JPH08263322A - オブジェクト指向プログラムの試験方法および試験装置 - Google Patents

オブジェクト指向プログラムの試験方法および試験装置

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JPH08263322A
JPH08263322A JP7060292A JP6029295A JPH08263322A JP H08263322 A JPH08263322 A JP H08263322A JP 7060292 A JP7060292 A JP 7060292A JP 6029295 A JP6029295 A JP 6029295A JP H08263322 A JPH08263322 A JP H08263322A
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JP
Japan
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message
test
data
unit
message data
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Application number
JP7060292A
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English (en)
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Makoto Kurosawa
真 黒澤
Kenichi Honda
健一 本田
Junichi Kushida
淳一 串田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オブジェクト指向言語で記述されたプログラ
ムの正常性を、オブジェクト間のメッセージ通信の正常
性、各メッセージの内容、メッセージの紛失の有無を含
めて試験できる方法を提供する。 【構成】 試験対象のプログラム30における試験対象
の1または複数のオブジェクトに対する試験用のメッセ
ージ通信の情報を予め作成する。この試験用のメッセー
ジ通信の情報に従い、前記1または複数のオブジェクト
に対し前記試験用のメッセージ通信の情報に含まれてい
るメッセージデータを送信し、および前記1または複数
のオブジェクトから返送されてくるメッセージデータを
受信する。前記送信したメッセージデータおよび受信し
たメッセージデータを参照することで試験対象のプログ
ラムの正常性を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オブジェクト指向言
語で記述されたプログラムの正常性を試験する方法およ
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オブジェクト指向言語を用いて記述され
たプログラムによって構成される情報処理システムで
は、機能上の単位であるオブジェクトそれぞれがオブジ
ェクト間のメッセージ通信により起動されることによ
り、情報処理が行なわれる。このような情報システムの
開発においては、該システムを構成するプログラムの正
常性をそれぞれ確認する(すなわちデバッギングする)
ため、各プログラムにおけるオブジェクトの動作の正常
性の試験作業が必要になる。従来この試験は、個々のオ
ブジェクトを閉じた場合の各オブジェクトでの振る舞い
が正常か否かをみることで、なされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
試験方法では、個々のオブジェクトを閉じた場合の各オ
ブジェクトの振る舞いに着目していたので、他のオブジ
ェクトとの間のメッセージ通信シーケンスの正常性の確
認、メッセージ通信内容の確認およびメッセージ紛失の
検証は、困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、この出願の第一
発明によれば、オブジェクト指向言語で記述されたプロ
グラムの正常性を試験するに当たり、試験対象のプログ
ラムにおける試験対象の1または複数のオブジェクトに
対する試験用のメッセージ通信の情報を予め作成し、該
試験用のメッセージ通信の情報に従い、前記1または複
数のオブジェクトに対し前記試験用のメッセージ通信の
情報に含まれているメッセージデータを送信し、および
