JPH0826354B2 - 透明石鹸用透明化剤 - Google Patents

透明石鹸用透明化剤

Info

Publication number
JPH0826354B2
JPH0826354B2 JP23325787A JP23325787A JPH0826354B2 JP H0826354 B2 JPH0826354 B2 JP H0826354B2 JP 23325787 A JP23325787 A JP 23325787A JP 23325787 A JP23325787 A JP 23325787A JP H0826354 B2 JPH0826354 B2 JP H0826354B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soap
bisphenol
clarifying agent
transparent soap
transparency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP23325787A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6475598A (en
Inventor
久夫 樋口
夏生 野口
司 濱崎
Original Assignee
日本油脂株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本油脂株式会社 filed Critical 日本油脂株式会社
Priority to JP23325787A priority Critical patent/JPH0826354B2/ja
Publication of JPS6475598A publication Critical patent/JPS6475598A/ja
Publication of JPH0826354B2 publication Critical patent/JPH0826354B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は透明石鹸用透明化剤に関し、詳しくは機械練
り法により透明性にすぐれた透明石鹸を得るために、石
鹸組成物中に添加する透明化剤に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、透明石鹸の製造方法には、大別して枠練り法と
機械練り法との二通りの方法が知られている。
このうち枠練り法によるものは、ほとんど処方が固ま
つており、たとえば脂肪酸石鹸を基剤として、砂糖、グ
リセリン、ソルビトール、プロピレングリコールあるい
はその他のポリオール類などの透明化剤とエタノールと
水などを加熱混合したのち、枠に流して冷却固化し、2
〜3ケ月熟成乾燥後型打ちして製品とする。
このような枠練り法としては、たとえば特公昭36−70
31号、特公昭45−18984号、特公昭47−7555号、特公昭4
8−42935号、特公昭50−38642号などの各公報に詳しく
開示されている。
この枠練り法による透明石鹸の長所としては、透明性
にすぐれ、また結晶型がいわゆるω型で水に溶解しにく
いため、使用中に透明性が損なわれにくいという点が挙
げられるが、短所として製造に長時間を有して生産効率
が劣る上に、熟成放置するための広い場所が必要である
という点が挙げられる。
これに対して、機械練り法によるものは、枠練り法と
同様の透明化剤を加えたのち、エタノールなどの溶媒を
用いないで、機械的な力で結晶を微細化して透明性を出
すというものであり、枠練り法に比し生産効率にすぐ
れ、また熟成放置が不要であるといつた利点を有してい
る。
このような機械練り法としては、たとえば機械的な工
夫を施したものとして特開昭58−208399号公報などにそ
の開示がみられ、また透明化剤に工夫を施したものとし
て特開昭60−181199号公報にアルカノールアミドを用い
る方法が、特開昭61−12800号公報にラウリル硫酸トリ
エタノールアミンを用いる方法などが開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかるに、機械練り法は、既述の如き独自の利点を有
しているものの、枠練り法に比し得られる透明石鹸の透
明性に劣るという欠点があり、この欠点は上記公報など
に開示される従来技術ではなお未解決で、これら技術で
は半透明の商品価値の低いものしか得られていないのが
現状である。
したがつて、本発明は、このような問題点のない、透
明性にすぐれる透明石鹸を機械練り法によつて得るため
の透明化剤を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討
した結果、石鹸基剤に通常の透明化剤とともに特定の化
合物を添加すれば、得られる透明石鹸の透明性が大幅に
向上するものであることを知り、本発明を完成するに至
つた。
すなわち、本発明は、ビスフエノールAまたはその水
素添加物あるいはこれらのアルキレンオキシド付加物を
含有することを特徴とする透明石鹸用透明化剤に関し、
かかる透明化剤を用いることにより、従来の機械練り法
では達成できなかつた透明性に格段にすぐれる透明石鹸
の製造が可能となるものである。
〔発明の構成・作用〕
本発明においては、上述のとおり、ビスフエノールA
またはその水素添加物あるいはこれらのアルキレンオキ
シド付加物(以下、これらをビスフエノールA系化合物
と総称する)の中からその一種または二種以上を選択し
て、これを透明化剤として用いることを特徴としてい
る。
上記のアルキレンオキシド付加物は、ビスフエノール
Aまたはその水素添加物にアルキレンオキシドを付加反
応させることにより得られるものであり、上記のアルキ
レンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレン
オキシドおよびブチレンオキシドの中から選ばれる一種
または二種以上が好ましく用いられる。二種以上の場
合、ブロツク付加であつてもランダム付加であつてもよ
い。付加モル数は、通常1〜50、特に好適には1〜30の
範囲にあるのがよい。
このようなビスフエノールA系化合物の具体的な例と
しては、たとえばビスフエノールA、ビスフエノールA
の水素添加物、ビスフエノールAのEO(10)付加物、ビ
スフエノールAの水素添加物のEO(15)付加物、ビスフ
エノールAのPO(5)EO(25)付加物、ビスフエノール
Aの水素添加物のPO(3)EO(5)付加物、ビスフエノ
ールAのBO(3)EO(20)付加物、ビスフエノールAの
水素添加物のBO(2)PO(3)EO(10)付加物などがあ
る。
なお、上記のEO、POおよびBOは、それぞれエチレンオ
キシド、プロピレンオキシドおよびブチレンオキシドを
意味し、( )内の数字は付加モル数を意味する。この
付加モル数は単なる一例として示したもので、前記範囲
内で任意に変更可能である。
