JPH08261922A - 微量気体検出方法 - Google Patents

微量気体検出方法

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JPH08261922A
JPH08261922A JP8618595A JP8618595A JPH08261922A JP H08261922 A JPH08261922 A JP H08261922A JP 8618595 A JP8618595 A JP 8618595A JP 8618595 A JP8618595 A JP 8618595A JP H08261922 A JPH08261922 A JP H08261922A
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frequency
gas
trace
fabry
laser
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JP8618595A
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English (en)
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Akira Mugino
明 麦野
Nobuo Takeuchi
延夫 竹内
Atsuo Morinaga
篤郎 盛永
Takashige Omatsu
尾松  孝茂
Tomokazu Yamamoto
智一 山本
Gubin Mikaeru
グビン ミカエル
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微量濃度の気体を確実に且つ高精度で検出可
能とする。 【構成】 請求項1では制御系が、発振角周波数ω1を
有する単一モードレーザ光を周波数変調素子により周波
数変調又は位相変調して、キャリア成分のω1の周波数
成分と基本サイドバンド成分である周波数成分ω2を含
んだレーザ光とし、このレーザ光をフィネス5000以
上のファブリーペロー共振器にその光軸と一致するよう
に入射し、且つ前記発振角周波数ω1がω1とω2との
ビート周波数Ω(Ω=ω2−ω1、但しω2>ω1とす
る)がファブリーペロー共振器のモード間隔の整数倍と
なり、周波数成分ω2がファブリーペロ共振器の共振モ
ードの一つと重なるようにモード選択ロック手段により
選択して、発振角周波数ω1及びビート周波数Ωをロッ
クし、この制御系のファブリーペロー共振器中に、微量
のターゲット分子が含有された気体を導入して微量成分
を検出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大気中に含まれて公害や
環境問題となる微量の汚染物質(気体)とか、ガスボン
ベ内或はガスチャンバー内のガス中に混在する微量の不
純物(気体)の濃度を高感度、高精度で測定できる微量
気体検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】気体中の微量の気体成分を計測する微量
気体検出方法として、従来は次のような方法があった。 検出する分子(ターゲット分子)が含まれている気体
にレーザ光を放射し、レーザ光によるターゲット分子の
散乱あるいは吸収を計測する分子散乱/吸収分光法。 レーザ光によりターゲット分子を励起し、その際に発
生する蛍光を利用する蛍光分光法。 吸収によってサイドバンドがAM変調され、光検出器
により復元された信号(光強度)が気体の濃度に比例す
ることを利用する周波数変調分光法(FMS:Frequenc
e Modulation Spectroscopy )。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の微量気体検出方
法のうち上記の分子散乱/吸収分光法は次のような課
題があった。 (a)この分光法では検出限界がレーザ光強度雑音によ
って決まるので、限界は数百ppb−m程度である。 (b)測定光路を長くして光学的厚さを稼ぐ必要がある
ので、吸収を大きくする必要がある。従って弱い吸収の
バンド帯域では感度が著しく低下する。
【0004】前記の蛍光分光法は検出感度は高いが、
蛍光が発生しない分子には適用できない。
【0005】前記の周波数変調分光法は次のような課
題があった。 (a)検出限界はレーザ光強度雑音の1/f特性がある
ため、1MHZ 以上の周波数では雑音は量子雑音かショ
ット雑音レベルとなるが、変調サイドバンドの光強度を
