JPH08251976A - ブラシレスモータの速度検出装置 - Google Patents

ブラシレスモータの速度検出装置

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JPH08251976A
JPH08251976A JP8020392A JP2039296A JPH08251976A JP H08251976 A JPH08251976 A JP H08251976A JP 8020392 A JP8020392 A JP 8020392A JP 2039296 A JP2039296 A JP 2039296A JP H08251976 A JPH08251976 A JP H08251976A
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JP
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circuit
energization
mode
signal
switching
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JP8020392A
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Hayato Naito
速人 内藤
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパイク状電圧に起因する不具合を防止しつ
つ、高精度な速度信号を得る。 【解決手段】 第1合成回路3により位置検出器Hu〜
Hwの出力を合成し、モード切換手段8により第1合成
回路3の出力に基づいて通電モード切換信号を形成し、
駆動回路1によりモード切換手段8の出力に基づいて駆
動コイルLu〜Lwへの通電モードを第1通電モードと
して例えば駆動コイルへの通電電流波形が方形波状とな
るモードと第2通電モードとして例えば駆動コイルへの
通電電流波形が波形変曲点の鈍った波形となるモードと
に切り換えて通電する一方で、第2合成回路9により駆
動コイルに生じる誘導起電圧を第1通電モードの無通電
区間で検出し純粋な誘導起電圧に基づいて速度信号を形
成し、しかも第1通電モード以外での駆動コイルへの通
電モードを第2通電モードにして駆動コイルへの通電の
オンオフ時に発生するスパイク状電圧を軽減するよう構
成してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
の速度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13にブラシレスモータの概略構成を
示す。ブラシレスモータは、固定子Xと、回転子Yと、
3個の位置検出器Hu,Hv,Hwと、を備えている。
固定子Xは、正負方向に往復通電される3相の駆動コイ
ルLu,Lv,Lwを有しており、回転子Yは、上記駆
動コイルLu,Lv,Lwに対向配置される複数の磁極
Zを有している。また、位置検出器Hu,Hv,Hw
は、電気角で120°位相のずれた位置に配設されてお
り、例えば3個のホール素子からなる。
【0003】このブラシレスモータを駆動する方式とし
ては、所謂ハードスイッチング通電方式によるものと、
所謂ソフトスイッチング通電方式によるものとが知られ
ており、これらのスイッチング通電方式に関しては、例
えば特開昭61−42288号公報に記載がなされてい
る。このうちハードスイッチング通電方式(3相120
°スイッチング通電方式)を採用したブラシレスモータ
の駆動回路を示したのが図14である。
【0004】同図において、位置検出器としてのホール
素子Hu,Hv,Hwは、3相の駆動コイルLu,L
v,Lwに対向する回転子Yの回転に応じて、図2
(g)に示されるような3相の正弦波様の出力信号(電
圧波形)を発生し、この出力信号は、図14に示される
ように、増幅器R,S,Tを介して信号合成回路SMに
加えられる。信号合成回路SMは論理回路でデジタル的
に構成され、増幅器R,S,Tの出力信号が0Vになる
ゼロクロス点を検出して3相の120°スイッチング波
形信号(矩形波パルス)を出力する。パワートランジス
タ(スイッチング素子群)Q31〜Q36は終段ドライ
バを構成するものであり、信号合成回路SMからの3相
の120°スイッチング波形信号により3相の駆動コイ
ルLu,Lv,Lwに、図4(A)に示されるように電
流を流し、その結果回転子Yが回転する。駆動コイルL
u,Lv,Lwに流れる電流は、電流検出用抵抗Rsに
より検出され、また回転子Yの回転速度が速度検出器に
より検出される。制御増幅器A41は速度検出器の出力
電圧(速度指令電圧)VCTL と基準電圧VREF との差分
を電流指令電圧として取り出し、さらにその電流指令電
圧と電流検出用抵抗Rsの電圧との差分を電流帰還増幅
器A42が出力する。信号合成回路SMは電流帰還増幅
器A42の出力信号により制御されて出力信号電圧が変
化する。なお、フィルタコンデンサCu,Cv,Cwは
