JPH08256390A - ヘッドホン装置 - Google Patents

ヘッドホン装置

Info

Publication number
JPH08256390A
JPH08256390A JP7057305A JP5730595A JPH08256390A JP H08256390 A JPH08256390 A JP H08256390A JP 7057305 A JP7057305 A JP 7057305A JP 5730595 A JP5730595 A JP 5730595A JP H08256390 A JPH08256390 A JP H08256390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
headphone
wire rod
headband
winding
cord
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7057305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3769769B2 (ja
Inventor
Tomohiro Ito
智広 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP05730595A priority Critical patent/JP3769769B2/ja
Publication of JPH08256390A publication Critical patent/JPH08256390A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3769769B2 publication Critical patent/JP3769769B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Headphones And Earphones (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着に際して調整操作を不要とし、小型化を
図る。 【構成】 左右一対のヘッドホンユニット2と、ヘッド
バンド5とをスライド機構9を介して伸縮自在に連結す
る。また、ヘッドホンユニット2とヘッドバンド5とは
線材11によって連結される。線材11は、線材巻取機
構20の弾性力蓄勢手段32によって巻取方向に付勢さ
れた線材巻取部材25に巻回される。ヘッドバンド5
は、ヘッドホン装置1が頭部に装着されると、線材巻取
機構20の線材巻取部材25から線材11が繰出し動作
されてヘッドホンユニット2に対して引き延ばされた状
態となり、頭部に適合された大きさとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右一対のヘッドホン
ユニットをヘッドバンドによって連結するとともに、頭
部に合わせて装着状態を調整自在とするアジャスト機構
を備えたヘッドホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘッドホン装置は、テープレコーダ、デ
ィスクプレィヤー或いはラジオ受信機等の機器に、再生
楽音や受信放送を良好な音質で周囲に迷惑を及ぼさずに
聴取する等のために接続して用いられる。ヘッドホン装
置は、一般にスピーカが収納されたカプセルと、このカ
プセルを保持するハウジングと、このハウジングに一体
に突出形成された支持部とから構成された左右一対のヘ
ッドホンユニットを、ヘッドバンドによって連結して構
成されている。
【0003】ヘッドホン装置は、ヘッドバンドがヘッド
ホンユニットに対して引出し自在に構成され、頭部に装
着した状態において、ヘッドホンユニットが両耳にそれ
ぞれ対応位置するようにヘッドバンドが適当な長さに調
整される。したがって、かかるヘッドホン装置において
は、使用する都度左右のヘッドバンドの長さを調整しな
ければならないといった煩わしさがあった。
【0004】かかる問題点を解決するため、ヘッドホン
装置には、良好な状態での装着を可能とするために、使
用者の頭部に合わせて装着状態を調整自在とするアジャ
スト機構が設けられている。例えば、図7に示した従来
のアジャスト機構を備えたヘッドホン装置100は、左
右の耳にあてがわれる一対のヘッドホンユニット101
A、101Bと、これらヘッドホンユニット101A、
101Bが両端部に一体的に組み合わされて支持される
とともに可撓性を有する全体略U字状のヘッドバンド1
02と、このヘッドバンド102の内周側に位置されて
両端部がヘッドホンユニット101A、101Bに連結
されたサスペンダ103とから構成されている。
【0005】ヘッドホンユニット101A、101B
は、詳細を省略するが、スピーカが内部に収納されると
