JPH0825149A - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

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JPH0825149A
JPH0825149A JP16839794A JP16839794A JPH0825149A JP H0825149 A JPH0825149 A JP H0825149A JP 16839794 A JP16839794 A JP 16839794A JP 16839794 A JP16839794 A JP 16839794A JP H0825149 A JPH0825149 A JP H0825149A
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英孝 三宅
Yoshihito Imai
祥人 今井
Tomoko Sendai
知子 千代
Tatsushi Sato
達志 佐藤
Takuji Magara
卓司 真柄
Akihiro Goto
昭弘 後藤
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単純形状の電極を用いて、高速かつ高精度の
加工ができる放電加工装置を得るとともに、電極の消耗
量を加工中に認識し、その消耗補償動作を自動的に行え
る放電加工装置を得る。 【構成】 電極1の内穴に、電極1の電極軸方向に相対
的に可動な検出ピン9を設け、この検出ピン9の先端を
工作物2の上面に接触させた状態で、検出ピン9と電極
1との電極軸方向の相対位置を計測する計測手段を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、比較的単純な形状を
した電極を使用し、その電極をNC制御することによ
り、被加工物を3次元加工するための軌跡走査方式の放
電加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、円柱、円筒、角柱などの比較
的単純な形状をした電極を定められた軌道に沿って走査
しつつ放電加工し、被加工物を所望の3次元形状に加工
する放電加工方法及び装置(以下では単純電極放電加工
と呼ぶ)が知られている。この単純電極放電加工におい
ては、複雑な3次元形状電極の設計や製作が不要である
ため、加工費用を低減できること、また、加工間隙から
の加工屑の排除が容易で安定加工を実現しやすいので、
放電加工に熟練を必要としないこと、電極形状の標準化
が可能なのでCAMシステムとの親和性がよいことか
ら、自動加工が容易に実現できること等が利点としてあ
げられる。しかし、放電加工においては電極が徐々に消
耗し、特に、工作物の対向深さ方向の電極消耗は、加工
の進行と共に加工間隙の拡大をもたらし、この状態で加
工を続行することは加工精度や加工速度を著しく低下さ
せる要因となる。さらに、加工体積に比べて電極体積が
小さい単純電極放電加工においては、この問題は重大な
影響がある。従って、加工中に電極が消耗した量を計数
して、工作物の対向深さ方向に対してこの電極消耗量に
応じた送りを与えることが必要となる。これには、単純
電極によりある程度の放電加工を行った後、加工を中断
して電極長さを測定して電極消耗量を算出することによ
って、工作物の対向深さ方向への電極消耗補正送り量を
与えるか、あらかじめ、加工条件に対応する電極消耗量
をデータベース化して、加工プログラムの中に与えてお
くことが必要である。
【0003】上述の例として、例えば、加工を中断して
電極消耗量を測定する従来例を示したものが図18であ
り、これは、a)工作物2上面に電極1を位置決めす
る、b)放電加工途中の状態を示すものであり、破線部
は電極消耗がない場合であるが、実際は電極消耗分だけ
加工深さが浅くなる、c)電極消耗分の補正を行うた
め、電極を基準球101に交換し、加工物の深さを測定
する、d)再度加工電極に交換し、加工が足りない分
(電極消耗による誤差分)だけ加工を行う、の手順によ
って電極消耗量が測定される。また、その他の方法とし
て、工作物2側に基準球101を立てておき、電極底面
を位置決めすることによって電極消耗量を測定する方法
等もあるが、いずれの場合も加工を一旦中断し、位置決
め動作をたびたび行う必要があるため、加工時間のロス
となり、また、プログラミングが煩雑になり、さらに、
加工状態の変化に応じて常に最適な電極消耗補償動作を
行うことができないという問題点があった。
【0004】これらの問題点に対して、山形大学工学部
の土屋、金子らは加工を続けるうちに電極消耗が定常状
態となることを見い出し、この定常状態における電極消
耗量を予測して補正することにより、電極長さの計測及
び電極長手方向の消耗補正加工を排除して加工精度を向
上させる方法(以下、予測補正式単純電極放電加工方法
と呼ぶ)を報告している。(例えば、「円筒電極による
三次元制御放電加工(第3報)」電気加工学会誌,Vo
l.17,No.34,p30〜42(1984)参
照)。図19はこのような予測補正式単純電極放電加工
装置の構成図である。図において、1は電極、2は電極
1と対向する位置に置かれた工作物、16は電極1と工
作物2の間の加工間隙に放電パルスを供給する加工電
源、5は電極1に回転運動を与えるスピンドル、19は
電極軌道データ18の電極長手方向の軌道を修正する軌
道修正部、17は軌道修正部19により修正された修正
電極軌道データ21によりスピンドル5を制御し、電極
1を走査する制御装置である。
【0005】次に、動作について説明する。まず、加工
に先立って予備実験により消耗補償定数mを決定する。
電極消耗が定常状態であれば、軌道送り長さLと電極消
耗長さzとは比例関係にあるため、比例定数mを用いて
z=mLの関係が成立する。したがって、適当な加工長
さLにわたって加工を行い、電極消耗長さzを測定して
mを計算すればよい。もちろん、以前行った実験、既知
の経験や知識、理論などによりmが決定できる場合に
は、予備実験は不要である。
【0006】さて、電極軌道データ18は、電極の消耗
