JPH08261255A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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JPH08261255A
JPH08261255A JP7088710A JP8871095A JPH08261255A JP H08261255 A JPH08261255 A JP H08261255A JP 7088710 A JP7088710 A JP 7088710A JP 8871095 A JP8871095 A JP 8871095A JP H08261255 A JPH08261255 A JP H08261255A
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JP
Japan
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rotor
caliper
pad
bracket
axial direction
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JP7088710A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Negishi
利行 根岸
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械式ディスクブレーキのロータとパッド間
のクリアランスを簡単に調節できるようにする。 【構成】 キャリパ18は、ガイドピン50、52によ
ってロータ14の軸方向に移動可能に支持されている。
ロータ14の両側に配置したインナパッド30とアウタ
パッド36との間には、両者を離間する方向に付勢して
いるパッドスプリング114、116が配置してあっ
て、非制動時における両者の間隔を保持している。キャ
リパ18のシリンダ部に挿入した回転シャフト48は、
ガイドピン50、52に取り付けたブラケット54に支
持されている。ガイドピン50、52の頭部58とブラ
ケット54との間には、皿ばね62が配置してあり、溝
付きナット60を締め付けることにより、回転シャフト
48をロータ軸方向に調節移動させ、ロータ14と各パ
ッド30、36とのクリアランスを調整できるようにし
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転するロータの両面
をパッドによって狭持して制動力を得るディスクブレー
キ装置に係り、特に回転シャフトによってカム機構を作
動してインナパッドとアウタパッドとをロータ面に圧接
する機械式のディスクブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フローティング型ディスクブレーキ装置
には、インナパッドをロータ面に圧接するピストンを、
回転する軸によってロータ方向に前進させてインナパッ
ドをロータに圧接する機械式のものがある。そして、実
公昭62−42184号公報には、ピストンに螺合した
スクリュシャフトを回動させて制動力を発生させるもの
が示されている。
【0003】この実公昭62−42184号公報に記載
のものは、ロータの両側に配置したパッドの一方を、ロ
ータを跨いで配設したキャリパのキャリパ爪に支持させ
てある。そして、他方のパッドは、キャリパ内を摺動す
るピストンに固定してあって、このピストンがキャリパ
のインナ側を貫通させたスクリュシャフトの先端部に螺
合している。スクリュシャフトの後端部はレバーが取り
付けてあって、このレバーを回動させることによりスク
リュシャフトを回動させ、ピストンをロータに向けて前
進させてインナパッドをロータ面に圧接できるようにし
てある。そして、アウタパッドを支持しているキャリパ
がピストンの反力を受けてロータの軸方向に移動し、ア
ウタパッドをロータに圧接するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ディスクブレーキ装置においては、ブレーキ部品の寸法
精度のバラツキにより、ロータ・パッド間のクリアラン
スがバラツイてしまう問題があった。このため、初期設
定の段階で寸法のバラツキを考慮して大きなクリアラン
スをとる必要があった。このクリアランスが大きいと、
制動力を得るのにスクリュシャフトの回転量を大きくす
る必要が生じ、このため、スクリュシャフトを回転させ
るレバーストロークが大きくなってしまい、それだけス
ペースを必要とし、装置が大型化する。
【0005】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、部品寸法のバラツキに起因する