ともに外周部にクッション材が嵌着されたカプセルと、
このカプセルを保持するハウジングと、このハウジング
に一体に突出形成された支持部とから構成されている。
ヘッドバンド102は、一般に頭部の最大寸法を想定し
た半径寸法を有して構成されており、左右に押し広げて
使用者の頭部に装着されることにより、その弾性力によ
ってヘッドホンユニット101A、101Bを両耳に圧
着させる。ヘッドホン装置100は、サスペンダ103
によって使用者の頭部への装着状態が保持され、このサ
スペンダ103を調整することによって、使用者の頭部
の大きさに対する装着状態の調整が図られる。
【0006】すなわち、サスペンダ103は、中央部に
使用者の頭部に当てがわれる円弧状のクッション部10
4と、このクッション部104の両端部からヘッドホン
ユニット101A、101Bに対してそれぞれ引出し自
在に連結されたベルト105A、105Bとから構成さ
れている。
【0007】したがって、ヘッドホン装置100は、例
えば図7(A)に示すように、大きな頭部の使用者に装
着されると、サスペンダ103のベルト105A、10
5Bがヘッドホンユニット101A、101Bから大き
く引き出される。一方、ヘッドホン装置100は、例え
ば同図(B)に示すように、比較的小さな頭部の使用者
に装着される場合には、サスペンダ103のベルト10
5A、105Bがヘッドホンユニット101A、101
Bに引き込まれる。ヘッドホン装置100は、このよう
にベルト105A、105Bの引出し量が調整されるこ
とにより、最適な状態で使用者の頭部に装着される。
【0008】図8に示した従来のヘッドホン装置110
も、左右一対のヘッドホンユニット111A、111B
と、これらヘッドホンユニット111A、111Bが両
端部に一体的に組み合わされて支持されるとともに可撓
性を有する全体略U字状のヘッドバンド112と、サス
ペンダ113とから構成されている。サスペンダ113
は、中央部に使用者の頭部に当てがわれる円弧状のクッ
ション部114と、このクッション部114の両端部に
それぞれ連結されるとともにヘッドバンド112の内部
に引き込まれたベルト115A、115Bとから構成さ
れている。ベルト115A、115Bは、ヘッドバンド
112の内部においてコイル部116によって連結され
ている。
【0009】したがって、ヘッドホン装置110は、使
用者の頭部の大きさに合わせてコイル部116が伸縮さ
れてサスペンダ113のベルト115A、115Bのヘ
ッドベルト116からの引出し量が調整され、最適な状
態で使用者の頭部に装着される。
【0010】図9に示した従来のヘッドホン装置120
も、左右一対のヘッドホンユニット121A、121B
と、これらヘッドホンユニット121A、121Bが両
端部に一体的に組み合わされて支持されるとともに可撓
性を有する全体略U字状のヘッドバンド122と、サス
ペンダ123とから構成されている。サスペンダ123
は、中央部に使用者の頭部に当てがわれる円弧状のクッ
ション部124と、このクッション部124の両端部に
それぞれ連結されるとともにヘッドホンユニット121
A、121Bの支持部126A、126Bに引き込まれ
たベルト125A、125Bとから構成されている。
【0011】ベルト125A、125Bは、ヘッドホン
ユニット121A、121Bの支持部126A、126
Bに配設された詳細を省略する巻取手段127A、12
7Bにそれぞれ一端部が連結されている。これら巻取手
段127A、127Bには、ベルト125A、125B
を巻取方向に付勢する弾性手段が内蔵されている。した
がって、ヘッドホン装置120は、使用者の頭部の大き
さに合わせてサスペンダ123のベルト125A、12
5Bが巻取機構127A、127Bから引き出され或い
は引き込まれることによって引出し量が調整され、最適
な状態で使用者の頭部に装着される。
【0012】図10に示した従来のヘッドホン装置13
0も、左右一対のヘッドホンユニット131A、131
Bと、これらヘッドホンユニット131A、131Bが
両端部に一体的に組み合わされて支持されるとともに可
撓性を有する全体略U字状のヘッドバンド132と、サ
スペンダ133とから構成されている。サスペンダ13
3は、中央部に使用者の頭部に当てがわれる円弧状のク
ッション部134と、一端部がこのクッション部134
の両端部にそれぞれ連結されるとともに他端部がヘッド
ホンユニット121A、121Bにそれぞれ連結された
ベルト135A、135Bとから構成されている。
【0013】ベルト135A、135Bは、クッション
部134の内部においてコイル部136を介して一体に
連結されている。したがって、ヘッドホン装置130
は、使用者の頭部の大きさに合わせてコイル部136が
伸縮されてサスペンダ133のベルト135A、135
Bのクッション部134からの引出し量が調整され、最
