JPH08259385A - エピタキシャルウェハおよびその製造方法 - Google Patents

エピタキシャルウェハおよびその製造方法

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JPH08259385A
JPH08259385A JP6804895A JP6804895A JPH08259385A JP H08259385 A JPH08259385 A JP H08259385A JP 6804895 A JP6804895 A JP 6804895A JP 6804895 A JP6804895 A JP 6804895A JP H08259385 A JPH08259385 A JP H08259385A
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gan
buffer layer
epitaxial
layer
temperature
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JP6804895A
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Yasunori Miura
祥紀 三浦
Hideki Matsubara
秀樹 松原
成典 ▲高▼岸
Shigenori Takagishi
Hisashi Seki
壽 関
Akinori Koketsu
明伯 纐纈
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 たとえば三原色発光素子等に使用可能な高性
能のエピタキシャルウェハ、およびそれを工業的に製造
できる方法を提供する。 【構成】 AlGaAsおよびGaAsPからなる群か
ら選ばれる化合物半導体基板1と、基板1上に形成され
た厚さが10nm〜80nmのGaNからなるバッファ
層2と、バッファ層2上に形成されたGaNを含むエピ
タキシャル層3と、バッファ層2とエピタキシャル層3
との界面に位置する不整合面9とを備える。バッファ層
2は、有機金属クロライド気相エピタキシ成長法によ
り、第1の温度で形成され、エピタキシャル層3は、有
機金属クロライド気相エピタキシ成長法により、第1の
温度より高い第2の温度で形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エピタキシャルウェ
ハおよびその製造方法に関するものであり、特に、三原
色発光素子等の各種デバイスに用いられるエピタキシャ
ルウェハおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のAlGaAs系の赤色発
光素子(LED)の一例の構造を示す断面図である。
【0003】図5を参照して、この赤色発光素子100
は、ZnがドープされたAl0.5 Ga0.5 Asからなる
基板101と、基板101上に形成されたp型Al0.35
Ga 0.65Asからなる赤色発光層102と、赤色発光層
102上に形成されたn型Al0.6 Ga0.4 Asからな
るクラッド層103とを備え、電極は、基板101およ
びクラッド層103からとっている。
【0004】なお、赤色発光素子の材料としては、この
ようなAlGaAs系以外に、GaAsP系のものも適
用されている。
【0005】また、図6は、たとえば日経サイエンス1
994年10月号、p.44に記載された、現在市販が
開始されているGaN系の青色発光素子(LED)の一
例の構造を示す断面図である。
【0006】図6を参照して、この青色発光素子200
は、サファイア基板201と、基板201上に形成され
たGaNバッファ層202と、バッファ層202上に形
成された六方晶のn型GaNエピタキシャル層203と
から構成されたエピタキシャルウェハ上に、n型AlG
aNからなるクラッド層204、Znがドープされたn
型In0.1 Ga0.9 Nからなる青色発光層205、p型
AlGaNからなるクラッド層206およびp型GaN
エピタキシャル層207が順に形成され、電極は、Ga
Nエピタキシャル層203,207からとっている。
【0007】なお、この青色発光素子において、GaN
バッファ層202は、サファイア基板201とGaNエ
ピタキシャル層203との格子定数の差による歪みを緩
和するために設けられている。
【0008】さらに、図7は、青色発光素子と同様に現
在市販が開始されているGaN系の青緑色発光素子(L
ED)の一例の構造を示す断面図である。
【0009】図7を参照して、この青緑色発光素子30
