JPH08266814A - 固液分離装置およびそのろ材層厚さ検出方法 - Google Patents

固液分離装置およびそのろ材層厚さ検出方法

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JPH08266814A
JPH08266814A JP7099710A JP9971095A JPH08266814A JP H08266814 A JPH08266814 A JP H08266814A JP 7099710 A JP7099710 A JP 7099710A JP 9971095 A JP9971095 A JP 9971095A JP H08266814 A JPH08266814 A JP H08266814A
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文隆 早田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型の処理槽においても処理槽内の浮上ろ材
層の厚さを所定の厚さに管理して処理水の水質均一化を
実現する。 【構成】 固液分離装置は、処理槽の下部に配置され、
かつ、固体成分を含む被処理原水を上向流で流入させる
流入開口を有し、原水の表層部に処理槽内に配置された
被処理原水より比重の小さなろ材で形成された浮上ろ材
層を配置している。処理槽内には固体成分を含む被処理
原水を撹拌する空気供給管を設け、エアバブリングを行
いつつ浮上ろ材層でろ過分離してからろ過水を槽外に排
出している。処理槽内の底部と浮上ろ材層の間の水中や
あるいは壁面に、浮上ろ材層と原水との境界層までの距
離を測定する超音波センサを配設し、距離からろ材層厚
さを検出するようにしている。超音波センサは水平移動
方式、固定方式のいずれも採用できる。厚さの偏位があ
った場合には、集中的に攪拌する等によりろ材層の厚さ
の均一化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固液分離装置およびそ
のろ材層厚さ検出方法に係わり、特に、固体成分を含む
被処理原水を処理槽内の浮上ろ材層によりろ過し、ろ過
水を処理槽外に排出する固液分離装置およびこの装置に
用いられるろ材層厚さ検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、浮上ろ材を使用して、公共下水
等の大容量の排水や浄水を処理するために、大型の処理
槽を有する固液分離装置が用いられている。この種の従
来の固液分離装置の概念構成図を図11に示す。この装
置は固体成分を含んだ被処理原水12(矢印で示す)が
供給される処理槽11を備えている。原水を供給するた
めに、処理槽11の底面に流入開口13を設け、処理槽
11の内部に上昇流として被処理原水12を流入させる
ようにしている。また、この処理槽11の下部には、被
処理原水12を撹拌するための空気(A)を処理槽11
の内部に供給する空気供給管14が設けられている。こ
の処理槽11の内部には、被処理原水12より比重の小
さなろ材15が収納され、このろ材15で浮上ろ材層1
5aが形成されている。さらに、浮上ろ材層15aの上
方には、ろ材15の流出を防止するグレーティング16
が設けられている。このような固液分離装置では、固体
成分を含んだ被処理原水12が底面に設けた流入開口1
3より上向流で流入され、次いで、浮上ろ材層15aで
ろ過され、ろ過水17は上方より処理槽11の外部に排
出されるものとなっている。この処理槽11では、処理
槽11に設けたのぞき窓18からろ材層15aの厚さ
や、ろ材層15aの下面の状況を作業員が目視により見
て判断している。あるいは、作業員が見やすくするた
め、処理槽自体を透明な材料により製作している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成によれば、大容量の処理槽や被処理原水の濁度
が大きい場合に、壁面部のみの観測となり内部のろ材層
厚さの分布、すなわち、浮上ろ材層の下面形状の観測が
できないという問題がある。このため、内部のろ材厚さ
の分布が不均一のままろ過作業が行われてもこれを確認
することができなくなる問題がある。浮上ろ材層の下面
形状が表面に平行な平面でない場合には、被処理原水が
薄い厚さの部分を通水するため、薄い厚さの部分のろ材
の破過が早まり、処理水の水質の悪化やろ過継続時間が
短縮するという問題がある。また、浮上ろ材層の厚さが
厚くなると処理水の水質は良くなるが、処理されたろ過
水の水量が少なくなるという問題がある。
【0004】本発明は上記従来の問題点に着目し、大型