前記1または複数のオブジェクトから返送されてくるメ
ッセージデータを受信し、前記送信したメッセージデー
タおよび受信したメッセージデータを参照することで前
記試験対象のプログラムの正常性を判断することを特徴
とする。
【0005】また、この出願の第二発明によれば、オブ
ジェクト指向言語で記述されたプログラムの正常性を試
験するための試験装置として、試験対象のプログラムに
おける試験対象の1または複数のオブジェクトに対する
試験用のメッセージ通信の情報を作成する通信情報作成
部と、前記1または複数のオブジェクトに対し前記試験
用のメッセージ通信の情報に含まれているメッセージデ
ータを送信し、および前記1または複数のオブジェクト
から返送されてくるメッセージデータを受信する送受信
部と、前記送信したメッセージデータおよび受信したメ
ッセージデータを記憶する記憶部と、前記送受信部での
送信・受信動作および前記記憶部へのデータ記憶動作
を、前記試験用のメッセージ通信の情報に従い制御する
シーケンス制御部と、前記送信したメッセージデータお
よび受信したメッセージデータを出力する出力部と、前
記出力部に対し前記送信したメッセージデータおよび受
信したメッセージデータをリアルタイムで出力するか、
または、前記記憶部から必要に応じ出力するかを制御す
る出力処理部とを具えた試験装置を主張する。
【0006】
【作用】この出願の第一発明の構成によれば、試験対象
のオブジェクトの試験目的に応じたメッセージ通信用の
情報を、予め作成して、これに従い当該プログラムが正
常か否かの判断がなされる。したがって、試験対象のオ
ブジェクトと通信がなされるはずの他の1または複数の
オブジェクトを仮想した状態で、当該プログラムが正常
か否かの試験が行なえる。そして、メッセージ通信シー
ケンスの正常性の確認、メッセージ通信内容の確認およ
びメッセージ紛失の検証は、送信したメッセージデータ
および受信したメッセージデータが、予め作成した試験
用のメッセージ通信の情報に従って出力されているか否
かで判定できる。
【0007】また、この出願の第二発明の試験装置によ
れば、試験対象のオブジェクトとメッセージ通信がなさ
れるはずの他の1または複数のオブジェクトを、本試験
装置により代行できる。然も、試験対象のプログラムに
おけるオブジェクトとメッセージ通信がなされるはずの
他の1または複数のオブジェクトとのメッセージの授受
の経緯を出力できるので、この出力結果から当該プログ
ラムが正常か否かの判断ができる。また、通信情報作成
部において、試験対象のオブジェクトの試験目的に応じ
た任意の試験用のメッセージ通信用の情報を、作成(編
集)できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照してこの出願のオブジェク
ト指向プログラムの試験方法(以下、試験方法と略称す
ることもある。)および試験装置の各発明の実施例につ
いて併せて説明する。ただし、いずれの図もこれらの発
明を理解出来る程度に概略的に示してある。また、説明
に用いる各図において同様な構成成分については同一の
番号を付し、その重複する説明を省略することもある。
【0009】図1は、オブジェクト指向プログラムの試
験方法(第一発明)の実施に好適な試験装置(第二発明
の)の一実施例の構成を示したブロック図である。
【0010】この実施例の試験装置10は、機能部11
と、出力部としてのここでは表示部(例えばディスプレ
イ)21と、外部入力処理部としてのここではキーボー
ド24とを具える。
【0011】機能部11は、通信情報作成部12、送受
信部16、記憶部19、シーケンス制御部20、表示処
理部22および編集処理部23を具えている。
【0012】この機能部11に備わる通信情報作成部1
2は、試験対象プログラム30における試験対象の1ま
たは複数のオブジェクト(図示せず。このオブジェクト
を試験対象オブジェクトと略称する。)の試験目的に応
じた、試験用のメッセージ通信の情報を、キーボードか
ら入力されたデータに基づいて、作成するものである。
そして、この実施例の場合の通信情報作成部12は、試
験用のメッセージ通信の情報として、送受信メッセージ
型データ、送信メッセージデータおよびシーケンスデー
タをそれぞれ作成し(詳細は後述する。)、かつ、これ
らを保存するものとしてある。このため、この実施例の
通信情報作成部12は、送受信メッセージ型データを保
存するための第1のファイル13と、送信メッセージデ
