JPH08266198A - 自動棚取り装置 - Google Patents

自動棚取り装置

Info

Publication number
JPH08266198A
JPH08266198A JP9618395A JP9618395A JPH08266198A JP H08266198 A JPH08266198 A JP H08266198A JP 9618395 A JP9618395 A JP 9618395A JP 9618395 A JP9618395 A JP 9618395A JP H08266198 A JPH08266198 A JP H08266198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wave
fish
school
ultrasonic wave
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9618395A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Nishitani
嘉浩 西谷
Hitoshi Tsuboi
均 坪井
Hiroyuki Nakamura
宏之 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP9618395A priority Critical patent/JPH08266198A/ja
Publication of JPH08266198A publication Critical patent/JPH08266198A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Means For Catching Fish (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 潮流の影響を受けることなく魚群に対する仕
掛の位置が正確に把握表示され正確な棚取り動作が可能
な自動棚取り装置の提供。 【構成】 魚群探知ユニット10は送受波器13を備
え、魚群や海底に超音波を送波し反射した超音波を受波
する。仕掛7、8、9のおもりに超音波送受ユニット5
0が組込まれる。該ユニット50は受波手段51、53
と送波手段51、54を有し、該受波手段が特定の符号
化された超音波を送受波器13から受波したときに、該
送波手段は送受波器13に特定の超音波を送波する。電
動リール30に魚群と仕掛の位置データが供給され、こ
のデータに基づき電動モータ39が駆動され所望の棚取
り動作がなされる。 【効果】 仕掛の位置も超音波により特定されるので所
望の棚取り位置に正確に仕掛がセットされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動棚取り装置に関し、
特に魚群に対して所望の棚位置に自動的に仕掛をセット
し、また当該棚位置に仕掛をセットした後に仕掛に所望
の動きを与える自動棚取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】漁や釣りは漁師や釣人(以下「釣人
等」)の経験や勘により漁場を選んで行われるが、所望
の漁獲量を得るためには漁船及び釣船(以下「漁船
等」)に魚群探知ユニットを搭載して超音波によって魚
群を探知する必要がある。初期の魚群探知ユニットは超
音波を送波し、魚群から反射された超音波を受波するこ
とより、魚群の位置を把握するというものであった。し
かしこの型式の魚群探知ユニットは魚群と漁船等との位
置関係のみを把握するものであり、仕掛と魚群との位置
関係については全く把握できず、その結果仕掛を適切な
深さに設定することができないという問題点があった。
したがって、釣人等が自分の仕掛の位置と魚群の相対位
置関係を十分に把握できず、所望の漁獲量を得られない
ことがあった。
【0003】この問題点を解決すべく、特開平5−19
6732号公報記載の発明が提案されている。該公報記
載の発明は、電動リールの送り出しを開始すると、その
送り出しに応じて電動リールに設けられたエンコーダか
ら検出パルスが出力され、この検出パルスがカウンタで
数えられる。そして、そのカウント値がインターフェー
スを介して魚群探知器のCPUに取り込まれる。CPU
はこのカウント値を釣糸の繰出し量情報として内部のメ
モリに格納するとともに、魚群探知ユニットの表示器に
繰出し量を出力する。
【0004】電動リールの先端に取付けられた釣針が着
底した後、電動リールを巻取りモードにし、カウンタが
リセットされる。引き続いて、電動リールの巻取りを開
始すると、その巻取りに応じてエンコーダから検出パル
スが出力され、この検出パルスがカウンタで数えられ
る。そのカウント値がインターフェースを介してCPU
に取り込まれる。CPUは、このカウント値を「タナ」
情報として内部のメモリに格納すると共に、魚群探知ユ
ニットの表示器に出力する。これにより、表示器には、
釣糸の繰出し量と巻取量に関する情報が表示される。一
方魚群探知器には振動子、送受波部が設けられ、水底や
魚群に対して超音波を送受波し、水底や魚群の位置がC
PUを介して表示器に表示される。よって仕掛の位置と
魚群や水底の位置とを表示器上で直接対比して観察で
き、棚捕り動作が簡単となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】該特開平5−1967
32号公報記載の発明は、電動リール側で釣糸の繰り出
し量を演算処理するため、潮流の影響で釣糸が斜めに延
びているときは仕掛の深度は正確ではない。そこで該公
報の発明では電動リール側のエンコーダとカウンタによ
り、仕掛が着底するまでの釣糸の繰出し量を計測し、魚
群探知ユニットの超音波により実際の水底までの距離を
計測し、両計測値が不一致の場合には、潮流の影響によ
る仕掛のズレをピタゴラスの定理で演算して予測するも
のである。しかし、これではズレの方向までは特定でき
ないので、潮流により仕掛が移動した場合に仕掛の正確
な位置表示ができないという大きな問題がある。
【0006】また、コマセ釣りを行う場合に獲物によっ
ては仕掛を魚群の上限に位置させ、除々に仕掛を上側に
移動させて獲物をおびきよせる方法や、いか釣り等仕掛
を魚群の下限から上限まで移動させて釣果を期待するこ
とがある。このような釣りを行う場合には、食いつきの
