JPH08257463A - 塗工方法及び装置 - Google Patents

塗工方法及び装置

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JPH08257463A
JPH08257463A JP14101095A JP14101095A JPH08257463A JP H08257463 A JPH08257463 A JP H08257463A JP 14101095 A JP14101095 A JP 14101095A JP 14101095 A JP14101095 A JP 14101095A JP H08257463 A JPH08257463 A JP H08257463A
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liquid film
coated
outer peripheral
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義朗 井上
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進 高橋
Toshikazu Kawai
寿和 河合
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Inoue Kinzoku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】衝撃を無くし又は軽減して高精度の間欠塗工が
できる塗工方法及び塗工装置。 【構成】回転するコーテイングロールCの外周面上に連
続的に液膜Fを形成し、この液膜Fの一部をスクレーパ
ーSで間欠的に除去することによりロール長手方向へ長
い帯状の液膜欠如部Rを適宜帯幅寸法で適宜周ピツチ毎
に形成し、搬送装置Bにバツクアツプされて搬送されて
くる被塗工物のW表面にコーテイングロールCの液膜L
を転移することにより、被塗工物Wの表面に被塗工物の
横断方向へ長い帯状の未塗工域Vを適宜帯幅寸法Qで適
宜周ピツチP毎に形成すること。被塗工物Wの表面にコ
ーテイングロールCの液膜欠如部Rが接近したときに、
被塗工物WとコーテイングロールCを離反させることも
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続する被塗工物の表
面に被塗工物の横断方向へ長い帯状の未塗工域を間欠的
に形成して塗工するための塗工方法及び塗工装置並びに
次々に搬送されてくる枚葉の被塗工物の表面にのみ塗工
液を間欠的に塗工するための塗工方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、未塗工域を間欠的に形成して塗工
するための塗工装置1は、図17に示す如く、回転駆動
するバツキングロールBと、バツキングロールBに近接
配置された回転駆動するコーテイングロールCと、コー
テイングロールCの外周面上に連続的な液膜を形成する
ためのアプリケーターAと、バツキングロールBに対し
てコーテイングロールCを間欠的に離接させる間欠移動
装置2とを備えている。アプリケーターAは、コーテイ
ングロールCとの間で塗工液溜Uを形成する液ダム3
と、メタリングロールMとを備えている。アプリケータ
ーAは、コーテイングロールCを軸支する両側の移動フ
レーム4,4に接合され、コーテイングロールCと共に
移動するように構成されている。間欠移動装置2は、移
動フレーム4,4と固定フレーム5,5との間に配置し
たエアーシリンダ等からなる移動操作具6,6を備え、
移動フレーム4,4を間欠的に移動させるようにしてあ
る。移動フレーム4,4と固定フレーム5,5との間に
は、バツキングロールBにコーテイングロールCを接近
させたときに、バツキングロールBとコーテイングロー
ルCとの間に所定の塗工間隙を形成するための、塗工間
隙調節具7,7が配置されている。この所定の塗工間隙
とは、接触しないバツキングロールBとコーテイングロ
ールCとの間に形成される隙間は勿論のこと、バツキン
グロールBにコーテイングロールCを押圧する場合の押
圧寸法をも含むものである。
【0003】この塗工装置1を用いた塗工方法は、次の
通りに行われる。塗工液溜Uへ塗工液Eを供給すること
により回転中のコーテイングロールCの外周面上に塗工
液Eを付着させ、この塗工液Eの一部を回転しないメタ
リングロールMで掻取るとこにより、コーテイングロー
ルCの外周面上に所定厚みの液膜Fを連続的に形成す
る。液膜Fの厚みは、メタリングロールMの切欠き刃先
MaとコーテイングロールCとの間に形成される隙間を
調節して行う。
【0004】次に、間欠移動装置2を作動させてコーテ
イングロールCをバツキングロールBに接近させ、バツ
キングロールBでバツクアツプされて搬送されてくる連
続する紙又はプラスチツクフイルム等の被塗工物Wの表
面にコーテイングロールCの液膜Fを転移し、被塗工物
Wの表面に塗工膜Hを形成する。続けて、間欠移動装置
2を作動させて、バツキングロールBからコーテイング
ロールCを適宜時間だけ離反させることにより、被塗工
物Wの表面に対する液膜Fの転移を中断して、被塗工物
Wの表面に被塗工物Wの横断方向Kへ長い帯状の未塗工
域Vを形成する。このように、間欠移動装置2の作動を
繰り返すことにより、隣接する塗工膜H,Hの間に、未
塗工域Vを適宜帯幅寸法Qで適宜周ピツチP毎に形成す
る。
【0005】枚葉の厚板フイルム又はガラス板等の被塗
工物Wmに間欠的に塗工を行う塗工装置9としては、図
18に示すものがある。この塗工装置9は、間欠移動装
置2を作動させてコーテイングロールCをベルトコンベ
アJに接近させることにより、コンベアJで次々に搬送
されてくる枚葉の被塗工物Wm,Wm…の表面にコーテ
イングロールCの液膜Fを転移して、被塗工物Wmの表
面に塗工膜Hを形成する。隣接する被塗工物Wm,Wm
の間の空間にコーテイングロールCが接近したときに
は、間欠移動装置2を作動させて、コーテイングロール
CをベルトコンベアJから適宜時間だけ離反させること
により、各被塗工物Wmの表面の前後縁に対する液膜F
の転移を中断する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図17に示す従来の塗
工装置1及び塗工方法において、バツキングロールBか
らコーテイングロールCを離反させて、被塗工物Wの塗
工膜HとコーテイングロールCの液膜Fとの遮断を確実
に行わせるためには、塗工液Eに粘性があること等を考
慮して、バツキングロールBからコーテイングロールC
を離反させる離反寸法を大きくする必要がある。例え
ば、塗工膜H及び液膜Fの厚みが500μm程度のとき
には、離反寸法は4.0mm以上である。更に、未塗工
域Vの帯幅寸法Qが狭いときには、バツキングロールB
に対するコーテイングロールCの離反と接近との往復を
短時間で行わせる必要がある。例えば、被塗工物Wの搬
送速度が3.0m/minで、未塗工域Vの帯幅寸法Q
が13.5mmのとき、0.27secで往復させる必
要がある。
【0007】しかし、大きな離接寸法を確保しつつ短時
間でバツキングロールBに対するコーテイングロールC
の離接を行うときには、大きな衝撃を発生させる。この
大きな衝撃は、メタリングロールMに伝達してメタリン
グロールMの切欠き刃先MaとコーテイングロールCと
の間の隙間を変動させることになり、コーテイングロー
ルCの外周面上に形成する液膜Fの膜厚みに変動を生じ
させる。更に、この大きな衝撃は、バツキングロールB
とコーテイングロールCとの間に形成される塗工間隙を
変動させることになる。そのため、従来の塗工方法及び
装置では、高い精度の塗工が確保できない欠点があつ
た。
【0008】図18に示す従来の塗工装置9及び塗工方
法においても、大きな離接寸法を確保しつつ短時間でベ
ルトコンベアJに対するコーテイングロールCの離接を
行うときに、大きな衝撃を発生させ、高い精度の塗工が
確保できない欠点があつた。
【0009】本発明は、上記問題を解決するために、衝
撃を無くし又は著しく軽減して高精度の間欠塗工ができ
る塗工方法及び塗工装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
要旨は、回転するコーテイングロールの外周面上に連続
的に液膜を形成し、この液膜の一部を間欠的に除去する
ことにより液膜部とロール長手方向へ長い帯状の液膜欠
如部とを交互に形成し、バツキングロールにバツクアツ
プされて搬送されてくる連続する被塗工物の表面に、コ
ーテイングロールの液膜部を転移して塗工膜を形成する
と共に、隣接する塗工膜の間に被塗工物の横断方向へ長
い帯状の未塗工域を形成することを特徴とする塗工方法
である。請求項2記載の本発明の要旨は、前記被塗工物
の表面に前記液膜欠如部が接近したときに、前記被塗工
物と前記コーテイングロールとを離反させる請求項1記
載の塗工方法である。
【0011】請求項3記載の本発明の要旨は、回転する
コーテイングロールの外周面上に連続的に液膜を形成
し、この液膜の一部を間欠的に除去することにより液膜
部とロール長手方向へ長い帯状の液膜欠如部とを交互に
形成し、コンベアで搬送されてくる隣接する枚葉の被塗
工物の間に液膜欠如部を位置させつつ、各被塗工物の表
面にコーテイングロールの液膜部を転移して塗工膜を形
成することを特徴とする塗工方法である。請求項4記載
の本発明の要旨は、前記隣接する枚葉の被塗工物の間に
前記液膜欠如部が接近したときに、前記被塗工物と前記
コーテイングロールとを離反させる請求項3記載の塗工
方法である。
【0012】請求項5記載の本発明の要旨は、被塗工物
用搬送具と、被塗工物用搬送具に付設した回転駆動する
コーテイングロールと、コーテイングロールの外周面上
に連続的な液膜を形成するためのアプリケーターと、被
塗工物用搬送具に対してコーテイングロールの進入側と
なる位置に配置されたスクレーパーとを備え、このスク
レーパーは、コーテイングロールの外周面へ適宜間隔毎
に適宜時間だけ接近して、コーテイングロールの外周面
上にロール長手方向へ長い帯状の液膜欠如部を間欠的に
形成するものであることを特徴とする塗工装置である。
請求項6記載の本発明の要旨は、前記被塗工物用搬送具
と前記コーテイングロールとの間に、両者を間欠的に離
反させる離接装置を備え、前記コーテイングロールの外
周面上の前記液膜欠如部に対応する領域が被塗工物用搬
