、ノズル先端5aの溶融ガラスGは、周辺
部の表面張力が勝って丸い形状になる。したがって、溶
融ガラスGの自重に対抗する表面張力が大きくなるの
で、8〜10g程度の溶融ガラスGを滴下することがで
きる結果、製造できるガラスゴブ11の最大重量を大き
くすることができる。さらに、抵抗部材8への溶融ガラ
スGの付着力は常に一定であるため、流速分布も常に一
定になり、この結果、滴下するガラスゴブ11の重量ば
らつきを極めて少なくすることができる。
【0027】ノズル先端5aから滴下された溶融ガラス
Gは、受け型9の受け面9aの中央部に滴下し、表面張
力により球状となったガラスゴブ11となる。受け型9
は予め加熱されており、ガラスゴブ11の下面の表面に
生じる固化層の発生を緩和するので、シワを生じさせる
ことなく鏡面が形成される。また、ガラスゴブ11の上
面は、自由面となっているので、鏡面となる。このよう
にして、大きい重量で、かつ、鏡面仕上げされたガラス
光学素子用ゴブを製造することができる。
【0028】以上のように、本実施例に係るガラス光学
素子用ゴブの製造方法およびガラス光学素子用ゴブの製
造装置によれば、得られるガラスゴブ11の最大重量を
大きくすることができ、しかも、重量ばらつきを極めて
少なくすることができる。なお、本実施例の抵抗部材8
の形状は、図2および図3に示したものに限定されるも
のでなく、ノズル5の中央部付近の溶融ガラスGが付着
することによって、ノズル5の中央部での流下速度を遅
くできる形状であればよい。
【0029】[実施例2]図4に、実施例2のガラス光
学素子用ゴブの製造装置の断面図を示す。なお、実施例
1と同じ構成要素については、同じ符号で示し、その説
明を省略する。本実施例が、実施例1と異なる点は、抵
抗部材12が、ノズル5の内壁に接しておらず、一端が
ルツボ4内の固定用部材13aに固定され、他端が抵抗
部材12に連結された棒状の支持部材13によって、ル
ツボ4内に固定されていることである。
【0030】上記構成により、抵抗部材12をノズル5
内に位置するように、ルツボ4に固定する支持部材13
を、ノズル5の内壁に設置しないので、ノズル5の内壁
付近の溶融ガラスGの流下速度が低下するのを防止する
ことができる。したがって、実施例1と比較して、ノズ
ル5内部の中央部と周辺部における溶融ガラスGの流速
差をより小さくすることができるので、ノズル先端5a
の溶融ガラスGの形状は、周辺部の表面張力が勝って丸
い形状になる。したがって、溶融ガラスGの自重に対抗
する表面張力が大きくなるので、9〜11g程度の溶融
ガラスGを滴下することができる結果、製造できるガラ
スゴブ11の最大重量を、更に大きくすることができ
る。
【0031】以上のように、実施例2に係るガラス光学
素子用ゴブの製造装置1は、実施例1に係るガラス光学
素子用ゴブの製造装置1よりも大きい重量のガラスゴブ
11を製造することができる。
【0032】[実施例3]図5は、実施例3のガラス光
学素子用ゴブの製造装置1のノズルの外観図を示す。図
6および図7は、図5におけるD−D線断面矢視図およ
びE−E線断面矢視図をそれぞれ示す。なお、本実施例
においても、実施例1と同じ構成要素は同一の符号で示
し、その説明を省略する。
【0033】本実施例が実施例1と異なる点は、ノズル
の構成にあり、ルツボ4の底部から下方向に向けて複数
のノズル14,15,16が設けられ、ノズル14〜1
6の各々の先端部が互いに連結されて一つのノズル口1
7を構成していることである。ノズル口17の上方のD
−D断面は、第6図に示すように、中央部に各ノズル壁
が接しており、ノズル口7の先端部のE−E断面は、図
7に示すように、一つのノズル口17となっている。
【0034】上記構成では、複数のノズル14,15,
16の先端部が互いに連結されて一つのノズル口17を
構成している。したがって、ノズル口17の上方の中央
部付近では、連結された複数のノズル14〜16の内壁
が存在するために、溶融ガラスGのノズル内壁への付着
力の作用が大きい。このため、ノズル口17上方の中央
部と周辺部とでの溶融ガラスGの流速差が小さくなって
いる。この結果、ノズル口17近辺における溶融ガラス
Gは、周辺部の表面張力が勝って丸い形状になる。した