良いポイントに自動的に個々の仕掛をセットできればよ
いが、当該公報の発明ではあくまで魚群全体に対する仕
掛の位置情報を把握するのみであり、魚群に対する様々
な釣りの態様に対応することができない。
【0007】そこで本発明は、潮流等の影響を受けずに
魚群に対して正確に仕掛の位置を設定することが可能で
あり、また魚群に対する所望の仕掛動作を実行すること
が可能な自動棚取り装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、超音波を魚群Fや水底Bに送波するための
第1送波手段13、14、15と、魚群や水底から反射
された超音波を受波するための第1受波手段13、1
4、16と、該第1受波手段と接続され該第1受波手段
の受波信号に基づき魚群や水底の位置を演算して魚群位
置データを生成する第1制御部24と、該第1制御部と
接続され魚群位置を表示する表示手段23とを有し、漁
船S側に位置する魚群探知ユニット10と、仕掛位置デ
ータを生成するために、該第1送波手段から送波された
該超音波を受波するための第2受波手段51、52、5
3と、該第2受波手段の受波に応答して該第1受波手段
に該第1送波手段から送波される超音波とは識別可能な
超音波を送波するため第2送波手段51、52、54と
を有し、仕掛7、8、9側に設けられた超音波送受ユニ
ット50と、電動モータ39と、表示部43と、これら
に接続され所定の棚取りモードを記憶した第2制御部4
4を有する電動リール30とを有し、魚群の位置と仕掛
の位置を電動リール側で把握するために該第1制御部と
該第2制御部とはデータ線49で接続され、所定の棚取
りを実行するために魚群位置データと仕掛位置データに
基づき該第1制御部は該第2制御部を介して該電動モー
タを駆動制御する自動棚取り装置を提供している。
【0009】該第2制御部44に記憶された所定の棚取
りモードとは獲物の習性に合わせた複数のシャクリモー
ドであり、該電動リールには該シャクリモードを選択す
るための操作部47が設けられ、仕掛が所定の棚取り位
置に自動棚取りされた後は、選択されたシャクリ動作が
行われるのが好ましい。また仕掛が魚群から外れたとき
に警報を発する警報手段48、28が少なくとも第1制
御部または第2制御部のいずれかに接続されているのが
好ましい。
【0010】本発明は更に、超音波を魚群Fや水底Bに
送波するための第1送波手段113、114、115
と、魚群や水底から反射された超音波を受波するための
第1受波手段113、114、116と、魚群や水底及
び仕掛の位置を表示する表示手段43と、電動モータ3
9と、該第1送波手段、第1受波手段、表示手段と接続
され魚群位置と仕掛位置を表示手段に表示するための制
御部124とを有する電動リール130と、仕掛位置デ
ータを生成するために、仕掛7、8、9に設けられ、該
第1送波手段から送波された該超音波を受波するための
第2受波手段51、52、53と、該第2受波手段の受
波に応答して該第1受波手段に該第1送波手段から送波
される超音波とは識別可能な超音波を送波するための第
2送波手段51、52、54とを有する超音波送受ユニ
ット50を有し、仕掛を魚群に対して所定の棚位置に自
動棚取りするために、該制御部は第1受波手段にて把握
された魚群位置データと仕掛位置データに基づき該電動
モータを駆動制御する自動棚取り装置を提供している。
【0011】ここで該制御部に記憶された所定の棚取り
モードとは獲物の習性に合わせた複数のシャクリモード
であり、該電動リールには該シャクリモードを選択する
ための操作部が設けられ、仕掛が所定の棚取り位置に自
動棚取りされた後は、選択されたシャクリ動作が行われ
ることが好ましい。また仕掛が魚群から外れたときに警
報を発する警報手段が制御部に接続されているのが好ま
しい。
【0012】
【作用】上記構成を有する本発明の自動棚取り装置で
は、魚群探知ユニットの第1送波手段が魚群や水底に向
かって超音波を送波すると、魚群や水底から反射した超
音波が第1受波手段で受波され、魚群や水底の位置が判
る。また第1送波手段から送波された超音波は、仕掛に
設けられた第2受波手段でも受波され、第2受波手段に
超音波が受波されたことに応答して、仕掛の第2送波手
段は魚群探知ユニットの第1受波手段に向けて第1送波
手段から送波される超音波と識別可能な超音波を送波す
る。よって仕掛の位置も超音波を利用して特定される。
【0013】仕掛と魚群との位置が第1制御部で把握さ
れた後に、これらの位置データはデータ線を介して電動
リールの第2制御部に送られる。そして魚群位置データ
と仕掛位置データに基づき該第1制御部は第2制御部を
介して該電動モータを駆動制御して所定の棚取り動作が
実行される。
【0014】該第2制御部には獲物の習性に合わせた複
数のシャクリモードである所定の棚取りモードが記憶さ
れており、電動リールの操作部で特定のシャクリモード
を選択すると、仕掛が所定の棚取り位置に自動棚取りさ
れた後は、選択されたシャクリ動作が行われる。また仕
掛が魚群から外れたときには必要に応じ警報手段から警
報が発せられる。
【0015】魚群探知ユニットを電動リール側に設け
て、同様の動作を実行することができる。即ち請求項4
記載の発明によれば、電動リールの第1送波手段が魚群
や水底に向かって超音波を送波すると、魚群や水底から
反射した超音波が第1受波手段で受波され、魚群や水底
の位置が判る。また第1送波手段から送波された超音波
は、仕掛に設けられた第2受波手段でも受波され、第2
受波手段に超音波が受波されたことに応答して、仕掛の
第2送波手段は魚群探知ユニットの第1受波手段に向け
て第1送波手段から送波される超音波と識別可能な超音
波を送波する。よって仕掛の位置も超音波を利用して特
定される。仕掛と魚群との位置が制御部で把握された後
に、魚群位置データと仕掛位置データに基づき制御部は
該電動モータを駆動制御して所定の棚取り動作が実行さ
れる。該制御部には獲物の習性に合わせた複数のシャク
リモードである所定の棚取りモードが記憶されており、
操作部で特定のシャクリモードを選択すると、仕掛が所
定の棚取り位置に自動棚取りされた後は、選択されたシ
ャクリ動作が行われる。また仕掛が魚群から外れたとき
には必要に応じ警報手段から警報が発せられる。
【0016】
【実施例】本発明の第1実施例による自動棚取り装置に
ついて図1乃至図9に基づき説明する。
