JPH08254551A - 光変流器 - Google Patents

光変流器

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JPH08254551A
JPH08254551A JP7056955A JP5695595A JPH08254551A JP H08254551 A JPH08254551 A JP H08254551A JP 7056955 A JP7056955 A JP 7056955A JP 5695595 A JP5695595 A JP 5695595A JP H08254551 A JPH08254551 A JP H08254551A
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current transformer
light
optical current
signal
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Application number
JP7056955A
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English (en)
Inventor
Sakae Ikuta
栄 生田
Toru Tamagawa
徹 玉川
Kiyohisa Terai
清寿 寺井
Masao Takahashi
正雄 高橋
Keiko Niwa
景子 丹羽
Hiroshi Miura
宏 三浦
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 仮に光源が故障した場合においても、この故
障の自動判別機能、自動復旧機能を備え、連続測定が可
能な、信頼性の高い光変流器を提供する。 【構成】 光源駆動回路13は、光源aと光源bのいず
れか一方に対して切換回路15によって接続される。2
つの光源a,bの各出力には、光カプラ2の入力が接続
され、光カプラ2の出力は、一方が送信用ファイバ3
に、他方が監視用ファイバ8にそれぞれ接続される。監
視用ファイバ8には、監視用フォトダイオード9を介し
て、切換制御回路14が接続される。切換制御回路14
は、監視用フォトダイオード9の出力信号が予め設定し
た設定値以下に低下した場合に、警報信号を発するとと
もに、制御信号を切換回路15に供給するように設定さ
れる。切換回路15は切換制御回路14からの制御信号
によって光源駆動回路13の接続先を切り換えるように
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光を用いた電流測定装
置すなわち光変流器の信頼性向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光変流器は、被測定電流によって形成さ
れる磁界中にセンサを配置して、このセンサに直線偏光
を通過させて、被測定電流が作る磁界によるファラデー
効果の施光角を測定し、ファラデー施光角と比例関係に
ある電流を求める測定器である。この場合、センサとし
ては、例えば、光ファイバを使用し、この光ファイバを
被測定電流が流れる導体を取り囲んで周回するように配
置してなるファイバ型のセンサがある。
【0003】[1]従来の光変流器の構成例…図6 図6は、このようなファイバ型のセンサを使用した従来
の光変流器の構成の一例を示す図である。この図6にお
いて、1は光源であり、半導体レーザあるいは発光ダイ
オードから構成されている。この光源1からの出射光
は、一般的に、図示していないレンズによって送信用フ
ァイバ3に結合されている。この送信用ファイバ3から
の出射光は、結合分解光学系4を介してファイバ型のセ
ンサ5に入射するようになっている。ここで、結合分解
光学系4は、送信用ファイバ3からの光をセンサ5に結
合するとともに、このセンサ5からの光を分解して2つ
の受信用ファイバ6に結合するように構成されている。
【0004】そして、2つの受信用ファイバ6からの2
つの出射光は、個別のフォトダイオード7にそれぞれ入
射するようになっている。このフォトダイオード7は、
入射した光の強度を電気信号に変換する光電変換素子で
ある。また、各フォトダイオード7は、個別の増幅器1
0と個別のAD変換器11を介して、共通の信号処理回
路12に接続されている。ここで、増幅器10は、この
2つのフォトダイオード7からの2つの電気信号の平均
レベルを同じにするように設定されている。また、AD
変換器11は、アナログ信号をデジタル信号に変換する
手段であり、信号処理回路12は、受信した電気信号か
ら電流値を計算するように構成されている。なお、図6
において、13は、光源1と接続されて光源1を駆動す
る光源駆動回路、16は被測定電流が流れる導体であ
る。前述したファイバ型のセンサ5はこの導体16の周
