JPH08256306A - 回転走査型磁気記録再生装置 - Google Patents

回転走査型磁気記録再生装置

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JPH08256306A
JPH08256306A JP7084502A JP8450295A JPH08256306A JP H08256306 A JPH08256306 A JP H08256306A JP 7084502 A JP7084502 A JP 7084502A JP 8450295 A JP8450295 A JP 8450295A JP H08256306 A JPH08256306 A JP H08256306A
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JP
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recording
circuit
erasing
signal
rotary
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JP7084502A
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Taiji Higashiyama
泰司 東山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】記録回路での無駄な消費電力を低減できる回転
走査型磁気記録再生装置を提供する。 【構成】回転ドラムの周面に巻き付けられて走行する磁
気テープに接して情報の記録を行うn個の記録ヘッドに
それぞれ接続された記録回路13a内に、記録RF信号
を検出するためのディテクタアンプ22、ピークディテ
クタ23およびコンパレータ24からなるRFディテク
タ回路を設け、このRFディテクタ回路を記録ヘッドが
磁気テープの実効記録エリア角を含む360°/nの角
度を通過している期間が検出された場合のみ能動状態と
し、かつRFディテクタ回路により記録RF信号が検出
された期間のみアンドゲート25および出力オフ回路2
6を介して出力段のアンプ27を能動状態に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、VTRなどの回転走
査型磁気記録再生装置に係り、特に回転ドラムに搭載さ
れた記録/再生回路の制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】HDTV用などの高精細VTRや、現行
テレビジョン方式のディジタルVTR等の広帯域、高伝
送レートVTR(以下これらを総称して広帯域・高伝送
レートVTRと呼ぶ)が開発され、実用化されている。
これらのVTRでは、広帯域、高伝送レートを実現する
ため、以下のような工夫がされている。
【0003】(1)広帯域、高伝送レート化の妨げとな
る回転トランスを介在させないで、直接磁気ヘッドと記
録回路を接続することにより記録系の広帯域、高伝送レ
ート化を図る。
【0004】(2)記録系の広帯域、高伝送レート化に
伴い、回転消去の消去周波数を高くしなくてはならない
ため、消去周波数の高周波化の妨げとなる回転トランス
を介在させないで、直接磁気ヘッドと消去回路を接続す
ることにより消去系の高周波化を図る。
【0005】(3)磁気ヘッドとプリアンプの共振周波
数を上げて、再生系の広帯域、高伝送レート化を図るた
め、また再生信号の良好な信号対雑音比が得られるよう
に、回転ドラム上の磁気ヘッドの近傍に再生回路を搭載
し、回転ドラムに搭載した磁気ヘッドからの微小な再生
信号のレベルを大きくしてから回転ドラム外部へ伝送す
る。これは外来ノイズの低減にも効果がある。
【0006】(4)回転ドラム内外間の信号伝送のため
の回転トランスと、この回転トランスを駆動するドライ
バ回路及び回転トランスからの信号を受けるレシーバ回
路を、外来ノイズの低減と広帯域化のために、スキャナ
(以下回転ドラム、固定ドラム等を含めてドラム系メカ
ニズムの総称をいう)内部に、回転トランスに近接させ
て搭載する。
【0007】ところで、この種の広帯域、高伝送レート
VTRでは、テレビジョン学会誌(VR87−5)に開
示されているように、通常再生と特殊再生用を加えて少
なくとも6個以上の磁気ヘッドを使用しなければならな
い。例えばD−1フォーマット525ディジタルVTR
を例にとると16個の磁気ヘッドを使用している。1イ
ンチHDTVディジタルVTRの場合、記録、再生用と
して各々8個、さらにフライイングイレーズ用をとして
2個の合計18個もの磁気ヘッドを使用する。回転ドラ
ム内外の信号伝送には通常、回転トランスが使用され
る。回転トランスのチャンネル数は、回転ドラムに搭載
された磁気ヘッドの数だけ必要となる。
【0008】しかしながら、多数の磁気ヘッドに対応し
たチャンネル数の回転トランスをスキャナに搭載すると
共に、磁気ヘッドの数と等しい数の記録回路と再生回路
を回転ドラムに搭載し、さらに、回転トランスのチャン
ネル数と同数の回転トランスドライバ回路と回転トラン
スレシーバ回路をスキャナ内に搭載すると、スキャナの
メカニズムが大きくかつ複雑になる。一方、回転トラン
スは広帯域とチャンネル間の低クロストークが要求さ
れ、小型化にも限界がある。
【0009】このような問題を解決するため、特開平2
−308401において、回転トランスドライバ回路と
回転トランスレシーバ回路の数及び回転トランスのチャ
ンネル数を削減することで、スキャナのメカニズムを小
型化する方式が提案されている。この方式によると、記
録回路または再生回路あるいは記録/再生回路をn個ず
つ回転トランスの同じ伝送チャンネルに共通に接続し、
これらを順次選択的に能動/非能動状態に切替えること
により、回転トランスのチャンネル数を磁気ヘッドと記
録回路または再生回路あるいは記録/再生回路の数を1
/nにすることが可能になる。さらに回転トランスのド
ライバ回路とレシーバ回路も1/nにできる。
【0010】例えば記録ヘッドと記録回路が8個、再生
ヘッドと再生回路が8個で、テープ上の実効記録エリア
角が180°の場合、記録回路及び再生回路をそれぞれ
2個ずつ回転トランスの同一の伝送チャンネルに接続す
れば、回転トランスの伝送チャンネルは記録系、再生系
とも4チャンネルずつで良い。この結果、スキャナのメ
カニズムが簡単になり、信頼性が向上すると同時に、シ
ステムの小型・軽量化とコストダウンが図れるという大
きな特長がある。以下、この公知の技術について説明す
る。
【0011】特開平2−308401に開示された方式
は、スキャナの固定側にLEDを複数個(以下、これら
複数個のLEDをLED列と呼ぶ)並べると共に、これ
に対向し得る回転ドラム側の位置にフォトディテクタを
磁気ヘッドと同じ数だけ配置し、回転トランスの同一伝
送チャンネルをn個の記録回路または再生回路あるいは
記録/再生回路で共用した回転ドラム搭載回路をフォト
ディテクタ出力により180°回転毎にそれぞれ順次、
能動/非能動状態に切替えて回転トランスのチャンネル
数を削減する方式である。以下、このような回転ドラム
搭載回路の能動/非能動状態の切替え方式を180°切
替え方式という。この180°切替え方式により、スキ
ャナのメカニズムが簡単になると共に、信頼性が向上
し、小型・軽量化とコストダウンを図ることができる。
【0012】しかし、この方式のドラム搭載回路制御方
法では、記録トラックの部分書き替えが困難である。す
なわち最近のディジタルVTRでは音声信号はPCM化
され、ビデオ信号と同一トラックに記録されており、編
集時にはこの音声信号を頻繁に書き替えている。またビ
デオ信号も音声信号ほど頻繁ではないが、部分書き替え
が必要である。そこで、我々はさらにこの欠点を解決す
べく特願平4−283544で部分書き替えが簡単に行
える方式を提案した。
【0013】以下、この従来方式を簡単に説明する。
尚、消去回路については記録回路と全く同様なので、説
明を簡単にするため省略する。
【0014】図60(a)(b)を参照して、この18
0°切替え方式の概要を説明する。図60(a)はスキ
ャナ系の断面図、(b)は模式的な平面図である。1は
スキャナ(回転ドラムと固定ドラムの総称をいう)、2
は磁気テープ、3は回転ドラム、4は固定ドラムであ
る。この例では、回転ドラム3側に記録回路及び再生回
路(図示せず)の制御を行うフォトディテクタ5a、5
b及び6a、6bを記録ヘッドR1、R2及び再生ヘッ
ドP1、P2のそれぞれ内側に位置して各ヘッドに対応
させて搭載する。固定ドラム4側には、磁気テープ上の
実効記録エリア角180°の場合、複数個の記録用LE
D及び再生用LED(図示せず)をフォトディテクタと
対向し得る位置に、それぞれ例えば180°の角度範囲
にわたって、半円弧状に配列する。以下、これら記録及
び再生用の複数個のLEDをLED列と呼ぶ。
【0015】記録回路の制御は、固定ドラム側の記録L
ED列7の制御光を受ける回転ドラム3側のフォトディ
テクタ5a、5bと後述する情報信号を検出するキャリ
ア検出回路の結果に従って行われる。また再生回路の制
御は、固定ドラム側の再生LED列8の制御光を受ける
フォトディテクタ6a、6bに従ってそれぞれ行い、記
録LED列7と再生LED列8の制御は記録再生制御回
路9で行われる。
【0016】すなわち、回転ドラム3は矢印の方向に回
転しているので、記録ヘッドR1に接続された記録回路
は、フォトディテクタ5aにより記録ヘッドR1が記録
LED列7のある記録エリアを通過している期間を検出
し、かつ後述するキャリア検出回路により情報信号を検
出した場合、能動状態に制御され、記録ヘッドR1が記
録LED列7のない側を通過している期間は非能動状態
になる。同様に記録ヘッドR2に接続された記録回路
は、フォトディテクタ5bとキャリア検出回路により制
御される。再生ヘッドP1に接続された再生回路は、フ
ォトディテクタ5aにより再生ヘッドP1が再生LED
列7のある記録エリアを通過している期間を検出した場
合、能動状態に制御され、再生ヘッドP1が再生LED
列7のない側を通過している期間は非能動状態になる。
同様に再生ヘッドP2に接続された再生回路は、フォト
ディテクタ5bにより制御される。
【0017】次に、この従来例における回転ドラム搭載
回路の制御を簡単にする記録回路のキャリア検出方法に
ついて説明する。図61にキャリア検出回路を示す。記
録ヘッドR1を駆動する記録回路及び記録ヘッドR2を
駆動する記録回路はどちらも同一回路構成である。この
回路は記録RF信号の有無を検出する機能、即ちキャリ
ア検出機能を持っている。図61は、このようなキャリ
ア検出機能を持った記録回路の具体例を示す図である。
図61において、回転トランス(図示していない)から
伝送されてきた記録RF信号は記録回路13aの入力1
と入力2に入力される。入力された記録RF信号は2分
岐され、一方は記録RF信号を電流増幅するためのエミ
ッタフォロア21、他方はディテクタアンプ22に入力
される。ディテクタアンプ22は、記録RF信号を所定
の信号振幅になるように増幅して次段のピークディテク
タ23に送る。ピークディテクタ23は入力された記録
RF信号のピークを検出して、そのピーク値に対応した
検出信号電圧を出力する。ピークディテク23から出力
された検出信号電圧はコンパレータ24に入力される。
コンパレータ24は、入力された検出信号電圧が所定の
閾値を超えた場合は、次段のアンドゲート25にH
(高)レベルの信号を出力する。
【0018】このように記録回路13は、所定振幅レベ
ル以上の記録RF信号振幅が入力された時は、ディテク
タアンプ22、ピークディテクタ23及びコンパレータ
24で構成されるRFディテクタによって、アンドゲー
ト25にHレベルの信号を出力する。逆に、所定振幅レ
ベル以下の記録RF信号が入力された時は、RFディテ
クタはアンドゲート25にLレベルの信号を出力する。
アンドゲート25の他方の入力は記録回路イネーブル入
力であり、記録回路13aの外部から図3に示したよう
な180°切替え信号(R1切替信号)が入力される。
【0019】アンドゲート25の出力は、出力オフ回路
26を介してアンプ27に制御信号として供給される。
アンプ27は、エミッタフォロア21で電流増幅された
記録RF信号をさらに増幅して出力1と出力2に出力す
る。
【0020】図62に、通常記録時の記録回路13内外
の各回路部の動作シーケンスを示す。アンドゲート25
のRFディテクタ側入力(X)と記録回路イネーブル入
力(Y)の両方がHレベルになった時、アンドゲート2
5の出力(S)はHレベルとなる。この時、出力オフ回
路26により記録回路13の出力段のアンプ27が能動
状態とされ、アンプ27から磁気ヘッド(図示していな
い)に、記録RF信号に対応した記録電流が供給され
る。
【0021】逆にアンドゲート25のRFディテクタ側
入力(X)と記録回路イネーブル入力(Y)のどちらか
一方がLレベルになった時は、アンドゲート25の出力
(S)はLレベルになるため、出力オフ回路26により
アンプ27がオフ、すなわち記録回路13が非能動状態
とされる。これにより記録RF信号出力は停止され、ア
ンプ27は磁気ヘッドに記録電流を流さない状態とな
る。
【0022】しかし従来方式の問題点は、この記録回路
の制御にある。すなわち、図62の動作シーケンスに示
すように、記録回路13が能動状態になるのは180°
切替え信号がHレベルになっている時に動作している。
従って記録ヘッドR1あるいは記録ヘッドR2が磁気テ
ープの実効記録エリア角以外の期間を通過している時、
すなわち180°切替え信号がLレベルになっている期
間(動作シーケンスの点線部で示す部分)では記録回路
13内のRFディテクタはそのキャリア検出動作を行う
必要はない。この期間では無駄な電力を消費している。
これは編集時、例えばインサート編集の場合も同様に無
駄な電力を消費する。 多チャンネルの磁気ヘッドを搭
載したVTRでは、この無駄な電力がチャンネル数倍/
2になり大きな問題になる。例えば1992年 NAB
HDTV WORLD CONFERENCE PR
OCEEDINGS(P127〜P134)で開示され
たHDTV用ディジタルカセットVTRの場合、記録、
再生用として各々16個、計32個もの磁気ヘッドとそ
れに付随する記録/再生回路を搭載している。このた