0は、サファイア基板301と、基板301上に形成さ
れたGaNバッファ層302と、GaNバッファ層30
2上に形成された六方晶のn型GaNエピタキシャル層
303とから構成されたエピタキシャルウェハ上に、n
型AlGaNからなるクラッド層304、Znがドープ
されたn型In0.2 Ga0.8 Nからなる青緑色発光層3
05、p型AlGaNからなるクラッド層306および
p型GaNエピタキシャル層307が順に形成され、電
極は、GaNエピタキシャル層303,307からとっ
ている。
【0010】なお、この青緑色発光素子において、Ga
Nバッファ層302は、サファイア基板301とGaN
エピタキシャル層303との格子定数の差による歪みを
緩和するために設けられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
上述のように、赤色、青色、緑色のそれぞれ個別の発光
素子(LED)を作製することはできたが、ハイブリッ
ドになったものは作製することができなかった。なぜな
ら、上述のように、青色および緑色発光素子はGaN層
をサファイア基板上に成長させるものであるが、多層構
造の三原色発光素子を作製するためには、赤色発光素子
のAlGaAs層上へGaN層を形成する技術が必要と
なるからである。
【0012】しかしながら、従来、赤色発光素子の材料
として用いられるAlGaAs層またはGaAsP層上
に、青色発光素子の材料として用いられるGaN層を形
成することはできなかった。そのため、従来、マルチカ
ラーを表示する際には、各色のLEDを個別に設置する
必要があり、画素密度を高くすることができないという
問題があった。
【0013】この発明の目的は、上述の問題点を解決
し、たとえば三原色発光素子等に使用可能な高性能のエ
ピタキシャルウェハ、およびそれを工業的に製造できる
方法を、提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明によるエピタキ
シャルウェハは、AlGaAsおよびGaAsPからな
る群から選ばれる化合物半導体基板と、基板上に形成さ
れた厚さが10nm〜80nmのGaNからなるバッフ
ァ層と、バッファ層上に形成されたGaNを含むエピタ
キシャル層と、バッファ層とエピタキシャル層との界面
に位置する不整合面とを備えている。
【0015】ここで、バッファ層とエピタキシャル層と
の界面に位置する不整合面としては、たとえば、バッフ
ァ層とエピタキシャル層との成長温度の違いによる結晶
格子のずれによるもの等が考えられる。なお、この不整
合面は、透過電子顕微鏡による素子の断面観察から、バ
ッファ層とエピタキシャル層のコントラストの違いとし
て観察することができる。
【0016】好ましくは、バッファ層の厚さは、20n
m〜60nmであるとよい。また、この発明によるエピ
タキシャルウェハの製造方法は、AlGaAsおよびG
aAsPからなる群から選ばれる化合物半導体基板上
に、外部から反応室全体を加熱しながら塩化水素および
ガリウムを含む有機金属原料を含む第1のガスとアンモ
ニアを含む第2のガスとを反応室内に導入して反応室内
に設置された基板上に気相成長させる方法により、第1
の温度で、GaNからなるバッファ層を形成するステッ
プと、バッファ層上に、外部から反応室全体を加熱しな
がら塩化水素およびガリウムを含む有機金属原料を含む
第1のガスとアンモニアを含む第2のガスとを反応室内
に導入して反応室内に設置された基板上に気相成長させ
る方法により、第1の温度より高い第2の温度で、Ga
Nを含むエピタキシャル層を形成するステップとを備え
ている。
【0017】ガリウムを含む有機金属原料としては、た
とえば、トリメチルガリウム、トリエチルガリウム等が
用いられる。
【0018】好ましくは、第1の温度は300℃〜70
0℃であり、第2の温度は750℃以上であるとよい。
【0019】さらに好ましくは、第1の温度は400℃
〜600℃であるとよい。
【0020】
【作用】この発明によるエピタキシャルウェハは、厚さ
が10nm〜80nmのGaNからなるバッファ層を備
えている。
【0021】本願発明におけるこのバッファ層は、この
ような基板とGaNエピタキシャル層との格子定数の差
による歪を緩和する作用の他に、耐熱性コーティングと
しての作用も兼ね備えている。
【0022】すなわち、GaNのエピタキシャル成長
は、通常800℃〜1100℃という非常に高温で行な
う必要があるが、GaNおよびサファイア基板は、80
0℃以上の高温でも熱ダメージを受けることがなかっ
た。しかしながら、AlGaAsおよびGaAsP基板