駆動コイルLu,Lv,Lwの通電切換時における電流
の急激な変化により発生する機械的ノイズ、電気的ノイ
ズを低減させるために設けられたコンデンサである。
【0005】すなわち、該ハードスイッチング通電方式
では、増幅器R,S,Tの出力信号に基づいて、信号合
成回路SMが図4(A)に示すような3相の120°ス
イッチング波形信号を合成してパワートランジスタQ3
1〜Q36のベースに加えることによって、駆動コイル
Lu,Lv,Lwの通電を行うようになっている。
【0006】一方、上記ソフトスイッチング通電方式を
採用したブラシレスモータの駆動回路を示したのが図1
5である(特開昭61−42288号公報参照)。この
ソフトスイッチング通電方式を採用したブラシレスモー
タの駆動回路にあっては、ホール素子Hu,Hv,Hw
から出力される図2(g)に示されるような3相の正弦
波様の出力信号(電圧波形)が増幅器R,S,Tを介し
て信号合成回路SSMに加えられる。信号合成回路SS
Mは、増幅器R,S,Tの出力信号を100%利用して
アナログ的に3相の120°ソフトスイッチング波形信
号を合成するものであり、増幅器R,S,Tの出力信号
を対数圧縮して変曲点を鈍らせた矩形波パルス様のソフ
トスイッチング信号を合成する。このソフトスイッチン
グ信号は3差動掛算器よりなる増幅回路A5,A6によ
って再度対数圧縮され、上段プリドライバPD1,下段
プリドライバPD2を介してパワートランジスタ(スイ
ッチング素子群)Q31〜Q36のベースに加えられ
て、これらパワートランジスタQ31〜Q36は図4
(C)に示されるような電流を駆動コイルLu,Lv,
Lwに流す。その結果、回転子Yが回転する。なお、フ
ィルタコンデンサCu,Cv,Cw、電流検出用抵抗R
s、制御増幅器A41、電流帰還増幅器A42は、図1
4で説明したのと同様に機能する。そして、駆動コイル
Lu,Lv,Lwの中点の電圧はコイル中点検出器によ
り検出され、このコイル中点検出器の検出電圧と基準電
圧(電源電圧Vccの1/2)とを差動増幅器A71,A
72で比較し、その出力を電流帰還増幅器A42の出力
信号に掛算器M1,M2で掛算する。上記増幅回路A
5,A6は掛算器M1,M2の出力信号により制御され
て出力信号電圧が変化し、回転子Yの速度制御、コイル
電流の帰還制御、コイル中点電圧帰還制御が行われる。
【0007】すなわち、該ソフトスイッチング通電方式
では、信号合成回路SSMによって、ホール素子Hu,
Hv,Hwの出力信号に基づいて変曲点を鈍らせたソフ
トスイッチング信号を合成し、これを増幅回路A5,A
6で再度対数圧縮して、図4(C)に示すような通電波
形として各相の駆動コイルLu,Lv,Lwに通電する
ようになっている。
【0008】ここで、図4(A)、(C)に示す電流波
形より明らかなように、ハードスイッチング通電方式
(図4(A)参照)にあっては、コイル通電をオフする
速度が速くて瞬時に通電を休止し、一方ソフトスイッチ
ング通電方式(図4(C)参照)にあっては、コイル通
電をオフする速度が遅くて徐々に通電量を減らしてい
る。すなわち、図4において各波形のゼロクロス点が無
通電区間(通電休止区間)であるので、ハードスイッチ
ング通電方式にあっては、駆動コイルへの無通電区間が
比較的長く、ソフトスイッチング通電方式にあっては、
駆動コイルへの無通電区間が極端に短くなっている。
【0009】ところで、ブラシレスモータの速度検出装
置にあっては、高精度な速度信号を得るために、3相駆
動コイルLu,Lv,Lwにそれぞれ発生している純粋
な誘導起電圧を検出する必要があり、この純粋な誘導起
電圧は、上記駆動コイルLu,Lv,Lwのそれぞれの
無通電区間のみで得られる。従って、無通電区間が極端
に短いソフトスイッチング通電方式を採用した場合に
は、純粋な誘導起電圧を検出することが難しいことか
ら、コイル通電のオンオフがはっきりしていて駆動コイ
ルLu,Lv,Lwの無通電区間が長いハードスイッチ
ング通電方式が一般的に採用されている。なお、図4に
おける符号Pは誘導起電圧の検出タイミングを示してい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ハ
ードスイッチング通電方式にあっては、上述のように、
コイル通電をオフする速度が速いことから、図4(B)
に示されるように、コイル電圧がグランド電源以下や電
源電圧Vcc以上となる所謂スパイク状電圧が発生する。
このスパイク状電圧の大きさは、通電のオフスピードと
オフの直前にコイルに流れている電流の大きさに比例す
る。そして、このスパイク状電圧によって、例えばモー
タ騒音や、ドライブICの寄生トランジスタによる貫通
電流、電流遮断、発振といった様々な不具合を引き起こ
すといった問題があった。
【0011】ここで、出力スナバコンデンサを設け、該
スパイク状電圧を軽減することが考えられるが、速度信
号の精度が悪化するので好ましくない。
【0012】また、ソフトスイッチング通電方式にあっ
ては、上述のように、コイル通電をオフする速度が遅い
ことから、図4(D)に示されるように、スパイク状電
