JPH08256187A - 直交変調器 - Google Patents
直交変調器Info
- Publication number
- JPH08256187A JPH08256187A JP7059437A JP5943795A JPH08256187A JP H08256187 A JPH08256187 A JP H08256187A JP 7059437 A JP7059437 A JP 7059437A JP 5943795 A JP5943795 A JP 5943795A JP H08256187 A JPH08256187 A JP H08256187A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase shifter
- modulation
- signal
- output
- carrier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】変換精度の向上を図りつつ、低消費電力化を図
ることができる直交変調器を提供する。 【構成】変調用ミキサ1は入力信号IをキャリアLoに
基づいて変調し、相補の変調信号RF1,RF1バーを
出力する。変調用ミキサ2は入力信号QをキャリアLo
に基づいて変調し、相補の変調信号RF2,RF2バー
を出力する。多極90°RC移相器3は、抵抗R1及び
コンデンサC1で決まるカットオフ周波数をもつ90°
RC移相器4と、抵抗R2及びコンデンサC2で決まる
カットオフ周波数を持つ90°RC移相器5とを備え
る。移相器4は変調信号RF1,RF1バーの位相を9
0度シフトさせ、移相器5は変調信号RF2,RF2バ
ーの位相を90度シフトさせる。加算器6a,6bは移
相器4,5の出力を加算する。
ることができる直交変調器を提供する。 【構成】変調用ミキサ1は入力信号IをキャリアLoに
基づいて変調し、相補の変調信号RF1,RF1バーを
出力する。変調用ミキサ2は入力信号QをキャリアLo
に基づいて変調し、相補の変調信号RF2,RF2バー
を出力する。多極90°RC移相器3は、抵抗R1及び
コンデンサC1で決まるカットオフ周波数をもつ90°
RC移相器4と、抵抗R2及びコンデンサC2で決まる
カットオフ周波数を持つ90°RC移相器5とを備え
る。移相器4は変調信号RF1,RF1バーの位相を9
0度シフトさせ、移相器5は変調信号RF2,RF2バ
ーの位相を90度シフトさせる。加算器6a,6bは移
相器4,5の出力を加算する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル無線通信機等に
用いられる直交変調器に関する。デジタル移動体通信機
には電源として充電池が使用されており、1回の充電で
長時間の使用ができるように、システムの低消費電力化
が強く要求されている。そのため、直交変調器において
も低消費電力化が必須となっている。
用いられる直交変調器に関する。デジタル移動体通信機
には電源として充電池が使用されており、1回の充電で
長時間の使用ができるように、システムの低消費電力化
が強く要求されている。そのため、直交変調器において
も低消費電力化が必須となっている。
【0002】
【従来の技術】図3には従来のデジタル移動体通信機に
設けられる直交変調器31が示されている。直交変調器
31は90°移相器32と、変調用ミキサ33,34
と、加算器35とを備える。90°移相器32はキャリ
アLoを入力し、位相が互いに90°異なる2つのキャ
リアLo90,Lo0 を生成し、両キャリアLo90,Lo
0を変調用ミキサ33,34にそれぞれ出力する。変調
用ミキサ33はデジタル入力信号QとキャリアLo90と
を掛け合わせることにより、入力信号Qの変調信号を出
力する。変調用ミキサ34はデジタル入力信号Iとキャ
リアLo0 とを掛け合わせることにより、入力信号Iの
変調信号を出力する。加算器35は変調用ミキサ33,
34から出力される変調信号を加算することにより、出
力信号MFを出力する。
設けられる直交変調器31が示されている。直交変調器
31は90°移相器32と、変調用ミキサ33,34
と、加算器35とを備える。90°移相器32はキャリ
アLoを入力し、位相が互いに90°異なる2つのキャ
リアLo90,Lo0 を生成し、両キャリアLo90,Lo
0を変調用ミキサ33,34にそれぞれ出力する。変調
用ミキサ33はデジタル入力信号QとキャリアLo90と
を掛け合わせることにより、入力信号Qの変調信号を出
力する。変調用ミキサ34はデジタル入力信号Iとキャ
リアLo0 とを掛け合わせることにより、入力信号Iの
変調信号を出力する。加算器35は変調用ミキサ33,
34から出力される変調信号を加算することにより、出
力信号MFを出力する。
【0003】90°移相器32には、図4に示す90°