については考慮されていないので、軌道修正部19によ
り、この電極軌道データ18に対して、単位長さΔL毎
に電極長手方向にΔz=m・ΔLの軌道を付加した修正
電極軌道データ21を生成する。予備実験によれば、加
工長さΔLに対して電極長さはΔz消耗するのであるか
ら、修正電極軌道データ21にそって工作物2を加工す
れば、電極は徐々に消耗しつつ電極軌道データ18に沿
って移動し、所望の形状が得られるはずである。そし
て、制御装置17はこの修正電極軌道データ21に沿っ
て電極を走査し、工作物2の加工を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、予測補
正式単純電極放電加工装置は、電極の消耗をあらかじめ
補償した軌道に沿って加工が行われるため、従来の単純
電極放電加工装置よりも高精度の加工が可能であった。
しかしながら、工作物の加工に先立って修正電極軌道デ
ータの計算を行わなければならず、特に、加工形状が複
雑な場合には、より煩雑な計算を経て大量の修正電極軌
道データを生成しなければならないという問題点があっ
た。
【0008】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであり、電極の消耗量を工作物加工
中に認識し、電極の消耗補償動作を自動的に行うことに
より、加工前の修正電極軌道データの計算を省略するこ
とのできる放電加工装置を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る放電加工装置は、内穴を有する電極と工作物間に電圧
を印加しつつ加工を行う放電加工装置において、前記電
極の内穴に設けられ、電極および電極保持部に対して前
記電極軸方向(以下Z軸方向とする)に相対的に可動と
される棒状部材と、前記棒状部材の先端を工作物上面に
接触させた状態における、前記棒状部材と電極保持部と
のZ軸方向相対位置を計測する計測手段を設けたもので
ある。
【0010】この発明の請求項2に係る放電加工装置
は、内穴を有する電極と工作物間に電圧を印加するとと
もに、電極の長さ方向消耗量を補正するZ軸方向成分の
送りを、水平方向(XY方向)成分の送りと合成しなが
ら、少なくとも1種類のツールパスを繰り返し移動しつ
つ輪郭形状の加工を行う放電加工装置において、層を加
工するためのツールパスの少なくともXYデータを記憶
する記憶手段と、前記電極の内穴に設けられ、電極およ
び電極保持部に対して前記電極軸方向(以下Z軸方向と
する)に相対的に可動とされる棒状部材と、前記棒状部
材の先端を工作物上面に接触させた状態における、前記
棒状部材と電極保持部とのZ軸方向相対位置を計測する
計測手段と、前記計測手段の計測値に基づき追加すべき
繰り返し数、加工電気条件、水平方向(XY方向)送り
成分とZ方向送り成分の比率の少なくとも一つを変更す
る制御手段を備えたものである。
【0011】この発明の請求項3に係る放電加工装置
は、請求項1又は請求項2の放電加工装置において、前
記棒状部材と電極保持部とのZ軸方向相対変位量から、
電極のZ方向(長さ)消耗量を求め、前記消耗量に応じ
て電極の補給、交換を行う電極供給手段を設けたもので
ある。
【0012】この発明の請求項4に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、前記電極の走査方
向の前方および後方に設けられ、電極および電極保持部
に対してZ軸方向に相対的に可動とされる棒状部材と、
前記棒状部材の先端を工作物の加工直前面と加工直後面
の上面に接触させた状態における、前記各棒状部材と電
極保持部とのZ軸方向相対位置を計測する計測手段を設
けたものである。
【0013】この発明の請求項5に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、電極および電極未
消耗側面部分とのZ軸に対して垂直方向に相対的に可動
とされる棒状部材と、前記棒状部材の先端を電極の未消
耗側面部分に対する電極先端の消耗部分に接触させた状
態における、前記棒状部材と電極未消耗側面部分とのZ
軸に対する垂直方向相対位置を計測する計測手段を設け
たものである。
【0014】この発明の請求項6に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、電極に取り付けら
れた抵抗線が放電加工によって電極と共に消耗し、その
抵抗線を流れる電流の変化量から前記棒状部材と電極保
持部とのZ軸方向相対位置を計測する計測手段を設けた
ものである。
【0015】この発明の請求項7に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、前記電極の走査方
向に対してその後方に工作物の加工面までの距離を測定
するように設けられた渦電流検出器と、前記渦電流検出
器により渦電流が検出された状態における加工面深さを
計測する計測手段を設けたものである。
【0016】この発明の請求項8に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、前記電極先端面と
これに対向する工作物の加工面との加工間隙の大きさに
よって蓄えられる量が変化する静電容量を計測する手段
を設けたものである。
【0017】この発明の請求項9に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段と内穴を有する電極先端から工作物に対し
て加工液を噴射する手段を有し、加工電極と被加工物を
対向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパルス
放電を繰り返して加工する放電加工装置において、前記
電極の内穴を通過して加工面に供給される加工液に、電
極先端面と被加工面との間隙に応じたその加工液圧力の
変位量を計測する計測手段を設けたものである。
【0018】この発明の請求項10に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段と内穴を有する電極先端から工作物に対し