送具に接近する間だけ、両者を離反させるようにした請
求項5記載の塗工装置である。
【0013】請求項7記載の本発明の要旨は、前記スク
レーパーは、刃先が間欠的にコーテイングロールに接近
又は当接する掻取りブレードを備えている請求項5又は
6記載の塗工装置である。請求項8記載の本発明の要旨
は、前記スクレーパーは、回転する外周面が間欠的にコ
ーテイングロールに接近又は当接する掻取りロールを備
えている請求項5又は6記載の塗工装置である。
【0014】請求項9記載の本発明の要旨は、前記被塗
工物用搬送具が回転するバツキングロールである請求項
5,6,7又は8記載の塗工装置である。請求項10記
載の本発明の要旨は、前記被塗工物用搬送具が回転する
エンドレスベルトである請求項5,6,7又は8記載の
塗工装置である。
【0015】
【作用】請求項1及び請求項3記載の本発明にあつて
は、回転するコーテイングロールの外周面上に、液膜部
と液膜欠如部とが交互に形成されるため、被塗工物に接
した液膜部は被塗工物に転移して塗工膜となり、被塗工
物に接した液膜欠如部は被塗工物に未塗工域を形成す
る。従つて、被塗工物に未塗工域を形成するときに、コ
ーテイングロールを被塗工物から離反させる必要がな
い。請求項2及び請求項4記載の本発明にあつては、た
とえコーテイングロールの外周面上の液膜欠如部に微量
の液が残存していても、被塗工物と液膜欠如部とを完全
に離反させるため、被塗工物に塗工液の全く付着してい
ない未塗工域を形成することができる。コーテイングロ
ールの外周面上の液膜欠如部に液が無いか又は有るとし
ても非常に微量であるため、被塗工物とコーテイングロ
ールとを離反させるときの離反寸法を非常に小さくする
ことができ、離接時に発生する衝撃を著しく低減でき
る。
【0016】請求項5記載の本発明にあつては、回転中
のコーテイングロールは、その外周面上にアプリケータ
ーにより連続的な液膜が形成される。この液膜の一部が
スクレーパーで除去されると、コーテイングロールの外
周面上に、ロール長手方向へ長い帯状の液膜欠如部が適
宜帯幅寸法で適宜周ピツチ毎に形成され、液膜欠如部以
外のところが液膜部となる。被塗工物搬送具で搬送され
る被塗工物に対して、回転するコーテイングロールの液
膜部が接すると、液膜部が被塗工物に転移して塗工膜と
なると共に、回転するコーテイングロールの液膜欠如部
が接すると、被塗工物に帯状の未塗工域を形成する。従
つて、被塗工物に未塗工域を形成するときに、コーテイ
ングロールを被塗工物から離反させる必要がない。請求
項6記載の本発明にあつては、たとえコーテイングロー
ルの外周面上の液膜欠如部に微量の液が残存していると
きでも、被塗工物と液膜欠如部とを完全に離反させるこ
とができるため、被塗工物に塗工液の全く付着していな
い未塗工域を形成することができる。コーテイングロー
ルの外周面上の液膜欠如部に液が無いか又は有るとして
も非常に微量であるため、被塗工物とコーテイングロー
ルとを離反させるときの離反寸法を非常に小さくするこ
とができ、離接時に発生する衝撃を著しく低減できる。
【0017】請求項7記載の本発明にあつては、コーテ
イングロールに掻取りプレードの刃先を間欠的に接近又
は当接させることにより、コーテイングロールに液膜欠
如部を形成することができる。請求項8記載の本発明に
あつては、コーテイングロールに掻取りロールの外周面
を間欠的に接近又は当接させることにより、コーテイン
グロールに液膜欠如部を形成することができる。掻取り
ロールの回転速度を増大させることにより、掻取り能力
を増大させることができる。
【0018】請求項9記載の本発明にあつては、バツキ
ングロールで搬送される連続する被塗工物の表面に塗工
膜と帯状の未塗工域とを形成することができる。請求項
10記載の本発明にあつては、エンドレスベルトで搬送
される枚葉の被塗工物の表面に塗工膜と帯状の未塗工域
とを形成することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る塗工方法及び装置を図面
に示す実施例に基づいて説明する。 (第1実施例)図1及び図2は本発明に係る塗工装置の
第1実施例を示すものであり、図1(A)は一部を切欠
いた全体の平面図、同図(B)は左側面図、図2は主要
部のみを抽出して示す左側面図である。
【0020】本実施例の塗工装置11は、図2に示す如
く、矢符D方向へ回転駆動するバツキングロールBと、
バツキングロールBに付設した矢符D方向へ回転駆動す
るコーテイングロールCと、コーテイングロールCの外
周面上に連続した液膜を形成するためのアプリケーター
Aと、バツキングロールBに対してコーテイングロール
Cの進入側に配置されたスクレーパーSとを備えてい
る。バツキングロールBは、鋼製の筒部の外周にゴムを
被覆した所謂ゴムロールからなり、図1に示す如く、左
右の固定フレーム15,15に軸支されていると共に、
減速機付き駆動モーター18で駆動される。
【0021】前記コーテイングロールCは、鋼製の筒部
の外周をメツキ等して仕上げた所謂鉄ロールからなり、
左右の移動フレーム14,14に軸支されていると共
に、減速機付き駆動モーター19で駆動される。左右の
移動フレーム14,14は、固定フレーム15,15に
夫々軸支20されて揺動自在となつていると共に、コー
テイングロールCをバツキングロールBに向かつて接近
させる方向へエアーシリンダー等からなる揺動操作具1
6,16で付勢してある。
【0022】前記固定フレーム15と移動フレーム14
との間の左右両側寄りには、バツキングロールBに対し
てコーテイングロールCを間欠的に離接させる間欠移動
装置12と、バツキングロールBとコーテイングロール
Cとの間に所定の塗工間隙を形成するための塗工間隙調
節具17とが一組づつ配置されている。この所定の塗工
間隙とは、接触しないバツキングロールBとコーテイン
グロールCとの間に形成される隙間は勿論のこと、バツ
キングロールBにコーテイングロールCを押圧する場合
の押圧寸法をも含むものである。左右の各間欠移動装置
12は、移動フレーム14に軸支された偏心カム21
と、偏心カム21を回動操作するエアーシリンダー等か
らなる回動操作具22とを備えている。左右の各塗工間
隙調節具17は、固定フレーム15に摺動自在に配置さ
れたテーパーコツター23を備えており、偏心カム21
の外周面が当接するようになつている。間欠移動装置1
2は、回動操作具22で偏心カム21を回動操作する
と、コーテイングロールCをバツキングロールBに接近
又は押圧させる塗工位置からコーテイングロールCをバ
ツキングロールBから離反する非塗工位置までの間を、
コーテイングロールCを微小寸法(例えば、100μm
程度)だけ離接させる。塗工間隙調節具17は、テーパ
ーコツター23を進退させることにより、偏心カム21
が当接するコツター傾斜面位置を変更させ、バツキング
ロールBに接近又は押圧した塗工状態のコーテイングロ
ールCとバツキングロールBとの塗工間隙を調節する。
【0023】前記アプリケーターAは、コーテイングロ
ールCとの間で塗工液溜Uを形成する液ダム3と、メタ
リングロールMとを備えている。アプリケーターAは、
コーテイングロールCを軸支する両側の移動フレーム1
4,14に接合され、コーテイングロールCと共に移動
するように構成されている。メタリングロールMは、切
欠き形成された刃先MaとコーテイングロールCの外周
面との間に隙間を形成するように、固定されている。
【0024】前記スクレーパーSは、移動フレーム14
に回動自在に軸支されたブレードホルダー25と、ブレ
ードホルダー25に保持されてコーテイングロールCの
ロール長手方向(矢符K方向)に延びる掻取りブレード
26と、ブレードホルダー25を回動操作するエアーシ
リンダー等からなる左右の回動操作具27,27とを備
えている。掻取りブレード26は、左右の回動操作具2
7,27の操作により、その刃先がコーテイングロール
Cの外周面に接近又は当接する掻取り位置から離反する
非掻取り位置までの間を、間欠的に離接するようになつ
ていてる。スクレーパーSの下方には、掻取り液を受け
る受け皿28を配置してある。
【0025】次に、本実施例の塗工装置11を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wがバ
ツキングロールBにバツクアツプされて搬送されてくる
ように被塗工物通しを行つて準備する。そして、左右の
揺動操作具16,16の操作により左右の移動フレーム
14,14を後退させ、コーテイングロールCをバツキ
ングロールBから離反させておく。次に、図2示す如
く、塗工液溜Uへ塗工液Eを供給することにより回転中
のコーテイングロールCの外周面上に塗工液Eを付着さ
せ、この塗工液Eの一部をメタリングロールMで掻取る
とこにより、コーテイングロールCの外周面上に所定厚
みの液膜Fを連続状に形成する。液膜Fの厚みは、メタ
リングロールMの切欠き刃先Maとコーテイングロール
Cの外周面との間に形成される隙間を調節して行う。
【0026】続けて、スクレーパーSの左右の回動操作
具27,27で間欠的に回動する掻取りブレード26で
液膜Fの一部を除去して、コーテイングロールCの外周
面上に、ロール長手方向へ長い帯状の液膜欠如部Rを適
宜帯幅寸法(コーテイングロールCの回転方向に沿つて
みた寸法で、例えば10〜15mm程度)で適宜周ピツ
チ毎に形成し、液膜欠如部R以外のところを液膜部Lと
する。液膜欠如部Rの形成が確認されたならば、左右の
揺動操作具16,16の操作により左右の移動フレーム
14,14を前進させ、コーテイングロールCをバツキ
ングロールBに接近させ、回転駆動するバツキングロー
ルBにバツクアツプされて搬送される被塗工物Wに対し
て、転移塗工を開始する。塗工は、回転するコーテイン
グロールCの液膜部Lが接すると、液膜部Lが被塗工物
に転移して塗工膜Hとなると共に、回転するコーテイン
グロールCの液膜欠如部Rが接すると、被塗工物Wに帯
状の未塗工域Vを形成する。
【0027】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、間欠移動装置12の左右の回動操作具22,
22を操作して、被塗工物Wの表面に液膜欠如部Rが接
近したときにのみ、被塗工物WとコーテイングロールC
を離反させる。この間欠移動操作により、被塗工物Wと
コーテイングロールCの液膜欠如部Rとを完全に離反さ