ータを保存するための第2のファイル14と、シーケン
スデータを保存するための第3のファイル15とを具え
ている。
【0013】ここで、送受信メッセージ型データは、こ
の実施例の場合、図2(A)に示した様に、メッセージ
型名称、メッセージ型番号、サイズ、種別およびデータ
名称の、5つの項目で規定されるデータフォーマットで
構成されるものとしている。ただし、図2(A)に示し
たフォーマット中の41を付した各項目(図中網点模様
の部分)は、通信情報作成部12による情報作成処理時
に例えばオペレータより設定される項目である(詳細は
後述する。)。また、この実施例では後の動作説明にお
いて図3に示した様に、メッセージA〜メッセージDの
4つのメッセージを、試験対象のオブジェクトAと、試
験装置10内に仮想したオブジェクトBおよびオブジェ
クトCとの間で、図3中に〜で示したシーケンス番
号の順で通信する例を説明する。然も、メッセージBお
よびメッセージCの送受信メッセージ型はいずれも同じ
である例を説明する。このため、送受信メッセージ型
は、オブジェクトA用と、オブジェクトBおよびC用
と、オブジェクトD用の、合計3種類になる。これら3
つの送受信メッセージ型として、この実施例では図2
(B)、(C)および(D)にそれぞれ示したものを用
いることとしている。
【0014】また、送信メッセージデータは、この実施
例の場合、図4(A)に示した様に、メッセージデータ
名称、メッセージデータ型番号、メッセージ型名称、メ
ッセージ型番号、サイズ、種別およびデータ名称および
設定値の、8つの項目で規定されるデータフォーマット
で構成されるものとしている。ただし、図4(A)に示
したフォーマット中の41を付した各項目(図中網点模
様の部分)は、図2(A)同様に、通信情報作成部12
による情報作成処理時に例えばオペーレータより設定さ
れる項目であり、43は選択した送受信メッセージ型デ
ータ(図2(B)〜(D)参照)により決まる項目であ
る(詳細は後述する。)。また、この実施例では、図3
中のシーケンス番号およびの時にそれぞれ送信され
る送信メッセージデータは、図4(B)および図4
(C)に示したものとしている。
【0015】また、シーケンスデータは、この実施例の
場合、図5(A)に示した様に、シーケンスデータ名
称、シーケンスデータ型番号、シーケンス番号、動作種
別、メッセージ型番号(図中、型番号)、メッセージデ
ータ番号(図中、データ番号)および送信先の、7つの
項目で規定されるデータフォーマットで構成されるもの
としている。ただし、図5(A)に示したフォーマット
中の41a〜41hを付した各項目(図中網点模様の部
分)は、図2(A)同様に、通信情報作成部12による
情報作成処理時に例えばオペレータより設定される項目
である。ただし、図5(A)中の「SEND」とは、試
験装置10から試験対象プログラムの試験対象オブジェ
クトにメッセージを送る意味、「RECEIVE」と
は、試験装置10が試験対象オブジェクトからメッセー
ジを受ける意味である。また、図5(A)中の41hを
付した設定個所は、この動作例の場合、試験対象オブジ
ェクトがメッセージを送る送信先のオブジェクト(ここ
では試験装置10内に仮想したオブジェクトのいずれ
か)となる。さらに、図5(A)中の45を付した設定
個所は、メッセージデータ番号を基に送信メッセージデ
ータからメッセージ型番号を検索することで決定される
メッセージ型番号である。図5(B)には、この実施例
で行なうこととした試験のシーケンスデータを示した。
この図5(B)に示したデータは、図3に示した試験手
順を示していることが分かる。
【0016】なお、上述の送受信メッセージ型、送信メ
ッセージ、シーケンスの各データの形式および内容はも
ちろん一例であり、他の任意好適なものに変更できるこ
とは理解されたい。
【0017】また、機能部11に備わるシーケンス制御
部20は、送受信部17での送信および受信のタイミン
グと、試験装置10から試験対象プログラム30の試験
対象オブジェクトに送った送信メッセージデータおよび
該試験対象オブジェクトから試験装置10に返送されて
くる受信メッセージデータそれぞれを記憶部19へ格納
するタイミングなどを、通信情報作成部12で作成され
第3のファイル15に保存されているシーケンスデータ
にしたがい、制御するものである。
【0018】また、機能部11に備わる送受信部16
は、試験装置10と試験対象プログラム30における試