て加工液を噴射する手段を有し、加工電極と被加工物を
対向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパルス
放電を繰り返して加工する放電加工装置において、前記
電極の内穴を通過して加工面に供給される加工液に、電
極先端面と被加工面との間隙に応じたその加工液流量の
変位量を計測する計測手段を設けたものである。
【0019】この発明の請求項11に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、前記電極および電
極保持部に対して垂直方向からの撮影が可能となるよう
に設置された計測用カメラにより、放電加工状態におけ
る前記電極先端面と加工面との加工間隙を計測する計測
手段を設けたものである。
【0020】この発明の請求項12に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、内穴を有する電極
および電極保持部に対して、前記電極軸方向へ前記電極
内穴をとおして加工面を撮影するように設置された計測
用カメラにより、放電加工状態における前記電極先端面
と加工面との加工間隙を計測する計測手段を設けたもの
である。
【0021】この発明の請求項13に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と被加工物を対向してな
る加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り
返して加工する放電加工装置において、内穴を有する電
極および電極保持部に対して、前記電極軸方向へ前記電
極内穴をとおして加工面にレーザ光を照射するように設
けられたレーザ変位計と、前記レーザ変位計から照射さ
れるレーザ光によってレーザ変位計設置面から加工面ま
での距離を計測する計測手段を設けたものである。
【0022】この発明の請求項14に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と被加工物を対向してな
る加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り
返して加工する放電加工装置において、電極に電極の長
さ方向の情報を持つバーコードを取り付け、このバーコ
ードから電極消耗量を読み取る計測手段を設けたもので
ある。
【0023】この発明の請求項15に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と被加工物を対向してな
る加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り
返して加工する放電加工装置において、電極に電極の共
振周波数を計測する計測手段を設けたものである。
【0024】この発明の請求項16に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と被加工物を対向してな
る加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り
返して加工する放電加工装置において、電極内部に超音
波を発信させて電極先端面で反射して戻ってくる超音波
を検出することにより、電極長さを計測する計測手段を
設けたものである。
【0025】
【作用】この発明の請求項1に係る放電加工装置では、
内穴を有する電極と工作物間に電圧を印加しつつ加工を
行う放電加工装置において、前記電極の内穴に設けら
れ、電極および電極保持部に対して前記電極軸方向(以
下Z軸方向とする)に相対的に可動とされる棒状部材
と、前記棒状部材の先端を工作物上面に接触させた状態
における、前記棒状部材と電極保持部とのZ軸方向相対
位置を計測する計測手段を設けたので、工作物上面に相
当する位置を常時又は随時計測しながら加工を行える。
【0026】この発明の請求項2に係る放電加工装置で
は、内穴を有する電極と工作物間に電圧を印加するとと
もに、電極の長さ方向消耗量を補正するZ軸方向成分の
送りを、水平方向(XY方向)成分の送りと合成しなが
ら、少なくとも1種類のツールパスを繰り返し移動しつ
つ輪郭形状の加工を行う放電加工装置において、層を加
工するためのツールパスの少なくともXYデータを記憶
する記憶手段と、前記電極の内穴に設けられ、電極およ
び電極保持部に対して前記電極軸方向(以下Z軸方向と
する)に相対的に可動とされる棒状部材と、前記棒状部
材の先端を工作物上面に接触させた状態における、前記
棒状部材と電極保持部とのZ軸方向相対位置を計測する
計測手段と、前記計測手段の計測値に基づき追加すべき
繰り返し数、加工電気条件、水平方向(XY方向)送り
成分とZ方向送り成分の比率の少なくとも一つを変更す
る制御手段を備えたので、工作物上面に相当する位置を
常時又は随時計測しつつ、加工残量に応じて、繰り返し
数、加工電気条件、水平方向(XY方向)送り成分やZ
方向送り成分などを制御しながら加工を行える。
【0027】この発明の請求項3に係る放電加工装置で
は、請求項1又は請求項2の放電加工装置において、前
記棒状部材と電極保持部とのZ軸方向相対変位量から、
電極のZ方向(長さ)消耗量を求め、前記消耗量に応じ
て電極の補給、交換を行う電極供給手段を設けたので、
電極交換時期を自動的に判断しながら加工を行える。
【0028】この発明の請求項4に係る放電加工装置で
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、前記電極の走査方
向の前方および後方に設けられ、電極および電極保持部
に対してZ軸方向に相対的に可動とされる棒状部材と、
前記棒状部材の先端を工作物の加工直前面と加工直後面
の上面に接触させた状態における、前記各棒状部材と電
極保持部とのZ軸方向相対位置を計測する計測手段を設
けたので、工作物の加工深さを常時又は随時計測しなが
ら加工を行える。
【0029】この発明の請求項5に係る放電加工装置で
