JPH08262412A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH08262412A
JPH08262412A JP6807095A JP6807095A JPH08262412A JP H08262412 A JPH08262412 A JP H08262412A JP 6807095 A JP6807095 A JP 6807095A JP 6807095 A JP6807095 A JP 6807095A JP H08262412 A JPH08262412 A JP H08262412A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal display
control circuit
width control
drive voltage
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JP6807095A
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Inventor
Hisami Aoki
久美 青木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 観測者の観測位置が変化しても最適なコント
ラスト比が得られ、また複数の観測位置で各々最適なコ
ントラスト比が得られる液晶表示装置を提供する。さら
に、観測位置と最適なコントラスト比との関係が長時間
継続できる液晶表示装置を提供する。 【構成】 液晶表示パネル2に液晶表示コントラストの
制御を行う液晶駆動電圧が供給される液晶表示装置にお
いて、液晶駆動電圧を所定の電圧幅で段階的に昇降する
電圧幅制御回路6と、前記電圧幅制御回路6で生成され
段階的に昇降する液晶駆動電圧を段階毎に所定の時間幅
で液晶表示パネル2に供給する時間幅制御回路7と、を
備える。液晶表示パネル2に液晶駆動電圧を供給するサ
イクル中に複数の最適なコントラスト比が得られる。観
測位置が変化しても変化した観測位置で再度最適なコン
トラスト比が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置に関する。
特に本発明は、コンピュータを含む電子機器に使用さ
れ、視野角が広く観測位置の制約を受けずに良好な表示
が実現できる液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来技術に係る液晶表示コントラ
スト制御機構を備えた液晶表示装置の斜視図である。液
晶表示装置には電子機器本体12の前面に液晶表示パネ
ル2が備えられる。電子機器本体12の側面にはコント
ラスト比調整ボリューム13及び輝度調整ボリューム1
4が設けられる。同図6中、符号Aは観測者が観測する
観測位置である。符号αは観測位置Aから液晶表示パネ
ル2の表面までの観測ラインと液晶表示パネル2の表面
とがなす観測角度である。符号βは特定のコントラスト
において最適コントラストを与える観測方向と液晶表示
パネル2の表面とがなす最適角度である。符号γは液晶
表示パネル2の視野角である。
【0003】図7は従来技術に係る液晶表示装置の液晶
表示回路を示すブロック図である。同図7に示すよう
に、液晶表示装置の液晶表示パネル2は液晶表示コント
ローラ回路1及び液晶駆動電圧発生回路9で駆動制御さ
れる。液晶表示コントローラ回路1においては液晶表示
パネル2にタイミング信号3、液晶表示データ信号4が
各々出力される。液晶駆動電圧発生回路9は液晶表示パ
ネル2に配置される液晶駆動電圧ライン5に接続され、
この液晶駆動電圧発生回路9は液晶駆動電圧を生成す
る。一方、液晶駆動電圧発生回路9は前述の図6に示す
コントラスト比調整ボリューム13と連動し、観測者が
コントラスト比調整ボリューム13を調整することで液
晶駆動電圧が制御できる。
【0004】次に、前述の液晶表示装置の表示特性につ
いて説明する。図8は液晶駆動電圧とコントラスト比と
の関係を示す図である。同図8中、横軸は観測角度を示
し、縦軸はコントラスト比を示す。符号Vは観測角度に
対して最も最適なコントラスト比を与える液晶駆動電圧
である。この液晶駆動電圧Vで表示している場合、最適
コントラストを与える観測角度αが決まる。