囲に配置されている。
【0005】 [2]従来の光変流器の結合分解光学系の構成例 図7は、図6に示すような光変流器の結合分解光学系4
の具体的な構成の一例を示す図である。この図7におい
て、41は、送信用ファイバ3からの出射光を平行ビー
ムにするコリメーティングレンズ、42は、コリメーテ
ィングレンズ41からの光を直線偏光にする偏光子、4
3は、ビームスプリッタである。また、44は、ファイ
バ型のセンサ5に光を結合するセンサ用結合レンズ、4
6は、2つの受信用ファイバ6に光を結合する受信光結
合レンズである。さらに、45と47は、その偏光方位
が互いに直交するようにして配置されたX成分検光子と
Y成分検光子である。なお、偏光子42は、その偏光方
位がこれらのX成分検光子45およびY成分検光子47
の偏光方位と45度の角度をなすようにして配置されて
いる。
【0006】[3]従来の光変流器の信号の流れ 以上のような構成を有する図6の光変流器において、導
体16に流れる電流を測定する際の信号の流れは、次の
ようになる。すなわち、まず、光源駆動回路13によっ
て駆動された光源1からの出射光は、送信用ファイバ3
と結合分解光学系4を介してファイバ型のセンサ5に入
射し、このセンサ5内を往復する間に導体16を流れる
被測定電流によりファラデー施光を受ける。そして、セ
ンサ5からの出射光は、再び結合分解光学系4に戻さ
れ、ここで2つの偏光成分に分解された後、2つの受信
用ファイバ6にそれぞれ結合される。そして、この2つ
の受信用ファイバ6からの2つの出射光は、個別のフォ
トダイオード7でそれぞれ電気信号に変換される。この
2つの電気信号は、個別の増幅器10によってレベル調
整され、AD変換器11によってデジタル信号に変換さ
れた後、信号処理回路12で処理される。
【0007】[4]従来の光変流器の動作原理 以上のような構成を有する図6の光変流器において図7
の結合分解光学系4を使用した場合の動作原理は、以下
に述べる通りである。まず、図7において、偏光子42
から出射する光波の振幅をEo 、センサ5を往復する間
に光が受けるファラデー施光角をfとした場合に、X成
分検光子45とY成分検光子47からそれぞれ出射し、
受信用ファイバ6を通過してフォトダイオード7に入射
する各光波の振幅Ex 、Hy は、それぞれ次の式(1)
によって定義される。
【数1】 ただし、この式(1)において、Tx ,Ty は、ビーム
スプリッタ43や受信用ファイバ6の振幅透過率であ
る。
【0008】また、X成分側とY成分側の各フォトダイ
オード7の出力電圧Vx ,Vy は、それぞれ次の式
(2)によって定義される。
【数2】
【0009】したがって、X成分側とY成分側の各増幅
器10によって次の式(3)の関係が得られるような増
幅率Gx ,Gy で増幅し、AD変換した後に、後続の式
(4)の計算を実行することによって、ファラデー旋光
角fを求めることができる。
【数3】
【数4】 すなわち、信号処理回路12でこの式(4)の計算を行
うことにより、一次電流に比例する出力が得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上説明し
たような従来の光変流器では、式(2)〜(4)から明
らかなように、偏光子42から出射する光波の振幅Eo
の2乗Eo 2 が出力に影響しないこと、したがって、光
源1の出力変動が測定結果に影響しないことが分かる。
しかしそれは、あくまでも、Eo 2 が0でない値を持つ
場合に限られる。すなわち、光源1が停止してしまった
場合には、Eo 2 が0となるため、式(4)の計算を行
うことが不可能となる。
【0011】言い換えれば、すなわち、図6に示すよう
な従来の光変流器では、光源が故障するなどして発光が
停止してしまった場合には、信号処理回路12への2つ
の入力信号Gx x 、Gy y が0となり、変流器とし
て測定不能の状態となる。その上、従来の光変流器に
は、このような測定不能の状態を通知する機能はない。
そのため、光源1が故障した場合でも、被測定電流値と
は全く関係ない出力を出すのみとなり、使用者が異常に
気付くまで何等修正処理がなされないことになる。この
ように、従来の光変流器は、光源1の故障に関してこの
ような問題点を有しており、この点で測定器としての信
頼性に限界がある。
【0012】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
仮に光源が故障した場合においても、この故障の自動判
別機能、自動復旧機能を備え、連続測定が可能な、信頼
性の高い光変流器を提供することである。
【0013】より具体的に、本発明の第1の目的は、一
つの光源が故障した場合にこの故障を確実に検出し、駆
動する光源を別の光源に切り換えることにより、確実に
連続測定可能とすることである。本発明の第2の目的
は、光源が故障した場合にこの故障を確実に検出して、