測定するので限界は数ppb−m程度である。 (b)長い光路の吸収セルが必要となる。 (c)変調帯域が光検出器のバンド幅に制限され、変調
帯域が限られる。但しTwoTone FMS(Frequence Mo
dulation Spectroscopy )を除く。
【0006】また、大気中に含まれて公害や環境問題等
に関わる分子、例えば成層圏オゾン層破壊に関して重要
な塩素化合物、ヒドロキシ遊離基、窒素酸化物などの大
気中の濃度は1ppmレベルからppt(10-12 オー
ダ)であり、極く僅かな量しか存在しないため、前記い
ずれの測定方法でも高精度な検出は困難なケースが生じ
ている。従って、pptオーダで気体中の微量分子濃度
を検出可能な測定方法の出現が望まれている。
【0007】本発明の目的は極微量濃度のターゲット分
子を含む気体を確実に且つ高精度で検出可能な微量気体
検出方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、周波数標準の分野でサイドバンド(側帯波)
を利用して10-13 〜10-14 という高い安定度を得る
技術を、逆に、それに影響を与える因子の一つである不
純物質の検出に応用したものである。
【0009】本発明のうち請求項1の微量気体検出方法
は、レーザ光の周波数を安定化した制御系に、微量のタ
ーゲット分子が含有された気体を導入して気体を検出す
るようにした微量気体検出方法において、前記制御系
が、発振角周波数ω1を有する単一モードレーザ光を周
波数変調素子により周波数変調又は位相変調して、キャ
リア成分のω1の周波数成分と基本サイドバンド成分で
ある周波数成分ω2を含んだレーザ光とし、このレーザ
光をフィネス5000以上のファブリーペロー共振器に
その光軸と一致するように入射し、且つ前記発振角周波
数(レーザ光周波数)ω1がω1とω2とのビート周波
数Ω(Ω=ω2−ω1、但しω2>ω1とする)がファ
ブリーペロー共振器のFSR(Free Spectral Ran-g
e )υ、即ちモード間隔の整数倍となり、前記周波数成
分ω2がファブリーペロ共振器の共振モードの一つと重
なるようにモード選択ロック手段により選択して、発振
角周波数ω1及びビート周波数(変調角周波数)Ωをロ
ックするようにしたものであり、この制御系のファブリ
ーペロー共振器中に、微量のターゲット分子が含有され
た気体を導入して微量成分を検出するようにしたもので
ある。
【0010】本発明のうち請求項2の微量気体検出方法
は、請求項1のモード選択ロック手段が、気体を導入す
る前に、ファブリーペロー共振器の共振器長dを変化さ
せてレーザ角周波数ω1の光の出力である共鳴周波数ν
1(2πν1=ω1の関係を有する)をスイープする時
に、共鳴周波数ν2(2πν2=ω2の関係を有する)
の光の出力強度が最大となるように共鳴周波数ν1及び
共鳴周波数ν2を夫々単一モードレーザ光発生器及び変
調素子にフィードバックして、レーザ発振角周波数ω1
及び変調角周波数Ωを同時に決定するようにしたもので
ある。
【0011】本発明のうち請求項3の微量気体検出方法
は、請求項1又は請求項2の微量気体検出方法におい
て、ターゲット分子を含有する気体をファブリーペロー
共振器に導入した場合に、変調された入射レーザ光に対
して吸収が生じて気体の複素数屈折率変化が起こり、分
散作用により共振器モードである共鳴周波数ν1及び共
鳴周波数ν2成分がν’1及びν’2に変化する性質を
利用して、ガス導入前の共鳴周波数ν1及びν2のビー
ト成分N(N=ν2−ν1)とガス導入後の共鳴周波数
のビート成分N’(N’=ν’2−ν’1)の変化分、
即ちδN(δN=N’−N)を周波数の変化として検出
し、この変化分により気体中のターゲット分子の濃度を
算出するようにしたものである。
【0012】本発明のうち請求項4の微量気体検出方法
は、レーザ光の周波数を安定化した制御系に、微量のタ
ーゲット分子が含有された気体を導入して気体を検出す
るようにした微量気体検出方法において、前記制御系
が、そのレーザ光源として角周波数ω1、ω2の2周波
のレーザ光を発振する2周波レーザを用い、そのレーザ
の出力光を直接、フィネス5000以上のファブリーペ
ロー共振器の光軸と一致するように入射し、且つファブ
リーペロー共振器の共振部長dをファブリ−ペロー共振
器のFSRυ=ω2−ω1となるように選択し、且つフ
ァブリ−ペロー共振器からの共鳴周波数ν1(2πν1
=ω1の関係を有する)及びν2(2πν2=ω2の関
係を有する)の出力信号の夫々を前記の2周波レーザの
発振制御回路部にフィードバックすることにより、2周
波の発振角周波数ω1及びω2をロック(ω1及びω2
