JPH08262059A - 針状体製造装置および針状体製造方法 - Google Patents

針状体製造装置および針状体製造方法

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JPH08262059A
JPH08262059A JP6918695A JP6918695A JPH08262059A JP H08262059 A JPH08262059 A JP H08262059A JP 6918695 A JP6918695 A JP 6918695A JP 6918695 A JP6918695 A JP 6918695A JP H08262059 A JPH08262059 A JP H08262059A
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JP
Japan
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needle
shaped body
probe
electrode
circuit
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JP6918695A
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English (en)
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Hirofumi Iwai
宏文 岩井
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EMI Records Japan Inc
Original Assignee
Toshiba Emi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作業性を向上できるとともに高品質で品質の揃
った探針を安定して製造できる装置および方法を提供す
る。 【構成】針状体製造装置は、探針素材1の一部と電極2
の少なくとも一部とを浸漬する電解液4を入れた電解液
槽3と、探針素材1及び電極2の間に電圧を印加する電
源6とを備えている。さらに、探針素材1が電気溶解し
て切断されたことを検出し、この検出信号に基づいて所
定時間後に電源6を探針素材1から電気的に遮断する切
断検出及び回路遮断回路7を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顕微鏡の探針等の針状
体の製造装置および製造方法に関し、特に走査トンネル
顕微鏡に用いられる探針の製造装置および製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】試料表面の凹凸を原子スケール(0.0
1nm)で観察可能な顕微鏡として、走査トンネル顕微
鏡(以下にSTMと記す)が知られている。このSTM
は、鋭くとがった探針を金属試料表面に1nm位まで近
づけ、電圧を印加するとともに、探針・試料間の距離を
一定に保ちながら試料表面を走査するものである。この
とき探針と試料表面との間には、古典力学的には通過で
きないはずの空隙をトンネルして電流が流れる。
【0003】このようなSTMに用いる探針の先端の曲
率半径は例えば200Å程度以下が要求されている。そ
して探針と試料表面とに流れる真空トンネル電流は、
0.1mmの距離の変化に対して電流が1けたも変わる
ため、トンネル電流の制御によって0.001nmの程
度の精度で試料表面の凹凸を詳しく調べることが可能と
なる。
【0004】上述したようなSTMに用いる探針を製造
するには、例えば図3に示すような探針製造装置が用い
られていた。この探針製造装置は、タングステンからな
る円柱形状の探針素材1の一部とプラチナからなる電極
2の一部とを浸漬する電解液4を入れた電解液槽3と、
探針素材1及び電極2の間に電圧を印加する電源6と、
この回路を手動で遮断するスイッチ5とを備えていた。
【0005】そして、この電源6により探針素材1及び
電極2の間に電圧を印加すると、電解液4に浸漬されて
いる探針素材1が図4に示すように電気溶解される。こ
のとき、電解液4の表面に近いほどイオン濃度が高いの
で電解液4中の探針素材1の電解液表面4aに近い部分
ほど大きく電気溶解され、その部分が次第に細径になっ
て上部分1aと下部分1bとに切断される。そして、こ
の切断を目視で確認してから回路を開閉するスイッチ5
を手動でOFFにして探針素材1及び電極2の間に印加
している電圧を切っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、探針素材1の切断を目視で確認してから手動で
スイッチ5を切るので、作業性が悪いという問題があっ
た。
【0007】さらに、目視で探針素材1が切断されたの
を確認してから手動でスイッチ5を切るため、スイッチ
5を切るまでの時間のばらつきがあった。また、探針素
材1の切断後も切断面近傍の電解液表面4aで発生して