験対象オブジェクトとの間のメッセージの送受信を行な
うものであり、ここでは、送信処理部17と受信処理部
18とで構成してある。
【0019】また、機能部11に備わる記憶部19は、
送受信部16で送受信されたメッセージすなわち上記送
信メッセージデータおよび受信メッセージデータを、こ
の実施例では編集処理部23により編集された状態で、
記憶するものである。
【0020】また、機能部11に備わる編集処理部23
は、送受信部16で送受信されたメッセージすなわち上
記送信メッセージデータおよび受信メッセージデータ
を、送受信メッセージ型データ(図2参照)に対応する
様に編集して記憶部19および表示処理部22にそれぞ
れ送るものである。
【0021】また、機能部11に備わる表示処理部22
は、編集処理部で編集した前記送信メッセージデータお
よび受信メッセージデータを表示部21にいつ出力する
かを制御するものである。具体的には、前記送信メッセ
ージデータおよび受信メッセージデータをリアルタイム
で(編集処理部23での処理が介在するが)表示部21
に出力するか、または、記憶部19に記憶させた前記送
信メッセージデータおよび受信メッセージデータを必要
に応じ出力部に出力するものである。
【0022】次に、この出願の第一発明の試験方法の実
施例を、試験装置10の動作の説明と共に、行なう。な
おこの説明を、いままで参照していた図1〜図5に加
え、図6〜図11をも参照して行なう。ここで、図6は
試験用のメッセージ通信用の情報(試験用の情報と略称
することもある。)を作成する手順の概略を示した図、
図7は試験用の情報を作成する手順のうちの送受信メッ
セージ型データの作成手順を示した図、図8は試験用の
情報を作成する手順のうちの送信メッセージデータの作
成手順を示した図、図9は試験用の情報を作成する手順
のうちのシーケンスデータの作成手順を示した図であ
る。また、図10および図11は試験の手順を示した図
である。
【0023】先ず、試験用のメッセージ通信用の情報の
作成に当たり、通信情報作成部12は、表示部21に、
オペレータに対する示唆として、送受信メッセージ型デ
ータ、送信メッセージデータおよびシーケンスデータの
うちのいずれのデータを作成したいかのメッセージを表
示する。オペレータはこれに応じ、作成したい試験デー
タを選択する信号をキーボード24から入力する(図6
のステップS1)。ただし、この実施例では、送受信メ
ッセージ型データ、送信メッセージデータおよびシーケ
ンスデータの順にいずれかを選択する。通信情報作成部
12はこの入力から、作成する試験データを判定し(図
6のステップS2)、そして選択されたデータを作成す
る(図6のステップS3〜S5。詳細は後に説明す
る。)。一つの試験データの作成が終了すると、試験デ
ータの作成を終了するか否かのメッセージを、通信情報
作成部12は表示部21に表示する。オペレータはそれ
に対する応答をキーボードから入力する。試験データの
作成を続行する場合はステップS1へ戻り、そうでない
場合は試験データ作成処理を終了する(ステップS
8)。試験データ作成処理が終了すると、試験動作の処
理に移るが、ここでは、上述において説明を省略した各
試験データの作成処理について先ず説明し、その後に、
試験動作の処理を説明する。
【0024】はじめに送受信メッセージ型データの作成
処理を説明する。オペレータがキーボードから入力する
データに基づき、通信情報作成部12は、メッセージ型
名称、メッセージ型番号それぞれを先ず設定する(図7
のステップS1)。次に、通信情報作成部12は、デー
タサイズ(例えばバイト数など)、データ種別(例え
ば、10進、16進など)、名称のいずれかの構成要素
を、オペレータがキーボードから入力するデータに基づ
き、設定する(図7のステップS2)。通信情報作成部
12は、全ての構成要素の設定が終了したか否かの判定
をする(図7のステップS3)。設定処理を続行する場
合はステップS2へ戻り、そうでない場合は作成した送
受信メッセージ型データを第1のファイル13に格納す
る(図7のステップS4)。これで、送受信メッセージ
型データの作成が終了する。作成された送受信メッセー
ジ型データは、既に説明したように、この実施例では、
図2(B)〜(D)のようなものとなる。
【0025】次に、図6のステップS2において送信メ
ッセージデータの作成処理が選択されると、先ずオペレ
ータにより送受信メッセージ型番号が選択される(図8