移相器40、又は、図5に示す90°移相器50が使用
される。図4に示す90°移相器40はハイパスフィル
タ(以下、単にHPFという)41、ローパスフィルタ
(以下、単にLPFという)42及び複数のリミッタア
ンプ43〜48を備える。HPF41はコンデンサC0
及び抵抗R0からなる微分回路であり、LPF42は抵
抗R0及びコンデンサC0からなる積分回路である。従
って、HPF41及びLPF42のカットオフ周波数
は、1/(2π・C0・R0)ヘルツとなる。
移相器40、又は、図5に示す90°移相器50が使用
される。図4に示す90°移相器40はハイパスフィル
タ(以下、単にHPFという)41、ローパスフィルタ
(以下、単にLPFという)42及び複数のリミッタア
ンプ43〜48を備える。HPF41はコンデンサC0
及び抵抗R0からなる微分回路であり、LPF42は抵
抗R0及びコンデンサC0からなる積分回路である。従
って、HPF41及びLPF42のカットオフ周波数
は、1/(2π・C0・R0)ヘルツとなる。
【0004】LPF42はキャリアLoを入力し、キャ
リアLo0 を出力する。HPF41はキャリアLoを入
力し、キャリアLo0 との位相差が90度のキャリアL
o90を出力する。リミッタアンプ43〜48はHPF4
1及びLPF42のキャリアLo90及びLo0 を一定値
まで増幅して等しくし、直交変調器31によって良好な
直交変換を行えるようにする。すなわち、プロセスのば
らつきによって抵抗R0及びコンデンサC0の素子定数
のばらつきが生じると、HPF41及びLPF42のカ
ットオフ周波数が変化し、HPF41のキャリアLo90
及びLPF42のキャリアLo0 の出力レベルに偏差が
生じる。そのため、リミッタアンプ43〜48はキャリ
アLo90及びLo0 の出力レベルを増幅する。
リアLo0 を出力する。HPF41はキャリアLoを入
力し、キャリアLo0 との位相差が90度のキャリアL
o90を出力する。リミッタアンプ43〜48はHPF4
1及びLPF42のキャリアLo90及びLo0 を一定値
まで増幅して等しくし、直交変調器31によって良好な
直交変換を行えるようにする。すなわち、プロセスのば
らつきによって抵抗R0及びコンデンサC0の素子定数
のばらつきが生じると、HPF41及びLPF42のカ
ットオフ周波数が変化し、HPF41のキャリアLo90
及びLPF42のキャリアLo0 の出力レベルに偏差が
生じる。そのため、リミッタアンプ43〜48はキャリ
アLo90及びLo0 の出力レベルを増幅する。
【0005】図5に示す90°移相器50は周波数逓倍
器51と、フリップフロップ(FF)53,54からな
る分周器52とを備える。周波数逓倍器51はキャリア
Loを入力してキャリアLoの周波数を2逓倍した信号
2Loを分周器52に出力する。FF53は信号2Lo
の周波数を2分の1に分周してキャリアLo0 ,Lo
180 を出力する。FF54は信号2Loの周波数を2分
の1に分周してキャリアLo90,Lo270 を出力する。
従って、分周器52によって直交したキャリアが発生さ
れる。
器51と、フリップフロップ(FF)53,54からな
る分周器52とを備える。周波数逓倍器51はキャリア
Loを入力してキャリアLoの周波数を2逓倍した信号
2Loを分周器52に出力する。FF53は信号2Lo
の周波数を2分の1に分周してキャリアLo0 ,Lo
180 を出力する。FF54は信号2Loの周波数を2分
の1に分周してキャリアLo90,Lo270 を出力する。
従って、分周器52によって直交したキャリアが発生さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、90°
移相器40では、リミッタアンプ43〜48を備えてい
るため、その分の消費電力が大きくなる。また、移相器
40の出力レベルや、製造ばらつきの最悪のケースを考
慮してリミッタアンプ43〜48の利得を過剰に設定す
る必要があり、余分な消費電流が必要となる。90°移
相器40の使用周波数帯を広くしてシステムに汎用性を
持たせる場合、余分な消費電流は大きくなる。また、キ
ャリアLo90及びLo0 の振幅の誤差が大きい場合、リ
ミッタアンプ43〜48に十分な利得を持たせることに
よって振幅の補正はできるものの、リミッタアンプ43
〜48の位相歪みの影響によってキャリアLo90及びL
o0の位相の誤差が悪化する問題もある。
移相器40では、リミッタアンプ43〜48を備えてい
るため、その分の消費電力が大きくなる。また、移相器
40の出力レベルや、製造ばらつきの最悪のケースを考
慮してリミッタアンプ43〜48の利得を過剰に設定す
る必要があり、余分な消費電流が必要となる。90°移
相器40の使用周波数帯を広くしてシステムに汎用性を
持たせる場合、余分な消費電流は大きくなる。また、キ
ャリアLo90及びLo0 の振幅の誤差が大きい場合、リ