【0005】図9は複数の観測位置が存在する場合にお
いて液晶駆動電圧とコントラスト比との関係を示す図で
ある。前述の図8と同様に、横軸は観測角度を示し、縦
軸はコントラスト比を示す。符号α1、α2、…は任意
の観測地点で液晶表示パネル2を観測した場合の観測角
度である。符号V1、V2、…は観測角度α1、α2、
…の各々に対応し最適コントラスト比を提供する液晶駆
動電圧である。液晶には視野角γが特定の決まった範囲
になる特性がある。つまり、任意の観測角度αに対する
最適コントラスト比は観測角度αと最適角度βとが一致
した場合(α=β)であり、最適コントラスト比は観測
角度αによって決定される液晶駆動電圧で一義的に決定
される。
【0006】前述の図6に示すように、液晶表示装置に
おいては、観測者Aが液晶表示パネル2に対して観測角
度αで観測する場合に液晶の特性として所定の視野角γ
が存在するが、この視野角γは一般に狭い。通常、観測
者Aはコントラスト比調整ボリューム13を手動で調整
し、液晶駆動電圧が制御される。液晶駆動電圧の制御に
より、最適角度βが調整され、液晶表示パネル2の視野
角γが調整される。前述のように、コントラスト比調整
ボリューム13が調整されると、液晶駆動電圧発生回路
9において液晶駆動電圧が制御される。コントラスト比
調整ボリューム13は観測者Aにより最適なコントラス
トを得るために調整され、観測角度αと最適角度βとが
等しくなる液晶駆動電圧が液晶表示パネル2に供給され
る。従来の液晶表示装置においてこのように視野角γが
狭いので、観測位置αと最適角度βとが一義的に決定さ
れる特性を利用し、視野角γの調整が行われている。
【0007】前記観測角度αと最適角度βとが一義的に
決定される特性に基づき視野角γを調整する方法は種々
提案されている。例えば、特開平4−77780号公報
には、液晶表示パネル2の傾きが検知され、この検知さ
れた傾きに基づきコントラスト比が自動制御される方法
が開示されている。また、特開平5−188356号公
報には、観測者の位置が検知され、この検知に基づいて
コントラスト比が自動制御される方法が開示されてい
る。いずれの公報に開示された方法においても観測者A
の観測角度αが検知されコントラスト比が自動制御され
る方法であり、液晶駆動電圧と観測角度αによって決ま
る最適コントラスト比とが一義的に決まる特性が利用さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術に係る液晶表
示装置においては以下の点の配慮がなされていない。
【0009】(1)液晶表示装置においては視野角γが
狭く、観測角度αに対する最適なコントラスト比は手動
により観測者自信で調節していた。しかしながら、液晶
表示パネル2に対する観測角度αと最適角度βを制御す
る液晶駆動電圧とは1対1で対応するので、複数の観測
者Aが存在する場合には1枚の液晶表示パネル2に対す
る観測位置Aが複数発生し、すべての観測者Aに最適な
コントラスト比が提供できない。
【0010】(2)前述の公報に開示された方法におい
ては液晶表示装置の液晶表示パネル2の傾き又は観測角
度αが検知されコントラスト比が自動で制御されるが、
長時間の使用で液晶温度が上昇すると液晶のしきい値が
変化する。このため、観測位置Aと最適コントラスト比
との関係が観測初期の段階から長時間経過後までの間で
変化する。
【0011】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、本発明の目的は下記の通りである。
【0012】(1)本発明は、観測者の観測位置が変化
しても最適なコントラスト比が得られ、また複数の観測
位置で各々最適なコントラスト比が得られる液晶表示装
置の提供を目的とする。
【0013】(2)本発明は、さらに観測位置と最適な
コントラスト比との関係が長時間継続できる液晶表示装
置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1に係る
発明は、液晶表示パネルに液晶表示コントラストの制御
を行う液晶駆動電圧が供給される液晶表示装置におい
て、前記液晶駆動電圧を所定の電圧幅で段階的に昇降す
る電圧幅制御回路と、前記電圧幅制御回路で生成され段
階的に昇降する液晶駆動電圧を段階毎に所定の時間幅で
液晶表示パネルに供給する時間幅制御回路と、を備えた