いる表面張力により、探針素材1の切断面1cが電解液
4と接触している為に探針素材1の先端の電気溶解が進
んでいた。これにより探針素材1の特に切断面先端の電
気溶解量が異なるので、加工後の切断面先端の断面積が
不均一になるという問題があった。
【0008】特に探針素材1の切断面1cの断面積が小
さくなるほどスイッチ5を切るまでの時間のばらつきに
よって生ずる切断面1cの電気溶解量のばらつきの影響
が大きくなるので、断面積の不均一性が増大するという
問題があった。したがって、断面積の揃った細い針先を
安定して作ることが出来なかった。
【0009】また、上記従来の技術によれば、針先の切
断面1cが図4に示すようにギザギザになり、上述した
ような高精度で試料表面の凹凸を調べる場合にはこのギ
ザギザになった針先表面の凹凸が測定精度に悪影響を及
ぼすという問題があった。したがって、針先を滑らかに
して測定精度に与える悪影響を除去してより高品質にす
ることが望まれていた。そこで、本発明の目的は、針先
が滑らかで高品質かつ品質の揃った針状体を安定して製
造できる針状体製造装置および針状体製造方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になした請求項1に係わる発明の針状体製造装置は、針
状体素材の一部と電極の少なくとも一部とを浸漬する電
解液を入れた電解液槽と、前記針状体素材及び前記電極
の間に電圧を印加する手段とを備える針状体製造装置に
おいて、前記針状体素材が電気溶解して切断されたこと
を検出する検出手段と、この検出信号に基づいて作動す
るタイマー手段と、このタイマー手段の設定時間経過後
に前記針状体素材から前記電圧を印加する手段を電気的
に遮断する遮断手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】また、請求項2に係わる発明の針状体製造
方法は、針状体素材の一部と電極の少なくとも一部とを
電解液に浸漬し、前記針状体素材及び前記電極の間に電
圧を印加する針状体製造方法において、前記針状体素材
が電気溶解して切断されたのを検出する検出工程と、こ
の検出信号に基づいてタイマーを作動させる工程と、こ
のタイマーの設定時間経過後に前記針状体素材から前記
電圧を印加する手段を電気的に遮断する遮断工程とを備
えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に係わる針状体製造装置において、検
出手段は、針状体素材が電気溶解して切断されたことを
検出する。この検出信号に基づいてタイマー手段が作動
する。さらに、遮断手段は、タイマー手段の設定時間経
過後に前記針状体素材から前記電圧を印加する手段を電
気的に遮断する。
【0013】また、請求項2に係わる針状体製造方法に
おいて、検出工程では、先ず、前記針状体素材が電気溶
解して切断されたのを検出する。次に、滑化工程では、
この検出信号に基づいてタイマーを作動させ、タイマー
の設定時間が経過するまで待機する。この間に電解液の
表面張力により電解液に接触している針状体先端の切断
面のぎざぎざ、特に凸部が電気溶解される。次に、遮断
工程では、タイマー手段の設定時間経過後に前記針状体
素材から前記電圧を印加する手段を電気的に遮断する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2を参
照しながら説明する。なお、図1において、図4と対応
する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1に示すように、本実施例の針状体製造装置では、切
断検出および回路遮断回路7を有し、この切断検出およ
び回路遮断回路7は、針状体素材である探針素材1に電
圧を印加する回路を設定時間経過後に遮断するタイマー
付回路遮断回路8と、このタイマー付回路遮断回路8に
切断検出信号を送出する切断検出回路9とを備えてい
る。
【0015】前記切断検出および回路遮断回路7は、電
源6、探針素材1、電解液4および電極2からなる回路
の途中に電源6と直列に接続される。即ち、本実施例で
は、切断検出および回路遮断回路7は、電源6と探針素
材1との間に電源6と直列に接続されている。なお、こ
の切断検出および回路遮断回路は、電源6と電極2との
間に電源6と直列に接続されていてもよい。
【0016】前記切断検出および回路遮断回路7は、図
2に示すように、電解液槽3内の探針素材1および電極
2間に所定の電圧を印加するドライブ回路10と、電解
液槽3の探針素材1および電極2との間に流れる電流も
しくは探針素材1と電極2との間の電圧をモニターして
探針素材1の切断を検出する微分回路12と、この微分
回路12からの検出信号に基づいて作動し、設定時間経
過後にリレーに設定時間経過信号を送出するタイマー1
3と、タイマー13からの設定時間経過信号により回路
の遮断動作をするリレー11とを備える。なお、このリ
レー11として接点を電磁石によって開閉する電磁リレ
ー、トランジスタ、ICなどのエレクトロニクス回路に
よる無接点リレー等を用いることができる。また、従来