適な状態で使用者の頭部に装着される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のアジャ
スト機構を備えたヘッドホン装置は、いずれも、使用者
の頭部の最大寸法を想定した半径寸法を有するヘッドバ
ンドと、このヘッドバンドの内側に位置されたサスペン
ダとを備えて構成されるため、調整操作を不要として最
適な状態で装着することができるといった特徴を有する
が、全体として大型化し、例えば携帯に不便であるとい
った問題点があった。
【0015】したがって、本発明は、装着に際して調整
操作を不要としかつ小型化を図ったヘッドホン装置を提
供することを目的に提案されたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るヘッドホン装置は、スピーカが収納されたカプ
セルとこのカプセルを保持するハウジングとこのハウジ
ングに一体に突出形成された支持部とから構成された左
右一対のヘッドホンユニットと、これらヘッドホンユニ
ットとの間を支持部に対して伸縮自在とするスライド機
構を介して連結するとともに一方のヘッドホンユニット
から他方のヘッドホンユニットのスピーカに接続される
コードが挿通されたヘッドバンドと一方のヘッドホンユ
ニットの支持部又はヘッドバンドに配設された線材巻取
機構とから構成される。線材巻取機構は、線材巻取部材
と、この線材巻取部材に一端部を固定されるとともに他
端部をヘッドバンド又はヘッドホンユニットに固定され
た線材と、線材巻取部材を線材の巻取方向に付勢する弾
性力蓄勢手段とから構成される。
【0017】
【作用】以上のように構成された本発明に係るヘッドホ
ン装置によれば、使用時に頭部に装着されることによ
り、線材巻取機構の線材巻取部材から線材が繰出し動作
されてヘッドバンドがヘッドホンユニットから引き延ば
し動作されて使用者の頭部の大きさに適合した大きさと
なり、最適な状態で使用者の頭部に装着される。ヘッド
ホン装置は、使用後に頭部から取り外されると、弾性力
蓄勢手段に蓄勢された弾性力によって線材巻取部材が復
帰回転動作して繰り出した線材を巻き取ることにより、
ヘッドバンドがヘッドホンユニット側に収縮した初期状
態へと復帰する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について、図面
を参照しながら説明する。実施例ヘッドホン装置1は、
図3に示すように左右一対のヘッドホンユニット2(2
L、2R)と、これらヘッドホンユニット2をヒンジ機
構4(4A、4B)を介してそれぞれ耳当たり角度を調
整自在に支持する支持部3(3L、3R)及びヘッドベ
ルト5とから構成されている。ヘッドホンユニット2
は、従来のヘッドホンユニットと同様に、スピーカ6
(6L、6R)が収納されたカプセル7(7L、7R)
と、このカプセル7を保持するハウジング8(8L、8
R)とから構成されている。
【0019】支持部3は、断面チャンネル状の基材3A
とカバー3Bとを組み合わせて構成されており、一端部
の内側面にヘッドホンユニット2が上述したヒンジ機構
4によって首振り自在に支持されている。なお、この支
持部3は、ヘッドホンユニット2のハウジング8と一体
に形成してもよいことは勿論である。
【0020】支持部3には、他端部側にヘッドバンド5
の先端部にそれぞれ設けられたスライド片9(9L、9
R)をスライド自在に収納する鞘部10(10R、10
L)が形成されている。さらに、支持部3には、ピアノ
線等の弾力性かつ充分な機械的特性を有する所定長さの
線材11(11L、11R)が巻き取られる線材巻取機
構20(20L、20R)が配設されている。線材11
は、引出し側がヘッドバンド5のスライド片9にそれぞ
れ連結されている。
【0021】ヘッドバンド5は、金属弾性板或いは合成
樹脂を材料として断面がチャンネル状の部材とカバーと
を組み合わせ、材料特性によって全体として可撓性を有
する半円弧状を呈して形成されている。このヘッドバン
ド5は、最小と想定される使用者の頭部寸法に合わせた
内径寸法を有して構成されている。したがって、ヘッド
ホン装置1は、通常状態において小型化が図られてい
る。なお、ヘッドバンド5は、複数の円弧状のバンド片
を互いにヒンジ機構を介して連結することによって折畳
み自在に構成することにより、通常状態の形状をさらに
小型化してもよいことは勿論である。また、ヘッドバン
ド5は、断面チャンネル状の一方の部材によって構成
し、その内面に後述する給電コード12を沿わせた状態
でクッション材を充填して構成してもよい。
【0022】スライド片9は、薄厚の金属弾性板によっ
て形成されており、先端部には楔状のストッパ部9Aが
一体に形成されている。スライド片9は、上述したよう
にヘッドバンド5が最小と想定される使用者の頭部寸法
に合わせた内径寸法を有しており、このヘッドホン装置
1を頭部寸法が大きな使用者でも使用可能とする長さ寸