せて、被塗工物Wに塗工液の全く付着していない未塗工
域Vを形成することができる。コーテイングロールCの
外周面上の液膜欠如部Rに液が無いか又は有るとしても
非常に微量であるため、偏心カム21で被塗工物Wから
コーテイングロールCを離接させるときの離接寸法を非
常に小さくすることが可能となり(例えば、コーテイン
グロールCの液膜部Lの膜厚みが500μmのときには
離接寸法は100μm程度)、離接時に発生する衝撃を
従来に比べて飛躍的に低減できる。その結果、塗工装置
11に発生する振動が非常に小さくなり、高精度の塗工
ができる。
【0028】なお、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していないことが確認さ
れたならば、必ずしも、間欠移動装置12を操作する必
要はない。このとき、間欠移動装置12によるコーテイ
ングロールCの間欠移動がないため、衝撃の発生がなく
高精度の塗工ができる。
【0029】本実施例は、バツキングロールBの回転方
向と逆方向へコーテイングロールCを回転させるリバー
スロール塗工方式であるため、塗工液Eの粘度が100
CPS以上で、塗工膜Hの塗工厚みが20μm以上の塗
工に適している。塗工厚みの調節は、塗工中のコーテイ
ングロールCとメターリングロールMとの間隙を調節し
て行うと共に、必要に応じて、コーテイングロールCと
バツキングロールBとの速度差を調節して行う。
【0030】(第2実施例)図3は、本発明の第2実施
例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレームを
切欠いて示す左側面図である。
【0031】本実施例の塗工装置31が前記第1実施例
の塗工装置11(図1参照)と異なる所は、アプリケー
ターAに回転するメターリングロールMを用いると共
に、スクレーパーSに回転する掻取りロール32を用い
たことである。これ以外の構成は、前記第1実施例と実
質的に同一であり、図中の同一符号は同一構成部材を示
す。なお、図3は、左右に一組づづ配置された間欠移動
装置12及び塗工間隙調節具17(図1参照)の図示が
省略されている。各ロールの回転方向は、図中に矢符で
示す方向である。
【0032】本実施例のスクレーパーSは、掻取りロー
ル32がコーテイングロールCに向かつて離接するよう
に進退自在に配置され、コーテイングロールCの外周面
に対して回転する掻取りロール32の外周面を間欠的に
接近又は当接させることにより、コーテイングロールC
に液膜欠如部Rを形成することができる。スクレーパー
Sは、掻取りロール32の回転速度を増大させることに
より、掻取り能力を増大させることができる。メターリ
ングロールM及び掻取りロール32には、クリーニング
ドクター33,34が備えられている。
【0033】本実施例の塗工装置31を用いた間欠塗工
の方法の手順は、前記第1実施例の場合と実質的に同一
であるため、説明を省略する。
【0034】(第3実施例)図4は、本発明の第3実施
例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレームを
切欠いて示す左側面図である。
【0035】本実施例の塗工装置36が前記第1実施例
の塗工装置11(図1参照)と異なる所は、アプリケー
ターAにダイ装置37を用いたことである。これ以外の
構成は、前記第1実施例と実質的に同一であり、図中の
同一符号は同一構成部材を示す。なお、図4は、左右に
一組づづ配置された間欠移動装置12及び塗工間隙調節
具17(図1参照)の図示が省略されている。各ロール
の回転方向は、図中に矢符で示す方向である。
【0036】上記ダイ装置37は、ダイヘツド38の内
部にマニホールド38aが形成されていると共に、マニ
ホールド38aに通じる吐出スリツト38bがコーテイ
ングロールCの外周面の長手方向全域に臨むように開設
されている。ダイ装置37は、塗工液供給ポンプ(図示
は省略)からマニホールド38aに供給された塗工液
を、マニホールド38aで吐出スリツト38bの全域に
均等に分配し、吐出スリツト出口38Cの全域からコー
テイングロールCの外周面へ吐出する。回転するコーテ
イングロールCの外周面には、吐出スリツト出口38c
の全域から均一に吐出した塗工液で均一膜厚みの連続し
た液膜Fが形成される。この吐出スリツト38cの被塗
工物進行方向の長さは、塗工液の粘度にもよるが、均一
な吐出分布を得るために、0.1〜10mmの間が好ま
しい。
【0037】次に、本実施例の塗工装置36を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wがバ
ツキングロールBにバツクアツプされて搬送されてくる
ように被塗工物通しを行つて準備する。そして、左右の
揺動操作具16,16の操作により左右の移動フレーム
14,14を後退させ、コーテイングロールCをバツキ
ングロールBから離反させておく。次に、回転するコー
テイングロールCの外周面に、ダイ装置37の吐出スリ
ツト出口38cの全域から吐出した塗工液で均一膜厚み
の液膜Fを形成する。
【0038】続けて、スクレーパーSの間欠的に回動す
る掻取りプレード26で液膜Fの一部を除去して、コー
テイングロールCの外周面上に、ロール長手方向へ長い
帯状の液膜欠如部Rを適宜帯幅寸法(コーテイングロー
ルCの回転方向に沿つてみた寸法)で適宜周ピツチ毎に
形成し、液膜欠如部R以外のところを液膜部Lとする。
液膜欠如部Rの形成が確認されたならば、左右の揺動操
作具16,16の操作により左右の移動フレーム14,
14を前進させ、コーテイングロールCをバツキングロ
ールBに接近させ、回転駆動するバツキングロールBで
バツクアツプされて搬送される被塗工物Wに対して、転
移塗工を開始する。塗工は、回転するコーテイングロー
ルCの液膜部Lが接すると、液膜部Lが被塗工物に転移
して塗工膜Hとなると共に、回転するコーテイングロー
ルCの液膜欠如部Rが接すると、被塗工物Wに帯状の未
塗工域Vを形成する。
【0039】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、図示省略した間欠移動装置12(図1参照)
を操作して、被塗工物Wの表面に液膜欠如部Rが接近し
たときにのみ、被塗工物WとコーテイングロールCを離
反させる。
【0040】なお、本実施例において、スクレーパーS
の掻取りプレード26を図3に示す掻取りロール32に
変更することは勿論可能である。
【0041】(第4実施例)図5は、本発明の第4実施
例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレームを
切欠いて示す左側面図である。
【0042】本実施例の塗工装置41が前記第1実施例
の塗工装置11(図1参照)と異なる所は、アプリケー
ターAにダイコーター42を用いたことである。これ以
外の構成は、前記第1実施例と実質的に同一であり、図
中の同一符号は同一構成部材を示す。なお、図5は、左
右に一組づづ配置された間欠移動装置12及び塗工間隙
調節具17(図1参照)の図示が省略されている。各ロ
ールの回転方向は、図中に矢符で示す方向である。
【0043】上記ダイコーター42は、コーテイングロ
ールCの下方に配置されたヘッド43の内部にマニホー
ルド(図示は省略)が形成されていると共に、このマニ
ホールドに通じる吐出スリツト43cがコーテイングロ
ールCの外周面の長手方向全域に臨むように開設されて
いる。ダイコーター42は、吐出スリツト43cのコー
テイングロール出側がドクターエツジ44で形成されて
いる。ドクターエツジ44は、刃先44aとコーテイン
グロールCの外周面との間に塗工間隙を形成するように
取り付けられている。
【0044】このダイコーター42は、塗工液供給ポン
プ(図示は省略)からマニホールド(図示は省略)に供
給された塗工液を、マニホールドで吐出スリツト43c
の全域に均等に分配し、回転するコーテイングロールC
の外周面へ塗工液を付着した後、ドクターエツジ44で
掻取つて均一膜厚みの液膜Fとする。なお、吐出スリツ
ト43cの被塗工物進行方向の長さは、塗工液の粘度に
もよるが、均一な吐出分布を得るために、0.1〜10
mmの間が好ましい。
【0045】次に、本実施例の塗工装置36を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wがバ
ツキングロールBにバツクアツプされて搬送されてくる
ように被塗工物通しを行つて準備する。そして、左右の
揺動操作具16,16の操作により左右の移動フレーム
14,14を後退させ、コーテイングロールCをバツキ
ングロールBから離反させておく。次に、回転するコー
テイングロールCの外周面に、ダイコーター42で均一
膜厚みの液膜Fを形成する。
【0046】続けて、スクレーパーSの間欠的に回動す
る掻取りブレード26で液膜Fの一部を除去して、コー
テイングロールCの外周面上に、ロール長手方向へ長い
帯状の液膜欠如部Rを適宜帯幅寸法(コーテイングロー
ルCの回転方向に沿つてみた寸法)で適宜周ピツチ毎に
形成し、液膜欠如部R以外のところを液膜部Lとする。
液膜欠如部Rの形成が確認されたならば、左右の揺動操
作具16,16の操作により左右の移動フレーム14,
14を前進させ、コーテイングロールCをバツキングロ
ールBに接近させ、回転駆動するバツキングロールBで
バツクアツプされて搬送される被塗工物Wに対して、転
移塗工を開始する。塗工は、回転するコーテイングロー
ルCの液膜部Lが接すると、液膜部Lが被塗工物に転移
して塗工膜Hとなると共に、回転するコーテイングロー
ルCの液膜欠如部Rが接すると、被塗工物Wに帯状の未
塗工域Vを形成する。
【0047】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、図示省略した間欠移動装置12(図1参照)
を操作して、被塗工物Wの表面に液膜欠如部Rが接近し
たときにのみ、被塗工物WとコーテイングロールCを離
反させる。
【0048】なお、本実施例において、スクレーパーS
の掻取りブレード26を図3に示す掻取りロール32に
変更することは勿論可能である。
【0049】(第5実施例)図6は、本発明の第5実施
例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレームを
切欠いて示す左側面図である。
【0050】本実施例の塗工装置46が前記第1実施例