のビート周波数Ω、Ω=ω2−ω1、共にロックされ
る)するようにしたものであり、この制御系のファブリ
ーペロー共振器中に、微量のターゲット分子が含有され
た気体を導入して微量成分を検出するようにしたもので
ある。
【0013】本発明のうち請求項5の微量気体検出方法
は請求項4記載の微量気体検出方法において、ターゲッ
ト分子を含有する気体をファブリーペローに導入した場
合に、2周波レーザ光に対する吸収分散作用により気体
の複素数屈折率変化現象が起こり、2周波ω1及びω2
に対する出力共鳴周波数ν1及びν2がν’1及びν’
2に変化する性質を利用して、ガス導入前の共鳴周波数
ν1及びν2のビ−ト成分(N=ν2−ν1)とガス導
入後の共鳴周波数のビート成分N’(N’=ν’2−
ν’1)の変化分すなわちδN(δN=N’−N)を周
波数の変化として検出し、この変化分によりターゲット
分子の濃度を算出するようにしたものである。
【0014】本発明のうち請求項6の微量気体検出方法
は請求項1乃至請求項5記載のいずれかの微量気体検出
方法において、検出しようとするターゲット分子に対し
て使用するレーザの発振波長を、ターゲット分子の全て
の吸収スペクトルの一つに合わせて対応できるように選
択したものである。
【0015】本発明のうち請求項7の微量気体検出方法
は請求項1乃至請求項5記載の微量気体検出方法におい
て、変調器の変調周波数が少なくとも数KHZ 〜数十G
Zの範囲内にしたものである。
【0016】
【作用】本発明のうち請求項1の微量気体検出方法は制
御系が、発振角周波数ω1を有する単一モードレーザ光
を周波数変調素子により周波数変調又は位相変調して、
キャリア成分のω1の周波数成分と基本サイドバンド成
分である周波数成分ω2を含んだレーザ光とし、このレ
ーザ光をフィネス5000以上のファブリーペロー共振
器にその光軸と一致するように入射し、且つ前記発振角
周波数ω1をω1とω2とのビート周波数Ω(Ω=ω2
−ω1、但しω2>ω1とする)がファブリーペロー共
振器のFSR(Free Spectral Range )υ、即ちモード
間隔の整数倍となり、前記周波数成分ω2をファブリー
ペロー共振器の共振モードの一つと重なるようにモード
選択ロック手段により選択して、その発振角周波数ω1
及びビート周波数Ωをロックするので、制御系における
レーザ光の周波数が安定し、この制御系により高感度の
気体検出が可能となる。
【0017】本発明のうち請求項2の微量気体検出方法
はモード選択ロック手段が、気体導入前に、ファブリー
ペロー共振器の共振器長dを変化させてレーザ角周波数
ω1の光の出力である共鳴周波数ν1(2πν1=ω1
の関係を有する)をスイープする時に、共鳴周波数ν2
(2πν2=ω2の関係を有する)の光の出力強度が最
大となるように共鳴周波数ν1及び共鳴周波数ν2を夫
々単一モードレーザ光発生器及び変調素子にフィードバ
ックして、レーザ発振角周波数ω1及び変調角周波数Ω
を同時に決定するものであるため、フィードバックによ
りレーザ発振角周波数ω1及び変調角周波数Ωが一層安
定し、制御系におけるレーザ光の周波数が安定し、気体
に含まれる微量のターゲット分子が確実に検出される。
【0018】本発明のうち請求項3の微量気体検出方法
は、ターゲット分子を含有する気体をファブリーペロー
共振器に導入した場合に、変調された入射レーザ光に対
して吸収が生じて気体の複素数屈折率変化が起こり、分
散作用により共振器モードである共鳴周波数ν1及び共
鳴周波数ν2成分がν’1及びν’2に変化する性質を
利用して、気体導入前の共鳴周波数ν1及びν2のビー
ト成分N(N=ν2〜ν1)と気体導入後の共鳴周波数
のビート成分N’(N’=ν’2−ν’1)の変化分、
即ちδN(δN=N’−N)を周波数の変化として検出
し、この変化分により気体中のターゲット分子の濃度を
算出するようにしたので、従来のFMS法と違って、長
光路気体導入セル(ファブリーペロー共振器ではなく)
を通過してきたレーザ光の側帯波の振幅変調成分の光強
度変化を検出するのではなく、ファブリーペロー共振器
に気体導入時のファブリーペローからの共鳴周波数成分
の出力のずれ、即ち、周波数の変化量として検出し、そ
の変化量から微量気体の濃度を算出するので、微量分子
でも確実に検出することができ、従来の検出限界より更
に3〜5桁感度を高めることができる。
【0019】本発明のうち請求項4の微量気体検出方法
は、制御系のレーザ光源として角周波数がω1、ω2の
2周波のレーザ光を発振する2周波レーザを用いるので
コンパクトな制御系が構成される。また、2周波レーザ