ミッタアンプ43〜48に十分な利得を持たせることに
よって振幅の補正はできるものの、リミッタアンプ43
〜48の位相歪みの影響によってキャリアLo90及びL
o0の位相の誤差が悪化する問題もある。
【0007】また、90°移相器50では、周波数逓倍
器51がキャリアLoの周波数を2逓倍するため、大き
な電流が必要になり消費電力が大きくなる。キャリアL
oの周波数の高周波化に伴い、より大電流が必要となっ
て消費電力が大きくなる。
器51がキャリアLoの周波数を2逓倍するため、大き
な電流が必要になり消費電力が大きくなる。キャリアL
oの周波数の高周波化に伴い、より大電流が必要となっ
て消費電力が大きくなる。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、変換精度の向上を図り
つつ、低消費電力化を図ることができる直交変調器を提
供することにある。
れたものであって、その目的は、変換精度の向上を図り
つつ、低消費電力化を図ることができる直交変調器を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。第1の変調用ミキサ1は第1の入力信号Iを
キャリアLoに基づいて変調し、相補の第1の変調信号
RF1,RF1バーを出力する。第2の変調用ミキサ2
は第2の入力信号QをキャリアLoに基づいて変調し、
相補の第2の変調信号RF2,RF2バーを出力する。
図である。第1の変調用ミキサ1は第1の入力信号Iを
キャリアLoに基づいて変調し、相補の第1の変調信号
RF1,RF1バーを出力する。第2の変調用ミキサ2
は第2の入力信号QをキャリアLoに基づいて変調し、
相補の第2の変調信号RF2,RF2バーを出力する。
【0010】多極90°RC移相器3は、抵抗R1及び
コンデンサC1の定数で決まるカットオフ周波数をもつ
90°RC移相器4と、抵抗R2及びコンデンサC2の
定数で決まるカットオフ周波数を持つ90°RC移相器
5とを備える。90°RC移相器4は、第1の変調用ミ
キサ1の第1の変調信号RF1,RF1バーの位相を9
0度シフトさせ、90°RC移相器5は第2の変調用ミ
キサ2の第2の変調信号RF2,RF2バーの位相を、
90度シフトさせる。
コンデンサC1の定数で決まるカットオフ周波数をもつ
90°RC移相器4と、抵抗R2及びコンデンサC2の
定数で決まるカットオフ周波数を持つ90°RC移相器
5とを備える。90°RC移相器4は、第1の変調用ミ
キサ1の第1の変調信号RF1,RF1バーの位相を9
0度シフトさせ、90°RC移相器5は第2の変調用ミ
キサ2の第2の変調信号RF2,RF2バーの位相を、
90度シフトさせる。
【0011】加算器6a,6bは90°RC移相器4の
出力と、90°RC移相器5の出力とを加算する。
出力と、90°RC移相器5の出力とを加算する。
【0012】
【作用】従って、多極90°RC移相器3は差動信号を
必要とするが、第1及び第2の変調用ミキサ1,2は相
補の第1の変換信号及び相補の第2の変換信号を出力す
るため、多極90°RC移相器3を動作させるための消
費電力の増加はない。また、90°RC移相器4,5は
受動素子である抵抗及びコンデンサによって構成されて
いるので、それ自体の電力消費は小さい。また、製造ば
らつきによって90°RC移相器4,5のカットオフ周
波数がずれたとしても、多極90°RC移相器3である
ので、90°RC移相器4,5の出力信号の位相及び振
幅の誤差は小さい。
必要とするが、第1及び第2の変調用ミキサ1,2は相
補の第1の変換信号及び相補の第2の変換信号を出力す
るため、多極90°RC移相器3を動作させるための消
費電力の増加はない。また、90°RC移相器4,5は
受動素子である抵抗及びコンデンサによって構成されて
いるので、それ自体の電力消費は小さい。また、製造ば
らつきによって90°RC移相器4,5のカットオフ周
波数がずれたとしても、多極90°RC移相器3である
ので、90°RC移相器4,5の出力信号の位相及び振
幅の誤差は小さい。
【0013】
【実施例】以下、本発明をデジタル移動体通信機に設け
られる直交変調器に具体化した一実施例を図2に従って
説明する。
られる直交変調器に具体化した一実施例を図2に従って
説明する。
【0014】直交変調器20は、第1及び第2の変調用
ミキサ21,22、多極90°RC移相器23、及び加
算器26を備えている。第1の変調用ミキサ21は第1
の入力信号としてのデジタル入力信号I,Iバーをキャ
リアLoに基づいて変調し、相補の第1の変調信号RF
1,RF1バーを出力する。第2の変調用ミキサ22は
第2の入力信号としてのデジタル入力信号Q,Qバーを
キャリアLoに基づいて変調し、相補の第2の変調信号
RF2,RF2バーを出力する。
ミキサ21,22、多極90°RC移相器23、及び加
算器26を備えている。第1の変調用ミキサ21は第1