のステップS1)。通信情報作成部12は、上記選択さ
れた型番号に対応する送受信メッセージ型データを第1
のファイル13から、読み出す(図8のステップS
2)。次に、通信情報作成部12は、送信メッセージデ
ータの構成要素(データサイズなど(図4(A)参
照))を、オペレータがキーボードから入力するデータ
に基づき、設定する(図8のステップS3)。通信情報
作成部12は、全ての構成要素の設定が終了したか否か
の判定をする(図8のステップS4)。設定処理を続行
する場合はステップS3へ戻り、そうでない場合は作成
した送信メッセージデータを第2のファイル14に格納
する(図8のステップS5)。これで、送信メッセージ
データの作成が終了する。作成された送信メッセージデ
ータは、既に説明したように、この実施例では、図4
(B)、(C)のようなものとなる。
【0026】次に、図6のステップS2においてシーケ
ンスデータの作成処理が選択されると、オペレータがキ
ーボードから入力するデータに基づき、通信情報作成部
12は、シーケンスデータ名称、シーケンスデータ番号
それぞれを設定する(図9のステップS1)。次に、オ
ペレータは動作種別(すなわち送信か受信か)および送
受信メッセージ型番号を選択する(図9のステップS
2)。通信情報作成部12は、このオペレータからの入
力により動作種別を判定する(図9のステップS3)。
動作種別が受信動作と判定された場合すなわち試験対象
オブジェクトから返送されてくるメッセージデータを試
験装置10が受ける場合は、試験目的に応じた受信先
(試験装置10内に仮想したオブジェクトのうちの所定
のもの)を設定する(図9のステップS4)。一方、動
作種別が送信動作と判定された場合すなわち試験対象オ
ブジェクトに対し試験装置10が試験に応じたメッセー
ジを送る場合、通信情報作成部12は送信メッセージデ
ータ番号、この例では図4の(B)または(C)のいず
れかを選択する(図9のステップS5)。さらに、試験
対象プログラムのうちの試験装置10からメッセージを
送る送信先オブジェクトを設定する(図9のステップS
6)。通信情報作成部12は、全ての構成要素の設定が
終了したか否かの判定をする(図9のステップS7)。
設定処理を続行する場合はステップS3へ戻り、そうで
ない場合は作成した送信メッセージデータを第3のファ
イル15に格納する(図9のステップS85)。これ
で、シーケンスデータの作成が終了する。作成されたシ
ーケンスデータは、既に説明したように、この実施例で
は、図5(B)のようなものとなる。
【0027】次に、上記で作成した試験用のメッセージ
通信の情報を使用した試験方法の例を説明する。
【0028】キーボード24からシーケンス制御部20
を起動すると、シーケンス制御部20は第3のファイル
15に記憶させておいたシーケンスデータを選択しこれ
を読み出す(図10のステップS1、ステップS2)。
次に、シーケンス番号を1にする(図10のステップS
3)。このシーケンス番号での試験内容の動作種別が送
信か受信かを判定する(図10のステップS4)。この
判定において、送信動作すなわち試験装置10が試験対
象のプログラム30における試験対象のオブジェクトに
対しメッセージを送る動作と判定された場合、第3のフ
ァイル15から送信先を読み出し(図10のステップS
5)、さらに第2のファイル14から送信メッセージデ
ータを読み出し(図10のステップS6)、そして、送
受信部16の送信処理部17がこの送信メッセージデー
タを試験対象のプログラム30の送信先オブジェクトに
送信する(図10のステップS7)。一方、この判定に
おいて、受信動作すなわち試験対象のプログラム30に
おける試験対象のオブジェクトから返送されたメッセー
ジを試験装置10が受ける動作と判定された場合、第3
のファイル15から受信先を読み出し(図10のステッ
プS8)、そして、試験装置10は試験対象のプログラ
ムから送られたメッセージを受信する(図10のステッ
プS9)。なお、試験対象のオブジェクトはそれに予定
されている動作に従った振る舞いを行ない多数のオブジ
ェクトに対しメッセージを発し、そして、試験対象のオ
ブジェクトが試験目的に沿った正常動作をしているなら
当然に試験装置10内に仮想したオブジェクトのうちの
所定のオブジェクト(シーケンスデータ中に書かれてい
るオブジェクト)に予定のメッセージが送られてくる。
したがって、試験対象オブジェクトが正常動作している
場合は、試験装置10は、図10のステップS8で設定
