JPH0826000B2 - 置換キノリンカルボン酸 - Google Patents

置換キノリンカルボン酸

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JPH0826000B2
JPH0826000B2 JP21775588A JP21775588A JPH0826000B2 JP H0826000 B2 JPH0826000 B2 JP H0826000B2 JP 21775588 A JP21775588 A JP 21775588A JP 21775588 A JP21775588 A JP 21775588A JP H0826000 B2 JPH0826000 B2 JP H0826000B2
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piperazinyl
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ethyl
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通弘 大仲
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Nippon Zeon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規な置換キノリンカルボン酸及びその薬理
学的に許容し得る塩に関するものである。
(従来の技術) 従来、グラム陽性菌、グラム陰性菌による感染症の治
療薬として種々のキノリンカルボン酸系の合成抗菌剤が
知られている。
例えば、1−エチル−6−フルオロ−7-(1−ピペラ
ジニル)‐4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−
カルボン酸(以下、ノルフロキサシンと称す)は有効な
合成抗菌剤として広く用いられているが、更に強力な抗
菌活性を示す新しい物質の開発が盛んに行なわれてい
る。
例えばキノリンカルボン酸を基本骨格としてハロゲン
原子や有機残基を導入することが行なわれているが、か
かる開発における知見としてノルフロキサシンのピペラ
ジニル基の4位にシアノ残基を導入したものはノルフロ
キサシンよりも抗菌活性が低下することが知られている
(Journal of Medicinal Chemistry,1986,Vol 29,394〜
404)。
一方、ノルフロキサシンの誘導体として1−エチル−
6,8−ジフルオロ−7-(3−メチル−1−ピペラジニ
ル)‐4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カル
ボン酸がノルフロキサシンよりも強い抗菌活性を示すこ
とが報告されているが(特開昭60-64979号)、その活性
は未だ満足のいくものではなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは有効な抗菌剤を開発すべく鋭意研究の結
果、ピペラジニル基の4位にシアノ残基を導入した後記
一般式(I)で示される新規な置換キノリンカルボン酸
が、意外にも類縁体である前述の1−エチル−6,8−ジ
フルオロ−7-(3−メチル−1−ピペラジニル)‐4−
オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸と比
べて同等以上の抗菌活性を示すことを見い出し、この知
見に基づいて本発明を完成するに到った。
(問題点を解決するための手段) かくして本発明によれば、下記一般式(I)で示され
る1−置換−6,8−ジフルオロ−7-(4−シアノメチル
−3,5−ジ置換−1−ピペラジニル)−4−オキソ−1,4
−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸、及びその薬理学
的に許容し得る塩が提供される。
式中、R1はメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチルなどの低級アルキル基、ビニ
ル、プロペニル、ブテニル、ペンチニルなどの低級アル
ケニル基、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニ
ルなどの低級アルキニル基を示す。
R2及びR3は水素原子又はR1と同様の低級アルキル基を
示す。
前記一般式(I)で示される化合物は両性化合物であ
るため、その薬理学的に許容される塩としては、第3級
アミンの酸付加塩又はカルボン酸の塩などが挙げられ
る。かかる塩を形成する酸としては、例えば、塩酸、硫
酸、硝酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、燐酸などの鉱
酸、酢酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸な
どの有機酸など挙げられる。一方、カルボン酸塩として
は、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アン
モニウム塩などの無機塩、エタノールアミン、N,N−ジ
アルキルエタノールアミンなどの有機塩などが挙げられ
る。
一般式(I)で表わされる置換キノリンカルボン酸
は、例えば次の式で示される反応経路に従って合成する
ことができる。
(一般式(I),(II),(III)及び(IV)におけるR
1,R2及びR3は前述と同様のものを示し、R4は前述したR1
と同様の低級アルキル基を、Xはハロゲン原子を示
す。) すなわち、まず、前記一般式(II)で表わされる出発
原料と一般式(III)で表わされるアセトニトリル誘導
体を反応させて一般式(IV)で表わされる化合物を得
る。
反応に際しては希釈剤を存在させてもよく、例えば、
ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン、トリエチル
アミン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