め、記録回路のRFディテクタ回路の無駄な電力は8倍
になる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の18
0°切替え方式は多くの利点があるが、回転ドラム搭載
回路の数が多くなってきた時に、記録回路内のRFディ
テクタの動作電力が大きな問題になってくる。即ち、記
録回路は実効記録エリア角内に記録ヘッドが入ったとき
のみに能動状態になればよいが、従来のRFディテクタ
は記録RF信号を検出するため、常時動作している。し
かし、記録ヘッドが磁気テープの実効記録エリア角以外
の期間を通過している期間では、記録回路内のRFディ
テクタはそのキャリア検出動作を行う必要はない。この
期間に動作していることは無駄な電力を消費しているこ
とになる。この問題は、記録/再生回路を各々16チャ
ンネル、計32チャンネル搭載したHDTV用ディジタ
ルカセットVTRなどの場合に特に顕著となる。16チ
ャンネルの記録回路のRFディテクタ回路が常時動作し
て、無駄な電力を消費しているからである。具体的に
は、1チャネルの記録回路内のRFディテクタ回路の消
費電力は例えば400mW程度であるが、16チャネル
分になると合計の消費電力は6400mWにもなり、実
用上無視できなくなる。
【0024】さらに、回転ドラムに各消去ヘッドに対応
した消去回路を搭載して、上述した記録回路と同様の制
御を行った場合においても、消去回路を常時動作させる
ことは消費電力の増大を招くことになり、好ましくな
い。
【0025】本発明は、記録回路や消去回路さらにはこ
れら両方の回路での無駄な消費電力を低減できる回転走
査型磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、回転ドラ
ムの周面に実効記録エリア角Rが180°以下となるよ
うに巻き付けられて走行する磁気テープに接して情報の
記録を行うn個(n=360°/R、nは小数点以下切
捨て)の記録ヘッドと、出力側がn個の記録ヘッドに接
続されるとともに、入力側が回転トランスの同一伝送チ
ャネルに共通に接続されたn個の記録回路を搭載した回
転磁気記録再生装置において、第1の検出手段によって
記録ヘッドの各々が磁気テープの実効記録エリア角を含
む360°/nの角度を通過している期間が検出された
場合のみn個の記録回路に回転ドラムの外部から回転ト
ランスを介して伝送されてくる記録すべき情報信号を検
出する第2の検出手段を能動状態に制御するようにした
上で、第1の検出手段の検出結果と第2の検出手段の検
出結果との論理積が成立したとき対応する記録回路を能
動状態に制御するようにしたものである。
【0027】第2の発明は、回転ドラムの周面に実効記
録エリア角Rが180°以下となるように巻き付けられ
て走行する磁気テープに接して記録されている情報の消
去を行うn個の消去ヘッドと、出力側がn個の消去ヘッ
ドに接続されるとともに、入力側が回転トランスの同一
伝送チャネルに共通に接続されたn個の消去回路を回転
ドラムに搭載した回転磁気記録再生装置において、第1
の検出手段により消去ヘッドの各々が磁気テープの実効
記録エリア角を含む360°/nの角度を通過している
期間が検出された場合のみ、n個の消去回路に回転ドラ
ムの外部から回転トランスを介して伝送されてくる消去
信号を検出する第2の検出手段を能動状態に制御するよ
うにした上で、第1の検出手段の検出結果と第2の検出
手段の検出結果との論理積が成立したとき対応する消去
回路を能動状態に制御するようにしたものである。
【0028】第3の発明は、回転ドラムの周面に実効記
録エリア角Rが180°以下となるように巻き付けられ
て走行する磁気テープに接して情報の記録を行うn個の
記録ヘッドおよび記録されている情報の消去を行うn個
の消去ヘッドと、出力側がn個の消去ヘッドに接続され
るとともに、入力側が回転トランスの同一伝送チャネル
に共通に接続されたn個の消去回路を回転ドラムに搭載
した回転磁気記録再生装置において、第1の検出手段に
より対応する記録ヘッドの各々が磁気テープの実効記録
エリア角を含む360°/nの角度を通過している期間
が検出された場合のみ、n個の消去回路に回転ドラムの
外部から回転トランスを介して伝送されてくる消去信号
を検出する第2の検出手段を能動状態に制御するように
した上で、第1の検出手段の検出結果と第2の検出手段
の検出結果との論理積が成立したとき対応する消去回路
を能動状態に制御するようにしたものである。
【0029】第4の発明は、回転ドラムの周面に実効記
録エリア角Rが180°以下となるように巻き付けられ
て走行する磁気テープに接して情報の記録を行うn個の
記録ヘッドと、出力側がn個の記録ヘッドに接続される
とともに、入力側が回転トランスの同一伝送チャネルに
共通に接続されたn個の記録回路と、記録されている情
報の消去を行うn個の消去ヘッドおよびn個の消去ヘッ
ドにそれぞれ消去信号を供給する消去信号源を内蔵した
n個の消去回路を回転ドラムに搭載した回転走査型磁気
記録再生装置において、第1の検出手段により記録ヘッ
ドの各々が磁気テープの実効記録エリア角を含む360
°/nの角度を通過している期間が検出された場合の
み、n個の記録回路内にそれぞれ設けられ、該記録回路
に前記回転ドラムの外部から回転トランスを介して伝送
されてくる記録すべき情報信号を検出する第2の検出手
段を能動状態に制御するようにした上で、第1の検出手
段の検出結果と第2の検出手段の検出結果との論理積が
成立したとき対応する消去回路を能動状態に制御するよ
うにしたものである。
【0030】換言すれば、第1〜第4の発明における制
御手段は、第1の検出手段の出力により第2の検出手段
の能動/非能動状態を制御し、さらに第1の検出手段の
出力と第2の検出手段の出力との論理積に基づいて記録
回路または消去回路の能動/非能動状態を制御するもの
である。
【0031】本発明において、回転トランスは例えば回
転部材あるいは固定部材の溝に複数組の巻線を配置して
構成される。
【0032】第1の検出手段は一つの態様によると、固
定ドラムに磁気テープの実効記録エリア角を含む360
°/nの角度の先頭と終端に対応する位置に発光素子を
配置し、対向する回転ドラム側に該発光素子の光を検出
するフォトディテクタを設けて、記録ヘッドあるいは消
去ヘッドの各々が磁気テープの実効記録エリア角を含む
360°/nの角度を通過している期間を検出するよう
に構成される。
【0033】他の態様によると、第1の検出手段は固定
ドラムに磁気テープの実効記録エリア角を含む360°
/nの角度分だけ光学的反射物を配置し、対向する回転
ドラム側に該反射物を検出する反射型フォトセンサを設
けて、記録ヘッドあるいは消去ヘッドの各々が磁気テー
プの実効記録エリア角を含む360°/nの角度を通過
している期間を検出するように構成される。
【0034】さらに別の態様によると、第1の検出手段
は固定ドラムに複数個の発光素子を磁気テープの実効記
録エリア角を含む360°/nの角度分だけ円弧状に並
べて配置し、対向する回転ドラムに受光素子を設けて、
記録ヘッドあるいは消去ヘッドの各々が前記磁気テープ
の実効記録エリア角を含む360°/nの角度を通過し
ている期間を検出するように構成される。
【0035】
【作用】このように本発明では、第1の検出手段により
360°/nの角度内に記録ヘッドがあると検出された
ときのみ対応する記録回路を能動状態とするとともに、
360°/nの角度以外の部分では記録すべき情報信号
を検出する第2の検出手段、つまりRFディテクタ回路
を非能動状態とするので、RFディテクタ回路での無駄
な消費電力がなく、低消費電力化が可能になる。
【0036】この低消費電力化の効果は、回転ドラム搭
載回路のチャンネル数が多いとき特に顕著であり、例え
ば記録/再生回路を各々16チャンネル、計32チャン
ネル搭載したHDTV用ディジタルカセットVTRなど
の場合に特に有効となる。この場合、RFディテクタ回
路を常時能動状態とする従来の方式と比較して、16チ
ャンネル分の記録回路内のRFディテクタ回路のみを能
動状態とすればよいので、RFディテクタ回路全体とし
て見た場合の消費電力は1/2となる。また、このよう
にRFディテクタ回路全体の消費電力を1/2にできる
ことにより、記録回路の発熱が抑えられ、信頼性が向上
する。
【0037】さらに、本発明では第1の検出手段により
360°/nの角度内に対応する記録ヘッドあるいは消
去ヘッドがあると検出されたときのみ対応する消去回路
を能動状態とするとともに、360°/nの角度以外の
部分では外部からの消去信号あるいは記録すべき情報信
号を検出する第2の検出手段であるRFディテクタ回路
を非能動状態とするので、同様にRFディテクタ回路で
の無駄な消費電力がなく、低消費電力化が可能になる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0039】(第1の実施例)図1は、本発明の一実施
例における180°切替え方式の回転ドラム搭載回路制
御装置を内蔵したスキャナ部の構成を模式的に示す平面
図である。この実施例では、実効記録エリア角を180
°にして、通常記録再生を行う場合について説明する。
【0040】尚、実際は磁気テープ2のトータルラップ
角は実効記録エリア角に対して広くとる。その理由は、
例えば前述のHDTV用ディジタルカセットVTRのよ
うに回転ドラムの回転数が9000rpmで高速回転し
て記録再生するVTRでは、磁気ヘッドと磁気テープの
摺動状態が回転ドラムの入口側と出口側で空気の流入、
流出が原因で悪くなり、この結果、安定した信号が得ら
れないからである。従って実効記録エリア角が180°
の場合では、磁気テープ2のトータルラップ角を180
°以上とする。
【0041】尚、消去回路については記録回路と全く同
様なので、説明を簡単にするため省略する。スキャナ1
には、磁気テープ2が回転ドラムの周面に情報信号の実
効記録エリアが180°になるように巻き付けられてい
る。また、図62に示したように、回転ドラム3に対し
て同軸的に固定ドラム4が設けられ、回転ドラム3には
磁気ヘッドとして、図60に示されるように記録ヘッド
R1、R2及び再生ヘッドP1、P2が設けられてい
る。
【0042】さらに、この実施例では回転ドラム3側
に、記録ヘッドR1、R2及び再生ヘッドP1、P2の
それぞれ内側で、かつこれらのヘッドと半径方向の同一
直線上に位置して、図60に示したように記録用フォト
ディテクタ5a、5b及び再生用フォトディテクタ6
a、6bが搭載されている。一方、固定ドラム4側に
は、回転ドラム3の回転に伴ってフォトディテクタ5
a、5b、6a、6bと対向し得る位置に、回転ドラム
3の回転方向に沿って、記録用LED列7及び再生用L
ED列8が実効記録エリア分、この場合は180°の角
度範囲にわたって半円環状に配置されている。これらの
LED列7、8は、それぞれ複数のLEDベアチップを
半円環状に配列したものである。
【0043】回転ドラム3には記録回路及び再生回路が
搭載され、記録回路13a、13bの能動/非能動状態
の切替え制御は図60で示したように固定ドラム側の記
録用LED列7と後述するキャリア検出結果に従って行
われ、再生回路14a、14bの能動/非能動状態の切
替え制御は再生用LED列8で行われ、記録用LED列
7と再生用LED列8の制御は記録再生制御回路9で行
われる。
【0044】記録回路13a、13bは、入力が回転ト
ランスの共通の回転側素子に接続され、回転ドラム外部
から入力される情報信号を増幅し、180°対向して配
置された記録ヘッドR1、R2をそれぞれ駆動する。
【0045】磁気テープ2上に記録された情報信号は、
180°対向して設けられた再生ヘッドP1、P2で再
生され、再生回路14a、14bで増幅された後、その
出力が共通の回転素子に接続されている回転トランスに
より、回転ドラム外部へ伝送される。
【0046】図2は、図1のスキャナ1内のより具体的
な構成を示す回路である。磁気テープに記録される情報
信号(以下記録RF信号という)は回転トランスドライ
ブ回路15で増幅され、回転トランス17aを介して回
転ドラム内部に伝送される。尚、回転トランスドライブ
回路15に入力される記録RF信号は磁気ヘッドR1と
R2によって記録される情報信号を両方含んでいる。
【0047】回転トランス17a、17bとしては、先
願の特願平1−217906で提案した回転トランスを
使用している。すなわち、記録系においては、回転トラ
ンス17aの固定ドラム側素子の一つの巻線溝に1回路
の巻線17a−3を入れ、記録RF信号を回転トランス
ドライブ回路15で増幅して回転トランス17aを介し
て回転ドラム内部に伝送する。
【0048】回転トランス17aの回転ドラム側素子に
は一つの巻線溝に2回路の巻線17a−1、17a−2
を入れ、これらを180°対向した記録回路13a、1
3bにそれぞれ接続し、記録RF信号を記録回路13
a、13bで受信する。
【0049】再生系においては、回転トランス17bの
回転ドラム側素子の一つの巻線溝に2回路の巻線17b
−1、17b−2を入れ、これらを180°対向した再
生回路14a、14bにそれぞれ接続し、回転トランス
17bの固定ドラム側素子の一つの巻線溝に1回路の巻
線17a−3を入れ、回転トランスレシーバ回路16で
再生ヘッドP1、P2によって再生された情報信号(以
下、再生RF信号という)を受けるようにする。
【0050】以下、回転トランスの一方、ロータ側ある
いはステータ側の一つの巻線溝に1回路の巻線を入れ、
回転トランスの他方、ロータ側あるいはステータ側には
一つの巻線溝に2回路の巻線を入れた回転トランスを2
回路巻線トランスと略して呼ぶ。
【0051】磁気テープ2上に記録された情報信号は、
180°対向して設けられた再生ヘッドP1、P2で再
生され、再生回路14a、14bで増幅された後、上述
した回転トランスにより、回転ドラム外部へそれぞれ伝
送される。尚、回転トランスレシーブ回路16で出力さ
れる再生RF信号は磁気ヘッドP1とP2によって再生
された情報信号を両方含んでいる。
【0052】この実施例における回転ドラム搭載回路の
制御を簡単にする方式と、回転トランスのチャンネル数
を削減をするための回路方式について説明する。
【0053】再生回路14a、14bは、特開平2−3
07203に記載された回転トランスを使用したことに
より、能動状態の再生回路の周波数特性の劣化が起こら
