JPH08259286A - セメント組成物 - Google Patents

セメント組成物

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JPH08259286A
JPH08259286A JP7059433A JP5943395A JPH08259286A JP H08259286 A JPH08259286 A JP H08259286A JP 7059433 A JP7059433 A JP 7059433A JP 5943395 A JP5943395 A JP 5943395A JP H08259286 A JPH08259286 A JP H08259286A
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JP
Japan
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weight
cement
limestone
powder
clinker
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Application number
JP7059433A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Harada
宏 原田
Fumio Kanbayashi
文夫 神林
So Karibe
創 苅部
Mitsuo Tanaka
光男 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chichibu Onoda Cement Corp
Original Assignee
Chichibu Onoda Cement Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B7/00Hydraulic cements
    • C04B7/345Hydraulic cements not provided for in one of the groups C04B7/02 - C04B7/34
    • C04B7/3453Belite cements, e.g. self-disintegrating cements based on dicalciumsilicate
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/10Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超低発熱性で、かつ、中性化の進行が遅く、
耐久性に優れたモルタル及びコンクリート等のセメント
硬化体を製造できるセメント組成物を提供することであ
る。 【構成】 クリンカーと石膏と石灰石とを含有してな
り、前記クリンカー中における3CaO・SiO2 は2
8〜45重量%、2CaO・SiO2 は40〜59重量
%、3CaO・Al2 3 は0〜1重量%、4CaO・
Al2 3 ・Fe2 3 は8〜13重量%であり、前記
石膏は、SO3 が1.0〜3.2重量%となるよう添加
されてなり、前記石灰石は、石灰石含有量が22〜35
重量%となるよう添加されてなるセメント組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、極めて低発熱性で、か
つ、中性化の進行が遅く、耐久性に優れたモルタル及び
コンクリート等のセメント硬化体を製造できるセメント
組成物に関する。
【0002】
【発明の背景】大型建築構造物の壁状部材やベースマッ
ト、長大橋の橋脚や橋台、LNG地下タンクの側壁や底
盤あるいはダム等のマスコンクリートの建設において
は、セメントの水和発熱に起因する温度ひび割れが発生
する為、経済的で、かつ、有効な対策として水和発熱の
低いセメントが使用される。
【0003】特に、近年では、巨大なコンクリート構造
物用として、普通ポルトランドセメントあるいは中庸熱
ポルトランドセメントにスラグ粉末及びフライアッシュ
の混合材を大量に混合し、水和発熱を低減した三成分系
の超低発熱セメント(例えば、秩父小野田社製のテイネ
ツ・スーパー)が開発され、利用されるようになって来
た。
【0004】しかし、この三成分系の超低発熱セメント
は、低発熱化の為に、例えばスラグ粉末を60重量%及
びフライアッシュを20重量%程度配合したものである
為、セメント化合物である3CaO・SiO2 (以下、
3 S)及び2CaO・SiO2 (以下、C2 S)が水
和する際に生成する水酸化カルシウムの多くが、フライ
アッシュやスラグ粉末との反応によって消費されてしま
う。これによってコンクリートのアルカリ性が弱くな
り、中性化速度が大きくなる為、コンクリート中の鉄筋
の発錆の促進による耐久性低下の懸念が有り、中性化の
進行の遅いコンクリートを製造できる超低発熱セメント
が望まれて来た。
【0005】
【発明の開示】本発明の目的は、超低発熱性で、かつ、
中性化の進行が遅く、耐久性に優れたモルタル及びコン
クリート等のセメント硬化体を製造できるセメント組成
物を提供することである。この発明の目的は、クリンカ
ーと石膏と石灰石とを含有してなり、前記クリンカー中
における3CaO・SiO2 は28〜45重量%、2C
aO・SiO2 は40〜59重量%、3CaO・Al2
3 は0〜1重量%、4CaO・Al2 3 ・Fe2
3 は8〜13重量%であり、前記石膏は、SO3 が1.