の塗工装置11(図1参照)と異なる所は、アプリケー
ターAにトランスフアーロールTとニツプロールNとを
用いたことである。これ以外の構成は、前記第1実施例
と実質的に同一であり、図中の同一符号は同一構成部材
を示す。なお、図6は、左右に一組づづ配置された間欠
移動装置12及び塗工間隙調節具17(図1参照)の図
示が省略されている。各ロールの回転方向は、図中に矢
符で示す方向である。
【0051】上記アプリケーターAは、トランスフアー
ロールTが鋼製の筒部の外周にゴムを被覆した所謂ゴム
ロール形成されていると共に、ニツプロールNが鋼製の
筒部の外周をメツキ等して仕上げた所謂鉄ロールで形成
されている。アプリケーターAは、コーテイングロール
Cの外周面にトランスフアーロールTの外周面を適宜圧
力で押圧すると共に、トランスフアーロールTの外周面
にニツプロールNの外周面を適宜圧力で押圧してある。
アプリケーターAは、トランスフアーロールTとニツプ
ロールNとの間に塗工液溜Uが形成され、両ロールの回
転に伴い、トランスフアーロールTの外周面に液膜F−
1を形成する。トランスフアーロールTの外周面に形成
された液膜F−1は、コーテイングロールCの外周面に
転移して均一膜厚みの液膜F−2となる。この転移した
液膜F−2の膜厚みは、トランスフアーロールTをコー
テイングロールCに適宜圧力で押圧してあるため、液膜
F−1の膜厚みより薄くできる。
【0052】次に、本実施例の塗工装置46を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wがバ
ツキングロールBにバツクアツプされて搬送されてくる
ように被塗工物通しをして準備する。そして、左右の揺
動操作具16,16の操作により左右の移動フレーム1
4,14を後退させ、コーテイングロールCをバツキン
グロールBから離反させておく。次に、回転するコーテ
イングロールCの外周面に、アプリケーターAから転移
した液膜F−2を形成する。
【0053】続けて、スクレーパーSの間欠的に回動す
る掻取りプレード26で液膜F−2の一部を除去して、
コーテイングロールCの外周面上に、ロール長手方向へ
長い帯状の液膜欠如部Rを適宜帯幅寸法(コーテイング
ロールCの回転方向に沿つてみた寸法)で適宜周ピツチ
毎に形成し、液膜欠如部R以外のところを液膜部Lとす
る。液膜欠如部Rの形成が確認されたならば、左右の揺
動操作具16,16の操作により左右の移動フレーム1
4,14を前進させ、コーテイングロールCをバツキン
グロールBに接近させ、回転駆動するバツキングロール
Bでバツクアツプされて搬送される被塗工物Wに対し
て、転移塗工を開始する。塗工は、回転するコーテイン
グロールCの液膜部Lが接すると、液膜部Lが被塗工物
に転移して塗工膜Hとなると共に、回転するコーテイン
グロールCの液膜欠如部Rが接すると、被塗工物Wに帯
状の未塗工域Vを形成する。
【0054】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、図示省略した間欠移動装置12(図1参照)
を操作して、被塗工物Wの表面に液膜欠如部Rが接近し
たときにのみ、被塗工物WとコーテイングロールCを離
反させる。
【0055】本実施例は、アプリケーターAは、トラン
スフアーロールTとニツプロールNを用いてコーテイン
グロールCに液膜F−2を形成しているため、塗工膜H
の塗工厚みを前記第1実施例に比べて薄くすることが可
能である。なお、本実施例において、スクレーパーSを
掻取りブレード26から図3に示す掻取りロール32に
変更することは勿論可能である。更に、本実施例におい
て、アプリケーターAにトランスロールTを2本以上を
用い、液膜F−1の転移を複数回行わせることにより、
コータイングロールCの外周面に形成される液膜F−2
の膜厚みを更に薄くすることも可能である。
【0056】(第6実施例)図7は本発明の第6実施例
を示すものであり、固定フレーム及び移動フレームを切
欠いて示す左側面図である。
【0057】本実施例の塗工装置51は、インバースロ
ール塗工方式であり、矢符D方向へ回転駆動するバツキ
ングロールBと、バツキングロールBに付設した矢符I
方向へ回転駆動するコーテイングロールCと、コーテイ
ングロールCの外周面上に連続状の液膜を形成するため
のアプリケーターAと、バツキングロールBに対してコ
ーテイングロールCの進入側に配置されたスクレーパー
Sとを備えている。バツキングロールBは、鋼製の筒部
の外周にゴムを被覆した所謂ゴムロールからなり、左右
の固定フレーム15,15に軸支されていると共に、減
速機付き駆動モーター(図示は省略)で駆動される。
【0058】前記コーテイングロールCは、鋼製の筒部
の外周をメツキ等して仕上げた所謂鉄ロールからなり、
左右の移動フレーム14,14に軸支されていると共
に、バツキングロールBと同じ周速度で駆動される。左
右の移動フレーム14,14は、固定フレーム15,1
5に夫々軸支20されて揺動自在となつていると共に、
コーテイングロールCをバツキングロールBに向かつて
接近させる方向へエアーシリンダー等からなる左右の揺
動操作具16,16で付勢してある。
【0059】前記固定フレーム15と移動フレーム14
との間の左右両側寄りには、図示は省略したが、間欠移
動装置12及び塗工間隙調節具17(図1参照)が一組
づづ配置されている。
【0060】前記アプリケーターAは、コーテイングロ
ールCとの間で塗工液溜Uを形成する液ダム3,3と、
メタリングロールMとを備えている。アプリケーターA
は、コーテイングロールCを軸支する両側の移動フレー
ム14,14に接合され、コーテイングロールCと共に
移動するように構成されている。メタリングロールM
は、切欠き形成された刃先MaとコーテイングロールC
の外周面との間に隙間を形成するように、固定されてい
る。
【0061】前記スクレーパーSは、移動フレーム14
に回動自在に軸支されたブレードホルダー25と、ブレ
ードホルダー25に保持されコーテイングロールCのロ
ール長手方向に延びる掻取りプレード26と、ブレード
ホルダー25を回動操作するエアーシリンダー等からな
る回動操作具(図示は省略)とを備えている。掻取りブ
レード26は、この回動操作具の操作により、その刃先
がコーテイングロールCの外周面に当接する掻取り位置
から離反する非掻取り位置までの間を、間欠的に離接す
るようになつていてる。スクレーパーSの下方には、掻
取り液を受ける受け皿28を配置してある。
【0062】次に、本実施例の塗工装置51を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wがバ
ツキングロールBにバツクアツプされて搬送されてくる
ように被塗工物通しを行つて準備する。そして、左右の
揺動操作具16,16の操作により左右の移動フレーム
14,14を後退させ、コーテイングロールCをバツキ
ングロールBから離反させておく。次に、塗工液溜Uへ
塗工液Eを供給することにより回転中のコーテイングロ
ールCの外周面上に塗工液Eを付着させ、この塗工液E
の一部をメタリングロールMで掻取るとこにより、コー
テイングロールCの外周面上に所定厚みの液膜Fを連続
状に形成する。液膜Fの厚みは、メタリングロールMの
切欠き刃先MaとコーテイングロールCの外周面との間
に形成される隙間を調節して行う。
【0063】続けて、スクレーパーSの間欠的に回動す
る掻取りブレード26で液膜Fの一部を除去して、コー
テイングロールCの外周面上に、ロール長手方向へ長い
帯状の液膜欠如部Rを適宜帯幅寸法(コーテイングロー
ルCの回転方向に沿つてみた寸法で、例えば10〜15
mm程度)で適宜周ピツチ毎に形成し、液膜欠如部R以
外のところを液膜部Lとする。液膜欠如部Rの形成が確
認されたならば、左右の揺動操作具16,16の操作に
より左右の移動フレーム14,14を前進させ、コーテ
イングロールCをバツキングロールBに接近させ、回転
駆動するバツキングロールBでバツクアツプされて搬送
される被塗工物Wに対して、転移塗工を開始する。塗工
は、回転するコーテイングロールCの液膜部Lが接近す
ると、液膜部Lが被塗工物に転移して塗工膜Hとなると
共に、回転するコーテイングロールCの液膜欠如部Rが
接近すると、被塗工物Wに帯伏の未塗工域Vを形成す
る。
【0064】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、図示省略した間欠移動装置12(図1参照)
の回動操作具22,22を操作して、被塗工物Wの表面
に液膜欠如部Rが接近したときにのみ、被塗工物Wとコ
ーテイングロールCを離反させる。この間欠移動操作に
より、被塗工物Wと液膜欠如部Rとを完全に離反させ
て、被塗工物Wに塗工液の全く付着していない未塗工域
Vを形成することができる。
【0065】なお、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していないことが確認さ
れたならば、必ずしも、図示省略した間欠移動装置12
(図1参照)を操作する必要はない。このとき、この間
欠移動装置12によるコーテイングロールCの間欠移動
がないため、衝撃の発生がなく高精度の塗工ができる。
【0066】(第7実施例)図8は、本発明の第7実施
例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレームを
切欠いて示す左側面図である。
【0067】本実施例の塗工装置56が前記第6実施例
の塗工装置51(図7参照)と異なる所は、アプリケー
ターAに回転するメターリングロールMを用いると共
に、スクレーパーSに回転する掻取りロール32を用い
たことである。これ以外の構成は、前記第6実施例と実
質的に同一であり、図中の同一符号は同一構成部材を示
す。なお、図8には、左右に一組づづ配置された間欠移
動装置12及び塗工間隙調節具17(図1参照)の図示
が省略されている。各ロールの回転方向は、図中に矢符
で示す方向である。
【0068】本実施例のスクレーパーSは、掻取りロー
ル32がコーテイングロールCに向かつて離接するよう
に進退自在に配置され、コーテイングロールCの外周面
に対して回転する掻取りロール32の外周面を間欠的に
接近又は当接させることにより、コーテイングロールC
に液膜欠如部Rを形成することができる。スクレーパー
Sは、掻取りロール32の回転速度を増大させることに
より、掻取り能力を増大させることができる。メターリ