の排水処理槽においても処理槽内の浮上ろ材層の厚さを
容易に確認することができ、これによってろ材層と被処
理原水との境界面が水平となるように容易に調整するこ
とができ、もってろ材層を所定の厚さに保たれるととも
に均一になり、処理水の水質が均一に保たれ、長いろ過
継続時間が得られる固液分離装置およびそのろ材層厚さ
検出方法の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の固液分離装置は、処理槽の下部に配置さ
れ、かつ、固体成分を含む被処理原水を上向流で流入さ
せる流入開口と、処理槽内に配置された被処理原水中よ
り比重の小さなろ材で形成された浮上ろ材層と、固体成
分を含む被処理原水を撹拌する空気供給管とからなり、
浮上ろ材層でろ過分離してからろ過水を槽外に排出する
固液分離装置において、処理槽内の底部と浮上ろ材層の
間の水中、あるいは、壁面に浮上ろ材層の高さ位置を測
定する超音波センサを配設したものである。これに加え
て、被処理原水の流入方向を変える流入方向制御翼と、
空気供給管への空気流量を制御する流量制御弁と、高さ
位置センサからの信号を受けて下面形状を求めるととも
に、下面形状に合わせて下面形状を平面にするための信
号を流入方向制御翼または流量制御弁に出力する制御装
置を設けるようにすることができる。
【0006】また、本発明に係る固液分離装置のろ材層
厚さ検出方法は、処理槽内の下層部に固体成分を含む被
処理原水を供給し、前記被処理原水の上層部に浮上ろ材
層を配置し、前記被処理原水を浮上ろ材層でろ過分離し
てからろ過水を槽外に排出する固液分離装置における浮
上ろ材層の厚さ検出方法において、処理槽内の浮上ろ材
層より下位に配置した超音波センサを水平移動させつつ
浮上ろ材層の境界層までの高さを検出することにより浮
上ろ材層の厚さを測定可能とした。ことを特徴とする。
また、この検出方法の第2の構成としては、処理槽内の
下層部に固体成分を含む被処理原水を供給し、前記被処
理原水の上層部に浮上ろ材層を配置し、前記被処理原水
を浮上ろ材層でろ過分離してからろ過水を槽外に排出す
る固液分離装置における浮上ろ材層の厚さ検出方法にお
いて、処理槽内の浮上ろ材層より下位の定位置に配置し
た超音波センサにより浮上ろ材層の境界層まで複数箇所
までの距離を検出することにより浮上ろ材層の厚さを測
定可能としたものである。これらの構成において、浮上
ろ材層の各部の厚さの差が設定された値を越えたときに
処理層内の被処理原水の攪拌を行わせて前記浮上ろ材層
の厚さの均一化処理を行わせるようにすればよい。
【0007】
【作用】上記構成によれば、処理槽内の被処理原水の濁
度が悪くても、処理槽内に配設された超音波センサによ
り浮上ろ材層の下面形状が容易に測定できる。また、ろ
材層と被処理原水との境界面までの距離を超音波センサ
により測定するため、被処理原水の濁度が悪くても浮上
ろ材層の厚さを容易に測定できる。また、浮上ろ材層の
下面形状を求めて、被処理原水の流入方向を変えたり、
あるいは、処理層内に流入させる空気流量を変えるため
に早期に下面形状が平面となり、浮上ろ材層の厚さが均
一になる。また、浮上ろ材層の厚さを求めて、厚さの偏
位が所定の厚さ以上のときには処理槽内の被処理原水を
撹拌するために、浮上ろ材層の平滑化によってろ過が均
質になり、ろ過能力が向上して速く所定の厚さに達す
る。
【0008】
【実施例】以下に、本発明に係わる固液分離装置および
そのろ材層厚さ検出方法につき、図面を参照して詳細に
説明する。以下において、従来技術と同一構成部材には
同一符号を付して説明は省略する。図1は本実施例に係
る固液分離装置の第1実施例の全体構成図を示す。図1
において、処理槽11の底面の流入開口13には、処理
槽11の内部に流入させる被処理原水12の流入方向を
変える流入方向制御翼21が配設され、流入方向制御翼
21には操作レバー22が付設されている。また、空気
を処理槽11の内部に供給する複数の空気供給管14
a、14bには、供給する空気量を調整する流量制御弁
23a、23bが付設されている。さらに、処理槽11
の内部で、処理槽11の底部11aと浮上ろ材層15a
の間の水中には、複数の超音波センサ24、25、・・
が全周囲上面方向に向けて配設されている。この実施例
では、超音波センサ24は100kHzから1MHzの
超音波をパルス状に発信する発信器24aと、この発信
した超音波の反射波を受信する受信器24bとから構成
されている。受信器24bは表示装置27に接続されて
いる。また、超音波センサ24、25、・・は、本実施
例では、処理槽11の上方から支持ロッド26で保持さ
れている。支持ロッド26の外側には、浮上ろ材層15