ロータとパッド間のクリアランスのバラツキを簡単に調
整することができるディスクブレーキ装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るディスクブレーキ装置は、ロータと
インナパッドおよびアウタパッドとを跨いで配設された
キャリパにおけるインナ側内部に、前記インナパッドを
前記ロータに向けて押し付けるとともに、前記キャリパ
を反対方向に押し付け移動する回転カム機構を設け、こ
の回転カム機構を作動する回転シャフトを設けてなるデ
ィスクブレーキ装置において、前記回転シャフトを定位
置に保持するブラケットを設け、このブラケットを車体
側固定部に取り付け、かつこのブラケットと前記車体側
固定部との間に位置調節部材を設けて前記回転シャフト
のロータ軸方向の位置調節を可能とした構成とした。位
置調節部材は、皿ばね積層体を用いることができる。ま
た、車体側固定部は、キャリパをロータ軸方向に移動可
能に支持しているガイドピンであってもよい。
【0007】
【作用】上記のごとく構成した本発明は、キャリパに挿
入した回転シャフトのロータ軸方向の位置を、位置調節
部材を介して車体側固定部を基準として調節できる。こ
の調節に伴ってキャリパも移動し、インナパッドとアウ
タパッドとが所定の間隔を保持した状態でロータの軸方
向に全体に移動してその位置が調節され、ロータと各パ
ッドとのクリアランスを容易、確実に所定の値に調整す
ることができる。このとき、ブラケットの中央部にて回
転シャフトを保持し、左右端を車体側固定部に取付ける
ようにすることで、左右独立に調整することができる。
したがって、パッドがロータに対して傾いている場合で
の調整が可能となる。回転シャフトを支持しているブラ
ケットにて、ロータから離間する方向に付勢することに
より、回転シャフトをロータから離間させる方向に付勢
することになり、設定したロータとパッドとの間のクリ
アランスに狂いを生ずることがない。なお、位置調節部
材として皿ばね等のばねを用いれば、ばねをねじなどに
よって締め付け圧縮することにより、回転シャフトの軸
方向位置を容易に調節でき、パッドが摩耗したときのク
リアランスの調整も容易であり、またブラケットを付勢
する力、すなわちばね力も容易に調整してキャリパの摺
動抵抗以上とすることができる。そして、車体側固定部
として、キャリパをロータ軸方向に摺動するガイドピン
を用いれば、ブラケットの取付部を新たに形成する必要
がなく、加工工数やコストの増加を押えることができ
る。
【0008】
【実施例】本発明に係るディスクブレーキ装置の好まし
い実施例を、添付図面に従って詳細に説明する。
【0009】図1〜図3は、本発明の実施例に係るディ
スクブレーキ装置を示したもので、ホイール内に組み込
んだパーキングブレーキである。これらの図において、
図示しないハブにロータ14が固定してある。このロー
タ14は、ホイールディスク12と一体に回転するよう
になっている。
【0010】実施例のパーキング用ディスクブレーキ装
置16は、断面コ字状をなすキャリパ18がロータ14
を跨ぐように配置されている。このキャリパ18は、ロ
ータ14の外縁部を跨ぐように形成されて車体側に取り
付けてあるサポート28に、ロータ軸方向に沿って移動
可能に取り付けてある。そして、キャリパ18は、イン
ナ側の内部に、インナパッド30をロータ14の片面に
圧接させるピストン32が設けてあって、ロータ14の
反対側のアウタ側にキャリパ爪部34が形成され、この
キャリパ34によってアウタパッド36をロータ14の
他面に圧接するようになっている。
【0011】すなわち、キャリパ18は、インナ側にピ
ストン32を軸方向に案内するシリンダ部38が形成し
てあって、このシリンダ部38とキャリパ爪部34とが
ブリッジ部40によって連結してある。そして、シリン
ダ部38内には、インナパッド36をロータ14の片面
に圧接するとともに、シリンダ部38の内端面であるボ
ール受け部42を介してキャリパ18をロータ軸方向に
移動させ、キャリパ爪部34によってアウタパッド36
をロータ14の他面に圧接し、制動力を発生させるカム
機構としての詳細を後述する第1のボールランプ機構8
4、86が設けてある。また、ボール受け部42を構成
しているキャップ部44には、貫通穴46が設けてあっ
て、この貫通穴46を介してシリンダ部38の中心部
に、第1のボールランプ機構84、86を作動するブレ
ーキ操作入力部としての回転シャフト48が挿入してあ
る。
【0012】この回転シャフト48は、キャリパ18か
ら露出した端部が、図1に示したように、キャリパ18
をロータ軸方向に摺動案内する一対のガイドピン50、
52に取り付けたブラケット54の中央部を貫通してい
るとともに、ブラケット54より先端側に回動アーム5