ことを特徴とする。
【0015】請求項1に係る発明においては、液晶表示
パネルに液晶駆動電圧を供給するサイクル中に複数の時
間幅毎に段階的に電圧幅が昇降するので、複数の最適な
コントラスト比が得られる。複数の最適なコントラスト
比が得られる範囲内においては観測位置が変化しても変
化した観測位置で再度最適なコントラスト比が得られ
る。さらに、複数の観測位置から複数の観測者で液晶表
示パネルが観測される場合においても、各々の観測位置
で最適なコントラスト比が得られる。
【0016】請求項2に係る発明は、前記請求項1に記
載された液晶表示装置において、前記時間幅制御回路で
制御される時間幅が、前記液晶表示パネルを裏面から照
らす液晶光源の周波数と前記液晶表示パネルが配置され
る環境に設置された光源の周波数とが同期し干渉しない
範囲内の値に設定されることを特徴とする。
【0017】請求項2に係る発明においては、前記液晶
表示パネルに写出される映像画面上に発生する縞模様や
ちらつきが防止できる。
【0018】請求項3に係る発明は、前記請求項1又は
請求項2に記載される液晶表示装置において、前記所定
の時間幅毎に液晶駆動電圧を段階的に昇降する1サイク
ルに要する時間が、液晶表示パネルに1画面分の液晶表
示データを書込む時間であるフレーム時間の整数倍に設
定されることを特徴とする。
【0019】請求項3に係る発明においては、フレーム
時間の間では同一コントラスト比が得られるので、液晶
表示パネルに写出される映像画面の色調が均一化でき
る。
【0020】請求項4に係る発明は、前記請求項1乃至
請求項3のいずれかに記載される液晶表示装置におい
て、前記液晶駆動電圧を液晶表示パネルに供給する経路
に前記電圧幅制御回路及び時間幅制御回路と並列に配置
され、手動で調整できるコントラスト調節ボリュームが
付加された液晶駆動電圧発生回路と、前記電圧幅制御回
路及び時間幅制御回路と前記液晶駆動電圧発生回路との
いずれかを選択し使用できるスイッチ部と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0021】請求項4に係る発明においては、前記スイ
ッチ部の操作で物理的に電圧幅制御回路及び時間幅制御
回路と液晶駆動電圧発生回路とのいずれかの使用が選択
できるので、必要に応じてコントラスト比の調整方式が
選べる。電圧幅制御回路及び時間幅制御回路が選択され
た場合にはコントラスト比の調整が自動的に行える。一
方、液晶駆動電圧発生回路が選択された場合には、観測
者が手動でボリュームを調整し、コントラスト比が自由
に調整できる。
【0022】請求項5に係る発明は、液晶表示パネルに
液晶表示コントラストの制御を行う液晶駆動電圧が供給
される液晶表示装置において、前記液晶表示パネルの複
数の観測位置で各々最適なコントラスト比が得られる複
数の液晶駆動電圧を生成する電圧幅制御回路と、前記電
圧幅制御回路で生成される複数の液晶駆動電圧を交互に
液晶表示パネルに供給する時間幅制御回路と、を備えた
ことを特徴とする。
【0023】請求項5に係る発明においては、複数の観
測者自信が制御を行うことなく、複数の観測者が同時に
最適なコントラスト比で液晶表示パネルを観測できる。
【0024】請求項6に係る発明は、液晶表示パネルに
液晶表示コントラストの制御を行う液晶駆動電圧が供給
される液晶表示装置において、前記液晶駆動電圧を所定
の電圧幅で段階的に昇降する第1電圧幅制御回路と、前
記第1電圧幅制御回路で生成され段階的に昇降する液晶
駆動電圧を段階毎に所定の時間幅で液晶表示パネルに供
給する時間幅制御回路と、前記液晶駆動電圧を液晶表示
パネルに供給する経路に前記第1電圧幅制御回路及び時
間幅制御回路と並列に配置され、手動で調整できるコン
トラスト調節ボリュームが付加された液晶駆動電圧発生
回路と、前記液晶駆動電圧を液晶表示パネルに供給する
経路に前記第1電圧幅制御回路及び液晶駆動電圧発生回
路と並列で前記時間幅制御回路と直列に配置され、前記
液晶表示パネルの複数の観測位置で各々最適なコントラ
スト比が得られる複数の液晶駆動電圧を生成する第2電
圧幅制御回路と、前記第1電圧幅制御回路及び時間幅制
御回路と前記液晶駆動電圧発生回路と前記第2電圧幅制
御回路及び時間幅制御回路とのいずれかを選択し使用で
きるスイッチ部と、を備えたことを特徴とする。
