JPH08252859A - スクリーンチェンジャ - Google Patents

スクリーンチェンジャ

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Publication number
JPH08252859A
JPH08252859A JP7056100A JP5610095A JPH08252859A JP H08252859 A JPH08252859 A JP H08252859A JP 7056100 A JP7056100 A JP 7056100A JP 5610095 A JP5610095 A JP 5610095A JP H08252859 A JPH08252859 A JP H08252859A
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JP
Japan
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channel
filtration
housing
screen
slide bars
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Application number
JP7056100A
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English (en)
Inventor
Masanobu Ueda
正信 上田
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、溶融状態のプラスチック等を濾過
するスクリーンのチェンジャに関し、スクリーンの交換
時に空気が混入しない、流路に滞留部のないスクリーン
チェンジャを提供することを目的とする。 【構成】 本発明によるスクリーンチェンジャは、ハウ
ジング(5)の貫通孔(5b)の両側から、箇別に往復動可能
な1対のスライドバー(6A,6B)をその先端面(6Ab,6Bb)が
当接できるように挿入し、各スライドバー(6A,6B)の濾
過流路(6a,6b)が同時に貫通流路(5a)に連通可能とし、
空気の流入を許容することなくスクリーンの交換を行う
ことができる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック等を溶融
・混練し押出す押出装置において、溶融状態のプラスチ
ック等を濾過するスクリーンのスクリーンチェンジャに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラスチック等の材料を溶融・
混練し押出す押出装置において、溶融状態の材料を濾過
するスクリーンのスクリーンチェンジャとして、図8〜
図11に示されるものが従来用いられていた。図8〜図
9において、符号1で示されるものはスクリュ式押出機
であり、前記押出機1はシリンダ2の内孔2aにスクリ
ュ3が回転駆動可能に挿入され、図8においては、前記
押出機1の先端部が示されている。該押出機1の先端1
aにはスクリーンチェンジャ4が接続され、その先端4
aにはさらにダイホルダ9を介してダイス10が接続さ
れている。前記スクリーンチェンジャ4は、貫通流路5
aおよび該貫通流路5aに交差する貫通孔5bが形成さ
れたハウジング5と、前記貫通孔5bに摺動可能に挿入
された柱状のスライドバー(図8においては矩形断面)
6とで構成され、さらに該スライドバー6には、前記貫
通流路5aに連通可能な濾過流路6aが貫通して形成さ
れ、該濾過流路6aにはブレーカプレート8が挿入固定
され、該ブレーカプレート8の上流面を覆ってスクリー
ン7が配置されている。前記ダイホルダ9には前記濾過
流路6aに連通する連通孔9aが形成され、前記ダイス
10には前記連通孔9aに連通する溜部10aおよび前
記溜部10aから先端面へ貫通するノズル10bが形成
されている。
【0003】また、図9に示されるように、前記スライ
ドバー6には移動方向に2箇所の濾過流路6a,6bが
形成され、該各濾過流路6a,6bにはブレーカプレー
ト8およびスクリーン7が押入配置されている。前記2
箇所の濾過流路6a,6bは、例えば第1状態のように
一方の濾過流路6bが前記ハウジング5の貫通流路5a
に一致して連通している状態で、他方の濾過流路6aが
前記ハウジング5の側面外部へ完全に露出するように、
前記ハウジング5の形状および前記2箇所の濾過流路6
a,6bの離間距離が決定されている。さらに、前記ス
ライドバー6の一端には、スライドバー6の駆動装置で
ある流体圧シリンダ11のロッド11aの先端が接続さ
れている。
【0004】以上のように構成された押出装置およびス
クリーンチェンジャにおいて、スクリュ3が回転駆動さ
れている押出機1の後端部すなわち上流部でシリンダ2
の内孔2aに供給されたプラスチック等の材料は、溶融
・混練されながら先端部に送られ、押出機1から溶融状
態で押出された材料は、スクリーンチェンジャ4のハウ
ジング5の貫通流路5a、スライドバー6の濾過流路6
a又は6bに設けられたスクリーン7およびブレーカプ
レート8、ダイホルダ9の連通孔9a、ダイス10の溜
部10aを経てノズル10bから押出装置の外部へ押出
される。この間、溶融状態の材料は、スクリーン7によ
り不溶混入物が濾過される。この濾過された不溶混入物
は、スクリーン7の上流面に順次堆積し、目詰まりとな
って材料の通過面積が徐々に減少される。この不溶混入
物の堆積量が増加し、通過面積の減少割合が顕著になる
と、材料のスクリーン7における流動抵抗の増加が顕著
になり、押出装置の運転性能を低下させることになって
いた。そこで、実際には、押出装置の運転性能に影響を
与えない程度にスクリーン7に不溶混入物が堆積した時
点で、スクリーン7の交換が行われている。すなわち、
図9において、第1状態で運転中の図の右側のスクリー
ン7を流体圧シリンダ11の作動によりスライドバー6
を図の右方向に移動させ、第2状態のように左側のスク
リーン7が作動する状態に切替えられる。この切替によ
り、右側のスクリーン7はハウジング5の外部に露出
し、不溶混入物が清掃除去され、あるいは新品と取替え
られて目詰まりの無いスクリーン7となり、次回のスク
リーン7の交換に備えた待機状態となる。
【0005】図10および図11に示されるものは、ス
クリーンチェンジャ4の他の従来例である。すなわち、
スクリーン7およびブレーカプレート8が挿入固定され
た1箇所の濾過流路6a,6bが設けられた柱状の2本
のスライドバー(図10においては円形断面)6が、ハ
ウジング5の2本に分岐された貫通流路5aに対して並
列に配置され、それぞれ独立して駆動可能に箇別の流体
圧シリンダ11が接続されている。このように構成され
たスクリーンチェンジャ4においては、2本のスライド
バー6の濾過流路6a,6bが図10に示されるように
共に貫通流路5aに連通された状態で、押出装置が運転
される。この状態で、スクリーン7に不溶混入物が堆積
して目詰まりが発生してくると、図11に示されるよう
に、例えば下側のスライドバー6を駆動して濾過流路6
bをハウジング5の外部に露出させ、スクリーン7を清
掃あるいは新品と交換し、元の位置に駆動して貫通流路
5aと連通させ、濾過状態に戻す。次に、同様にして上
方のスライドバー6の濾過流路6aのフィルタ7を清掃
あるいは交換する。この間、一方のフィルタ7が清掃あ
るいは交換されている間は、他方の1箇所のフィルタ7
で濾過が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクリーンチェ
ンジャは以上のように構成されていたため、次のような
課題が存在していた。すなわち、図9に示される1本の
スライドバーに2箇所の濾過流路が設けられたスクリー
ンチェンジャにおいては、溶融材料の流動を停止させな
いように、スライドバーの駆動ができるだけ短時間で行
われることが必要である。その結果、清掃されてハウジ
ングの外部に待機していた濾過流路が瞬時にハウジング
の貫通流路に連通されることにより、濾過流路内の空間
部の空気を外部へ排出することができず、この空気が溶
融材料に混入して流動することになっていた。この溶融
材料に混入した空気は、ダイスのノズルにおいて溶融材
料の流れを途切らせ、押出成形物を連続して得られなく
している。従って、スクリーンの交換の度に押出成形物
の途切れに伴う処理作業を必要としていた。また、図1
0および図11に示される1箇所の濾過流路が設けられ
た2本のスライドバーを備えたスクリーンチェンジャの
場合においては、2本のスライドバーを交互に移動させ
てスクリーンの交換が行われるので、瞬時に移動させる
必要はなく、スクリーンの清掃あるいは新品と交換後、
濾過流路を貫通流路と連通する位置に引戻す際に、途中
で濾過流路内に溶融材料を充満させて空気を排出し、そ
の後連通状態まで引戻される。しかしながら、1本の貫
通流路を途中で2本に分岐させていることにより溶融材
料の流路が複雑になり、材料の滞留が発生しやすい。こ
の滞留した材料は時間の経過と共に劣化し、劣化した材
料が時々流出して主流の溶融材料に混入し、押出成形物
の品質を低下させていた。
【0007】本発明は以上のような課題を解決するため
になされたものであり、特に、溶融材料中に空気が混入
することのない、また、材料の滞留が発生しないスクリ
ーンチェンジャを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるスクリーン
チェンジャは、1本の貫通流路および該貫通流路と交差
する1本の貫通孔が形成されたハウジングと、該ハウジ
ングの貫通流路に連通可能な濾過流路を有し、前記ハウ
ジングの貫通孔に軸封状態かつ往復動可能に挿入された
柱状のスライドバーと、により溶融材料が前記ハウジン
グの貫通流路および前記スライドバーの濾過流路を通過
して流動するように構成されたスクリーンチェンジャに
おいて、前記貫通孔の両端から1対の前記スライドバー
が互いに対向して挿入され、該各スライドバーの対向す
る先端が前記貫通流路を遮断するように当接され、前記
各スライドバーの濾過流路が同時に前記貫通流路に連通
可能とした構成である。
【0009】さらに詳細には、前記ハウジングの貫通孔
は、前記貫通流路の両側にそれぞれ前記濾過流路の横断
巾よりも長い距離を有し、前記1対の各スライドバーは
先端を当接した状態で前記各濾過流路の先端側側面間の
距離が前記貫通流路の横断巾よりも短くなるように形成
されている構成である。
【0010】さらに詳細には、前記各スライドバーは、
各々箇別の駆動装置にて往復駆動されるとともに、先端
部を当接した状態で一方の前記スライドバーを押す方向
に駆動することにより他方の前記スライドバーを押すよ
うにした構成である。
【0011】さらに詳細には、前記各濾過流路の側端か
ら流入側において先端方向に流入溝および流出側におい
て後端方向に流出溝が前記各スライドバー表面に形成さ
れている構成である。
【0012】
【作用】本発明によるスクリーンチェンジャにおいて
は、貫通孔の両端から1対のスライドバーが互いに対向
して挿入され、対向する先端部が貫通流路を遮断するよ
うに当接されて構成されていることにより、1対のスラ
イドバーの先端部を当接した状態でスライドバーを往復
駆動して未濾過の溶融材料を貫通流路の下流へ漏洩させ
ることなく1対のスライドバーの濾過流路を交代させる
ことが可能であり、1対のスライドバーの濾過流路が同
時に貫通流路に連通可能に構成されていることにより、
貫通流路の溶融材料の流動を停止させることなく1対の
スライドバーの濾過流路を交代させることが可能であ
る。ハウジングの貫通孔が貫通流路の両側にそれぞれ濾
過両側の横断巾よりも長い距離を有するように構成され
ていることにより、濾過流路は貫通孔内に軸封状態に完
全に密封されて濾過流路の交代時における溶融材料の漏
洩がなく、1対のスライドバーがその先端を当接した状
態で各濾過流路の先端側側面間の距離を貫通流路の横断
巾よりも短くなるように形成されていることにより、1
対のスライドバーの先端部を当接した状態で両方の濾過
流路を部分的ではあるが貫通流路に同時に連通すること
が可能である。1対のスライドバーが各々箇別の駆動装
置にて往復駆動され、先端を当接した状態で一方のスラ
イドバーを押す方向に駆動することにより他方のスライ
ドバーを押すように構成されていることにより、1対の
スライドバーのその先端部を当接した状態で一方の駆動
装置を押込む方向に駆動して濾過流路を交代させること
が可能であり、引出す方向に駆動して一方のスライドバ
ーを単独で引出すことが可能である。各濾過流路の側端
から流入側において先端方向に流入溝および流出側にお
いて後端方向に流出溝がスライドバー表面に形成されて
構成されていることにより、濾過流路の交代時、空隙状
態の濾過流路に流入溝から溶融材料を流入させて充満す
るとともに流出溝から空気を排気させ溶融材料の流出に
より濾過流路が溶融材料で充満されたことを確認するこ
とが可能である。
【0013】
【実施例】以下、図面とともに本発明によるスクリーン
チェンジャの好適な実施例について詳細に説明する。な
お、従来例と同一または同等部分には、同一符号を付し
て説明する。図1は、本発明によるスクリーンチェンジ
ャの全体構成を示す正面断面図である。図1において、
符号4で示されるものはスクリーンチェンジャであり、
このスクリーンチェンジャ4は、ハウジング5と、それ
ぞれ1箇所の濾過流路6a,6bを有する1対のスライ
ドバー6A,6Bとにより構成されている。前記ハウジ
ング5は、その中央に図1の紙面に垂直な方向に貫通す
る貫通流路5aと、貫通流路5aと交差して図の左右方
向に貫通する貫通孔5bとが形成されている。また、こ
の貫通孔5bは、前記貫通流路5aの両側において、こ
の貫通流路5aの側端からハウジング5の側端面までの
距離Xa,Xbが貫通流路5aまたは前記濾過流路6
a,6bの貫通孔5b方向巾Fよりも長くなるように構
成されている。図1の実施例ではXa,Xbは約1.2
Fである。
【0014】前記各スライドバー6A,6Bは、それぞ
れ前記ハウジング5の貫通孔5bに軸封状態で往復動可
能に挿入される横断面形状に形成され、軸芯上の1箇所
に前記ハウジング5の貫通流路5aと同一断面形状の前
記濾過流路6a,6bが前記貫通流路5aに一体的に連
通可能に形成されている。前記濾過流路6a,6bに
は、その途中に流路全面を横断する周知のブレーカープ
レート(図示せず)が挿入されており、前記ブレーカー
プレートの上流側表面にはスクリーン7a,7bが装着
されている。前記スライドバー6A,6Bの外端部(後
端部)には、該スライドバー6A,6Bをそれぞれ箇別
に前記ハウジングの貫通孔5b内を往復動可能に駆動す
る流体圧シリンダ11a,11bが接続されている。ま
た、前記スライドバー6A,6Bの先端部において、前
記濾過流路6a,6bの先端側側面から先端(先端面)
6Ab,6Bbまでの軸方向距離Ya,Ybはその和
が、前記ハウジング5の貫通流路5aの貫通孔方向巾F
よりも短かくなるように構成されている。図1の実施例
では、前記軸方向距離Ya,Ybはそれぞれ約0.2F
である。さらに、前記スライドバー6A,6Bの先端面
6Ab,6Bbは、当接された場合、その全周が相互に
密着して当接可能に形成されている。
【0015】以上のように構成されたスクリーンチェン
ジャ4において、スクリーン7a,7bを交換する操作
について説明する。図1において、スクリーンチェンジ
ャ4は、ハウジング5の貫通孔5bに右側から挿入され
たスライドバー6Bの濾過流路6bがハウジング5の貫
通流路5aと一体的に連通し、濾過流路6bに装着され
たスクリーン7bが貫通流路5aを流動する溶融材料を
濾過している。このとき、ハウジング5の貫通孔5bに
左側から挿入されたスライドバー6Aは、濾過流路6a
がハウジング5の側端面の外部に完全に露出するまで引
出され、目詰まりのないスクリーン7aを装着されて待
機状態にある。
【0016】右側のスライドバー6Bのスクリーン7b
に濾過物が堆積し、このスクリーン7bを交換しようと
する場合、先ず、図2に示されるように、流体圧シリン
ダ11aを作動させ、左側のスライドバー6Aを貫通孔
5b内に押込み、両スライドバー6A,6Bの先端面6
Ab,6Bbを突合せて当接させる。次に、流体圧シリ
ンダ11bの作動を自由にして流体圧シリンダ11aを
作動させ、左側のスライドバー6Aを貫通孔5b内に押
込み、左側のスライドバー6Aの濾過流路6aの先端側
が僅かにハウジング5の貫通流路5aに重なった図3に
示される状態で停止する。この動作中、濾過流路6aは
貫通孔5bに完全に納まった後に貫通流路5aと重なり
始め、右側のスライドバー6Bの濾過流路6bは貫通流
路5aから徐々にずれて部分的な重なりとなる。図3に
示される状態では、貫通流路5aを流動する溶融材料の
一部が僅かな重なり部から濾過流路6aの空隙部へ徐々
に流れ、溶融材料の殆ど全量は右側のスライドバー6B
の濾過流路6bの部分的な重なり部を流動する。
【0017】次に、左側のスライドバー6Aの濾過流路
6aが溶融材料で完全に埋められた後、流体圧シリンダ
11aをさらに作動させ、左側のスライドバー6Aの濾
過流路6aがハウジング5の貫通流路5aと一致して重
なった図4に示される状態で停止する。この動作中、右
側のスライドバー6Bは右方向に押され、濾過流路6b
は貫通流路5aに連通した状態から、貫通孔5bに完全
に納まった後にハウジング5の側端面に部分的に露出
し、この動作終了後、左側のスライドバー6Aの濾過流
路6aが定常の濾過作用状態となる。
【0018】次に、流体圧シリンダ11bを作動させ、
右側のスライドバー6Bを貫通孔5bから引出し、図5
で示されるように、濾過流路6bがハウジング5の側端
面から完全に露出した状態で停止する。この状態で、濾
過物の堆積したスクリーン7bは清掃または新品と交換
され、次のスクリーン交換に備えて待機する。次回のス
クリーン交換では、図1から図5までの操作を左右方向
を逆にして右側から左側へ同様に行う。以後、操作方向
を左右交互に交替してスクリーンの交換が繰返し行われ
る。
【0019】図6は前記実施例の応用例を示している。
すなわち、前述の図3に相当する状態において、スライ
ドバー6Aの濾過流路6aがハウジング5の貫通流路5
aと左側端面との間に完全に収納された状態で、濾過流
路6aの軸芯方向両端部から貫通流路5aおよびハウジ
ング5の側端面外へそれぞれ連通可能な微小断面の流入
溝6Acおよび流出溝6Adが設けられている。流入溝
6Acおよび流出溝6Adは、濾過流路6aの流入側あ
るいは流出側からスライドバー6Aの表面に沿ってそれ
ぞれ少なくとも1箇所設けられ、望ましくは、流入溝6
Acは濾過流路6aの流入側、流出溝6Adは流出側に
設けられるとともに、流出溝6Adは濾過流路6aの最
も高い位置から形成される。なお、他方のスライドバー
6Bについても同様に流入溝6Bcおよび流出溝6Bd
が設けられている。
【0020】すなわち、図6の状態において、濾過流路
6aにはハウジング5の貫通流路5aから流入溝6Ac
を経て溶融材料が漏れ込み、徐々に空間部に充満する。
他方流出溝6Adからは、空隙部の空気が排気され、溶
融材料が濾過流路6aを充満した後に溶融材料が流出
し、空気が完全に排気されたことが確認される。以上の
操作において、ハウジング5の貫通流路5aと同一開口
に構成されたスライドバー6A,6Bの濾過流路6a,
6bは、貫通孔5b内を往復移動の途中、貫通流路5a
の側端部からハウジング5の側端面までの距離Xa,X
bが貫通流路5aの貫通孔方向巾Fよりも長く構成され
た貫通孔5b内に完全に収納され軸封状態に密封される
ことにより、濾過流路6a,6bを介して貫通流路5a
とハウジング5の側端面とが直接連通することはなく、
貫通流路5aを流動する溶融材料が流入溝(6Ac,6
Bc)および流出溝(6Ad,6Bd)を経由する以外
ハウジング5の外部へ漏洩することはない。
【0021】また、ハウジング5の貫通孔5bに両側か
ら挿入されて先端面6Ab,6Bbが当接された1対の
スライドバー6A,6Bは、各濾過流路6a,6bの先
端側端部から先端面6Ab,6Bbまでの軸方向距離Y
a,Ybの和が貫通流路5aすなわち濾過流路6a,6
bの貫通孔方向巾Fよりも短く構成されていることによ
り、正確にはYa,YbがFの2分の1より短かい場
合、1対のスライドバー6A,6Bの濾過流路6a,6
bを直接かつ同時に貫通流路5aへ連通することが可能
である。従って、1対のスライドバー6A,6Bの濾過
流路6a,6bは、貫通流路5aの溶融材料の流動を中
断することなく切換わることが可能である。なお、Y
a,YbがFの2分の1よりも長い場合は、流入溝6A
cを設けることにより、一方の濾過流路6Baを貫通流
路5aに部分的ではあるが直接連通させた状態で、他方
の濾過流路6Aaを流入溝6Acを介して貫通流路5a
へ間接的に連通させることが可能である。さらに、図7
は二軸押出機用に構成された濾過流路6a′,6b′を
示すもので、前述の真円形と異なり、楕円形で構成され
ている。なお、前述の各濾過流路6a,6a′,6b,
6b′は、前述の円と楕円に限ることなく、他の変形形
状とすることもできるものである。また、スライドバー
6A,6Bおよび貫通孔5bの断面形状は円形、楕円
形、矩形あるいは多角形のいずれでも適用可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明によるスクリーンチェンジャは以
上のように構成されているため、次のような効果を得る
ことができる。すなわち、1本の貫通孔の両側から2本
のスライドバーが挿入されて互いに突合されて当接さ
れ、両スライドバーの濾過流路が同時に貫通流路に連通
可能に構成されていることにより、濾過流路に溶融材料
を充満させた後に貫通流路に移動されるので、スクリー
ンの交換時に空気が溶融材料に混入することがなくなっ
た。また、1本の貫通流路に挿入されたスライドバーの
濾過流路がハウジングの貫通流路と直線状の1本の流路
を形成することにより、溶融材料の流路が滞流の発生し
ない単純な構成となった。従って、スクリーンの交換時
に余分な作業を必要としなくなって作業効率が改善さ
れ、溶融材料に劣化物が混入することがなくなって製品
品質が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクリーンチェンジャの全体構成を示
す正面断面図である。
【図2】図1の作動図である。
【図3】図1の作動図である。
【図4】図1の作動図である。
【図5】図1の作動図である。
【図6】本発明のスクリーンチェンジャの応用例を示す
正面断面図である。
【図7】本発明のスクリーンチェンジャの他の実施例を
示す正面断面図である。
【図8】従来のスクリーンチェンジャを示す側面断面図
である。
【図9】図8の正面断面図である。
【図10】従来の他のスクリーンチェンジャを示す側面
断面図である。
【図11】図10の正面断面図である。
【符号の説明】
4 スクリーンチェンジャ 5 ハウジング 5a 貫通流路 5b 貫通孔 6A,6B スライドバー 6a,6b 濾過流路 7a,7b スクリーン 11a,11b 流体圧シリンダ(駆動装置) 6Ac,6Bc 流入溝 6Ad,6Bd 流出溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の貫通流路(5a)および該貫通流路(5
    a)と交差する1本の貫通孔(5b)が形成されたハウジング
    (5)と、該ハウジング(5)の貫通流路(5a)に連通可能な濾
    過流路(6a,6b)を有し、前記ハウジング(5)の貫通孔(5b)
    に軸封状態かつ往復動可能に挿入された柱状のスライド
    バー(6A,6B)と、により溶融材料が前記ハウジング(5)の
    貫通流路(5a)および前記スライドバー(6A,6B)の濾過流
    路(6a,6b)を通過して流動するように構成されたスクリ
    ーンチェンジャにおいて、 前記貫通孔(5b)の両端から1対の前記スライドバー(6A,
    6B)が互いに対向して挿入され、該各スライドバー(6A,6
    B)の対向する先端(6Ab,6Bb)が前記貫通流路(5a)を遮断
    するように当接され、前記各スライドバー(6A,6B)の濾
    過流路(6a,6b)が同時に前記貫通流路(5a)に連通可能に
    構成されていることを特徴とするスクリーンチェンジ
    ャ。
  2. 【請求項2】 前記ハウジング(5)の貫通孔(5b)は、前
    記貫通流路(5a)の両側にそれぞれ前記濾過流路(6a,6b)
    の横断巾よりも長い距離(Xa,Xb)を有し、前記1対の各
    スライドバー(6A,6B)は先端(6Ab,6Bb)を当接した状態で
    前記各濾過流路(6a,6b)の先端側側面間の距離(Ya+Yb)が
    前記貫通流路(5a)の横断巾(F)よりも短くなるように形
    成されていることを特徴とする請求項1記載のスクリー
    ンチェンジャ。
  3. 【請求項3】 前記各スライドバー(6A,6B)は、各々箇
    別の駆動装置(11a,11b)にて往復駆動されるとともに、
    先端を当接した状態で一方の前記スライドバー(6Aまた
    は6B)を押す方向に駆動することにより他方の前記スラ
    イドバー(6Bまたは6A)を押すように構成されていること
    を特徴とする請求項1又は2記載のスクリーンチェンジ
    ャ。
  4. 【請求項4】 前記各濾過流路(6a,6b)の側端から流入
    側において先端(6Ab,6Bb)方向に流入溝(6Ac,6Bc)および
    流出側において後端方向に流出溝(6Ad,6Bd)が前記各ス
    ライドバー(6A,6B)表面に形成されていることを特徴と
    する請求項1ないし3の何れかに記載のスクリーンチェ
    ンジャ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006116908A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Kobe Steel Ltd スクリーンチェンジャ
CN102398357A (zh) * 2010-09-14 2012-04-04 刘德存 双闸板推拉式不停机液压换网模具
JP2014083769A (ja) * 2012-10-24 2014-05-12 Japan Steel Works Ltd:The スクリーンチェンジャ及びスクリーンチェンジャの予備充填方法

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