からの出力光を直接、フィネス5000以上のファブリ
ーペロー共振器の光軸と一致するように入射し、且つフ
ァブリーペロー共振器の共振部長dをファブリ−ペロー
共振器のFSRυ=ω2−ω1となるように選択し、フ
ァブリ−ペロー共振器からの共鳴周波数ν1(2πν1
=ω1の関係を有する)及びν2(2πν2=ω2の関
係を有する)の出力信号の夫々を、前記の2周波レーザ
の発振制御回路部にフィードバックすることにより、2
周波の発振角周波数ω1及びω2をロック(ω1及びω
2のビート周波数Ω、Ω=ω2−ω1、共にロックされ
る)する制御系であるため超高感度な検出を行うことが
できる。
【0020】本発明のうち請求項5の微量気体検出方法
は、ターゲット分子を含有する気体をファブリーペロー
に導入した場合、2周波レーザ光に対する吸収分散作用
により気体の複素数屈折率変化現象が起こり、2周波ω
1及びω2に対する出力共鳴周波数ν1及びν2がν’
1及びν’2に変化する性質を利用して、ガス導入前の
共鳴周波数ν1及びν2のビ−ト成分(N=ν2−ν
1)とガス導入後の共鳴周波数のビート成分N’(N’
=ν’2−ν’1)の変化分、即ち、δN(δN=N’
−N)を周波数の変化として検出し、この変化分により
ターゲット分子の濃度を算出するので、従来のFMS法
による検出限界より更に3〜5桁感度を高めることがで
きる。
【0021】本発明のうち請求項6の微量気体検出方法
は、検出しようとするターゲット分子に対して、使用す
るレーザの発振波長をターゲット分子の全ての吸収スペ
クトルの一つに合わせて対応できるように選択したの
で、多くの吸収スペクトルのうち最も吸収の強いスペク
トルに合った波長のレーザ光をレーザから発振させて、
検出感度をより一層高めることができる。また、最も吸
収の強いスペクトル波長で発振するレーザがなくても弱
い吸収スペクトル波長に合ったレーザでも本発明の方法
により高感度検出ができるため強い吸収スペクトルのみ
レーザを選択する必要もなくなるため広帯域に渡って微
量分子を検出することが可能となる。
【0022】本発明のうち請求項7の微量気体検出方法
は、変調器の変調周波数を数KHZ〜数十GHZ の範囲
内としたので、変調周波数の帯域が広がり、そのため、
ターゲット分子が大気中のみならず、低圧力或は高圧力
の背景条件においても他の物(例えばガスボンベやチェ
ンバー等)の中に含まれている場合でも検出することが
でき、検出可能範囲が広がる。
【0023】
【実施例1】本発明の第1の実施例を図1に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明の基本となる気体中の微量
分子濃度の検出用制御系を示したものである。図1の制
御系は次の様な構成になっている。ファブリーペロー共
振器10に測定するターゲットガスの導入口11及び真
空引き用ガス出口12が形成されており、同共振器10
は共振器長dを制御器13により微調整することが可能
となっている。ファブリーペロー共振器10にはフィネ
ス5000以上のものを使用するのが望ましい。フィネ
スは干渉縞の空間的周期(間隔)Dと縞の幅(半値全
幅)幅wとの比であり、フィネスの高いものは反射率が
高く、例えば10000以上では99.9%となり、感
度が良くなる。
【0024】次にガス導入前のレーザ及び変調周波数の
モードロックについて説明する。レーザ14をドライバ
15により駆動してレーザ14から発振角周波数ω1の
レーザを発光させて変調器16に入射する。変調器16
では基準周波数発生器17より制御された変調角周波数
Ωにより前記ω1のレーザ光を変調して、位相変調によ
るサイドバンド群の光ω1±nΩを発生させ(nは1、
2、3、・・・の値をとる整数)、図示されていないフ
ィルタによりω1及び基本側帯波ω1+Ω=ω2のレー
ザ光を透過させ、ファブリーペロー共振器10の光軸と
一致するように同共振器10に入射させる。
【0025】ファブリーペロー共振器10からの出力光
をビームスプリッタ18により共鳴周波数ν1及びν2
に分離し、夫々を光検出器19、20により検出する。
共鳴周波数ν1の信号は掃引装置21によりスイープ
し、このとき共鳴周波数ν2の光出力が最大となるよう
に発振角周波数ω1を決め、且つ変調角周波数Ωが共振
器のFSRυの整数倍になるようにファブリーペロー共
振器10の共振器長dを共振器制御装置の微調(共振器
長dによって共振器内共振モード数mはd=2m/λの
関係を有し、通常106 オーダ、但し、λは入射光波
長)により設定し、ω1及びω2と共に共振器の複数の
共振モードの何れかと重なるように夫々ν1及びν2の