圧を発生しないが、駆動コイルの無通電区間が極端に短
いことから、純粋な誘導起電圧を検出することが難し
い。
【0013】そこで本発明は、スパイク状電圧の発生を
軽減すると共に、純粋な誘導起電圧を検出して高精度な
速度信号を得ることができるブラシレスモータの速度検
出装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のブラシレスモータの速度検出装置は、正
負方向に往復通電される3相の駆動コイルを有する固定
子と、磁極を有する回転子と、この回転子の回転に応じ
た3相の出力信号を得る3個の位置検出器と、この3個
の位置検出器の出力信号を合成する第1の合成回路と、
この第1の合成回路の出力信号に基づいて通電モード切
換信号を形成するモード切換手段と、このモード切換手
段の出力信号に基づいて前記駆動コイルへの通電モード
を第1の通電モードと第2の通電モードとに切り換えて
通電する駆動回路と、前記回転子の回転に伴って前記3
相の駆動コイルに生じる誘導起電圧を第1の通電モード
の無通電区間で検出し、この誘導起電圧に基づいて速度
信号を形成する第2の合成回路と、を備えたことを特徴
としている。
【0015】上記目的を達成するために、請求項2のブ
ラシレスモータの速度検出装置は、請求項1に加えて、
第1の合成回路及び第2の合成回路の各出力信号に基づ
いて、通電モード切換信号を形成するモード切換手段を
備えてなる。
【0016】上記目的を達成するために、請求項3のブ
ラシレスモータの速度検出装置は、請求項1に加えて、
第1の合成回路の出力信号とこの出力信号に対して電気
角で30°位相のずれた信号とに基づいて、通電モード
切換信号を形成するモード切換手段を備えてなる。
【0017】上記目的を達成するために、請求項4のブ
ラシレスモータの速度検出装置は、請求項1に加えて、
第1の通電モードは、駆動コイルへの通電電流波形が方
形波状であり、第2の通電モードは、駆動コイルへの通
電電流波形が波形変曲点の鈍った波形であることを特徴
としている。
【0018】上記目的を達成するために、請求項5のブ
ラシレスモータの速度検出装置は、請求項2に加えて、
モード切換手段は、第1の合成回路及び第2の合成回路
の各出力信号を入力する排他的論理和回路と、この排他
的論理和回路の出力信号に基づいて駆動回路の通電モー
ドを第1の通電モードと第2の通電モードとに切り換え
る切換回路と、からなることを特徴としている。
【0019】上記目的を達成するために、請求項6のブ
ラシレスモータの速度検出装置は、請求項1に加えて、
第2の合成回路は、駆動コイルの出力端子の各相間にそ
れぞれ接続された2入力ダイオードOR回路と、これら
2入力ダイオードOR回路の各出力端子に接続されると
共に前記2入力ダイオードOR回路のダイオードに対し
て逆方向接続された3入力ダイオードOR回路と、を備
えていることを特徴としている。
【0020】上記目的を達成するために、請求項7のブ
ラシレスモータの速度検出装置は、請求項1に加えて、
第1の合成回路とモード切換手段との間に、通電モード
切換信号の立ち上がりタイミングを遅延させる遅延回路
を具備した。
【0021】このような構成を有する本発明のブラシレ
スモータの速度検出装置によれば、第1の合成回路によ
って回転子の回転に応じた3相の出力信号を得る3個の
位置検出器の出力信号が合成され、モード切換手段によ
って該第1の合成回路の出力信号に基づいて通電モード
切換信号が形成され、駆動回路によって該モード切換手
段の出力信号に基づいて駆動コイルへの通電モードが、
第1の通電モードとして例えば駆動コイルへの通電電流
波形が方形波状となるモードと、第2の通電モードとし
て例えば駆動コイルへの通電電流波形が波形変曲点の鈍
った波形となるモードと、に切り換えられて通電される
一方で、第2の合成回路によって上記回転子の回転に伴
って3相の駆動コイルに生じる誘導起電圧が上記第1の
通電モードの無通電区間で検出されてこの誘導起電圧に
基づいて速度信号が形成される。従って、誘導起電圧は
第1の通電モードの無通電区間で検出されて純粋な誘導
起電圧が検出されると共に、該第1の通電モード以外で
の駆動コイルへの通電モードは、駆動コイルへの通電電
流波形が波形変曲点の鈍った波形となる第2の通電モー
ドにされて駆動コイルへの通電のオンオフ時に発生する
スパイク状電圧が軽減される。
【0022】この時、例えば請求項2乃至7のような構
成が採用されると、構成が比較的簡易となる。
【0023】また特に、請求項7のブラシレスモータの
速度検出装置によれば、第1の合成回路とモード切換手
段との間に設けられた遅延回路によって、第1の通電モ
ードの立ち上がりタイミングが遅延されて、誘導起電圧
が検出される直前まで第2の通電モードが維持される。
従って、スパイク状電圧を発生させるエネルギーがさら
に軽減される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態におけ
るブラシレスモータの速度検出装置を表した構成図であ
る。このブラシレスモータにあっては、図13に示した
ように、3相の駆動コイルLu,Lv,Lwを有する固