ないように、非能動状態のときは再生回路の出力をハイ
インピーダンス状態にしておく。図3に、このような再
生回路の具体例を示す。尚、この再生回路の出力は平衡
出力になっているが、説明を簡単にするためにその片側
のみを示している。
【0054】通常、この種の再生回路は負荷に対して充
分な駆動能力を持たせるために、出力段はエミッタフォ
ロアあるいはダーリントンエミッタフォロアが使用され
る。図3では、エミッタフォロアQ1を使用している。
トランジスタQ2、ダイオードD1、抵抗Z1、Z2で
定電流回路を構成し、エミッタフォロアQ1に定電流を
流す。このエミッタフォロアの能動状態、非能動状態の
切替えはトランジスタQ3、Q4及びインバータIN1
により行う。切替え信号がHi(高)の時にはQ3、Q
4のベースはLo(低)レベルになりQ3、Q4はオフ
になり、エミッタフォロアQ1は動作し、再生RF信号
を出力する。次に、切替え信号がLo(低)の時にはQ
3、Q4のベースはHi(高)レベルになりQ3、Q4
はオンになり、エミッタフォロアQ1のベースはLo
(低)レベルになり、エミッタフォロアQ1はオフ状態
になり、その出力はハイインピーダンス状態になる。
【0055】次に、記録回路13a、13bについて説
明する。記録回路13a、13bは記録RF信号の有無
を検出する機能、即ちキャリア検出機能を持っている。
図4は、このようなキャリア検出機能を持った記録回路
の具体例を示す図である。ここでは記録回路13aにつ
いて示しているが、記録回路13bも同一構成である。
尚、以下で述べる実施例で、キャリア検出機能を、RF
ディテクタあるいはRF−ディテクタと略して呼ぶ。
【0056】図4において、回転トランス(図示してい
ない)から伝送されてきた記録RF信号は記録回路13
aの入力1と入力2に入力される。入力された記録RF
信号は2分岐され、一方は記録RF信号を電流増幅する
ためのエミッタフォロア21、他方はディテクタアンプ
22に入力される。ディテクタアンプ22は、記録RF
信号を所定の信号振幅になるように増幅して次段のピー
クディテクタ23に送る。ピークディテクタ23は入力
された記録RF信号のピークを検出して、そのピーク値
に対応した検出信号電圧を出力する。ピークディテク2
3から出力された検出信号電圧はコンパレータ24に入
力される。コンパレータ24は、入力された検出信号電
圧が所定の閾値を超えた場合は、次段のアンドゲート2
5にH(高)レベルの信号を出力する。
【0057】このように記録回路13aは、所定振幅レ
ベル以上の記録RF信号振幅が入力された時は、点線で
囲まれたディテクタアンプ22、ピークディテクタ23
及びコンパレータ24で構成されるRFディテクタ20
によって、アンドゲート25にHレベルの信号を出力す
る。逆に、所定振幅レベル以下の記録RF信号が入力さ
れた時は、RFディテクタ20はアンドゲート25にL
レベルの信号を出力する。アンドゲート25の他方の入
力は記録回路イネーブル入力であり、記録回路13aの
外部から後述する180°切替え信号(R1切替信号)
が入力される。
【0058】アンドゲート25の出力は、出力オフ回路
26を介してアンプ27に制御信号として供給される。
アンプ27は、エミッタフォロア21で電流増幅された
記録RF信号をさらに増幅して出力1と出力2に出力す
る。
【0059】次に、記録回路13a、13bのアンプ部
の一実施例を説明する。図5は図4におけるエミッタフ
ォロア21、出力オフ回路26及びアンプ27の部分を
詳細に示す回路図である。この回路は、差動アンプと中
点タップ付きRFトランス及び定電流回路を使用して構
成されている。
【0060】記録回路の入力に特開平2−307203
に記載された回転トランスを使用したことにより、周波
数特性の劣化が起こらないように、図5では入力段にエ
ミッタフォロアQ10、Q11を用いて入力インピーダ
ンスを高くしている。通常のエミッタフォロアに代え
て、ダーリントンエミッタフォロアを用いてもよい。
尚、この図では説明を簡単にするため、入力回路のバイ
アスは図示していない。エミッタフォロアQ10、Q1
1により電流増幅されたRF信号は、トランジスタQ1
2、Q13と抵抗Z7による差動アンプにより増幅され
る。この差動アンプからRFトランスを介してR1ヘッ
ドにRF記録電流が供給される。トランジスタQ14と
抵抗Z3、トランジスタQ15と抵抗Z4は、それぞれ
エミッタフォロアQ10、Q11のエミッタに接続され
る定電流回路、トランジスタQ16と抵抗Z5、トラン
ジスタQ17と抵抗Z6は、トランジスタQ12、Q1
3のエミッタに接続される定電流回路を構成する。抵抗
Z1、Z2とダイオードD10はこれらの定電流回路の
ための基準バイアス回路である。
【0061】トランジスタQ18は、そのベースにイン
バータIN10を介して切替え信号が入力されることに
より、切替信号がLレベルの時にオンになって抵抗Z
1、Z2とダイオードD10からなる基準バイアス回路
とトランジスタQ14〜Q17のベース電位を接地電位
GNDに落として、ヘッドR1に記録電流が流れるのを
禁止する。
【0062】すなわち、図5におけるアンプ(エミッタ
フォロア及び差動アンプ)は、トランジスタQ18のベ
ース電位がHレベルのときに非能動状態になり、Lレベ
ルのとき能動状態になる。切替信号は、インバータIN
10で反転されてからトランジスタQ18のベースに入
力されるため、結局Hレベルでアンプは能動状態になっ
て、ヘッドR1にRF信号に対応した記録電流を流し、
逆に切替信号がLレベルでアンプは非能動状態となって
ヘッドR1に記録電流を流さない状態となり、図6〜図
7で説明する動作が実現される。
【0063】図6及び図7に、通常記録時及びインサー
ト記録時の記録回路3a内外の各回路部の切替え動作の
一連の動作シーケンスを示す。尚、アンドゲート25の
RFディテクタ側入力(X)と記録回路イネーブル入力
(Y)の両方がHレベルになった時、アンドゲート25
の出力(S)はHレベルとなる。この時、出力オフ回路
26により記録回路13aの出力段のアンプ27が能動
状態とされ、アンプ27から磁気ヘッド(図示していな
い)に、記録RF信号に対応した記録電流が供給され
る。
【0064】逆に、アンドゲート25のRFディテクタ
側入力(X)と記録回路イネーブル入力(Y)のどちら
か一方がLレベルになった時は、アンドゲート25の出
力(S)はLレベルになるため、出力オフ回路26によ
りアンプ27がオフ、すなわち記録回路13aが非能動
状態とされる。これにより記録RF信号出力は停止さ
れ、アンプ27は磁気ヘッドに記録電流を流さない状態
となる。
【0065】この動作は、図7に示すインサート記録時
に、特にその効果が大である。すなわち、インサート記
録では回転トランスが共通になっていることから、記録
回路13a、13bをそれぞれのR1切替信号(Y)と
RFディテクタ出力(X)の両信号により、アンドゲー
ト25及び出力オフ回路を通してアンプ26のオン/オ
フをコントロールすることによって、記録RF信号を出
力させる。このようにすると、図7の動作シーケンス例
から判るように、インサート記録したい部分にインサー
トすべき記録RF信号を伝送するだけで、簡単に部分書
替えが可能になる。
【0066】この実施例では、図6の通常記録時の記録
回路についてはタイムシーケンスの(d)RF−ディテ
クタ電力の点線部、図7のインサート記録時の記録回路
についてはタイムシーケンスの(i)RF−ディテクタ
電力の点線部が、従来の方式に比較して消費電力の削減
が可能な部分である。
【0067】尚、電力は通常、アナログ値であるが、タ
イムシーケンスの(i)RF−ディテクタ電力は、回路
動作の理解を容易にするため、ここではディジタル信号
的に記載した。
【0068】この第1の実施例では、記録回路のRFデ
ィテクタ回路を180°毎に能動、非能動状態に切り替
えることにより低消費電力化が可能になる。
【0069】一方、再生ヘッドP1、P2により磁気テ
ープから再生されたRF信号は、再生回路14a、14
bで増幅され、回転トランス17bを介して回転ドラム
外へ伝送される。
【0070】通常再生の場合のタイムシーケンスを、図
6の(l)〜(p)に示す。尚、インサート記録時の再
生回路の動作は、通常再生の場合と同様なので省略す
る。
【0071】再生回路14a、14bは、図(l)に示
すP1切替え信号と(n)に示すP2切替え信号で、1
80°毎にそれぞれ順次、能動状態/非能動状態に切替
えられ、能動状態の時に磁気ヘッドP1あるいはP2か
ら再生される(m)のP1再生信号及び(o)のP2再
生信号から、(p)の再生RF信号を回転トランス25
bを介して回転ドラム外へ伝送する。回転トランス25
bから伝送された再生RF信号は、回転トランスレシー
ブ回路24で受信され、後の回路に伝送する。この切替
え動作によって回転トランスレシーブ回路24から出力
される再生RF信号は、再生ヘッドP1とP2で再生さ
れるRF信号を両方含んでいる。
【0072】本発明の第一の実施例は、記録回路と全く
同様の回路、回路方式が消去回路についても採用可能
で、この結果、消去回路は記録回路と同じ動作が得られ
る。第一の実施例の記録回路を消去回路に、また記録す
べき情報信号を消去信号に置き換えれば適用が容易なこ
とが分かる。詳細にいうと、第一の実施例では記録回路
にRFディテクタ回路を付加したが、消去回路にも同様
のRFディテクタ回路を付加しても良い。この場合、消
去を行うタイミングで消去信号を消去回路に入力するこ
とで、記録回路の場合と同様の効果が得られる。 ま
た、図4において切替え信号入力やRFディテクタの出
力の出力形態によっては、アンドゲートの部分に、他の
論理ゲートを使用しても良い。
【0073】次に、、本発明の回路構成が小型化になる
ことを示す。図8は本発明の例であってこれと対比して
図9に従来の構成を示した。双方の場合も180°ラッ
プで16ヘッド構成、ヘッド2つずつ180°対向の例
である。この図からも明らかであるが、先ず(a)記録
系について述べるならば入力される画像信号をA/D変
換器101によりディジタル化され8個のエンコーダ1
02によってこの信号を分配し符号化される。8分割さ
れた各信号は変調器103、回転トランスドライバを介
し、8個のステータ側の回転トランスに入力される。ロ
ータ側に設けられた16個の記録ヘッド107は各々記
録アンプに接続され、上記したような構成によって8個
のロータ側の回転トランスに接続されている。ところが
従来例の場合には16個のヘッドに対し、16個の回転
トランス及び16個のエンコーダ、変調器、ドライバを
必要としてしまう。
【0074】さらに(b)再生系についても、本願の場
合は16個の再生ヘッド122に対し、回転トランス1
20は半分の8個でよく、又、後段の回転トランスレシ
ーバ119、イコライザ118、AGC回路117、2
値化の為のコンパレータ116についても8個で構成で
きる。これに対し、従来のものでは図に示すように回転
トランスレシーバ119、イコライザ118、AGC回
路117、コンパレータ116が各々16個必要とな
る。又更に従来例の場合、図示していないが番号116
〜118の間に180°対向のヘッドからの情報を混合
する混合回路が必要となる。尚、データ識別回路113
からD/A変換器108までの構成は本願のものと従来
のものとほぼ変わりはない。
【0075】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例に係る磁気記録再生装置のスキャナの基本構成を図
10示す。第1の実施例と同様に磁気テープ2は回転ド
ラム周面に情報信号の実効記録エリアが180°になる
ように巻き付けられている。この例では記録回路と再生
回路を回転トランスに共通に接続するものである。13
aは記録回路で回転トランス17aからの情報信号を増
幅して磁気ヘッドR1を駆動する。磁気ヘッドR1に1
80°対向して磁気ヘッドP1は配置され、情報信号は
磁気テープから磁気ヘッドP1で再生し、再生回路14
aで増幅され、その出力に接続されている回転トランス
17aにより回転ドラム外部へ伝送される。磁気ヘッド
R2の駆動は記録回路13bで行う。磁気ヘッドR2に
180°対向して磁気ヘッドP2は配置され、記録回路
13bの入力と共通接続された再生回路14bで情報信
号を増幅する。回転トランス17bは記録回路13bへ
のRF信号の伝送及び再生回路14bから回転ドラム外
部へのRF信号伝送に使用される。
【0076】図11は図10基本構成の具体的な回路で
ある。磁気テープに記録される情報信号(以下RF信号
という)は回転トランスドライブ回路15aで増幅さ
れ、回転トランス17aで回転ドラム内部に伝送する。
再生回路14a、回転トランス17aとその入力を共通
接続されてる記録回路13aは後述するR1切替え信号
で180°毎にそれぞれ順次、能動状態、非能動状態に
切替えられ、記録回路13aが能動状態の時に磁気ヘッ
ドR1を駆動して磁気テープにRF信号を記録する。
【0077】次に、磁気テープからのRF信号の再生に
ついて説明する。磁気ヘッドP1により磁気テープから
再生されたRF信号は再生回路14aで増幅され、再生
回路14aの出力と記録回路13aの入力とが共通接続
されている回転トランス17aを駆動し、回転ドラム外
へ再生RF信号を伝送する。再生回路14aは後述する
P1切替え信号で180°毎にそれぞれ順次、能動状
態、非能動状態に切替えられ、能動状態の時に磁気ヘッ
ドP1から再生されるRF信号を回転トランス17aか
ら回転ドラム外へ再生RF信号を伝送する。回転トラン
ス17aから伝送された再生RF信号は回転トランスレ
シーブ回路16aで受信し、後の回路に伝送する。他
方、回転トランスドライブ回路15b、回転トランス1
7b、記録回路13b、再生回路14b、回転トランス
レシーブ回路16bの系もその動作は上記の回路と同様
である。
【0078】この実施例の回転トランスは、前記第1の
実施例と同様の2回路巻線回転トランスを使用した場合
を示す。
【0079】尚、再生回路14及び回転トランスレシー
ブ回路17の出力回路の形式は図3の回路と同様の回路
で良い。但し、回転トランスレシーブ回路16の切替え
回路は図示していないが、回転ドラム内回路と同様の切
替え方式を採用するか、あるいはドラムの回転制御を行
うFG(周波数発電機)あるいはロータリーエンコーダ
