JPH082631B2 - 印刷機 - Google Patents

印刷機

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JPH082631B2
JPH082631B2 JP5989788A JP5989788A JPH082631B2 JP H082631 B2 JPH082631 B2 JP H082631B2 JP 5989788 A JP5989788 A JP 5989788A JP 5989788 A JP5989788 A JP 5989788A JP H082631 B2 JPH082631 B2 JP H082631B2
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高英 佐藤
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佐々木硝子株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は円柱状、角柱状等の柱状形状を有する、例え
ばコップ等の外周面や皿等の平面に多色印刷を行う印刷
機に関するものである。
[従来の技術] 一般に、この種の印刷機としては、例えば垂直軸を軸
心として間欠回転する円板状のワークテーブルの外周部
に、被印刷物(以下円筒状のコップを例にして説明す
る)の一端部を把持してコップを水平にかつ放射方向外
方に向けて保持するコップホルダーを複数固定し、さら
にこのワークテーブルの周囲に印刷スクリーンを水平に
配置した印刷ステーションを複数配置するとともに、コ
ップをコップホルダーに供給するコップ供給ステーショ
ンと、印刷が終了したコップをコップホルダーから取っ
て搬送コンベア等に送り出すコップ搬出ステーションを
配置し、ワークテーブルを間欠回転させてコップホルダ
ーにより保持されたコップを順次印刷ステーションに移
動させ、夫々の印刷ステーションにおいてコップの外周
面に異なった色で絵、模様、数字等を印刷するようにし
たものがある。そして、この印刷スクリーンはコップの
外面に接した状態で水平に移動しながら固定のスキージ
によりコップの外周面に印刷を行うようになっており、
またコップホルダーは回転自在な水平回転軸の先端部に
コップの一端部を把持するチャックが取付けられてい
て、印刷スクリーンの移動速度とコップの回転速度とを
同期させるために、印刷スクリーンにラックを設けると
ともにコップホルダーの水平回転軸にこのラックと噛合
う小ギアを設けている。
また、印刷スクリーンは全体的に上下移動可能に構成
され、印刷工程の終了後に上昇してラックと小ギアとの
噛合を外し、コップを次の印刷ステーションに移動させ
ることができるようにしている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、このような印刷機においていくつかの欠点
が指摘されている。
第1の欠点は、各印刷ステーションにコップホルダー
が移動する毎に、印刷スクリーンのラックとコップホル
ダーの小ギアとを噛合せるため、ラックと小ギアとの噛
合初期位置にずれが生じると、重ね合わされた像にブレ
が生じるので、この噛合初期位置の位置調整を全ての印
刷スクリーンに対して行う必要があり、この噛合初期位
置の調整にはある程度の経験を必要とし、しかも調整時
間がかかるという点である。
第2の欠点は、コップホルダーが移動する毎に印刷ス
テーションにおけるコップの印刷開始位置を各印刷ステ
ーションにおいて同じ位置にしておかないと、重ね合さ
れた像にブレが生じることから、各印刷ステーションお
けるコップの印刷開始位置を一定に位置決めするための
戻し機構をホルダー等に必要とし、この機構の調整に時
間がかかるという点である。
第3の欠点は、印刷の際に印刷スクリーンの移動速度
とコップの回転速度を同期させるために印刷スクリーン
のラックにコップホルダーの小ギアを噛合せ、小ギアの
1回転でコップを1回転させて印刷を行うようにしてい
るので、小ギアの直径をコップの直径に合せておく必要
があることからコップの径毎に多数の小ギアを用意して
おかなければならず、しかも、コップの径が変更される
とその都度の小ギアの交換作業を行なわなければならな
いという点である。
[発明の目的] 本発明は、このような従来の欠点に着目してなされた
もので、コップ等の被印刷物の径が変更されても別に歯
車等を用意することなく簡単な調整で正しい印刷が行
え、しかも各印刷ステーションにおける被印刷物の印刷
開始位置を何らの調整作業を要することなく常に同一位
置とすることができ、また多種類の被印刷物に多色印刷
ができる印刷機を提供することを目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明の目的を達成するための要旨とするところは、
水平平面上を間欠回転移動する被印刷物の停止位置で、
被印刷物の上方に配置された印刷スクリーンを昇降可能
なスキージにより被印刷物に押し当てて、印刷を行う印
刷機であって、共通な鉛直方向の軸心を回転の中心とし
て上下に隔設された上、中、下3個の回転体と、該上、
下の各回転体を同期して往復回転させ、かつ該上、下の
各回転体の回転量を個々に可変とした駆動手段と、印刷
工程終了後に該中回転体を所定の割出し数に応じた割出
し角度分づつ一方向に間欠回転させる間欠回転駆動手段
と、該上回転体の往復回転が伝達され印刷スクリーンを
水平平面上で往復移動させる印刷スクリーン毎に設けら
れた第1の伝達手段と、被印刷物を保持する被印刷物保
持手段を有し、該下回転体の往復回転が伝達され被印刷
物を往復回転させる該割出し角度づつ該中回転体の周方
向に沿って設けられた第2の伝達手段とを備え、該第1
の伝達手段と該第2の伝達手段は該印刷スクリーンの移
動速度と被印刷物の周速とを等しくするように設定さ
れ、また第2の伝達手段は該中回転体が間欠移動後に被
印刷物の回転移動位置を元の位置とするように設定され
ていることを特徴とする印刷機にある。
[発明の実施例] 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は実施例の基本的構成を示す概略図である。
図中、1は出力軸1−0に連結される回転半径可変の
第1クランク1−1と、回転半径可変の第2クランク1
−2が180゜の回転位相差を有する往復直線運動機構
で、第1クランク1−1の回転運動を直線移動自在の第
1スライドプレート1−3を介して往復直線運動に変換
し、また第2クランク1−2の回転運動を直線移動自在