定子Xと、この固定子Xに対向配置された磁極Zを有す
る回転子Yと、この回転子Yの回転に応じた3相の正弦
波状信号を得る位置検出器としてのホール素子Hu,H
v,Hwと、が備えられている。そして、回転子Yの回
転に伴って出力されるホール素子Hu,Hv,Hwの出
力信号に従って、駆動回路1から駆動コイルLu,L
v,Lwに駆動電流Iu,Iv,Iwが出力されて、回
転子Yが回転する構成になされている。
【0025】これら駆動コイルLu,Lv,Lwには、
速度信号を形成する第2の合成回路9が接続されてい
る。すなわち、駆動コイルLuの出力端子にはダイオー
ドD2,D3のカソードコモンが、駆動コイルLvの出
力端子にはダイオードD4,D5のカソードコモンが、
駆動コイルLwの出力端子にはダイオードD1,D6の
カソードコモンがそれぞれ接続されており、ダイオード
D1,D2と、ダイオードD3,D4と、ダイオードD
5,D6のそれぞれのアノードコモンには、電流源
12,I34,I56を介して電源電圧Vccが接続されてい
る。これらダイオードD1,D2及び電流源I12より構
成される2入力ダイオードOR回路D12、ダイオード
D3,D4及び電流源I34より構成される2入力ダイオ
ードOR回路D34、ダイオードD5,D6及び電流源
56より構成される2入力ダイオードOR回路D56の
それぞれのアノードコモンには、ダイオードD7,D
8,D9のアノードがそれぞれ接続されており、これら
ダイオードD7,D8,D9のカソードコモンには、電
流源I789 を介してグランド電源が接続されている。
【0026】また、駆動コイルLu,Lv,Lwのコイ
ルコモンにはコンパレータ2の一方の入力端子が接続さ
れており、このコンパレータ2の他方の入力端子には、
上記ダイオードD7,D8,D9及び電流源I789 より
構成される3入力ダイオードOR回路D789のカソー
ドコモンが接続されている。第2の合成回路9は以上の
構成となっている。なお、本実施形態においては、駆動
コイルLu,Lv,Lwのコイルコモン、すなわちコイ
ル中性点をコンパレータ2の一方の入力端子に接続して
いるが、駆動コイルLu,Lv,Lwの各出力端子に抵
抗をそれぞれ接続してこれら抵抗をスター接続した仮想
中性点をコンパレータ2の一方の入力端子に接続するよ
うにしても良い。
【0027】位置検出器としての上記ホール素子Hu,
Hv,Hwは、駆動回路1に接続されると共に、該ホー
ル素子Hu,Hv,Hwの出力信号を合成する第1の合
成回路3に接続されている。
【0028】この第1の合成回路3及び上記第2の合成
回路9には、第1の合成回路3の出力信号と第2の合成
回路9の出力信号(速度信号)とに基づいて、通電モー
ド切換信号を形成するモード切換手段8が接続されてい
る。
【0029】すなわち、第1の合成回路3には排他的論
理和回路8aの一方の入力端子が接続され、第2の合成
回路9の出力部であるコンパレータ2には該排他的論理
和回路8aの他方の入力端子が接続されている。この排
他的論理和回路8aの出力端子には、切換回路8bが接
続されており、この切換回路8bの出力端子には、上記
駆動回路1が接続されている。
【0030】次に、このように構成された装置の動作に
ついて、以下説明する。磁極Zを有する回転子Yの回転
磁界をホール素子Hu,Hv,Hwが検出すると、該ホ
ール素子Hu,Hv,Hwからは図2にgで示される波
形が出力される。この3相の正弦波状信号は駆動回路1
に入力され、該駆動回路1により3相の駆動コイルL
u,Lv,Lwに互いに120°位相のずれた駆動電流
Iu,Iv,Iwが通電される。回転子Yの回転に伴っ
て、該駆動コイルLu,Lv,Lwには、図3にU(実
線),V(点線),W(一点鎖線)で示される電圧信号
が発生する。なお、これら電圧信号U,V,Wは誘導起
電圧を含んでいる。
【0031】これら駆動コイルLu,Lv,Lwに生じ
る電圧信号U,V,Wは、第2の合成回路9の2入力ダ
イオードOR回路D12,D34,D56にそれぞれ入
力され、該2入力ダイオードOR回路D12,D34,
D56から3入力ダイオードOR回路D789へは、2
入力波形(U,W相、U,V相、V,W相)の組のうち
電位的に低い方の波形だけがそれぞれ出力される。
【0032】すなわち、2入力ダイオードOR回路D1
2からはU相とW相のうち電位の低い方の波形が図3に
aで示されるような波形で出力され、2入力ダイオード
OR回路D34からはU相とV相のうち電位の低い方の
波形が図3にbで示されるような波形で出力され、2入
力ダイオードOR回路D56からはV相とW相のうち電
位の低い方の波形が図3にcで示されるような波形で、
各々出力される。
【0033】これら2入力ダイオードOR回路D12,
D34,D56からの3相信号は3入力ダイオードOR
回路D789に入力される。この3入力ダイオードOR
回路D789からは、図3にa,b,cで示される3入
力波形のうち電位的に最も高い波形だけが出力される。
すなわち、3入力ダイオードOR回路D789からは、
図3にdで示される3角波信号がコンパレータ2の一方