【0025】請求項6に係る発明において、スイッチ部
の操作で物理的に第1電圧幅制御回路及び時間幅制御回
路、第2電圧幅制御回路及び時間幅制御回路、液晶駆動
電圧発生回路のいずれかの使用が選択できるので、必要
に応じてコントラスト比の調整方式が選べる。第1電圧
幅制御回路及び時間幅制御回路が選択された場合にはコ
ントラスト比の調整が自動的に行える。液晶駆動電圧発
生回路が選択された場合には、観測者が手動でボリュー
ムを調整し、コントラスト比が自由に調整できる。第2
電圧幅制御回路及び時間幅制御回路が選択された場合に
は複数の観測位置で各々に最適なコントラスト比の調整
が自動的に行える。
【0026】
【実施例】以下、本発明の構成について実施例とともに
説明する。なお、以下に説明する各々の実施例におい
て、前述の図6−図9に示す要素に付けた符号と同一符
号を付けた要素は同一機能を有し、説明が重複するの
で、説明は省略する。
【0027】実施例1.図1は本発明の実施例1に係る
液晶表示装置のブロック図である。図1に示すように、
本実施例に係る液晶表示装置は液晶表示パネル2と液晶
駆動電圧発生回路9との間の液晶駆動電圧ライン5(液
晶駆動電圧供給経路)に液晶駆動電圧制御回路8が配置
される。この液晶駆動電圧制御回路8は電圧幅制御回路
6及び時間幅制御回路7で構成される。液晶駆動電圧制
御回路8の電圧幅制御回路6においては液晶駆動電圧ラ
イン5に供給する液晶駆動電圧幅(液晶駆動電圧値)が
制御され、液晶駆動電圧値が段階的に昇降する液晶駆動
電圧値の制御が行われる。時間幅制御回路7においては
液晶駆動電圧ライン5に液晶駆動電圧を印加する時間幅
が制御され、液晶駆動電圧値が段階的に昇降する液晶駆
動電圧の印加時間の制御が行われる。
【0028】図2は前記液晶駆動電圧制御回路8で生成
される液晶駆動電圧と液晶駆動電圧の印加時間との間の
関係を示す図である。横軸は液晶駆動電圧印加時間Tを
示し、縦軸は液晶駆動電圧Vを示す。液晶駆動電圧ライ
ン5に印加され立上がり立下がりを含む1サイクルの液
晶駆動電圧Vには段階的に上昇するn種の液晶駆動電圧
V1、V2、…、Vn及び段階的に下降するn種の液晶
駆動電圧Vn、…、V2、V1が含まれる。n種の液晶
駆動電圧V1、V2、…、Vnは液晶駆動電圧発生回路
9から供給される液晶駆動電圧に基づき電圧幅制御回路
6で生成される。前記1サイクル中の複数の液晶駆動電
圧V1、V2、…、Vn、…、V2、V1は、各々、細
分化され連続的に繋がる複数の時間幅△tにおいて液晶
駆動電圧ライン5に印加される。時間幅△tは時間幅制
御回路7で生成される。
【0029】つまり、1サイクルの開始時間△t1から
終了時間△tnまでの間においては細分化された時間幅
△t毎に液晶駆動電圧V1、V2、…、Vn、…、V
2、V1が順次印加され、液晶駆動電圧Vは段階的に昇
降する。1サイクルに要する時間Tcは本実施例におい
て各々等しい時間幅△tに1サイクルを細分化した個数
nを乗算する(Tc=n×△t)ことで求められる。こ
の液晶駆動電圧Vの段階的な制御は液晶駆動電圧制御回
路8の電圧幅制御回路6及び時間幅制御回路7で自動的
に行われ、コントラスト比の制御が自動的に行える。
【0030】このように構成される液晶表示装置におい
ては、特定サイクルで液晶駆動電圧ライン5に液晶駆動
電圧Vが印加され、1サイクル中で細分化され連続的に
繋がる複数の時間幅△t毎に段階的に昇降する液晶駆動
電圧V1、V2、…、Vn、…、V2、V1が印加され
るので、1サイクル中に複数の最適なコントラスト比が
得られる。この最適なコントラスト比は観測者の目の残
像効果の範囲内、つまりコントラスト比の変化が又は液
晶駆動電圧Vの変動が観測者において認識できない細か
さの範囲内で制御される。この結果、複数の最適なコン
トラスト比が得られる範囲においては観測位置Aが変化
しても変化した観測位置Aで再度最適なコントラスト比
が得られる。
【0031】さらに、複数の観測位置Aから複数の観測
者で液晶表示パネル2が観測される場合においても、各
々の観測位置Aで最適なコントラスト比が得られる。
【0032】実施例2.本実施例に係る液晶表示装置に
おいては、前述の実施例1に係る液晶表示装置が室内で
使用される場合が多いので、液晶駆動電圧Vを段階的に
制御する1サイクル中の時間幅△tが室内照明である蛍
光燈等、他の光源の周波数と同期しない値に設定され
