JP2009190342A - 流体用スクリーンチェンジャ - Google Patents

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Abstract

【課題】異種類の濾過手段を組み合せて、濾過要求に応じて最も適した濾過手段を選び、同時に成形ラインを止めることなく連続してスクリーン交換を行えるようにして、多様化して濾過作用の効率化を図る流体用スクリーンチェンジャを提供する。
【解決手段】ケーシング10は、一外面に開口した入口通路11と、他外面に開口した出口通路12と、それらの間に連通した複数の分岐通路13とを有する。各分岐通路に濾過手段が設けれ、入口通路、分岐通路または入口通路と分岐通路との交点には、流路変更可能な切り換え弁7とが設けられる。ここで、前記一方分岐通路と他方分岐通路との関係において、濾過手段とその取り付け部との少なくともいずれか一方が互いに異なる。
【選択図】図2a

Description

本発明は、例えば溶融プラスチックなどの流体用スクリーンチェンジャに関するものである。
プラスチック押出成形の多様化と共に濾過行程においても多様性が求められる。即ち、原料樹脂による比重、粘度、滞留性など、また、原料中に含まれる不純物の量、質、更に、濾過精度、即ち、スクリーンの粗か密か、また、運転操作の相違など、千差万別である。
一方、濾過手段たるスクリーンチェンジャ,フィルター等にも各種があり、それに応じた特徴を有している。即ち、プラスチック成形用の濾過機として、摺動板式,回動棒式(本出願人が先に開発し特許権を取得したものである。特許第3806767号公報)および固定式のものがある。
摺動板式は摺動板の長さ方向に間隔を存して、2組のスクリーンが設けられ、一方が目詰まりすると他方に切り換えるものである。この形式では2組の間隔が構造上長くなり、摺動するときにこの部分が流れを中断することになる。そのため、スクリーン交換の摺動時に濾過作用が間欠的となる。これを解決するため、2本の摺動棒にそれぞれ1組のスクリーンが設けられたものが使用されていた。そして、スクリーンが目詰まりすると一方の摺動棒を移動させて、スクリーン部を機外に出してスクリーンの交換を行う。その間、流体は一方のスクリーン部に集中するが、流れの中断がなく、成形ラインを停止する必要がなく、連続して生産が行える。
回動棒式では、筒状スクリーンが設けられているため、濾過面積が大きい。摺動棒式では円板スクリーンであるから、濾過面積が小さい。しかも、スクリーン部はケーシング内に密封されている状態になっているため、流体の洩れや空気との接触がない。しかし、スクリーンの交換には、回動棒を90度回動させ、交換蓋を外して多孔筒と共に一体として取出し、スクリーン交換を行なわなければならず、前2者より手間がかかる。固定式のものは移動しないため、隙間がなく、洩れや空気との接触がない。また、濾過面積も大きくとれる。しかし、スクリーン交換時には成形ラインを止めなければならない。
特許第3806767号公報
従って、それらの特徴を生かして要求される濾過作用を適切に行わねばならない。しかしながら、残念なことに、1種のスクリーンチェンジャ,フィルターで多くの濾過ニーズを満足させることは不可能である。
そこで本発明は、これらの濾過手段を組み合わせることによって、濾過要求に応じて最も適した濾過手段を選び、同時に成形ラインを止めることなく連続してスクリーン交換を行えるようにして、多様化して濾過作用の効率化を図る流体用スクリーンチェンジャを提供することを目的とする。
本発明は、複数のそれぞれ異なる特徴を有するスクリーンチェンジャまたはフィルターを1つのケーシングに混在させ、濾過ニーズに応じて複数の濾過手段から適当なものを選びするものである。また、同時に1つの濾過手段が使用されている間、他の濾過手段は待機しており、濾過手段のスクリーン交換などに流れが途切れさせないための補助濾過手段として働くように流体の切り換えをする弁を有することである。
一体のケーシングまたは一体とみなされるケーシングに、1個の流体入口と1個の流体出口を有し、その入口より複数の分岐路が設けられ、その各通路にそれぞれ濾過手段が設けられ、それら濾過手段がそれぞれ互いに異なる形式である。そして、ケーシングの流体入口通路または複数の分岐路、もしくは複数の分岐路の交差点に流路変更可能な切り換え弁を有する。
即ち、解決手段の第1は、一体のまたは実質的に一体のケーシングと、該ケーシングの一外面に開口した入口通路と、前記ケーシングの他外面に開口した出口通路と、前記入口通路と出口通路との間に連通した複数の分岐通路とを持つ。そして、前記各分岐通路に設けられた濾過手段と、前記入口通路、前記分岐通路または入口通路と分岐通路との交点に設けられた流路変更可能な切り換え弁とを備えている。そして、前記一方分岐通路と他方分岐通路との関係において、濾過手段とその取り付け部との少なくともいずれか一方が互いに異なっている。
解決手段の第2は、2個の可動棒孔を流路入口方向に並列して有するケーシング本体と、前記可動棒孔に可動自在に挿入され、可動通路を外円周面に貫通して持ち、流路入口方向に並列した2本の可動棒と、該可動棒の各々の一端に結合された可動駆動軸と、前記各可動棒の可動通路に挿入された多孔板とスクリーンまたは有底濾過筒からなる濾過手段とを備える。また、前記ケーシング本体に設けられ、前記可動通路に連通するように、一外面に開口した入口通路と、他外面に開口した出口通路と、それらの間に連通した分岐通路と、前記入口通路と前記分岐通路との交差点に設けられ、前記分岐通路の一方または他方または双方を開とする弁路を持つ切換弁とを持つ。
解決手段の第3は、可動棒孔と固定通路を構成する定置穴とを流路入口方向に並列して有するケーシング本体と、前記可動棒孔に可動自在に挿入され、可動通路を外円周面に貫通して持った可動棒と、該可動棒の一端に結合された可動駆動軸と、前記可動棒の可動通路に挿入された多孔板とスクリーンまたは有底濾過筒からなる濾過手段と、前記定置穴に挿入された濾過手段とを備える。また、前記ケーシング本体に設けられ、前記可動通路に連通するように、一外面に開口した入口通路と、他外面に開口した出口通路と、それらの間に連通した分岐通路と、前記入口通路と前記分岐通路の交差点に設けられ、前記分岐通路の一方または他方を開とする弁路を持ち、かつ、流体をケーシング本体の外部に排出する排出路を持つ切換弁と、該排出路に通じるように、ケーシング本体に設けられた流体を外部に排出する排出路を持つ。
前記解決手段の第2において、前記濾過手段の一方は、回動棒の可動通路に挿入された有底濾過筒、他方は摺動棒の可動通路に挿入された多孔板とスクリーンまたは有底濾過筒の場合がある。また、一方摺動棒の可動通路に挿入された多孔板とスクリーン、他方摺動棒の可動通路に挿入された有底濾過筒の場合がある。
解決手段の第3において、前記可動棒の濾過手段は、摺動棒の可動通路に挿入された多孔板とスクリーンまたは有底濾過筒であり、前記定置穴に挿入された濾過手段は有底濾過筒の場合がある。また、前記可動棒の濾過手段は、回動棒の可動通路に挿入された有底濾過筒であり、前記定置穴に挿入された濾過手段は有底濾過筒の場合がある。また、前記可動棒の濾過手段は、複数の摺動棒の可動通路に挿入された多孔板とスクリーンまたは有底濾過筒であり、前記定置穴に挿入された濾過手段は有底濾過筒の場合がある。また、前記可動棒の濾過手段は、複数の回動棒の可動通路に挿入された有底濾過筒であり、前記定置穴に挿入された濾過手段は有底濾過筒の場合がある。
ここで前記のように、可動棒には、断面円形の回動棒、断面円形の摺動棒、断面矩形の摺動棒(板状体も含む)などが含まれる。濾過手段には、多孔板とスクリーンによるものや、有底濾過筒が含まれる。そして、摺動棒に取り付けられる濾過手段は1組の場合と、摺動棒の軸方向に隔置された2組の場合がある。
本発明の流体用スクリーンチェンジャにより、複数の互いに異なる濾過手段を組み合わせることによって、濾過要求に応じて最も適した濾過手段を選び、同時に成形ラインを止めることなく連続してスクリーン交換を行えるようになった。これによって、多様化して濾過作用の効率化を図ることが可能となった。
以下に本発明の実施態様を図面に示す一実施例にもとづき説明する。
図1は回動式と摺動式との組み合わせたものを示す。図において、ケーシング本体10は外形が正面視で矩形,側面視で縦長矩形,平面視で横長矩形をなした鋼のブロック状である。そして、後記回動棒2がその軸線回りに回動、後記摺動棒30がその軸方向に摺動できるよう案内するよう、ケーシングの前後方向に沿う軸線を持つ2個の円筒形の可動棒孔15,15が、流路入口方向に並列し上下に平行に設けられる。
該ケーシング本体10には、一方外面(図示右面)から前記可動棒孔15を連通して他方外面(図示左面)に開口するように、入口通路11,分岐通路13,出口通路12が設けられる。図示の右側が流体の上流側、左側が流体の下流側となる。入口通路11,出口通路12は、2個の可動棒孔15,15の間を通る左右一直線上にある。分岐路13,13はそれらから鋭角に分岐して、可動棒孔15,15の中心を通る左右一直線上の付近に至る。
図2a,3aにおいて、上側の前記可動棒孔15には、円柱形の回動棒2が回動自在に挿入される。下側の可動棒孔15には、円柱形の摺動棒30が摺動自在に挿入される。回動棒2は直径方向に貫通する1個の可動通路2aを持つ。摺動棒30は直径方向に貫通する2個の可動通路30aを、軸方向に間隔を存して持つ。前記可動通路2aに濾過筒とスクリーンからなる濾過手段20が挿入される。また、前記可動通路30aに多孔板3とスクリーン4からなる濾過手段が挿入される。
図2a,3bで、前記ケーシング本体10において、入口通路11と分岐通路13との交差点に、三方切り換え弁7が設けられる。三方切り換え弁7は次のように構成される。前後に長い円柱弁本体7aにU字に貫通する弁路7bが開けられ、円柱弁本体7aがケーシング本体10の後面から回動自在に挿入される。前記弁路7bは、弁本体7aの外円周面で円周方向に長い溝からなり、前記分岐通路13,13の一方または他方または双方を開とする。円柱弁本体7aの後端に形成された回動軸7cがケーシングカバー10bを貫通して後面に突出し、その端部に回動ハンドル7dが固定される。
図1b,3aで、前記回動棒孔15の両端で、ケーシング本体10の前後に一対のケーシングカバー10a,10bが取り付けられる。後カバー10bを貫通した回動棒2の可動駆動軸5に回動手段として、回動ハンドル6dが取り付けられる。摺動棒30は図外の往復駆動手段により摺動され、スクリーン4の交換作業が実施される。
図4において、回動棒2に装填された有底濾過筒20は底側を可動通路2aの入口側大径側に位置し、可動通路2aの出口から交換可能にはめ込まれる。補強多孔筒21は直円筒(またはテーパ円筒)を呈し、その外周(または内周,中間)に円筒スクリーン22が装着される。補強多孔筒21の一端にネジで取り付けられた底部材23は、外側中央が外側に凸となっている。案内部材24は底部材23の内側の軸線上に突設された先細テーパ棒状を呈する。フランジ部材25は多孔筒の開口側に設けられた円環状を呈し、ケーシング本体10の内面に対向する部分は円柱回動棒の外周面に面一となる円筒面を持つ。
図2aで、回動棒2の可動通路2aは、通常運転で入口側が広いテーパ孔(又は直円筒孔)となる。その中に有底濾過筒20が、底側を入口主通路11側にし、可動通路2aの出口から交換可能に取り付けられる。
ケーシング10の外面から回動棒孔15に連通して濾過手段交換孔16が設けられる。即ち、回動棒孔15の内円周面の円周方向において、入口通路11,分岐通路13,出口通路12が開口する範囲を除いた範囲で、かつ、ケーシング本体10の外面に最も近い範囲(図示ではケーシング本体10の上面)である。そして、この孔を開閉する交換蓋8設けられる。
この実施例では、濾過される流体に不純物が少なく、濾過精度が高く、しかも流量が大のため、通常、弁7は図2bの状態で、流体は回動棒2を持つ濾過手段20で濾過される。摺動式濾過手段3,4への分岐路13は閉止されている。スクリーンが目詰まりしてくると、弁7を図2cの状態にする。流体は摺動式濾過手段3,4に流入し、回動式濾過手段20への分岐路13は閉止される。その後、回動棒2を右回り90度回動し、上部より交換蓋8を開けて、有底濾過筒20を取り外して新品と交換する。その間、流体は摺動式濾過手段で濾過され、後行程に流出してゆくので、成形ラインの停止は生じない。
弁7を図2aの状態にすると、流体は摺動式濾過手段3,4と、回動式濾過手段20との双方を通過する。この場合は流量が多い場合や、流体に不純物が多い場合、或いは濾過精度が高く要求される場合などである。摺動式濾過手段3,4では、目詰まりが起これば、摺動棒30を左または右に摺動させて濾過手段3,4をケーシング10の外に出し(図3a)、スクリーン4を交換する。このとき、流体は回動式濾過手段20へも常に流れているため、摺動棒30のスクリーン4の交換時に流れの途切れは起こらない。
図5,6は摺動式と固定式の組み合わせたものを示す。図において、ケーシング本体10は外形が正面視で矩形,側面視で縦長長い矩形,平面視で横長矩形をなした鋼のブロック状である。そして、ケーシングの前後方向に沿う軸線を持つ可動棒孔15と、ケーシングの左右方向に沿う軸線を持つ固定通路を構成する円形断面定置穴17とが、流路入口方向に並列して上下に設けられる。
該ケーシング本体10には、一方外面(図示右面)から前記可動棒孔15を連通して他方外面(図示左面)に開口するように、入口通路11,分岐通路13,出口通路12が設けられる。図示の右側が流体の上流側、左側が流体の下流側となる。入口通路11,出口通路12は、可動棒孔15の中心を通る左右一直線上にあり、一方分岐路13はそれらの同一直線上にあり、他方分岐路13は定置穴17の軸線に直角である。なお、14は分岐通路13を開けた後に、その端部に設けられた栓である。
図5,6aにおいて、上側の前記可動棒孔15には、円柱形(矩形でもよい)の摺動棒30が摺動自在に挿入される。下側の定置穴17には、固定式濾過手段40が挿入される。摺動棒30は直径方向に貫通し、軸方向に間隔を存して2個の可動通路30aを持つ。また、前記可動通路30aに多孔板3とスクリーン4による濾過手段が挿入される。
図5において、固定式の有底濾過筒40は底側を固定通路17の入口側大径側に位置させ、固定通路17の出口側から交換可能にはめ込まれる。補強多孔筒41は直円筒(またはテーパ円筒)を呈し、その外周(または内周,中間)に円筒スクリーン42が装着される。補強多孔筒41の一端にネジで取り付けられた底部材43は、外側中央が外側に凸となっている。案内部材44は底部材43の内側の軸線上に突設された先細テーパ棒状を呈する。
フランジ部材45は多孔筒の開口側に閉鎖するように着脱自在に設けられる。このフランジ部材45はケーシング本体にボルトなどで着脱自在に取り付けられる。そして、ケーシング本体にと取り付けられる大径部45a、固定通路17の内側と補強多孔筒41の外側に摺動自在に挿入される中径部45b、および、補強多孔筒41の内側に摺動自在に挿入される小径部45cからなる。フランジ部材45には、補強多孔筒41の軸線に沿う方向からほぼ直角に曲がる流路45d(補強多孔筒41を貫通して)が設けられ、これが分岐通路13,出口通路12に続く。中径部45bの先端は、流体を補強多孔筒41の外側から内側に案内するテーパ面45eとなっている。
図5,6bで、前記ケーシング本体10において、入口通路11と分岐通路13との交差点に、三方切り換え弁71が設けられる。なお、14は分岐通路13を開けた後に、その端部に設けられた栓である。三方切り換え弁71は次のように構成される。円柱弁本体71aにT字に貫通する弁路71bが開けられ、円柱弁本体71aがケーシング本体10の後面から回動自在に挿入される。前記弁路71bは、弁本体71aの軸断面上に設けられ、前記分岐通路13,13の一方または他方を開とする。円柱弁本体71aの後端に形成された回動軸7cがケーシングカバー10bを貫通して後面に突出し、その端部に回動ハンドル7dが固定される。
また、図7のように、三方弁71には外部排出路71eが設けられ、スクリーン4と濾過筒20の逆洗が可能となる。即ち、弁本体71aはケーシング10の前面まで延びて貫通する。そして、その前半部(ケーシング10の前側)で外周に、軸方向に沿って溝71eが設けられる。この溝は、弁口71bが直径上を貫通する入口と出口の間から、前端まで続き、外部排出路71eとなる。
これに対応して、弁本体71aの前端面に対向した前カバー10aの部分には、外部排出路18が設けられる。即ち、弁71の通常運転時及び濾過手段交換時の流路切換時において、各時にとる排出路71eの位置に対応した位置に、外部排出路18が設けられる。図示において、下側及び90度右回りに偏位した位置に(図7a,7c)、排出路18,ネジ孔18a,流量調整弁(排出弁)18bが設けられる。また、固定式の有底濾過筒40の出口から、摺動式濾過手段3,4の出口からの分岐路13への途中に、開閉弁9が設けられる。この弁9は前後に長い円柱弁本体に直経方向に貫通する弁路が開けられたもので、その他の部分は三方切り換え弁7と同様に構成される。
この実施形態では、濾過される流体は不純物が多く、しかも濾過精度が余り厳しくない場合である。スクリーンの目詰まりが早いため、スクリーンを頻繁に交換する必要がある。そこで図5の通り、通常、弁71は図5,7a,7bの状態で、流体は摺動式濾過手段3,4で濾過される。開閉弁9は開で、流体の一部は固定式濾過手段40に入り、逆洗して切換弁71の外部排出路71eからケーシングの外部に排出され、その後、排出弁18bを閉じると、待機状態となる。
スクリーンが目詰まりしてくると、弁71の状態を図7cのようにし、開閉弁9は開のままである。流体は固定式濾過手段40に流入して濾過され、後行程に流出してゆき、成形ラインの停止は生じない。
ここで、流体の一部は摺動式濾過手段に入り、逆洗して切換弁71の外部排出路71eからケーシングの外部に排出され、その後、排出弁18bを閉じる。その後、摺動棒30を機外側に摺動させ、スクリーンを取り外して新品と交換する。この時、分岐通路13は摺動棒30により閉鎖されている。その後、摺動棒30を機内側に摺動させると、流体の一部は摺動式濾過手段3,4の空のスクリーン部屋に入る。そして、流体は部屋内の空気を切換弁71の外部排出路71eを通り、ケーシングの外部に排出させながら、空のスクリーン部屋を満たす。その後、排出弁18bを閉じる。
その後、弁71を図5,7a,7bの状態に戻し通常運転状態に入り、流体は摺動式濾過手段3,4で濾過される。開閉弁9は閉で、固定式濾過手段40を取り外して新品と交換する。その後、開閉弁9を開とすると、流体の一部は固定式濾過手段40の空のスクリーン部屋に入る。そして、流体は部屋内の空気を切換弁71の外部排出路71eを通り、ケーシングの外部に排出させながら、空のスクリーン部屋を満たす。その後、排出弁18bを閉じると、待機状態となる。
なおこの場合、固定式濾過手段40の濾過面積を摺動式濾過手段3,4のものより相当に大きくしておくと、摺動式濾過手段の頻繁なスクリーン交換においても、十分その間の濾過を担当することができる。
図8aは固定式濾過手段と回動式濾過手段との組み合わせであり、図5において、摺動式濾過手段に代えて回動式濾過手段としたものである。また、三方弁71が固定式濾過手段40の入口側に設けられている。入口通路11は定置穴17に同心に、出口通路12は可動棒孔15の中心を通る左右一直線上にある。
この実施例では濾過精度が極めて高く、かつ、空気との接触による酸化ゲルの発生、混入を避けるために用いられるものである。通常は図8aの状態で、固定式濾過手段40で濾過される。固定式濾過手段が目詰まりした場合、図8bの状態で、切換弁71で流れを回動式濾過手段20に切り換え、流れを中断させずにスクリーン交換を行う。また、前記と同様に、切換弁71の外部排出路71eにより逆洗と空気抜きが行われる。固定式濾過手段40の逆洗、空気抜き及び交換は図5の場合と同様である。なおこの実施例で、回動式濾過手段に代えて摺動式濾過手段を用いることは、濾過面積が小であり、また、摺動アウトによる酸化ゲルの発生があるために適していない。
図9aは固定式濾過手段と摺動式濾過手段との組み合わせであり、図8aにおいて、回動式濾過手段20に代えて摺動式濾過手段3,4としたものである。しかも、摺動式濾過手段を上下に2組として、濾過能力を増加させたものである。
入口の切換弁71を図9aの状態にすると、流体の全部は固定式濾過手段40に流れる。そして、その一部は摺動式濾過手段3,4に逆流し、スクリーンを逆洗して切換弁71の外部排出路71eからケーシングの外部に排出され、その後、排出弁18bを閉じる。つまり、2個のスクリーンの洗浄が同時に行われるのである。その後、摺動棒30を機外側に摺動させ、スクリーンを取り外して新品と交換する。また、2本の摺動棒30,30の1本ずつ交互に摺動させて交換してもよい(図9b)。
また、入口の切換弁71を図9aから左90度に回した状態にすると、流体は2組の摺動式濾過手段3,4に流れて濾過される。或いは、2本の摺動棒30,30の1本ずつ交互に摺動させて交換できる。固定式濾過手段40の逆洗、空気抜き及び交換は、図5,図8aの場合と同様である。
ここで、逆洗は必ず行うものでなく、条件によって不可能な場合、または行わない場合がある。また、固定式濾過手段40の出口側にある開閉弁9は、固定式濾過手段の交換時のものである。しかし、固定式濾過手段の濾過面積は非常に大きいので長持ちする。このため、交換時には成形ライン全体を止めても余り影響はない。
また、表1に以上の各濾過手段の特徴比較と濾過適性を示す。
Figure 2009190342
以上、4つの実施形態について説明したが、これらの中での流れの選択は一例であり、説明したものの逆の場合もあり得る。即ち、弁の操作によって濾過の状態、濾過精度、流量などによって、種々な切り換えと使い方が可能であり、しかも、流体の流れを中断することなく行えるのが特徴である。また、前記以外の異なる種類の濾過手段の組み合わせも含まれる。また、図2a,9aにおいて仮想線で示す分割線Lで、可動棒孔15を含む部分と入口通路11,出口通路12および分岐通路13を含む部分とが分割されたものを、フランジとボルト・ナツトを介して結合するものも、実質的に一体となったケーシングに含まれる。
本発明は前記した実施例や実施態様に限定されず、特許請求の範囲および範囲を逸脱せずに種々の変形を含む。
本発明は、溶融プラスチックなどの流体用スクリーンチェンジャに利用される。
本発明の一実施例(第1実施例)の正面図である。 図1aの平面図である。 図1aの右側面図である。 図1bのY2a−Y2a断面図である。 図2aの作動説明図である。 図2aの作動説明図である。 図1aのY3a−Y3a断面図である。 図1aのY3b−Y3b断面図である。 図2aの部分拡大図である。 本発明の第2実施例の図2aに対応した断面図である。 図5のY6a−Y6a断面図である。 図5のY6b−Y6b断面図である。 図5要部拡大図である。 図7aのX7b−X7b断面図である。 図7aの作動説明図である。 本発明の第3実施例の図2aに対応した断面図である。 図8aの作動説明図である。 図8aのY8c−Y8c断面図である。 本発明の第4実施例の図2aに対応した断面図である。 図9aのY9b−Y9b断面図である。
符号の説明
10 ケーシング本体
11 入口通路
12 出口通路
13 分岐通路
14 栓
15 可動棒孔
16 交換孔
17 定置穴
10a,10b カバー
2 回動棒
2a 可動通路
3 多孔板
4 スクリーン
5 可動駆動軸
6 回動手段
7 三方切換弁
8 交換蓋
20 有底濾過筒
21 補強多孔筒
22 スクリーン
23 底部材
24 案内部材
25 フランジ部材
30 摺動棒
40 固定式濾過手段

Claims (8)

  1. 一体のまたは実質的に一体のケーシングと、
    該ケーシングの一外面に開口した入口通路と、
    前記ケーシングの他外面に開口した出口通路と、
    前記入口通路と出口通路との間に連通した複数の分岐通路と、
    前記各分岐通路に設けられた濾過手段と、
    前記入口通路、前記分岐通路または入口通路と分岐通路との交点に設けられた流路変更可能な切り換え弁とを備え、
    前記一方分岐通路と他方分岐通路との関係において、濾過手段とその取り付け部との少なくともいずれか一方が互いに異なる流体用スクリーンチェンジャ。
  2. 2個の可動棒孔を流路入口方向に並列して有するケーシング本体と、
    前記可動棒孔に可動自在に挿入され、可動通路を外円周面に貫通して持ち、流路入口方向に並列した2本の可動棒と、
    該可動棒の各々の一端に結合された可動駆動軸と、
    前記各可動棒の可動通路に挿入された多孔板とスクリーンまたは有底濾過筒からなる濾過手段と、
    前記ケーシング本体に設けられ、前記可動通路に連通するように、一外面に開口した入口通路と、他外面に開口した出口通路と、それらの間に連通した分岐通路と、
    前記入口通路と前記分岐通路との交差点に設けられ、前記分岐通路の一方または他方または双方を開とする弁路を持つ切換弁とを含む流体用スクリーンチェンジャ。
  3. 可動棒孔と固定通路を構成する定置穴とを流路入口方向に並列して有するケーシング本体と、
    前記可動棒孔に可動自在に挿入され、可動通路を外円周面に貫通して持った可動棒と、 該可動棒の一端に結合された可動駆動軸と、
    前記可動棒の可動通路に挿入された多孔板とスクリーンまたは有底濾過筒からなる濾過手段と、
    前記定置穴に挿入された濾過手段と、
    前記ケーシング本体に設けられ、前記可動通路に連通するように、一外面に開口した入口通路と、他外面に開口した出口通路と、それらの間に連通した分岐通路と、
    前記入口通路と前記分岐通路の交差点に設けられ、前記分岐通路の一方または他方を開とする弁路を持ち、かつ、流体をケーシングの外部に排出する排出路を持つ切換弁と該排出路に通じるように、前記ケーシング本体に設けられた流体を外部に排出する排出路を含む流体用スクリーンチェンジャ。
  4. 前記濾過手段の一方は、回動棒の可動通路に挿入された有底濾過筒、他方は摺動棒の可動通路に挿入された多孔板とスクリーンまたは有底濾過筒である請求項2記載の流体用スクリーンチェンジャ。
  5. 前記可動棒の濾過手段は、摺動棒の可動通路に挿入された多孔板とスクリーンまたは有底濾過筒であり、前記定置穴に挿入された濾過手段は有底濾過筒である請求項3記載の流体用スクリーンチェンジャ。
  6. 前記可動棒の濾過手段は、回動棒の可動通路に挿入された有底濾過筒であり、前記定置穴に挿入された濾過手段は有底濾過筒である請求項3記載の流体用スクリーンチェンジャ。
  7. 前記可動棒の濾過手段は、複数の摺動棒の可動通路に挿入された多孔板とスクリーンまたは有底濾過筒であり、前記定置穴に挿入された濾過手段は有底濾過筒である請求項3記載の流体用スクリーンチェンジャ。
  8. 前記可動棒の濾過手段は、複数の回動棒の可動通路に挿入された有底濾過筒であり、前記定置穴に挿入された濾過手段は有底濾過筒である請求項3記載の流体用スクリーンチェンジャ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015518433A (ja) * 2012-03-30 2015-07-02 マーグ ポンプ システムズ ゲーエムベーハー 流体濾過装置

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