aを遮断する円筒ネット27が配設されている。ろ材1
5は比重が1以下である吸水性のないポリプロピレンを
用いており、超音波を反射する。ろ材15はグレーティ
ング16により槽外への流出が防止されている。
【0009】上記構成において、次に作動について説明
する。固体成分を含んだ被処理原水12が底面に設けた
流入開口13より上向流で所定量流入して、処理槽11
の内部に溜まる。この被処理原水12はろ材15を浮か
せて処理槽11の上面から所定の厚さの浮上ろ材層15
aを形成する。作業員は図示しないスイッチを入れて超
音波センサ24、25、・・を作動させて超音波を浮上
ろ材層15aに向けてパルス状に発信する。この浮上ろ
材層15aからの反射波を受信して距離を計測する。こ
の計測された距離は纏められて浮上ろ材層15aの下面
の形状(W)を表示装置27に表示する。作業員は下面
の形状(W)を見て操作レバー22を操作して流入方向
制御翼21を変える。流入方向制御翼21が変わると、
図2に示すように、固体成分を含んだ被処理原水12の
流入方向が変わり、浮上ろ材層15aの距離の小さい
所、すなわち、下面の形状(W)の内で飛び出て(凸)
いる所に向けて流れる。このために飛び出ている所は、
ろ材15が被処理原水12により動かされて浮上ろ材層
15aの下面の形状(W)を平面、すなわち、浮上ろ材
層15aの距離をほぼ均一にする。
【0010】また、あるいは、作業員は、複数の空気供
給管14a、14bに接続された空気量を調整する流量
制御弁23a、23bの内、、図3に示すように、浮上
ろ材層15aの距離の小さい所、すなわち、下面の形状
(W)の内で飛び出て(凸)いる所の流量制御弁23
a、23bのいずれかを開き、空気量を面の形状(W)
の内で飛び出て(凸)いる所に向けて流す。このために
飛び出ている所は、ろ材15が被処理原水12により動
かされて浮上ろ材層15aの下面の形状(W)を平面、
すなわち、浮上ろ材層15aの距離をほぼ均一にする。
上記の制御の結果では、浮上ろ材層15aが2メートル
の場合に、厚さのバラツキを±5センチメートルにする
ことができた。
【0011】次に、図4は本発明の固液分離装置の第2
実施例の全体構成図を示す。図2においては、第1実施
例に対して、一個の超音波センサ24を用いている。こ
の一個の超音波センサ24は回転支持ロッド31により
回転自在に支持されている。回転支持ロッド31はセン
サ用電動モータ32により駆動され、電動モータ32は
制御装置33の指令により回転を行う。また、流入開口
13に付設されている流入方向制御翼21は電磁ソレノ
イド34に連結され、電磁ソレノイド34は制御装置3
3の指令により流入方向制御翼21を動かしている。ま
た、複数の空気供給管14a、14bに接続された空気
量を調整する流量制御弁23a、23bには、制御弁用
電動モータ35、36が付設され、制御弁用電動モータ
35は制御装置33の指令により流量制御弁23a、2
3bを動かして空気量を調整する。また、処理槽11の
上方には、浮上ろ材層15aの表面の高さ位置を計測す
る表面高さ位置検出センサ37(以下、表面センサ37
という)が配設され、表面センサ37は制御装置33に
接続されている。制御装置33は、超音波センサ24お
よび表面センサ37からの信号を受けて、流入方向制御
翼21の電磁ソレノイド34あるいは/および制御弁用
電動モータ35に指令を出力している。また、制御装置
33には計測の間隔の時間を設定するスイッチ38が配
設されている。
【0012】上記構成において、次に作動について、図
5および図6のフローチャートで説明する。 次に、空
気の供給の制御について図5のフローチャートで説明す
る。ステップ1では、計測のための時間の間隔を設定す
る。ステップ2では、制御装置33は計測のための所定
時間になったか、否かの判断を行う。ステップ2で否の
場合には繰り返す。ステップ2で所定時間になったきに
は、ステップ3で制御装置33は、センサ用電動モータ
32および超音波センサ24に指令を出力する。ステッ
プ4では、制御装置33からの所定時間毎の指令により
センサ用電動モータ32および超音波センサ24が作動
して、浮上ろ材層15aの下面の形状(W)を平面を計
測する。また、ステップ5では、表面センサ37は表面
の高さの指令信号を制御装置33に送信している。ステ
ップ6では、制御装置33は、超音波センサ24および
表面センサ37からの信号を受けて浮上ろ材層15aの
厚さ(To)を演算している。ステップ7では、浮上ろ
材層15aの厚さ(To)がしきい値(Ts)よりも大
きいか、否かの判断を行う。小さい場合には、ステップ
1に戻る。大きい場合には、ステップ8に行き、制御装
置33は複数の制御弁用電動モータ35、36に指令を
出力して、流量制御弁23a、23bを所定量開く。ス
テップ9でき、複数の空気供給管14a、14bより処
理槽11の内部に空気を送る。この空気により、ろ材1
5が撹拌され、固液の分離が活発になり早期に浮上ろ材
層15aの厚さをほぼ均一にする。この結果をステップ
10で浮上ろ材層15aの厚さ(To)がしきい値(T
s)よりも小さくなったか、否かの、判断を行う。否の
場合(大きい場合)にはステップ8に戻る。小さい場合
には、ステップ11に行き、流量制御弁23a、23b
を所定量閉じる。なお、上記実施例では、ステップ5で
表面センサ37は表面の高さを検出しているが、表面高
さと、超音波センサとの間の距離を前もって設定してお
くことにより、表面センサ37は不要となるとともに、
ステップ5も省略できる。
【0013】次に、被処理原水12の流入方向の制御に
ついて図6のフローチャートで説明する。なお、図5の
フローチャートど同一の場合には同一のステップ番号を
付して説明は省略する。ステップ21では、制御装置3
3は、超音波センサ24からの信号を受けて浮上ろ材層
15aの下面の形状を演算している。ステップ22で
は、浮上ろ材層15aの下面の形状の凹凸の厚さの差が
(ta)がしきい値(ts)よりも大きいか、否かの判
断を行う。小さい場合には、ステップ1に戻る。大きい
場合には、ステップ23に行き、制御装置33は凹凸の
大きい凸側に向けて、流入方向制御翼21を動かすため
に電磁ソレノイド34に指令を出力する。ステップ24
では、流入方向制御翼21が移動し、この結果、被処理
原水12が凸側に向けて矢印(M)のごとく流入しろ材
15が撹拌され、浮上ろ材層15aの下面の形状(W)
が平面になるようにろ材15が動く。この結果をステッ
プ25で浮上ろ材層15aの凹凸の厚さの差が(ta)
がしきい値(ts)よりも大きいか、否かの判断を行
う。否の場合(大きい場合)にはステップ8に戻る。小
さい場合には、ステップ26に行き、流入方向制御翼2
1を動かすために電磁ソレノイド34に指令を出力し、
流入方向制御翼21を真上方向(底面に直角)の方向に
戻す。なお、上記において方向制御翼21を動かすため
にステップ電動モータを用いても良い。
【0014】なお、上記実施例の図5では、浮上ろ材層
15aの厚さ(To)が大きいときに空気の供給の制御
をした例を説明したが、図6の流入方向制御翼21を移
動させて被処理原水12の流入方向を制御して浮上ろ材
層15aを撹拌しても良く、また、両者を組み合わせて
制御しても良い。さらに、図6でも同様に、空気の供給
の制御のみ、あるいは組み合わせて行っても良い。
【0015】次に、流入方向制御翼21の他の一例の構
成について説明する。 流入方向制御翼装置40は、一
対から構成され、一つはX軸方向、および他の一つはY
軸方向に変位移動する。この流入方向制御翼装置40
は、制御翼41と、制御翼41を互いに連結する連結ロ
ッド42と、連結ロッド42に変位を与える電動モータ
43と歯車44、ラック45とから構成されている。ま
た、制御翼41には、ピン41aが付設され、このピン
41aは回動自在に処理槽11の流入開口13に取着さ
れている。これにより、制御装置33からの電動モータ
43への指令により、電動モータ43が回動し、歯車4
4、ラック45および連結ロッド42を介してこの揺動
によりそれぞれがX軸方向、あるいはY軸方向に全部の
制御翼41が揺動変位する。この制御翼41の揺動変位
により被処理原水12の流入方向の制御が行われる。ま
た、この装置においては、一対をそれぞれX軸方向、お
よびY軸方向に変位移動することにより、斜め方向への
排出が可能となり処理槽33の隅、すなわち、角部への
被処理原水12を流入させることができる。
【0016】次に、超音波センサ24の装着例について
説明する。図8は、処理槽11のそれぞれの壁面11b
に超音波センサ51、52、53、54を装着した例を
示す。また、図9では、超音波センサ24は、互いに向
かいあった壁面11bにパイプ55、56を渡して、そ
のパイプの中に移動する超音波センサ57、58を挿入
した例を示す。また、図9において、パイプに固定した
複数の図示しない超音波センサを装着しても良い。さら
に、図10では、図4に示す回転支持ロッド31に複数
の超音波センサ59、60、61を装着している。この
ように複数のセンサを装着することにより、浮上ろ材層
15aの下面の形状(W)を精度良く測定することがで
きる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
処理槽内に配設された超音波センサにより浮上ろ材層の
下面形状および浮上ろ材層の厚さが容易に判別できるの