の第2スライドプレート1−4を介して第1スライドプ
レート1−3と逆位相の往復直線運動に変換する。
2は垂直方向の軸心lを中心として自由回転可能な第
1自由回転体で、下部外周部にその全周に渡り第1大ベ
ベルギア2−1が固定され、上部外周部にその全周に渡
り第1大ギア2−2が固定されている。この第1自由回
転体2は、第1スライドプレート1−3から延びる第1
連結シャフト3−1の先端部に取付けられた第1ラック
3−2に第1大ギア2−2が噛合い、第1連結シャフト
3−1の往復直線運動を駆動力として往復回転運動す
る。
4は第1自由回転体2の下方に位置し、軸心lを中心
として自由回転可能な第2自由回転体で、上部外周部に
その全周に渡り第2大ベベルギア4−1が固定され、下
部外周部にその全周に渡り第2大ギア4−2が固定され
ている。この第2自由回転体4は第2スライドプレート
1−4から延びる第2連結シャフト3−3の先端部に取
付けられた第2ラック3−4に第2大ギア4−2が噛合
い、第2連結シャフト3−3の往復直線運動を駆動力と
して第1自由回転体2の回転方向と同方向に同時に往復
回転運動する。
5は出力軸5−1を、割出し数をn(n≧2)とする
と、360゜/nの角度(以下割出し角度と称す)で矢印方
向に間欠回転させるインデックス装置で、往復直線運動
機構1の第1、第2クランク1−1および1−2が前半
の半回転中では出力軸5−1を停止させ、後半の半回転
で割出し角度だけ出力軸5−1を回転させる。
6はインデックステーブルで、第1自由回転体2と第
2自由回転体4との間に配置され、インデックス装置5
の出力時5−1に固定されて矢印方向に割出し角度づつ
間欠回転する。
このインデックステーブル6には割出し数nと同数の
ワークホルダー7が割出し角度と同じ角度を有して取付
けられている。
ワークホルダー7は放射方向に向けて延びる回転自在
な水平回転軸7−1を有し、この水平回転軸7−1の一
端部に第2自由回転体4の第2大ベベルギア4−1と噛
合う第2小ベベルギア7−2が固定され、さらにこの水
平回転軸7−1の他端部に被印刷物8を取外し可能に水
平に保持する保持手段が設けられている。
9は軸心lを中心とする同一円周上にm個固定配置さ
れた印刷ステーションで印刷スクリーン9−1が被印刷
物8の上方に配置されている。この印刷ステーション9
は、インデックステーブル6が間欠回転して停止したと
きにおける被印刷物8の停止位置に配置されていて、被
印刷物8のワークホルダー7への供給を行う被印刷物供
給ステーションと、印刷を終了した被印刷物8をワーク
ホルダー7から取り出して搬送コンベア等に搬出させる
ための被印刷物搬出ステーションとを設ける必要性(双
方のステーションを共用することも可)から、この2つ
の被印刷物供給、搬出ステーションの配置位置を差し引
いて1≦m≦n−1の範囲で設けることが可能である。
また、この印刷ステーション9の印刷スクリーン9−1
はワークホルダー7の水平回転軸7−1と直交する水平
方向に移動自在に支持されていて、固定テーブル10から
昇降可能に垂下されたスキージ9−2により被印刷物8
に押し付けられながら水平移動する。
11は固定テーブル10に固定された印刷スクリーン駆動
機構で、放射方向に延びる回転自在な水平回転軸11−1
を有し、この水平回転軸11−1の一端部に第1自由回転
体2の第1大ベベルギア2−1と噛合う第1小ベベルギ
ア11−2が固定され、さらにこの水平回転軸11−1の他
端部に第3小ギア11−3が固定されている。
この第3小ギア11−3は、印刷スクリーン9−1の移
動方向に沿って印刷スクリーン9−1に一体的に取付け
られたラック9−3と噛合い、この印刷スクリーン9−
1を往復移動させる。
以上が本実施例の構造であるが、次にその動作を説明
する。
往復直線運動機構1を駆動し、出力軸1−0を矢印で
示す(+)方向に回転させると、第1スライドプレート
1−3は(+)方向に、第2スライドプレート1−4も
(+)方向に直線移動を同時に開始し、第1自由回転体
2と第2自由回転体4とを夫々同方向の(+)方向に回
転させる。
第1自由回転体2の(+)方向回転で、印刷スクリー
ン9−1が(+)方向に水平移動を開始し、一方第2自
由回転体4の(+)方向回転で被印刷物8も印刷スクリ
ーン9−1の移動方向と同方向となる(+)方向に回転
し、スキージ9−2により回転する被印刷物8の外周面
に印刷が行われる。印刷インクとしては、有機絵具、セ
ラミックカラー、熱可塑性絵具等のように常温で硬化す
るものや、紫外線硬化絵具のように塗布後に紫外線の照
射により硬化するものが用いられる。
出力軸1−0が0゜から(+)方向に180゜まで回転
する間の印刷スクリーン9−1の移動は、 第1クランク1−1の回転半径:R1 第1スライドプレート1−3のストローク:S1 第1自由回転体2の第1大ギア2−2のP.C.D:D10 第1自由回転体2の第1大ベベルギア2−1のP.C.D:D
11 印刷スクリーン駆動機構11の第1小ベベルギア11−2の
P.C.D:D12 印刷スクリーン駆動機構11の第3小ギア11−3のP.C.D:
D13 とすると、 S1=2×R1 …… 第1スライドプレート1−3のストロークS1による第1
大ギア2−2の回転角をθ(rad)とすると、 となる。
また、第1小ベベルギア11−2の回転角をθ′(ra
d)とすると、第1大ベベルギア2−1の回転角は第1
大ギア2−2の回転角と等しいから、 となる。
ここで、印刷スクリーン9−1の移動量をst1とする
と、第3小ギア11−3と第1小ベベルギア11−2とが水
平回転軸11−1に同軸に固定されていて、第3小ギア11
−3もθ′だけ回転するので、 となり、 上記、、、式から、 で与えられる。
一方、出力軸1−0が0゜から(+)方向に180゜ま
で回転する間の被印刷物8の回転量(移動量)は、 第2クランク1−2の回転半径:R2 2スライドプレート1−4のストローク:S2 第2自由回転体4の第2大ギア4−2のP.C.D:D20 第2自由回転体4の第2大ベベルギア4−1のP.C.D:D
21 インデックス装置5の分割数:n ワークホルダー7の第2小ベベルギア7−2の 被印刷物8の外径:D とすると、 S2=2×R2 …… となり、 第2スライドプレート1−4のストロークS2による第2
大ギア4−2の回転角をθ(rad)とすると、 となる。
また、第2小ベベルギア7−2の回転角をθ′(ra
d)とすると、第2大ベベルギア4−1の回転角は第2
大ギア4−1と等しいから、 となる。
ここで、ワークホルダー7の水平回転軸7−1の回転