警報信号を発することにより、使用者に対して光源の故
障を確実に通知することである。本発明の第3の目的
は、できる限り簡略な構成で光源の故障を確実に検出す
ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、被測定電流に
よって形成される磁界中に配置されたセンサと、このセ
ンサに送る測定用の光を発生する光源と、センサからの
光を受信して処理する信号処理手段と、前記光源からの
光を前記センサに結合しかつこのセンサからの光を分解
して前記信号処理手段に結合する結合分解手段と、前記
光源に接続されてこの光源を駆動する光源駆動回路とを
備えた光変流器において、次のような構成を有すること
を特徴としている。
【0015】請求項1記載の光変流器において、光源は
複数設けられ、この光源に光カプラが接続される。ま
た、複数の光源のうち、光源駆動回路と接続された光源
の出力を監視する監視手段と、光源駆動回路と複数の光
源との間の接続を選択的に切り換える切換手段とが設け
られる。そして、切換手段は、監視手段で得られた出力
が予め設定した設定値以下に低下した場合に、光源駆動
回路と複数の光源との間の接続を切り換えるように構成
される。
【0016】請求項2記載の光変流器は、請求項1の構
成に加えて、さらに次のような構成を有する。すなわ
ち、請求項2記載の光変流器において、切換手段は、監
視手段で得られた光源の出力が予め設定した設定値以下
に低下した場合に、警報信号を発するように構成され
る。
【0017】請求項3記載の光変流器は、請求項1の構
成に加えて、さらに次のような構成を有する。すなわ
ち、請求項3記載の光変流器において、監視手段は、光
カプラの出力を光電変換する光電変換素子を有する。請
求項4記載の光変流器は、請求項1の構成に加えて、さ
らに次のような構成を有する。すなわち、請求項4記載
の光変流器においては、まず、結合分解手段と信号処理
手段との間に、結合分解手段で分解された出力を光電変
換して信号処理手段に送る光電変換素子が設けられる。
そして、監視手段は、光電変換素子の出力信号を利用す
るように構成される。
【0018】請求項5〜請求項7に記載の光変流器は、
請求項4の構成に加えて、さらに次のような構成を有す
る。請求項5記載の光変流器においては、まず、光電変
換素子と信号処理手段との間に、光電変換素子からの出
力信号を増幅して信号処理手段に送る増幅器が設けられ
る。そして、監視手段は、増幅器の出力信号を利用する
ように構成される。また、請求項6記載の光変流器にお
いては、まず、光電変換素子と信号処理手段との間に、
光電変換素子からの出力信号をAD変換して信号処理手
段に送るAD変換器が設けられる。そして、監視手段
は、AD変換器の出力信号を利用するように構成され
る。さらに、請求項7記載の光変流器においては、ま
ず、光電変換素子の出力信号のうち、交流信号を除去し
て直流信号のみを抽出する交流カットフィルタが設けら
れる。そして、監視手段は、交流カットフィルタの出力
信号を利用するように構成される。
【0019】図1は本発明の光変流器の構成をより具体
的に説明するブロック図であり、2つの光源a,b(1
a,1b)を設けた場合の基本的な構成例を示してい
る。なお、この図1において、センサ光学系・信号処理
回路Aは、図6に示すような従来の光変流器における結
合分解光学系4から信号処理回路12までと、導体16
とを合わせた構成に相当するものである。
【0020】まず、この図1において、光源駆動回路1
3は、光源aと光源bのいずれか一方に対して切換回路
15によって接続されている。この2つの光源a,bの
各出力には、光カプラ2の入力が接続され、光カプラ2
の出力は、一方が送信用ファイバ3に、他方が監視用フ
ァイバ8にそれぞれ接続されている。監視用ファイバ8
の先端は、監視手段である監視用フォトダイオード9に
接続されており、この監視用フォトダイオード9には、
切換回路15を制御する切換制御回路14が接続されて
いる。この切換制御回路14は、監視用フォトダイオー
ド9の出力信号が予め設定した設定値以下に低下した場
合(典型的には、出力信号が0になった場合)に、警報
信号を発するとともに、制御信号を切換回路15に供給
するように設定されている。そして、切換回路15はこ
のような切換制御回路14からの制御信号によって光源
駆動回路13の接続先を切り換えるように構成されてい
る。この場合、切換回路15と切換制御回路14は、本
発明の切換手段に相当する。また、図2は、図1におけ
るこのような切換時の各部の出力の動作を分かりやすく
示すためのタイミングチャートである。
【0021】なお、ここでは念のため、以下のことを述
べておく。すなわち、光カプラ2は光がどの入力から入
射しても必ず2つの出力に分配される機能を有する光学
素子であり、現在公知の光学技術により製作できる。ま
た、監視用フォトダイオード9の入射光強度が予め設定