の入力信号としてのデジタル入力信号I,Iバーをキャ
リアLoに基づいて変調し、相補の第1の変調信号RF
1,RF1バーを出力する。第2の変調用ミキサ22は
第2の入力信号としてのデジタル入力信号Q,Qバーを
キャリアLoに基づいて変調し、相補の第2の変調信号
RF2,RF2バーを出力する。
【0015】第2の変調用ミキサ21は、NPNトラン
ジスタT1〜T12、抵抗R11〜R19、及びコンデ
ンサC11を備えている。NPNトランジスタT1,T
2のコレクタはそれぞれ抵抗R11,R12を介して電
源Vccに接続されている。NPNトランジスタT1,T
2のエミッタは結合されるとともに、直列に接続された
NPNトランジスタT3,T4及び抵抗R15を介して
グランドGNDに接続されている。NPNトランジスタ
T1のベースにはキャリアLoが入力されるとともに、
抵抗R13を介して直流バイアス電圧VB が印加されて
いる。NPNトランジスタT2のベースはコンデンサC
11を介してグランドGNDに接続されるとともに、抵
抗R14を介して前記バイアス電圧VB が印加されてい
る。
ジスタT1〜T12、抵抗R11〜R19、及びコンデ
ンサC11を備えている。NPNトランジスタT1,T
2のコレクタはそれぞれ抵抗R11,R12を介して電
源Vccに接続されている。NPNトランジスタT1,T
2のエミッタは結合されるとともに、直列に接続された
NPNトランジスタT3,T4及び抵抗R15を介して
グランドGNDに接続されている。NPNトランジスタ
T1のベースにはキャリアLoが入力されるとともに、
抵抗R13を介して直流バイアス電圧VB が印加されて
いる。NPNトランジスタT2のベースはコンデンサC
11を介してグランドGNDに接続されるとともに、抵
抗R14を介して前記バイアス電圧VB が印加されてい
る。
【0016】NPNトランジスタT3のベースにはデジ
タル入力信号Iが入力され、NPNトランジスタT4の
ベースには基準信号VCSが入力されている。NPNトラ
ンジスタT5,T6のコレクタはそれぞれNPNトラン
ジスタT1,T2のコレクタに接続されている。NPN
トランジスタT5,T6のエミッタは結合されるととも
に、直列に接続されたNPNトランジスタT7,T8及
び抵抗R16を介してグランドGNDに接続されてい
る。NPNトランジスタT5のベースはNPNトランジ
スタT2のベースに接続され、NPNトランジスタT6
のベースはNPNトランジスタT1のベースに接続され
ている。
タル入力信号Iが入力され、NPNトランジスタT4の
ベースには基準信号VCSが入力されている。NPNトラ
ンジスタT5,T6のコレクタはそれぞれNPNトラン
ジスタT1,T2のコレクタに接続されている。NPN
トランジスタT5,T6のエミッタは結合されるととも
に、直列に接続されたNPNトランジスタT7,T8及
び抵抗R16を介してグランドGNDに接続されてい
る。NPNトランジスタT5のベースはNPNトランジ
スタT2のベースに接続され、NPNトランジスタT6
のベースはNPNトランジスタT1のベースに接続され
ている。
【0017】NPNトランジスタT7のベースにはデジ
タル信号Iバーが入力され、NPNトランジスタT8の
ベースには前記基準信号VCSが入力されている。NPN
トランジスタT3,T7の両エミッタ間には抵抗R17
が接続されている。
タル信号Iバーが入力され、NPNトランジスタT8の
ベースには前記基準信号VCSが入力されている。NPN
トランジスタT3,T7の両エミッタ間には抵抗R17
が接続されている。
【0018】NPNトランジスタT9のコレクタは電源
Vccに接続され、同トランジスタT9のベースはNPN
トランジスタT2,T6のコレクタに接続されている。
トランジスタT9のエミッタはNPNトランジスタT1
0のコレクタに接続されている。NPNトランジスタT
10のエミッタは抵抗R18を介してグランドGNDに
接続され、同トランジスタT10のベースには前記基準
信号VCSが入力されている。NPNトランジスタT11
のコレクタは電源Vccに接続され、同トランジスタT1
1のベースはNPNトランジスタT1,T5のコレクタ
に接続され、さらに、エミッタはNPNトランジスタT
12のコレクタに接続されている。NPNトランジスタ
T12のエミッタは抵抗R19を介してグランドGND
に接続され、同トランジスタT12のベースには前記基
準信号VCSが入力されている。従って、NPNトランジ
スタT9のエミッタから変調信号RF1が出力され、N
PNトランジスタT11のエミッタから変調信号RF1
バーが出力される。
Vccに接続され、同トランジスタT9のベースはNPN
トランジスタT2,T6のコレクタに接続されている。
トランジスタT9のエミッタはNPNトランジスタT1
0のコレクタに接続されている。NPNトランジスタT
10のエミッタは抵抗R18を介してグランドGNDに
接続され、同トランジスタT10のベースには前記基準
信号VCSが入力されている。NPNトランジスタT11
のコレクタは電源Vccに接続され、同トランジスタT1
1のベースはNPNトランジスタT1,T5のコレクタ
に接続され、さらに、エミッタはNPNトランジスタT
12のコレクタに接続されている。NPNトランジスタ
T12のエミッタは抵抗R19を介してグランドGND
に接続され、同トランジスタT12のベースには前記基
準信号VCSが入力されている。従って、NPNトランジ
スタT9のエミッタから変調信号RF1が出力され、N
PNトランジスタT11のエミッタから変調信号RF1
バーが出力される。
【0019】変調用ミキサ22は変調用ミキサ21と同
様の構成であり、ミキサ22におけるNPNトランジス
タT3のベースにはデジタル入力信号Qが入力され、N
PNトランジスタT7のベースにはデジタル入力信号Q
バーが入力されている。そして、変調用ミキサ22にお
けるNPNトランジスタT9のエミッタから変調信号R
F2が出力され、NPNトランジスタT11のエミッタ
から変調信号RF2バーが出力される。
様の構成であり、ミキサ22におけるNPNトランジス
タT3のベースにはデジタル入力信号Qが入力され、N
PNトランジスタT7のベースにはデジタル入力信号Q
バーが入力されている。そして、変調用ミキサ22にお
けるNPNトランジスタT9のエミッタから変調信号R
F2が出力され、NPNトランジスタT11のエミッタ
から変調信号RF2バーが出力される。
【0020】多極90°RC移相器23は第1及び第2
の90°RC移相器24,25を備える。90°RC移
相器24は、抵抗R1及びコンデンサC1よりなる積分
回路と、コンデンサC1及び抵抗R1よりなる微分回路
とを備え、同移相器24は抵抗R1及びコンデンサC1
の定数で決まるカットオフ周波数fP1(極)を持つ。移
相器24のカットオフ周波数fP1は、1/(2π・C1
・R1)ヘルツとなる。
の90°RC移相器24,25を備える。90°RC移
相器24は、抵抗R1及びコンデンサC1よりなる積分
回路と、コンデンサC1及び抵抗R1よりなる微分回路
とを備え、同移相器24は抵抗R1及びコンデンサC1
の定数で決まるカットオフ周波数fP1(極)を持つ。移
相器24のカットオフ周波数fP1は、1/(2π・C1
・R1)ヘルツとなる。
【0021】90°RC移相器25は、抵抗R2及びコ
ンデンサC2よりなる積分回路と、コンデンサC2及び
抵抗R2よりなる微分回路とを備え、同移相器25は抵
抗R2及びコンデンサC2の定数で決まるカットオフ周
波数fP2(極)を持つ。移相器25のカットオフ周波数
fP2は、1/(2π・C2・R2)ヘルツとなる。
ンデンサC2よりなる積分回路と、コンデンサC2及び
抵抗R2よりなる微分回路とを備え、同移相器25は抵
抗R2及びコンデンサC2の定数で決まるカットオフ周
波数fP2(極)を持つ。移相器25のカットオフ周波数
fP2は、1/(2π・C2・R2)ヘルツとなる。
【0022】多極90°RC移相器23の中心周波数を
f0とすると、カットオフ周波数f P1,fP2は、f0=
(fP1・fP2)1/2 となるように選ぶ。このとき、カッ
トオフ周波数fP1,fP2は出力の位相差が90°となる
ように選ぶ。
f0とすると、カットオフ周波数f P1,fP2は、f0=
(fP1・fP2)1/2 となるように選ぶ。このとき、カッ
トオフ周波数fP1,fP2は出力の位相差が90°となる
ように選ぶ。
【0023】第1の90°RC移相器24は、第1の変
調用ミキサ21の変調信号RF1,RF1バーを入力
し、それら変調信号RF1,RF1バーの位相を90度
シフトさせた出力信号V11,V12を出力する。第2の9
0°RC移相器25は、第2の変調用ミキサ22の変調
信号RF2,RF2バーを入力し、それら変調信号RF
2,RF2バーの位相を90度シフトさせた出力信号V
21,V22を出力する。なお、デジタル移動体通信におい
ては、キャリアLoの使用周波数帯域は狭いため、本実
施例のように多極90°RC移相器23を2極移相器と
すれば十分である。
調用ミキサ21の変調信号RF1,RF1バーを入力
し、それら変調信号RF1,RF1バーの位相を90度
シフトさせた出力信号V11,V12を出力する。第2の9
0°RC移相器25は、第2の変調用ミキサ22の変調
信号RF2,RF2バーを入力し、それら変調信号RF
2,RF2バーの位相を90度シフトさせた出力信号V
21,V22を出力する。なお、デジタル移動体通信におい
ては、キャリアLoの使用周波数帯域は狭いため、本実
施例のように多極90°RC移相器23を2極移相器と
すれば十分である。
【0024】加算器26は90°RC移相器4の出力信
号V11,V12と、90°RC移相器5の出力信号V21,
V22とを加算し、合成信号Vo,Voバーを出力する。
すなわち、加算器26は、NPNトランジスタT13〜
T18、及び抵抗R20〜R23を備えている。NPN
トランジスタT13,T14のコレクタはそれぞれ抵抗
R20,R21を介して電源Vccに接続されている。N
PNトランジスタT13,T14のエミッタは結合され
るとともに、NPNトランジスタT15及び抵抗R22
を介してグランドGNDに接続されている。NPNトラ
ンジスタT13のベースには前記出力信号V11が入力さ
れ、NPNトランジスタT14のベースには前記出力信
号V12が入力されている。NPNトランジスタT15の
ベースには基準信号VCSが入力されている。
号V11,V12と、90°RC移相器5の出力信号V21,
V22とを加算し、合成信号Vo,Voバーを出力する。
すなわち、加算器26は、NPNトランジスタT13〜
T18、及び抵抗R20〜R23を備えている。NPN
トランジスタT13,T14のコレクタはそれぞれ抵抗
R20,R21を介して電源Vccに接続されている。N
PNトランジスタT13,T14のエミッタは結合され
るとともに、NPNトランジスタT15及び抵抗R22
を介してグランドGNDに接続されている。NPNトラ
ンジスタT13のベースには前記出力信号V11が入力さ
れ、NPNトランジスタT14のベースには前記出力信
号V12が入力されている。NPNトランジスタT15の
ベースには基準信号VCSが入力されている。
【0025】NPNトランジスタT16,T17のコレ
クタはそれぞれNPNトランジスタT14,T13のコ
レクタに接続されている。NPNトランジスタT16,
T17のエミッタは結合されるとともに、NPNトラン
ジスタT18及び抵抗R23を介してグランドGNDに
接続されている。NPNトランジスタT16のベースに
は前記出力信号V22が入力され、NPNトランジスタT
17のベースには前記出力信号V21が入力されている。
NPNトランジスタT18のベースには基準信号VCSが
入力されている。
クタはそれぞれNPNトランジスタT14,T13のコ
レクタに接続されている。NPNトランジスタT16,
T17のエミッタは結合されるとともに、NPNトラン
ジスタT18及び抵抗R23を介してグランドGNDに
接続されている。NPNトランジスタT16のベースに
は前記出力信号V22が入力され、NPNトランジスタT
17のベースには前記出力信号V21が入力されている。
NPNトランジスタT18のベースには基準信号VCSが
入力されている。
【0026】従って、出力信号V11,V21の電圧に基づ
く電流が共に抵抗R20を流れ、NPNトランジスタT
13,T17のコレクタから合成信号Voが出力され
る。また、出力信号V12,V22の電圧に基づく電流が共
に抵抗R21を流れ、NPNトランジスタT14,T1
6のコレクタから合成信号Voバーが出力される。
く電流が共に抵抗R20を流れ、NPNトランジスタT
13,T17のコレクタから合成信号Voが出力され
る。また、出力信号V12,V22の電圧に基づく電流が共
に抵抗R21を流れ、NPNトランジスタT14,T1
6のコレクタから合成信号Voバーが出力される。
【0027】さて、本実施例の直交変調器20では、変
調用ミキサ21によってキャリアLoに基づいてデジタ
ル入力信号Iを変調し、相補の第1の変換信号RF1,
RF1バーを出力させ、変調用ミキサ22によってキャ
リアLoに基づいてデジタル入力信号Qを変調し、相補
の第2の変換信号RF2,RF2バーを出力させる。そ
して、変換信号RF1,RF1バー及び変換信号RF
2,RF2バーを多極90°RC移相器23に差動信号
として入力し、多極90°RC移相器23の出力信号V
11,V21、及び出力信号V12,V22を加算器26にて加
算した。従って、多極90°RC移相器23に入力する
ための差動信号を生成するための回路を省略することが
でき、消費電力の増加を抑制することができる。また、
90°RC移相器24,25は受動素子である抵抗及び
コンデンサによって構成されているので、それ自体の電
力消費を小さくすることができる。なお、90°RC移
相器24,25の電力消費は、理論的にはない。
調用ミキサ21によってキャリアLoに基づいてデジタ
ル入力信号Iを変調し、相補の第1の変換信号RF1,
RF1バーを出力させ、変調用ミキサ22によってキャ
リアLoに基づいてデジタル入力信号Qを変調し、相補
の第2の変換信号RF2,RF2バーを出力させる。そ
して、変換信号RF1,RF1バー及び変換信号RF
2,RF2バーを多極90°RC移相器23に差動信号
として入力し、多極90°RC移相器23の出力信号V
11,V21、及び出力信号V12,V22を加算器26にて加
算した。従って、多極90°RC移相器23に入力する
ための差動信号を生成するための回路を省略することが
でき、消費電力の増加を抑制することができる。また、
90°RC移相器24,25は受動素子である抵抗及び
コンデンサによって構成されているので、それ自体の電
力消費を小さくすることができる。なお、90°RC移
相器24,25の電力消費は、理論的にはない。
【0028】また、本実施例では多極90°RC移相器
23を用いているので、製造ばらつきによって90°R
C移相器24,25のカットオフ周波数がずれたとして
も、90°RC移相器24,25の出力信号V11,V12
及び出力信号V21,V22の位相及び振幅の誤差は小さく
なり、変換精度の向上を図ることができる。
23を用いているので、製造ばらつきによって90°R
C移相器24,25のカットオフ周波数がずれたとして
も、90°RC移相器24,25の出力信号V11,V12
及び出力信号V21,V22の位相及び振幅の誤差は小さく
なり、変換精度の向上を図ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、変
換精度の向上を図りつつ、低消費電力化を図ることがで
きる。
換精度の向上を図りつつ、低消費電力化を図ることがで
きる。
【図1】本発明の原理説明図
【図2】一実施例の直交変調器を示す回路図
【図3】従来の直交変調器を示すブロック図
【図4】従来の90°移相器を示す回路図
【図5】従来の90°移相器を示す回路図
1 第1の変調用ミキサ 2 第2の変調用ミキサ 3 多極90°RC移相器 4,5 90°RC移相器 6a,6b 加算器 C1,C2 コンデンサ I 第1の入力信号としてのデジタル入力信号 Lo キャリア Q 第2の入力信号としてのデジタル入力信号 R1,R2 抵抗 RF1,RF1バー 第1の変調信号 RF2,RF2バー 第2の変調信号
Claims (1)
- 【請求項1】 第1の入力信号をキャリアに基づいて変
調し、相補の第1の変調信号を出力するための第1の変
調用ミキサと、 第2の入力信号を前記キャリアに基づいて相補の第2の
変調信号に変調するための第2の変調用ミキサと、 異なるカットオフ周波数を持つ複数の90°RC移相器
を備え、前記第1の変調用ミキサの第1の変調信号及び
第2の変調用ミキサの第2の変調信号の位相を、90度
シフトさせるための多極90°RC移相器と、 前記多極90°RC移相器の出力を加算するための加算
器とを備える直交変調器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7059437A JPH08256187A (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 直交変調器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7059437A JPH08256187A (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 直交変調器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08256187A true JPH08256187A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=13113263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7059437A Pending JPH08256187A (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 直交変調器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08256187A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0849873A1 (en) * | 1996-12-18 | 1998-06-24 | Plessey Semiconductors Limited | Image-reject mixer arrangements |
EP0899875A2 (de) * | 1997-08-26 | 1999-03-03 | TEMIC Semiconductor GmbH | Integrierte Phasenschieberanordnung |
WO2002031962A3 (en) * | 2000-10-10 | 2003-09-25 | Qualcomm Inc | Quadrature frequency converter |
-
1995
- 1995-03-17 JP JP7059437A patent/JPH08256187A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0849873A1 (en) * | 1996-12-18 | 1998-06-24 | Plessey Semiconductors Limited | Image-reject mixer arrangements |
EP0899875A2 (de) * | 1997-08-26 | 1999-03-03 | TEMIC Semiconductor GmbH | Integrierte Phasenschieberanordnung |
EP0899875A3 (de) * | 1997-08-26 | 2001-04-11 | ATMEL Germany GmbH | Integrierte Phasenschieberanordnung |
WO2002031962A3 (en) * | 2000-10-10 | 2003-09-25 | Qualcomm Inc | Quadrature frequency converter |
KR100863916B1 (ko) * | 2000-10-10 | 2008-10-16 | 퀄컴 인코포레이티드 | 변조기와 주파수 컨버터용의 정현파를 발생시키는 방법 및회로 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7792215B2 (en) | Direct-conversion receiver and sub-harmonic frequency mixer thereof | |
US7039383B2 (en) | Quadrature mixer circuit including three-input local mixers | |
SE9102317A0 (sv) | Blandare för direktomvandlande mottagare | |
EP1289125A2 (en) | Double balance mixer circuit and orthogonal demodulation circuit using the same | |
US4599743A (en) | Baseband demodulator for FM and/or AM signals | |
US6114921A (en) | Double-balanced modulator and quadri-phase shift keying device | |
US4677690A (en) | Baseband demodulator for FM and/or AM signals | |
KR20020040903A (ko) | π/2 이상기 | |
JPH08256187A (ja) | 直交変調器 | |
US6927629B2 (en) | Differential amplifier having improved balanced and linearity | |
US7161437B2 (en) | Voltage-controlled oscillator and quadrature modulator | |
US7142614B2 (en) | Signal generating circuit for generating a reference phase signal and a quadrature signal | |
US5086241A (en) | Costas loop carrier wave reproducing circuit | |
US4339726A (en) | Demodulator of angle modulated signal operable by low power voltage | |
US7519335B2 (en) | Digital modulation signal mixer | |
JPS6221091Y2 (ja) | ||
JP2003283253A (ja) | Iq変復調回路 | |
JPH04354407A (ja) | 周波数ディスクリミネータ | |
JP4223347B2 (ja) | 周波数変換器並びに受信機及び送信機 | |
JP3497069B2 (ja) | 変復調回路 | |
JPS6149846B2 (ja) | ||
US4602217A (en) | FM demodulator capable of shifting demodulation-band center frequency | |
JP4642299B2 (ja) | 位相シフト構成 | |
SU898586A1 (ru) | Балансный модул тор | |
JPH11261373A (ja) | 移相器、電圧制御型発振回路、復調回路及び信号処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031111 |