により生じる被印刷物8の外周上の移動量をst2とする
と、第2小ベベルギア7−2と水平回転軸7−1を同軸
として取付けられている被印刷物の保持手段および被印
刷物8もθ′だけ回転するので、 となり、 上記、、、式より で与えられる。
以上のことから、出力軸1−0の(+)方向における
前半の半回転において、印刷スクリーン9−1と被印刷
物8は夫々(+)方向に移動することになり、印刷スク
リーン9−1の移動量st1と被印刷物8の外周上の移動
量st2とが等しくなるように第1クランク1−1、第2
クランク1−2の回転半径が設定される。
すなわち、 st1=st2 …… とすると、 式に式、式を代入すると、 となる。
式において、“n,D10,D11,D12,D13,D20"が機械設計
時に予め決定された定数であるから、被印刷物8の外径
(D)が決まれば、R1とR2との比が決まり、被印刷物8
の外径(D)とある図柄を印刷するために必要なスクリ
ーンストローク(st1)が決定されると、式よりR1
決まり、式よりR2が決まる。したがって被印刷物8の
外周の移動距離と印刷スクリーン9−1の移動量が等し
くなり、しかも第1クランク1−1と第2クランク1−
2は同軸上にあり移動時間が等しいので、被印刷物8の
外周の移動(回転)速度とスクリーン9−1の移動速度
が等しくなり、正しい印刷ができることとなる。このこ
とから、被印刷物8の径が変更されても第1、第2クラ
ンクの回転半径の調節だけで被印刷物8の印刷が行え
る。
次いで往復直線運動機構1の出力軸1−0が(+)方
向に180゜から360゜まで回転すると、第1スライドプレ
ート1−3および第2スラドプレート1−4が夫々
(−)方向に向けて移動を開始するとともに、インデッ
クス装置5の出力軸5−1が所定の割出し角度分だけ矢
印方向に回転を開始する。
第1スライドプレート1−3が(−)方向に移動する
と、第1自由回転体2が今度は逆に(−)方向に回転す
るので、印刷スクリーン9−1が(−)方向に距離st1
移動して元の印刷開始位置に戻る。
また、第2スライドプレート1−4が(−)方向に移
動すると、第2自由回転体4も第1自由回転体2と同様
に(−)方向に回転するので、被印刷物8が(−)方向
にθ′(rad)回転し、外周上の移動距離も(−)方
向にst2となる。
一方、インデックス軸5−1の回動によりインデック
ステーブル6がこのインデックス軸5−1を中心として
回動し、ワークホルダー7に保持された被印刷物8が所
定の割出し角度分水平移動する。
その際、ワークホルダー7の第2小ベベルギア7−2
は第2自由回転体4の第2大ベベルギア4−1に噛合っ
ているので、第2小ベベルギア7−2は(+)方向に回
転する事になり、被印刷物8も同量(+)方向に回転す
る。
すなわち、インデックス軸5−2の回動により、第2
小ベベルギア7−2は第2大ベベルギア4−1の回りを 回転しながら移動する事になり、その回転角をθ(ra
d)とすると、 となる。
つまり、インデックス軸5−1の回転により、被印刷
物8は(+)方向に1回転することとなる。
したがって、被印刷物8は、第2スライドプレート1
−4の(−)方向移動による回転と、インデックス軸5
−1の回転とを同時に受けることになり、その後半の回
転角をθ(rad)とすると、 θ=−θ′+θ =−θ′+2π …… となり、また前半の回転角はθ′だから総回転角θ
(rad)は、 θ=θ′+θ =2π …… となる。
このことから、往復直線運動機構1の出力軸1−0の
後半の半回転において、印刷スクリーン9−1は元の印
刷開始位置に戻り、また被印刷物8は次のセクションに
移動するとともに1回転して印刷のスタート位置が前セ
クションにおける印刷のスタート位置と同位置となり、
この動作を連続的行うことにより設定した印刷ステーシ
ョンの数だけ多色印刷が行えることとなる。
第2図は第1図に示した実施例の具体例を示してい
る。
本実施例では、往復直線運動機構1およびインデック
ス装置5を同一の駆動源により駆動するようにしてお
り、変速モータ12の回転がタイミングベルト13aを介し
てクラッチ機構およびブレーキ機構を備えたクラッチ&
ブレーキユニット14に伝達される。このクラッチ&ブレ
ーキユニット14は、その出力軸の両端部に夫々プーリ14
a,14bが固定されていて、一方のプーリ14aはタイミング
ベルト13bを介して往復直線運動機構1の減速機1−5
に連結され、他方のプーリ14bはタイミングベルト13c,1
3d等を介してインデックス装置5の減速機5−2に連結
されている。
往復直線運動機構1の減速機1−5は、同一軸線上に
一対の出力軸1−0,1−0を有し、これら各出力軸1−
0,1−0の軸端に第1クランク1−1と第2クランク1
−2がそのクランク長を調整可能に取付けられている。
第1クランク1−1および第2クランク1−2の先端部
には夫々カムフオロワー1−1a,1−2aが設けられてい
て、スライドプレート1−3,1−4に夫々上下方向に形
成されたカム溝1−3a,1−4aにカムフオロワー1−1a,1
−2aが摺動自在に嵌合している。
第1スライドプレート1−3および第2スライドプレ
ート1−4は、夫々に上下配置されたスライドレール1
−6に摺動自在に取付けられ、スライドレール1−6の
長さ方向に沿って直線移動する。
第1スライドプレート1−3の往復直線運動を第1自
由回転体2に伝達する第1連結シャフト3−1は、一端
が第1スライドプレート1−3に固定され、他端はリニ
アベアリング3−11のスライドレール3−12に固定され
ている。このリニアベアリング3−11は固定テーブル10
に固定されるブラケット3−13に固定され、またスライ
ドプレート3−12には第1自由回転体2の第1大ギア2
−2に噛合う第1ラック3−2が固定されていて、第1
連結シャフト3−1の往復直線ストロークを滑らかに第
1自由回転体2の往復回転運動に変換する。
また、第2スライドプレート1−4の往復直線運動を
第2自由回転体4に伝達する第2連結シャフト3−3
は、一端が第2スライドプレート1−4に固定され、他
端は上記した第1連結シャフト3−1と同様にして第2
ラック3−4が第2自由回転体4の第2大ギア4−2に
噛合っていて、リニアベアリング3−11′を固定するブ
ラケット3−13′は装置本体に固定されている。
一方、インデックス装置5は、垂直方向の軸心lを中
心として回転するドーナツ状の出力軸(以下インデック
ス軸と称す)5−1の内側に中空の固定軸5−3が設け
られていて、インデックス軸5−1にはインデックステ
ーブル6に固定される中空円筒状のインデックス支柱20