した設定値より低下した場合に、警報信号を発し、切換
回路を動作させるという機能を有する切換制御回路14
については、現在公知の電子回路技術によって実現でき
る。
【0022】
【作用】以上のような構成を有する本発明の光変流器の
作用は、次の通りである。すなわち、図1において、光
源駆動回路13を光源aに接続し、この光源aが正常に
発光している間は、監視用フォトダイオード9には、光
カプラ2と監視用ファイバ8を通して光が入射してお
り、その出力信号に変化はない。したがって、この場合
に切換回路15は何等動作せず、光変流器として支障な
く被測定電流を測定することができる。
【0023】そして、このような測定時において、光源
aの発光出力がその寿命などによって低下あるいは停止
した場合には、監視用フォトダイオード9の入射光強度
が低下する。この場合に、切換制御回路14は、制御信
号によって切換回路15を動作させて、光源駆動回路1
3の接続を光源aから光源bに切り換える。同時に、切
換制御回路14は、警報信号を発して使用者に光源の故
障発生を知らせる。その結果、送信用ファイバ3への光
の供給を継続できるため、光変流器としての測定を継続
することができる。
【0024】ここまでの説明ですでに明らかなように、
請求項1記載の発明によれば、複数の光源のうち、動作
中の光源を常に監視し、その発光出力が低下した場合に
光源を切り換えることにより、故障の自動判別機能、自
動復旧機能を確保し、連続測定が可能となっている。ま
た、請求項2記載の発明によれば、光源の切換と同時に
警報信号を発することにより、使用者に対して光源の故
障が確実に通知される。
【0025】ところで、図1は、請求項3記載の発明に
したがって監視用フォトダイオード9を設けたものであ
るが、請求項4〜7記載の発明にしたがって、センサ光
学系・信号処理回路Aの各部で得られる出力信号を利用
して監視を行うように構成した場合には、図1の監視用
フォトダイオード9が不要となり、その分だけ構成を簡
略化できる。
【0026】
【実施例】以下には、本発明による光変流器の複数の実
施例について、図3〜図5を参照して具体的に説明す
る。
【0027】[1]第1実施例…図3 図3は、本発明による光変流器の第1実施例の構成を示
す図である。この図3に示すように、本実施例は、図1
と同様に、2つの光源a,b(1a,1b)を設け、図
1、図2で説明した構成および作用をそのままに実施し
た例である。より具体的には、図3において、2つの光
源a,bは、半導体レーザや発光ダイオードなどで構成
されたファイバ出力形の光源であり、光カプラ2は、2
入力・2出力の光カプラである。その他の符号によって
示される部分は、図1の説明として示した通りである
が、本実施例においては、図1のセンサ光学系・信号処
理回路Aが、図6に示すような従来の光変流器と同様に
具体化されている。
【0028】すなわち、送信用ファイバ3からの出射光
は、結合分解光学系4を介してファイバ型のセンサ5に
入射するようになっている。そして、結合分解光学系4
は、送信用ファイバ3からの光をセンサ5に結合すると
ともに、このセンサ5からの光を分解して2つの受信用
ファイバ6に結合するように構成されている。また、2
つの受信用ファイバ6からの2つの出射光は、個別のフ
ォトダイオード7にそれぞれ入射するようになってい
る。そして、この各フォトダイオード7は、個別の増幅
器10と個別のAD変換器11を介して、共通の信号処
理回路12に接続されている。
【0029】以上のような構成を有する本実施例の光変
流器によれば、光源aまたは光源bの半導体レーザや発
光ダイオードが故障して、発光出力が低下し、監視用フ
ォトダイオード9の入射光強度が低下した場合に、切換
制御回路14と切換回路15の動作により、光源駆動回
路13と光源aと光源bとの接続が切り換えられる。す
なわち、故障した光源を健全な光源に自動的に切り換え
ることができるため、光変流器としての測定を継続する
ことができる。また、同時に、警報信号が発せられるた
め、使用者は光源の故障を容易に知ることができる。そ
の結果、切り換え後の光源で測定を継続する一方で、故
障した光源を交換し次の故障に備えることが可能とな
る。
【0030】このように、本実施例によれば、故障の自
動判別機能、自動復旧機能を備え、しかも、警報信号に
よる使用者への光源交換支援機能を備えた、信頼性の高
い光変流器を提供することができる。
【0031】[2]第2実施例…図4 図4は、本発明による光変流器の第2実施例の構成を示
す図である。この図4に示すように、本実施例は、第1
実施例と同様に、2つの光源a,b(1a,1b)を設
ける一方で、2入力・1出力の光カプラ2を使用し、光
源の出力の監視として、AD変換器11の出力信号の監
視を行うように構成したものである。すなわち、本実施
例において、切換制御回路14は、AD変換器11の出