る。すなわち、特にバックライト方式が採用される液晶
表示装置においては、液晶表示パネル2の裏面に配置さ
れる液晶光源(バックライト)からの光と他の光源から
の光との間の光干渉が防止でき、液晶表示パネル2(液
晶表示画面)に写出される映像画面に発生する縞模様や
ちらつきが回避できる。
【0033】実施例3.本実施例に係る液晶表示装置に
おいては、前述の実施例1に係る液晶表示装置で使用さ
れる1サイクルに要する時間Tc(Tc=n×△t)が
フレーム時間tfの整数倍に設定される。液晶表示動作
においてフレーム時間tfは液晶表示パネル2の画面全
体の書込み時間であり、このフレーム時間tfは液晶表
示コントローラ回路1から出力されるタイミング信号3
で制御される。液晶表示コントローラ回路1から出力さ
れる液晶表示データ信号4はタイミング信号3のタイミ
ングにより転送される。このように構成される液晶表示
装置においては、1サイクルに要する時間Tcがフレー
ム時間tfの整数倍に設定されるので、フレーム時間t
fの間は同一コントラスト比が得られ、液晶表示パネル
2に写出される映像画面の色調が均一化できる。
【0034】実施例4.図3は本発明の実施例4に係る
液晶表示装置のブロック図である。同図3に示すよう
に、本実施例に係る液晶表示装置は、前述の実施例1に
係る液晶表示装置に加え、手動コントラストボリューム
付きの液晶駆動電圧発生回路9及びスイッチ部(切り替
えスイッチ)10が備えられる。液晶駆動電圧発生回路
9は液晶駆動電圧ライン5において液晶駆動電圧制御回
路8に並列的に挿入される。液晶駆動電圧発生回路9に
おいては、観測者が手動でボリュームを調整でき、コン
トラスト比が調整できる。スイッチ部10は液晶駆動電
圧ライン5において液晶駆動電圧制御回路8と液晶駆動
電圧発生回路9との間の分岐点に配置され、液晶駆動電
圧制御回路8、液晶駆動電圧発生回路9のいずれかの使
用が観測者により自由に選択できる。
【0035】このように構成される液晶表示装置におい
ては、スイッチ部10の操作で物理的に液晶駆動電圧制
御回路8、液晶駆動電圧発生回路9のいずれかの使用が
選択できるので、必要に応じてコントラスト比の調整方
式が選べる。すなわち、液晶駆動電圧制御回路8が選択
された場合にはコントラスト比の調整が自動的に行え
る。一方、液晶駆動電圧発生回路9が選択された場合に
は、観測者が手動でボリュームを調整し、コントラスト
比が自由に調整できる。このようなコントラスト比の調
整は観測者が1人(観測方向が1方向)か観測者が多数
(観測方向が多方向)かで使い分ける。
【0036】実施例5.本実施例に係る液晶表示装置に
おいては、2人(複数人)の観測者が液晶表示パネルを
観測する場合に各々の観測方向に最適なコントラスト比
が得られる2種類(複数種類)の液晶駆動電圧が交互に
液晶表示パネルに印加される。図4(A)は本発明の実
施例5に係る液晶表示装置の斜視図である。同図4
(A)に示すように、本実施例の液晶表示装置において
は2人の観測者が各々観測位置A1、A2から液晶表示
パネル2を観測でき、いずれの観測位置A1、A2にお
いても最適なコントラスト比が得られる。特にペン入力
方式が採用されるパーソナルコンピュータの液晶表示装
置、小型の液晶表示パネル2を有する液晶表示装置等に
おいては2人又は3人以上の観測者が液晶表示パネル2
を同時に観測する場合があり、特にこのような液晶表示
装置に本発明が適用される。
【0037】図4(B)は液晶駆動電圧とコントラスト
比との関係を示す図である。同図4(B)中、横軸は観
測角度を示し、縦軸はコントラスト比を示す。観測位置
A1から液晶表示パネル2を観測した際の観測角度α1
においては液晶駆動電圧V1で最適なコントラスト比が
得られる。観測位置A2から液晶表示パネル2を観測し
た際の観測角度α2においては液晶駆動電圧V2で最適
なコントラスト比が得られる。すなわち、観測位置A1
で最適なコントラスト比が得られる液晶駆動電圧V1、
観測位置A2で最適なコントラスト比が得られる液晶駆
動電圧V2が交互に液晶駆動電圧Vとして液晶駆動電圧
ライン5に印加される。液晶駆動電圧V1、V2の発生
は、前述の実施例1又は実施例4に係る液晶表示装置
(図1又は図3参照)において液晶駆動電圧制御回路8
の電圧幅制御回路6に代えて2種類の液晶駆動電圧V1