信号をドライバ制御装置22及びビートカウンター2
3、比較回路24、基準周波数発生器17などにフィー
ルドバックして、レーザ発振角周波数ω1及び変調角周
波数Ωを同時に決定するモードロック手段を施し、レー
ザ及び変調器周波数の高安定化を行う。このとき、2π
ω1=mυで、2πΩ=υ、ω2=ω1+Ωとなる。
【0026】図2はフィードバック前のファブリーペロ
ー共振モードと入射光周波数のモード位置関係を示した
もので、図3はフィードバックを行った後のファブリー
ペロー共振モードと入射光周波数のモード位置関係を示
したものである。図2のΔは2πω1−mυで、レーザ
角周波数と共振器モードとのズレ量を意味し、δはΩー
υで、変調角周波数ΩとFSRのズレ量を表す。
【0027】図1の制御系の制御が安定したら(このと
き共鳴周波数ν1及び変調角周波数Ωの値はコンピュー
タにて記録されている。なお、制御系全体の制御コンピ
ュータによるコントロールが可能となっている。)濃度
を測定するターゲットガスをファブリーペロー共振器1
0の導入口11から同共振器10内に所定の圧力まで導
入する。ガスの存在により吸収効果あるいは吸収による
分散効果が働き、共振器内で変調光ω1及びω2が変化
し、この変化により共振器内の共振モードに影響が与え
られ、FSRυがυ’に変化する。
【0028】図4はガス導入直後のファブリーペロー共
振モードとその時の分子による分散の様子を示したもの
である。次に、この変化に対してフィールドバック系が
働いて(実質的にΔ及びδをゼロに戻す働きと等価)、
レーザ及び変調器を安定化させる。
【0029】図5はガス導入前の制御系が安定した時点
での分子分散の様子の差を示したものである。図5中の
ζはガス導入前の共鳴周波数ν1及びν2のビート成分
N(N=ν2ーν1)とガス導入後の共鳴周波数のビー
ト成分N’(N’=ν’2ーν’1)との変化分、即
ち、δN(δN=N’ーN)を周波数の変化として検出
した量を意味する。この変化分を用いて微量気体の濃度
を算出することができる。
【0030】例えば測定対象となるターゲットガスが地
球温暖化に寄与するメタンガスの場合は次の条件で測定
する。 *使用レーザ出力波長:1.6695μm(波数600
2.8cm-1 、これはメタンの2ν3 、Q(6)の
吸収バンドに合わせた対応である。 *メタンの吸収断面積αD :0.4atm-1cm-1 *レーザ出力パワー:1mW *共振器長d:50cm *共振器フィネス:10000 *メディテクター量子効率:0.2 *積算時間:0.1秒 *カウンターの分解能:0.01Hz 及び変調周波数Ωを300MHz及び導入ガス圧力1気
圧とすると、検出感度は55ppt(5.5x10
-11 )という超高感度の効果が得られた。
【0031】
【実施例2】実施例1では変調器及びフィルタ等により
シングルモード発振のレーザ光から2周波成分の光を作
って、ファイブリーペロー共振器10中に入射する方法
を用いたが、第2の実施例では図6に示す様にレーザ1
4として2周波を発振可能なレーザを用い、前記第1の
実施例と同様にファブリペロー共振器10にメタンガス
を導入し、そのときの共鳴ビート周波数変化を検知して
超高感度で分子の検出及び濃度の測定を行うようにした
ものである。
【0032】図6では一つのレーザ14から発生される
2周波のレーザ光の発振モード間の波長差は、レーザ1
4の分割電極の注入電流を制御することにより、数十メ
ガヘルツから数百ギガヘルツまで制御することが可能で
ある。
【0033】図6でも2周波成分の光を出力可能なレー
ザ14の出力安定化を図るため、図1の場合と同様にレ
ーザ14をフィードバックするようにしてある。このフ
ィードバックの構成は図1のフィードバックの構成と同
じである。
【0034】
【実施例3】図1では1台のレーザ14からのレーザ光
により2周波のレーザ光を作り、図6では1台で2周波
成分の光を出力可能なレーザ14から2周波のレーザ光
を得るようにしてあるが、本発明では2台のレーザを用
い、夫々のレーザからのレーザ光を使用することもでき
る。また、図1の変調器の代わりに非線形素子を用いる
ことにより、2光波混合或は4光波混合などの手法を用
いて、レーザ光のキャリア変調手段等が等価的な2周波
を作り出すことも可能である。
【0035】以上の実施例はメタンガスを対象とした
が、その他のガスを対象とする場合、そのターゲットガ
スの吸収スペクトルを選定して、それに合わせた吸収波
長で発振する各種のレーザを用いれば、上記の検出方法
により超高感度な微量ガスの検出が可能となる。
【0036】