力に接続されており、監視用フォトダイオード9は省略
されている。なお、これ以外の部分については、第1実
施例と同様に構成されている。
【0032】以上のような構成を有する本実施例の光変
流器においては、次のような作用と効果が得られる。す
なわち、図4および前述した式(2)〜(4)から明ら
かなように、AD変換器11の出力信号は、受信用フォ
トダイオード7の出力電圧をデジタル変換した信号とな
る。ここで、受信用フォトダイオード7の出力電圧は光
源aまたはbの発光出力に比例している。したがって、
AD変換器11の出力信号を分岐して切換制御回路14
に供給することにより、光源が故障した場合には、AD
変換器11の出力信号の変化によって、光源の故障を確
実に検出することができる。なお、本実施例において、
この場合、AD変換器11の出力はデジタル信号である
ので、切換制御回路14の具体的な構成については第1
実施例とは異なったものとなる。しかしこれは、本発明
の本質に何等影響を与えるものではない。
【0033】したがって、本実施例においても、第1実
施例と同様に、故障の自動判別機能、自動復旧機能を備
え、しかも、警報信号による使用者への光源交換支援機
能を備えた、信頼性の高い光変流器を提供することがで
きる。さらに、本実施例においては、既存のAD変換器
11の出力信号を利用していることから、第1実施例に
おいて使用していた監視用フォトダイオード9が不要と
なっており、その分だけ構成が簡略化されている。
【0034】[3]第3実施例 第3実施例としては、前述した第2実施例を変形して、
図4における切換制御回路14をAD変換器11の出力
に接続する代わりに、増幅器10に接続し、この増幅器
10の出力信号を監視する構成が考えられる。このよう
に構成した場合には、切換制御回路14で扱う信号がア
ナログ信号となる違いはあるが、本質的に、前述した第
2実施例と同様の作用と効果が得られる。なお、切換制
御回路14で処理する信号として、デジタル信号とアナ
ログ信号のいずれが適しているかは、全体の回路構成に
よって決まるものである。
【0035】[4]第4実施例 第4実施例としては、前述した第2実施例を変形して、
図4における切換制御回路14をAD変換器11の出力
に接続する代わりに、受信用フォトダイオード7に接続
し、この受信用フォトダイオード7の出力信号を監視す
る構成が考えられる。このように構成した場合には、第
2、第3の実施例に比べて、システムの中で光源により
近い部分の出力を監視することになるが、本質的に、前
述した第2実施例と同様の作用と効果が得られる。
【0036】[5]第5実施例…図5 図5は、本発明による光変流器の第5実施例の構成を示
す図である。この図5に示すように、本実施例は、光源
の発光の監視を受信用フォトダイオード7の出力信号を
監視することで行う点では、前述した第4実施例と同様
である。しかし、本実施例においては、受信用フォトダ
イオード7の出力信号をそのまま切換制御回路14に供
給するのではなく、交流信号を除去して直流信号のみを
抽出する交流カットフィルタ17を通して、受信用フォ
トダイオード7の出力信号のうち、直流信号のみを切換
制御回路14に供給するように構成されている。なお、
これ以外の部分については、図4に示した第2実施例と
同様に構成されている。また、この図5においては、図
面の簡略化の観点から、本実施例に直接関係ない部分、
すなわち、増幅器10、AD変換器11、および信号処
理回路12については、まとめて一つのブロックとして
示している。
【0037】以上のような構成を有する本実施例の光変
流器においては、前述した第2実施例と同様の作用と効
果が得られることに加えて、さらに次のような作用と効
果が得られる。すなわち、前述した式(1)、式(2)
から明らかなように、受信用フォトダイオード7の出力
信号にはファラデー施光の成分fが含まれている。これ
は、導体16の被測定電流に比例する成分であり、交流
信号であるため、光源の発光出力の監視のためには妨害
信号となる。したがって、本実施例のように、直流成分
のみを監視することにより、光源の故障の検出精度をよ
り向上することができる。
【0038】[6]他の実施例 なお、本発明は、前記各実施例に限定されるものではな
く、他にも多種多様の変形例を実施可能である。例え
ば、センサ、光源、結合分解手段などの具体的な構成
や、光源駆動回路、切換回路、切換制御回路などの回路
の具体的な回路構成は自由に設計可能である。また、光
源を3つ以上設ける構成も可能であり、この場合には、
2つ以上の光源を予備用として確保できるため、信頼性
をより向上できる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、複数の光源を設け、この光源の出力を監視する
監視手段と、光源と光源駆動回路との間の接続を選択的
に切り換える切換手段とを設けることにより、仮に光源