ングロールM及び掻取りロール32には、クリーニング
ドクター33,34が備えられている。
【0069】本実施例の塗工装置56を用いた間欠塗工
の方法の手順は、前記第6実施例の場合と実質的に同一
であるため、説明を省略する。
【0070】(第8実施例)図9は、本発明の第8実施
例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレームを
切欠いて示す左側面図である。
【0071】本実施例の塗工装置61が前記第6実施例
の塗工装置51(図7参照)と異なる所は、アプリケー
ターAにダイ装置37を用いたことである。これ以外の
構成は、前記第6実施例と実質的に同一であり、図中の
同一符号は同一構成部材を示す。なお、図9は、左右に
一組づづ配置された間欠移動装置12及び塗工間隙調節
具17(図1参照)の図示が省略されている。各ロール
の回転方向は、図中に矢符で示す方向である。
【0072】上記ダイ装置37は、ダイヘツド38の内
部にマニホールド38aが形成されていると共に、マニ
ホールド38aに通じる吐出スリツト38bがコーテイ
ングロールCの外周面の長手方向全域に臨むように開設
されている。ダイ装置37は、塗工液供給ポンプ(図示
は省略)からマニホールド38aに供給された塗工液
を、マニホールド38aで吐出スリツト38bの全域に
均等に分配し、吐出スリツト出口38cの全域からコー
テイングロールCの外周面へ吐出する。回転するコーテ
イングロールCの外周面には、吐出スリツト出口38c
の全域から吐出した塗工液で均一膜厚みの液膜Fが形成
される。
【0073】次に、本実施例の塗工装置61を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wがバ
ツキングロールBにバツクアツプされて搬送されてくる
ように被塗工物通しを行つて準備する。そして、左右の
揺動操作具16の操作により左右の移動フレーム14を
後退させ、コーテイングロールCをバツキングロールB
から離反させておく。次に、回転するコーテイングロー
ルCの外周面に、ダイ装置37の吐出スリツト出口38
cの全域から吐出した塗工液で均一膜厚みの液膜Fを形
成する。
【0074】続けて、スクレーパーSの間欠的に回動す
る掻取りブレード26で液膜Fの一部を除去して、コー
テイングロールCの外周面上に、ロール長手方向へ長い
帯状の液膜欠如部Rを適宜帯幅寸法(コーテイングロー
ルCの回転方向に沿つてみた寸法)で適宜周ピツチ毎に
形成し、液膜欠如部R以外のところを液膜部Lとする。
液膜欠如部Rの形成が確認されたならば、左右の揺動操
作具16,16の操作により左右の移動フレーム14,
14を前進させ、コーテイングロールCをバツキングロ
ールBに接近させ、回転駆動するバツキングロールBで
バツクアツプされて搬送される被塗工物Wに対して、転
移塗工を開始する。塗工は、回転するコーテイングロー
ルCの液膜部Lが接すると、液膜部Lが被塗工物に転移
して塗工膜Hとなると共に、回転するコーテイングロー
ルCの液膜欠如部Rが接すると、被塗工物Wに帯状の未
塗工域Vを形成する。
【0075】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、図示省略した間欠移動装置12(図1参照)
を操作して、被塗工物Wの表面に液膜欠如部Rが接近し
たときにのみ、被塗工物WとコーテイングロールCを離
反させる。
【0076】なお、本実施例において、スクレーパーS
の掻取りブレード26を図8に示す掻取りロール32に
変更することは勿論可能である。
【0077】(第9実施例)図10は、本発明の第4実
施例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレーム
を切欠いて示す左側面図である。
【0078】本実施例の塗工装置66が前記第6実施例
の塗工装置51(図7参照)と異なる所は、アプリケー
ターAにダイコーター42を用いたことである。これ以
外の構成は、前記第6実施例と実質的に同一であり、図
中の同一符号は同一構成部材を示す。なお、図10は、
左右に一組づづ配置された間欠移動装置12及び塗工間
隙調節具17(図1参照)の図示が省略されている。各
ロールの回転方向は、図中に矢符で示す方向である。
【0079】上記ダイコーター42は、コーテイングロ
ールCの下方に配置されたヘッド43の内部にマニホー
ルド(図示は省略)が形成されていると共に、このマニ
ホールドを介して通じる吐出スリツト43cがコーテイ
ングロールCの外周面の長手方向全域に臨むように開設
されている。ダイコーター42は、吐出スリツト43c
のコーテイングロール出側がドクターエツジ44で形成
されている。ドクターエツジ44は、刃先44aとコー
テイングロールCの外周面との間に塗工間隙を形成する
ように取り付けられている。
【0080】ダイコーター42は、塗工液供給ポンプ
(図示は省略)からマニホールド(図示は省略)に供給
された塗工液を、マニホールドで吐出スリツト43cの
全域に均等に分配して、回転するコーテイングロールC
の外周面へ塗工液を塗布した後、ドクターエツジ44で
均一膜厚みの液膜Fとする。
【0081】次に、本実施例の塗工装置66を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wがバ
ツキングロールBにバツクアツプされて搬送されてくる
ように被塗工物通しを行つて準備する。そして、左右の
揺動操作具16,16の操作により左右の移動フレーム
14,14を後退させ、コーテイングロールCをバツキ
ングロールBから離反させておく。次に、回転するコー
テイングロールCの外周面に、ダイコーター42で均一
膜厚みの液膜Fを形成する。
【0082】続けて、スクレーパーSの間欠的に回動す
る掻取りブレード26で液膜Fの一部を除去して、コー
テイングロールCの外周面上に、ロール長手方向へ長い
帯状の液膜欠如部Rを適宜帯幅寸法(コーテイングロー
ルCの回転方向に沿つてみた寸法)で適宜周ピツチ毎に
形成し、液膜欠如部R以外のところを液膜部Lとする。
液膜欠如部Rの形成が確認されたならば、左右の揺動操
作具16,16の操作により左右の移動フレーム14,
14を前進させ、コーテイングロールCをバツキングロ
ールBに接近させ、回転駆動するバツキングロールBで
バツクアツプされて搬送される被塗工物Wに対して、転
移塗工を開始する。塗工は、回転するコーテイングロー
ルCの液膜部Lが接近すると、液膜部Lが被塗工物に転
移して塗工膜Hとなると共に、回転するコーテイングロ
ールCの液膜欠如部Rが接すると、被塗工物Wに帯状の
未塗工域Vを形成する。
【0083】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、図示省略した間欠移動装置12(図1参照)
を操作して、被塗工物Wの表面に液膜欠如部Rが接近し
たときにのみ、被塗工物WとコーテイングロールCを離
反させる。
【0084】なお、本実施例において、スクレーパーS
の掻取りブレード26を図8に示す掻取りロール32に
変更することは勿論可能である。
【0085】(第10実施例)図11は、本発明の第1
0実施例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレ
ームを切欠いて示す左側面図である。
【0086】本実施例の塗工装置71が前記第6実施例
の塗工装置51(図7参照)と異なる所は、アプリケー
ターAにトランスフアーロールT−1とトランスフアー
ロールT−2とニツプロールNとを用いると共に、スク
レーパーSに掻取りロール32を用いたことである。こ
れ以外の構成は、前記第6実施例と実質的に同一であ
り、図中の同一符号は同一構成部材を示す。なお、図1
1は、左右に一組づづ配置された間欠移動装置12及び
塗工間隙調節具17(図1参照)の図示が省略されてい
る。各ロールの回転方向は、図中に矢符で示す方向であ
る。
【0087】上記アプリケーターAは、トランスフアー
ロールT−2及びコーテイングロールCが鋼製の筒部の
外周にゴムを被覆した所謂ゴムロール形成されていると
共にトランスフアーロールT−1,ニツプロールN及び
バツキングロールBが鋼製の筒部の外周をメツキ等して
仕上げた所謂鉄ロールで形成されている。アプリケータ
ーAは、コーテイングロールCの外周面にトランスフア
ーロールT−1の外周面を適宜圧力で押圧し、トランス
フアーロールT−1の外周面にトランスフアーロールT
−2の外周面を適宜圧力で押圧し、更にトランスフアー
ロールT−2の外周面にニツプロールNの外周面を適宜
圧力で押圧してある。
【0088】アプリケーターAは、トランスフアーロー
ルT−2とニツプロールNとの間に塗工液溜Uが形成さ
れ、両ロールの回転に伴い、トランスフアーロールT−
2の外周面に液膜F−1を形成する。トランスフアーロ
ールT−2の外周面に形成された液膜F−1は、トラン
スフアーロールT−1及びコーテイングロールCの外周
面に転移して均一膜厚みの液膜F−3となる。この転移
した液膜F−3の膜厚みは、トランスフアーロールT−
1を介してコーテイングロールCに転移するため、液膜
F−1の膜厚みより薄くできる。
【0089】次に、本実施例の塗工装置71を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wがバ
ツキングロールBにバツクアツプされて搬送されてくる
ように被塗工物通しを行つて準備する。そして、左右の
揺動操作具16,16の操作により左右両側の各移動フ
レーム14を後退させ、コーテイングロールCをバツキ
ングロールBから離反させておく。次に、回転するコー
テイングロールCの外周面に、アプリケーターAから転
移した液膜F−3を形成する。
【0090】続けて、コーテイングロールCに向かつて
間欠的に接近するスクレーパーSの掻取りロール32で
液膜F−3の一部を除去して、コーテイングロールCの
外周面上に、ロール長手方向へ長い帯状の液膜欠如部R
を適宜帯幅寸法(コーテイングロールCの回転方向に沿
つてみた寸法)で適宜周ピツチ毎に形成し、液膜欠如部
R以外のところを液膜部Lとする。液膜欠如部Rの形成
が確認されたならば、左右の揺動操作具16,16の操
作により移動フレーム14,14を前進させ、コーテイ
ングロールCをバツキングロールBに接近させ、回転駆
動するバツキングロールBでバツクアツプされて搬送さ