例で必要だったスイッチ5を本実施例の如く省略しても
よい。
【0017】以上のような探針製造装置の動作は、ドラ
イブ回路10により、探針素材1および電極2間に所定
の電圧が印加され、電解液槽3内の電解液4に浸漬され
ている部分の探針素材1が溶解される。この時、電解液
4に浸漬された探針素材1は電解液4の表面近傍がより
大きく溶解される。そして、探針素材1の電解液4に浸
漬された部分が電解液4の表面近傍ほど次第に細径にな
って切断される。
【0018】また、微分回路12は、電解液槽3内の探
針素材1および電極2間の電解液4に流れている電流も
しくは電圧をモニターして、探針素材が電気溶解して切
断されたことを検出する。
【0019】そして、電解液槽3内で、探針素材1が溶
解により電解液表面4a近傍で切断されると、電源6、
切断検出および回路遮断回路7、探針素材1、電解液4
および電極2からなる回路に流れる電流および電圧が急
激に変化する。微分回路12はこの変化を検出してタイ
マー作動開始信号を出力する。このタイマー作動開始信
号に基づいてタイマー13は作動を開始し、設定時間経
過後に回路遮断信号を出力する。この回路遮断信号に基
づいてリレー11はオフ動作してドライブ回路10と電
解液槽3内の探針素材1との間を電気的に遮断する。
【0020】以上の実施例では、針状体としてSTMの
探針を製造する場合について説明したが、本発明は、S
TMの探針以外にも、例えば透過型電子顕微鏡に用いる
ポイントフィラメントやその他の針状体または線材の先
端加工を含む製造に応用することができる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く本発明によ
れば、検出手段または検出工程による検出信号に基づい
て遮断手段または遮断工程により自動的に回路が設定時
間後に遮断され、手動操作によりスイッチ5を作動させ
る必要がなく、目視や手動操作による切断時間のばらつ
きを排除できるので、切断面が一定の針状体を作ること
ができる。また、針状体素材の切断後に電解液の表面張
力により切断面の電気溶解を行うことができ、その後に
電圧の印加を遮断できるので、先端の断面積が小さく、
かつ先端が滑らかで曲率半径の小さい針状体を製造する
ことができる。したがって、作業性を向上できるととも
に、高品質で品質の揃った針状体を安定して製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施例による探針製造装置を示
す図である。
【図2】本発明に係わる実施例による切断検出および回
路遮断回路を示すブロック図である。
【図3】従来の探針製造装置を示す図である。
【図4】従来の探針製造装置の針状体素材の切断直後を
示す拡大図である。
【符号の説明】
1 探針素材 2 電極 3 電解液槽 4 電解液 6 電源 7 切断検出及び回路遮断回路 8 タイマー付回路遮断回路 9 切断検出回路 12 微分回路 13 タイマー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針状体素材の一部と電極の少なくとも一
    部とを浸漬する電解液を入れた電解液槽と、前記針状体
    素材及び前記電極の間に電圧を印加する手段とを備える
    針状体製造装置において、 前記針状体素材が電気溶解して切断されたことを検出す
    る検出手段と、この検出信号に基づいて作動するタイマ
    ー手段と、このタイマー手段の設定時間経過後に前記針
    状体素材から前記電圧を印加する手段を電気的に遮断す
    る遮断手段とを備えたことを特徴とする針状体製造装
    置。
  2. 【請求項2】 針状体素材の一部と電極の少なくとも一
    部とを電解液に浸漬し、前記針状体素材及び前記電極の
    間に電圧を印加する針状体製造方法において、 前記針状体素材が電気溶解して切断されたのを検出する
    検出工程と、この検出信号に基づいてタイマーを作動さ
    せる工程と、このタイマーの設定時間経過後に前記針状
    体素材から前記電圧を印加する手段を電気的に遮断する
    遮断工程とを備えたことを特徴とする針状体製造方法。
JP6918695A 1995-03-28 1995-03-28 針状体製造装置および針状体製造方法 Withdrawn JPH08262059A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104131330A (zh) * 2014-08-04 2014-11-05 中国科学技术大学 针状电极及其制备方法
CN104345178A (zh) * 2013-07-24 2015-02-11 国家纳米科学中心 一种金属探针的制备方法

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CN104131330A (zh) * 2014-08-04 2014-11-05 中国科学技术大学 针状电极及其制备方法
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