の入力端子に出力される。
【0034】この3入力ダイオードOR回路D789か
らの3角波信号dと、図3にeで示されるコイル中点電
圧とはコンパレータ2にそれぞれ入力されて、該コンパ
レータ2において比較され、第2の合成回路9の出力部
である当該コンパレータ2からは図3にfで示される速
度信号(FG信号)fが出力される。
【0035】一方、図2にgで示される上記3相の正弦
波状信号u,v,wは、第1の合成回路3にも入力され
て、該第1の合成回路3において合成される。この第1
の合成回路3の具体的な構成の一実施形態を表したのが
図5である。
【0036】該第1の合成回路3は、図5に示されるよ
うに、ホール素子Hu,Hv,Hwからの出力信号を差
動アンプA,B,Cでそれぞれ受け、該差動アンプA,
B,Cの出力電流を同極同士合流し電流I1 ,I2 とし
てカレントミラーDに流し、カレントミラーDにより電
流I1 ,I2 の差分に従ってトランジスタQ1 をオンオ
フする構成となっている。
【0037】すなわち、I2 >I1 の場合には、トラン
ジスタQ1 のベースに電流が流れトランジスタQ1 がオ
ンとなって、第1の合成回路3の出力信号hはローとな
り(図6参照)、I2 <I1 の場合には、トランジスタ
1 のベースに電流が流れずトランジスタQ1 がオフと
なって、第1の合成回路3の出力信号hはハイとなり
(図6参照)、従って、図2及び図6にhで示される信
号が出力されるようになっている。
【0038】この第1の合成回路3からの出力信号hと
上記第2の合成回路9からの出力信号fとは排他的論理
和回路8aに入力されて、該排他的論理和回路8aにお
いて排他的論理和がとられ、該排他的論理和回路8aか
らは図2にiで示される方形波状の信号が出力される。
【0039】この排他的論理和回路8aからの出力信号
iは切換回路8bに入力されて、該切換回路8bにおい
て、駆動回路1のスイッチング通電モードを第1の通電
モードとしてのハードスイッチング通電モードまたは第
2の通電モードとしてのソフトスイッチング通電モード
に切換えるモード切換信号が形成される。駆動回路1の
スイッチング通電モードは、図2にiで示される信号が
ハイの時にハードスイッチング通電モードとなり、ロー
の時にソフトスイッチング通電モードとなる。この切換
回路8bを駆動回路1の一部と共に具体的な構成の一実
施形態として表したのが図7である。
【0040】該駆動回路1は、ホールアンプ回路R,
S,Tを備え、これらの各ホールアンプ回路R,S,T
が、図15に示した信号合成回路SSMに接続されて、
ソフトスイッチング通電を行う駆動回路となっている。
このようなソフトスイッチング通電用の駆動回路であっ
ても、ホールアンプゲインを高く設定すると、ハードス
イッチングに近い通電がなされる。
【0041】すなわち、図7において、排他的論理和回
路8aからの信号iがローの場合には、トランジスタQ
2 はオフとなり、カレントミラーFは電流2IO から電
流IO 分(2IO の半分)の電流を引き込む。この時、
ホールアンプ回路R,S,Tのバイアス電流IB は電流
O となり、ソフトスイッチング通電モードとなる。一
方、排他的論理和回路8aからの信号iがハイの場合に
は、トランジスタQ2はオンとなり、電流IO は全てト
ランジスタQ2 に流れる。この時、電流2IOはカレン
トミラーFに引かれることなく、ホールアンプ回路R,
S,Tのバイアス電流IB は電流2IO に倍増する。
【0042】これは、ホールアンプゲインが2倍になっ
たことを意味し、駆動コイルLu,Lv,Lwへの通電
波形はハードスイッチング通電波形に近いものとなる。
すなわち、排他的論理和回路8aからの信号iに従っ
て、ソフトスイッチング通電モードとハードスイッチン
グ通電モードの切換えが行われ、図2にiで示される信
号がハイの時にハードスイッチング通電モードに、ロー
の時にソフトスイッチング通電モードにそれぞれなり、
図2にIu,Iv,Iwで示される電流が駆動コイルL
u,Lv,Lwにそれぞれ通電されるようになってい
る。なお、図2に示されるIu,Iv,Iw及び後述の
図12に示されるIu”の点線部分は、ソフトスイッチ
ング通電だけの場合を示している。
【0043】すなわち、3相の駆動コイルLu,Lv,
Lwへの通電波形Iu,Iv,Iwは、ハードスイッチ
ング通電モードとソフトスイッチング通電モードとが混
在したものとなり、しかも駆動コイルLu,Lv,Lw
に生じる誘導起電圧を検出するタイミングPの手前でハ
ードスイッチング通電モードに切換えられて、このハー
ドスイッチング通電モードの無通電区間で誘導起電圧が
検出され、検出後にソフトスイッチング通電モードに切
換えられるようになっている。
【0044】また、上述のようなタイミングでハードス
イッチング通電モードとソフトスイッチング通電モード
とを切換えるようにしていることから、駆動コイルL
u,Lv,Lwへの通電オフの速度は、図2のIu,I
v,Iw(実線)及び図4(E)に示されるように、始
めはゆっくりで後半に速くなる。オフ速度が速くなるの
は、コイル電流が半分位までゆっくり減少してきた付近
であり、スパイク状電圧の大きさは、オフ速度とオフ直
前に駆動コイルLu,Lv,Lwに流れる電流の大きさ
に比例することから、従来のハードスイッチング通電方
式のみに比してスパイク状電圧を発生させるエネルギー
が小さくなっている。すなわち、スパイク状電圧の大き
さが、図4(F)に示されるように、従来のハードスイ
ッチング通電方式のもの(図4(B)参照)に比して低
減されるようになっている。
【0045】このように、第1実施形態においては、第
1の合成回路3によって、ホール素子Hu,Hv,Hw
の出力信号を合成し、モード切換手段8によって、該第
1の合成回路3の出力信号hと第2の合成回路9の出力
信号fとに基づいて通電モード切換信号を形成し、該モ
ード切換手段8の出力信号に従って駆動回路1が駆動コ
イルLu,Lv,Lwへの通電モードを、第1の通電モ
ードとして例えば駆動コイルLu,Lv,Lwへの通電
電流波形が方形波状となるハードスイッチング通電モー
ドと、第2の通電モードとして例えば駆動コイルLu,
Lv,Lwへの通電電流波形が波形変曲点の鈍った波形
となるソフトスイッチング通電モードと、に切り換えて
通電するようになされている。しかも、駆動コイルL
u,Lv,Lwに生じる誘導起電圧を検出するタイミン
グPの手前でハードスイッチング通電モードに切換え
て、このハードスイッチング通電モードの無通電区間で
第2の合成回路9が誘導起電圧を検出し、検出後にソフ
トスイッチング通電モードに切換えるようにしている。
従って、誘導起電圧の検出タイミングPではハードスイ
ッチング状態にて純粋な誘導起電圧を検出できると共
に、各駆動コイルLu,Lv,Lwへの通電切換えのタ
イミングでは切換えがある程度進行するまでソフトスイ
ッチング状態を維持してスパイク状電圧の発生を軽減で
きるようになっており、もってスパイク状電圧に起因し
て発生する例えばモータ騒音や、ドライブICの寄生ト
ランジスタによる貫通電流、電流遮断、発振といった様
々な不具合を防止しつつ、高精度な速度信号を得ること
ができるようになっている。
【0046】なお、この第1実施形態においては、通電
モード切換信号を、第1の合成回路3の出力信号hと第
2の合成回路9の出力信号fとに基づいて形成するよう
にしているが、第2の合成回路9の出力信号f以外の信
号を用いて通電モード切換信号を形成することも可能で
ある。すなわち、第1の合成回路3の出力信号hに対し
て電気角で30°位相の遅れた信号h’を、第1の合成
回路3の出力信号hから形成し、この信号h’と上記信
号hとを排他的論理和回路8aに入力することにより、
図2にiで示される信号を形成することが可能である。
従って、このような構成によっても、第1実施形態と同
様な通電モード切換信号を形成できることになる。
【0047】図8はモード切換手段8における切換回路
の具体的な構成の他の実施形態を表した回路図である。
この実施形態の切換回路8bbは、排他的論理和回路8
aからの信号iに従ってホールバイアスを切換える構成
となっており、上述のホールアンプゲインを上げる代わ
りに、ホール素子Hu,Hv,Hwの出力を大きくする
ことで、ハードスイッチング通電モードが得られるよう
になっている。
【0048】すなわち、排他的論理和回路8aからの信
号iがローの場合には、トランジスタQ3 がオフとな
り、ホール素子Hu,Hv,Hwの出力が抵抗R2 によ
り小さくなって、ソフトスイッチング通電モードが得ら
れるようになっており、逆に排他的論理和回路8aから
の信号iがハイの場合には、トランジスタQ3 がオンと
なり、ホール素子Hu,Hv,Hwの出力が大きくなっ
て、ハードスイッチング通電モードが得られるようにな
っている。
【0049】このように切換回路8bbを構成しても、
第1実施形態と同様な効果を得ることができるというの
はいうまでもない。
【0050】図9は本発明の第2実施形態におけるブラ
シレスモータの速度検出装置を表した構成図、図10は
図9に示した第2の合成回路19の回路動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【0051】この第2実施形態のブラシレスモータの速
度検出装置が第1実施形態のそれと違う点は、第1実施
形態で示した第2の合成回路9に代えて、コンパレータ
群6及びロジック回路7より構成される第2の合成回路
19を用いた点である。
【0052】すなわち、駆動コイルLu,Lv,Lwの
出力端には、各相の出力電圧とコイル中点電圧とを比較
するコンパレータ6a,6b,6cがそれぞれ接続さ
れ、これらコンパレータ6a,6b,6cの出力端に
は、コンパレータ6a,6b,6cの2出力を各入力と
したANDゲート7a,7b,7cがそれぞれ接続され
ており、これらANDゲート7a,7b,7cの出力端
にはORゲート7dが接続されている。
【0053】従って、コンパレータ6a,6b,6cか
らは、各相の出力電圧とコイル中点電圧(図3のU,
V,W,e参照)との比較がなされて、図10にj,
k,mで示される矩形波信号がそれぞれ出力される。こ
れら出力信号はANDゲート7a,7b,7cにおいて
論理積がとられ、該ANDゲート7a,7b,7cから
は、図10にn,q,rで示される信号がそれぞれ出力
され、これら信号はORゲート7dにおいて論理和がと
られ、該ORゲート7dからは、図10にfで示される
速度信号が出力される。
【0054】この図10にfで示される速度信号は、図
3にfで示した速度信号と同じであるから、第1実施形
態と同様な効果を得ることができるというのはいうまで
もない。因に、第1実施形態の装置に比べると、3個の
コンパレータ6a,6b,6cを用いていることから、
これらコンパレータの特性差により速度信号の精度が若
干悪化すると共に、コンパレータ群6及びロジック回路
7を用いていることから、回路が若干複雑となる。
【0055】図11は本発明の第3実施形態におけるブ
ラシレスモータの速度検出装置の要部を表した構成図、
図12は図11の回路説明するためのタイミングチャー
トである。この第3実施形態のブラシレスモータの速度
検出装置が第1、第2実施形態のそれと違う点は、第1
の合成回路3とモード切換手段8との間(詳しくは第1
の合成回路3と排他的論理和回路8aとの間)に、該第
1の合成回路3の出力信号の立ち上がりタイミングを遅
延させる遅延回路12を設けた点である。
【0056】すなわち、遅延回路12からは、図12に
h”で示されるように、第1の合成回路3の出力信号h
を遅延させた信号が出力され、この信号h”は排他的論
理和回路8aにおいて、速度信号fに対して排他的論理
和がとられ、該排他的論理和回路8aからは、図12に
i”で示されるように、図2にiで示した信号の立ち上
がりタイミングを遅らせた信号が出力される。
【0057】従って、駆動コイルLu,Lv,Lwに流
れる電流波形Iu”,Iv”,Iw”(図12にあって
はIu”を代表して示している)のハードスイッチング
通電モードに切り換わるタイミングが若干遅れ、より少
ないコイル電流になるまでソフトスイッチング通電モー
ドが維持され、第1、第2実施形態に比してスパイク状
電圧を発生させるエネルギーをさらに低減できるように
なっている。
【0058】すなわち、第1、第2実施形態に比してス
パイク状電圧をさらに軽減することが可能となってい
る。
【0059】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明におけるブラ
シレスモータの速度検出装置によれば、第1の合成回路
によって回転子の回転に応じた3相の出力信号を得る3
個の位置検出器の出力信号を合成し、モード切換手段に
よって該第1の合成回路の出力信号に基づいて通電モー
ド切換信号を形成し、駆動回路によって該モード切換手
段の出力信号に基づいて駆動コイルへの通電モードを、
第1の通電モードとして例えば駆動コイルへの通電電流
波形が方形波状となるモードと、第2の通電モードとし
て例えば駆動コイルへの通電電流波形が波形変曲点の鈍
った波形となるモードと、に切り換えて通電する一方
で、第2の合成回路によって上記回転子の回転に伴って
3相の駆動コイルに生じる誘導起電圧を上記第1の通電
モードの無通電区間で検出してこの純粋な誘導起電圧に
基づいて速度信号を形成し、しかも該第1の通電モード
以外での駆動コイルへの通電モードを、駆動コイルへの
通電電流波形が波形変曲点の鈍った波形となる第2の通
電モードにして駆動コイルへの通電のオンオフ時に発生
するスパイク状電圧を軽減するように構成したものであ
るから、スパイク状電圧に起因して発生する例えばモー
タ騒音や、ドライブICの寄生トランジスタによる貫通
電流、電流遮断、発振といった様々な不具合を防止しつ
つ、高精度な速度信号を得ることが可能となる。
【0061】また特に、請求項2乃至7におけるブラシ
レスモータの速度検出装置によれば、比較的簡易な構成
によって上述した効果を得ることができる。
【0062】また特に、請求項7におけるブラシレスモ
ータの速度検出装置によれば、第1の合成回路とモード
切換手段との間に設けた遅延回路によって、第1の通電
モードの立ち上がりタイミングを遅延して、誘導起電圧
を検出する直前まで第2の通電モードを維持するように
して、スパイク状電圧を発生させるエネルギーをさらに
軽減するように構成したものであるから、本発明効果を
一層高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるブラシレスモー
タの速度検出装置を表した構成図である。
【図2】図1に示した第1の合成回路及びモード切換手
段並びに駆動回路の回路動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図3】図1に示した第2の合成回路の回路動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図4】駆動コイルへの通電状態をハードスイッチン
グ、ソフトスイッチング、ハードとソフトをミックスし
たスイッチングで各々比較して表した電流波形及び電圧
波形図である。
【図5】図1に示した第1の合成回路の具体的な構成の
一実施形態を表した回路図である。