及びV2の電圧幅(電圧値)が設定できる電圧幅制御回
路(図5に示す符号11に相当する。)を配置すること
により実現できる。この電圧幅制御回路11で発生され
る液晶駆動電圧V1、V2は時間幅制御回路7で液晶駆
動電圧ライン5に交互に印加される。
【0038】このように構成される液晶表示装置におい
ては、複数の観測位置A1、A2で最適なコントラスト
比が得られる液晶駆動電圧V1、V2が液晶駆動電圧制
御回路8で自動的に交互に液晶表示パネル2に印加され
るので、複数の観測者自身が制御を行うことなく、複数
の観測者が同時に最適コントラスト比で観測できる。
【0039】実施例6.本実施例に係る液晶表示装置に
おいては、前述の実施例4に係る液晶表示装置に加え、
前述の実施例5に係る液晶表示装置の機能が具備され
る。すなわち、本実施例に係る液晶表示装置は、複数の
最適なコントラスト比が自動的に得られる機能、最適な
コントラスト比が観測者により手動で調整できる機能、
及び特定された複数の観測位置で最適なコントラスト比
が自動的に得られる機能を備える。
【0040】図5は本発明の実施例6に係る液晶表示装
置のブロック図である。同図5に示すように、本実施例
に係る液晶表示装置は前述の実施例4に係る液晶表示装
置に加えて新たに液晶駆動電圧制御回路8内に電圧幅制
御回路(V1/V2)11を備える。電圧幅制御回路1
1は前述の実施例5に係る液晶表示装置に付加された2
種類の液晶駆動電圧V1、V2を発生できる電圧幅制御
回路であり、この電圧幅制御回路11は液晶駆動電圧ラ
イン5において電圧幅制御回路6に並列的で時間幅制御
回路7の前段に直列的に挿入される。電圧幅制御回路
6、電圧幅制御回路11、液晶駆動電圧発生回路9は各
々スイッチ部10においていずれかの使用が選択でき
る。
【0041】このように構成される液晶表示装置におい
ては、スイッチ部10の操作で物理的に液晶駆動電圧制
御回路8の電圧幅制御回路6、電圧幅制御回路11、液
晶駆動電圧発生回路9のいずれかの使用が選択できるの
で、必要に応じてコントラスト比の調整方式が選べる。
すなわち、液晶駆動電圧制御回路8の電圧幅制御回路6
が選択された場合にはコントラスト比の調整が自動的に
行える。液晶駆動電圧発生回路9が選択された場合に
は、観測者が手動でボリュームを調整し、コントラスト
比が自由に調整できる。液晶駆動電圧制御回路8の電圧
幅制御回路11が選択された場合には複数の観測位置A
1、A2で各々に最適なコントラスト比の調整が自動的
に行える。
【0042】以上説明したように、本発明に係る液晶表
示装置においては、使用する用途に合わせて液晶表示パ
ネル2の視野角γが調整でき、最適なコントラスト比が
調整できる。前記液晶表示パネル2の視野角γは見かけ
上拡大できる。さらに、液晶表示装置は自動的に制御さ
れるので、観測者が調整の操作を意識することなく観測
者に最適なコントラスト比で液晶表示パネル2に映像が
写出される。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る液晶表示装置においては以
下の効果が得られる。
【0044】(1)観測者の観測位置が変化しても最適
なコントラスト比が得られ、また複数の観測位置で各々
最適なコントラスト比が得られる液晶表示装置が提供で
きる。
【0045】(2)さらに、観測位置と最適なコントラ
スト比との関係が長時間継続できる液晶表示装置が提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1に係る液晶表示装置のブロ
ック図である。
【図2】 前記液晶駆動電圧制御回路で生成される液晶
駆動電圧と液晶駆動電圧の印加時間との間の関係を示す
図である。
【図3】 本発明の実施例4に係る液晶表示装置のブロ
ック図である。
【図4】 (A)は本発明の実施例5に係る液晶表示装
置の斜視図、(B)は液晶駆動電圧とコントラスト比と
の関係を示す図である。
【図5】 本発明の実施例6に係る液晶表示装置のブロ
ック図である。
【図6】 従来技術に係る液晶表示コントラスト制御機
構を備えた液晶表示装置の斜視図である。
【図7】 従来技術に係る液晶表示装置の液晶表示回路
を示すブロック図である。
【図8】 前記液晶駆動電圧とコントラスト比との関係
を示す図である。
【図9】 前記液晶駆動電圧とコントラスト比との関係
を示す図である。