れる被塗工物Wに対して、転移塗工を開始する。塗工
は、回転するコーテイングロールCの液膜部Lが接する
と、液膜部Lが被塗工物に転移して塗工膜Hとなると共
に、回転するコーテイングロールCの液膜欠如部Rが接
すると、被塗工物Wに帯状の未塗工域Vを形成する。
【0091】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、図示省略した間欠移動装置12(図1参照)
を操作して、被塗工物Wの表面に液膜欠如部Rが接近し
たときにのみ、被塗工物WとコーテイングロールCを離
反させる。
【0092】なお、本実施例において、スクレーパーS
の掻取りロール32を図9に示す掻取りブレード26に
変更することは勿論可能である。
【0093】本実施例は、バツキングロールBの回転方
向と同じ方向へコーテイングロールCを回転させるイン
バースロール塗工方式であるため、塗工液Eの粘度が1
000CPS以下で、塗工膜Hの塗工厚みが0.3μm
以上の薄塗り塗工に適している。
【0094】(第11実施例)図12は本発明の第11
実施例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレー
ムを切欠いて示す左側面図である。
【0095】本実施例の塗工装置76は、枚葉の被塗工
物Wmに対するリバースロール塗工方式であり、矢符D
方向へ回転駆動するエンドレス状のベルトコンベアJ
と、ベルトコンベアJに付設した矢符D方向へ回転駆動
するコーテイングロールCと、コーテイングロールCの
外周面上に連続的な液膜を形成するためのアプリケータ
ーAと、ベルトコンベアJに対してコーテイングロール
Cの進入側に配置されたスクレーパーSとを備えてい
る。ベルトコンベアJは、前後に軸支されたドラム7
7,77と、前後のドラム77,77に張架された通気
性のエンドレスベルト78と、エンドレスベルト78の
裏面側に配置された吸引箱79及びガイドロール80と
を備え、一方のドラム77に接合した減速機付き駆動モ
ーター(図示は省略)でエンドレスベルト78が駆動さ
れる。
【0096】上記吸引箱79は、通気性のエンドレスベ
ルト78に枚葉の被塗工物Wmを吸着させることによ
り、エンドレスベルト78と被塗工物Wmとの間でスリ
ツプが生じないようにして、被塗工物Wmをエンドレス
ベルト78で搬送するようにしてある。なお、ベルトコ
ンベアJは、エンドレスベルト78の搬送面に粘着性を
付与して、エンドレスベルト78に被塗工物Wmを粘着
させて位置ズレしないように搬送させることも可能であ
る。ガイドロール80は、搬送されてくる被塗工物Wm
の表面とコーテイングロールCの外周面との間隙が一定
となるように、コーテイングロールCと対峙して固定フ
レーム15に軸支してある。ガイドロール80は、必要
に応じて、エンドレスベルト78と同期して強制駆動さ
れる。
【0097】前記コーテイングロールCは、鋼製の筒部
の外周をメツキ等して仕上げた所謂鉄ロールからなり、
左右の移動フレーム14,14に軸支されていると共
に、強制駆動されている。左右の移動フレーム14,1
4は、固定フレーム15,15に夫々軸支20されて揺
動自在となつていると共に、コーテイングロールCをベ
ルトコンベアJに向かつて接近させる方向へエアーシリ
ンダー等からなる左右の揺動操作具16,16で付勢し
てある。
【0098】前記固定フレーム15と移動フレーム14
との間の左右両側寄りには、図示は省略したが、間欠移
動装置12及び塗工間隙調節具17(図1参照)が一組
づづ配置されている。
【0099】前記アプリケーターAは、コーテイングロ
ールCとの間で塗工液溜Uを形成する液ダム3と、回転
しないメタリングロールMとを備えている。アプリケー
ターAは、コーテイングロールCを軸支する両側の移動
フレーム14,14に接合され、コーテイングロールC
と共に移動するように構成されている。メタリングロー
ルMは、切欠き形成された刃先Maとコーテイングロー
ルCの外周面との間に隙間を形成するように、固定され
ている。
【0100】前記スクレーパーSは、移動フレーム14
に回動自在に軸支されたブレードホルダー25と、ブレ
ードホルダー25に保持されコーテイングロールCのロ
ール長手方向に延びる掻取りブレード26と、ブレード
ホルダー25を回動操作するエアーシリンダー等からな
る回動操作具(図示は省略)とを備えている。掻取りブ
レード26は、この回動操作具の操作により、その刃先
がコーテイングロールCの外周面に当接する掻取り位置
から離反する非掻取り位置までの間を、間欠的に離接す
るようになつていてる。スクレーパーSの下方には、掻
取り液を受ける受け皿28を配置してある。
【0101】次に、本実施例の塗工装置76を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wmが
つぎつぎに所定の間隔を設けてベルトコンベアJで搬送
されてくるように準備する。そして、左右の揺動操作具
16,16の操作により左右の移動フレーム14,14
を後退させ、コーテイングロールCをベルトコンベアJ
から離反させておく。次に、塗工液溜Uへ塗工液Eを供
給することにより回転中のコーテイングロールCの外周
面上に塗工液Eを付着させ、この塗工液Eの一部をメタ
リングロールMで掻取るとこにより、コーテイングロー
ルCの外周面上に所定厚みの液膜Fを連続的に形成す
る。液膜Fの厚みは、メタリングロールMの切欠き刃先
MaとコーテイングロールCの外周面との間に形成され
る隙間を調節して行う。
【0102】続けて、前記被塗工物Wmの搬送と同期さ
せてスクレーパーSの掻取りブレード26を間欠回動さ
せることにより、液膜Fの一部を除去して、コーテイン
グロールCの外周面上に、ロール長手方向へ長い帯状の
液膜欠如部Rを所定の帯幅寸法(コーテイングロールC
の回転方向に沿つてみた寸法)で所定の周ピツチ毎に形
成し、液膜欠如部R以外のところを液膜部Lとする。液
膜欠如部Rの形成が確認されたならば、左右の揺動操作
具16,16の操作により左右の移動フレーム14,1
4を前進させ、コーテイングロールCをベルトコンベア
Jに接近させ、ベルトコンベアJで搬送される被塗工物
Wmに対して、転移塗工を開始する。塗工は、回転する
コーテイングロールCの液膜部Lが接近すると、液膜部
Lが被塗工物に転移して塗工膜Hとなると共に、回転す
るコーテイングロールCの液膜欠如部Rが接近すると、
被塗工物Wmに帯状の未塗工域Vを形成する。
【0103】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、図示省略した間欠移動装置12(図1参照)
の回動操作具22,22を操作して、被塗工物Wmの表
面に液膜欠如部Rが接近したときにのみ、被塗工物Wm
とコーテイングロールCを離反させる。この間欠移動操
作により、被塗工物Wmと液膜欠如部Rとを完全に離反
させて、被塗工物Wmに塗工液の全く付着していない未
塗工域Vを形成することができる。
【0104】なお、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していないことが確認さ
れたならば、必ずしも、図示省略した間欠移動装置12
(図1参照)を操作する必要はない。このとき、この間
欠移動装置12によるコーテイングロールCの間欠移動
がないため、衝撃の発生がなく高精度の塗工ができる。
【0105】本実施例の塗工装置76は、スクレーパー
Sの動作タイミングを変更してコーテイングロールCの
外周面上に形成される液膜欠如部Rの帯幅寸法及び周ピ
ツチを調節することにより、図13に示す第1〜3の塗
工パターンを得ることができる。同図(A−1)の平面
図及び(A−2)の側面図は、被塗工物Wmの表面全面
に塗工膜Hを形成した第1の塗工パターンを示す。この
塗工パターンは、コーテイングロールCの外周面に形成
された液膜欠如部R(図12参照)を被塗工物Wmの前
後端面に接合させたものであり、被塗工物Wmの裏面側
に塗工液が付着しないようにしてある。同図(B−1)
の平面図及び(B−2)の側面図は、被塗工物Wmの表
面周縁に未塗工域Vを形成した第2の塗工パターンを示
す。同図(C−1)の平面図及び(C−2)の側面図
は、被塗工物Wmの表面に複数に区分した塗工膜H,H
を形成した第3の塗工パターンを示す。
【0106】なお、本実施例の塗工装置76は、被塗工
物Wmを矢符X方向と逆の方向に搬送して、インバース
ロール塗工方式とすることも勿論可能である。
【0107】(第12実施例)図14は、本発明の第1
2実施例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレ
ームを切欠いて示す左側面図である。
【0108】本実施例の塗工装置81が前記第11実施
例の塗工装置76(図12参照)と異なる所は、アプリ
ケーターAにトランスフアーロールTとニツプロールN
とを用いると共に、スクレーパーSに回転する掻取りロ
ール32を用いたことである。これ以外の構成は、前記
第12実施例と実質的に同一であり、図中の同一符号は
同一構成部材を示す。なお、図14は、左右に一組づづ
配置された間欠移動装置12及び塗工間隙調節具17
(図1参照)の図示が省略されている。各ロールの回転
方向は、図中に矢符で示す方向である。
【0109】上記アプリケーターAは、トランスフアー
ロールTが鋼製の筒部の外周にゴムを被覆した所謂ゴム
ロール形成されていると共にニツプロールNが鋼製の筒
部の外周をメツキ等して仕上げた所謂鉄ロールで形成さ
れている。なお、ニツプロールN及びコーテイングロー
ルCをゴムロールとすると共に、トランスフアーロール
Tを鉄ロールとした構成も可能である。アプリケーター
Aは、コーテイングロールCの外周面にトランスフアー
ロールTの外周面を適宜圧力で押圧すると共に、トラン
スフアーロールTの外周面にニツプロールNの外周面を
適宜圧力で押圧してある。アプリケーターAは、トラン
スフアーロールTとニツプロールNとの間に塗工液溜U
が形成され、両ロールの回転に伴い、トランスフアーロ
ールTの外周面に液膜F−1を形成する。トランスフア
ーロールTの外周面に形成された液膜F−1は、コーテ
イングロールCの外周面に転移して均一膜厚みの液膜F
−2となる。この転移した液膜F−2の膜厚みは、トラ
ンスフアーロールTをコーテイングロールCに適宜圧力
で押圧してあるため、液膜F−1の膜厚みより薄くでき
る。
【0110】本実施例のスクレーパーSは、掻取りロー
