JPH08253221A

JPH08253221A - 貯水容器

Info

Publication number: JPH08253221A
Application number: JP5946295A
Authority: JP
Inventors: Hiroyoshi Takii; 宏良瀧井; Toshio Takagi; 壽雄高城
Original assignee: Takagi Co Ltd
Current assignee: Takagi Co Ltd
Priority date: 1995-03-17
Filing date: 1995-03-17
Publication date: 1996-10-01
Also published as: KR960034020A

Abstract

(57)【要約】【目的】災害時あるいはキャンプ時等のアウトドア活
動における貯水または給水に供する貯水容器に関し、把
手を複数箇所に設けて、タンクを背負得るようにし、ま
た、開口を大口径にして給水、排水および水撒き並びに
容器内の洗浄を容易にできるようにすることを目的とす
る。【構成】略直方体に形成した容器本体の上面および両
側面に把手を設け、前記容器本体の上面に複数の開口を
設け、一方の開口の口径を給水車の給水口よりも大きく
かつ腕が挿入可能な口径に形成して、前記把手にベルト
を巻回した場合に前記容器本体を背負うことができるよ
うにするように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は災害時あるいはキャンプ
時等のアウトドア活動における貯水または給水に供する
貯水容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、貯水容器には、図１２に示すよう
に、半透明または不透明のポリエチレン製貯水容器１が
あった。この貯水容器１は、上面中央部に把手２が設け
られて、貯水容器１を手で下げられるようになってお
り、また、把手２を設けた面の両端部３，４には水の出
し入れを容易にするための開口５，６がそれぞれ設けら
れている。これらの開口５，６にはそれぞれ蓋（図示せ
ず）が取り付けられ、貯水容器１を密閉する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の貯水
容器１においては、災害等に起因する断水時に使用する
貯水容器を念頭においてみた場合、その容量が、５，１
０，２０リットルのものがあり、容量の大きいものでは
片手で下げるには重すぎて、マンションの階段を上がる
ことが困難になるため、また、マンションの階層が高く
なるほど給水が重労働となり、容積の小さいものでは給
水回数が多くなって、階段の昇降回数が増加するため、
身体的な負担を増加させ、給水が重労働となる。そし
て、開口５，６は口径が給水車の給水口よりも小さいた
め、給水時に容器の外へこぼれる量が多くなり、また、
口径が手の大きさあるいは腕の太さよりも小さいために
腕を入れることができず内部の洗浄が容易でなく、容器
全体を揺り動かすようにして洗浄する必要がある。そし
てまた、容器に水を入れて保存した場合に、時間の経過
とともに保存期間が忘れ易いため、何らかの方法で給水
時を表示する必要があり、このため紙等に給水日を書い
て貼り付ける等の方法を講じなければならない等々多く
の問題点があった。

【０００４】本発明は、従来の技術における前記問題点
を解消するためのものであり、そのための課題は、把手
を複数箇所に設けて、タンクを背負得るようにし、ま
た、開口を大口径にして給水、排水および水撒き並びに
容器内の洗浄を容易にできるようにした貯水容器を提供
することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を達成
できるようにするため、貯水容器を図１の実施例図で例
示するように構成する。ここに、請求項１記載の貯水容
器は、略直方体に形成した容器本体の上面および両側面
に把手を設け、該把手にベルトを巻回した場合に前記容
器本体を背負うことができるようにしたことを特徴とす
る。

【０００６】また、請求項２記載の貯水容器は、略直方
体に形成した容器本体の上面に複数の開口を設け、一方
の開口の口径を給水車の給水口よりも大きくかつ腕が挿
入可能な口径に形成したことを特徴とする。

【０００７】また、請求項３記載の貯水容器は、略直方
体に形成した容器本体の上面および両側面に把手を設
け、前記容器本体の上面に複数の開口を設け、一方の開
口の口径を給水車の給水口よりも大きくかつ腕が挿入可
能な口径に形成したことを特徴とする。

【０００８】そして、請求項４記載の貯水容器は、前記
容器本体が、遮光性を有する容器に形成されたことを特
徴とすることが望ましい。

【０００９】そしてまた、請求項５記載の貯水容器は、
前記容器本体が、抗菌性樹脂で形成されたことを特徴と
することが望ましい。

【００１０】そしてまた、請求項６記載の貯水容器は、
前記容器本体が、背当て側の側面に滑らかな曲面を形成
して身体の背中を当接させたときに背負い易い感覚を与
えることを特徴とすることが望ましい。

【００１１】そしてまた、請求項７記載の貯水容器は、
前記容器本体が、上面と下面とに他の容器本体との当接
面を形成させて積み重ね可能に形成したことを特徴とす
ることが望ましい。

【００１２】そしてまた、請求項８記載の貯水容器は、
前記容器本体の開口に、蓋中央部をねじ部下端よりも下
方に突出させた形状に形成させたキャップを取り付ける
ことを特徴とすることが望ましい。

【００１３】そしてまた、請求項９記載の貯水容器は、
前記容器本体の開口のいずれか一方に、水を前記容器本
体に入れた日付を表示できるように形成させた日付表示
付きキャップを取り付けることを特徴とすることが望ま
しい。

【００１４】そしてまた、請求項１０記載の貯水容器
は、前記把手は、手に持つことができる大きさを有する
とともに手に持ったときに破損しない強度を有し、かつ
前記把手の把持部長さおよび前記容器本体との間の隙間
を、バックル付きベルトが通過可能な大きさを有する形
状に形成して、前記ベルトを巻回し易くしたことを特徴
とすることが望ましい。

【００１５】そしてまた、請求項１１記載の貯水容器
は、前記ベルトが、前記貯水容器を背負う目的で使用で
き、ワンタッチで着脱可能なバックルを有し、前記貯水
容器を背負ったときに切れないような強度を有し、かつ
肩に食い込まない程度に幅を広く形成したことを特徴と
することが望ましい。

【００１６】

【作用】このように構成したことにより、請求項１記載
の貯水容器においては、略直方体に形成した容器本体の
上面および両側面に把手を設けたことにより、各把手に
ベルトを巻回した場合にベルトを肩に掛けることで容器
本体を背負うことができるようになる。

【００１７】また、請求項２記載の貯水容器において
は、略直方体に形成した容器本体の上面に複数の開口を
設け、一方の開口の口径を給水車の給水口よりも大きく
かつ腕が挿入可能な口径に形成したことにより、給水車
からの給水を受けやすくなり、また開口に腕を入れて容
器内を洗浄し易くなる。

【００１８】また、請求項３記載の貯水容器において
は、略直方体に形成した容器本体の上面および両側面に
把手を設け、前記容器本体の上面に複数の開口を設け、
一方の開口の口径を給水車の給水口よりも大きくかつ腕
が挿入可能な口径に形成したことにより、把手にベルト
を巻回した場合に容器本体を背負うことができるように
なるとともに給水車からの給水を受けやすくなり、また
開口に腕を入れて容器内を洗浄し易くなる。

【００１９】また、請求項４記載の貯水容器において
は、前記容器本体が、遮光性を有する容器に形成された
ことにより、太陽光線の影響を受けず、植物体における
光合成が行われず藻類が発生しないため、容器内の水が
腐敗しにくくなる。

【００２０】また、請求項５記載の貯水容器において
は、前記容器本体が、抗菌性樹脂で形成されたことによ
り、水中の微生物の繁殖を抑えられ、容器内の水が腐敗
しにくくなる。

【００２１】また、請求項６記載の貯水容器において
は、前記容器本体が、背当て側の側面に滑らかな曲面を
形成したことにより、身体の背中を当接させたときに背
負い易い感覚を与えることができるようになる。

【００２２】また、請求項７記載の貯水容器において
は、前記容器本体が、上面と下面とに他の容器本体との
当接面を形成させて積み重ね可能に形成したことによ
り、水の保管に場所をとらず、少ないスペースで大量に
水を保管できるようになる。

【００２３】また、請求項８記載の貯水容器において
は、前記容器本体の開口に、蓋中央部をねじ部下端より
も下方に突出させた形状に形成させたキャップを取り付
けることにより、ねじ部下端よりも下方に突出させた部
分によって容器内の水位を高めて開口より水を溢れださ
せることにより、容器内の空気を排出させる。また、こ
の下方に突出させた形状の部分（凹部）をコップ等の収
納場所として利用できるようになる。

【００２４】また、請求項９記載の貯水容器において
は、前記容器本体の開口のいずれか一方に、水を前記容
器本体に入れた日付を表示できるように形成させた日付
表示付きキャップを取り付けることにより、その表示さ
れた日付けによって水の利用期間を管理できるようにな
る。

【００２５】また、請求項１０記載の貯水容器において
は、前記把手は、手に持つことができる大きさを有する
とともに手に持ったときに破損しない強度を有し、かつ
前記把手の把持部の長さおよび前記容器本体との間の隙
間を、バックル付きベルトが通過可能な大きさを有する
形状に形成したことにより、貯水容器を持ちやすくかつ
扱いやすくし、またベルトを巻回し易くしたことにより
貯水容器を背負い易くなる。

【００２６】また、請求項１１記載の貯水容器において
は、前記ベルトが、前記貯水容器を背負う目的で使用で
き、ワンタッチで着脱可能なバックルを有し、前記貯水
容器を背負ったときに切れないような強度を有し、かつ
肩に食い込まない程度に幅を広く形成したことにより、
貯水容器を背負っても肩の支障を起こすことなく、水の
運搬ができるようになる。

【００２７】

【実施例】本発明における以下の実施例では把手を３本
以上設けた場合について具体的に図示説明する。〔実施例の構成〕実施例の貯水容器の全体形状を図１
に、その下部形状を図２に、貯水容器の上部断面形状を
図３に、開口に取り付けるキャップを図４〜図８に示
す。キャップのうち、図４および図５は蓋中央部によっ
て水面を押して水位を上げることによって空気抜きをす
るように形成させた空気抜き用のキャップを示し、図６
は水を入れた日付を表示させる日付表示キャップを示
す。図７はキャップの上端にさらに蓋をして凹部をコッ
プ等の収容部として利用するキャップを示し、図８はキ
ャップにつける蓋を示す。

【００２８】貯水容器１０の容器本体１１は、図１に示
すように、およそ１０リットルの水を入れることができ
る容量を有し、角部の丸められた略直方体に形成し、容
器本体１１の上面および両側面に両端支持型の把手１２
ａ，１２ｂ，１２ｃ（図９）を設け、容器本体１１の上
端面１１ａ，１１ｂには図３に示すようにそれぞれ同じ
高さを有するとともに外周面にねじを形成させた開口１
３および開口１４を設け、一方の開口１３の口径を給水
車の給水口よりも大きくかつ腕が挿入可能な口径に形成
し、さらに各把手１２ａ，１２ｂ，１２ｃにベルト１５
を巻回した場合に前記容器本体１１を背負うことができ
るようにする。

【００２９】容器本体１１の背当て側の側面１１ｃに滑
らかな曲面を形成して身体の背中を当接させたときに背
負い易い感覚を与える。容器本体１１の上端面１１ａ，
１１ｂと下端面１１ｄとは、上端面１１ａ，１１ｂを平
面に形成し、下端面１１ｄは開口にキャップをつけた他
の容器本体に載置させても支障がないような凹部１１
ｅ，１１ｆ（図２）を設けた平面に形成させて、積み重
ね可能に形成する。また、容器本体１１は、外面を黒色
や緑色等の遮光性を有する容器に形成させ、さらに、銀
イオンによる殺菌作用を利用した抗菌・抗カビ剤、例え
ば商品名ポリアルファ等の、銀に表面処理して実用性を
高めた添加剤を含有させた抗菌性樹脂で形成させること
により、雑菌や藻類の繁殖を抑えて水の長期保存性を向
上させる。

【００３０】容器本体１１の開口１３に取り付けるキャ
ップ１６は、断面を図４，５に示すように、蓋部１６ａ
の中央部をねじ部１６ｂの下端よりも下方に突出させて
底付き円筒部１６ｃを設けた形状に形成させ、開口１３
の上部に空気が入っている場合に、キャップ１６を開口
１３に取り付けてキャップ１６をねじ込み、底付き円筒
部１６ｃを水の中に入れるようにすると、底付き円筒部
１６ｃが水中に入った部分に相当する体積分だけ容器内
の水を押圧して水位を上げ、開口１３，１４から水を溢
れ出させることにより、空気を開口１３，１４から押し
出し、容器内を水で充満させて密閉できるようになる。

【００３１】容器本体１１の開口１４に取り付けるキャ
ップ１７は、縦断面形状はキャップ１６と同様に空気抜
き型のキャップを形成し、その上面部には、図６に示す
ように、月を示す数字が刻設された外環状体１７ａと、
その内側に回転可能に形成されて水を入れた月を示すマ
ーク（□印）と水を交換すべき月を示すマーク（△印）
を刻設したハンドル状指示部材１７ｂとを設けた蓋上面
を有した日付表示付きキャップに形成する。例えば、水
の交換を２か月と設定した場合には、図６に示している
ように、１２月に水を入れてキャップ１７を締め込んで
から、□印をその月に合わせると、その２か月後の２月
に△印が指示される。

【００３２】各把手１２ａ，１２ｂ，１２ｃは、太さ及
び長さが手に持つことができる大きさを有するとともに
手に持ったときに破損しない強度になるように丈夫に形
成し、かつ図２に示す把持部の長さＬおよび前記容器本
体１１との間の隙間ｈを、バックル付きベルト１５が通
過可能な大きさを有する形状に形成して、ベルト１５を
巻回し易くする。

【００３３】ベルト１５は、前記タンクを背負う目的で
使用できるようにするため、１本で各把手１２ａ，１２
ｂ，１２ｃを図１に示すように巻回して、図９に示すよ
うに容器本体１１を背負う人の両肩と胴回りとを掛け渡
すことができる長さを有するものとし、ベルト１５の両
端にはワンタッチで着脱可能なバックル１５ａ，１５ｂ
を備え、しかも、ベルト１５は容器本体１１を背負った
ときに切れないような強度を有し、かつ肩に食い込まな
い程度に幅を広く形成する。

【００３４】キャップ１６には、図７に示すように、蓋
部１６ａの中央部に形成させた底付き円筒部１６ｃをを
コップ等の収納部として利用できるように、上端に蓋１
８をして汚れ等が入り込まないようにする。蓋１８は、
図８に示すように、円盤状の上面中央部につまみ１８ａ
を形成し、周端面には等間隔に４つの突起１８ｂを突出
させ、キャップ１６側に形成させた係合部１６ｄ（図
７）に突起１８ｂをはめ合わせることによって、キャッ
プ１６に掛け止める。

【００３５】〔実施例の作用〕このように構成した実施
例においては、容器本体１１に水を入れ、水を入れた日
付けをキャップ１７のハンドル状指示部材１７ｂによっ
て指定してから開口１４にねじ込み、キャップ１６の円
筒部１６ｃを開口１３の中に入れるようにしてキャップ
１６を取り付けてねじ込むと、キャップ１６，１７の容
器側に凹んだ部分に押されてそれぞれの開口１３，１４
から水が溢れ、溢れ出る水により空気が排除されて密閉
される。容器内から空気が排除されることにより、容器
内の水が空気に接触しないため、水の腐敗を遅らせるこ
とができるようになる。

【００３６】一方、ベルト１５を各把手１２ａ，１２
ｂ，１２ｃにつき把手１２ａに１回巻掛けてからそれぞ
れ１２ｂと１２ｃとに１回巻掛けてそれぞれのベルト部
分に腕を通し、両端部を腹部の前に回してバックル１５
ａ，１５ｂを嵌め合わせることにより肩と胴とにベルト
１５を掛け渡し、余剰のベルト１５を締め上げて弛みを
なくすことにより貯水容器を背負うためのベルト掛けを
して立ち上がれば、図９に示すように、水を容易に背負
って運搬することができるようになる。

【００３７】また、この貯水容器１０では１日３リット
ルの飲料水を３日間確保できる大きさを有している。そ
して、この貯水容器１０は抗菌性材料を使用するととも
に黒色または緑色等に着色した非透光性材料を使用して
抗菌性・遮光性容器に形成し、さらに空気が入らないよ
うにするキャップ１６，１７によって密閉させること
で、効果的に飲料水の腐敗を遅らせることができるよう
になっている。

【００３８】さらに、非常時にはキャップ１６を外して
上部の把手１２ａと側面の把手１２ｂとをもって水を撒
けば初期消火に役立つ、水の振りかけ易い形状になって
いる。給水車の給水口より大きく設けられた開口１３を
有するため、給水車からの給水が容易となり、水を外に
漏らして損失する量を減らすことができるようになる。
この開口１３から中に腕を入れて内部を洗浄することが
できるようになり、清潔さを維持することが容易にな
る。水の交換時期を示す表示があるために保管管理が容
易になり、例えば、冬場で約１か月、夏場で約２週間の
飲料水を確保することができるようになる。

【００３９】〔実施例の効果〕このように実施例では、
災害時やキャンプ地等のアウトドア活動において、水を
確保しなければならない場合に、水の保管、運搬、およ
び管理を容易かつ適切にして、水の利用を有効にさせる
ことができる。

【００４０】〔別態様〕この実施例は発明の趣旨をより
良く理解させるために具体的に示したものであり、特に
指定のないかぎり、別態様を制限するものではない。こ
のため、この趣旨に沿ういくつかの別態様を以下に示す
ことにする。

【００４１】〔実施例の第１別態様〕２０リットルの水
を入れることができる容量の貯水容器２０の場合を図１
０に示す。この例の場合には、容器本体２１の上面の把
手２２ａを形成するにあたって、ベルト１５を這わせる
側（背負う側）に広く凹部２３ａを形成させ、他の側面
側にはバックル付きベルト１５が巻き付けるために必要
な凹部２３ｂを形成させた形状にしており、その他の部
分については前記実施例と同様に形成している。この構
成により、水の一度に保持させる容量を一段と多くする
ことができて、管理を容易にすることができる。

【００４２】〔実施例の第２別態様〕１０リットルの水
をいれることができる容量の貯水容器３０であって、把
手を４つ設け、肩掛け用のベルトを独立した２つのベル
トによって形成させる場合を図１１に示す。この例の場
合には、略直方体の容器本体３１の上下および上下面と
隣接する側面の角部にそれぞれ両端支持型の把手３２
ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ（図示せず）を形成して４
つ設け、同じ側面の上下に位置する把手３２ａと把手３
２ｂに１つのベルト３５ａを巻き付け、他の側面の上下
に位置する把手３２ｃと把手３２ｄにもう１つのベルト
３５ｂを巻き付けて、それぞれに独立した肩掛けベルト
を形成させ、その他の部分については前記実施例と同様
に形成している。この構成により、背負う場合に行動が
速くできるようになり、利便性を向上させることができ
る。

【００４３】

【発明の効果】以上のように本発明では、請求項１記載
の貯水容器では、略直方体に形成した容器本体の上面お
よび両側面に把手を設けたことにより、各把手にベルト
を巻回した場合に、ベルトを肩に掛けることで容器本体
を背負うことができ、水の運搬を容易にすることができ
る。

【００４４】また、請求項２記載の貯水容器では、略直
方体に形成した容器本体の上面に複数の開口を設け、一
方の開口の口径を給水車の給水口よりも大きくかつ腕が
挿入可能な口径に形成したことにより、給水車からの給
水を受けやすくすることができ、また開口に腕を入れて
容器内を洗浄することが容易にできて、貯水容器を清潔
にすることができ、保存保管する水の鮮度を維持し易く
することができる。

【００４５】また、請求項３記載の貯水容器では、略直
方体に形成した容器本体の上面および両側面に把手を設
け、前記容器本体の上面に複数の開口を設け、一方の開
口の口径を給水車の給水口よりも大きくかつ腕が挿入可
能な口径に形成したことにより、把手にベルトを巻回し
た場合に容器本体を背負うことができ、また、給水車か
らの給水を受けやすくすることができ、さらにまた開口
に腕を入れて容器内を洗浄し易くすることができて、鮮
度の良い水を長期間保存保管することができ、その鮮度
の良い水を必要な場所に容易に運ぶことができる。

【００４６】また、請求項４記載の貯水容器では、前記
容器本体が、遮光性を有する容器に形成されたことによ
り、太陽光線の影響を受けず、植物体における光合成が
行われず、藻類を繁殖させないで、容器内の水を腐敗し
にくくすることができる。

【００４７】また、請求項５記載の貯水容器では、前記
容器本体が、抗菌性樹脂で形成されたことにより、水中
微生物の繁殖を抑えることができて、容器内の水を腐敗
しにくくすることができる。

【００４８】また、請求項６記載の貯水容器では、前記
容器本体が、背当て側の側面に滑らかな曲面を形成した
ことにより、身体の背中を当接させたときに背負い易い
感覚を与えることができる。

【００４９】また、請求項７記載の貯水容器では、前記
容器本体が、上面と下面とに他の容器本体との当接面を
形成させて積み重ね可能に形成したことにより、水の保
管に場所をとらず、少ないスペースで大量に水を保管で
きる。

【００５０】また、請求項８記載の貯水容器において
は、前記容器本体の開口に、蓋中央部をねじ部下端より
も下方に突出させた形状に形成させたキャップを取り付
けることにより、ねじ部下端よりも下方に突出させた部
分によって容器内の水位を高めて水を開口より溢れ出さ
せることにより、容器内の空気を排出させることができ
る。容器内から空気が排除されて、容器内の水が空気に
接触しなくなるため、水の腐敗を遅らせることができ
る。

【００５１】また、請求項９記載の貯水容器において
は、前記容器本体の開口のいずれか一方に、水を前記容
器本体に入れた日付を表示できるように形成させた日付
表示付きキャップを取り付けることにより、その表示さ
れた日付けによって水の利用期間を管理できる。

【００５２】また、請求項１０記載の貯水容器において
は、前記把手は、手に持つことができる大きさを有する
とともに手に持ったときに破損しない強度を有し、かつ
前記把手の把持部の長さおよび前記容器本体との間の隙
間を、バックル付きベルトが通過可能な大きさを有する
形状に形成したことにより、貯水容器を持ちやすくかつ
扱いやすくすることができ、またベルトを巻回し易くで
きて、貯水容器を背負い必要な場所に運ぶことが容易と
なり、非常時あるいは運搬手段の確保が難しい場所等に
おいても水を容易に確保することができる。

【００５３】また、請求項１１記載の貯水容器では、前
記ベルトが、前記貯水容器を背負う目的で使用でき、ワ
ンタッチで着脱可能なバックルを有し、前記貯水容器を
背負ったときに切れないような強度を有し、かつ肩に食
い込まない程度に幅を広く形成したことにより、貯水容
器を背負っても肩の支障を起こすことがなく水の運搬が
でき、人力により必要量の水を確保することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による実施例の貯水容器を示す斜視図で
ある。