が固定され、固定軸5−3には固定テーブル10に固定さ
れる中空円筒状の固定支柱21が該インデックス支柱20に
内装されるようにして固定されている。
固定テーブル10、第1自由回転体2、インデックステ
ーブル6および第2自由回転体4は、第3図に示すよう
に組合されている。
固定テーブル10は固定支柱21の上端部にボルトにより
固定され、固定テーブル10のスリーブ10aの外周に第1
自由回転体2が軸受部材22を介して軸方向(上下方向)
移動不能かつ回転自在に取付けられている。
インデックス支柱20は固定支柱21に非接触状態に外装
されていて、上端部にインデックステーブル6がボルト
により固定されている。そして、このインデックス支柱
20の外周に第2自由回転体4が軸受部材23を介して軸方
向移動不能かつ回転自在に取付けられている。
また、第1自由回転体2とインデックステーブル6と
の間の固定支柱21の回りには、後記する各ワークホルダ
ー7の被印刷物8を保持する吸引式チャックにバキュー
ムおよびエアーの供給を行うための空気分配器24が配置
されている。この空気分配器24は、円環状に形成された
上デストリビュータ25とこの上デストリビュータ25に回
転自在に密嵌合する円環状に形成された段付状の下デス
トリビュータ26とから構成され、上デストリビュータ25
は下向きのばね力を有する押圧機構27を介して固定支柱
21に固定され、また下デストリビュータ26はインデック
ステーブル6に固定されている。これら上下のデストリ
ビュータ25,26には、夫々その側端面から軸心に向けて
割出し数nと同数の有底の空気分配穴28,29が設けられ
るとともに、各上空気分配穴28には同一円周上に下向き
の連通孔28aが穿設され、また各空気分配穴29には該連
通孔28aと同一円周上に上向きに連通孔29aが穿設され、
インデックステーブル6が各割出し位置に停止した状態
で上空気分配穴28の連通孔28aと下空気分配穴29の連通
孔29aとが整合して上下の空気分配穴28,29が夫々連通す
るようになっている。
また、上デストリビュータ25の下面には、搬出ステー
ションに対応する上空気分配孔28を除く他の上空気分配
孔28に連通する平面馬蹄形に形成された凹溝(不図示)
が設けられ、インデックステーブル6の回転時でも下デ
ストリビュータ26に対するバキユームが切れないように
している。この凹溝を設けることで各ステーション毎に
上空気分配孔28を設ける必要はないが、被印刷物がワー
クホルダーから取れてバキュームがリークした場合、他
の被印刷物も取れる虞があるので、本実施例では全ての
セクション毎に上空気分配孔28を設け、バキュームのリ
ークによる影響が出ないようにしている。
各上空気分配穴28には一端側が後記する空気ユニット
に夫々接続された空気管30が接続され、また、各下空気
分配穴29には一端側がワークホルダーに接続された空気
管31が接続されている。
前記空気ユニットに接続される空気管30は、固定支柱
21内を通し、その側壁に穿設された小孔21aを通して各
上空気分配穴28に接続されるようになっていて被印刷物
搬出ステーションに対応する位置の上空気分配穴28に接
続される空気管30は圧縮空気が供給されるか又は大気に
開放され、他の空気管30にはバキュームが与えられるよ
うになっている。
ここで、上デストリビュータ25にバキューム及び圧縮
空気を供給する空気ユニットを、第7図に基づいて説明
する。バキュームポンプ100で得たバキュームをリザー
ブタンク101で貯えて安定したバキューム圧を得るよう
にしている。そして、リザーブタンク101に、搬出ステ
ーションに対応する上空気分配孔28−1を除く他の空気
分配孔28−2〜28−8に空気管30が直接に接続され、ま
た上空気分配孔28−1は手動弁102およびバキューム破
壊のための圧縮空気の流量を調整するスピードコントロ
ーラ103を介してリザーブタンク101に接続されている。
手動弁102には圧縮空気を供給するエアー源が供給さ
れ、被印刷物8が搬出位置に停止すると、該エアー源か
らの圧縮空気を上空気分配孔28−1に供給するように切
換えられて、ワークホルダー7の吸引式タックに吸引保
持されていた被印刷物8を取外すようになっている。ま
た、手動弁102により上空気分配孔28−1にバキューム
が供給されるようにしているのは、印刷機各部の調整時
に、この搬出位置に移動した被印刷物8をワークホルダ
ー7に取り付けておくためであるが、手動弁102を電磁
弁に代えて、圧縮空気を供給した後、バキュームを供給
するようにしておけば、この上空気分配孔28−1に対応
する位置で被印刷物の搬出と搬入とを行うことができ
る。その際、インデックステーブル6の停止時間が短い
と、ワークホルダー7から全ての印刷工程を終了した被
印刷物8を取外し、非印刷状態の被印刷物8をワークホ
ルダー7に供給するのが間に合わなくなる虞があるの
で、クラッチ&ブレーキユニット14を動作させて往復直
線運動機構1およびインデックス装置5の駆動を一旦停
止させておけばよく、このクラッチ&ブレーキユニット
14の動作および前記電磁弁の動作はマイクロコンピュー
タ等により制御することが可能で、被印刷物が搬入、搬
出位置に達したことを検出して該マイクロコンピュータ
にその検出信号を出力する方法としては、例えばインデ
ックス装置5にインデックス軸5−1の回転と同期して
回転するロータリ式のエンコーダ5−4を取付け、この
エンコーダ5−4からの信号を該マイクロコンピュータ
に出力させるようにすることが簡単な方法である。
ワークホルダー7は、第4図に示すように構成されて
いて、インデックステーブル6から下方に取付けられた
ブラケット7−3に水平回転軸7−1の軸受7−4と、
空気分配器24の下デストリビュータ26の下空気分配穴29
に接続され空気管31が接続される空気箱7−5とが取付
けられていて、この空気箱7−5は第4図(C)に示す
ように、水平方向に対し上下に傾斜可能に取付けられる
ようになってる。
水平回転軸7−1は、等速回転で大きな偏角を持たせ
ることができる例えばヘリカルカップリング7−6を介
して連結される第1軸7−7と第2軸7−8から構成さ
れ、第1軸7−7が軸受7−4に回転自在に軸承される
とともに、第2軸7−8が空気箱7−5をエアーシール
状態で貫通していて、第1軸7−7と第2軸7−8が軸
受7−4と空気箱7−5との間でヘリカルカップリング
7−6により軸方向を偏位可能に連結され、被印刷物
8′,8″の形状によりその外周面を水平とすることがで
きるようにしている。
水平回転軸7−1の第1軸7−7には、円筒状に形成