ル32がコーテイングロールCに向かつて離接するよう
に進退自在に配置され、コーテイングロールCの外周面
に対して回転する掻取りロール32の外周面を間欠的に
接近又は当接させることにより、コーテイングロールC
に液膜欠如部Rを形成することができる。スクレーパー
Sは、掻取りロール32の回転速度を増大させることに
より、掻取り能力を増大させることができる。掻取りロ
ール32には、クリーニングドクター34が備えられて
いる。
【0111】次に、本実施例の塗工装置81を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wmが
所定の間隔を設けてベルトコンベアJで搬送されてくる
ように準備する。そして、左右の揺動操作具16,16
の操作により左右の移動フレーム14,14を後退さ
せ、コーテイングロールCをベルトコンベアJから離反
させておく。次に、次に、回転するコーテイングロール
Cの外周面に、アプリケーターAから転移した液膜F−
2を形成する。
【0112】続けて、前記被塗工物Wmの搬送と同期さ
せてスクレーパーSの掻取りロール32の外周面を間欠
的にコータイングロールCの外周面に接近又は当接させ
て液膜F−2の一部を除去して、コーテイングロールC
の外周面上に、ロール長手方向へ長い帯状の液膜欠如部
Rを所定の帯幅寸法(コーテイングロールCの回転方向
に沿つてみた寸法)で所定の周ピツチ毎に形成し、液膜
欠如部R以外のところを液膜部Lとする。液膜欠如部R
の形成が確認されたならば、左右の揺動操作具16,1
6の操作により左右の移動フレーム14,14を前進さ
せ、コーテイングロールCをベルトコンベアJに接近さ
せ、ベルトコンベアJで搬送される被塗工物Wmに対し
て、転移塗工を開始する。塗工は、回転するコーテイン
グロールCの液膜部Lが接近すると、液膜部Lが被塗工
物に転移して塗工膜Hとなると共に、回転するコーテイ
ングロールCの液膜欠如部Rが接近すると、被塗工物W
mに帯状の未塗工域Vを形成する。
【0113】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、図示省略した間欠移動装置12(図1参照)
の回動操作具22,22を操作して、被塗工物Wmの表
面に液膜欠如部Rが接近したときにのみ、被塗工物Wm
とコーテイングロールCを離反させる。この間欠移動操
作により、被塗工物Wmと液膜欠如部Rとを完全に離反
させて、被塗工物Wmに塗工液の全く付着していない未
塗工域Vを形成することができる。塗工パターンは、図
13図に示す各種のパターンが可能である。
【0114】なお、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していないことが確認さ
れたならば、必ずしも、図示省略した間欠移動装置12
(図1参照)を操作する必要はない。このとき、この間
欠移動装置12によるコーテイングロールCの間欠移動
がないため、衝撃の発生がなく高精度の塗工ができる。
【0115】本実施例は、アプリケーターAとトランス
フアーロールTとニツプロールNを用いてコーテイング
ロールCに液膜F−2を形成しているため、塗工膜Hの
塗工厚みを前記第11実施例(図12参照)に比べて薄
くすることが可能である。なお、本実施例において、ス
クレーパーSを掻取りロール32から図12に示す掻取
りブレード26に示すに変更することは勿論可能であ
る。更に、本実施例において、アプリケーターAにトラ
ンスロールTを2本以上を用い、液膜F−1の転移を複
数回行わせることにより、コータイングロールCの外周
面に形成される液膜F−2の膜厚みを更に薄くすること
も可能である。
【0116】なお、本実施例の塗工装置81は、被塗工
物Wmを矢符X方向と逆の方向に搬送して、インバース
ロール塗工方式とすることも勿論可能である。
【0117】(第13実施例)図15は、本発明の第1
3実施例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレ
ームを切欠いて示す左側面図である。
【0118】本実施例の塗工装置86が前記第11実施
例の塗工装置76(図12参照)と異なる所は、アプリ
ケーターAにダイ装置37を用いたことである。これ以
外の構成は、前記第11実施例と実質的に同一であり、
図中の同一符号は同一構成部材を示す。なお、図15
は、左右に一組づづ配置された間欠移動装置12及び塗
工間隙調節具17(図1参照)の図示が省略されてい
る。各ロールの回転方向は、図中に矢符で示す方向であ
る。
【0119】上記ダイ装置37は、ダイヘツド38の内
部にマニホールド38aが形成されていると共に、マニ
ホールド38aに通じる吐出スリツト38bがコーテイ
ングロールCの外周面の長手方向全域に臨むように開設
されている。ダイ装置37は、塗工液供給ポンプ(図示
は省略)からマニホールド38aに供給された塗工液
を、マニホールド38aで吐出スリツト38bの全域に
均等に分配し、吐出スリツト出口38cの全域からコー
テイングロールCの外周面へ吐出する。回転するコーテ
イングロールCの外周面には、吐出スリツト出口38c
の全域から均一に吐出した塗工液で均一膜厚みの連続し
た液膜Fが形成される。
【0120】次に、本実施例の塗工装置86を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wmが
所定の間隔を設けてベルトコンベアJで搬送されてくる
ように準備する。そして、左右の揺動操作具16,16
の操作により左右の移動フレーム14,14を後退さ
せ、コーテイングロールCをバツキングロールBから離
反させておく。次に、回転するコーテイングロールCの
外周面に、ダイ装置37の吐出スリツト出口38cの全
域から吐出した塗工液で均一膜厚みの液膜Fを形成す
る。
【0121】続けて、前記被塗工物Wmの搬送と同期さ
せてスクレーパーSの掻取りブレード26を間欠回動さ
せることにより、液膜Fの一部を除去して、コーテイン
グロールCの外周面上に、ロール長手方向へ長い帯状の
液膜欠如部Rを所定の帯幅寸法(コーテイングロールC
の回転方向に沿つてみた寸法)で所定の周ピツチ毎に形
成し、液膜欠如部R以外のところを液膜部Lとする。液
膜欠如部Rの形成が確認されたならば、左右の揺動操作
具16,16の操作により左右の移動フレーム14,1
4を前進させ、コーテイングロールCをベルトコンベア
Jに接近させ、スクレーパーSの間欠回動動作と同期し
てベルトコンベアJで搬送される被塗工物Wmに対し
て、転移塗工を開始する。塗工は、回転するコーテイン
グロールCの液膜部Lが接近すると、液膜部Lが被塗工
物に転移して塗工膜Hとなると共に、回転するコーテイ
ングロールCの液膜欠如部Rが接近すると、被塗工物W
mに帯状の未塗工域Vを形成する。
【0122】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、図示省略した間欠移動装置12(図1参照)
の回動操作具22,22を操作して、被塗工物Wmの表
面に液膜欠如部Rが接近したときにのみ、被塗工物Wm
とコーテイングロールCを離反させる。この間欠移動操
作により、被塗工物Wmと液膜欠如部Rとを完全に離反
させて、被塗工物Wmに塗工液の全く付着していない未
塗工域Vを形成することができる。塗工パターンは、図
13図に示す各種のパターンが可能である。
【0123】なお、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していないことが確認さ
れたならば、必ずしも、図示省略した間欠移動装置12
(図1参照)を操作する必要はない。このとき、この間
欠移動装置12によるコーテイングロールCの間欠移動
がないため、衝撃の発生がなく高精度の塗工ができる。
【0124】なお、本実施例において、スクレーパーS
の掻取りブレード26を図14に示す掻取りロール32
に変更することは勿論可能である。更に、本実施例の塗
工装置86は、被塗工物Wmを矢符X方向と逆の方向に
搬送して、インバースロール塗工方式とすることも勿論
可能である。
【0125】(第14実施例)図16は、本発明の第1
4実施例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレ
ームを切欠いて示す左側面図である。
【0126】本実施例の塗工装置91が前記第11実施
例の塗工装置76(図12参照)と異なる所は、アプリ
ケーターAにダイコーター42を用いたことである。こ
れ以外の構成は、前記第11実施例と実質的に同一であ
り、図中の同一符号は同一構成部材を示す。なお、図1
6は、左右に一組づづ配置された間欠移動装置12及び
塗工間隙調節具17(図1参照)の図示が省略されてい
る。各ロールの回転方向は、図中に矢符で示す方向であ
る。
【0127】上記ダイコーター42は、コーテイングロ
ールCの下方に配置されたヘッド43の内部にマニホー
ルドが形成されていると共に、このマニホールドに通じ
る吐出スリツト43cがコーテイングロールCの外周面
の長手方向全域に臨むように開設されている。ダイコー
ター42は、吐出スリツト43cのコーテイングロール
出側がドクターエツジ44で形成されている。ドクター
エツジ44は、刃先44aとコーテイングロールCの外
周面との間に塗工間隙を形成するように取り付けられて
いる。
【0128】ダイコーター42は、塗工液供給ポンプ
(図示は省略)からマニホールドに供給された塗工液
を、マニホールドで吐出スリツト43cの全域に均等に
分配して、回転するコーテイングロールCの外周面へ塗
工液を塗布した後、ドクターエツジ44で掻取つて均一
膜厚みの液膜Fとする。
【0129】次に、本実施例の塗工装置36を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wmが
所定の間隔を設けてベルトコンベアJで搬送されてくる
ように準備する。そして、左右の揺動操作具16,16
の操作により左右の移動フレーム14,14を後退さ
せ、コーテイングロールCをバツキングロールBから離
反させておく。次に、回転するコーテイングロールCの
外周面に、ダイコーター42で均一膜厚みの液膜Fを形
成する。
【0130】続けて、前記被塗工物Wmの搬送と同期さ
せてスクレーパーSの掻取りブレード26を間欠回動さ
せることにより、液膜Fの一部を除去して、コーテイン