法に形成されている。ストッパ部9Aは、スライド片9
が鞘部10から一定量スライド動作された状態におい
て、鞘部10に形成した図示しないストッパ凹部と相対
係合することにより、スライド片9の抜け止めを行う。
なお、このスライド片9は、例えばヒンジ機構を介して
ヘッドバンド5の先端部に連結することにより折畳み自
在に構成してもよいことは勿論である。
【0023】ヘッドホン装置1は、一方のヘッドホンユ
ニット2R側からカプセル7Rに内蔵されたスピーカ6
Rへ給電するための給電コード12が引き出されてい
る。この給電コード12は、支持部3Rからヘッドバン
ド5の内部を貫通して他方のヘッドホンユニット2L側
へと導かれてカプセル7Lに内蔵されたスピーカ6Lへ
の給電を行う。
【0024】線材巻取機構20は、後述するように線材
11を巻取方向に付勢するコイルスプリング32が内蔵
されており、このコイルスプリング32の弾性力によっ
てスライド片9を鞘部10の内部へと引き込む方向に付
勢している。コイルスプリング32の弾性力は、スライ
ド片9が鞘部10内をスライド動作させる動作力、すな
わちスライド片9の自重、スライド抵抗の合力と均り合
っており、ヘッドホン装置1が頭部に装着された状態に
おいて耳に当てられたヘッドホンユニット2を最適に保
持する。
【0025】ヘッドホン装置1は、使用者の頭部に装着
されることにより、図2に示すように、ヘッドバンド5
が頭部の大きさに対応してヘッドホンユニット2の支持
部3から引き延ばされて適当な状態に調整される。すな
わち、ヘッドホン装置1は、ヘッドバンド5が引き延ば
されることにより、図1矢印で示すように、コイルスプ
リング32の弾性力に抗して線材巻取機構20から線材
11が引き出されてスライド片9を鞘部10に沿って外
方へと移動動作させ、これによってヘッドバンド5が頭
部の大きさに対応して調整される。
【0026】線材巻取機構20は、図4に示すように、
支持部3を構成する基材3Aとカバー3Bとの内部に形
成した軸受け部21、22間に回転自在に支持した線材
巻取部材25と、この線材巻取部材25を線材11の巻
取方向に付勢するコイルスプリング32とから構成され
ている。基材3A側の軸受け部21は、内部にコイルス
プリング収納空間部23が形成された筒状部として構成
されており、底面部にはコイルスプリング32の一端部
32Aが掛け止めされるスプリング掛止め部24が設け
られている。カバー3B側の軸受け部22は、基材3A
の対向壁に凹設した軸穴によって構成されている。
【0027】線材巻取部材25は、軸受け部21の外径
寸法とほぼ等しい内径寸法の有底軸穴27を有する筒状
の基部26と、この基部26の軸方向の両側面部に互い
に一体に張り出し形成された一対のフランジ部28、2
9と、基部26の一方側面部に一体に突出形成された軸
部30及び軸穴27の底面部に設けられたスプリング掛
止め部31とから構成されている。基部26には、フラ
ンジ部28、29間の外周部に線材11の一端部が固定
されるとともに所定長さが巻回される。
【0028】線材巻取部材25は、軸穴27を基材3A
の軸受け部21に軸装するとともに軸部30をカバー3
B側に形成した軸受け部22に嵌合することにより、支
持部3の内部に回転自在に配設される。また、線材巻取
部材25は、基材3Aのスプリング掛止め部24に一端
部32Aが掛け止めされたコイルスプリング32の他端
部32Bがスプリング掛止め部31に掛け止めされる。
コイルスプリング32は、基材3Aと線材巻取部材25
との間に、線材巻取部材25の基部26の外周部に巻回
された線材11を巻取方向に付勢するようにしてやや捩
じられた状態で掛け渡されている。
【0029】線材巻取機構20は、このように線材巻取
部材25の内部に線材11を巻取方向に付勢するコイル
スプリング32を内蔵した構成を採用することにより、
限られたスペース内においてコイルスプリング32の大
きな有効巻数と直径を得ることが可能となる。
【0030】なお、線材巻取機構20は、例えば線材巻
取部材25が回転位置で一旦保持される周知のクリック
ストッパ機構を付設し、引出し操作された線材11が引
出し位置で保持されるように構成してもよい。クリック
ストッパ機構は、保持された線材11をさらに引出し方
向に強く引き出すことによって線材巻取部材25の保持
動作が解除されて線材11の巻取動作を可能とする。ま
た、線材巻取部材25に対して線材11の巻取方向に付
勢するコイルスプリング32については、両端を線材巻
取部材25と支持部3とに固定されたゼンマイバネ等の
他の弾性力蓄勢手段によって構成してもよいことは勿論
である。
【0031】以上のように構成された線材巻取機構20
は、上述したようにヘッドホン装置1が使用者の頭部に
装着されてスライド片9が鞘部10内をスライド動作し
てヘッドバンド5が支持部3から引き延ばされることに
より、線材11が基部26の外周部から引き出される。