【符号の説明】
1 液晶表示コントローラ回路、2 液晶表示パネル、
3 タイミング信号、4 液晶表示データ信号、5 液
晶駆動電圧ライン、6,11 電圧幅制御回路、7 時
間幅制御回路、8 液晶駆動電圧制御回路、9 液晶駆
動電圧発生回路、10 スイッチ部、l2 電子機器本
体、l3 コントラスト比調整ボリューム、14 輝度
調整ボリューム。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルに液晶表示コントラスト
    の制御を行う液晶駆動電圧が供給される液晶表示装置に
    おいて、 前記液晶駆動電圧を所定の電圧幅で段階的に昇降する電
    圧幅制御回路と、 前記電圧幅制御回路で生成され段階的に昇降する液晶駆
    動電圧を段階毎に所定の時間幅で液晶表示パネルに供給
    する時間幅制御回路と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載された液晶表示装置
    において、 前記時間幅制御回路で制御される時間幅が、前記液晶表
    示パネルを裏面から照らす液晶光源の周波数と前記液晶
    表示パネルが配置される環境に設置された光源の周波数
    とが同期し干渉しない範囲の値に設定されることを特徴
    とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載される
    液晶表示装置において、 前記所定の時間幅毎に液晶駆動電圧を段階的に昇降する
    1サイクルに要する時間が、液晶表示パネルに1画面分
    の液晶表示データを書込む時間であるフレーム時間の整
    数倍に設定されることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載される液晶表示装置において、 前記液晶駆動電圧を液晶表示パネルに供給する経路に前
    記電圧幅制御回路及び時間幅制御回路と並列に配置さ
    れ、手動で調整できるコントラスト調節ボリュームが付
    加された液晶駆動電圧発生回路と、 前記電圧幅制御回路及び時間幅制御回路と前記液晶駆動
    電圧発生回路とのいずれかを選択し使用できるスイッチ
    部と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 液晶表示パネルに液晶表示コントラスト
    の制御を行う液晶駆動電圧が供給される液晶表示装置に
    おいて、 前記液晶表示パネルの複数の観測位置で各々最適なコン
    トラスト比が得られる複数の液晶駆動電圧を生成する電
    圧幅制御回路と、 前記電圧幅制御回路で生成される複数の液晶駆動電圧を
    交互に液晶表示パネルに供給する時間幅制御回路と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 液晶表示パネルに液晶表示コントラスト
    の制御を行う液晶駆動電圧が供給される液晶表示装置に
    おいて、 前記液晶駆動電圧を所定の電圧幅で段階的に昇降する第
    1電圧幅制御回路と、 前記第1電圧幅制御回路で生成され段階的に昇降する液
    晶駆動電圧を段階毎に所定の時間幅で液晶表示パネルに
    供給する時間幅制御回路と、 前記液晶駆動電圧を液晶表示パネルに供給する経路に前
    記第1電圧幅制御回路及び時間幅制御回路と並列に配置
    され、手動で調整できるコントラスト調節ボリュームが
    付加された液晶駆動電圧発生回路と、 前記液晶駆動電圧を液晶表示パネルに供給する経路に前
    記第1電圧幅制御回路及び液晶駆動電圧発生回路と並列
    で前記時間幅制御回路と直列に配置され、前記液晶表示
    パネルの複数の観測位置で各々最適なコントラスト比が
    得られる複数の液晶駆動電圧を生成する第2電圧幅制御
    回路と、 前記第1電圧幅制御回路及び時間幅制御回路と前記液晶
    駆動電圧発生回路と前記第2電圧幅制御回路及び時間幅
    制御回路とのいずれかを選択し使用できるスイッチ部
    と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
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