本発明においてこのようなビスフエノールA系化合物
の使用量は、石鹸組成物中通常1〜15重量%、好ましく
は3〜10重量%とするのがよい。この使用量が過少では
透明性がそれほど向上せず、また過多となると石鹸とし
ての起泡性を損なうため、いずれも好ましくない。
本発明においては、上記のビスフエノールA系化合物
とともに、通常は既述した如き従来公知の通常の透明化
剤、すなわち砂糖、グリセリン、ソルビトール、プロピ
レングリコールなどのサツカライド類またはポリオール
類などの中から選ばれる一種または二種以上の混合物を
使用する。これら通常の透明化剤は、石鹸組成物一般に
3〜20重量%程度の使用量とすればよい。
また、本発明では、ビスフエノールA系化合物を石鹸
組成物中に均一に分散させるために、 必要に応じて適宜の界面活性剤を用いることができる。
この界面活性剤には、たとえば、西一朗編:「界面活性
剤便覧」(産業図書株式会社発行)や、ソフト技研出版
部編:「新界面活性剤の機能作用の解明とその応用製品
の開発・実用総合技術資料集」(経営開発センター出版
部)などに記載されているような、陰イオン性、非イオ
ン性、陽イオン性および両性などの公知の各種界面活性
剤が広く包含される。なお、この界面活性剤の使用量
は、本発明の目的とする透明性が阻害されない程度とす
べきである。
このような透明化剤またはこれと上記の界面活性剤を
用いて機械練り法により透明石鹸を製造するには、公知
の方法に準じ、たとえば石鹸基剤に上記の各成分を混合
したのち、エタノールなどの溶媒を用いることなく、乾
燥した石鹸組成物をそのまま通常の化粧石鹸の製造に用
いられるような三本ロールやプロツダー(スクリユー)
あるいは特殊な混練機などに適用して、機械的な力で結
晶を微細化すればよい。これにより、透明性に非常にす
ぐれる透明石鹸が得られる。
ここで用いる石鹸基剤としては、牛脂脂肪酸ナトリウ
ム石鹸、ヤシ油脂肪酸ナトリウム石鹸、硬化ヒマシ油脂
肪酸ナトリウム石鹸など、従来より石鹸用基剤として知
られる種々の動物性および植物性脂肪酸のナトリウム石
鹸などを単独であるいは二種以上混合して使用でき、ま
た必要によりこれらの一部をカリウム石鹸や低級アミン
石鹸にしたものであつてもよい。
この石鹸基剤に前記の透明化剤またはこれと界面活性
剤を添加する時点は、特に限定されず、たとえば原料脂
肪酸の中和前でもまた中和後のニートソープ中でもよい
し、あるいはロールでの練り工程中に加えるようにして
もよい。
なお、乾燥した石鹸組成物には、上記の各成分のほ
か、必要量の水分が含まれるが、その他公知の各種添加
剤、たとえばEDTAなどのキレート剤、ヒアルロン酸など
の保湿剤、香料、染料などが含まれていてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の透明化剤を用いることによ
り、従来の機械練り法の欠点とされていた透明性の不良
という問題を確実に克服でき、透明性に格段にすぐれた
商品価値の極めて高い透明石鹸を製造することができ
る。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例を記載してより具体的に説明
する。
実施例 つぎに第1表に示すように、透明化剤として、グリセ
リン、砂糖、プロピレングリコール、平均分子量2万の
PEG(ポリエチレングリコール)およびソルビトールの
中から選ばれた通常の透明化剤とともに、各種のビスフ
エノールA系化合物を使用し、これらと同表記載の石鹸
基剤とEDTAと水とを同表記載の割合(全体が100となる
重量比にて示す)で混合して本発明に係る試料No.1〜7
の石鹸組成物を調製した。また比較のために、ビスフエ
ノールA系化合物を除いた以外は上記同様の成分を同表
記載の割合(全体が100となる重量比にて示す)で混合
してなる試料No.8〜10の石鹸組成物を調製した。
なお、第1表中、ビスフエノールA系化合物における
EO、PO、BOおよび( )内の数字は、それぞれ前記同様
にエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオ
キシドおよびこれらの付加モル数を意味するものであ
る。
これらの石鹸組成物をロールおよびプロツダー(スク
リユー)で繰り返し機械練りしたのち、プロツダー(コ
ーン)から棒状にして取り出し、これを型打ち機で成形
して固形石鹸を製造した。この固形石鹸を用いて、下記
の要領で透明性試験を行い、透明石鹸としての性能評価
を行つた。結果は、第1表に併記されるとおりであつ
た。
<透明性試験> 型打ちした固形石鹸を20mmの厚さに切断し、これを白
紙に描いた幅5mm,長さ15mmの黒の十文字の上に置いて、
透明性の評価として、十文字が識別できるものを○、十
文字は識別できないが文字があることがわかるものを
△、文字があることが全くわからないものを×と、判定
した。
上記の第1表から明らかなように、本発明の透明化剤
を用いた試料No.1〜7に係る固形石鹸は、透明性が良好
であるが、本発明の透明化剤を用いない試料No.8〜10に
係る固形石鹸は透明性に劣るものであることがわかる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビスフエノールAまたはその水素添加物あ
    るいはこれらのアルキレンオキシド付加物を含有するこ
    とを特徴とする透明石鹸用透明化剤。
  2. 【請求項2】アルキレンオキシド付加物を構成するアル
    キレンオキシドが、エチレンオキシド、プロピレンオキ
    シドおよびブチレンオキシドの中から選ばれた少なくと
    も一種である特許請求の範囲第(1)項記載の透明石鹸
    用透明化剤。
  3. 【請求項3】アルキレンオキシド付加物を構成するアル
    キレンオキシドの付加モル数が1〜50である特許請求の
    範囲第(1)項または第(2)項記載の透明石鹸用透明
    化剤。
JP23325787A 1987-09-17 1987-09-17 透明石鹸用透明化剤 Expired - Lifetime JPH0826354B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23325787A JPH0826354B2 (ja) 1987-09-17 1987-09-17 透明石鹸用透明化剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23325787A JPH0826354B2 (ja) 1987-09-17 1987-09-17 透明石鹸用透明化剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6475598A JPS6475598A (en) 1989-03-22
JPH0826354B2 true JPH0826354B2 (ja) 1996-03-13