された受信先すなわち試験装置10内に仮想した受信先
オブジェクトに試験対象オブジェクトから返送されるこ
のメッセージのみを受信することになる。
【0029】試験装置10が受信動作にしろ送信動作に
しろその動作が終了したら、送信の場合は送信したメッ
セージデータについて、また、受信の場合は受信したメ
ッセージデータについて参照をし、これが予め定めた試
験用のメッセージ通信の情報通り授受されているかによ
り試験対象のプログラムの正常性を判断する。この参照
はこの実施例では次の様に行なう。先ず、第1のファイ
ル13から、送受信メッセージ型データを読み出す(図
11のステップS10)。次に、この読み出した送受信
メッセージ型データに対応するように、送信の場合は送
信したメッセージデータを、受信の場合は受信したメッ
セージデータを編集する(図11のステップS11)。
この編集したメッセージデータを記憶部19に格納する
(図11のステップS12)。またこの場合は、この編
集したメッセージデータを表示部21に表示する(図1
1のステップS12)。すなわち、送受信の状態をリア
ルタイムに表示部21に表示して試験の状態を参照す
る。もちろん、記憶部19に格納してある編集したメッ
セージデータを、1つの試験が完了した後に表示部21
に表示するようにして試験の状態を参照し、これにより
試験対象のプログラムの正常性を判定しても良い。
【0030】次に、シーケンス番号に1を加え(図11
のステップS13)、そして、シーケンス番号がEND
か否かを判定する(図11のステップS14)。次のシ
ーケンス番号がある場合、すなわち試験用の情報がある
場合は、図10のステップS4に戻りステップS5〜S
14の一連の処理を繰り返す。一方、次のシーケンス番
号がない場合、すなわちシーケンス番号がENDの場
合、今度は、試験を終了するか否かの判定がなされる
(図11のステップS15)。試験を終了しない場合
(例えば別の試験が用意されている場合等)は、図10
のステップS1からの処理を再び実行する。このような
手順により、試験対象のプログラム30に対する試験を
行なうことができる。
【0031】上述の説明から明らかな様に、出力部この
場合は表示部21に出力した結果を参照することによ
り、予め定めた試験用のメッセージ通信用の情報の範囲
についての、オブジェクト間に送信されたメッセージが
明らかになり、然も、受信タイミングとの対応関係を明
らかにすることが可能となる。したがって、予め定めた
試験用の情報の範囲についての、複数のオブジェクト間
におけるメッセージ通信動作の把握(具体的にはメッセ
ージ通信の正常性、各メッセージの内容、メッセージの
紛失の有無)を含めた当該試験対象プログラムの正常性
の試験を、試験対象のプログラムの動作に影響を与える
ことなく、行なえる。
【0032】上述においては、この出願のオブジェクト
指向プログラムの試験方法および試験装置の実施例につ
いて説明したが、これら発明は上述の実施例に限られな
い。例えば、上述の実施例では出力部を表示部としたが
プリンタ等他のものでも良い。また、入力部は例えば所
定のテーブルおよびマウスで構成した入力手段等他の好
適なものでも良い。
【0033】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
出願の第一発明のオブジェクト指向プログラムの試験方
法によれば、試験用のメッセージ通信の情報を予め作成
し、この情報に従い、試験対象のオブジェクトに対し前
記試験用のメッセージ通信の情報に含まれているメッセ
ージデータを送信し、および試験対象のオブジェクトか
ら返送されてくるメッセージデータを受信する。そし
て、これら送信したメッセージデータおよび受信したメ
ッセージデータを参照することで試験対象のプログラム
の正常性を判断する。このため、予め定めたメッセージ
通信の情報の範囲についての、メッセージ通信の正常
性、各メッセージの内容、メッセージの紛失の有無を含
めた当該試験対象プログラムの正常性の試験を、試験対
象のプログラクの動作に影響を与えることなく、行なえ
る。また、予め定めた試験用のメッセージ通信の情報に
従い試験をするため不要な検証データまで収集されるこ
とがないので、例えば業務プログラムの開発におけるデ
バッグ作業に際して、当該プログラムの不具合個所の絞
り込みの工程の効率を高めることが出来る。また、第二