線材巻取機構20は、線材11の引出し動作に伴って基
部26が回転動作することにより、コイルスプリング3
2を捩り上げて線材11を巻き取る方向の弾性力を次第
に蓄勢する。
【0032】線材巻取機構20は、使用後にヘッドホン
装置1が頭部から取り外されることにより、引き出され
た線材11が蓄勢されたコイルスプリング32の弾性力
によって線材巻取部材25の基部26に巻き取られる。
ヘッドホン装置1は、この線材11の巻取動作によって
引き出されたスライド片9が鞘部10内に収納され、小
型化された自然状態へと復帰する。
【0033】ヘッドホン装置1は、上述したように一方
のヘッドホンユニット2R側から引き込まれてヘッドバ
ンド5の内部を貫通して他方のヘッドホンユニット2L
側へと導かれる給電コード12が備えられている。図5
及び図6に第2の実施例として示したコード巻取機構5
0は、この給電コード12がスライド片9を鞘部10に
引き込むための線材11として兼用されている。この場
合、給電コード12は、断線の発生を防止するために第
1の実施例ヘッドホン装置1の給電コード12と比較し
て機械的特性の向上を図ったコードを使用することが好
ましい。
【0034】コード巻取機構50は、対応する部材にそ
れぞれ同一符号を付して示すように基本構成を上述した
第1の実施例線材巻取機構20とほぼ同様とし、支持部
3の基材3Aとカバー3Bに形成した軸受け部21、2
2間に回転自在に支持されたコード巻取部材25と、こ
のコード巻取部材25を給電コード12の巻取方向に付
勢するコイルスプリング32とから構成されている。
【0035】コード巻取部材25は、軸受け部21の外
径寸法とほぼ等しい内径寸法の軸穴27を有する筒状の
基部26と、この基部26の軸方向の両側面部に互いに
一体に張り出し形成された一対のフランジ部28、29
と、基部26の一方側面部に一体に突出形成された軸部
30及び軸穴27の底面部に設けられたスプリング掛止
め部31とから構成されている。
【0036】コード巻取部材25は、軸穴27を基材3
Aの軸受け部21に軸装するとともに軸部30をカバー
3B側に形成した軸受け部22に嵌合することにより、
支持部3の内部に回転自在に配設される。また、コード
巻取部材25は、基材3Aのスプリング掛止め部24に
一端部32Aが掛け止めされたコイルスプリング32の
他端部32Bがスプリング掛止め部31に掛け止めされ
る。コイルスプリング32は、基材3Aと線材巻取部材
25との間に、コード巻取部材25の基部26の外周部
に巻回された線材11を巻取方向に付勢するようにして
やや捩じられた状態で掛け渡されている。
【0037】コード巻取部材25には、フランジ部29
の外側面29Aとカバー3Bの内面33との間に給電コ
ード12の引出し空間部34を構成するために、軸部3
0の外周部に軸穴22の穴径よりもやや大径の段部36
が一体に形成されている。また、コード巻取部材25に
は、給電コード12が巻回される基部26の外周部と引
出し空間部34との間を連通するコード引出し穴35が
フランジ部29に形成されている。
【0038】コード巻取部材25には、基部26のフラ
ンジ部28、29間の外周部にヘッドホンユニット2に
引き込まれた給電コード12が、その一端部12B側
を、スライド片9の最大スライド動作量に対応する長さ
分を巻回される。給電コード12は、他端部12Aが基
部26の外周部からフランジ部29に設けたコード引出
し穴35を介して引出し空間部34へと引き出され、図
6に示すように先端にスピーカ6が接続される。この場
合、給電コード12は、同図に示すように、引出し空間
部34において略々一周巻回して弛みを持たせた後にス
ピーカ6と接続されることにより、曲げ応力に対する負
担が軽減される。
【0039】給電コード12は、一方のヘッドホンユニ
ット2R側のコード巻取機構50Rから引き出された一
端部12Aが支持部3及びスライド片9を介してヘッド
バンド5の内部を貫通されて他方のカプセル7Rに内蔵
されたスピーカ6Rと接続される。この場合、給電コー
ド12は、スライド片9に接着剤或いは超音波溶着等に
よってしっかりと固定される。
【0040】以上のように構成されたコード巻取機構5
0は、上述したようにヘッドホン装置1が使用者の頭部
に装着されることにより、頭部の大きさに合わせてスラ
イド片9が鞘部10内をスライド動作してヘッドバンド
5が支持部3から引き延ばされて給電コード12がコー
ド巻取部材25の基部26から引き出される。コード巻
取機構50は、給電コード12の引出し動作に伴って基
部26が回転動作することにより、コイルスプリング3
2を捩り上げて給電コード12を巻き取る方向の弾性力
を次第に蓄勢する。
【0041】コード巻取機構50は、使用後にヘッドホ
ン装置1が頭部から取り外されることにより、引き出さ
れた給電コード12が蓄勢されたコイルスプリング32