Family

ID=16952241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23325787A Expired - Lifetime JPH0826354B2 (ja) 1987-09-17 1987-09-17 透明石鹸用透明化剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0826354B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD742251S1 (en) 2014-07-16 2015-11-03 Ball Corporation Two-piece contoured metallic container
USD758207S1 (en) 2014-08-08 2016-06-07 Ball Corporation Two-piece contoured metallic container
USD804309S1 (en) 2016-02-17 2017-12-05 Ball Corporation Metal bottle
USD1043246S1 (en) 2022-08-05 2024-09-24 Ball Corporation Bottle

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD742251S1 (en) 2014-07-16 2015-11-03 Ball Corporation Two-piece contoured metallic container
USD758207S1 (en) 2014-08-08 2016-06-07 Ball Corporation Two-piece contoured metallic container
USD804309S1 (en) 2016-02-17 2017-12-05 Ball Corporation Metal bottle
USD1043246S1 (en) 2022-08-05 2024-09-24 Ball Corporation Bottle

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6475598A (en) 1989-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69212045T2 (de) Milde flüssige Reinigungsmittelzusammensetzungen
DE69413888T2 (de) Flüssiges Reinigungsmittel auf der Basis von starkschäumenden nichtionischen oberflächenaktiven Mitteln
DE69320355T2 (de) Verbesserung von reinigern für harte oberflächen
DE60017143T2 (de) Alkoxylierte aminen
DE102010003206A1 (de) Wasch-, Reinigungs- oder Vorbehandlungsmittel mit erhöhter Fettlösekraft
CN112137905B (zh) 一种温和珠光型洁面膏及制备方法
DE69414040T2 (de) Flüssiges Reinigungsmittel auf der Basis von starkschäumenden nichtionischen oberflächenaktiven Mitteln
JP2999262B2 (ja) 液体洗剤
JPS591600A (ja) 洗剤
DE69311854T2 (de) Flüssiges Reinigungsmittel auf der Basis von starkschäumenden, nichtionischen, oberflächenaktiven Mitteln
DE69209381T2 (de) Flüssige Detergenszusammensetzungen
DE69407104T2 (de) Flüssiges Reinigungsmittel auf der Basis von starkschäumenden nichtionischen oberflächenaktiven Mitteln
DE102012209827A1 (de) Wasch-, Reinigungs- oder Vorbehandlungsmittel mit erhöhter Reinigungskraft II
EP0434460B1 (en) Detergent composition
JPH0826354B2 (ja) 透明石鹸用透明化剤
EP0243685A2 (en) Dilutable concentrated detergent composition
JPH0826356B2 (ja) 透明石鹸用透明化剤
EP0288461B1 (de) Von Gerüstsalzen im wesentlichen freies Flüssigwaschmittel mit verbesserter Waschkraft und textilweichmachenden Eigenschaften
US5075042A (en) Surfactant blend containing an alkyl poly(ethyleneoxy)sulfonate to reduce dermal irritation
US6228822B1 (en) Synthetic detergent base material and synthetic detergent bar produced therefrom
CH635614A5 (en) Liquid detergent and process for its preparation
CH695688A5 (de) Flüssiges portionierbares wasserfreies Waschmittelkonzentrat.
JP2546805B2 (ja) 透明石鹸組成物
JP2549077B2 (ja) 透明石鹸組成物
JP2549078B2 (ja) 透明石鹸組成物