は、800℃以上の高温ではAsやPの抜けが起こり、
基板としての役目を果たせなくなってしまう。このよう
なことから、AlGaAsおよびGaAsP基板上にG
aNエピタキシャル層を形成するためには、耐熱性コー
ティングを施す必要がある。本願発明においてGaNエ
ピタキシャル層より低温で形成されるGaNバッファ層
は、このような耐熱性コーティングとして作用するもの
でもある。
【0023】このGaNバッファ層の厚さは、10nm
〜80nmである。10nmより薄いと、エピタキシャ
ル層を形成するための昇温中にバッファ層が部分的に途
切れ、この上に形成されたエピタキシャル層が剥れてし
まうからである。一方、80nmより厚いと、フラット
なバッファ層の低温成長に核成長が混ざり、この核を中
心にピラミッド状にエピタキシャル層が成長してしまう
からである。
【0024】また、この発明に従うエピタキシャルウェ
ハの製造方法によれば、AlGaAsおよびGaAsP
からなる群から選ばれる化合物半導体基板上に、GaN
エピタキシャル層の成長温度よりも低い温度で、GaN
バッファ層を形成している。
【0025】そのため、基板結晶がダメージを受けるこ
となく、高品質な立方晶のGaNエピタキシャル層を成
長させることができる。
【0026】このGaNからなるバッファ層を形成する
際の温度は、300℃〜700℃が好ましい。300℃
より低いと、GaNからなるバッファ層が成長しないか
らである。一方、700℃より高いと、基板が熱ダメー
ジを受けて、この上に形成されたエピタキシャル層が剥
れてしまうからである。
【0027】また、この発明によれば、GaNバッファ
層およびGaNエピタキシャル層の形成に、外部から反
応室全体を加熱しながら塩化水素およびガリウムを含む
有機金属原料を含む第1のガスとアンモニアを含む第2
のガスとを反応室内に導入して反応室内に設置された基
板上に気相成長させる方法(以下「有機金属クロライド
気相エピタキシ成長法」という)が用いられている。こ
の有機金属クロライド気相エピタキシ成長法は、成長速
度が速い上に、急峻なヘテロ界面を得ることが可能であ
る。
【0028】さらに、この発明によれば、バッファ層お
よびエピタキシャル層が同一の有機金属クロライド気相
エピタキシ成長法により形成される。そのため、同一チ
ャンバ内で一貫成長させることが可能となる。
【0029】
【実施例】
(実施例1)図1は、この発明によるエピタキシャルウ
ェハの一例の構造を示す断面図である。
【0030】図1を参照して、このエピタキシャルウェ
ハは、AlGaAs基板1上にGaNバッファ層2が形
成され、さらにその上にGaNエピタキシャル層3が形
成されている。
【0031】次に、このように構成されるエピタキシャ
ルウェハの製造方法について、以下に説明する。
【0032】図2は、この発明による有機金属クロライ
ド気相エピタキシ成長法を用いたエピタキシャルウェハ
の製造に用いられる気相成長装置の概略構成を示す図で
ある。図2を参照して、この装置は、第1のガス導入口
51と第2のガス導入口52と排気口53とを有する反
応チャンバ54と、この反応チャンバ54の外部からチ
ャンバ内全体を加熱するための抵抗加熱ヒータ55とか
ら構成される。
【0033】このように構成される装置を用いて、以下
のようにエピタキシャルウェハの作製を行なった。
【0034】図2を参照して、まず、石英からなる反応
チャンバ54内に、H2 SO4 系の通常のエッチング液
で前処理された、あるいは前処理を施していないAlG
aAs(100)面基板1を設置した。
【0035】次に、抵抗加熱ヒータ55により外部から
チャンバ内全体を加熱して、基板1を500℃に保持し
た状態で、第1のガス導入口51からIII族原料とし
てトリメチルガリウム(TMGa)および塩化水素(H
Cl)をそれぞれ分圧8×10-4atm、8×10-4
tmで導入し、一方、第2のガス導入口52からはV族
原料としてアンモニアガス(NH3 )を分圧1.6×1
-1atmで導入した。このような条件で、15分間エ
ピタキシャル成長させ、厚さ30nmのGaNバッファ
層2を形成した。
【0036】次に、このようにGaNバッファ層2が形
成された基板1の温度を、抵抗加熱ヒータ55により8
50℃まで昇温した後、TMGa、HCl、NH3 の分
圧をそれぞれ8×10-4atm、8×10-4atm、
1.6×10-1atmという条件で、60分間エピタキ
シャル成長させた。
【0037】その結果、GaNバッファ層2上に、厚さ
2μmの鏡面状のGaNエピタキシャル層3が形成され
た。このGaNエピタキシャル層3のフォトルミネセン
ス(PL)スペクトルは、ピーク波長が360nmの強
い発光が観測された。また、X線回折の結果、六方晶を
含まない立方晶のGaNエピタキシャル層が成長してい
ることが確認された。
【0038】(実施例2)GaNバッファ層2およびG
aNエピタキシャル層3の成長条件を以下のように変更
し、他の条件は実施例1と同様にして、図1に示す構造
を有するエピタキシャルウェハを作製した。
【0039】GaNバッファ層の成長条件 基板温度:400℃ TMGa分圧:1×10-4atm HClの分圧:1×10-4atm NH3 の分圧:5×10-1atm 成長時間:40分間GaNエピタキシャル層の成長条件 基板温度:900℃ TMGa分圧:3×10-4atm HClの分圧:3×10-4atm NH3 の分圧:8×10-1atm 成長時間:60分間 このようにして得られたエピタキシャルウェハにおいて
は、厚さ40nmのGaNバッファ層2の上に、厚さ8
μmの鏡面状のGaNエピタキシャル層3が形成されて
いた。
【0040】このGaNエピタキシャル層3のPLスペ
クトルは、ピーク波長が360nmの強い発光が観測さ
れた。また、X線回折の結果、六方晶を含まない立方晶
のGaNエピタキシャル層が成長していることが確認さ
れた。
【0041】(比較例1)GaNバッファ層の有無によ
るGaNエピタキシャル層の特性の差異について調べる
ため、AlGaAs基板上に、直接GaNエピタキシャ
ル層を成長させた。なお、GaNエピタキシャル層の成
長条件は、実施例1と同様とした。
【0042】その結果、GaNバッファ層を設けない場
合には、AlGaAs基板表面が高温によりダメージを
受けて凹凸ができ、その上に形成されたGaNエピタキ
シャル層は基板から剥れてしまっている様子が観察でき
た。
【0043】また、バッファ層の有無による特性の差異
を比較するため、前述の実施例1とこの比較例1で得ら
れたエピタキシャルウェハについて、表面粗さ計による
GaNエピタキシャル表面の凹凸の測定、X線回折およ
びPL測定の結果を比較した。
【0044】その結果、GaNエピタキシャル層表面の
凹凸については大きな差が見られ、GaNバッファ層を
設けることにより著しく表面ホモロジーが改善されるこ
とがわかった。また、X線回折、PL測定の結果につい
ても、GaNバッファ層を設けた実施例についてのみ、
非常にシャープなピークが観察された。
【0045】(実施例3)GaNバッファ層の最適厚さ
を検討するため、AlGaAs基板上に種々の厚さのG
aNバッファ層を形成し、この上にGaNエピタキシャ
ル層を成長させて、得られたGaNエピタキシャル層の
特性を比較した。
【0046】なお、GaNバッファ層およびGaNエピ
タキシャル層の成長条件は、実施例1と同様とした。
【0047】図3は、GaNバッファ層の厚さと、Ga
Nエピタキシャル層のX線ピークの半値幅(FWHM)
との関係を示す図である。図3において、横軸はGaN
バッファ層の厚さ(nm)を示し、縦軸はX線ピークの
半値幅(FWHM)(分)を示している。
【0048】また、図4は、GaNバッファ層の厚さ
と、GaNエピタキシャル層の表面凹凸との関係を示す
図である。図4において、横軸はGaNバッファ層の厚
さ(nm)を示し、縦軸は表面凹凸(μm)を示してい
る。なお、表面凹凸とは、凸部最上点と凹部最下点の差
である。
【0049】図3および図4より明らかなように、バッ
ファ層の厚さが薄すぎても厚すぎても、その上に成長す
るGaNエピタキシャル層の結晶特性は低下してしま
う。そのため、GaNバッファ層の厚さとしては10n
m〜80nmが好ましく、さらに好ましくは20nm〜
60nmであると良いことがわかる。
【0050】(実施例4)AlGaAs基板の代わりに
GaAsP基板を用いて、実施例1と同様の条件でGa
Nバッファ層を形成し、さらにその上に実施例1と同様
の条件でGaNエピタキシャル層を形成した。
【0051】このようにして得られたエピタキシャルウ
ェハについて、GaNエピタキシャル層のPL測定およ
びX線回折測定を行なった。その結果、実施例1と同様
に良好なピークが得られた。
【0052】(実施例5)III族原料としてTMGa
の代わりにTEGa(トリエチルガリウム)を用いて、
実施例1と同様の条件でGaNバッファ層を形成し、さ
らにその上にTEGaを用いて実施例1と同様の条件で
GaNエピタキシャル層を形成した。
【0053】このようにして得られたエピタキシャルウ
ェハについて、GaNエピタキシャル層のPL測定およ
びX線回折測定を行なった。その結果、実施例1と同様