された一対の摩擦部材7−9、7−10からなる摩擦クラ
ッチが取付けられていて、一方の摩擦部材7−9は軸受
7−11を介して第1軸7−7に対して回転自在に取付け
られ、また他方の摩擦部材7−10は第1軸7−7に対し
て軸方向移動可能にスプライン結合し、コイルばね7−
12により他方の摩擦部材7−10が一方の摩擦部材7−9
に押付けられて双方の摩擦部材7−9、7−10が常時摩
擦接合している。そして、この一方の摩擦部材7−9に
第2自由回転体4の第2大ベベルギア4−1と噛合う第
2小ベベルギア7−2が固定されていて、第2自由回転
体4の往復回転を他方の摩擦部材7−10を介して第1軸
7−7に伝達し、ヘリカルカップリング7−6を介して
第2軸7−8に同方向に同回転速度の回転が伝達され
る。
摩擦クラッチの断続操作は、他方の摩擦部材7−10を
コイルばね7−12のばね力に抗して軸受7−4に向けて
移動させることにより行なっており、この摩擦クラッチ
の断続機構は、第4図(b)に示すように、他方の摩擦
部材7−10の外周に周方向に沿って形成された凹溝7−
10aに嵌合するベアリング7−13を先端部に設けた一対
のスタッド7−14と、軸受7−4から水平に延びる水平
バー7−4aの先端部に支軸7−15,7−15を支点として揺
動自在に取付けられるとともに該一対のスタッド7−14
が設けられたU字形状の枠体7−16と、この枠体7−16
の下端部に取付けられたカムフォロワー7−17とから構
成され、例えば装置本体に設けたカム板(不図示)にイ
ンデックステーブル6の回転によりカムフォロワー7−
17が案内されることにより枠体7−16が第4図(a)に
示す如く(−)方向に揺動し、スタッド7−14が他方の
摩擦部材7−10を軸受7−4側に移動させることによ
り、第2小ベベルギア7−2の回転が水平回転軸7−1
に伝達されるのを断つ。このカム板は必要に応じて設け
られ、例えば後記するように被印刷物8の特定位置にそ
の軸方向に沿って印刷する場合や、被印刷物供給ステー
ション、被印刷物搬出ステーションに対応する位置に設
けられて、被印刷物の供給および搬出が容易に行えるよ
うに回転を停止させる。
また、水平回転軸7−1の第2軸7−8は、先端部に
被印刷物8を水平に吸引保持する吸引式チャック7−18
が取外し可能に螺着されていて、先端部から軸方向後方
に向けて空気箱7−5と連通する孔部7−8aが穿設され
ている。
吸引式チャック7−18は、被印刷物8が例えばコップ
の場合、その開口端と当接する円板状の当接板7−19
と、該当接板7−19に貫通固定されて第2軸7−8に螺
着され両端開口の軸孔7−20aを有する取付軸7−20と
から構成され、コップ8内の空気が軸孔7−20a,孔部7
−8aおよび空気箱7−5を通して空気管31に吸引される
ことにより、コップ8が当接板7−19に吸引保持され
る。
なお被印刷物8は、片持支持状態で印刷されるが、印
刷時におけるスキージ9−2の印圧等により芯ぶれが生
じる場合があるので、第2図に示すように受けローラ32
により被印刷物8を回転自在に支持するのが望ましく、
インデックステーブル6の回転による被印刷物8の移動
に支障をきたさないように受けローラ32をシリンダー33
により上下動させるようにしており、シリンダーベース
34に取付けられたシリンダー33を支持台35に固定してい
る。なお、被印刷物8の支持は下からであるが、被印刷
物の軸方向等からであってもよい。
また、この支持台35には、吸引式チャック7−18が移
動して来る際に、被印刷物8がチャッキングされている
か否かを被印刷物8と接触して検出するためのマイクロ
スイッチ36等からなる被印刷物有無セン37が取付けられ
ていて、被印刷物が無いことを検出するとスキージ9−
2の降下を停止させ、印刷インキが印刷スクリーン9−
1から滲み出るのを防いでいる。
なお、本実施例では被印刷物8をコップとし、吸引式
チャック7−18でその開口端側から吸引保持するように
しているが、被印刷物の形状および印刷条件によっては
コップの底からチャックする場合もあり、このような場
合にはチャックの形状を、例えば椀状等にすればよく、
またエアシリンダー等の機械的メカニズムにより被印刷
物を保持するようにしてもよい。
印刷スクリーン駆動機構11は、固定テーブル10に取付
けた軸受11−4に、第1自由回転体2の第1大ベベルギ
ア2−1に噛合う第1小ベベルギア11−2と、印刷ステ
ーション9のラック9−3に噛合う第3小ギア11−3と
を両端部に固定した水平回転軸11−1を回転自在に軸承
させている。
印刷ステーション9は、印刷スクリーン部と、スキー
ジヘッドからなり、印刷スクリーン部は、平面ロ字形状
の枠体9−4に柄部9−5を一体的に取付けたスクリー
ンホルダー9−6と、このスクリーンホルダー9−6の
枠体9−4に上下方向および長さ方向等の任意方向に位
置調整可能な一対の吊具9−7を介して吊持される印刷
スクリーン9−1と、枠体9−4の前枠部材9−4aに固
定され第3小ギア11−3と噛合うリニアラック9−3
と、柄部9−5を摺動自在に支持してスクリーンホルダ
ー9−6の水平移動を案内するスライドスタンド9−8
とから構成され、スライドスタンド9−8は支持台35に
固定されている。
また、スキージヘッドは、スキージ9−2から上方に
延びるスキージロッド9−9を上下方向の長さおよびス
キージ9−2の向きを任意に調整可能に取付ける固定金
具9−10と、上下方向に延びるロッドに固定金具9−10
を取付けた第1シリンダー9−11と、固定テーブル10に
固定され該固定テーブル10の放射方向に延びるロッドに
第1シリンダー9−11を取付けた第2シリンダー9−12
とから構成されている。
そして、被印刷物8を回転させながらその全周に渡り
印刷を行う場合は、第2シリンダー9−12を停止させて
おき、第1シリンダー9−11を作動してスキージ9−2
を印刷スクリーン9−1に適当な印圧を持って押当て、
印刷スクリーン9−1を被印刷物8の外周面に押当て
る。
印刷スクリーン9−1は、被印刷物8の外周面に、例
えば2〜3mm離れてその上方に位置するように吊具9−
7により調整されている。
したがって、被印刷物8の移動の際に印刷スクリーン
9−1上のインクが被印刷物に誤って塗布されることは
ない。
ところで、被印刷物8の形状がその長さ方向に渡り一
様な径である場合には、被印刷物8の回転方向に印刷ス
クリーン9−1を水平移動させることにより正しい印刷
が行えるが、被印刷物8が截頭円錐形状であると、その
両端部の速度差から正しい印刷が行えないので、ワーク
ホルダー7の空気箱7−5を第4図(C)に示すように