0〜3.2重量%となるよう添加されてなり、前記石灰
石は、石灰石含有量が22〜35重量%となるよう添加
されてなることを特徴とするセメント組成物によって達
成される。
【0006】又、クリンカー粉末と石膏粉末と石灰石粉
末とを含有してなり、前記クリンカー中における3Ca
O・SiO2 は28〜45重量%、2CaO・SiO2
は40〜59重量%、3CaO・Al2 3 は0〜1重
量%、4CaO・Al2 3 ・Fe2 3 は8〜13重
量%であり、前記石膏は、SO3 が1.0〜3.2重量
%となるよう添加されてなり、前記石灰石は、石灰石含
有量が22〜35重量%となるよう添加されてなること
を特徴とするセメント組成物によって達成される。
【0007】又、クリンカー粉末と石膏粉末と石灰石粉
末とを含有してなり、前記クリンカー中における3Ca
O・SiO2 は28〜45重量%、2CaO・SiO2
は40〜59重量%、3CaO・Al2 3 は0〜1重
量%、4CaO・Al2 3 ・Fe2 3 は8〜13重
量%であり、前記石膏粉末は、SO3 が1.0〜3.2
重量%となるよう前記クリンカーに石膏が添加・粉砕さ
れてなり、前記石灰石粉末は、石灰石含有量が22〜3
5重量%となるよう添加されてなることを特徴とするセ
メント組成物によって達成される。
【0008】又、クリンカー粉末と石膏粉末と石灰石粉
末とを含有してなり、前記クリンカー中における3Ca
O・SiO2 は28〜45重量%、2CaO・SiO2
は40〜59重量%、3CaO・Al2 3 は0〜1重
量%、4CaO・Al2 3 ・Fe2 3 は8〜13重
量%であり、前記クリンカー粉末に、SO3 が1.0〜
3.2重量%、かつ、石灰石含有量が22〜35重量%
となるよう石膏粉末と石灰石粉末、又は石膏を含む石灰
石粉末が添加されてなることを特徴とするセメント組成
物によって達成される。
【0009】尚、上記セメント組成物におけるクリンカ
ーは、3CaO・SiO2 が31〜42重量%、2Ca
O・SiO2 は43〜56重量%、3CaO・Al2
3 は0〜0.5重量%、4CaO・Al2 3 ・Fe2
3 は9〜12重量%が好ましい。尚、この値は、クリ
ンカーを100%とした際の値である。又、石膏および
クリンカーに由来するSO3 が1.0〜3.2重量%、
特に1.3〜2.8重量%となるよう石膏が添加されて
いることが好ましい。尚、この値は、セメント組成物を
100%とした際の値である。又、石灰石含有量は22
〜35重量%、特に22〜30重量%であることが好ま
しい。尚、この値は、セメント組成物を100%とした
際の値である。
【0010】以下、本発明について詳細に説明する。超
低発熱性であり、かつ、中性化速度が遅く、耐久性に優
れたセメント硬化体を製造できるセメント組成物を得る
手段として、先ず、C3 SやC2 Sの水和によって生成
するアルカリ性物質(水酸化カルシウム)を消費しなが
ら水和が進行するスラグ粉末やフライアッシュ等をセメ
ント組成物中に含ませないようにすることが考えられ
る。この為に、クリンカーの化合物組成そのものを超低
発熱性に設計する為の検討が必要となる。
【0011】本発明者らは、セメント化合物の中で最も
水和発熱量の大きな化合物である3CaO・Al2 3
(以下、C3 A)を1重量%以下とし、C3 S,C2
及び4CaO・Al2 3 ・Fe2 3 (以下、C4
F)の各々の量を変化させて合成したクリンカーに石膏
を加えて粉砕して得られた数多くのポルトランドセメン
トについて物性を解析したが、特に強度発現性において
満足するものを得ることができなかった。