等を利用して、切替え信号を生成して切換えても良い。
【0080】図12に通常記録、再生の場合、図13に
インサート記録の場合の、記録回路、再生回路の切替え
動作の一連のタイムシーケンスを示す。RFディテクタ
回路を含む記録回路の切替え動作の一連のタイムシーケ
ンスに関しては、前述の回路と同様である。尚、本発明
の有効性を容易に理解出来るように、図12、図13で
は従来例を(a)〜(e)、本発明の実施例を(f)〜
(l)に示す。
【0081】また記録回路、再生回路の切替え動作の一
連のタイムシーケンスはR1記録系とP1再生系につい
てのみ図示する。
【0082】この実施例では、記録回路についてはタイ
ムシーケンス(j)の点線部が、従来の方式に比較して
消費電力の削減が可能な部分である。
【0083】尚、電力は通常、アナログ値であるが、タ
イムシーケンスの(j)RF−ディテクタ電力は、回路
動作の理解を容易にするため、ここではディジタル信号
的に記載した。
【0084】上述した第2の実施例では、記録回路のR
Fディテクタ回路を180°毎に能動、非能動状態に切
り替えることにより低消費電力化が可能になる。
【0085】(第3の実施例)第2の実施例では、記録
回路と再生回路を回転トランスに共通に接続して制御を
行ったが、本発明はこの場合に限らず、例えば記録回路
と消去回路、再生回路と消去回路という組み合わせで適
用が可能である。
【0086】この場合の実施例を以下に示し、説明す
る。
【0087】図14に、本発明の第3の実施例に係る磁
気記録再生装置のスキャナの基本構成を示す。尚、この
実施例では理解を容易にするため、再生回路を省略し、
記録回路と消去回路のみについて説明する。この実施例
での再生方式、再生回路及びその制御は前述の第1の実
施例と全く同様である。
【0088】第1の実施例と同様に磁気テープ2は回転
ドラム1の周面に情報信号の実効記録エリアが180°
になるように巻き付けられている。この例では記録回路
と消去回路を回転トランスに共通に接続するものであ
る。
【0089】消去回路18は、回転トランス17を介し
て回転ドラム外部から記録されるべき情報信号と交互に
伝送される消去信号を増幅して磁気ヘッドE1を駆動
し、磁気ヘッドE1は磁気テープに記録されている情報
信号を消去する。
【0090】磁気ヘッドE1に180°対向して磁気ヘ
ッドR1は配置され、回転ドラム外部から伝送される記
録されるべき情報信号は記録回路13で増幅して磁気ヘ
ッドR1を駆動し、磁気ヘッドR1は磁気テープに情報
信号を記録する。回転トランス17は回転ドラム外部か
ら、記録回路13への記録情報信号の伝送及び消去回路
18への消去信号の伝送に使用される。
【0091】図15は図14の基本構成の具体的な回路
である。
【0092】磁気テープに記録されている情報信号の消
去について説明する。消去信号は回転トランスドライブ
回路19で増幅され、回転トランス17で回転ドラム内
部に伝送する。記録回路13、回転トランス17とその
入力を共通接続されてる消去回路18は後述するR1切
替え信号で180°毎にそれぞれ順次、能動状態、非能
動状態に切替えられ、消去回路13が能動状態の時に磁
気ヘッドE1を駆動して磁気テープに記録されている情
報信号を消去する。
【0093】回転トランス17と消去回路18の入力と
その入力を共通接続されてる記録回路13は後述するR
1切替え信号で180°毎にそれぞれ順次、能動状態、
非能動状態に切替えられ、記録回路13が能動状態の時
に磁気ヘッドR1を駆動して磁気テープにRF信号を記
録する。磁気テープに記録される情報信号(以下記録R
F信号という)は回転トランスドライブ回路19で増幅
され、回転トランス17で回転ドラム内部に伝送する。
【0094】この実施例の回転トランスは、従来方式回
転トランスを使用した場合を示す。すなわち通常の1チ
ャンネルの回転トランスを複数の回転ドラム搭載回路で
共通接続した例である。この第3の実施例では1チャン
ネルの回転トランスを消去回路と記録回路で共用した。
【0095】消去ヘッドE1と記録ヘッドR1は同一ト
ラックを消去して、次に、新しい情報信号を再記録しな
くてはならない。このため同一トラックをトレースする
ように、消去ヘッドE1と記録ヘッドR1は基準からの
ヘッド高さを違えて回転ドラムに取り付けられる。
【0096】尚、回転トランスドライバ回路19の、記
録RF信号と消去信号の入力の切り替え回路はリレー等
のメカニカルスイッチの他、半導体によるCMOSアナ
ログスイッチ、トランジスタアナログスイッチ、ダイオ
ードスイッチ、マルチプライヤ等一般によく知られてい
る回路が使用可能である。またその切り替え方式として
は、回転ドラム内回路と同様の切替え方式を採用する
か、あるいはドラムの回転制御を行うFG(周波数発電
機)あるいはロータリーエンコーダ等を利用して、切替
え信号を生成して切換えても良い。
【0097】図16にインサート編集の場合、図17に
部分書き替えの場合の記録回路、消去回路の切替え動作
の一連のタイムシーケンスを示す。RFディテクタ回路
を含む記録回路と、RFディテクタを含む消去回路の切
替え動作の一連のタイムシーケンスに関しては、前述の
回路と同様である。
【0098】この実施例では、図16、図17どちらの
図においても、消去回路についてはタイムシーケンス
(d)の点線部、記録回路についてはタイムシーケンス
(i)の点線部が、従来の方式に比較して消費電力の削
減が可能な部分である。
【0099】尚、電力は通常、アナログ値であるが、タ
イムシーケンスの(d)と(i)RF−ディテクタ電力
は、回路動作の理解を容易にするため、ここではディジ
タル信号的に記載した。
【0100】この第3の実施例では、記録回路と消去回
路のRFディテクタ回路を180°毎に能動、非能動状
態に切り替えることにより低消費電力化が可能になる。
【0101】(第4の実施例)次に、本発明の第4の実
施例として、実効記録エリアが90°の場合に適用した
例について説明する。
【0102】図18は、本発明の第4の実施例に係る磁
気記録再生装置の概略構成図である。1は回転ドラムと
固定ドラムからなるスキャナであり、磁気テープ2は回
転ドラム周面に情報信号の実効記録エリア角が90°に
なるように巻き付けられている。13aは記録回路であ
り、回転トランス(図示していない)からの情報信号を
増幅して、第1の記録磁気ヘッドR1を駆動する。第1
の記録磁気ヘッドR1に180°対向して第2の記録磁
気ヘッドR2は配置され、その駆動は記録回路3bで行
う。情報信号は記録磁気ヘッドR1、R2で磁気テープ
2に記録される。磁気テープ2に記録された情報信号は
第1の再生磁気ヘッドP1で再生され、再生回路14a
で増幅され、また再生磁気ヘッドP1に180°対向し
て配置された第2の再生磁気ヘッドP2で再生され、再
生回路14bで増幅される。再生回路14a、14bの
出力は、回転トランスにより回転ドラム外部に伝送され
る。
【0103】一方、磁気テープ2の消去は消去回路18
aと18b、消去磁気ヘッドE1と消去磁気ヘッドE2
により行う。消去回路18aと18bは記録回路13a
と13bとともに回転トランスに共通に接続されてお
り、消去時に消去回路18aは回転トランスからの消去
信号を増幅し、消去磁気ヘッドE1を駆動する。消去磁
気ヘッドE1に180°対向して第2の消去磁気ヘッド
E2は配置され、その駆動は消去回路18bで行う。以
下、消去回路を中心に詳細に述べる。
【0104】図19は、図18の具体的な回路であり、
図20、図21はこの消去回路の切り替え動作の一連の
タイムシーケンスを示す。情報信号は記録磁気ヘッドR
1、R2で磁気テープ2に記録されている。例えばこの
情報信号を回転消去し、再記録する、所謂インサート編
集を行うには、まず消去信号を回転トランスドライバ回
路19で増幅し、回転トランス17で回転ドラム内部に
伝送する。尚、回転トランスドライバ回路19に入力さ
れる信号は消去磁気ヘッドE1とE2の消去信号と、記
録磁気ヘッドR1とR2の記録情報信号を両方含んでい
る。記録回路13aと13b、消去回路18aと18b
の入力は、共通に回転トランス17と接続されている。
記録回路13aと13b、消去回路18aと18bは後
述するR1切替え信号とR2切替え信号、E1切替え信
号とE2切替え信号で90°毎にそれぞれ順次、能動状
態、非能動状態に切替えられ、能動状態の時に消去磁気
ヘッドを駆動して消去信号を流し、磁気テープ上の情報
信号を消去する。その後、記録回路で記録磁気ヘッドを
駆動して、消去された磁気テープ2に再度新しい情報信
号を記録する。
【0105】この実施例の回転トランスは、前記第2の
実施例と同様の従来方式回転トランスを使用した場合を
示す。すなわち通常の1チャンネルの回転トランスを複
数の回転ドラム搭載回路で共通接続した例である。この
第4の実施例では、1チャンネルの回転トランスを2チ
ャンネルの消去回路と2チャンネルの記録回路で共用し
た。
【0106】回転トランスのチャンネル数を削減するた
めの記録回路あるいは消去回路の手段については、前述
の第2の実施例と同様である。さらに、各々の回路は非
能動状態の時はその動作を止められているので、動作状
態の回路に悪影響を及ぼすことはない。
【0107】この実施例では、消去回路についてはタイ
ムシーケンス(c)、(g)の点線部、記録回路につい
てはタイムシーケンス(k)、(o)の点線部が、従来
の方式に比較して消費電力の削減が可能な部分である。
【0108】尚、電力は通常、アナログ値であるが、タ
イムシーケンスの(c)、(g)、(k)、(o)RF
−ディテクタ電力は、回路動作の理解を容易にするた
め、ここではディジタル信号的に記載した。
【0109】この第4の実施例では、記録回路と消去回
路のRFディテクタ回路を90°毎に能動、非能動状態
に切り替えることにより低消費電力化が可能になる。
【0110】次に、他の実施例として、磁気テープの実
効記録エリア角を120°にして、一つの回転トランス
で2チャンネルの記録回路と1チャンネルの消去回路を
動作させる場合について説明する。
【0111】(第5の実施例)図22は、本発明の第5
の実施例に係る磁気記録再生装置の概略構成図、図23
は図22の具体的な回路であり、図24、図25はこの
記録回路と消去回路の切り替え動作の一連のタイムシー
ケンスを示す。尚、図24、図25では理解を容易にす
るため、再生回路14a、14bを省略した。この実施
例では磁気テープ2は回転ドラム周面に情報信号の実効
記録エリア角が120°になるように巻き付けられてい
る。この実施例では消去磁気ヘッドE1で再記録情報ト
ラックに先行して、R1とR2の再記録トラックを2本
分まとめて消去する。
【0112】この実施例において、インサート編集を行
うには、まず消去信号を回転トランスドライバ回路19
で増幅し、回転トランス17で回転ドラム内部に伝送す
る。尚、回転トランスドライバ回路19に入力される信
号は消去磁気ヘッドE1の消去信号と、記録磁気ヘッド
R1とR2の記録情報信号を両方含んでいる。記録回路
13aと13b、消去回路18の入力は、共通に回転ト
ランス17と接続されている。記録回路13aと13
b、消去回路18は後述するR1切替え信号とR2切替
え信号、E1切替え信号で120°毎にそれぞれ順次、
能動状態、非能動状態に切替えられ、能動状態の時に消
去磁気ヘッドを駆動して消去信号を流し、磁気テープ上
の情報信号を消去する。その後、記録回路で記録磁気ヘ
ッドを駆動して、消去された磁気テープ2に再度新しい
情報信号を記録する。
【0113】この実施例の回転トランスは、前記第2の
実施例と同様の従来方式回転トランスを使用した場合を
示す。すなわち通常の1チャンネルの回転トランスを複
数の回転ドラム搭載回路で共通接続した例である。この
第5の実施例では1チャンネルの回転トランスを1チャ
ンネルの消去回路と2チャンネルの記録回路で共用し
た。
【0114】回転トランスのチャンネル数を削減するた
めの記録回路あるいは消去回路の手段については第3の
実施例の図15、第4の実施例の図19の実施例と同様
なので説明を省略する。
【0115】この実施例では、消去回路についてはタイ
ムシーケンス(c)の点線部、記録回路についてはタイ
ムシーケンス(g)の点線部が、従来の方式に比較して
消費電力の削減が可能な部分である。
【0116】尚、電力は通常、アナログ値であるが、タ
イムシーケンスの(c)、(g)RF−ディテクタ電力
は、回路動作の理解を容易にするため、ここではディジ
タル信号的に記載した。
【0117】この第5の実施例では、記録回路と消去回
路のRFディテクタ回路を120°毎に能動、非能動状
態に切り替えることにより低消費電力化が可能になる。
【0118】(第6の実施例)図26は本発明の第6の
実施例に係る磁気記録再生装置の概略構成図である。1
は回転ドラムと固定ドラムからなるスキャナであり、磁
気テープ2は回転ドラム周面に情報信号の実効記録エリ
ア角が180°になるように巻き付けられている。13
aは記録回路であり、回転トランス(図示していない)
からの情報信号を増幅して、第1の記録磁気ヘッドR1
を駆動する。第1の記録磁気ヘッドR1に180°対向
して第2の記録磁気ヘッドR2は配置され、その駆動は
記録回路3bで行う。情報信号は記録磁気ヘッドR1、
R2で磁気テープ2に記録される。磁気テープ2に記録
された情報信号は第1の再生磁気ヘッドP1で再生さ
れ、再生回路14aで増幅され、また再生磁気ヘッドP
1に180°対向して配置された第2の再生磁気ヘッド
P2で再生され、再生回路14bで増幅される。再生回
路14a、14bの出力は、回転トランス17aにより
回転ドラム外部に伝送される。
【0119】一方、磁気テープ2の消去は消去回路18
aと18b、消去磁気ヘッドE1と消去磁気ヘッドE2
により行う。消去回路18aと18bは再生回路14a
と14bとともに消去再生回転トランス17aに共通に
接続されており、消去時に消去回路18aは回転トラン
ス17aからの消去信号を増幅し、消去磁気ヘッドE1
を駆動する。消去磁気ヘッドE1に180°対向して第
2の消去磁気ヘッドE2は配置され、その駆動は消去回
路18bで行う。以下、消去回路を中心に詳細に述べ
る。
【0120】図27は図26の具体的な回路であり、図
28、図29はこの消去回路/再生回路の切り替え動作
の一連のタイムシーケンスを示す。情報信号は記録磁気
ヘッドR1、R2で磁気テープ2に記録されている。例