グロールCの外周面上に、ロール長手方向へ長い帯状の
液膜欠如部Rを所定の帯幅寸法(コーテイングロールC
の回転方向に沿つてみた寸法)で所定の周ピツチ毎に形
成し、液膜欠如部R以外のところを液膜部Lとする。液
膜欠如部Rの形成が確認されたならば、左右の揺動操作
具16,16の操作により左右の移動フレーム14,1
4を前進させ、コーテイングロールCをベルトコンベア
Jに接近させ、スクレーパーSの間欠回動動作と同期し
てベルトコンベアJで搬送される被塗工物Wmに対し
て、転移塗工を開始する。塗工は、回転するコーテイン
グロールCの液膜部Lが接近すると、液膜部Lが被塗工
物に転移して塗工膜Hとなると共に、回転するコーテイ
ングロールCの液膜欠如部Rが接近すると、被塗工物W
mに帯状の未塗工域Vを形成する。
【0131】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、図示省略した間欠移動装置12(図1参照)
を操作して、被塗工物Wmの表面に液膜欠如部Rが接近
したときにのみ、被塗工物WmとコーテイングロールC
を離反させる。
【0132】なお、本実施例において、スクレーパーS
の掻取りブレード26を図14に示す掻取りロール32
に変更することは勿論可能である。更に、本実施例の塗
工装置86は、被塗工物Wmを矢符Y方向と逆の方向に
搬送して、インバースロール塗工方式とすることも勿論
可能である。
【0133】
【発明の効果】以上詳述の如く、本発明は、次の如き優
れた効果を有する。請求項1,3及び5記載の本発明
は、コーテイングロールの回転に伴い被塗工物に塗工膜
と未塗工域を形成することができるため、コーテイング
ロールを被塗工物から離反させることなく塗工できる。
その結果、本発明は、従来発生していた大きな衝撃をな
くして、高精度の間欠塗工ができる。
【0134】請求項2,4及び6記載の本発明にあつて
は、コーテイングロールの外周面上の液膜欠如部に塗工
液が無いか又は有るとしても非常に微量であるため、被
塗工物とコーテイングロールとを離反させるときの離反
寸法を非常に小さくすることができ、離接時に発生する
衝撃を極端に低減できる。その結果、本発明は、従来発
生していた大きな衝撃をなくして、高精度の間欠塗工が
できる。
【0135】請求項7記載の本発明は、掻取りブレード
の質量を小さくできるため、掻取りブレードを間欠移動
させても発生する衝撃は、非常に小さい。その結果、本
発明は、従来発生していた大きな衝撃をなくして、高精
度の間欠塗工ができる。請求項8記載の本発明は、掻取
りロールの質量を小さくできるため、掻取りロールを間
欠移動させても発生する衝撃は、非常に小さい。その結
果、本発明は、従来発生していた大きな衝撃をなくし
て、高精度の間欠塗工ができる。
【0136】請求項9記載の本発明にあつては、連続す
る被塗工物の表面に塗工膜と帯状の未塗工域とを形成す
ることができる。請求項10記載の本発明にあつては、
枚葉の被塗工物の表面に塗工膜と帯状の未塗工域とを形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであり、(A)
は一部を切欠いた全体の平面図、(B)は左側面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例を示すものであり、主要部
のみを抽出して示す左側面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示すものであり、固定フ
レーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図であ
る。
【図4】本発明の第3実施例を示すものであり、固定フ
レーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図であ
る。
【図5】本発明の第4実施例を示すものであり、固定フ
レーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図であ
る。
【図6】本発明の第5実施例を示すものであり、固定フ
レーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図であ
る。
【図7】本発明の第6実施例を示すものであり、固定フ
レーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図であ
る。
【図8】本発明の第7実施例を示すものであり、固定フ
レーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図であ
る。
【図9】本発明の第8実施例を示すものであり、固定フ
レーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図であ
る。
【図10】本発明の第9実施例を示すものであり、固定
フレーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図であ
る。
【図11】本発明の第10実施例を示すものであり、固
定フレーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図で
ある。
【図12】本発明の第11実施例を示すものであり、固
定フレーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図で
ある。
【図13】各種の塗工パターンを示すものであり、同図
(A−1)は第1の塗工パターンの平面図、(A−2)
は同パターンの側面図であり、同図(B−1)は第2の
塗工パターンの平面図、(B−2)は同パターンの側面
図であり、同図(C−1)は第3の塗工パターンの平面
図、(C−2)は同パターンの側面図である。
【図14】本発明の第12実施例を示すものであり、固
定フレーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図で
ある。
【図15】本発明の第13実施例を示すものであり、固
定フレーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図で
ある。
【図16】本発明の第14実施例を示すものであり、固
定フレーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図で
ある。
【図17】従来の塗工装置を示すものであり、(A)は
全体の平面図、(B)は一部切欠いて示す左側面図であ
る。
【図18】従来の塗工装置の別態様を一部切欠いて示す
左側面図である。
【符号の説明】
A…アプリケーター B…バツキングロール(被塗工物用搬送具) C…コーテイングロール E…塗工液 H…塗工膜 J…コンベア(被塗工物用搬送具) L…液膜部 M…メターリングロール N…ニツプロール R…液膜欠如部 S…スクレーパー T(T−1,T−2)…トランスフアーロール U…塗工液溜 V…未塗工域 W…連続の被塗工物 Wm…枚葉の被塗工物 26…掻取りブレード 32…掻取りロール

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転するコーテイングロールの外周面上に
    連続的に液膜を形成し、この液膜の一部を間欠的に除去
    することにより液膜部とロール長手方向へ長い帯状の液
    膜欠如部とを交互に形成し、バツキングロールにバツク
    アツプされて搬送されてくる連続する被塗工物の表面
    に、コーテイングロールの液膜部を転移して塗工膜を形
    成すると共に、隣接する塗工膜の間に被塗工物の横断方
    向へ長い帯状の未塗工域を形成することを特徴とする塗
    工方法。
  2. 【請求項2】前記被塗工物の表面に前記液膜欠如部が接
    近したときに、前記被塗工物と前記コーテイングロール
    とを離反させる請求項1記載の塗工方法。
  3. 【請求項3】回転するコーテイングロールの外周面上に
    連続的に液膜を形成し、この液膜の一部を間欠的に除去
    することにより液膜部とロール長手方向へ長い帯状の液
    膜欠如部とを交互に形成し、コンベアで搬送されてくる
    隣接する枚葉の被塗工物の間に液膜欠如部を位置させつ
    つ、各被塗工物の表面にコーテイングロールの液膜部を
    転移して塗工膜を形成することを特徴とする塗工方法。
  4. 【請求項4】前記隣接する枚葉の被塗工物の間に前記液
    膜欠如部が接近したときに、前記被塗工物と前記コーテ
    イングロールとを離反させる請求項3記載の塗工方法。
  5. 【請求項5】被塗工物用搬送具と、被塗工物用搬送具に
    付設した回転駆動するコーテイングロールと、コーテイ
    ングロールの外周面上に連続的な液膜を形成するための
    アプリケーターと、被塗工物用搬送具に対してコーテイ
    ングロールの進入側となる位置に配置されたスクレーパ
    ーとを備え、このスクレーパーは、コーテイングロール
    の外周面へ適宜間隔毎に適宜時間だけ接近して、コーテ
    イングロールの外周面上にロール長手方向へ長い帯状の
    液膜欠如部を間欠的に形成するものであることを特徴と
    する塗工装置。
  6. 【請求項6】前記被塗工物用搬送具と前記コーテイング
    ロールとの間に、両者を間欠的に離反させる離接装置を
    備え、前記コーテイングロールの外周面上の前記液膜欠
    如部に対応する領域が被塗工物用搬送具に接近する間だ
    け、両者を離反させるようにした請求項5記載の塗工装
    置。
  7. 【請求項7】前記スクレーパーは、刃先が間欠的にコー
    テイングロールに接近又は当接する掻取りプレードを備
    えている請求項5又は6記載の塗工装置。
  8. 【請求項8】前記スクレーパーは、回転する外周面が間
    欠的にコーテイングロールに接近又は当接する掻取りロ
    ールを備えている請求項5又は6記載の塗工装置。
  9. 【請求項9】前記被塗工物用搬送具が回転するバツキン
    グロールである請求項5,6,7又は8記載の塗工装
    置。
  10. 【請求項10】前記被塗工物用搬送具が回転するエンド
    レスベルトである請求項5,6,7又は8記載の塗工装
    置。
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