の弾性力によってコード巻取部材25の基部26に巻き
取られる。ヘッドホン装置1は、この給電コード12の
巻取動作によって引き出されたスライド片9が鞘部10
内に収納され、小型化された自然状態へと復帰する。
【0042】このコード巻取機構50を備えたヘッドホ
ン装置1によれば、ヘッドホンユニット2とスライド片
9とを連結する線材11が給電コード12によって兼用
されるために、部品数並びに構造が簡易化される。
【0043】本発明は、上述した実施例に限定されるも
のではなく、例えば、給電コード12を備えない赤外線
コードレス型のヘッドホン装置にも適用され、支持部3
に配設された受信回路部等の結線を線材11に兼用して
支持部3とスライド片9との連結が行われる。また、線
材巻取機構20或いはコード巻取機構50は、上述した
ように極めて小型であってヘッドバンド5の内部に配設
することも可能であり、スライド片9を支持部3側に設
けてもよいことは勿論である。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るヘッドホン装置によれば、ヘッドホンユニットとヘッ
ドバンドとを伸縮自在に結合するとともにこれらヘッド
ホンユニットとヘッドバンドとを線材によって連結しか
つこの線材を線材巻取機構によって繰出し動作又は巻取
り動作するように構成したことにより、事前の調整操作
を行うことなく使用者の頭部に装着操作されると、その
大きさに合わせてヘッドホンユニットに対してヘッドバ
ンドの伸縮動作が行われて良好な状態での装着が行われ
る。また、ヘッドホン装置は、ヘッドバンドを小型に構
成することができるため、全体の小型化が達成され、携
帯用に極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘッドホン装置の基本構成を説明
する基本構成図である。
【図2】同ヘッドホン装置を頭部に装着した状態を示
す、一部透視正面図である。
【図3】同ヘッドホン装置の要部側面図である。
【図4】同ヘッドホン装置に備えられる線材巻取機構の
構成を説明する要部縦断面図である。
【図5】同線材巻取機構の他の実施例として示すコード
巻取機構の構成を説明する要部縦断面図である。
【図6】同コード巻取機構の基本構成を説明する要部平
面図である。
【図7】従来のヘッドホン装置の使用状態を説明する図
であり、同図(A)は頭部が大きい使用者の使用状態を
示し、同図(B)は頭部が小さい使用者の使用状態を示
す。
【図8】従来の他のヘッドホン装置の基本構成を説明す
る構成説明図である。
【図9】従来のさらに他のヘッドホン装置の基本構成を
説明する構成説明図である。
【図10】従来のさらに他のヘッドホン装置の基本構成
を説明する構成説明図である。
【符号の説明】
1 ヘッドホン装置 2 ヘッドホンユニット 3 支持部 5 ヘッドバンド 6 スピーカ 7 カプセル 8 ハウジング 9 スライド片(スライド機構) 11 線材 12 給電コード(コード) 20 線材巻取機構 25 線材巻取部材 32 コイルスプリング(弾性力蓄勢手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカが収納されたカプセルと、この
    カプセルを保持するハウジングと、このハウジングに一
    体に突出形成された支持部とから構成された左右一対の
    ヘッドホンユニットと、 これらヘッドホンユニットとの間を支持部に対して伸縮
    自在とするスライド機構を介して連結するとともに一方
    のヘッドホンユニットから他方のヘッドホンユニットの
    スピーカに接続されるコードが挿通されたヘッドバンド
    と、 一方のヘッドホンユニットの支持部又はヘッドバンドに
    配設され、線材巻取部材と、この線材巻取部材に一端部
    を固定されるとともに他端部をヘッドバンド又はヘッド
    ホンユニットに固定された線材と、線材巻取部材を線材
    の巻取方向に付勢する弾性力蓄勢手段とから構成された
    線材巻取機構とを備え、 ヘッドバンドは、線材巻取機構の線材巻取部材から線材
    が繰出し動作又は巻取り動作されることにより、ヘッド
    ホンユニットに対する伸縮動作が行われることを特徴と
    するヘッドホン装置。
  2. 【請求項2】 ヘッドホンユニットの支持部とヘッドバ
    ンドとの間に配設されたスライド機構は、支持部又はヘ
    ッドバンドの端部のいずれか一方側にスライド部材が設
    けられるとともに、他方側がこのスライド部材が挿脱さ
    れる鞘状の収納部が形成されることによって構成され、 スライド部材は、線材巻取機構の線材が弾性力蓄勢手段
    の弾性力によって線材巻取部材に巻取習性を付与される
    ことにより、収納部内に収納されてヘッドホンユニット
    とヘッドバンドの展開長さ寸法が小ならしめられた状態