【0012】具体的には、水和発熱量に関してのみであ
れば、従来の三成分系の超低発熱セメントに匹敵するポ
ルトランドセメントが、C2 S高含有量組成すなわちC
3 S低含有量組成のクリンカーを用いることによって得
られたものの、このものは材齢28日以前の短期ならび
に中期の強度発現が著しく低いものであり、施工面で実
用的なモルタルやコンクリートを製造することができな
いものと判断された。
【0013】そこで、混合材を配合しないポルトランド
セメントによる超低発熱セメントの開発を断念し、混合
材に水酸化カルシウムを消費しない材料を用いる、混合
セメントによる開発に方針を変更した。混合セメントに
使用される代表的な混合材には、スラグ、フライアッシ
ュ、珪石、石灰石があり、この中で一般的に水酸化カル
シウムと反応しないものは珪石と石灰石である。
【0014】又、混合材は、通常、粉末度2000〜1
0000cm2 /g程度に粉砕してポルトランドセメン
トに混合されるが、珪石は被粉砕性が悪く、石灰石に比
較して多くの粉砕エネルギーを必要とする。以上の観点
から、石灰石粉末を混合材に用いた混合セメントによる
超低発熱セメントの開発を進めることにした。
【0015】本発明者らは、開発するセメントの目標物
性値を次のように設定した。先ず、強度発現は、水和発
熱低減と強度増加とが相反する事象であることから、設
定に苦慮したものの、実施工における必要強度を確保す
る目的から、中庸熱ポルトランドセメントに関して日本
工業規格(JIS R 5210)に規定されている圧
縮強さの下限値以上に設定した。すなわち、JIS R
5201「セメントの物理試験方法」によるモルタル
供試体の圧縮強さが、材齢3日で50kgf/cm2
上、材齢7日で100kgf/cm2 以上、材齢28日
で230kgf/cm2 以上とした。
【0016】水和発熱は、三成分系の超低発熱セメント
として販売され、施工実績のある秩父小野田社製の「テ
イネツ・スーパー」と同程度に設定した。すなわち、J
ISR 5203「セメントの水和熱測定方法(溶解熱
方法)」による水和熱が、材齢7日で45cal/g以
下、材齢28日で55cal/g以下とした。この目標
値は、中庸熱ポルトランドセメントのJIS規格値が材
齢7日で70cal/g以下、材齢28日で83cal
/g以下であることに比較すれば格段に低発熱性と言え
る。
【0017】目標物性を有する超低発熱型混合セメント
の組成を見出すべく、これまで得られた実験結果とセメ
ント化学の知識を基に、C3 S,C2 S,C3 A,C4
AFの量が各々30%,58%,0%,10%のクリン
カーを合成し、これに仕上がりSO3 量が1. 5%とな
るように石膏を加えてブレーン比表面積4000cm 2
/gのポルトランドセメントを粉砕し、更にこれに石灰
石粉末を20%配合して混合セメントを調製し、物性を
調べたた結果を上記目標値と比較して表1に示す。
【0018】 表 1 モルタル圧縮強さ(kgf/cm2) 水和熱(cal/g) 3日 7日 28日 7日 28日 実験値 41 73 356 40.6 58.4 目標値 50以上 100以上 230以上 45以下 55以下 尚、セメントの水和熱測定方法(JIS R 520
3)では、未水和セメント及び水和セメントを900〜
950℃で強熱した測定値を用いて水和熱の計算を行う
が、石灰石粉末を多く含有する本発明においては、石灰
石が同温度範囲で分解して炭酸ガスを発生する為、JI
S記載の計算式のままでは妥当な水和熱を求めることが
できない。この為、本発明においては石灰石の添加量に
応じて発生する炭酸ガスの量が強熱による減量に含まれ
ないようにした理論的な計算式を用いて水和熱を求め
た。
【0019】上記表1の結果から、実験値は目標値に対
し、材齢3日又は7日において、水和熱は満足するもの
の、圧縮強さが低すぎ、逆に、材齢28日において、圧
縮強さは満足するものの、水和熱が高すぎるという解決
難易度の高い課題のあることが判明し、本開発の為には
数多くの詳細な実験の実施が不可欠であると判断され
た。
【0020】そこで、本発明者らは、クリンカーの化合
物組成および石灰石粉末の混合量ならびにセメントのS
3 量を種々変化させた実験・検討を鋭意実施した。そ
の結果、ボーグ(Bogue)式の計算値で示されると
ころのC3 Sが28〜45重量%(望ましくは、31〜
42重量%)、C2 Sが40〜59重量%(望ましく
は、43〜56重量%)、C3 Aが0〜1重量%(望ま
しくは、0〜0.5重量%)及びC4 AFが8〜13重
量%(望ましくは、9〜12重量%)の割合であるクリ
ンカーに、SO3 が1.0〜3.2重量%(望ましく
は、1.3〜2.8重量%)となるよう石膏(石膏粉
末)が添加・粉砕され、かつ、石灰石含有量が22〜3
5重量%(望ましくは、22〜30重量%)となるよう
石灰石(石灰石粉末)が添加(添加・粉砕)されてなる
混合セメント組成物によって始めて目標物性が得られる
との結論に達し、本発明を完成するに至った。
【0021】すなわち、C3 Sが28重量%未満でC2
Sが59重量%を超えるクリンカーを用いた混合セメン
トは、材齡7日までの圧縮強さが低く、目標物性を得る
ことが出来なかった。又、C3 Sが45重量%を超えC
2 Sが40重量%未満のクリンカーを用いた混合セメン
トは、材齡7日の水和熱が高く、目標物性を得ることが
出来なかった。
【0022】又、C4 AFが8重量%未満であると、焼
成時の易焼性が悪化し、遊離CaOが1重量%以下の良
質なクリンカーを製造することができず、逆に、13重
量%を超えると、圧縮強さ/水和熱の比が低くなる傾向
が大となり、混合セメントの性能が悪化した。又、混合
セメントのSO3 が1. 0重量%未満であると、材齡2
8日の水和熱が高くなり、逆に、3.2重量%を超える
と、材齡28日の圧縮強さが低くなり、目標物性を得る
ことが出来なかった。
【0023】又、石灰石粉末の混合量が22重量%未満
であると、全材齡で水和熱が高くなり、逆に、35重量
%を超えると、全材齢で圧縮強さが低くなり、目標物性
を得ることが出来なかった。以下、本発明について具体
的な実施例を挙げて説明するが、本発明はこれに限られ
るものではない。
【0024】
【実施例】セメント工場の製造設備を用い、石灰石、珪
石、粘土質原料、酸化鉄原料を調合用原料にして焼成さ
れたクリンカーに、所定量の石膏を添加して粉砕し、仕
上がりSO3 量の異なるポルトランドセメントを得た。
このポルトランドセメントに粉末度3750cm2 /g
の石灰石粉末を添加・混合して混合セメントを得、JI
S R 5201によるモルタル圧縮強さ試験及びJI
S R 5203による水和熱試験を行った。その結果
を表2に示す。尚、SO3 量、及び石灰石粉末混合量は
仕上がった混合セメント中の割合(%)で表している。
【0025】 表 2 クリンカーの化合物組成(%) ポルトランド 混合セメント セメント粉末度 SO3 石灰石粉末 C3S C2S C3A C4AF (cm2/g) (%) (%) 実施例1 30 58 0.4 9 4460 1.7 25 実施例2 35 53 0.0 10 4210 1.0 25 実施例3 35 53 0.0 10 4130 1.4 20 実施例4 35 53 0.0 10 4130 1.3 25 実施例5 35 53 0.0 10 4130 1.2 30 実施例6 35 53 0.0 10 4240 1.8 20 実施例7 35 53 0.0 10 4240 1.7 25 実施例8 35 53 0.0 10 4240 1.6 30 実施例9 35 53 0.0 10 4350 2.4 20 実施例10 35 53 0.0 10 4350 2.2 25 実施例11 35 53 0.0 10 4350 2.1 30 実施例12 35 53 0.0 10 4320 3.0 25 実施例13 40 45 0.3 13 4070 2.2 25 実施例14 45 40 0.4 13 4190 1.5 30 モルタル圧縮強さ(kgf/cm2) 水和熱(cal/g) 3日 7日 28日 7日 28日 実施例1 46 87 305 39.0 52.9 実施例2 60 114 315 43.6 57.8 実施例3 72 131 344 45.2 58.2 実施例4 63 116 309 42.1 54.3 実施例5 57 108 275 39.8 52.0 実施例6 78 135 358 44.3 56.2 実施例7 71 122 319 41.0 52.8 実施例8 61 113 273 39.2 49.8 実施例9 76 141 321 44.7 54.5 実施例10 68 126 280 41.6 52.1 実施例11 58 115 241 39.5 49.6 実施例12 60 121 236 41.3 51.0 実施例13 88 164 264 44.9 52.9 実施例14 83 167 240 44.8 52.7 比較例1 50以上 100以上 230以上 45以下 55以下 比較例2 50以上 100以上 230以上 70以下 83以下 比較例3 82 166 302 44.2 49.4 *比較例1 目標物性値 *比較例2 中庸熱ポルトランドセメントJIS規格 *比較例3 秩父小野田社製のテイネツ・スーパー これによれば、実施例1で示されるように、C3 Sが2
8重量%未満でC2 Sが59重量%を超えるクリンカー
を用いた混合セメントは、石灰石粉末の混合量を20重
量%まで減じても材齡7日までの圧縮強さが比較例1に
示す目標物性値から外れた低いものとなってしまう。
又、実施例10から実施例13に至る傾向及び実施例1
4から明らかなように、C3 Sが45重量%を超えC2
Sが40重量%未満のクリンカーを用いた混合セメント
は、材齡7日の水和熱が目標物性値から外れた高いもの
となってしまう。
【0026】又、実施例2で示されるように、混合セメ
ントのSO3 が1. 0重量%未満であると、材齡28日
の水和熱が高なり過ぎ、又、実施例10から実施例12
に至る傾向から明らかなように、SO3 が3. 2重量%
を超えると、材齡28日の圧縮強さが低くなり過ぎ、目
標物性値から外れたものとなってしまう。又、実施例3
及び実施例6で示されるように、石灰石粉末の混合量が
22重量%未満であると、全材齡で水和熱が高くなり、
目標値物性値から外れる。又、実施例4と実施例5及び
実施例10と実施例11から明らかなように、石灰石粉
末の混合量が35重量%を超えると、全材齢で圧縮強さ
が低くなり、目標物性値から外れたものとなってしま
う。
【0027】そして、実施例1〜実施例14の結果を総
合することにより、C3 Sが28〜45重量%、C2
が40〜59重量%、C3 Aが1重量%以下及びC4
Fが8〜13重量%であるクリンカーに、SO3 が1.