が故障した場合においても、この故障の自動判別機能、
自動復旧機能を備え、連続測定が可能な、信頼性の高い
光変流器を提供することができる。さらに、切換手段に
警報信号を発する機能を持たせることにより、警報信号
による使用者への光源交換支援機能を備えた、より信頼
性の高い光変流器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光変流器の構成を具体的に説明するブ
ロック図。
【図2】図1の光変流器の各部の動作を説明するための
タイミングチャート。
【図3】本発明による光変流器の第1実施例を示すブロ
ック図。
【図4】本発明による光変流器の第2実施例を示すブロ
ック図。
【図5】本発明による光変流器の第5実施例を示すブロ
ック図。
【図6】従来の光変流器の一例を示すブロック図。
【図7】図6の結合分解光学系の一例を示す構成図。
【符号の説明】
1a,1b…光源 2…光カプラ 3…送信用ファイバ 4…結合分解光学系 5…センサ 6…受信用ファイバ 7…受信用フォトダイオード 8…監視用ファイバ 9…監視用フォトダイオード 10…増幅器 11…AD変換器 12…信号処理回路 13…光源駆動回路 14…切換制御回路 16…導体 17…交流カットフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正雄 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 丹羽 景子 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 三浦 宏 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定電流によって形成される磁界中に
    配置されたセンサと、このセンサに送る測定用の光を発
    生する光源と、センサからの光を受信して処理する信号
    処理手段と、前記光源からの光を前記センサに結合しか
    つこのセンサからの光を分解して前記信号処理手段に結
    合する結合分解手段と、前記光源に接続されてこの光源
    を駆動する光源駆動回路とを備えた光変流器において、 前記光源は複数設けられ、 前記複数の光源に接続された光カプラと、 前記複数の光源のうち、前記光源駆動回路と接続された
    光源の出力を監視する監視手段が設けられ、 前記光源駆動回路と前記複数の光源との間の接続を選択
    的に切り換える切換手段が設けられ、 前記切換手段は、前記監視手段で得られた出力が予め設
    定した設定値以下に低下した場合に、前記光源駆動回路
    と前記複数の光源との間の接続を切り換えるように構成
    されたことを特徴とする光変流器。
  2. 【請求項2】 前記切換手段は、前記監視手段で得られ
    た前記光源の出力が予め設定した設定値以下に低下した
    場合に、警報信号を発するように構成されたことを特徴
    とする請求項1記載の光変流器。
  3. 【請求項3】 前記監視手段は、前記光カプラの出力を
    光電変換する光電変換素子を有することを特徴とする請
    求項1記載の光変流器。
  4. 【請求項4】 前記結合分解手段と前記信号処理手段と
    の間に、結合分解手段で分解された出力を光電変換して
    信号処理手段に送る光電変換素子が設けられ、 前記監視手段は、前記光電変換素子の出力信号を利用す
    るように構成されたことを特徴とする請求項1記載の光
    変流器。
  5. 【請求項5】 前記光電変換素子と前記信号処理手段と
    の間に、光電変換素子からの出力信号を増幅して信号処
    理手段に送る増幅器が設けられ、 前記監視手段は、前記増幅器の出力信号を利用するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項4記載の光変流
    器。
  6. 【請求項6】 前記光電変換素子と前記信号処理手段と
    の間に、光電変換素子からの出力信号をAD変換して信
    号処理手段に送るAD変換器が設けられ、 前記監視手段は、前記AD変換器の出力信号を利用する
    ように構成されたことを特徴とする請求項4記載の光変
    流器。
  7. 【請求項7】 前記光電変換素子の出力信号のうち、交
    流信号を除去して直流信号のみを抽出する交流カットフ
    ィルタが設けられ、 前記監視手段は、前記交流カットフィルタの出力信号を
    利用するように構成されたことを特徴とする請求項4記
    載の光変流器。
JP7056955A 1995-03-16 1995-03-16 光変流器 Pending JPH08254551A (ja)

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