    に保持されることを特徴とする請求項1に記載のヘッド
    ホン装置。
  3. 【請求項3】 線材巻取機構は、ヘッドバンドの内部を
    通されて一方のヘッドホンユニットから他方のヘッドホ
    ンユニットのスピーカに給電するコードの巻取機構とし
    て構成され、 コードの一部をヘッドバンド側に固定することにより、
    ヘッドバンドの伸縮操作に応じてコード巻回部材に巻回
    されたコードが繰出し動作又は巻取り動作されることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載のヘッドホン装
    置。
  4. 【請求項4】 コード巻取部材は、外周部にコードが巻
    回される巻取部と、この巻取部の両側面部に張り出し形
    成されたフランジ部と、回転支点部とから構成され、 コードは、巻取部の外周部に巻回されて、一方フランジ
    部に形成された引出し穴から引き出されて他方のカプセ
    ルに収納されたスピーカと接続されることを特徴とする
    請求項3に記載のヘッドホン装置。
JP05730595A 1995-03-16 1995-03-16 ヘッドホン装置 Expired - Fee Related JP3769769B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05730595A JP3769769B2 (ja) 1995-03-16 1995-03-16 ヘッドホン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05730595A JP3769769B2 (ja) 1995-03-16 1995-03-16 ヘッドホン装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08256390A true JPH08256390A (ja) 1996-10-01
JP3769769B2 JP3769769B2 (ja) 2006-04-26

Family

ID=13051854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05730595A Expired - Fee Related JP3769769B2 (ja) 1995-03-16 1995-03-16 ヘッドホン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3769769B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007336429A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Audio Technica Corp ヘッドホン
JP2007336432A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Audio Technica Corp ヘッドホン
JP2008131439A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Nikon Corp 出力機器
EP2081404A2 (en) 2008-01-17 2009-07-22 Sony Corporation Headphone
DE102009035947A1 (de) 2008-08-08 2010-02-11 Kabushiki Kaisha Audio-Technica Kopfhörer
US8134593B2 (en) 2006-11-22 2012-03-13 Nikon Corporation Output device
US8213665B2 (en) 2006-09-06 2012-07-03 Sony Corporation Headphone
JP2015228662A (ja) * 2011-12-15 2015-12-17 パナソニック オートモーティブ システムズ カンパニー オブ アメリカ ディビジョン オブ パナソニックコーポレイション オブ ノース アメリカ 赤外線ヘッドホンインターフェース信号のfm変調のデジタル技術
CN106454602A (zh) * 2016-11-23 2017-02-22 厦门宇特信息技术有限公司 一种带收线器的头戴式耳机
CN114040296A (zh) * 2021-11-30 2022-02-11 歌尔科技有限公司 头戴结构和头戴耳机

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007336432A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Audio Technica Corp ヘッドホン