【0017】図1は図2に示される自動棚取り装置1を
搭載した漁船S、仕掛7、8、9と魚群Fや水底Bの関
係を示した概略図である。そして図2に示されるように
自動棚取り装置1は電動リール30と魚群探知ユニット
10と超音波送受ユニット50(図3)とにより構成さ
れる。漁船等Sの船底には魚群探知ユニット10の送受
波器13が取付けられており、それぞれの釣竿4、5、
6には釣糸4a,5a,6aを介して釣針、餌、おもり
等で構成される仕掛7、8、9が取付けられている。ま
た仕掛7、8、9のおもりには、超音波送受ユニット5
0(図3)が内蔵されている。
【0018】図2は魚群探知ユニット10、電動リール
30の詳細と該ユニット10と超音波送受ユニット50
との関係を示したブロック図である。魚群探知ユニット
10の送受波器13は水底Bに向けて超音波を送波し、
また水底Bや魚群Fから反射した超音波を受波する機能
(送受波機能)を有する。すなわち送受波器13から送
波された超音波は、魚群Fと水底Bに反射して送受波器
13に取込まれる。超音波を送波してから反射波を受波
するまでの時間を検出することにより、魚群Fや水底B
の深さが測定される。ここで送受波器13は、様々に符
号化された超音波を送波、受波可能に構成されており、
特定の仕掛に設けられた超音波送受ユニット50から送
波された超音波も送受波器13に取込まれ、該仕掛の位
置が特定されるように構成されている。
【0019】送受波器13は制御部24に接続されてい
る送受切換器14に接続されている。送受切換器14の
切換動作は制御部24により制御される。送受切換器1
4は制御部24に接続された送波器15と受波器16と
に接続される。受波器16は魚群Fや水底Bから反射し
た超音波を受波するために設けられている。受波器16
は更に制御部24と接続されたA/D変換器17と接続
されている。A/D変換器17は受波器16で受波され
た魚群F等からの反射超音波をデジタル信号に変換する
ために設けられている。また該デジタル信号を記憶する
ために制御部24に接続された主メモリ19が設けられ
ている。そしてD/A変換器20が制御部24と接続さ
れている。なお送受波器13、送受切換器14、送波器
15は第1の送波手段を構成し、送受波器13、送受切
換器14、受波器16は第1の受波手段を構成する。
【0020】動作プログラムを記憶するともにそれぞれ
に符号化された超音波に対応する基本波形データを記憶
した副メモリ18が、制御部24に接続されて設けられ
ている。また制御部24に接続されたD/A変換器20
がカラーマトリクス21と接続され、カラーマトリクス
21は偏向器22と接続され、偏向器22はカラーブラ
ウン管23と接続されている。また制御部24はテレビ
回路25を介して偏向器22と接続されている。更に表
示制御部26が制御部24とD/A変換器20との間に
接続されている。制御部24は更に操作部27に接続さ
れ、操作部27において、カラーブラウン管23に表示
する上でのレンジ、シフト、拡大、スケール等の操作
や、超音波の符号化の操作がなされる。更に警報用のス
ピーカ28が制御部24に接続されている。スピーカ2
8は仕掛が魚群から外れたとき等必要な警報を発するた
めのものである。
【0021】次に電動リール30について説明する。魚
群探知ユニット10によって得られた魚群F、水底Bの
位置データと、後述するように魚群探知ユニット10と
超音波送受ユニット50とにより得られた仕掛の位置デ
ータを電動リール30側で利用するために、電動リール
30の制御部44は魚群探知ユニット10の制御部24
にデータ線49によって接続されている。電動モータ3
9がリール(図示せず)に接続され、リール(図示せ
ず)には先端に釣針を取付けた釣糸4a(5a、6a)
が装着されている。そして釣糸の先端には仕掛7(8、
9)が接続されている。
【0022】電動モータ39は制御部44に接続されて
駆動が制御される。またカウンタ37が制御部44に接
続されている。電動モータ39の回転を検出するための
エンコーダ38が設けられ、検出された回転信号はカウ
ンタ37で計数され制御部44に入力され、釣糸の繰出
し速度、巻取速度が演算される。制御部44にはドライ
バ46を介して液晶表示部43が接続されている。また
魚群探知ユニット10のカラーブラウン管23に表示さ
れる表示データと同一のデータを電動リール10の液晶
画面43で表示できるように魚群探知ユニット10のカ
ラーマトリックス21は信号線41を介して電動リール
30の液晶表示部43に接続されている。
【0023】制御部44には更にシャクリ等の釣りのモ
ードを記憶保持したメモリ42が接続されている。シャ
クリモードとして、例えばモード1とモード2が記憶さ
れている。イサキ等の魚を釣る場合には、最初に仕掛を
魚群の上限に位置させ、この位置からシャクリを行って
仕掛にあるコマセを撒き、獲物がヒットするまでコマセ
を撒き続けながら順次仕掛を設定量Aに至るまで上昇さ
せる。設定量A分の釣糸を巻き上げた後に再度仕掛を降
下させるが、そのときの降下量Bは最初のシャクリ開始
のときの位置よりもやや上方とする。従ってA>Bの関
係にある。そして同様にシャクリを行い、コマセにつら
れて魚群全体を上方におびきよせる。モード1は最初に
仕掛を魚群の上限にセットした後のシャクリ動作に関す
るモードである。これら設定量A、降下量Bは電動リー
ル30の操作部47を操作して入力される。また、いか
等を釣る場合には、仕掛を魚群の下限から上限まで繰り
返しシャクリ動作することが行われる。モード2は仕掛
を魚群の下限にセットした後のシャクリ動作に関するモ
ードである。
【0024】制御部44には操作部47が接続されてお
り、上述した釣りモードの選定、釣糸の繰出し、巻取り
等の指令の入力操作がなされる。また、制御部44には
スピーカ48が接続されており、仕掛が魚群から外れた
ときには警報を鳴らすようになっている。
【0025】図3は仕掛7、8、9のおもりに内蔵され
た超音波送受ユニット50を示したブロック図である。
超音波送受ユニット50は、超音波の送波と受波を選択
的に実行するために機械的振動が可能な送受波器51を
有する。また該送受波器51の送波、受波機能を切換え
るための送受切換器52が送受波器51に接続され、送
受切換器52は受波増幅器53と発振器54に接続され
ている。受波増幅器53は送受波器51で受波された超
音波により生成した電気信号を拡大するためのものであ
り、発振器54は特定の波形を有する電気振動を形成す
るためのものである。受波増幅器53はアナログ信号
(特定の波形を有する超音波信号)をデジタル信号へ変
換するためのA/D変換器55に接続され、A/D変換
器55は制御部57に接続される。同様に発振器54は
デジタル信号をアナログ信号(超音波信号)に変換する
ためのD/A変換器56に接続され、該変換器56は制
御部57に接続される。
【0026】制御部57には主メモリ58、副メモリ5
9、スイッチ60が接続されている。主メモリ58は、
動作のプログラムを記憶可能に設けられているととも
に、受波増幅器53で増幅されA/D変換器55により
デジタル変換された符号化された超音波に関するデータ
が記憶可能に設けられている。副メモリ59は、魚群探
知ユニット10の送受波器13から送波される特定の符
号化された超音波を識別するための設定データが予め記
憶可能に構成されている。
【0027】ここで超音波の符号化とは、公知の波形符
号化や分析合成符号化、多重化による高能率伝達等であ
り、本実施例では波形符号化例えば圧伸PCM等が利用
される。またスイッチ60は例えばディップスイッチに
より構成され、副メモリ59に記憶された設定データを
変更するために設けられている。制御部57は特定の符
号化された超音波が受波されたときにのみ、即ち魚群探
知ユニット10の送受波器13から送波された超音波の
符号が、副メモリ59に記憶されている設定値と一致し
たときのみ、発振器54から同一の符号化された超音波
を送波するように構成されている。換言すると、主メモ
リ58に記憶された受波超音波データと副メモリ59に
予め記憶された設定値とを比較し、一致したときのみ発
振器54から同一の符号化された超音波を送波するよう
に構成されている。このとき、発振器54から送波され
る超音波の強度は、魚群探知ユニット10の送受波器1
3から送波される超音波の強度より高くなるように設定
されており、そのことにより、魚群探知ユニット10の
送受波器13で受波した超音波が、魚群F又は水底Bか
らの反射波なのか、超音波送受波ユニット10からの送
波なのかを識別可能としている。ここで超音波の強度と
は、音の強さ又は大きさを意味する。なお上記送受波器
51、送受切換器52、受波増幅器53は第2受波手段
を構成し、送受波器51、送受切換器52、発振器54
は第2送波手段を構成する。
【0028】魚群探知ユニット10と、超音波送受ユニ
ット50とを組合わせた結果、魚群探知ユニット10の
受波器16は、魚群や水底から反射した超音波のみなら
ず特定の仕掛に設けられた超音波送受ユニット50から
送波された超音波を受波する。
【0029】魚群探知ユニット10の送受波器13から
送波された特定の波形を有する超音波は、魚群Fや水底
Bで反射して送受波器13に取込まれる。送受波器13
から送波されたこの超音波は更に、仕掛7、8、9に達
し、図4に示されるような処理が仕掛7、8、9にて行
われる。
【0030】即ちステップS1において、送受波器13
から送波された特定の波形の超音波は、超音波送受ユニ
ット50の送受波器51で受波され、受波増幅器53に
おいてアナログの電気信号は増幅される。次にステップ
S2において、変換された電気信号はA/D変換器55
によりデジタル信号へ変換される。次にステップS3A
において、変換されたデジタル信号について超音波の波
形を抽出(符号を抽出)する処理がなされる。この抽出
データは主メモリ58に格納される。そしてステップS
4Aにおいて、抽出データと副メモリ59に記憶された
設定データが一致するか確認し、一致しない場合には
(S4A:No)制御部57は送受切換器52に対して
何等指示をせず、送受波器51の受波可能状態を維持さ
せる。即ち主メモリ58に記憶された抽出データと副メ
モリ59に記憶された設定データとが一致するまで、送
受波器51は受波状態で待機する。
【0031】一方抽出データと副メモリ59に記憶され
た設定が一致した場合には(S4A:Yes)、ステッ
プS5に移行して、制御部57は送受切換器52に対し
て送受切換信号を出力し、送受波器51は送波可能な状
態に切換えられるとともに、副メモリ59に記憶されて
いる設定データが制御部57においてデジタルの電気信
号に生成される。このデジタルの電気信号はステップS
6においてD/A変換器56によりアナログ信号に変換
され、更にステップS7において発振器54によりアナ
ログ信号は符号化された超音波信号に変換される。そし
て送受切換器52を経て送受波器51から変調がかけら
れた符号化された超音波が送波される。このときの超音
波の強度は高く設定されているため、魚群F等から反射
された超音波とは区別が可能である。特定の仕掛7、又
は8、又は9のいずれかから送波された超音波は、水底
B、魚群Fからの反射波と同様に魚群探知ユニット10
の送受波器13で取り込まれる。
【0032】魚群探知ユニット10において、魚群F等
からの反射超音波や特定の仕掛からの送波超音波は受波
器16により電気信号に変換され、電気変換されたアナ
ログの電気信号はA/D変換器17によりデジタル信号
に変換される。変換されたデジタル信号は主メモリ19
に記憶される。主メモリ19に記憶されたデジタル信号
は魚群F等からの信号と仕掛からの信号とを識別認識し
て制御部24においてデータを演算して魚群Fの位置と
仕掛の位置を測定する。なお上述したように仕掛から送
波される超音波の強度は反射波より大きくなるように仕
掛側で電気的に調整されているので、主メモリ19内で
は仕掛と魚群Fの識別が可能である。
【0033】ここでのデータの演算方法の一例を述べ
る。魚群探知ユニット10の送受波器13は、公知のス
キャニングソナー型の構造となっており、船の周囲全方
向を探知可能なものである。送受波器13から送波され
た超音波は、魚群F等により反射され、それぞれの方向
からの反射波を送受波器13で受波する。送受波器13
はきわめて狭い受信用指向性を持ち、振動子を回転させ
ずに、電子的に旋回(切換)することにより、瞬時にそ
れぞれの方向からの超音波の反射波を順次とらえること
ができる。図5(a)は送受波器13から送波されたパ
ルス状の超音波を示し、図5(b)、(c)、(d)は
互いに異なる方向からの超音波の反射波を示す。(c)
には矩形パルス波と通常の正弦波の波形がある。正弦波