【図6】図5の回路動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図7】図1に示した切換回路及び駆動回路の具体的な
構成の一実施形態を表した回路図である。
【図8】切換回路の具体的な構成の他の実施形態を表し
た回路図である。
【図9】本発明の第2実施形態におけるブラシレスモー
タの速度検出装置を表した構成図である。
【図10】図9に示した第2の合成回路の回路動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図11】本発明の第3実施形態におけるブラシレスモ
ータの速度検出装置の要部を表した構成図である。
【図12】図11の回路動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図13】ブラシレスモータの概略構成を表した分解斜
視図である。
【図14】ハードスイッチング通電方式を採用したブラ
シレスモータの駆動回路の構成図である。
【図15】ソフトスイッチング通電方式を採用したブラ
シレスモータの駆動回路の構成図である。
【符号の説明】
1 駆動回路 3 第1の合成回路 8 モード切換手段 8a 排他的論理和回路 8b,8bb 切換回路 9,19 第2の合成回路 12 遅延回路 D1〜D6 2入力ダイオードOR回路のダイオード D12,D34,D56 2入力ダイオードOR回路 D789 3入力ダイオードOR回路 Hu,Hv,Hw 位置検出器 Lu,Lv,Lw 駆動コイル X 固定子 Y 回転子 Z 磁極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正負方向に往復通電される3相の駆動コ
    イルを有する固定子と、 磁極を有する回転子と、 この回転子の回転に応じた3相の出力信号を得る3個の
    位置検出器と、 この3個の位置検出器の出力信号を合成する第1の合成
    回路と、 この第1の合成回路の出力信号に基づいて通電モード切
    換信号を形成するモード切換手段と、 このモード切換手段の出力信号に基づいて前記駆動コイ
    ルへの通電モードを第1の通電モードと第2の通電モー
    ドとに切り換えて通電する駆動回路と、 前記回転子の回転に伴って前記3相の駆動コイルに生じ
    る誘導起電圧を第1の通電モードの無通電区間で検出
    し、この誘導起電圧に基づいて速度信号を形成する第2
    の合成回路と、を備えたことを特徴とするブラシレスモ
    ータの速度検出装置。
  2. 【請求項2】 第1の合成回路及び第2の合成回路の各
    出力信号に基づいて、通電モード切換信号を形成するモ
    ード切換手段を備えてなる請求項1記載のブラシレスモ
    ータの速度検出装置。
  3. 【請求項3】 第1の合成回路の出力信号とこの出力信
    号に対して電気角で30°位相のずれた信号とに基づい
    て、通電モード切換信号を形成するモード切換手段を備
    えてなる請求項1記載のブラシレスモータの速度検出装
    置。
  4. 【請求項4】 第1の通電モードは、駆動コイルへの通
    電電流波形が方形波状であり、 第2の通電モードは、駆動コイルへの通電電流波形が波
    形変曲点の鈍った波形であることを特徴とする請求項1
    記載のブラシレスモータの速度検出装置。
  5. 【請求項5】 モード切換手段は、第1の合成回路及び
    第2の合成回路の各出力信号を入力する排他的論理和回
    路と、 この排他的論理和回路の出力信号に基づいて駆動回路の
    通電モードを第1の通電モードと第2の通電モードとに
    切り換える切換回路と、からなることを特徴とする請求
    項2記載のブラシレスモータの速度検出装置。
  6. 【請求項6】 第2の合成回路は、駆動コイルの出力端
    子の各相間にそれぞれ接続された2入力ダイオードOR
    回路と、 これら2入力ダイオードOR回路の各出力端子に接続さ
    れると共に前記2入力ダイオードOR回路のダイオード
    に対して逆方向接続された3入力ダイオードOR回路
    と、を備えていることを特徴とする請求項1記載のブラ
    シレスモータの速度検出装置。
  7. 【請求項7】 第1の合成回路とモード切換手段との間
    に、通電モード切換信号の立ち上がりタイミングを遅延
    させる遅延回路を具備した請求項1記載のブラシレスモ
    ータの速度検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015013033A1 (en) * 2013-07-25 2015-01-29 Caterpillar Inc. Enforced zero voltage loop
CN112953319A (zh) * 2021-03-26 2021-06-11 深圳和而泰智能控制股份有限公司 一种电机驱动方法与角磨机

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