えばこの情報信号を回転消去し、再記録する、所謂イン
サート編集を行うには、まず消去信号を消去回転トラン
スドライバ回路15aで増幅し、消去再生回転トランス
17aで回転ドラム内部に伝送する。尚、消去回転トラ
ンスドライバ回路15aは回転トランスレシーブ回路1
6と消去再生回転トランスと共通接続されている。また
回転消去時は消去/再生切替え信号を“L”にして、回
転トランスレシープ回路16を非能動状態、消去回転ト
ランスドライブ回路15aを能動状態にする。消去回路
18aと18bは後述するE1切替え信号とE2切替え
信号で180°毎にそれぞれ順次、能動状態、非能動状
態に切替えられ、能動状態の時に消去磁気ヘッドE1、
E2を駆動して消去信号を流し、磁気テープ上の情報信
号を消去する。この時、再生回路14aと14bはP1
切替え信号とP2切替え信号を両方ともOFFにして、
その回路動作をOFFにする。一方、記録回転トランス
ドライバ回路15bに入力された新情報信号は増幅され
て、記録回転トランス17bで回転ドラム内部に伝送す
る。記録回転トランス17bと記録回路13aと13b
は共通接続されており、後述するR1切替え信号とR2
切替え信号で180°毎にそれぞれ順次、能動状態、非
能動状態に切替えられ、能動状態の時に、記録回路13
aと13bは記録磁気ヘッドR1とR2を駆動して消去
された磁気テープ2に情報信号を再度記録する。
【0121】インサート編集終了後は、E1切替え信号
とE2切替え信号両方ともOFFにして、回転消去を止
め、さらに消去信号の入力も止める。その後、消去/再
生切替え信号を“H”にして、消去再生回転トランスド
ライブ回路15aを非能動状態、回転トランスレシープ
回路16を能動状態にする。そしてP1切替え信号とP
2切替え信号を両方とも回転ドラムの回転に合わせて順
次ONにして、再生回路14aと14bで再生磁気ヘッ
ドP1、P2からの情報信号を増幅し、消去再生回転ト
ランス17aを介して回転ドラム外部へ伝送する。消去
再生回転トランス17aにより回転ドラム外部へ伝送さ
れた情報信号は、回転トランスレシーバ回路16で再度
増幅されて出力される。
【0122】再生を行う場合と、固定ヘッドによる消去
を行いながら、通常の記録を行う場合(以下通常記録と
呼ぶ)は、図27に示すように消去/再生切替え信号を
“H”にして、消去回転トランスドライブ回路15aを
非能動状態、回転トランスレシーブ回路16を能動状態
にする。
【0123】記録する情報信号は前述と同じ経路で信号
伝送され、記録回路13aと13bで記録磁気ヘッドR
1、R2を駆動して情報信号を記録する。その記録され
た情報信号を、その後の再生磁気ヘッドP1、P2で再
生する。再生磁気ヘッドP1、P2で再生された情報信
号は、再生回路14a、14bで増幅され、前述と同じ
経路で信号伝送され、出力される。
【0124】この実施例の回転トランスは、前記第2の
実施例と同様の従来方式の回転トランスを使用した場合
を示す。すなわち通常の1チャンネルの回転トランスを
複数の回転ドラム搭載回路で共通接続した例である。こ
の第6の実施例では1チャンネルの回転トランスを2チ
ャンネルの消去回路と2チャンネルの再生回路で共用
し、さらに別の1チャンネルの回転トランスで2チャン
ネルの記録回路で共用した。
【0125】回転トランスのチャンネル数を削減するた
めの消去回路あるいは再生回路の手段については、前述
の第3、第4の実施例と同様である。さらに、各々の回
路は非能動状態の時はその動作を止められているので、
動作状態の回路に悪影響を及ぼすことはない。
【0126】この実施例では、消去回路についてはタイ
ムシーケンス(b)、(e)の点線部、記録回路につい
てはタイムシーケンス(j)、(m)の点線部が、従来
の方式に比較して消費電力の削減が可能な部分である。
【0127】尚、電力は通常、アナログ値であるが、タ
イムシーケンスの(b)、(e)、(j)、(m)RF
−ディテクタ電力は、回路動作の理解を容易にするた
め、ここではディジタル信号的に記載した。
【0128】この第6の実施例では、消去回路のRFデ
ィテクタ回路を90°毎に能動、非能動状態に切り替え
ることにより低消費電力化が可能になる。
【0129】この第6の実施例では、消去回路のRFデ
ィテクタ回路を90°毎に能動、非能動状態に切り替え
る場合について説明したが、他の実効エリア角の場合、
例えば180°、120°場合にも適用可能であること
は、第3、第4、第5の消去/記録回路の実施例から推
測は容易である。
【0130】以上、RFディテクタとRFディテクタ制
御回路を有する記録回路と消去回路の、低消費電力化を
図った実施例について説明した。
【0131】(第7の実施例)通常編集、インサート編
集等の編集時には、消去回路は記録回路が動作する時に
は必ず動作する。従って、磁気テープフォーマットに問
題がなければ、消去回路の第1の制御手段では、記録L
ED列と消去LED列を兼用することが可能である。
【0132】以下、このような本発明の第7の実施例を
図30および図31を参照して説明する。
【0133】図30は、本実施例における180°切替
え方式の回転ドラム搭載回路制御装置を内蔵したスキャ
ナー部の構成を模式的に示す平面図である。図31
(a)はドラム系の断面図、(b)は模式的な平面図で
ある。この実施例では磁気テープ2の実効記録エリア角
を180°にして、通常記録再生を行う場合について説
明する。
【0134】スキャナ1には磁気テープ2が回転ドラム
周面に情報信号の実効記録エリアが180°になるよう
に巻き付けられている。回転ドラム3には磁気ヘッドと
して、図30、図31(b)に示されるように消去ヘッ
ドE1、E2及び記録ヘッドR1、R2が設けられてい
る。消去ヘッドE1と記録ヘッドR1、消去ヘッドE2
と記録ヘッドR2はそれぞれ10°角度を違えて配置さ
れている。同様に再生RF系ヘッドP1、P2は記録ヘ
ッドR1、R2とそれぞれ90°角度を違えて配置され
ている。また回転ドラム3に対して同軸的に固定ドラム
4が設けられている。
【0135】さらに、この実施例では図31(b)に示
されるように、回転ドラム3側に記録ヘッドR1、R2
及び消去ヘッドE1、E2のそれぞれ内側で、かつこれ
らのヘッドと半径方向の同一直線上に位置して、記録用
フォトディテクタ5aと5b、消去用フォトディテクタ
11a、11bが搭載されている。一方、固定ドラム4
側には、回転ドラム3の回転に伴ってフォトディテクタ
5aと5b、11a、11bと対向し得る位置に、回転
ドラム3の回転方向に沿って、記録消去用LED列7が
実効記録エリア分、この場合は180°の角度範囲にわ
たって半円環状に配置されている。記録消去用LED列
7は、複数のLEDベアチップを半円環状に配列したも
のである。
【0136】回転ドラム3には、図30に示した記録回
路及び消去回路が搭載され、記録回路13a、13bの
能動/非能動状態の切替え制御は、消去回路18a、1
8bの能動/非能動状態の切替え制御は固定ドラム側の
記録消去用LED列7と、前述のキャリア検出結果に従
って行われる。消去回路18a、18bの能動/非能動
状態の切替え制御は記録回路と同様に固定ドラム側の記
録消去用LED列7と、前述のキャリア検出結果に従っ
て行われる。記録消去用LED列7の制御は記録再生消
去制御回路12で行われる。
【0137】記録回路13a、13bは、その入力を回
転トランス(図示していない)の回転側素子に共通に接
続され、回転ドラム外部から入力される情報信号を増幅
し、180°対向して配置された記録ヘッドR1、R2
をそれぞれ駆動する。
【0138】消去回路18a、18bは、その入力を回
転トランス(図示していない)の回転側素子に共通に接
続され、回転ドラム外部から入力される消去信号を増幅
し、180°対向して配置された消去ヘッドE1、E2
をそれぞれ駆動する。
【0139】磁気テープ2上に記録された情報信号は、
180°対向して設けられた再生ヘッドP1、P2で再
生され、再生回路14a、14bで増幅された後、その
出力が共通の回転素子に接続されている回転トランスに
より、回転ドラム外部へ伝送される。
【0140】図32は、図30のスキャナ1内のより具
体的な構成を示す回路である。まず磁気テープに記録さ
れている情報信号の消去について説明する。回転トラン
ス外部から伝送される消去RF信号は回転トランスドラ
イブ回路15aで増幅され、回転トランス17aを介し
て回転ドラム内部に伝送される。尚、消去回転トランス
ドライブ回路15aに入力される消去RF信号は、磁気
ヘッドE1とE2によって磁気テープ上の情報信号を消
去する消去RF信号を両方含んでいる。
【0141】磁気テープに記録される情報信号(以下記
録RF信号という)は回転トランスドライブ回路15a
で増幅され、回転トランス17bを介して回転ドラム内
部に伝送される。尚、回転トランスドライブ回路15に
入力される記録RF信号は磁気ヘッドR1とR2によっ
て記録される情報信号を両方含んでいる。
【0142】回転トランス17a、17b、17cは、
それぞれ消去、記録、再生で各1チャンネルの回転トラ
ンスを共用している。
【0143】この実施例の回転トランスは、前記第2の
実施例と同様の従来方式回転トランスを使用した場合を
示す。すなわち通常の1チャンネルの回転トランスを複
数の回転ドラム搭載回路で共通接続した例である。この
第6の実施例では1チャンネルの回転トランスを2チャ
ンネルの消去回路で共用し、別の1チャンネルの回転ト
ランスで2チャンネルの記録回路で共用し、さらに別の
1チャンネルの回転トランスで2チャンネルの再生回路
で共用した。
【0144】磁気テープ2上に記録された情報信号は、
180°対向して設けられた再生ヘッドP1、P2で再
生され、再生回路14a、14bで増幅された後、上述
した回転トランスにより、回転ドラム外部へそれぞれ伝
送される。尚、回転トランスレシーブ回路16で出力さ
れる再生RF信号は磁気ヘッドP1とP2によって再生
された情報信号を両方含んでいる。
【0145】図33に回転消去、再記録、通常記録、同
時再生の場合、図34にインサート記録の場合の、消去
回路と記録回路と再生回路の切替え動作の一連のタイム
シーケンスを示す。尚消去回路、記録回路、再生回路の
切替え動作の一連のタイムシーケンスはE1消去系、R
1記録系、P1再生系についてのみ図示する。
【0146】RFディテクタ回路を含む消去回路とRF
ディテクタ回路を含む記録回路の切替え動作の一連のタ
イムシーケンスに関しては、消去と記録の動作タイミン
グが10°異なる以外、これまで説明した他の実施例と
同様である。
【0147】この実施例では、消去回路についてはタイ
ムシーケンス(c)の点線部が、記録回路についてはタ
イムシーケンス(g)の点線部が、従来の方式に比較し
て消費電力の削減が可能な部分である。
【0148】尚、電力は通常、アナログ値であるが、タ
イムシーケンスの(c)、(g)RF−ディテクタ電力
は、回路動作の理解を容易にするため、ここではディジ
タル信号的に記載した。
【0149】図33、図34に示すように、通常記録時
はフルイレーズヘッドを通常使用するが、この時には消
去RF信号を回転ドラム内の消去回路に伝送しなければ
前述のRFディテクタが動作しないので消去回路が能動
状態になることはない。
【0150】この第7の実施例では、消去回路と記録回
路のRFディテクタ回路を180°毎に能動、非能動状
態に切り替えることにより低消費電力化が可能になる。
【0151】さらにこの実施例では、従来は記録LED
列と消去LED列の2列必要だったLED列が、1列で
回転ドラム搭載回路を制御できるので、LED列の消費
電力を低減できる。
【0152】前述の実施例では固定ドラム側の記録LE
D列と消去LED列を共用したが、逆に回転ドラム側の
フォトディテクタを記録と消去で共用することが可能で
ある。この場合の具体的な実施例について、以下に説明
する。
【0153】図35、図36、図37は本発明の一実施
例における180°切替え方式の回転ドラム搭載回路制
御装置を内蔵したスキャナ部の構成を模式的に示す平面
図である。
【0154】図35は、フォトディテクタ40a、40
bをそれぞれ消去ヘッドE1、E2とドラム中心を結ぶ
線上に径を違えて配置したものである。
【0155】図36は、フォトディテクタ40a、40
bをそれぞれ記録ヘッドR1、R2とドラム中心を結ぶ
線上に径を違えて配置したものである。
【0156】図37は、フォトディテクタ40aをそれ
ぞれ消去ヘッドE1と記録ヘッドR1の1/2の角度位
置とドラム中心を結ぶ線上に径を違えて配置し、もう一
方のフォトディテクタ40bも同様に消去ヘッドE2と
記録ヘッドR2の1/2の角度位置とドラム中心を結ぶ
線上に径を違えて配置したものである。
【0157】これらの図の再生ヘッドと制御を行うフォ
トディテクタについては、それぞれの図に示す配置であ
り、これは前述の第1の実施例あるいは第7の実施例と
同じである。
【0158】尚、理解を容易にするため、これらの実施
例では図中に磁気テープの巻き付け状態を図示していな
いが、前述の図30の実施例と同じで、磁気テープ(図
示せず)の実効記録エリア角は180°である。
【0159】また、回路も基本部分は図31と同じであ
るが、消去回路と記録回路を制御するフォトディテクタ
を別々に設けないで、共用した点が異なる。また、図3
1の回路では回転トランスは従来方式の回転トランスで
説明したが、第1の実施例の図2に示すような2回路巻
線回転トランスを使用しても良い。
【0160】図38に、これらの実施例の回路ブロック
図を示す。尚、この図ではフォトディテクタを共用する
消去回路18と記録回路13の一方の回路のみを示す。
他方の消去回路と記録回路も同様の構成である。
【0161】なお、図38は消去回路18が外部から消
去信号を受けて動作する構成となっているが、図39は
消去回路18内に図40に示すように消去信号源である
発振器50を内蔵した場合の例である。この場合、回転
トランスには消去信号を伝送する伝送チャネルが不要と
なる。また、この場合にはフォトディテクタ40a、4
0bは図36のように配置される。図40において、発
振器50から出力される消去信号はアンプ56を経て出
力される。アンプ56は、記録回路13からの制御信号
に基づいて出力オフ回路55により制御され、記録回路
13内のRFディテクタ回路が記録すべき情報信号を検
出している期間だけ能動状態に制御される。
【0162】図41に、フォトディテクタを図35に示
したように配置した場合の、消去回路/記録回路の編集
時の一連の切り替え動作タイムシーケンスを示す。
【0163】尚、理解を容易にするため消去ヘッドE1
と消去回路、記録ヘッドR1と記録回路、再生ヘッドP
1と再生回路の系の切り替え動作タイムシーケンスにつ
いて図示し、他方消去ヘッドE2と消去回路、記録ヘッ
ドR2と記録回路、再生ヘッドP2と再生回路の系につ
いては省略する。
【0164】情報信号は記録磁気ヘッドR1で磁気テー
プに記録されている。例えばこの情報信号を回転消去
し、再記録する、所謂インサート編集を行うには、まず
消去信号を回転トランスドライバ回路(図示していな
い)で増幅し、消去ヘッド回転トランス(図示していな
い)で回転ドラム内部に伝送する。消去回路18は記録
回路と共用しているフォトディテクタからの制御信号で
あるE1R1切替え信号で180°毎に順次、能動状
態、非能動状態に切替えられ、能動状態の時に消去磁気
ヘッドE1を駆動して消去信号を流し、磁気テープ上の
情報信号を消去する。
【0165】一方、記録回転トランスドライバ回路(図
示していない)に入力された新情報信号は増幅されて、
記録回転トランス(図示していない)で回転ドラム内部
に伝送する。記録回転トランスと記録回路13は接続さ
れており、記録回路13は消去回路と共用しているフォ
トディテクタからの制御信号であるE1R1切替え信号
で180°毎に順次、能動状態、非能動状態に切替えら
れ、能動状態の時に、記録回路13は記録磁気ヘッドR
1を駆動して消去された磁気テープに新情報信号を再度
記録する。
【0166】そして回転ドラムの回転に合わせて、フォ
トディテクタ6aによって生成されるP1切替え信号
で、再生回路を順次、能動、非能動状態にして、能動状
態の時、再生回路(図示していない)は再生磁気ヘッド
P1からの新情報信号を増幅し、再生回転トランス(図
示していない)を介して回転ドラム外部へ伝送する。再
生回転トランスにより回転ドラム外部へ伝送された新情
報信号は、回転トランスレシーバ回路(図示していな
い)で再度増幅されて出力される。
【0167】消去回路と記録回路を制御するフォトディ
テクタを共用したことによる第7の実施例とのタイムシ
ーケンスの違いを説明する。
【0168】図35、図38に示すように、この実施例
では消去ヘッドと同じ角度位置にあるフォトディテクタ
を共用しているので、消去ヘッドE1、記録ヘッドR1
の切り替え信号は同じになる。しかし、回転ドラム上の
消去ヘッドと記録ヘッドの位置は、図41に示すように
10°記録ヘッドを半時計方向にずらして配置されてい
るので、実効記録エリア角の情報信号の消去を行い、新
情報を決められた実効記録エリア角に記録するために
は、図41に示すように消去RF信号と記録RF信号を
消去ヘッドと記録ヘッドが実効記録エリア角と一致した
タイミングでそれぞれ入力すれば良い。消去ヘッドと記
録ヘッドの位置は、図35に示すように10°記録ヘッ
ドが半時計方向にずらして配置されているので、従って
記録RF信号は消去RF信号に対して10°分の時間を
遅らせて入力される。
【0169】この実施例では、消去回路についてはタイ
ムシーケンス(c)の点線部、記録回路についてはタイ
ムシーケンス(g)の点線部が、従来の方式に比較して
消費電力の削減が可能な部分である。
【0170】尚、電力は通常、アナログ値であるが、タ
イムシーケンスの(c)、(g)RF−ディテクタ電力
は、回路動作の理解を容易にするため、ここではディジ
タル信号的に記載した。
【0171】次に、フォトディテクタを図36に示した
ように配置した場合の動作タイムシーケンスについて説
明する。
【0172】図42に、フォトディテクタを図36に示
したように配置した場合の、消去回路/記録回路の編集
時の一連の切り替え動作タイムシーケンスを示す。
【0173】尚、理解を容易にするため消去ヘッドE1
と消去回路、記録ヘッドR1と記録回路、再生ヘッドP
1と再生回路の系の切り替え動作タイムシーケンスにつ
いて図示し、他方消去ヘッドE2と消去回路、記録ヘッ
ドR2と記録回路、再生ヘッドP2と再生回路の系につ
いては省略し、さらに回路動作も前述の図35の実施例
と同様なので省略し、以下では図35の実施例と異なる
動作タイムシーケンスの部分について説明する。
【0174】図36、図38に示すように、この実施例
では記録ヘッドと同じ角度位置にあるフォトディテクタ
を共用しているので、消去ヘッドE1、記録ヘッドR1
の切り替え信号は同じになる。しかし、回転ドラム上の
消去ヘッドと記録ヘッドの位置は、図36に示すように
10°消去ヘッドを時計方向にずらして配置されている
ので、実効記録エリア角の情報信号の消去を行い、新情
報を決められた実効記録エリア角に記録するためには、
図42に示すように、消去RF信号と記録RF信号を、
消去ヘッドと記録ヘッドが、実効記録エリア角と一致し
たタイミングでそれぞれ入力すれば良い。消去ヘッドと
記録ヘッドの位置は、図36に示すように10°消去ヘ
ッドが時計方向にずらして配置されているので、従って
消去RF信号は記録RF信号に対して10°分の時間を
先行させて入力される。
【0175】この実施例では、消去回路についてはタイ
ムシーケンス(c)の点線部、記録回路についてはタイ
ムシーケンス(g)の点線部が、従来の方式に比較して
消費電力の削減が可能な部分である。
【0176】尚、電力は通常、アナログ値であるが、タ
イムシーケンスの(c)、(g)RF−ディテクタ電力
は、回路動作の理解を容易にするため、ここではディジ
タル信号的に記載した。
【0177】次に、フォトディテクタを図37に示した
ように配置した場合の動作タイムシーケンスについて説
明する。
【0178】図43に、フォトディテクタを図37に示
したように配置した場合の、消去回路/記録回路の編集
時の一連の切り替え動作タイムシーケンスを示す。
【0179】尚、理解を容易にするため消去ヘッドE1
と消去回路、記録ヘッドR1と記録回路、再生ヘッドP
1と再生回路の系の切り替え動作タイムシーケンスにつ
いて図示し、他方消去ヘッドE2と消去回路、記録ヘッ
ドR2と記録回路、再生ヘッドP2と再生回路の系につ
いては省略し、さらに回路動作も前述の図35の実施例
と同様なので省略し、以下では図37の実施例と異なる
動作タイムシーケンスの部分について説明する。
【0180】図37、図38に示すように、この実施例
では記録ヘッドと消去ヘッドの中間の角度位置にあるフ
ォトディテクタを共用しているので、消去ヘッドE1、
記録ヘッドR1の切り替え信号は同じになる。しかし、
回転ドラム上の消去ヘッドと記録ヘッドの位置は、図3
5に示すように、フォトディテクタの位置に対して、消
去ヘッドは時計方向に5°、記録ヘッドは反時計方向に
5°ずらして配置されているので、実効記録エリア角の
情報信号の消去を行い、新情報を決められた実効記録エ
リア角に記録するためには、図43に示すように消去R
F信号と記録RF信号を消去ヘッドと記録ヘッドが実効
記録エリア角と一致したタイミングでそれぞれ入力すれ
ば良い。消去ヘッドと記録ヘッドの位置は、図37に示
すように、フォトディテクタの位置に対して、消去ヘッ
ドは時計方向に5°、記録ヘッドは反時計方向に5°ず
らして配置されているので、従って消去RF信号はE1
R1切り替え信号(あるいはフォトディテクタの位置と
も言える)に対して5°分の時間を先行させて入力さ
れ、記録RF信号はE1R1切り替え信号(フォトディ
テクタの位置とも言える)に対して5°分の時間を遅ら
せて入力される。
【0181】この実施例では、消去回路についてはタイ
ムシーケンス(c)の点線部、記録回路についてはタイ
ムシーケンス(g)の点線部が、従来の方式に比較して
消費電力の削減が可能な部分である。
【0182】尚、電力は通常、アナログ値であるが、タ
イムシーケンスの(c)、(g)RF−ディテクタ電力
は、回路動作の理解を容易にするため、ここではディジ
タル信号的に記載した。
【0183】前述の実施例では第1の制御手段として、
LEDを複数個並べる方式について説明したが、回転ド
ラムに搭載した記録回路、再生回路、消去回路を1種類
の制御方式に限定するものではない。次に、特開平2−
308401に記載された他の制御手段について説明す
る。
【0184】図44は、第1の制御手段の他の方式を本
発明のRFディテクタと共に、スキャナに適用した例で
あり、(a)は断面図、(b)は模式的な平面図であ
る。図58と相対応する部分に同一符号を付して説明す
ると、図示しない記録回路の制御は記録LED7a、7
b及び記録用フォトディテクタ5a、5bにより行われ
る。尚、再生用、消去用のLED及びフォトディテクタ
は理解を容易にするため省略している。フォトディテク
タ5a、5bは一方の記録ヘッドR1の内側で、かつR
1を通る半径方向の同一直線上に位置して回転ドラム3
に配置され、LED7a、LED7bはフォトディテク
タ5a、5bにそれぞれ対向し得るように回転ドラム3
の中心からの位置を半径方向にずらせて固定ドラム4に
配置される。
【0185】フォトディテクタ5a、5bの出力は、図
43に示すようにディテクタアンプ501a、501b
で増幅され、コンパレータ502a、502bで二値化
された後、RSフリップフロップ503のセット端子及
びリセット端子にそれぞれ入力される。
【0186】この実施例の動作を説明すると、まずLE
D7a、LED7bは制御回路9によって制御されて発
光しているものとする。図42の状態ではフォトディテ
クタ5aとLED7aが対向しているので、フォトディ
テクタ5aからはHレベルの信号が出力される。従っ
て、RSフリップフロップ503のQ出力はHレベルと
なる。次に、回転ドラム3が矢印方向に回転すると、フ
ォトディテクタ5aの出力はLレベルとなり、さらに回
転ドラム3が180°回転するとフォトディテクタ5b
の出力がLレベルとなるため、RSフリップフロップ5
03のQ出力はLレベルとなる。
【0187】以下、RSフリップフロップ503のQ出
力は回転ドラム3の180°回転毎に順次HレベルとL
レベルを交互に繰り返す。このRSフリップフロップ5
03のQ出力は、図4に示す記録回路ブロック図のアン
ドゲートの入力(Y)に180°切替信号として入力さ
れ、またこの信号は図4のRFディテクタパワーオフ回
路10にも入力される。この信号がHレベルでかつ記録
RF信号が検出されたとき、記録回路の出力段のアンプ
27を能動状態とし、それ以外のときは非能動状態とす
る。図46にこの180°切替え回路の一連のシーケン
スを示す。
【0188】図47は、さらに別の方式をスキャナに本
発明を適用した例であり、(a)は断面図、(b)は模
式的な平面図である。図58と相対応する部分に同一符
号を付して説明すると、図示しない記録回路の制御は回
転ドラム3に記録ヘッドR1、R2の内側に位置して配
置された反射型フォトセンサ701a、701bにより
行われる。一方、固定ドラム4側は回転ドラム3に対向
した面の半分(記録エリア側)をミラー等を配置して反
射面とし、残り半分(無記録エリア側)を反射型フォト
センサ701a、701bで検知不可能な無反射面とす
る。尚、反射型フォトセンサ701a、701bは図4
8に示すようにLED702とフォトディテクタ(フォ
トトランジスタまたはフォトダイオード)が一体になっ
たものであり、例えば対向面に反射物のある場合はHレ
ベルを出力し、反射物がない場合はLレベルを出力す
る。
【0189】この実施例の動作を説明すると、記録ヘッ
ドR1に接続された図示しない記録回路は反射型フォト
センサ701aによって制御され、回転ドラム3の回転
に伴い反射面のある記録エリア側を通過している場合
で、かつ記録RF信号が検出されたとき、記録回路の出
力段のアンプ27を能動状態とし、それ以外のとき、す
なわち無反射面側では記録回路を非能動状態にする。同
様に、記録ヘッドR2に接続された記録回路は反射型フ
ォトセンサ701bの出力とRFディテクタの出力結果
によって能動/非能動状態に制御される。
【0190】また、本明細書の消去回路あるいは記録回
路あるいは再生回路を180°あるいは120°、90
°毎にそれぞれ順次、能動状態、非能動状態に切替える
ドラム搭載回路制御方式については、前述の3方式をな
んら方式及び回路を変更することなく適用できる。
【0191】さらに回転ドラムに搭載した記録回路、再
生回路あるいは消去回路を1種類の制御方式に限定する
ものではない。前述のドラム搭載回路の制御方式の3方
式を各々の回路により、異なる制御方式を採用しても良
い。例えば記録回路と消去回路はLED列による制御方
式、再生回路はホトリフレクターを使用する方式という
ようにしても良い。
【0192】また、前記発光及び受光素子は、外部光に
よる誤動作を防ぐため、赤外光を発光及び受光する素子
を使用しても良い。
【0193】図4で説明した記録回路のブロック図は消
去回路にも全く同様に適用出来ることを述べたが、これ
は記録回路内部のキャリア検出回路(RFディテクタ)
についても同様である。
【0194】次に、図4の記録回路ブロック図内の点線
部に示すキャリア検出回路の他の実施例について、記録
回路を例に説明する。
【0195】図49は、キャリア検出機能を有する記録
回路の他の構成例を示すブロック図である。この実施例
では、情報信号検出手段であるRFディテクタとして、
全波整流型RFディテクタ20を用いている。すなわ
ち、回転トランス(図2の17a)から伝送されてきた
記録RF信号は記録回路(図4の13a)の入力1と入
力2に入力される。入力された記録RF信号は2分岐さ
れ、一方は全波整流型RFディテクタ20に、他方はエ
ミッタフォロア(図4の21)を介してアンプ(図4の
27)に入力される。全波整流型RFディテクタ20は
全波整流回路を用いて構成され、記録RF信号を検出す
ると、次段のアンドゲート(図4の25)に対してH
(高)レベルの信号を出力する。
【0196】図49は、全波整流型RFディテクタ20
の構成例を示す図であり、全波整流回路28、ローパス
フィルタ29及びコンパレータ24により構成される。
このRFディテクタ20の動作を図50の波形図を参照
して説明する。なお、ここでは説明を簡単にするため、
RFディテクタ20に入力されるRF信号を正弦波とし
ている。
【0197】図50(a)に示すRF信号は、全波整流
回路28によって図50(b)のように全波整流される
ことにより、RF信号の基本周波数よりも低域の成分と
高域の成分とに変換される。全波整流回路28の出力
は、ローパスフィルタ29に入力され、高域の成分が除
去され低域の成分のみが抽出されることにより、図50
(c)に示す出力が得られる。このローパスフィルタ2
9の出力はコンパレータ24に入力され、二値化され
る。
【0198】図49に示す全波整流型RFディテクタ2
0は、図4に示した記録回路13中のディタクタアンプ
22、ピークディテクタ23及びコンパレータ24から
なるRFディテクタに比較して、次ぎのような利点があ
る。ピークディテクタ(ピークホールド回路)23を用
いる場合、ピークディテクタ23内のホールド用キャパ
シタとコンパレータ24の入力抵抗とによるピークホー
ルド時定数をRF信号中の最低周波数成分をピークホー
ルドするのに十分な値に選ぶ必要がある。この時定数が
十分に大きくないと、ピークディテクタ23の出力にR
F信号に対応したリップルが現れ、コンパレータ24か
ら出力される二値信号出力も、このリップルに対応して
変化する。このため、出力オフ回路26によりアンプ2
7がRF信号の入力期間中でも、上記のリップルに対応
して能動/非能動状態に交互に切り替わってしまう可能
性がある。
【0199】コンパレータ24の入力抵抗は通常、バイ
ポーラプロセスではあまり大きくとれないのでピークデ
ィテクタ時定数を大きくするには、ピークディテクタ2
3内のホールド用キャパシタの容量を大きくする必要が
ある。このホールド用キャパシタをIC内に形成しよう
とすると、ICのチップサイズを増大させる結果とな
り、そうでなければ外付けのキャパシタを必要として、
いずれの場合も実装面積の面で不利である。
【0200】これに対し、図49のRFディテクタ20
では全波整流回路28によりRF信号をその基本周波数
よりも低域の成分と高域の成分とに変換した後、ローパ
スフィルタ29によって高域の成分を除去してコンパレ
ータ24に入力する構成となっている。このため、ロー
パスフィルタ29の遮断周波数はRF信号の基本周波数
より高くできるので、ローパスフィルタ29に用いるキ
ャパシタの容量をピークディテクタ23に用いるホール
ド用キャパシタの容量より小さくすることが可能にな
り、このキャパシタをIC内に形成してもチップサイズ
を大きくすることがない。また、キャパシタ容量の減少
によって、充放電時間が短くなるため、RF信号の検出
スピードを速くすることができる。
【0201】HDTV用ディジタルVTRの場合、「放
送技術」1990、VOL.43、No.12、11月
臨時増刊号p.20〜p.26及びp.62〜p.66
に記載されているように、磁気ヘッド1個当りの記録レ
ートは148.5Mbpsである。記録変調方式として
は8−8変換ASE符号を使用することで低域成分をで
きるだけ抑えるようにしているが、低域成分が全く含ま
れないわけではない。従って、RFディテクタは低域か
ら148.5Mbpsまでの広帯域にわたるRF信号を
検出できなければならない。また、HDTV用ディジタ
ルVTRの場合、前述のように18個といった極めて多
数の磁気ヘッドを使用する関係で、回転ドラム上の回路
の実装エリアは相当の制約を受けるため、RFディテク
タはIC化が絶対条件であり、しかもそのチップサイズ
は極力小さいことが望まれる。上述したような構成の全
波整流型RFディテクタ20によれば、これらの要求を
容易に満たすことが可能である。
【0202】図51は、全波整流型RFディテクタ20
の他の構成例を示す図であり、全波整流回路が28a、
28bの二段構成となっている点が図49の例と異なっ
ている。図52は、図51のRFディテクタ20の動作
波形図である。図52(a)に示すRF信号は、まず、
1段目の全波整流回路28aにより、図52(b)のよ
うに全波整流され、さらに2段目の全波整流回路28b
により、図52(c)のように全波整流された後、ロー
パスフィルタ29で図52(d)のように高域成分が除
去される。
【0203】図52(b)(c)からも明らかなよう
に、2段目の全波整流回路28bの出力における高域の
成分は、1段目の全波整流回路28aの出力のそれより
高い周波数成分に変換されている。すなわち、このよう
に全波整流を2段階にわたって行うことにより、ローパ
スフィルタ29に用いるキャパシタの容量を全波整流回
路が一段の場合(図49)に比較して、さらに小さくす
ることができる。
【0204】図53は全波整流型RFディテクタ20の
他の構成例を示す図であり、図51における2段の全波
整流回路28a、28bの間にハイパスフィルタ30を
挿入している。図54は、図53のRFディテクタ20
の動作波形図である。図54(a)に示すRF信号は、
まず1段目の全波整流回路28aにより図54(b)の
ように全波整流された後、ハイパスフィルタ30を通し
て図54(b)のように高域成分のみが抽出される。ハ
イパスフィルタ30の出力はさらに2段目の全波整流回
路28bにより、図54(d)のように全波整流された
後、ローパスフィルタ29で図54(e)のように高域
成分が除去される。
【0205】ハイパスフィルタ30は、1段目の全波整
流回路28aの出力の直流成分をカットすることによ
り、2段目の全波整流回路28bによる全波整流の効果
を上げることができる。さらに、ハイパスフィルタ30
はRF信号(a)に対するローパスフィルタ29の出力
(e)の応答速度、特に立ち上がりの応答速度を速くす
る効果もある。尚、ハイパスフィルタ30に用いるキャ
パシタは大きな容量を必要としないので、ICチップの
小型化にほとんど支障はない。
【0206】図55は、全波整流型RFディテクタ20
の他の構成例を示す図であり、図49における全波整流
回路28の前段にリミッタアンプ70を配置している。
図56は、図55のRFディテクタ20の動作波形図で
ある。図56(a)に示す正弦波のRF信号は、リミッ
タアンプ70により振幅制限されることにより、図56
(b)のように立ち上がり及び立ち下がりの急峻な方形
波に波形整形される。リミッタアンプ70の出力は、全
波整流回路28によって図56(c)のように全波整流
され、さらに図56(d)のようにローパスフィルタ2
9により高域の成分が除去された後、コンパレータ24
に入力され、二値化される。
【0207】図50(b)と図56(c)を比較して明
らかなように、全波整流回路28の出力に含まれるリッ
プルは、図56の場合の方が小さくなる。図50では全
波整流回路28の入力が正弦波であるのに対して、図5
6の場合は全波整流回路28の入力が方形波に変換され
ているためである。従って、図56の構成によれば、全
波整流回路28の出力に含まれるリップルを除去するた
めのローパスフィルタ29に用いるキャパシタの容量を
さらに小さくすることができる。
【0208】図55の全波整流型RFディテクタ20の
構成は、正弦波のRF信号のみでなく、例えばNRZ信
号のような方形波のRF信号に対しても有効である。こ
のような方形波のRF信号は、回転トランスを通過する
際に直流成分が欠落することにより波形が鈍るが、リミ
ッタアンプ70で方形波に戻すことができる。
【0209】この結果を図57により説明する。図57
は、入力されるRF信号が方形波の場合の動作波形図で
ある。RF信号は図57(a)に示されるようなNRZ
信号であり、回転トランスを通過すると図57(b)の
ような直流成分が欠落した信号となる。
【0210】その後、図57(b)のRF信号はリミッ
タアンプ70に入力され、図57(c)のように方形波
に整形される。以下、リミッタアンプ70の出力は全波
整流回路28で図57(d)のように全波整流され、さ
らにローパスフィルタ29により図57(e)のように
リップルが除去された後、コンパレータ24に入力され
る。
【0211】このように図55の構成によれば、RF信
号の波形の種類に関わらずRF信号を正しく検出するこ
とが可能である。
【0212】尚、図55におけるリミッタアンプ70と
全波整流回路28の位置を入れ替えても同様な効果が得
られることはいうまでもない。
【0213】図58は、全波整流型RFディテクタ20
の他の構成例を示す図である。この例では図53のRF
ディテクタ20における全波整流後の高域成分を除去す
る手段をローパスフィルタ29を用いずに実現してい
る。図58において、全波整流回路28の出力はまずコ
ンパレータ24に入力され、その後遅延回路71及びオ
アゲート72により処理される。図59は、図58のR
Fディテクタ20の動作波形図である。
【0214】図59(a)のRF信号は、リミッタアン
プ70及び全波整流回路28により、図55の場合と同
様に図59(b)(c)のように順次処理される。図5
9(c)に示す全波整流回路28の出力は、コンパレー
タ24により図59(d)のように二値化される。コン
パレータ24の出力は二分岐され、その一方は遅延回路
71に入力されて図59(e)のように遅延され、他方
はオアゲート72の他方の入力に与えられる。オアゲー
ト72の出力として、図59(f)のようなRF信号検
出出力が得られる。
【0215】この図59の例によれば、ローパスフィル
タやハイパスフィルタが不要であるため、図59(a)
のRF信号に対する図59(f)のRF信号検出出力の
応答速度が非常に速くなり、またフィルタの要素である
キャパシタが不要となることで、IC化に一層有利とな
る。
【0216】前述の5種類のRFディテクタは、第1の
実施例のRFディテクタと同様に、本発明の目的である
低消費電力化が可能である。消去回路あるいは記録回路
のRFディテクタを第1の実施例と同様に、図49、図
51、図53、図55、図58に付記したRFディテク
タパワーオフ回路10で、所定の角度毎に能動、非能動
状態に切り替えることにより、前述の5種類のRFディ
テクタの機能を損なうこと無く適用が可能である。
【0217】尚、RFディテクタパワーオフ回路は、例
えば図3で説明したように各回路の定電流回路をオフに
する方式が使用できる。
【0218】また、本発明の記録回路とその内部のRF
ディテクタ回路とRFディテクタ制御回路、消去回路と
その内部のRFディテクタ回路とRFディテクタ制御回
路、さらに再生回路をIC化をすれば実装密度を上げる
ことが可能となり、その効果はさらに大なものとなり得
る。さらに、消去回路を記録回路と一体のICにしても
良い。
【0219】また、本発明では180°あるいは120
°、90°切替信号とRFディテクタの出力の両信号に
より、アンドゲートを通して記録回路をコントロールし
たが、切替信号及びRFディテクタの出力形態によって
は他の論理ゲートを使用しても良い。
【0220】また、実効記録エリア分に対し、概記録部
分を充分に保護する目的で消去エリアを記録エリアに対
してわずかに狭くしても良い。この具体的な手段として
は、消去RF信号を実際に消去する範囲に対してわずか
に狭くして、回転ドラム外部から回転トランスを介して
消去回路に伝送すればよい。消去回路のRFディテクタ
は前述したような動作を行い、忠実に入力された消去信
号のタイミングで消去回路を制御し、その制御に従い消
去回路は消去磁気ヘッドを駆動して、磁気テープに記録
されている消去すべき情報信号を消去する。
【0221】また、これまで説明した本発明の実施例で
は、回転ドラムタイプのVTRの場合について説明した
が、他の磁気ヘッド搭載方式であるディスクタイプある
いは中ドラムタイプ等の方式のVTRに適用も可能であ
る。
【0222】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば消
去回路内のRFディテクタあるいは記録回路内のRFデ
ィテクタについて、第1の検出手段であるフォトディテ
クタとLED、反射型フォトリフレクタ、あるいはフォ
トディテクタとLED列によって能動/非能動状態の制
御を行うことにより、低消費電力化が可能になる。
【0223】すなわち、消去回路内のRFディテクタあ
るいは記録回路内のRFディテクタは、実効記録エリア
角を含む360°/nの角度内に消去ヘッドあるいは記
録ヘッドが入ったときのみに能動状態になり、実効記録
エリア角を含む360°/nの角度以外の部分では動作
しないように制御されるので、効果的に低消費電力化が
可能になる。
【0224】本発明は、回転ドラム搭載回路のチャンネ
ル数が多いときに、特に低消費電力化の効果が大であ
る。例えば記録回路を16チャンネル、消去回路を2チ
ャンネル搭載したディジタルVTRの場合に特に有効と
なる。従来の方式と比較して、16チャンネルの記録回
路内のRFディテクタ回路の消費電力は1/2、2チャ
ンネルの消去回路内のRFディテクタ回路の消費電力は
1/2と大きく低減される。
【0225】また、消去回路と記録回路内のRFディテ
クタ回路の消費電力を低減できたことにより、ドラム内
搭載回路全体の消費電力の低減が図れ、この結果として
消去回路と記録回路の発熱が抑えられるため、信頼性が
向上する。
【0226】さらに、消去回路と記録回路を制御するL
ED列を共用したことにより、従来、記録/再生/消去
の3列必要とした制御LED列を記録/消去回路の制御
LED列と再生の制御LED列の2列に減らすことがで
き、この結果としてLED列の消費電力の低減が図れ、
さらにLEDの発熱が抑えらるとともに、消去LED列
の制御が不要になる。
【0227】さらにまた、消去回路と記録回路を制御す
るフォトディテクタを共用したことにより、消去/記録
回路の夫々を制御するフォトディテクタの数を低減でき
る。例えば、記録回路を4チャンネル、消去回路を4チ
ャンネル分搭載したディジタルVTRの場合、従来では
8個のフォトディテクタが必要であったが、本発明によ
ると4個のフォトディテクタで消去/記録回路を制御可
能になる。また、フォトディテクタを共用したことによ
り、回転ドラム内部の回路が簡単になり、配線も容易に
なり、低消費電力化が図られる。
【0228】しかも、消去/記録回路の夫々を制御する
フォトディテクタの数を低減できたことにより、フォト
ディテクタを搭載する基板の実装部品点数が減るので、
実装時間の短縮が図れ、この結果、実装コストの低減を
図ることが可能になる。
【0229】このように本発明によれば、消去回路と記
録回路の低消費電力化、LED列の低消費電力化、フォ
トディテクタの低消費電力化によりドラム全体の発熱が
抑えられ、この結果、発熱によるメカニズムの精度の悪
化が低減され、ドラムの信頼性が増すという大きな効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置に
おけるスキャナー部の概略構成図
【図2】 図1の要部をより具体的に示す回路図
【図3】 非能動状態において出力がハイインピーダン
スとなる再生回路の例を示す図
【図4】 本発明によるキャリア検出機能を持つ記録回
路の構成例を示すブロック図
【図5】 図4の記録回路の要部を詳細に示す回路図
【図6】 通常記録時における図4の記録回路の動作を
示すタイムシーケンス図
【図7】 インサート記録時における図4の記録回路の
動作を示すタイムシーケンス図
【図8】 本発明を適用したVTRの記録/再生系のブ
ロック図
【図9】 従来のVTRの記録/再生系の構成を図8と
対比させて示すブロック図
【図10】 本発明の他の実施例に係る磁気記録再生装
置におけるスキャナ部の概略構成図
【図11】 図10の要部をより具体に示す回路図
【図12】 通常記録時における図11の記録/再生回
路の動作を示すタイムシーケンス図
【図13】 インサート記録時における図11の記録回
路の動作を示すタイムシーケンス図
【図14】 本発明の他の実施例に係る磁気記録再生装
置におけるスキャナ部の概略構成図
【図15】 図14の要部をより具体的に示す回路図
【図16】 通常記録時における図15の消去/記録回
路の動作を示すタイムシーケンス図
【図17】 インサート記録時における図15の消去/
記録回路の動作を示すタイムシーケンス図
【図18】 本発明の他の実施例に係る磁気記録再生装
置におけるスキャナ部の概略構成図
【図19】 図18の要部をより具体的に示す回路図
【図20】 通常記録時における図19の消去/記録回
路の動作を示すタイムシーケンス図
【図21】 インサート記録時における図19の消去/
記録回路の動作を示すタイムシーケンス図
【図22】 本発明の他の実施例に係る磁気記録再生装
置におけるスキャナ部の概略構成図
【図23】 図22の要部をより具体に示す回路図
【図24】 通常記録時における図22の消去/記録回
路の動作を示すタイムシーケンス図
【図25】 インサート記録時における図22の消去/
記録回路の動作を示すタイムシーケンス図
【図26】 本発明の他の実施例に係る磁気記録再生装
置におけるスキャナ部の概略構成図
【図27】 図26の要部をより具体に示す回路図
【図28】 通常記録時における図27の消去/記録/
再生回路の動作を示すタイムシーケンス図
【図29】 インサート記録時における図27の消去/
記録/再生回路の動作を示すタイムシーケンス図
【図30】 本発明の他の実施例に係る磁気記録再生装
置におけるスキャナ部の概略構成図
【図31】 従来の180°切替え方式の基本構成を示
すドラム系の断面図
【図32】 図31の要部をより具体に示す回路図
【図33】 回転消去/再記録と通常記録/同時再生時
における図32の記録回路の動作を示すタイムシーケン
ス図
【図34】 インサート記録時における図32の記録回
路の動作を示すタイムシーケンス図
【図35】 本発明の他の実施例に係る磁気記録再生装
置におけるスキャナ部の概略構成図
【図36】 本発明の他の実施例に係る磁気記録再生装
置におけるスキャナ部の概略構成図
【図37】 本発明の他の実施例に係る磁気記録再生装
置におけるスキャナ部の概略構成図
【図38】 記録回路と記録回路内のRFディテクタお
よび消去回路と消去回路内のRFディテクタの両方を共
通のフォトディテクタ出力により制御する回路方式の一
実施例を示す図
【図39】 記録回路と記録回路内のRFディテクタを
フォトディテクタ出力により制御し、記録回路内のRF
ディテクタ出力によって消去回路を制御する回路方式の
一実施例を示す図
【図40】 図39中の発振器を内蔵した消去回路の構
成例を示す回路図
【図41】 インサート記録時における図35の記録回
路の動作を示すタイムシーケンス図
【図42】 インサート記録時における図36の記録回
路の動作を示すタイムシーケンス図
【図43】 インサート記録時における図37の記録回
路の動作を示すタイムシーケンス図
【図44】 本発明における記録/消去回路制御系の他
の実施例を説明するためのスキャナ部の概略断面図及び
模式的平面図
【図45】 図44におけるフォトディテクタ出力に基
づいて消去/記録回路を制御する制御回路を示す図
【図46】 図45の制御回路の動作の一連のタイムシ
ーケンス図
【図47】 本発明における記録/消去回路制御系の他
の実施例を説明するためのスキャナ部の概略断面図及び
模式的平面図
【図48】 図47における反射型フォトセンサの構成
例を示す図
【図49】 図4のRFディテクタを全波整流型RFデ
ィテクタで構成した例を示すブロック図
【図50】 図49の各部の動作波形を示す図
【図51】 図4のRFディテクタを全波整流型RFデ
ィテクタで構成した例を示すブロック図
【図52】 図51の各部の動作波形を示す図
【図53】 図4のRFディテクタを全波整流型RFデ
ィテクタで構成した例を示すブロック図
【図54】 図53の各部の動作波形を示す図
【図55】 図4のRFディテクタを全波整流型RFデ
ィテクタで構成した例を示すブロック図
【図56】 正弦波のRF信号に対する図55の各部の
動作波形を示す図
【図57】 方形波のRF信号に対する図55の各部の
動作波形を示す図
【図58】 図4のRFディテクタを全波整流型RFデ
ィテクタで構成した例を示すブロック図
【図59】 図58の各部の動作波形を示す図
【図60】 従来の180°切替え方式の基本構成を示
すドラム系の断面図
【図61】 従来のキャリア検出機能を持つ記録回路の
構成例を示すブロック図
【図62】 通常記録時における図61の記録回路の動
作を示すタイムチャート
【符号の説明】
E1,E2…消去磁気ヘッド R1,R2…記録磁気ヘッド、 P1,P2…再生磁気ヘッド 1…スキャナ 2…磁気テープ 5,5a,5b,6,6a,6b、40a,40b…フ
ォトディテクタ 7,8…LED列 9…記録再生制御回路、 10…RFディテクタパワーオフ回路 12…記録再生消去制御回路 13,13a,18b…記録回路 14,14a,14b…再生回路 15,15a,15b…回転トランスドライブ回路 16,16a,16b…回転トランスレシーバ回路 17a,17b…回転トランス 18,18a,18b…消去回路 19…消去記録回転トランスドライバ回路 20…RFディテクタ 21…エミッタフォロア 22…ディテクタアンプ 23…ピークディテクタ 24…コンパレータ 25…アンドゲート 26…出力オフ回路 27…アンプ 28…全波整流回路 29…ローパスフィルタ 30…ハイパスフィルタ 70…リミッタアンプ 71…遅延回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドラムと、 この回転ドラムと外部との間の信号伝送を行う複数の伝
    送チャネルを有する回転トランスと、 前記回転ドラムに搭載され、該回転ドラムの周面にその
    実効記録エリア角Rが180°以下となるように巻き付
    けられて走行する磁気テープに接して情報の記録を行う
    n個(n=360°/R、nは小数点以下切捨て)の記
    録ヘッドと、 前記回転ドラムに搭載され、出力側が前記n個の記録ヘ
    ッドに接続されるとともに、入力側が前記回転トランス
    の同一伝送チャネルに共通に接続されたn個の記録回路
    と、 前記記録ヘッドの各々が前記磁気テープの実効記録エリ
    ア角を含む360°/nの角度を通過している期間を検
    出する第1の検出手段と、 前記n個の記録回路内にそれぞれ設けられ、該記録回路
    に前記回転ドラムの外部から前記回転トランスを介して
    伝送されてくる記録すべき情報信号を検出する第2の検
    出手段と、 前記n個の記録回路内にそれぞれ設けられ、前記第1の
    検出手段により該記録回路に対応する記録ヘッドが前記
    磁気テープの実効記録エリア角を含む360°/nの角
    度の期間を通過していると検出した場合のみ前記第2の
    検出手段を能動状態に制御し、かつ前記第2の検出手段
    により記録すべき情報信号が検出された期間だけ該記録
    回路を能動状態に制御する制御手段とを具備することを
    特徴とする回転走査型磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 回転ドラムと、 この回転ドラムと外部との間の信号伝送を行う複数の伝
    送チャネルを有する回転トランスと、 前記回転ドラムに搭載され、該回転ドラムの周面にその
    実効記録エリア角Rが180°以下となるように巻き付
    けられて走行する磁気テープに接して記録されている情
    報の消去を行うn個(n=360°/R、nは小数点以
    下切捨て)の消去ヘッドと、 前記回転ドラムに搭載され、出力側が前記n個の消去ヘ
    ッドに接続されるとともに、入力側が前記回転トランス
    の同一伝送チャネルに共通に接続されたn個の消去回路
    と、 前記消去ヘッドの各々が前記磁気テープの実効記録エリ
    ア角を含む360°/nの角度を通過している期間を検
    出する第1の検出手段と、 前記n個の消去回路内にそれぞれ設けられ、該消去回路
    に前記回転ドラムの外部から前記回転トランスを介して
    伝送されてくる消去信号を検出する第2の検出手段と、 前記n個の消去回路内にそれぞれ設けられ、前記第1の
    検出手段により該消去回路に対応する消去ヘッドが前記
    磁気テープの実効記録エリア角を含む360°/nの角
    度の期間を通過していると検出した場合のみ前記第2の
    検出手段を能動状態に制御し、かつ前記第2の検出手段
    により消去信号が検出された期間だけ該消去回路を能動
    状態に制御する制御手段とを具備することを特徴とする
    回転走査型磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 回転ドラムと、 この回転ドラムと外部との間の信号伝送を行う複数の伝
    送チャネルを有する回転トランスと、 前記回転ドラムに搭載され、該回転ドラムの周面にその
    実効記録エリア角Rが180°以下となるように巻き付
    けられて走行する磁気テープに接して情報の記録を行う
    n個(n=360°/R、nは小数点以下切捨て)の記
    録ヘッドおよび記録されている情報の消去を行うn個の
    消去ヘッドと、 前記回転ドラムに搭載され、出力側が前記n個の消去ヘ
    ッドに接続されるとともに、入力側が前記回転トランス
    の同一伝送チャネルに共通に接続されたn個の消去回路
    と、 前記記録ヘッドの各々が前記磁気テープの実効記録エリ
    ア角を含む360°/nの角度を通過している期間を検
    出する第1の検出手段と、 前記n個の消去回路内にそれぞれ設けられ、該消去回路
    に前記回転ドラムの外部から回転トランスを介して伝送
    されてくる消去信号を検出する第2の検出手段と、 前記n個の消去回路内にそれぞれ設けられ、前記第1の
    検出手段により該消去回路に対応する記録ヘッドが前記
    磁気テープの実効記録エリア角を含む360°/nの角
    度の期間を通過していると検出した場合のみ前記第2の
    検出手段を能動状態に制御し、かつ前記第2の検出手段
    により消去信号が検出された期間だけ該消去回路を能動
    状態に制御する制御手段とを具備することを特徴とする
    回転走査型磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 回転ドラムと、 この回転ドラムと外部との間の信号伝送を行う複数の伝
    送チャネルを有する回転トランスと、 前記回転ドラムに搭載され、該回転ドラムの周面にその
    実効記録エリア角Rが180°以下となるように巻き付
    けられて走行する磁気テープに接して情報の記録を行う
    n個(n=360°/R、nは小数点以下切捨て)の記
    録ヘッドと、 前記回転ドラムに搭載され、出力側が前記n個の記録ヘ
    ッドに接続されるとともに、入力側が前記回転トランス
    の同一伝送チャネルに共通に接続されたn個の記録回路
    と、 前記回転ドラムに搭載され、記録されている情報の消去
    を行うn個の消去ヘッドと、 前記回転ドラムに内蔵され、n個の消去ヘッドにそれぞ
    れ消去信号を供給する消去信号源を内蔵したn個の消去
    回路と、 前記記録ヘッドの各々が前記磁気テープの実効記録エリ
    ア角を含む360°/nの角度を通過している期間を検
    出する第1の検出手段と、 前記n個の記録回路内にそれぞれ設けられ、該記録回路
    に前記回転ドラムの外部から前記回転トランスを介して
    伝送されてくる記録すべき情報信号を検出する第2の検
    出手段と、 前記n個の消去回路内にそれぞれ設けられ、前記第1の
    検出手段により該記録回路に対応する記録ヘッドが前記
    磁気テープの実効記録エリア角を含む360°/nの角
    度の期間を通過していると検出した場合のみ前記第2の
    検出手段を能動状態に制御し、かつ前記第2の検出手段
    により記録すべき情報信号が検出された期間だけ該消去
    回路を能動状態に制御する制御手段とを具備することを
    特徴とする回転走査型磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、前記第1の検出手段の出
    力により前記第2の検出手段の能動/非能動状態を制御
    し、さらに前記第1の検出手段の出力と前記第2の検出
    手段の出力との論理積に基づいて前記記録回路または消
    去回路の能動/非能動状態を制御することを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の回転走査型磁
    気記録再生装置。
JP7084502A 1995-03-17 1995-03-17 回転走査型磁気記録再生装置 Pending JPH08256306A (ja)

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