形については魚群等からの反射波であり、パルス波は仕
掛からの超音波であり反射波と比較して非常に強いもの
になっている。魚群探知ユニット10においては、波形
(b)、(c)、(d)が出現する順序によって、いず
れの方向からの反射波なのかが特定可能であり、例えば
(c)は仕掛8の方向からのものである。換言すると、
受波をスキャン的に測定することで、それぞれの方向に
おける魚群位置が把握される。またそれぞれの正弦波の
うち最も高い山の部分の立ち上がり部分が魚群の上限値
であり、立ち下がり部分が魚群の下限値である。送受波
器13からの距離については、図5(a)のパルス波の
立ち上がり時から反射波が戻るまでの時間T1を距離に
換算すればよく、また送受波器13と仕掛8との距離に
ついては時間T2を距離に換算すればよい。その相対時
間差によって魚群と仕掛の位置関係を測定することがで
きる。
【0034】この演算データはD/A変換器20でデジ
タル信号からアナログ信号に変換される。このアナログ
信号はカラーマトリクス21でRGB信号に変換され、
図1に示されるように仕掛や魚群Fの位置がカラーブラ
ウン管23に表示される。
【0035】それぞれの仕掛7、8、9の副メモリ59
には、互いに異なる超音波の波形にそれぞれ対応する互
いに異なる設定データが入力されており、魚群探知ユニ
ット10側から送波される超音波の特定の波形と対応す
る設定データを有する仕掛のみが、同一波形でかつ増幅
された超音波を送波する。よって、多人数で釣りをして
いる場合であっても、特定人の仕掛の位置や仕掛と魚群
との相対位置は判別可能である。また各人の設定データ
が共通している場合には、仕掛側のディップスイッチ6
0を操作して、設定データを異ならしめればよい。そし
て異なった設定データに対応した波形を有する超音波を
送受波器13から順次送波すればよい。
【0036】複数の仕掛に番号を割り当て、番号毎に仕
掛と魚群との相対位置を表示することもできる。またそ
れぞれの仕掛の位置を記憶した後に、カラーブラウン管
23に同時に表示すれば図1に示されるような全ての仕
掛7、8、9の位置と魚群Fとの相対位置が確認可能で
ある。
【0037】この実施例においては、仕掛の位置をそれ
ぞれ特定するために、異なる符号化処理された超音波、
即ち異なる波形の超音波を魚群探知ユニット10から順
次送波し、特定の符号に対応した仕掛のみが同一の符号
化処理された超音波を増幅して魚群探知ユニット10に
向けて送波するように構成されているが、超音波の周波
数を異ならしめ、特定周波数の超音波に対応する仕掛の
みが同一の周波数の超音波を魚群探知ユニット10に向
けて送波するように構成してもよい。よって、魚群探知
ユニット50の主メモリ58は動作のプログラムを記憶
可能に設けられているとともに、受波増幅器53で受波
されA/D変換器55によりデジタル変換された特定周
波数の超音波に関するデータが記憶可能に設けられてい
る。副メモリ59は、魚群探知ユニット10の送受波器
13から送波される特定周波数の超音波を識別するため
の設定データが予め記憶可能に構成されている。
【0038】図6はかかる場合の超音波の受波から送波
までのフローチャートを示したものである。ステップS
1において、漁船等Sに取付けられた送受波器13から
送波された特定周波数の超音波は、超音波送受ユニット
50の送受波器51で受波され、受波増幅器53におい
て超音波信号はアナログの電気信号に変換される。次に
ステップS2において、変換された電気信号はA/D変
換器55によりデジタル信号へ変換される。次にステッ
プS3Bにおいて、特定周波数に関する変換されたデジ
タル信号が主メモリ58に記憶される。そしてステップ
S4Bにおいて特定周波数データと副メモリ59に予め
記憶された設定値とが一致するか否かが確認され、一致
しない場合には(S4B:No)制御部57は送受切換
器57に対して指示をせず、送受波器51は受波状態を
維持する。
【0039】入力された周波数と副メモリ59に記憶さ
れた設定値とが一致すると(S4B:Yes)、制御部
57は送受切換器52に対して切換信号を出力し、送受
波器51を送波状態に切換える。次にステップS5にお
いて副メモリ59に記憶されている設定周波数を制御部
57においてデジタルの電気信号に変換し、ステップS
6において変換されたデジタルの電気信号はD/A変換
器56によりアナログ信号に変換される。更にステップ
S7において発振器54によりアナログ信号を特定周波
数の超音波信号に変換し、送受切換器52を経て送受波
器51から魚群探知ユニット10の送受波器13に送波
される。このときの超音波の強度は上述したようにパル
ス状に高く設定されているため、魚群等から反射された
超音波とは区別が可能である。
【0040】特定の仕掛7又は8又は9から送波された
超音波は、漁船S等の送受波器13で水底B、魚群Fか
らの反射波と同様に取り込まれる。そして特定の仕掛か
らの送波は、魚群探知ユニット10内に取込まれるが、
上述したように仕掛からの送波の強度は反射波より大き
くなるように仕掛側で電気的に調整されているので、魚
群探知ユニット10内では仕掛と魚群Fの識別が可能で
ある。
【0041】複数の釣人が釣をしている場合には、釣人
それぞれに特定の異なる符号又は異なる周波数を有する
超音波を割り当て、割り当てた超音波の符号又は周波数
に対応する設定値を仕掛の超音波送受ユニットの副メモ
リに記憶させておき、順次対応する符号又は周波数を有
する超音波を魚群探知ユニットから送波すれば、対応す
る設定値を記憶した仕掛のみが、この超音波に応答して
魚群探知ユニットに該超音波を送波する。よって各人の
仕掛の位置を特定することができる。
【0042】更に、副メモリの設定値は変更手段により
変更可能であるため、釣人の仕掛の設定値が互いに同一
であったときに、釣を始める直前に設定値を容易に変更
できる。よって設定値毎に仕掛を用意する必要がなく準
備する仕掛が少なくて済むという利点もある。
【0043】次に、所望の仕掛を魚群の中央にセットす
るための自動棚取り動作手順について図7、図8に基づ
き説明する。図7は上述した実施例における仕掛の位置
認識の説明図である。上述したように、仕掛に第2受波
手段と第2送波手段を設けて魚群探知ユニットからの超
音波を受波し受波に応答して超音波を魚群探知ユニット
に向けて送波しているので、潮流の影響を受けることな
く仕掛7、8、9の位置が超音波によって正確に測定で
き、仕掛7、8、9と魚群F等との相対位置関係が精度
良く魚群探知ユニットのカラーブラウン管23や信号線
41を介して電動リール30の液晶表示部43に表示す
ることができる。
【0044】特定のリールの操作部47を操作すると、
魚群探知ユニット10の操作部27は、操作されたリー
ルを識別、例えば仕掛7を識別する。するとステップS
11において、仕掛7の位置データが読み込まれる。例
えば、送受波器13を原点とし漁船Sの進行方向をX軸
とし、深さをY軸としたとき、仕掛7の位置データであ
る(−4,7)が読み出される。次にステップS12に
おいて、仕掛7のX座標の位置における魚群の上限値と
下限値が読み出される。上述したように魚群の上限値と
下限値は図5に示されるように最大波形の立ち上がり時
間と立ち下がり時間より表されるので、該X座標の位置
にある魚群の上限値である(−4,5.5)と下限値で
ある(−4,8)が主メモリ19から読み出される。
【0045】次に、ステップS13において、魚群の上
限値と下限値のデータに基づき、棚取り位置である中間
値が演算される。即ち、中間値とは上限値と下限値との
平均値であるから、(−4,6.75)が演算される。
次に、ステップS14において、データ線49を介して
電動リール30の電動モータ39に駆動信号を出力して
仕掛を移動し、ステップS15において仕掛7の位置と
棚取り位置とを比較し、一致しなけれは、S14の処理
が繰り返され、一致すると電動モータ39の駆動を停止
して処理が終了する。なおステップS15において、仕
掛7の降下位置は上述したように魚群探知ユニット10
と超音波送受ユニット50との関係で順次把握されてお
り、仕掛7の降下位置は常に正確にカラーブラウン管2
3と液晶表示部43に表示される。仕掛8又は仕掛9に
ついても同様な手順が実行され、選択された仕掛を魚群
の中央に自動棚取りすることができる。
【0046】次に上述したモード1やモード2に基づく
シャクリ動作を実行するための処理手順について図9に
基づき説明する。
【0047】電動リール30の操作部47を操作して所
望のモードを選択すると、電動リール30の制御部4
4、データ線49を介して魚群探知ユニット10の制御
部24に選択したデータが入力され自動棚取り動作が開
始される(S101)。まだ電動リール30の操作部4
7で釣糸の所望の繰出し速度や巻取速度が入力される。
更に電動リール30側でモード1を選択するときは、仕
掛の最終巻上げ位置を設定量Aとして併せて入力してお
く。
【0048】ステップS102ではモード1が選択され
たか否かが判断される。モード1が選択された場合には
(S102:Yes)、操作された電動リールの号機番
号に応じた仕掛位置情報が読み出され(S103)、ま
た選択した仕掛のX軸における魚群の上限値が読み出さ
れる(S104)。次に仕掛を移動させ(S105)、
仕掛7がX軸上における魚群の上限値に到達したか否か
が判断され(S106)到達していなければS105の
処理を繰り返し、到達したらモード1のシャクリ動作が
開始される(S107)。
【0049】モード1では仕掛7に取付けられたコマセ
が撒かれながら、仕掛が上昇してゆき、獲物がヒットす
れば(S108:Yes)電動リール30側に巻上げ信
号を出力する(S109)。獲物がヒットしないときは
(S108:No)、仕掛が電動リール30で設定した
設定量Aだけ上昇したか判断される(S110)。設定
量A分上昇していなければ(S110:No)S107
に戻り同様の処理が繰り返される。仕掛7が設定量Aま
で上昇していれば(S110:Yes)、次のシャクリ
のために仕掛を降下させ(S111)、仕掛7が任意量
Bまで降下したが否かが判断される(S112)。仕掛
が任意量B降下したら(S112:Yes)ステップS
107に戻り、同様な処理が繰り返される。ステップS
110、S112における判断は、上述したように魚群
探知ユニット10と超音波送受ユニット50とによる仕
掛位置情報に基づき正確になされる。なお、モード1の
シャクリ動作は魚群を上方に誘う目的から、上述したよ
うにA>Bの関係が必要であり、次回のモード1の実行
のためには、設定量AをA’に、任意量BをB’に自動
更新する処理が電動リール30内で実行される。ここで
A’=B、A’>B’である。
【0050】モード1が選択されていなければ(S10
2:No)、ステップS122に移行してモード2が選
択されているかが判断される。電動リール30側でモー
ド2が選択されていたときは(S122:Yes)、操
作された電動リールの号機番号に応じた仕掛位置情報が
読み出され(S123)、また選択した仕掛のX軸にお
ける魚群の下限値が読み出される(S124)。次に仕
掛を降下させ(S125)、仕掛7がX軸上における魚
群の下限値に到達したか否かが判断され(S126)到
達していなければS125の処理を繰り返し、到達した
らモード2のシャクリ動作が開始される(S127)。
【0051】モード2では魚群の下限から仕掛7に取付
けられたコマセが撒かれながら、仕掛が上昇してゆき、
獲物がヒットすれば(S128:Yes)電動リール3
0側に巻上げ信号を出力する(S129)。獲物がヒッ
トしないときは(S128:No)、仕掛が魚群の上限
値まで上昇したか判断される(S130)。上限値まで
上昇していなければ(S130:No)S127に戻り
同様の処理が繰り返される。仕掛7が魚群の上限値まで
上昇していれば(S130:Yes)、次のシャクリの
ために仕掛7を魚群の下限値まで降下させる(S13
1)。仕掛が下限値まで降下したら(S132:Ye
s)ステップS127に戻り、次回のシャクリのための
処理が繰り返される。ステップS130、S132にお
ける判断は、上述したように魚群探知ユニット10と超
音波送受ユニット50とによる仕掛位置情報に基づき正
確になされる。
【0052】ステップS122においてモード2が選択
されていない場合には(S122:No)、ステップS
142に移行し他の自動棚取り処理が実行される。他の
処理としては、例えば図8に示される魚群の中央位置に
仕掛をセットするための自動棚取り処理等である。
【0053】次に本発明の第2実施例による自動棚取り
装置101について図10に基づき説明する。第2実施
例は第1実施例における魚群探知ユニット10を電動リ
ール130に組み込んだ構成である。図10において、