JP2007336429A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Audio Technica Corp ヘッドホン
US8213665B2 (en) 2006-09-06 2012-07-03 Sony Corporation Headphone
US8134593B2 (en) 2006-11-22 2012-03-13 Nikon Corporation Output device
JP2008131439A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Nikon Corp 出力機器
EP2081404A2 (en) 2008-01-17 2009-07-22 Sony Corporation Headphone
US8363875B2 (en) 2008-01-17 2013-01-29 Sony Corporation Headphone
DE102009035947A1 (de) 2008-08-08 2010-02-11 Kabushiki Kaisha Audio-Technica Kopfhörer
US8233655B2 (en) 2008-08-08 2012-07-31 Kabushiki Kaisha Audio-Technica Headphone
JP2015228662A (ja) * 2011-12-15 2015-12-17 パナソニック オートモーティブ システムズ カンパニー オブ アメリカ ディビジョン オブ パナソニックコーポレイション オブ ノース アメリカ 赤外線ヘッドホンインターフェース信号のfm変調のデジタル技術
CN106454602A (zh) * 2016-11-23 2017-02-22 厦门宇特信息技术有限公司 一种带收线器的头戴式耳机
CN106454602B (zh) * 2016-11-23 2023-07-07 厦门宇特信息技术有限公司 一种带收线器的头戴式耳机
CN114040296A (zh) * 2021-11-30 2022-02-11 歌尔科技有限公司 头戴结构和头戴耳机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3769769B2 (ja) 2006-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4269181B2 (ja) ヘッドホン
US5406037A (en) Headphone including means for mounting belt-like suspender
US11109141B2 (en) Seamless pivot for head-worn audio devices
JPH08256390A (ja) ヘッドホン装置
US5642426A (en) Integral radio and infrared assistive listening device
KR20000005092A (ko) 전화 헤드세트로 변형가능한 전화 핸드세트
US5797558A (en) Uni-directional cord take-up device
JP2003188967A (ja) ヘッドセット
JPH0531999B2 (ja)
US20020193151A1 (en) Cell phone retractable earpiece
KR20030009351A (ko) 헤드폰장치
USRE38211E1 (en) Uni-directional cord take-up device
US20050247480A1 (en) Self winding electric cord
WO2006107274A1 (en) A headset with a windable microphone boom
JP4985125B2 (ja) 巻取り装置および巻取り装置を用いた吊下げ装置
KR19980059970U (ko) 이어폰의 전선 권취장치
JP4683310B2 (ja) ヘッドホン
KR100495468B1 (ko) 이어 마이크 세트에 적용되는 와이어 권취장치
KR200214070Y1 (ko) 휴대용 카세트 이어폰 줄의 길이조절 및 수납장치
KR200364568Y1 (ko) 코드선의 길이 조절이 용이한 이어폰
JP2002101484A (ja) イヤホンコードの巻き取り装置
JP3828325B2 (ja) イヤホン及びイヤホンマイク
KR200262893Y1 (ko) 이어폰 줄 및 플러그 단자 수납 케이스
KR20200073370A (ko) 자동 줄감개가 포함된 이어폰
KR20010047711A (ko) 이어 마이크 세트

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees