JPH08256282A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH08256282A
JPH08256282A JP7059212A JP5921295A JPH08256282A JP H08256282 A JPH08256282 A JP H08256282A JP 7059212 A JP7059212 A JP 7059212A JP 5921295 A JP5921295 A JP 5921295A JP H08256282 A JPH08256282 A JP H08256282A
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JP
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light
image pickup
image
solid
optical path
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Application number
JP7059212A
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English (en)
Inventor
Yasuo Ishiguro
靖男 石黒
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Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Publication date
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  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速で倍率切換動作が可能な耐久性ある撮像
装置を提供する。 【構成】 撮像対象物(12)からの光は、全反射ミラ
ー及びレンズを経て、光路分割手段としてのビームスプ
リッタ(26)に入射される。ビームスプリッタを透過
した光は第1の固体撮像デバイス(14)に導かれ、ビ
ームスプリッタによって反射された光は第2の固体撮像
デバイス(18)に導かれる。これら2つの撮像デバイ
スの画素の寸法は互いに異なっているため、2つの撮像
デバイスからそれぞれ拡大率の異なる画像信号が得られ
る。これらの画像信号を像情報選択手段としての画像信
号回路で選択すると、高速な倍率切換動作が可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子部品の検査
装置や実装装置、或いは、精密部品の検査装置や組立装
置において用いられる撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子部品の検査装置において
は、作業者が微細な電子部品を観察するために、電子部
品の検査装置にCCDカメラのような撮像装置が備えら
れ、撮像装置によって撮像された電子部品の画像をテレ
ビモニタ等に映し出すようにしている。また、撮像され
た画像を処理することによって電子部品の寸法計測等も
行われる。
【0003】同様に、電子部品の実装装置にも撮像装置
が備えられているのが一般的であり、撮像された電子部
品の画像を処理することで、実装の際の位置合わせ等を
行うこととしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、撮像
対象物となる電子部品は様々な大きさを有しているため
に、撮像装置に用いられる光学系の倍率を変化させて、
撮像装置に内蔵された撮像デバイスの撮像面上に適当な
大きさの電子部品の像を結像させる必要がある。
【0005】このため、撮像装置に用いられる光学系の
倍率を変化させるための手段として、従来からズームレ
ンズや二焦点切替レンズを用いたものが提案されてい
る。しかし、これらの手段はレンズが機械的に移動され
る構造であるので、耐久性或いは倍率切換の動作速度に
改善点を有している。近年、電子部品の検査装置や実装
装置には倍率切換動作時間の短縮化が要求されると共
に、倍率切換動作回数が極めて多く且つ高い耐久性が要
求されるため、ズームレンズ等を用いた従来の手段では
十分に対応することができなかった。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みて為されたもの
であり、その目的は、高速で倍率切換動作が可能で且つ
十分な耐久性を有するローコストな撮像装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による撮像装置は、撮像位置に置かれた撮像
対象物からの光が入射される結像用のレンズと、レンズ
の透過光が入射され、入射光路を2つの出射光路に分割
する光路分割手段と、出射光路の一方が導かれる、所定
寸法の画素を2次元の格子状に複数個配列した第1の固
体撮像デバイスと、出射光路の他方が導かれる、前記所
定寸法と異なる所定寸法の画素を2次元の格子状に複数
個配列した第2の固体撮像デバイスと、2つの出射光路
を進む光に含まれたそれぞれの像情報のどちらか一方を
選択する像情報選択手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0008】また、上記光路分割手段はビームスプリッ
タにより構成され、上記像情報選択手段は、第1の固体
撮像デバイスと第2の固体撮像デバイスとに接続された
画像信号回路により構成され、該画像信号回路で第1の
固体撮像デバイスの画像信号、又は、第2の固体撮像デ
バイスの画像信号のどちらか一方が選択されてもよい。
【0009】また、上記像情報選択手段は、撮像対象物
を照明する互いに異なる照明波長の第1の光源及び第2
の光源によって構成された照明装置と、第1の光源の照
明により得られる撮像対象物の像情報を含む光を透過さ
せると共に、第2の光源の照明により得られる撮像対象
物の像情報を含む光を反射させるダイクロイックミラー
とから構成され、且つ、ダイクロイックミラーは光路分
割手段であってもよい。
【0010】また、上記像情報選択手段は、撮像対象物
を照明する互いに異なる照明波長の第1の光源及び第2
の光源によって構成された照明装置と、出射光路の一方
に配置され、第1の光源による照明で撮像対象物から得
られた光の波長を選択的に透過させる第1のフィルタ
と、出射光路の他方に配置され、第2の光源による照明
で撮像対象物から得られた光の波長を選択的に透過させ
る第2のフィルタとから構成され、且つ、光路分割手段
はビームスプリッタにより構成されてもよい。
【0011】また、上記第1の固体撮像デバイスに代え
て、上記出射光路の一方がその撮像面上に導かれる、上
記所定寸法の画素を1次元に直列配置した第1のリニア
イメージセンサを用いると共に、上記第2の固体撮像デ
バイスに代えて、上記出射光路の他方がその撮像面上に
導かれる、上記所定寸法と異なる所定寸法の画素を1次
元に直列配置した第2のリニアイメージセンサを用いて
もよい。
【0012】
【作用】上記構成によれば、光路分割手段によって分割
された2つの出射光路にそれぞれ配置された第1、第2
の固体撮像素子の画素寸法は互いに異なるので、異なる
倍率の画像情報を得ることができる。また、像情報選択
手段により、2つの出射光路に含まれた像又は画像信号
を選択することにより、画像情報の倍率の選択が可能に
なる。
【0013】
【実施例】以下、本発明による第1の実施例による撮像
装置の実施例について、図面を用いて説明する。
【0014】図1は、本発明の第1の実施例による撮像
装置10の全体構成を示す図である。図1において、符
号12は、例えば電子部品や精密部品のような撮像対象
物(以下、「対象物」という)を示し、符号14,18
は、それぞれ第1、第2のCCD(電荷結合素子)型固
体撮像素子(以下、「第1、第2の撮像素子」という)
を示している。これら第1、第2の撮像素子の撮像面1
6,20上に、第1、第2の全反射ミラー22,24、
レンズ26及びビームスプリッタ28等の光学部品から
構成される光学系によって、対象物12の像が結像され
る。また、これらの光学部品及び撮像素子14,18
は、暗箱を構成する略J字型のハウジング30に取り付
けられている。尚、吸着ノズル34は、本発明による撮
像装置10を用いる、例えば電子部品実装装置等に設け
られたものであり、撮像装置10の開口部32の上部の
撮像位置36で、対象物12を吸着させて保持するもの
である。
【0015】次に、撮像される対象物12からの光が撮
像面16,20に到達するまでの光の経路を説明する。
【0016】撮像位置36に置かれた対象物12は、図
示しない照明装置又は自然光によって照らされて、その
反射光(又はシルエット光)は様々な方向に進むが、こ
の中で軸A1に沿って進む光は、開口部32を通りハウ
ジング30内に取り込まれる。この光は、ハウジング3
0内で軸A1に対して45度の角度をなすように配置さ
れた第1の反射鏡22に入射される。反射鏡22によっ
て反射された光は、軸A1と90度をなす軸A2に沿っ
て進む。
【0017】軸A2に沿って進む光は、軸A2に対して
45度の角度をなした第2の反射鏡24に入射される。
反射鏡24によって反射された光は、軸A2と90度を
なすと共に軸A1と平行な軸A3に沿って進む。
【0018】軸A3に沿って進む光は、軸A3と光軸が
一致するように配置されたレンズ26に入射される。こ
のレンズ26は、対象物12の像を撮像素子14,18
の撮像面16,20に結像させるために光軸上の適当な
位置に配置されている。尚、本発明において、レンズ2
6は色収差等の諸収差を補正するために複数枚のレンズ
から構成されているが、1枚のレンズから構成された単
レンズであってもよい。レンズ26を透過した光は、更
に軸A3上を進み、軸A3上に配置されたビームスプリ
ッタ28に入射される。
【0019】ビームスプリッタ28は、2つの直角プリ
ズムから構成され、一方の直角プリズムの斜面に半透膜
をコートして2つの斜面同士を接合したものであって、
接合面で光の透過及び反射を行うので、出射する光の光
路(出射光路)を透過光路と反射光路との2つに分割す
る(光路分割手段)機能を有している。また、本実施例
で使用したビームスプリッタ28の透過光と反射光との
光量の比率は、約50%に設定されている。従って、軸
A3に沿って進みビームスプリッタ28に入射された光
の約50%の光量は透過されて更に軸A3に沿って進
み、入射された光の他の約50%の光量は反射されて軸
A1に対して直角に延びる軸A4に沿って進む。尚、本
実施例においては、光量の比率は約50%に設定してあ
るが、これに限定されず、使用する光学系の重み付けに
合わせて適当な比率に設定することも可能である。
【0020】ビームスプリッタ28による透過光は、更
に軸A3上を進み、軸A3上に設けられた第1の撮像素
子14の撮像面16上に入射されると共に、反射光は、
軸A3に直角な軸A4に沿って進み第2の撮像素子18
の撮像面20上に入射される。
【0021】これらの撮像素子14,18は、複数の画
素を2次元の格子状に配列して構成された、いわゆる2
次元固体撮像デバイスであり、半導体製造の技術によっ
て製造されたものである。この実施例においては、第1
の撮像素子(第1の固体撮像デバイス)14は、縦13
μm、横11μmの寸法を有する画素を縦492個、横
768個、格子状に配列した41万画素CCD型固体撮
像素子であり、第2の撮像素子(第2の撮像デバイス)
18は、縦7.40μm、横6.35μmの画素を縦4
92個、横768個、格子状に配列した41万画素CC
D型固体撮像素子である。
【0022】従って、第1の撮像素子14と第2の撮像
素子18とでは、画素の寸法が異なるので、それぞれの
撮像面に像が結像された場合に撮像素子14,18から
出力される画像信号は、それぞれ倍率の異なる画像情報
を含むようになる。
【0023】撮像素子14,18からの出力は、図1に
示すように、画像信号回路38に入力され、画像信号回
路38からの出力は画像処理回路(図示せず)に入力さ
れる。撮像素子14,18の画像信号の出力は、画像信
号回路38内のスイッチ38b、画像生成回路38cに
順次入力される。このスイッチ38bによって2つの画
像信号のうち所望の倍率の画像情報を含んだ画像信号が
選択され、この選択によって2つの倍率の異なる画像情
報(像情報)のどちらか一方を選択することができる。
なお、ATT(アッテネータ)38aは、撮像素子14
の出力信号のレベルを撮像素子18のレベルと合わせる
ために設けられている。
【0024】また、撮像装置14,18には、各画素に
走査信号を供給するドライバ38dがそれぞれ接続さ
れ、ドライバ38dには、ドライバ38dと画像生成回
路38cとに同期信号を供給するタイミング回路38e
が接続されている。本実施例においては、2つの撮像素
子14,18の画素数を一致させることにより、画像生
成回路38c及びタイミング回路38eの共通化が図ら
れている。
【0025】図2は、本発明による第2の実施例におけ
る撮像装置40を示したものであり、この撮像装置40
は、第1の実施例による撮像装置10で用いたビームス
プリッタ28の代わりに、第2の実施例ではダイクロイ
ックミラー50が用いられている点、及び、対象物12
を照明する照明装置42を更に備えている点が異なって
いる。以下、同一及び同様の構成には、同じ符号を付し
てその説明は省略する。
【0026】対象物12の像情報を含む光を光学系に導
く開口部32には、その縁部に、対象物12を効果的に
照明するためのリング状に形成された照明装置42が取
り付けられている。
【0027】この照明装置42は、赤色光(この実施例
では波長660nm)を発する少なくとも1個の赤色発
光素子(第1の光源。以下、「赤色LED」という)4
4と、近赤外光(この実施例では波長850nm)を発
する近赤外発光素子(第2の光源。以下、「近赤外LE
D」という)46とから構成されている。この実施例で
は、以下で説明するが、対象物12を低倍率で撮像する
場合には、光源として広い照射角を均一に照明する赤色
LED44が用いられ、対象物12を高倍率で撮像する
場合には、光源として狭い照射角を局部的に高照度で照
明する近赤外LED46が用いられる。照明装置42に
用いられる2種類のLED44,46のそれぞれの波長
は、十分に離れたものであるのが好適である。図3は、
この実施例における赤色LED44及び近赤外LED4
6の発光波長と出力強度との関係を示す図である。
【0028】また、照明装置42の赤色LED44及び
近赤外LED46は、照明光の方向が対象物12の方向
に向くように、開口部32に隣接するハウジング30の
内壁面に取り付けられた環状ベース48上に固定されて
いる。また、これらのLED42,44は、環状ベース
48の周方向に沿って互い違いに配列されている。
【0029】赤色LED44又は近赤色LED46によ
って照明された対象物12の反射光はそれぞれ、図2に
おいて、軸A1、軸A2、軸A3に沿って進み、レンズ
26を透過して、ダイクロイックミラー50に入射され
る。
【0030】ダイクロイックミラー50は、光を透過さ
せる光路と反射させる光路との2つの出射光路に分割
(光路分割手段)するビームスプリッタの一種である
が、入射光の波長に応じて、透過させる光量及び反射さ
せる光量が変化する特性を有している。そこで、透過光
量と反射光量との比率が逆転するポイントの波長を、上
述した2つの発光素子44,46の発光波長の範囲内
(本実施例では660nm〜850nm)に設定する
と、照明波長の選択によって、透過光量と反射光量との
比率を逆転させることが可能になる。また、2つの照明
波長(本実施例では、660nm、850nm)の時に
それぞれ、透過率と反射率とが、ほぼ100%になるよ
うに設定できれば、一層好適である。
【0031】図4は、本実施例で用いられているダイク
ロイックミラー50の特性を示しており、この図から分
かるように、透過光量と反射光量との比率が逆転するポ
イントである変曲点PIの波長は750nmであり、2
つの照明波長である660nm〜850nmの範囲内に
設定されている。また、ダイクロイックミラー50のプ
ロファイルは、変曲点PI(750nm)を境にして、
この波長より短い波長の入射光量のほとんどを反射さ
せ、長い波長の入射光量のほとんどを透過させる特性を
有している。特に、波長660nmの入射光量は約10
0%反射され、また、波長850nmの入射光量は約1
00%透過される。そのため、このダイクロイックミラ
ー50のプロファイルは、本実施例による光路の選択に
好適なものとなっている。
【0032】次に、ダイクロイックミラー50から出射
された光の経路について説明する。ダイクロイックミラ
ー50を透過した光(850nmの赤色光)は、軸A3
に沿って更に進み、軸A3上に設けられた第1の撮像素
子14に入射される。また、反射された光(660nm
の近赤外光)は、軸A3に直角に延びる軸A4に沿って
右方(図2で示す)に進み、軸A4上に設けられた第2
の撮像素子18に入射される。従って、照明波長の選択
により、2つの撮像素子14,18のどちらか一方を選
択することができ、第1の実施例で説明したように、2
つの撮像素子の画素の寸法は互いに異なっているため、
画像情報に含まれる対象物12の拡大率が変化される。
このため、対象物12の照明波長を選択することができ
る照明装置42と波長選択性を有するダイクロイックミ
ラー50との組み合わせは、像情報選択手段として機能
することになる。
【0033】図5はこの実施例における撮像素子14,
18の受光波長に対する感度を示した図である。この図
に示すように、撮像素子14,18は、波長660nm
の赤外光及び波長850nmの近赤外光に対して十分な
感度を有しており、対象物12の撮像に関して何等の支
障も生じない。
【0034】尚、第2の実施例では、光路分割手段とし
てダイクロイックミラー50を用いたので、上述したよ
うに、光路の分割に際する光量の減少は殆どなく、照明
光量の利用効率の高い撮像装置を実現することができ
る。従って、第2の実施例においては、F値の大きな光
学系を用いた場合でも撮像デバイスで十分な光量を得る
ことができ、被写体である対象物の被写界深度を深くす
ることが可能になる。従って、撮像対象物の位置(深度
方向の位置)が多少異なってもピンぼけのない像を撮像
面上に結像することができると共に、凹凸のある撮像対
象物を撮像することもできる。
【0035】また、第2の実施例においては、撮像素子
14.18に接続された画像信号回路48には、第1の
実施例における画像信号回路38と同様の、ATT(ア
ッテネータ)48a、画像生成回路48c、ドライバ4
8d、及び、タイミング回路48eが設けられている。
しかし、第2の実施例においては、像情報選択手段とし
てダイクロイックミラー50を用いているので、画像処
理回路38に設けられていた像情報選択手段としてのス
イッチ38bは設けられていない。
【0036】図6は、本発明による第3の実施例におけ
る撮像装置60を示したものである。照明波長の選択に
より、第1、第2の撮像素子14,18のどちらか一方
が選択される原理については第2の実施例と同様である
が、第2の実施例で使用したダイクロイックミラー50
の代わりに、第3の実施例では光路分割手段としてビー
ムスプリッタ28を用いると共に、2つの出射光路にそ
れぞれ、第1、第2のフィルタ62,64を配設した点
が異なっている。以下、同一及び同様の構成には、同じ
符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0037】ビームスプリッタ28からの2つの出射光
路(軸A3、軸A4)上にはそれぞれ、第1、第2の撮
像素子14,18の撮像面16,20を覆う状態で第
1、第2のフィルタ62,64が取り付けられている。
これら第1、第2のフィルタ62,64は、入射波長に
応じて透過率が変化する波長選択性を有しており、本実
施例における第1、第2のフィルタ62,64の特性
は、図7(a),(b)に示されている。これらの図か
ら理解されるように、第1のフィルタ62は、波長66
0nmの光(赤色LEDによる)をほとんど透過させ
ず、波長850nmの光(近赤外LEDによる)をほぼ
100%透過させる。また、第2のフィルタ64は、波
長850nmの光(近赤外LEDによる)をほとんど透
過させず、波長660nmの光(赤色LEDによる)を
ほぼ100%透過させる。
【0038】従って、照明光の波長が850nmである
場合は、第1のフィルタ62は透過率が高いので第1の
撮像素子14に光が入射されるが、第2のフィルタ64
は透過率が低いので第2の撮像素子18にはほとんど光
が入射されない。また、照明波長が660nmの場合
は、第1のフィルタ62は透過率が低く第1の撮像素子
14に光が入射されないが、第2のフィルタ64は透過
率が高く第2の撮像素子18に光が入射される。
【0039】このように、照明波長の選択によって、第
1、第2の撮像素子14,18のどちらか一方が選択で
き、拡大率の異なる画像情報を得ることができる。
【0040】従って、照明装置42と第1、第2のフィ
ルタ62,64との組み合わせは像情報選択手段として
機能するために、第1の実施例で用いた像情報選択手段
としてのスイッチ38bは用いられていない。従って、
第3の実施例における画像信号回路は、第2の実施例に
おける画像信号回路と全く同等となる。
【0041】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は上記の第1〜第3の実施例に限定され
ないことは言うまでもない。例えば、上記実施例では、
波長660nmの赤色光を発する赤色LED及び波長8
50nmの近赤外光を発する近赤外LEDを用いている
が、異なる波長の光で照明できる2つの光源であればよ
く、近赤外光と遠赤外光との組み合わせ等、発光波長の
組み合わせは、撮像デバイスの受光感度やダイクロイッ
クミラーの特性に合わせて適当に選択することが可能で
ある。つまり、波長の異なるいかなる光源を選択して組
み合わせてもよい。
【0042】また、上述したように、撮像デバイスとし
て2次元の撮像素子であるエリアセンサを用いたが、こ
のエリアセンサに使用される撮像素子の大きさや画素
数、或いは、2つのエリアセンサに使用される互いに異
なる画素寸法同士の相互比率等は、撮像対象物の大きさ
に応じて適宜決定されればよい。また、エリアイメージ
センサの代わりに、画素を一列に配置して構成されたリ
ニアイメージセンサを用いてもよく、本発明の効果を得
るためには、画素寸法の異なる2つのリニアイメージセ
ンサを用いればよい。また、撮像素子の形式について
は、上記のCCD型固体撮像デバイス以外にも、MOS
型、CID型等の他の方式による固体撮像素子が用いら
れてもよい。
【0043】更に、光路分割手段としてビームスプリッ
タを用いたが、例えば、開口部付近に偏向の方向を変化
させることができる偏向板を配置して、偏向ビームスプ
リッタ(PBS)を用いてもよいし、半透膜が表面に形
成された半透鏡(ハーフミラー)等を用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明によると、光路分割手段によって
分割された2つの光路のそれぞれが、異なる画素寸法を
有する第1、第2の固体撮像デバイスに導かれているた
め、それぞれのデバイスから、倍率の異なる画像情報を
含んだ画像信号を得ることができる。また、像情報選択
手段によって2つの画像情報のうち一方を選択すること
により、拡大率を選択することができる。
【0045】また、倍率を変化させるために、レンズを
機械的に運動させる必要がないので、非常に高速な倍率
切換ができると共に、光学系の構成が簡単になるので、
耐久性が高くなり、製造コストを減少させることができ
る。
【0046】更に、1つのレンズで光学系を構成できる
ので、撮像装置のコストを大幅に低下させることができ
る。
【0047】また更に、光路分割手段としてダイクロイ
ックミラーを用いた場合には、照明光量の利用効率が高
いので、F値の大きな光学系を用いた場合でも撮像デバ
イスに十分な光量を得ることができ、被写体である対象
物の被写界深度を大きくできる。従って、撮像対象物の
位置(深度方向の位置)が多少異なってもピンぼけのな
い像を結像することができると共に、凹凸のある撮像対
象物を撮像することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による撮像装置を示した
図である。
【図2】本発明の第2の実施例による撮像装置を示した
図である。
【図3】第2、第3の実施例で用いられる照明装置の赤
色LED及び近赤外LEDの波長に対する出力強度を示
した図である。
【図4】第2の実施例で用いられるダイクロイックミラ
ーの入射光の波長に対する反射率及び透過率を示した図
である。
【図5】本発明において用いられる固体撮像デバイスの
入射波長に対する感度を示した図である。
【図6】本発明の第3の実施例による撮像装置を示した
図である。
【図7】第3の実施例で用いられた第1、第2のフィル
タにおいて、入射波長に対する透過率を示した図であ
る。
【符号の説明】
10…撮像装置、12…撮像対象物(対象物)、14…
第1の固体撮像素子、16…撮像面、18…第2の固体
撮像素子、20…撮像面、22…第1の全反射ミラー、
24…第2の全反射ミラー、26…レンズ、28…ビー
ムスプリッタ、30…ハウジング、32…開口部、34
…吸着ノズル、40…撮像装置、42…照明装置、44
…赤色発光素子(赤色LED)、46…近赤外発光素子
(近赤外LED)、50…ダイクロイックミラー、60
…撮像装置、62…第1のフィルタ、64…第2のフィ
ルタ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像位置に置かれた撮像対象物からの光
    が入射される結像用のレンズと、 前記レンズの透過光が入射され、入射光路を2つの出射
    光路に分割する光路分割手段と、 前記出射光路の一方が導かれる、所定寸法の画素を2次
    元の格子状に複数個配列した第1の固体撮像デバイス
    と、 前記出射光路の他方が導かれる、前記所定寸法と異なる
    所定寸法の画素を2次元の格子状に複数個配列した第2
    の固体撮像デバイスと、 前記2つの出射光路を進む光に含まれたそれぞれの像情
    報のどちらか一方を選択する像情報選択手段とを備えた
    撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記光路分割手段はビームスプリッタに
    よって構成され、前記像情報選択手段は前記第1の固体
    撮像デバイスと前記第2の固体撮像デバイスとに接続さ
    れた画像信号回路によって構成され、該画像信号回路で
    前記第1の固体撮像デバイスからの画像信号、又は、前
    記第2の固体撮像デバイスからの画像信号のどちらか一
    方が選択される請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記像情報選択手段は、撮像対象物を照
    明する互いに異なる照明波長を有する第1の光源及び第
    2の光源によって構成された照明装置と、前記第1の光
    源の照明により得られる撮像対象物の像情報を含む光を
    透過させると共に、前記第2の光源の照明により得られ
    る撮像対象物の像情報を含む光を反射させるダイクロイ
    ックミラーとから構成され、且つ、 前記ダイクロイックミラーは前記光路分割手段である請
    求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記像情報選択手段は、撮像対象物を照
    明する互いに異なる照明波長の第1の光源及び第2の光
    源によって構成された照明装置と、前記出射光路の一方
    に配置され、前記第1の光源による照明で撮像対象物か
    ら得られた光の波長を選択的に透過させる第1のフィル
    タと、前記出射光路の他方に配置され、前記第2の光源
    による照明で撮像対象物から得られた光の波長を選択的
    に透過させる第2のフィルタとから構成され、且つ、 前記光路分割手段はビームスプリッタにより構成されて
    いる請求項1記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の固体撮像デバイスに代えて、
    前記出射光路の一方がその撮像面上に導かれる、前記所
    定寸法の画素を1次元に直列配置した第1のリニアイメ
    ージセンサを用い、前記第2の固体撮像デバイスに代え
    て、前記出射光路の他方がその撮像面上に導かれる、前
    記所定寸法と異なる所定寸法の画素を1次元に直列配置
    した第2のリニアイメージセンサを用いた請求項1記載
    の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010183639A (ja) * 2010-04-21 2010-08-19 Panasonic Corp 撮像装置および撮像方法

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