に良好なピークが得られた。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、AlGaAsまたはGaAsP基板を用いて、高品
質の立方晶のGaNエピタキシャル層が形成されたエピ
タキシャルウェハが得られる。そのため、この発明によ
るエピタキシャルウェハは、三原色発光素子等の各種デ
バイスへの適用が可能となる。
【0055】また、この発明によれば、速い成長速度
で、かつ同一チャンバ内でエピタキシャルウェハを製造
することができる上に、ヘテロ成長や多数枚成長も可能
である。したがって、この発明による方法は、工業的生
産に対しても十分に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるエピタキシャルウェハの一例の
構造を示す断面図である。
【図2】この発明による有機金属クロライド気相エピタ
キシ成長法を用いたエピタキシャルウェハの製造に用い
られる気相成長装置の概略構成を示す図である。
【図3】GaNバッファ層の厚さと、GaNエピタキシ
ャル層のX線ピークの半値幅(FWHM)との関係を示
す図である。
【図4】GaNバッファ層の厚さと、GaNエピタキシ
ャル層の表面凹凸との関係を示す図である。
【図5】従来の赤色発光素子の一例の構造を示す断面図
である。
【図6】従来の青色発光素子の一例の構造を示す断面図
である。
【図7】従来の緑色発光素子の一例の構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 AlGaAs基板 2 GaNバッファ層 3 GaNエピタキシャル層 51 第1のガス導入口 52 第2のガス導入口 53 排気口 54 反応チャンバ 55 抵抗加熱ヒータ なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 33/00 H01L 33/00 C B (72)発明者 関 壽 東京都八王子市南陽台3−21−12 (72)発明者 纐纈 明伯 東京都府中市幸町2−41−13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AlGaAsおよびGaAsPからなる
    群から選ばれる化合物半導体基板と、 前記基板上に形成された、厚さが10nm〜80nmの
    GaNからなるバッファ層と、 前記バッファ層上に形成された、GaNを含むエピタキ
    シャル層と、 前記バッファ層と前記エピタキシャル層との界面に位置
    する不整合面とを備える、エピタキシャルウェハ。
  2. 【請求項2】 前記バッファ層の厚さは、20nm〜6
    0nmである、請求項1記載のエピタキシャルウェハ。
  3. 【請求項3】 AlGaAsおよびGaAsPからなる
    群から選ばれる化合物半導体基板上に、外部から反応室
    全体を加熱しながら塩化水素およびガリウムを含む有機
    金属原料を含む第1のガスとアンモニアを含む第2のガ
    スとを反応室内に導入して反応室内に設置された基板上
    に気相成長させる方法により、第1の温度で、GaNか
    らなるバッファ層を形成するステップと、 前記バッファ層上に、外部から反応室全体を加熱しなが
    ら塩化水素およびガリウムを含む有機金属原料を含む第
    1のガスとアンモニアを含む第2のガスとを反応室内に
    導入して反応室内に設置された基板上に気相成長させる
    方法により、前記第1の温度より高い第2の温度で、G
    aNを含むエピタキシャル層を形成するステップとを備
    える、エピタキシャルウェハの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の温度は300℃〜700℃で
    あり、前記第2の温度は750℃以上である、請求項3
    記載のエピタキシャルウェハの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の温度は400℃〜600℃で
    ある、請求項4記載のエピタキシャルウェハの製造方
    法。
JP6804895A 1994-12-26 1995-03-27 エピタキシャルウェハおよびその製造方法 Withdrawn JPH08259385A (ja)

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JP2012039151A (ja) * 2011-11-08 2012-02-23 Toshiba Corp 半導体発光素子の製造方法
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