などの有機溶媒が挙げられる。
又、副生する酸を除去するために例えば、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウムなどの塩基性物質を存在させておい
てもよい。
反応温度は10〜200℃、好ましくは20〜100℃であり、
反応時間は通常、30分〜2時間である。
次いで、一般式(IV)で表わされる化合物を酸又はア
ルカリで常法により加水分解することにより一般式
(I)で表わされる本発明の置換キノリンカルボン酸を
得ることができる。
本発明の製造方法において出発原料となった前記一般
式(II)で示される置換キノリンカルボン酸誘導体は、
たとえば、特開昭61-282362号及び同昭62-263157号公報
等に既に開示されている公知の物質である。
以下に一般式(I)で表わされる置換キノリンカルボ
ン酸の代表例を示す。
1−メチル−6,8−ジフルオロ−7-(4−シアノメチ
ル−1−ピペラジニル)‐4−オキソ−1,4−ジヒドロ
キノリンカルボン酸、1−エチル−6,8−ジフルオロ−7
-(4−シアノメチル−1−ピペラジニル)‐4−オキ
ソ−1,4−ジヒドロキノリンカルボン酸、1−エチル−
6,8−ジフルオロ−7-(4−シアノメチル−3−メチル
−1−ピペラジニル)‐4−オキソ−1,4−ジヒドロキ
ノリンカルボン酸、1−エチル−6,8−ジフルオロ−7-
(4−シアノメチル−3,5−ジメチル−1−ピペラジニ
ル)‐4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリンカルボン
酸、1-(2−プロペニル)‐6,8−ジフルオロ−7-(4
−シアノメチル−1−ピペラジニル)‐4−オキソ−1,
4−ジヒドロキノリンカルボン酸、1-(2−プロピニ
ル)‐6,8−ジフルオロ−7-(4−シアノメチル−1−
ピペラジニル)‐4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン
カルボン酸などが挙げられる。
(発明の効果) かくして得られた本発明の置換キノリンカルボン酸、
及びその薬理学的に許容しうる塩はグラム陽性菌、グラ
ム陰性菌に対し広い抗菌作用を有し、合成抗菌剤として
極めて有用である。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明す
る。又、本発明化合物の有用性を示すために生物試験結
果を試験例に示す。
実施例1 1−エチル−6,8−ジフルオロ−7-(1−ピペラジニ
ル)‐4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カル
ボン酸エチルエステル2.1g、無水炭酸カリウム1.0g及び
ジメチルホルムアミド20mlの混合物にブロモアセトニト
リル1.0gを加え、室温で1時間攪拌した。次いで、クロ
ロホルム20mlを加えて不溶物を別した後、液を減圧
濃縮して、得られた残渣をベンゼン−クロロホルム溶液
(5:1)で再結晶を行ない、1−エチル−6,8−ジフルオ
ロ−7-(4−シアノメチル−1−ピペニジニル)‐4−
オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸エチ
ルエステル1.8gを無色針状結晶として得た。
次いで、この1−エチル−6,8−ジフルオロ−7-(4
−シアノメチル−1−ピペラジニル)‐4−オキソ−1,
4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸エチルエステル
1.0g、エタノール8ml及び18%塩酸6mlの混合物を3時間
加熱還流した。冷却後、析出した結晶を取し、エタノ
ールとエチルエーテルで順次洗浄した。これをジメチル
ホルムアミド−エタノール混合液(1:1)で再結晶し、
1−エチル−6,8−ジフルオロ−7-(4−シアノメチル
−1−ピペラジニル)‐4−オキソ−1,4−ジヒドロキ
ノリン−3−カルボン酸(以下、化合物1と称する)0.
45gを無色粉状結晶として得た。
収率49% m.p.:229〜231℃ NMRスペクトル(CDCl3−ジメチルスルホキシドd6)δpp
m 1.60(3H,三重線) 2.80(4H,多重線) 3.50(4H,多重線) 3.70(2H,一重線) 4.60(2H,四重線) 7.95(1H,二重線) 8.80(1H,一重線) 実施例2 実施例1に準じて化合物2〜6を得た。これらを第1
表に示す。
試験例1 本発明の抗菌活性を、日本化学療法学会指定の方法
(日本化学療法学会雑誌、29(1)、76(1981)に準じ
て試験を行ない評価した。
その際、対照薬物としてはノルフロキサシン(化合物
A)、1−エチル−6,8−ジフルオロ−7-(4−シアノ
メチル−1−ピペラジニル)‐4−オキソ−1,4−ジヒ
ドロキノリン−3−カルボン酸(化合物B)、1−エチ
ル−6,8−ジフルオロ−7-(3−メチル−1−ピペニジ
ニル)‐4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カ
ルボン酸(化合物C)を用いた。
結果を第2表に示す。
第2表より、化合物Aのピペラジニル基にシアノ残基
を導入した化合物Bは、化合物Aよりも抗菌活性に劣る
ことがわかる。これに対し、化合物Cのピペラジニル基
にシアノ基を導入した本発明の化合物1〜6は化合物C
を上まわる抗菌活性を有することがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で示される1−置換−6,
    8−ジフルオロ−7-(4−シアノメチル−3,5−ジ置換−
    1−ピペラジニル)‐4−オキソ−1,4−ジヒドロキノ
    リン−3−カルボン酸、及びその薬理学的に許容し得る
    塩。 (式中、R1は低級アルキル基、低級アルケニル基、又は
    低級アルキニル基を、R2及びR3は水素原子又は低級アル
    キル基を示す。)
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