0〜3.2重量%となるよう石膏(石膏粉末)が添加・
粉砕され、かつ、石灰石含有量が22〜35重量%とな
るよう石灰石(石灰石粉末)が添加(添加・粉砕)され
てなる混合セメント組成物は比較例1の目標物性値を満
たすことが判る。
【0028】又、この目標物性値を満たす本発明の混合
セメント組成物は、圧縮強さにおいて比較例2に示す中
庸熱ポルトランドセメントのJIS規格に適合するもの
であり、又、水和熱において中庸熱ポルトランドセメン
トのJIS規格よりも格段に低発熱性である。すなわ
ち、本発明の混合セメント組成物は、実施工に必要な強
度発現性を有し、かつ、セメントの水和発熱によるマス
コンクリートの温度ひび割れを抑制する性能を有する超
低発熱性の混合セメント組成物である。更には、フライ
アッシュやスラグ粉末を含まないことにより、セメント
化合物の水和で生成する水酸化カルシウムの消費がな
く、中性化の進行の遅い耐久性に優れたコンクリート構
造物等を建設することが出来る。
【0029】尚、上記においては、クリンカーに石膏を
添加・粉砕し、このセメント組成物に石灰石粉末を添加
・混合した場合であったが、クリンカー粉末に、SO3
が1.0〜3.2重量%、かつ、石灰石含有量が22〜
35重量%となるよう石膏粉末と石灰石粉末、又は石膏
を含む石灰石粉末が添加されてなる場合でも同等な結果
が得られた。
【0030】
【効果】セメントの水和熱に起因するコンクリートの温
度ひび割れを抑制することが出来、又、フライアッシュ
やスラグ粉末を用いていないので、中性化の進行が遅
く、耐久性に優れた欠陥のないコンクリート構造物等を
建設することが出来る。又、減水剤等のコンクリート用
混和剤を多量に吸着する3CaO・Al2 3の含有量
が極めて少なく、高性能AE減水剤等の分散効果が有効
に作用する為、高流動・高強度コンクリート用セメント
としても適用出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 光男 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 秩父小 野田株式会社中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリンカーと石膏と石灰石とを含有して
    なり、 前記クリンカー中における3CaO・SiO2 は28〜
    45重量%、2CaO・SiO2 は40〜59重量%、
    3CaO・Al2 3 は0〜1重量%、4CaO・Al
    2 3 ・Fe2 3 は8〜13重量%であり、 前記石膏は、SO3 が1.0〜3.2重量%となるよう
    添加されてなり、 前記石灰石は、石灰石含有量が22〜35重量%となる
    よう添加されてなることを特徴とするセメント組成物。
  2. 【請求項2】 クリンカー粉末と石膏粉末と石灰石粉末
    とを含有してなり、 前記クリンカー中における3CaO・SiO2 は28〜
    45重量%、2CaO・SiO2 は40〜59重量%、
    3CaO・Al2 3 は0〜1重量%、4CaO・Al
    2 3 ・Fe2 3 は8〜13重量%であり、 前記石膏は、SO3 が1.0〜3.2重量%となるよう
    添加されてなり、 前記石灰石は、石灰石含有量が22〜35重量%となる
    よう添加されてなることを特徴とするセメント組成物。
  3. 【請求項3】 クリンカー粉末と石膏粉末と石灰石粉末
    とを含有してなり、 前記クリンカー中における3CaO・SiO2 は28〜
    45重量%、2CaO・SiO2 は40〜59重量%、
    3CaO・Al2 3 は0〜1重量%、4CaO・Al
    2 3 ・Fe2 3 は8〜13重量%であり、 前記石膏粉末は、SO3 が1.0〜3.2重量%となる
    よう前記クリンカーに石膏が添加・粉砕されてなり、 前記石灰石粉末は、石灰石含有量が22〜35重量%と
    なるよう添加されてなることを特徴とするセメント組成
    物。
  4. 【請求項4】 クリンカー粉末と石膏粉末と石灰石粉末
    とを含有してなり、 前記クリンカー中における3CaO・SiO2 は28〜
    45重量%、2CaO・SiO2 は40〜59重量%、
    3CaO・Al2 3 は0〜1重量%、4CaO・Al
    2 3 ・Fe2 3 は8〜13重量%であり、 前記クリンカー粉末に、SO3 が1.0〜3.2重量
    %、かつ、石灰石含有量が22〜35重量%となるよう
    石膏粉末と石灰石粉末、又は石膏を含む石灰石粉末が添
    加されてなることを特徴とするセメント組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007186360A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Taiheiyo Cement Corp セメント組成物
JP2010037172A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Taiheiyo Cement Corp セメントクリンカーおよびセメント
JP4452425B2 (ja) * 1999-06-14 2010-04-21 花王株式会社 温熱剤
US10065278B2 (en) 2013-01-22 2018-09-04 Western Industries Incorporated Spill resistant warming drawer

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