6が取り付けてある。そして、この回動アーム56の先
端には、独立して車体側に取り付けたエアチャンバの作
動によって伸縮するロッド(いずれも図示せず)が連結
してあり、エアチャンバを作動することにより、回転シ
ャフト48を回動させることができるようになってい
る。
【0013】前記したガイドピン50、52は、先端ね
じ部を介してサポート28に固定してある。また、ガイ
ドピン50、52は、頭部58の端面にねじ部が形成し
てある。そして、ブラケット54は、断面形状が略クラ
ンク状をなすとともに、図3に示したように平面形状が
弓状に形成されている。また、ブラケット54は、両端
部に取り付け穴が形成してあって、この取り付け穴にガ
イドピン50、52の頭部に形成したねじ部が挿入さ
れ、溝付きナット60によって固定されている。そし
て、ガイドピン50、52の頭部58とブラケット54
との間には、位置調節部材としての皿ばね62が複数介
在させてあり、詳細を後述するように回転シャフト48
のロータ軸方向位置を調節できるようにしてある。
【0014】各ガイドピン50、52は、スリーブ68
を貫通してサポート28に固定されており、その外周に
キャリパボス部66が設けてあって、制動時にキャリパ
ボス部66がスリーブ68の外周面上を摺動することに
より、キャリパ18がロータ14の軸方向に移動するよ
うになっている。そして、キャリパボス部66の両端と
スリーブ68との間には、ブーツ70、72が設けてあ
って、スリーブ68の摺動面に塵埃が付着するのを防止
している。
【0015】回転シャフト48のシリンダ部38内に挿
入した部分の先端には、図2に示してあるように、フラ
ンジ状に形成した面板74が一体に設けてある。そし
て、この面板74の両側には、一対のリング部材76、
78が配置してある。これらのリング部材76、78
は、回転シャフト48の軸方向に移動可能となってい
る。また、面板74の周縁部の両側と、各リング部材7
6、78の面板74側の面(内面)の外周縁部とには、
非制動時に面板74とリング部材76、78との間隔を
一定に保持する突部80、82、92、92、94、9
4が形成してある。さらに、面板74と各リング部材7
6、78との間には、第1のボールランプ機構84、8
6が形成してあり、リング部材76の外面とピストン3
2との間、およびリング部材78とボール受け部42と
の間には、第2のボールランプ機構88、90が形成し
てある。
【0016】第1のボールランプ機構84、86は、各
リング部材76、78を軸方向に移動させ、両者の間隔
を押し拡げるためのもので、面板74の両面のそれぞれ
に、中心に対して120度間隔で形成した3つの半球状
の突起80、92、92(82、94、94)と、各リ
ング部材76、78の内面側に形成した円周方向に沿う
傾斜溝117(119)とから構成され(図4参照)、
回転シャフト48を一方向に回転させることにより、突
起80、92、92(82、94、94)が傾斜溝11
7、119内を摺動し、リング部材76、78を軸方向
に平行移動させ、両者の間隔を押し拡げてピストン32
を介してインナパッド30をロータ面に圧接し、またキ
ャリパ18をロータ軸方向に移動させてアウタパッド3
6をロータ14の他面に圧接する。
【0017】第2のボールランプ88、90は、第1の
ボールランプ機構84、86によって発生させたリング
部材76、78の軸方向移動力をピストン32とボール
受け部42とに伝達するもので、ピストン32側とボー
ル受け部42側とで対称に形成してある。ピストン32
側のボールランプ88は、ピストン32とリング部材7
6との間にボール96を挟むように構成してあり、ボー
ル96を定位置に支持するために、ピストン32とリン
グ部材76とのそれぞれに片傾斜溝121、123がボ
ール96を中心として点対称に形成してある。これらの
片傾斜溝121、123は、面板74を制動操作方向に
回転させたときに、溝の深さが浅くなるように傾斜させ
てある。このことは、ボール受け部42側のボールラン
プ機構90についても同様であって、リング部材78と
ボール受け部42との間にボール98が配置され、リン
グ部材78とボール受け部42とに片傾斜溝125、1
27が形成してある。そして、第2のボールランプ機構
88、90は、面板74を中心として線対称に形成して
ある。
【0018】各リング部材76、78の外周部には、第
1のボールランプ機構が作動するときにリング部材7
6、78が回転するのを阻止するためのコイルスプリン
グ100、102が配設してある。すなわち、各スプリ
ング100、102は、一端がリング部材76、78の
周面に形成したスプリング穴に挿入され、他端がシリン
ダ部38の内周面に、軸方向に沿って設けたスライド溝
104に挿入してある。このため、コイルスプリング1
00、102は、リング部材76、78とともに軸方向
への移動が可能となっていて、制動時におけるリング部
材76、78とともに軸方向に移動し、リング部材7
6、78の円滑な軸方向移動を妨げないようにしてあ
る。また、各コイルスプリング100、102は、制動
時に面板74に設けた突起80、92、92、82、9
4、94によってリング部材76、78が回転させられ
る方向と逆方向のばね力をリング部材76、78に作用
し、リング部材76、78の回転を阻止している。
【0019】なお、キャリパ18には、図1に示したよ
うに、インナパッド30とアウタパッド36との裏金1
06、108の両端部を貫通している一対の軸110、
112が設けてあり、これらの軸110、112の両パ
ッド30、36間に、両パッド30、36を離間させる
方向に付勢しているコイルスプリング(弾性体)11
4、116が設けてある。また、キャップ部44の端部
と回転シャフト48との間には、ブーツ118が設けて
あって(図2参照)、回転シャフト48の摺動面に塵埃
が付着しないようにしてある。さらに、ブラケット54
をガイドピン50、52に取り付けている溝付きナット
60は、割ピン120によって弛みの防止が図られてい
る。
【0020】上記のごとく構成した実施例は、ディスク
ブレーキ装置16を車両に組み付ける場合、インナパッ
ド30とアウタパッド36との間隔を所定の値、例えば
ロータ14の厚さ+1.2mm(1.2mmは、両パッ
ド30、36とロータ14とのクリアランス分)に設定
する。そして、インナパッド30とアウタパッド36と
がロータ14の両側となるようにキャリパ18を配置
し、ガイドピン50、52によってキャリパ18をサポ
ート28に取り付ける。その後、ガイドピン50、52
の頭部に設けたねじ部にキャリパ18の摺動抵抗以上の
ばね力を有する皿ばね62を嵌め、ブラケット54を図
1のように取り付ける。
【0021】すなわち、ブラケット54の中央部の穴に
回転シャフト48の端部を挿入するとともに、ブラケッ
ト54の両端部の取り付け穴にガイドピン50、52の
ねじ部を通して溝付きナット60によって仮止めする。
そして、回転シャフト48に回動アーム56を取り付け
てブラケット54に回転シャフト48を固定したのち、
溝付きナット60を締め付ける。ナット60を締め付け
ると、皿ばね62が潰れ、回転シャフト48がブラケッ
ト54に押されてロータ14の方向に移動する。
【0022】一方、両パッド30、36間に配置したパ
ッドスプリング114、116は、両パッド30、36
を離間させる方向に付勢しているので、回転シャフト4
8がロータ方向に移動するにつれてキャリパ18の全体
がアウタ方向(図1の左方向)に移動する。従って、パ
ッド30、36の間隔が一定に保持されているため、溝
付きナット60を締め付けて回転シャフト48をロータ
軸方向に移動させることにより、パッド等の部品の製作
誤差や取付誤差などの影響を受けることなくロータ14
とパッド30、36との間のクリアランスを所定の値
(実施例の場合0.6mm)に調整することができる。
そして、ロータ14とインナパッド30との間に所定厚
さ(例えば、0.6mm)のスペーサを挿入して溝付き
ナット60を締め付け、ブラケット54の位置、すなわ
ち回転シャフト48の位置を所定の位置に調整してスペ
ーサを取り除くことにより、ロータ、パッド間のクリア
ランスを確実、かつ容易に所定の値に調整することがで
きる。これにより、ロータ14とパッド30、36間の
クリアランスを従来より大幅に小さくすることができ、
回動レバー56の回動量を小さくすることが可能となっ
て取付スペースを小さくすることができる。しかも、回
転シャフト48は、キャリパ18の摺動抵抗以上のばね
力を有する皿ばねによって、ブラケット54を介してロ
ータ14から離間する方向に付勢されているため、設定
したロータ、パッド間のクリアランスが狂うのを防止す
ることができる。
【0023】そして、実施例においては、位置調節部材
として皿ばね60を用いているため、ガイドピンへの装
着が容易であり、溝付きナット60によって皿ばね62
を締め付けることにより、回転シャフト48のロータ軸
方向の位置を容易に調節できるため、ロータ、パッド間
のクリアランスの調整を容易に行え、パッド30、36
の摩耗に伴うクリアランスの調整も容易であって、さら
に使用する数や締め付け力によってブラケット54を付
勢する力を容易に調整することができるため、キャリパ
18の摺動抵抗より大きなばね力を容易に得ることがで
きる。
【0024】さらに、実施例のブラケット54は、中央
部において回転シャフト48を支持するとともに、両端
部がガイドピン50、52に取り付けてあるため、各ガ
イドピン50、52に螺合したナット60の締め付け具
合を調整することにより、ロータ14に対するパッド3
0、36の平行度の調整を行うことができ、パッド3
0、36の偏摩耗の防止を図ることができる。また、実
施例においては、ブラケット54を取り付ける車体側の
固定部として、キャリパ18を摺動案内するガイドピン
50、52を用いたことにより、ブラケット54の取付
部を新たに形成する必要がなく、加工工数やコストの増
加を防ぐことができる。
【0025】なお、前記実施例においては、位置調整部
材として皿ばね62を用いた場合について説明したが、
キャリパ18の摺動抵抗以上の弾性力を有するものであ
ればコイルばね等であってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、インナパッドとアウタパッドとの間に配置した弾性
体が、両パッドを押し拡げ、非制動時における両パッド
の間隔を一定に保持しており、キャリパに挿入した回転
シャフトのロータ軸方向の位置を、位置調節部材を介し
て調節可能としたことにより、ロータと各パッドとのク
リアランスを容易、確実に一定の値に調整することがで
きる。しかも、回転シャフトを支持しているブラケット
は、ロータから離間する方向に付勢されているので、設
定したロータとパッドとの間の設定したクリアランスに
ずれを生ずることがない。また、位置調節部材としてば
ねを用いているので、ばねをナットなどによって締め付
け、圧縮することにより、回転シャフトの位置調節を容
易に行えるため、パッドの摩耗によるクリアランスの調
整も容易に行うことができる。さらに、車体側固定部と
して、キャリパをロータ軸方向に摺動案内するガイドピ
ンを用いているので、ブラケットの取付部を新たに設け
る必要がなく、加工工数やコストの増加を押えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るディスクブレーキ装置の
平面図である。
【図2】実施例の断面図である。
【図3】実施例のディスクブレーキ装置をインナ側から
見た図である。
【図4】実施例に係るボールランプ機構の詳細を示す断
面図である。
【符号の説明】
14 ロータ 16 ディスクブレーキ装置 18 キャリパ 28 サポート 30 インナパッド 32 ピストン 34 キャリパ爪部 36 アウタパッド 38 シリンダ部 48 回転シャフト 50、52 ガイドピン 54 ブラケット 62 位置調節部材(皿ばね) 84、86 カム機構(第1のボールランプ) 114、116 弾性体(パッドスプリング)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータとインナパッドおよびアウタパッ
    ドとを跨いで配設されたキャリパにおけるインナ側内部
    に、前記インナパッドを前記ロータに向けて押し付ける
    とともに、前記キャリパを反対方向に押し付け移動する
    回転カム機構を設け、この回転カム機構を作動する回転
    シャフトを設けてなるディスクブレーキ装置において、 前記回転シャフトを定位置に保持するブラケットを設
    け、このブラケットを車体側固定部に取り付け、かつこ
    のブラケットと前記車体側固定部との間に位置調節部材
    を設けて前記回転シャフトのロータ軸方向の位置調節を
    可能としたことを特徴とするディスクブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記位置調節部材は、皿ばねの積層体で
    あることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレー
    キ装置。
  3. 【請求項3】 前記車体側固定部は、前記キャリパをロ
    ータ軸方向に移動可能に支持しているガイドピンである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のディスクブ
    レーキ装置。
JP7088710A 1995-03-22 1995-03-22 ディスクブレーキ装置 Pending JPH08261255A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030019775A (ko) * 2001-08-31 2003-03-07 주식회사 만도 차량용 디스크브레이크

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030019775A (ko) * 2001-08-31 2003-03-07 주식회사 만도 차량용 디스크브레이크

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