【発明の効果】請求項1〜5の本発明では次の様な効果
がある。 従来のFMS法と違って、気体を長光路セルに導入し
てレーザ光はこのセルに通過して出力する際、出力の光
強度サイドバンド成分が振幅変調され、その変化を検出
するのではなく、高フィネスなファブリーペロー共振器
中にターゲットガスを導入して、気体導入時の共鳴周波
数成分の出力のずれ(ファブリーペロー共振器の出力で
ある2つの共鳴周波数のビートの変化)、即ち、周波数
の変化量として検出し、その変化量から微量気体の濃度
を算出するので、従来の検出限界より更に3〜5桁感度
を高めることができ、従来は検出できなかった大気中の
pptオーダーの微量濃度の分子を高感度で検出するこ
とができる。 大気中微量濃度だけでなく、ガスボンベ、ガスチャン
バー等の産業界における各種製品内の気体中に混在する
不純物の識別や、半導体製造などにおけるプロセスガス
のモニタリングなどに応用することも可能となり、用途
が広くなる。
【0037】本発明のうち請求項6の微量気体検出方法
は、使用するレーザの発振波長をターゲット分子の全て
の吸収スペクトルの一つに合わせて対応できるように選
択したので、最も吸収の強いスペクトルに合った波長の
レーザ光をレーザから発振させて検出感度を高めること
ができる。また、最も吸収の強いスペクトル波長で発振
するレーザがなくても弱い吸収スペクトル波長にあった
レーザでも本発明の方法により高感度検出ができるため
強い吸収スペクトルのみレーザを選択する必要もなくな
るため広帯域に渡って微量分子を検出することが可能と
なる。
【0038】本発明のうち請求項7の微量気体検出方法
は、変調器の変調周波数を数KHZ〜数十GHZ と帯域
を広くしたので、ターゲット分子が大気中のみならず、
低圧力或は高圧力の背景条件においても他の物(例えば
ガスボンベやチェンバー等)の中に含まれている場合で
も検出することができ、検出可能範囲が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微量気体検出方法における制御系の第
1の例を示すブロック説明図。
【図2】図1におけるフィードバック前のファブリーペ
ロー共振モード及び入射光周波数モードの位置関係を示
す説明図。
【図3】図1においてフィードバックを行った後のファ
ブリーペロー共振モードと入射周波数モードの位置関係
を示す説明図。
【図4】実施例1において、ガス導入直後のファブリー
ペロー共振モードとその時の分子分散の様子を示す説明
図。
【図5】図1においてガス導入前後の制御系が安定した
時点での分子分散の様子の差を示した説明図。
【図6】本発明の微量気体検出方法における制御系の第
2の例を示すブロック説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 智一 千葉県千葉市稲毛区山王町40−3 (72)発明者 ミカエル グビン ロシア国,モスクワ市,117924,レニンス カイ プロスペクト 53 ピー.エヌ.レ ベデブ フィジクス インスティチュト, ロシアン アカデミィ オブ サイエンシ ズ内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光の周波数を安定化した制御系に、
    微量のターゲット分子が含有された気体を導入して気体
    分子を検出するようにした微量気体分子検出方法におい
    て、前記制御系が、発振角周波数ω1を有する単一モー
    ドレーザ光を周波数変調素子により周波数変調又は位相
    変調して、キャリア成分のω1の周波数成分と基本サイ
    ドバンド成分である周波数成分ω2を含んだレーザ光と
    し、このレーザ光をフィネス5000以上のファブリー
    ペロー共振器にその光軸と一致するように入射し、且つ
    前記発振角周波数(レーザ光周波数)ω1がω1とω2
    とのビート周波数Ω(Ω=ω2−ω1、但しω2>ω1
    とする)がファブリーペロー共振器のFSR(Free S
    pect-ral Range)υ、即ちモード間隔の整数倍とな
    り、前記周波数成分ω2がファブリーペロ共振器の共振
    モードの一つと重なるようにモード選択ロック手段によ
    り選択して、発振角周波数ω1及びビート周波数(変調
    角周波数)Ωをロックするようにしたものであり、この
    制御系のファブリーペロー共振器中に、微量のターゲッ
    ト分子が含有された気体を導入して微量成分を検出する
    ことを特徴とする微量気体検出方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の微量気体検出方法におい
    て、モード選択ロック手段が、気体を導入する前に、フ
    ァブリーペロー共振器の共振器長dを変化させてレーザ
    角周波数ω1の光の出力である共鳴周波数ν1(2πν
    1=ω1の関係を有する)をスイープする時に、共鳴周
    波数ν2(2πν2=ω2の関係を有する)の光の出力
    強度が最大となるように共鳴周波数ν1及び共鳴周波数
    ν2を夫々単一モードレーザ光発生器及び変調素子にフ
    ィードバックして、レーザ発振角周波数ω1及び変調角
    周波数Ωを同時に決定するようにしたものであることを
    特徴とする微量気体検出方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の微量気体検出
    方法において、ターゲット分子を含有する気体をファブ
    リーペロー共振器に導入した場合に、変調された入射レ
    ーザ光に対して吸収が生じて気体の複素数屈折率変化が
    起こり、分散作用により共振器モードである共鳴周波数
    ν1及び共鳴周波数ν2成分がν’1及びν’2に変化
    する性質を利用して、ガス導入前の共鳴周波数ν1及び
    ν2のビート成分N(N=ν2−ν1)とガス導入後の
    共鳴周波数のビート成分N’(N’=ν’2−ν’1)
    の変化分、即ちδN(δN=N’−N)を周波数の変化
    として検出し、この変化分により気体中のターゲット分
    子の濃度を算出するようにしたことを特徴とする微量気
    体検出方法。
  4. 【請求項4】レーザ光の周波数を安定化した制御系に、
    微量のターゲット分子が含有された気体を導入して気体
    分子を検出するようにした微量気体検出方法において、
    前記制御系が、そのレーザ光源として角周波数ω1、ω
    2の2周波のレーザ光を発振する2周波レーザを用い、
    そのレーザの出力光を直接、フィネス5000以上のフ
    ァブリーペロー共振器の光軸と一致するように入射し、
    且つファブリーペロー共振器の共振部長dをファブリ−
    ペロー共振器のFSRυ=ω2−ω1となるように選択
    し、且つファブリ−ペロー共振器からの共鳴周波数ν1
    (2πν1=ω1の関係を有する)及びν2(2πν2
    =ω2の関係を有する)の出力信号の夫々を前記の2周
    波レーザの発振制御回路部にフィードバックすることに
    より、2周波の発振角周波数ω1及びω2をロック(ω
    1及びω2のビート周波数Ω、Ω=ω2−ω1、共にロ
    ックされる)するようにしたものであであり、この制御
    系のファブリーペロー共振器中に、微量のターゲット分
    子が含有された気体を導入して微量成分を検出すること
    を特徴とする微量気体検出方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の微量気体検出方法におい
    て、ターゲット分子を含有する気体をファブリーペロー
    に導入した場合に、2周波レーザ光に対する吸収分散作
    用により気体の複素数屈折率変化現象が起こり、2周波
    ω1及びω2に対する出力共鳴周波数ν1及びν2が
    ν’1及びν’2に変化する性質を利用して、ガス導入
    前の共鳴周波数ν1及びν2のビ−ト成分(N=ν2−
    ν1)とガス導入後の共鳴周波数のビート成分N’
    (N’=ν’2−ν’1)の変化分すなわちδN(δN
    =N’−N)を周波数の変化として検出し、この変化分
    によりターゲット分子の濃度を算出することを特徴とす
    る微量気体検出方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5記載のいずれかの微
    量気体検出方法において、検出しようとするターゲット
    分子に対して使用するレーザの発振波長を、ターゲット
    分子の全ての吸収スペクトルの一つに合わせて対応でき
    るように選択したことを特徴とする微量気体検出方法。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項5記載の微量気体検出
    方法において、変調器の変調周波数が少なくとも数KH
    Z 〜数十GHZ の範囲内であることを特徴とする微量気
    体検出方法。
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