傾斜させて被印刷物8′,8″の外周面を水平にし、さら
に第5図に示すように、印刷スクリーン部枠体9−4の
前枠部材9−4aに取付けるラックを曲率を持ったラック
9−3′にするとともに、柄部9−5を支点Pを中心と
して揺動自在に支持する支持スタンド9−8′に支持固
定させ、第2小ギア11−3とラック9−3′との噛合に
より支点Pを中心として印刷スクリーン9−1を扇形状
に揺動させることで、截頭円錐形状の被印刷物に対して
正しい印刷を行うことができるようにしている。なお、
ラック9−3′をリニアなラックに曲率を持たせると、
第3小ギア11−3との噛合いは、理論的に正常な噛合い
とならないが、ラック9−3′の厚みを薄くすることに
よりかなりスムーズな噛合となり、印刷スクリーン9−
1の揺動運動に殆んど支障がなく、より高精度に印刷ス
クリーン9−1を揺動させる場合には第3小ギア11−3
とラック9−3′とをベベルギアにすればよい。
以上述べた説明は、印刷開始位置を特定する必要のな
い被印刷物8回転させながら、その全周面にわたって所
望するカラー印刷を行う場合であるが、第6図(a)に
示すように、被印刷物8を回転させながら斜線で示す外
周面の一部分のみにも印刷できる。
すなわち、印刷スクリーン9−1の移動量と被印刷物
8の回転量は、第1クランク1−1と第2クランク1−
2の回転半径を調節することにより、無段階的に変える
ことができ、しかも被印刷物8の各停止位置における印
刷開始位置は、第2クランク1−2の回転半径を変更し
ても被印刷物8を往復回転させるように第2クランク1
−2からの往復移動ストロークが与えられるので、常に
同位置となるから、部分印刷部の周長(L)だけ印刷ス
クリーン9−1および被印刷物8が移動できるように第
1、第2クランク1−1,1−2を調節することで、被印
刷物8の一部分のみに所望するカラー印刷が行える。そ
の際、被印刷物供給位置で、被印刷物8の印刷開始位置
を決めてワークホルダー7に被印刷物8を保持させてお
けば、所望する個所にカラー印刷が行える。
このことから、第6図(b)に示すように、握手のつ
いたマグカップ8aでも、同図に示す断面逆台形状の印刷
スクリーン9−1′を用いれば、マグカップ8aを印刷時
に1回転させないことから握手部分を除く外周面にカラ
ー印刷を行うことができる。
また、スキージ9−2の昇降動作を各印刷ステーショ
ンでマイクロコンピュータ等により夫々制御するように
すれば、連続して供給される被印刷物に対して、夫々異
なった図柄のカラー印刷も可能である。
すなわち、第9図に示すように、例えば第1印刷ステ
ーション9Aおよび第2印刷ステーション9Bで2色の図柄
Aをカラー印刷させ、同様に第3印刷ステーション9Cお
よび第4印刷ステーション9Dで図柄Bのカラー印刷、第
5印刷ステーション9Eおよび第6印刷ステーション9Fで
図柄Cのカラー印刷ができるようにしておき、第1番目
に供給された被印刷物8が第1,第2印刷ステーション9
A,9Bに停止したときに、スキージ9−2を降下させ、第
3〜第6印刷ステーション9C〜9Fに停止したときはスキ
ージ9−2の降下を停止させ、以下第2番目の被印刷物
に対しては第3,第4印刷ステーション9C,9Dでのみ印刷
を行い、第3番目の被印刷物に対しては第5,第6印刷ス
テーション9E,9Fでのみ印刷を行うことにより、順番に
異なった図柄が印刷された被印刷物8を搬出ステーショ
ンから搬出されることができる。
このような印刷態様を用いれば、例えば3種類の異な
った図柄のコップを1組としてパッケージする場合に連
続的なパッケージ作業を行える。
一方、本実施例による印刷機は、被印刷物を回転させ
ながらその外周面にカラー印刷を施すことができる機能
に加えて、第6図(c)に示すような多角形柱状の被印
刷物8bの一側面にもカラー印刷が行え、以下にその印刷
工程を説明する。
まず、第1クランク1−1および第2クランク1−2
の回転半径を夫々零にして第1自由回転体2と第2自由
回転体4とを非回転状態に固定して、印刷スクリーン9
−1の移動を停止させるとともに、被印刷物8bの回転を
停止させておく。なお、被印刷物8bはその印刷面を上向
きとするように位置決めしてワークホルダー7のチャッ
クに取付けておく。そして、往復直線運動機構1の出力
軸1−0の前半の半回転中にスキージヘッドを動作させ
て印刷を行うが、スキージ9−2は第2図に示した状態
から90゜回転させた位置に固定しておき、第1シリンダ
9−11を降下させて印刷スクリーン9−1に押圧させて
から、第2シリンダ9−12を作動させてスキージ9−2
を放射方向外方に向けて移動させることにより、被印刷
物8bの外周面の一辺に印刷を行う。
印刷が終了すると、インデックステーブル6が回転し
て被印刷物8bが次のセクションに1回転して移動するこ
とになるが、その際、被印刷物8bの対辺と対角の差が大
きい場合には印刷スクリーン9−1のフレームに被印刷
物8aが当るので、ワークホルダー7の摩擦クラッチを断
って水平回転軸7−1の回転を常時停止させて被印刷物
8a,8bの回転を停止させるように、摩擦クラッチのカム
フォロワー7−17を案内する円環状のカム板を印刷機本
体に設ければ、被印刷物8bを回転させることなく移動さ
せることができるので、その1側面にカラー印刷を行う
ことが可能となる。
また、上記した第6図(c)に示す被印刷物8bの一側
面を印刷する際、円環状のカムでワークホルダー7の摩
擦クラッチを常に断つようにしているが、該円環状のカ
ムに代え、各ワークホルダー7の停止位置に摩擦クラッ
チのカムフォロワー7−17を押すシリンダー装置を夫々
設けておき、印刷時には摩擦クラッチを断ち、インデッ
クステーブル6の間欠回転時に摩擦クラッチをつなぐよ
うにして被印刷物8bを回転可能な状態とするとともに、
第2クランク1−2の回転半径をある長さに調節してお
くことで、第6図(c)に示した被印刷物8bの2側面以
上に異なった図柄を印刷することができる。
すなわち、被印刷物8bは印刷時においてワークホルダ
ー7の摩擦クラッチが断たれているので回転しないが、
インデックステーブル6の間欠回転時に摩擦クラッチが
つながれて回転する。このとき、第2クランク1−2の
回転半径ゼロでは被印刷物8b1回転するが、第2クラン
ク1−2はある長さに調節されているために、被印刷物
8bは停止位置毎に順次一定の角度(ψ)づつずれて停止
するので、このずれ角度(ψ)を所望する印刷面間の角
度に設定することにより多角形柱状の全側面や、対向面
に印刷ができる。
つまり、印刷時における第2小ベベルギア7−2の回