送受波器113、送受切換器114、送波器115、受
波器116、A−D変換器117、主メモリ119、副
メモリ118、スピーカ128は第1実施例と同様の機
能を有する。また制御部124は、第1実施例における
魚群探知ユニットの制御部24と電動リールの制御部4
4の両方の機能を併せ持つものでり、第1実施例におけ
るデータ線49は不要となる。また、第1実施例と同様
に電動モータ39、エンコーダ38、カウンタ37、ド
ライバ46、液晶表示部43が設けられている。
【0054】第2実施例においても、図8、図9に示さ
れるような第1実施例と同様な処理が実行される。た
だ、データ線を介してのデータの制御部24、44間の
データの送信は必要なく、すべて制御部124の処理手
順により実行される。また魚群位置と仕掛位置の表示に
関しても、液晶表示部43によりなされ、第1実施例に
おける魚群探知ユニットの表示部や信号線41も不要と
なる。
【0055】本発明は上述した実施例に限定されず、種
々の変更が可能である。例えば、図9の手順は閉ループ
処理であるが、図8に示されるステップS11、S12
を実行して仕掛と魚群との位置関係を把握した後に、一
端処理を中止し、次にモードを選択して、モードに応じ
て仕掛の最初の棚取り位置を魚群の上限値または下限値
にあわせ、電動リール自体が保有するシャクリモード処
理手順を実行するようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明した本発明の自動棚取り装置に
よれば、個々の仕掛を魚群内の所望の位置に仕掛を自動
的にセット可能としたので、常に獲物の食いつきのよい
ポイントに仕掛を繰出すことができる。また、仕掛を所
望の棚位置に正確にセットした後に、獲物に応じた所望
のシャクリ動作を自動的に実行することができる。更に
魚群の移動により仕掛の位置がポイントから外れたとき
には、警告音を鳴らすアラーム機能を設けたため、釣人
等はポイントから仕掛が外れたことを容易に認識するこ
とができる。加えて、魚群探知機の機能を電動リールに
もたせることにより、釣人等は電動リール上で魚群と仕
掛との正確な位置関係を容易に対比して把握することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】仕掛と魚群、海底との位置関係を示す説明図。
【図2】本発明の第1実施例による自動棚取り装置の概
要を示すブロック図。
【図3】本発明の第1実施例による自動棚取り装置にお
ける仕掛に設けられた超音波送受ユニットのブロック
図。
【図4】本発明の第1実施例による超音波送受ユニット
における超音波の受波から送波までの処理を示すフロー
チャート。
【図5】本発明の魚群と仕掛の位置を把握するための波
形データを示す説明図。
【図6】第1実施例の変形例による超音波ユニットにお
ける超音波の受波から送波までの処理を示すフローチャ
ート。
【図7】それそれの仕掛と魚群の座標を示す説明図。
【図8】第1実施例による自動棚取りモードの一例を示
すフローチャート。
【図9】第1実施例による自動棚取りモードの全体の処
理手順を示すフローチャート。
【図10】本発明の第2実施例による自動棚取り装置の
概要を示すブロック図。
【符号の説明】
F 魚群 B 水底 S 漁船 1、101 自動棚取り装置 7、8、9 仕掛 10 魚群探知ユニット 13、113 第1送波手段、第1送波手段たる送受波
器 15、115 第1送波手段たる送波器 16、116 第1受波手段たる受波器 23 表示手段たるカラーブラウン管 24 第1制御部 43 表示手段たる液晶表示部 44 第2制御部 30 130 電動リール 39 電動モータ 50 超音波送受ユニット 51 第2送波手段、第2受波手段たる送受波器 53 第2受波手段たる送波器 54 第2受波手段たる受波器 124 制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波を魚群や水底に送波するための第
    1送波手段と、魚群や水底から反射された超音波を受波
    するための第1受波手段と、該第1受波手段と接続され
    該第1受波手段の受波信号に基づき魚群や水底の位置を
    演算して魚群位置データを生成する第1制御部と、該第
    1制御部と接続され魚群位置を表示する表示手段とを有
    し、漁船側に位置する魚群探知ユニットと、 仕掛位置データを生成するために、該第1送波手段から
    送波された該超音波を受波するための第2受波手段と、
    該第2受波手段の受波に応答して該第1受波手段に該第
    1送波手段から送波される超音波とは識別可能な超音波
    を送波するため第2送波手段とを有し、仕掛側に設けら
    れた超音波送受ユニットと、 電動モータと、表示部と、これらに接続され所定の棚取
    りモードを記憶した第2制御部を有する電動リールとを
    有し、 魚群の位置と仕掛の位置を電動リール側で把握するため
    に該第1制御部と該第2制御部とはデータ線で接続さ
    れ、所定の棚取りを実行するために、魚群位置データと
    仕掛位置データに基づき該第1制御部は該第2制御部を
    介して該電動モータを駆動制御することを特徴とする自
    動棚取り装置。
  2. 【請求項2】 該第2制御部に記憶された所定の棚取り
    モードとは獲物の習性に合わせた複数のシャクリモード
    であり、該電動リールには該シャクリモードを選択する
    ための操作部が設けられ、仕掛が所定の棚取り位置に自
    動棚取りされた後は、選択されたシャクリ動作が行われ
    ることを特徴とする請求項1記載の自動棚取り装置。
  3. 【請求項3】 仕掛が魚群から外れたときに警報を発す
    る警報手段が少なくとも第1制御部または第2制御部の
    いずれかに接続されていることを特徴とする請求項1乃
    至2のいずれか1記載の自動棚取り装置。
  4. 【請求項4】 超音波を魚群や水底に送波するための第
    1送波手段と、魚群や水底から反射された超音波を受波
    するための第1受波手段と、魚群や水底及び仕掛の位置
    を表示する表示手段と、電動モータと、該第1送波手
    段、第1受波手段、表示手段と接続され、魚群位置と仕
    掛位置を表示手段に表示するための制御部とを有する電
    動リールと、 仕掛位置データを生成するために、仕掛に設けられ、該