がって、溶融ガラスGの自重に対抗する表面張力が大き
くなるので、9〜11g程度の溶融ガラスGを滴下する
ことができる結果、製造できるガラスゴブ11の最大重
量を、大きくすることができる。なお、ノズルの数は3
つに限定されず、ノズル口17の上方の中央部で、複数
のノズルが集合するように構成すればよい。さらに、本
発明は、複数のノズルが独立している構成である必要は
なく、複数の流下経路ができるように、一つのノズルを
内壁によって仕切る構成であってもよい。
【0035】以上のように、実施例3によれば、実施例
1と同様に、得られるガラスゴブ11の最大重量を大き
くすることができ、しかも、重量のばらつきを極めて少
なくすることができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜4に係る発明
によれば、得られるガラスゴブの重量を大きくすること
ができ、しかも、重量ばらつきを極めて少なくすること
をできる。また、請求項3,4に係る発明によれば、ノ
ズル内壁の周辺部の溶融ガラスの流下速度が低下するの
を防止することができるのでノズル内部の中央部と周辺
部における溶融ガラスの流速差を、より小さくすること
ができる結果、請求項1および2に係る発明よりも、さ
らに大きい重量のガラスゴブを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用を説明するための、ガラスゴブの
製造装置の断面図である。
【図2】実施例1に係るガラス光学素子用ゴブの製造装
置の断面図である。
【図3】実施例1に係るガラス光学素子用ゴブの製造装
置のA−A線断面矢視図である。
【図4】実施例2に係るガラス光学素子用ゴブの製造装
置の断面図である。
【図5】実施例3に係るガラス光学素子用ゴブの製造装
置のノズルの外観図である。
【図6】実施例3に係るガラス光学素子用ゴブの製造装
置のノズルのD−D線断面矢視図である。
【図7】実施例3に係るガラス光学素子用ゴブの製造装
置のノズルのE−E線断面矢視図である。
【符号の説明】
1 ガラス光学素子用ゴブの製造装置 2 ルツボ 5 ノズル 8 抵抗部材 11 ガラスゴブ 12 抵抗部材 13 支持部材 14 ノズル 15 ノズル 16 ノズル 17 ノズル口 G 溶融ガラス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルツボ内で溶融した溶融ガラスを、当該
    ルツボの底部に設けたノズルから滴下することによりガ
    ラスゴブを製造するガラスゴブの製造方法において、 前記ノズル内部の中央部に設けた抵抗部材によって前記
    中央部の溶融ガラスの流下速度を遅延させて、当該溶融
    ガラスを前記ノズルから滴下することを特徴とするガラ
    スゴブの製造方法。
  2. 【請求項2】 ルツボ内で溶融した溶融ガラスを、当該
    ルツボの底部に設けたノズルから滴下することによりガ
    ラスゴブを製造するガラスゴブの製造装置において、 前記ノズル内の溶融ガラスの流下速度を遅延させるため
    の抵抗部材が、当該ノズル内部の中央部に設けられてい
    ることを特徴とするガラスゴブの製造装置。
  3. 【請求項3】 一端が前記ルツボ内に固定されると共
    に、他端が前記抵抗部材に連結されることにより、当該
    抵抗部材を支持する棒状の支持部材を備えていることを
    特徴とする請求項2に記載のガラスゴブの製造装置。
  4. 【請求項4】 ルツボ内で溶融した溶融ガラスを、当該
    ルツボの底部に設けたノズルから滴下することによりガ
    ラスゴブを製造するガラスゴブの製造装置において、 前記ルツボ底部に複数のノズルが設けられ、当該複数の
    ノズルの各々の先端部は、互いに連結されることにより
    一つのノズル口を構成していることを特徴とするガラス
    ゴブの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008189478A (ja) * 2007-01-31 2008-08-21 Ohara Inc 多重流路

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