転角をθ′とすると、印刷終了後に被印刷物8bが次の
停止位置に移動する間に第2小ベベルギア7−2は、−
θ′+2πだけ回転するので、 ψ=−θ′+2π[rad] となるように、第2クランク1−2の回転半径を設定す
ればよいことになる。
第8図に割出し数(n)を8とした場合の印刷機の概
略図を示す。
第8図(a)は往復直線運動機構1の隣りに被印刷物
8をワークホルダーに供給するワーク供給装置38を設定
するとともに、ワーク供給装置38の隣りに被印刷物8を
ワークホルダーから取り出すワーク搬出装置46を配置
し、他のセクションに夫々印刷ステーション9a〜9eを設
置し、各印刷ステーション9a〜9eの印刷スクリーンに異
なる色の印刷インクが設けられている。そして、インデ
ックステーブル6を反時計方向に回転させて被印刷物8
を印刷ステーション9aから順に印刷ステーション9eに移
動させる。
第8図(b)では、ワーク供給装置38とワーク搬出装
置46とを第8図(b)と異なる位置に設けるとともにイ
ンデックステーブル6を時計方向にさせるようにしてい
る。
なお、ワークホルダー7がワーク供給装置38およびワ
ーク搬出装置46に近づくと、被印刷物8の供給および搬
出を容易とするために、ワークホルダー7の摩擦クラッ
チを断ってチャック7−18の回転を停止させるようにし
てもよいが、被印刷物8をチャック7−18にチャッキン
グさせた後に再び摩擦クラッチをつなぐようにすると、
摩擦クラッチの圧着具合で僅かに水平回転軸7−1が芯
出し位置からずれて回転し、印刷開始位置にずれが生じ
る虞れがある場合には、摩擦クラッチを常時つないだ状
態にしておき、ワークホルダー7が停止位置まで移動し
て来た時点(まだスキージヘッド等が作動していない時
点)で、クラッチ&ブレーキユニット14により往復直線
運動機構1およびインデックス装置5の動作を一定時間
停止させ、その間に被印刷物8の供給を行えば摩擦クラ
ッチによるずれがなくなり、より高精度の位置出しが可
能となる。
第10図は本発明による印刷機の他の実施例を示す概略
斜視図である。
本実施例は、第1自由回転体2の第1大ギア2−2と
第1サーボモータ200のモータ軸200aに固定されたギア2
01とを噛合せ、また第2自由回転体4の第2大ギア4−
2と第2サーボモータ202のモータ軸202aに固定された
モータギア203とを噛合せ、第1、第2サーボモータ20
0,202をマイクロコンピュータ等からなる制御装置で同
期させて往復回転させるようにし、さらに中空のモータ
軸204aを有する第3サーボモータ204によりインデック
ステーブル6を間欠回転させるようにしている。
したがって、本実施例によれば、カムやクラッチ等の
機械的な駆動機構を必要とせずに第1、第2自由回転体
2,4を往復回転させることができるので、第1、第2自
由回転体2,4の回転量,回転速度を電気的な制御により
行えるとともに、インデックステーブル6の割出し角、
回転速度および停止時間等の設定が容易に行えるので、
ジョブチェンジ等の時間短縮およびバリエーションの拡
大化が図れる。
第11図はワークホルダーの他の実施例を示す。
本実施例は、インデックステーブル6から下方に一対
のブラケット7−3′を取付け、この一対のブラッケト
7−3′間に軸受7−4を固定するとともに、この一対
のブラケット7−3′の内側に夫々支軸7−21,7−21を
支点として上下方向に揺動自在に夫々揺動板7−22,7−
22を取付け、この一対の揺動板7−22,7−22間に空気箱
7−5を固定しており、ヘリカルカップリング7−6の
中心を揺動板7−22の支軸7−21と一致するようにして
いる。また、一対のブラケット7−3′の下部間には下
板7−24が固定され、この下板7−24の幅方向略中央部
に上下方向に螺進可能な下ストッパネジ7−25を設け、
この下ストッパネジ7−25の上端に自重が下がる空気箱
7−5の下面に取付けたスラストパッド7−26が当合す
ることで空気箱7−5の下向きの揺動下限位置を規制し
ている。さらに、一対のブラケット7−3′の上部間
に、空気箱7−5の揺動に伴う空気管31の振れを阻害し
ない上板7−27を固定し、この上板7−27の幅方向略中
央部に上下方向に螺進可能な上ストッパネジ7−28を設
け、この上ストッパネジ7−28の下端に空気箱7−5の
上端が当合することで空気箱7−5の上向きの揺動上限
位置を規制している。
一方、空気箱7−5の下部には、チャックアップ用カ
ムフォロワー7−29が取付けられ、各印刷ステーション
毎に装置本体に取付けたチャックアップカム装置50によ
り、このカムフォロワー7−29を上方に押し上げること
で空気箱7−5を上方に向け揺動し、チャック7−18に
保持された被印刷物8の保持姿勢をその外周面が水平と
なるように変える(第11図(c))。このチャックアッ
プカム装置50は、プログラマブルコントローラにより昇
降動作が制御されるチャックアップシリンダー50−1の
シリンダロッド50−2の上端に截頭円錐台形状のカム50
−3を取付けたもので、インデックステーブル6が所定
角度回転して停止すると、シリンダロッド50−2が上昇
して空気箱7−5を上方に押し上げ、印刷工程が終了す
ると降下するが、インデックステーブル6の回転中にカ
ムフォロワー7−29がカム50−3に当合すると、その際
の衝撃でチャック7−18から被印刷物8が外れる虞れが
あるので、カムフォロワー7−29とカム50−3の上面と
の間に若干の隙間を有するように、例えばカム50−3を
シリンダロッド50−2に螺着させることで調整できるよ
うにしている。
このカム50−3を截頭円錐台形状としているのは、チ
ャックアップシリンダ50−1の故障でシリンダロッド50
−2が下降しなくなった場合、カムフォロワー7−29が
カム50−3のカム面に沿って上昇させ、衝突するのを防
止するためである。
なお、チャックアップカム装置50は、印刷ステーショ
ン以外の搬入、搬出ステーションに設置してもよいが、
この搬入、搬出ステーションでは印刷が行なわれないこ
とからチャック7−18を傾斜させる必要がなく、また被
印刷物8の搬入、搬出作業はチャック7−18が水平であ
るのが容易であるので、第12図に示すように、カム50−
3を上下調整可能なねじ部材50−4に取付けたものを設
けてもよい。
また、上ストッパネジ7−28はチャックアップシリン
ダ50−1の動作時にチャック7−18のはね上りを防止し
ているが、この上ストッパネジ7−28と下ストッパネジ
7−25により空気箱7−5を固定して、チャック7−18
に保持される被印刷物8の外周面を水平となるようにし