【図２】実施例の貯水容器下部を示す下方斜視図であ
る。

【図３】実施例の貯水容器上部断面を示す縦断面説明図
である。

【図４】実施例の空気抜きキャップを示す縦断面説明図
である。

【図５】実施例の空気抜きキャップを示す斜視説明図で
ある。

【図６】実施例の日付表示キャップを示す平面図であ
る。

【図７】実施例の蓋付き収納部を有するキャップを示す
縦断面図である。

【図８】実施例の収納部に被せる蓋を示す斜視図であ
る。

【図９】実施例の貯水容器を背負った状態を示す斜視説
明図である。

【図１０】実施例の第１別態様を示す斜視図である。

【図１１】実施例の第２別態様を示す斜視図である。

【図１２】従来の貯水容器を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０貯水容器１１容器本体１１ａ，１１ｂ上端面１２ａ，１２ｂ，１２ｃ把手１３，１４開口１５ベルト１５ａ，１５ｂバックル１６キャップ１６ａ蓋部１６ｂねじ部１６ｃ底付き円筒部１７キャップ１７ａ外環状体１７ｂハンドル状指示部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】略直方体に形成した容器本体の上面および
両側面に把手を設け、該把手にベルトを巻回した場合に
前記容器本体を背負うことができるようにしたことを特
徴とする貯水容器。
【請求項２】略直方体に形成した容器本体の上面に複数
の開口を設け、一方の開口の口径を給水車の給水口より
も大きくかつ腕が挿入可能な口径に形成したことを特徴
とする貯水容器。
【請求項３】略直方体に形成した容器本体の上面および
両側面に把手を設け、前記容器本体の上面に複数の開口
を設け、一方の開口の口径を給水車の給水口よりも大き
くかつ腕が挿入可能な口径に形成したことを特徴とする
貯水容器。
【請求項４】前記容器本体が、遮光性を有する容器に形
成されたことを特徴とする請求項１，２，または３記載
の貯水容器。
【請求項５】前記容器本体が、抗菌性樹脂で形成された
ことを特徴とする請求項４記載の貯水容器。
【請求項６】前記容器本体が、背当て側の側面に滑らか
な曲面を形成して身体の背中を当接させたときに背負い
易い感覚を与えることを特徴とする請求項１，３，また
は５記載の貯水容器。
【請求項７】前記容器本体が、上面と下面とに他の容器
本体との当接面を形成させて積み重ね可能に形成したこ
とを特徴とする請求項１，３，または６記載の貯水容
器。
【請求項８】前記容器本体の開口に、蓋中央部をねじ部
下端よりも下方に突出させた形状に形成させたキャップ
を取り付けることを特徴とする請求項２，３，または７
記載の貯水容器。
【請求項９】前記容器本体の開口のいずれか一方に、水
を前記容器本体に入れた日付を表示できるように形成さ
せた日付表示付きキャップを取り付けることを特徴とす
る請求項２，３，または８記載の貯水容器。
【請求項１０】前記把手は、手に持つことができる大き
さを有するとともに手に持ったときに破損しない強度を
有し、かつ前記把手の把持部の長さおよび前記容器本体
との間の隙間を、バックル付きベルトが通過可能な大き
さを有する形状に形成して、前記ベルトを巻回し易くし
たことを特徴とする請求項１，３，または９記載の貯水
容器。
【請求項１１】前記ベルトが、前記貯水容器を背負う目
的で使用でき、ワンタッチで着脱可能なバックルを有
し、前記貯水容器を背負ったときに切れないような強度
を有し、かつ肩に食い込まない程度に幅を広く形成した
ことを特徴とする請求項１，３または１０記載の貯水容
器。