発明の試験装置によれば、第一発明を容易に実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の試験装置の説明図である。
【図2】(A)〜(D)は送受信メッセージ型データの
説明図である。
【図3】試験用のメッセージ通信例を示した図である。
【図4】(A)〜(C)は、送信メッセージデータの説
明図である。
【図5】(A)および(B)はシーケンスデータの説明
図である。
【図6】試験用の情報(試験用のメッセージ通信の情
報)の作成手順の全体図である。
【図7】送受信メッセージ型データの作成手順を示した
図である。
【図8】送信メッセージデータの作成手順を示した図で
ある。
【図9】シーケンスデータの作成手順を示した図であ
る。
【図10】試験方法の手順の説明図(その1)である。
【図11】試験方法の手順の説明図(その2)であり図
10に続く説明図である。
【符号の説明】
10:実施例の試験装置 12:通信情報作成部 16:送受信部 19:記憶部 20:シーケンス制御部 21:出力部(表示部) 22:出力処理部(表示処理部) 24:入力部(キーボード)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オブジェクト指向言語で記述されたプロ
    グラムの正常性を試験するに当たり、 試験対象のプログラムにおける試験対象の1または複数
    のオブジェクトに対する試験用のメッセージ通信の情報
    を予め作成し、 該試験用のメッセージ通信の情報に従い、前記1または
    複数のオブジェクトに対し前記試験用のメッセージ通信
    の情報に含まれているメッセージデータを送信し、およ
    び前記1または複数のオブジェクトから返送されてくる
    メッセージデータを受信し、 前記送信したメッセージデータおよび受信したメッセー
    ジデータを参照することで試験対象のプログラムの正常
    性を判断することを特徴とするオブジェクト指向プログ
    ラムの試験方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオブジェクト指向プロ
    グラムの試験方法において、 前記送信したメッセージデータおよび受信したメッセー
    ジデータの参照は、 これらデータをリアルタイムで出力部に出力すること、
    および、これらデータを保存し必要に応じ出力部に出力
    することの一方または双方により、行なうことを特徴と
    するオブジェクト指向プログラムの試験方法。
  3. 【請求項3】 オブジェクト指向言語で記述されたプロ
    グラムの正常性を試験するための試験装置であって、 試験対象のプログラムにおける試験対象の1または複数
    のオブジェクトに対する試験用のメッセージ通信の情報
    を作成する通信情報作成部と、 前記1または複数のオブジェクトに対し前記試験用のメ
    ッセージ通信の情報に含まれているメッセージデータを
    送信し、および前記1または複数のオブジェクトから返
    送されてくるメッセージデータを受信する送受信部と、 前記送信したメッセージデータおよび受信したメッセー
    ジデータを記憶する記憶部と、 前記送受信部での送信・受信動作および前記記憶部への
    データ記憶動作を、前記試験用のメッセージ通信の情報
    に従い制御するシーケンス制御部と、 前記送信したメッセージデータおよび受信したメッセー
    ジデータを出力する出力部と、 前記出力部に対し前記送信したメッセージデータおよび
    受信したメッセージデータをリアルタイムで出力する
    か、または、前記記憶部から必要に応じ出力するかを制
    御する出力処理部とを具えたことを特徴とするオブジェ
    クト指向プログラムの試験装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100301630B1 (ko) * 1998-04-01 2001-10-29 가네꼬 히사시 소프트웨어개발툴들간의 인터페이스평가장치 및 소프트웨어개발툴들간의 인터페이스평가용 소프트웨어를 저장하는 기록매체
JP2007026306A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Nec Corp プログラムテスト装置、方法、及び、プログラム

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