てもよく、この場合はチャックアップカム装置の作動は
不要となる。
したがって、第4図に示したワークホルダー7ではチ
ャック7−18の傾斜を、各ワークホルダ毎に全て調整す
る必要があるが、本実施例では1つの印刷ステーション
においてチャック7−18を全て同量傾斜させることがで
きる。
また印刷スクリーンと被印刷物の印刷面との隙間が、
印刷スクリーンの長時間の使用によるたるみがあって
も、印刷工程が終了するとチャック7−18が下がるので
被印刷物8の版離れが悪くなるということがなく、しか
もチャックアップカム装置50をプログラマブルコントロ
ーラにより制御することで版離れに最も適したタイミン
グでコントロールできる。
[発明の効果] 以上説明してきたように、本発明によれば、被印刷物
の径が変更されても、上回転体および下回転体の回転量
を調節するだけで正しい多色印刷を行うことができ、さ
らには上回転体と下回転体の回転量の調節で例えば部分
印刷や、多角形柱状の被印刷物の任意の側面に対しても
多色印刷等を行うことができ、またコップ等のように長
さ方向に径の変化する被印刷物に対しても、被印刷物を
傾斜させることで正しい印刷を行うことがでるといった
種々の印刷を一台の機械で行うことができる機能を有
し、その利用性は大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による印刷機の一実施例の基本的構成を
示す概略図、第2図は第1図に示した実施例の具体例を
示す印刷機の斜視図、第3図は第2の要部断面図、第4
図はワークホルダーを示し、第4図(a)は側断面図、
第4図(b)は第4図(a)のA−A線に沿った断面
図、第4図(c)は側面図、第5図は印刷ステーション
の他の実施例を示す斜視図、第6図(a)は被印刷物の
部分印刷領域を示す図、第6図(bはマグカップに印刷
する場合を示す図、第6図(c)は被印刷物の一側面に
印刷する場合を示す図、第7図は空気ユニットの系統
図、第8図(a),(b)は印刷ステーションの概略配
置図、第9図は連続して供給される被印刷物に夫々異な
る図柄を印刷する工程を説明するための図、第10図は他
の実施例を示す概略図、第11図はワークホルダーの他の
実施例を示し、第11図(a)は側面図、第11図(b)は
側断面図、第11図(c)は被印刷物を傾斜させた状態を
示す側面図、第12図はチャックアップカム装置の他の実
施例を示す側面図である。 1……往復直線運動機構 2……第1自由回転体 3−1……第1連結シャフト 3−2……第2連結シャフト 4……第2自由回転体 5……インデックス装置 6……インデックステーブル 7……ワークホルダー、8……被印刷物 9……印刷ステーション 10……固定テーブル 11……印刷スクリーン駆動機構 50……チャックアップカム装置 200,202,204……サーボモータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平平面上を間欠回転移動する被印刷物の
    停止位置で、被印刷物の上方に配置された印刷スクリー
    ンを昇降可能なスキージにより被印刷物に押し当てて印
    刷を行う印刷機であって、 共通な鉛直方向の軸心を回転の中心として上下に隔設さ
    れた上、中、下3個の回転体と、 該上、下の各回転体を同期して往復回転させ、かつ該
    上、下の各回転体の回転量を個々に可変とした駆動手段
    と、 印刷工程終了後に該中回転体を所定の割出し数に応じた
    割出し角度分づつ一方向に間欠回転させる間欠回転駆動
    手段と、 該上回転体の往復回転が伝達され印刷スクリーンを水平
    平面上で往復移動させる印刷スクリーン毎に設けられた
    第1の伝達手段と、 被印刷物を保持する被印刷物保持手段を有し、該下回転
    体の往復回転が伝達され被印刷物を往復回転させる該割
    出し角度づつ該中回転体の周方向に沿って設けられた第
    2の伝達手段とを備え、 該第1の伝達手段と該第2の伝達手段は該印刷スクリー
    ンの移動速度と被印刷物の周速とを等しくするように設
    定され、また第2の伝達手段は該中回転体が間欠移動後
    に被印刷物の回転移動位置を元の位置とするように設定
    されていることを特徴とする印刷機。
  2. 【請求項2】前記駆動手段は、互いに同期して往復直線
    運動を行い、かつ夫々の移動ストロークが可変可能な第
    1直線移動体と第2直線移動体とから構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の印刷機。
  3. 【請求項3】前記駆動手段は前記上回転体及び前記下回
    転体に対して夫々設けたモータであることを特徴とする
    請求項1記載の印刷機。
  4. 【請求項4】前記印刷スクリーンは扇形状に往復移動可
    能としたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の印
    刷機。
  5. 【請求項5】前記第2の伝達手段は、途中に設けた可撓
    接手を支点として折曲可能な水平方向に延びる回転軸の
    基端部側に前記下回転体の往復回転を伝達せしめると共
    に、該回転軸の先端部に被印刷物保持手段を取付け、該
    被印刷保持手段を上下方向に対して任意の角度に傾斜可
    能に取付けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4
    記載の印刷機。
  6. 【請求項6】前記第2の伝達手段は、途中に設けた可撓
    接手を支点として折曲可能な水平方向に延びる回転軸の
    基端部側に前記下回転体の往復回転を伝達せしめると共
    に、該回転軸の先端部に被印刷物保持手段を取付け、さ
    らに、該被印刷物保持手段を前記中回転体に対し上下方
    向に揺動可能に支持せしめ、該中回転体が所定の角度に
    回転すると昇降手段により被印刷物保持手段を所定の角
    度に傾斜させるようにしたことを特徴とする請求項1、
    2、3又は4記載の印刷機。
  7. 【請求項7】スキージは前記印刷スクリーンに対する向
    きが可変に構成されるとともに被印刷物の長手方向に沿
    って移動可能に構成されていることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の印刷機。
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