    第1送波手段から送波された該超音波を受波するための
    第2受波手段と、該第2受波手段の受波に応答して該第
    1受波手段に該第1送波手段から送波される超音波とは
    識別可能な超音波を送波するための第2送波手段とを有
    する超音波送受ユニットを有し、 仕掛を魚群に対して所定の棚位置に自動棚取りするため
    に、該制御部は第1受波手段にて把握された魚群位置デ
    ータと仕掛位置データに基づき該電動モータを駆動制御
    することを特徴とする自動棚取り装置。
  5. 【請求項5】 該制御部に記憶された所定の棚取りモー
    ドとは獲物の習性に合わせた複数のシャクリモードであ
    り、該電動リールには該シャクリモードを選択するため
    の操作部が設けられ、仕掛が所定の棚取り位置に自動棚
    取りされた後は、選択されたシャクリ動作が行われるこ
    とを特徴とする請求項4記載の自動棚取り装置。
  6. 【請求項6】 仕掛が魚群から外れたときに警報を発す
    る警報手段が制御部に接続されて設けられていることを
    特徴とする請求項4乃至5のいずれか1記載の自動棚取
    り装置。
JP9618395A 1995-03-29 1995-03-29 自動棚取り装置 Pending JPH08266198A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9618395A JPH08266198A (ja) 1995-03-29 1995-03-29 自動棚取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9618395A JPH08266198A (ja) 1995-03-29 1995-03-29 自動棚取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08266198A true JPH08266198A (ja) 1996-10-15

Family

ID=14158209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9618395A Pending JPH08266198A (ja) 1995-03-29 1995-03-29 自動棚取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08266198A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003000111A (ja) * 2001-06-26 2003-01-07 Shimano Inc 釣り用リール
JP2006212032A (ja) * 2002-09-30 2006-08-17 Shimano Inc 釣り用リール及び釣り情報表示システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003000111A (ja) * 2001-06-26 2003-01-07 Shimano Inc 釣り用リール
JP2006212032A (ja) * 2002-09-30 2006-08-17 Shimano Inc 釣り用リール及び釣り情報表示システム
JP4553855B2 (ja) * 2002-09-30 2010-09-29 株式会社シマノ 釣り用リール及び釣り情報表示システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11573566B2 (en) Castable sonar devices and operations in a marine environment
US20060191185A1 (en) Downrigger System with Responsive Depth Setting
KR101169353B1 (ko) 낚시용 릴, 낚시 정보 표시 장치 및 낚시 정보 표시 시스템
US7663974B2 (en) Fishfinder
CN1189135C (zh) 超声波治疗装置
US5260912A (en) Side-looking fish finder
US20030056424A1 (en) Electronic fishing device steerable in azimuth and depth by remote control or preprogrammed instructions
US4339811A (en) Trolling depth controller
US5168471A (en) Integrated passive acoustic and active ultrasonic marine aquatic finder system
US20120108965A1 (en) Facilitating Desired Transducer Manipulation for Medical Diagnostics and Compensating for Undesired Motion
JP2002095390A (ja) 魚釣用リール
JPH08266198A (ja) 自動棚取り装置
CN214758692U (zh) 一种自动钓鱼无人船
JP2004347319A (ja) 超音波送受信装置
EP0263615B1 (en) A device for use in a fishing trawl
JP3822654B2 (ja) 魚群探知機
CN209806889U (zh) 一种具有无线报警功能的定点探鱼器
JPH08160135A (ja) 魚群探知システム
AU2019261714A1 (en) Castable Sonar Devices and Operations in a Marine Environment
CA1165118A (en) Trolling depth controller
JP2017083342A (ja) 水中探知装置
TW201924526A (zh) 智慧釣魚系統及其方法
JP2003185746A (ja) トロール操業方法およびこれに用いる魚群動態監視装置
JP2561865B2 (ja) トロールネットの網口幅監視方法
CN219812951U (zh) 一种带形变传感器的钓鱼竿