で、浮上ろ材層の下面形状を平面で、かつ、所定の厚さ
に管理でき、ろ過が均一となりろ過能力が向上する。ま
た、所定の厚さに管理できるので、ろ過水の品質が一定
となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固液分離装置の第1実施例の全体構成
図を示す。
【図2】本発明の固液分離装置の流入方向制御翼による
被処理原水の流入方向の変化を説明する図を示す。
【図3】本発明の固液分離装置の流量制御弁による空気
による被処理原水の撹拌を説明する図を示す。
【図4】本発明の固液分離装置の第1実施例の全体構成
図を示す。
【図5】本発明の流量制御弁の制御のフローチャート図
を示す。
【図6】本発明の流入方向制御翼の制御のフローチャー
ト図を示す。
【図7】本発明の流入方向制御翼の一例の実施例の斜視
図を示す。
【図8】本発明の超音波センサの取着例を示す図であ
る。
【図9】本発明の超音波センサの取着例を示す図であ
る。
【図10】本発明の超音波センサの取着例を示す図であ
る。
【図11】従来の固液分離装置の実施例の全体構成図を
示す。
【符号の説明】
11 処理槽 12 被処理原水 13 流入開口 14 空気供給管 15 ろ材 15a 浮上ろ材層 17 ろ過水 21 流入方向制御翼 23a、23b 流量制御弁 24、25 超音波センサ 27 表示装置 31 回転支持ロッド 32 センサ用電動モータ 33 制御装置 34 電磁ソレノイド 35、36 制御弁用電動モータ 37 表面高さ位置検出センサ 38 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 正行 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽の下部に配置され、かつ、固体成
    分を含む被処理原水を上向流で流入させる流入開口と、
    処理槽内に配置された被処理原水中より比重の小さなろ
    材で形成された浮上ろ材層と、固体成分を含む被処理原
    水を撹拌する空気供給管とからなり、浮上ろ材層でろ過
    分離してからろ過水を槽外に排出する固液分離装置にお
    いて、処理槽内の底部と浮上ろ材層の間の水中、あるい
    は、壁面に浮上ろ材層の高さ位置を測定する超音波セン
    サを配設したことを特徴とする固液分離装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の固液分離装置におい
    て、被処理原水の流入方向を変える流入方向制御翼と、
    空気供給管への空気流量を制御する流量制御弁と、高さ
    位置センサからの信号を受けて下面形状を求めるととも
    に、下面形状に合わせて下面形状を平面にするための信
    号を流入方向制御翼または流量制御弁に出力する制御装
    置とからなることを特徴とする固液分離装置。
  3. 【請求項3】 処理槽内の下層部に固体成分を含む被処
    理原水を供給し、前記被処理原水の上層部に浮上ろ材層
    を配置し、前記被処理原水を浮上ろ材層でろ過分離して
    からろ過水を槽外に排出する固液分離装置における浮上
    ろ材層の厚さ検出方法において、処理槽内の浮上ろ材層
    より下位に配置した超音波センサを水平移動させつつ浮
    上ろ材層の境界層までの高さを検出することにより浮上
    ろ材層の厚さを測定可能としたことを特徴とする固液分
    離装置のろ材層厚さ検出方法。
  4. 【請求項4】 処理槽内の下層部に固体成分を含む被処
    理原水を供給し、前記被処理原水の上層部に浮上ろ材層
    を配置し、前記被処理原水を浮上ろ材層でろ過分離して
    からろ過水を槽外に排出する固液分離装置における浮上
    ろ材層の厚さ検出方法において、処理槽内の浮上ろ材層
    より下位の定位置に配置した超音波センサにより浮上ろ
    材層の境界層まで複数箇所までの距離を検出することに
    より浮上ろ材層の厚さを測定可能としたことを特徴とす
    る固液分離装置のろ材層厚さ検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の固液分離装置
    における浮上ろ材層の厚さ検出方法において、浮上ろ材
    層の各部の厚さの差が設定された値を越えたときに処理
    層内の被処理原水の攪拌を行わせて前記浮上ろ材層の厚
    さの均一化処理を行わせることを特徴とする固液分離装
    置のろ材層厚さ検出方法。
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