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、電極および電極未
消耗側面部分とのZ軸に対して垂直方向に相対的に可動
とされる棒状部材と、前記棒状部材の先端を電極の未消
耗側面部分に対する電極先端の消耗部分に接触させた状
態における、前記棒状部材と電極未消耗側面部分とのZ
軸に対する垂直方向相対位置を計測する計測手段を設け
たので、電極先端部分の形状を常時又は随時計測しなが
ら加工を行える。
【0030】この発明の請求項6に係る放電加工装置で
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、電極に取り付けら
れた抵抗線が放電加工によって電極と共に消耗し、その
抵抗線を流れる電流の変化量から前記棒状部材と電極保
持部とのZ軸方向相対位置を計測する計測手段を設けた
ので、電極長さを常時又は随時計測しながら加工を行え
る。
【0031】この発明の請求項7に係る放電加工装置で
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、前記電極の走査方
向に対してその後方に工作物の加工面までの距離を測定
するように設けられた渦電流検出器と、前記渦電流検出
器により渦電流が検出された状態における加工面深さを
計測する計測手段を設けたので、工作物上面に相当する
位置を常時又は随時計測しながら加工を行える。
【0032】この発明の請求項8に係る放電加工装置で
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、前記電極先端面と
これに対向する工作物の加工面との加工間隙の大きさに
よって蓄えられる量が変化する静電容量を計測する手段
を設けたので、工作物上面までの加工深さを常時又は随
時計測しながら加工を行える。
【0033】この発明の請求項9に係る放電加工装置で
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段と内穴を有する電極先端から工作物に対し
て加工液を噴射する手段を有し、加工電極と被加工物を
対向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパルス
放電を繰り返して加工する放電加工装置において、前記
電極の内穴を通過して加工面に供給される加工液に、電
極先端面と被加工面との間隙に応じたその加工液圧力の
変位量を計測する計測手段を設けたので、電極先端面と
加工面との間隙の大きさに相当する加工液圧力を常時又
は随時計測しながら加工を行える。
【0034】この発明の請求項10に係る放電加工装置
では、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データ
にしたがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さ
を記憶する手段と内穴を有する電極先端から工作物に対
して加工液を噴射する手段を有し、加工電極と被加工物
を対向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパル
ス放電を繰り返して加工する放電加工装置において、前
記電極の内穴を通過して加工面に供給される加工液に、
電極先端面と被加工面との間隙に応じたその加工液流量
の変位量を計測する計測手段を設けたので、電極先端面
と加工面との間隙の大きさに相当する加工液流量を常時
又は随時計測しながら加工を行える。
【0035】この発明の請求項11に係る放電加工装置
では、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データ
にしたがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さ
を記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してな
る加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り
返して加工する放電加工装置において、前記電極および
電極保持部に対して垂直方向からの撮影が可能となるよ
うに設置された計測用カメラにより、放電加工状態にお
ける前記電極先端面と加工面との加工間隙を計測する計
測手段を設けたので、工作物上面に相当する位置を常時
又は随時計測しながら加工を行える。
【0036】この発明の請求項12に係る放電加工装置
では、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データ
にしたがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さ
を記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してな
る加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り
返して加工する放電加工装置において、内穴を有する電
極および電極保持部に対して、前記電極軸方向へ前記電
極内穴をとおして加工面を撮影するように設置された計
測用カメラにより、放電加工状態における前記電極先端
面と加工面との加工間隙を計測する計測手段を設けたの
で、工作物上面に相当する位置を常時又は随時計測しな
がら加工を行える。
【0037】この発明の請求項13に係る放電加工装置
では、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データ
にしたがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さ
を記憶する手段を有し、加工電極と被加工物を対向して
なる加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰
り返して加工する放電加工装置において、内穴を有する
電極および電極保持部に対して、前記電極軸方向へ前記
電極内穴をとおして加工面にレーザ光を照射するように
設けられたレーザ変位計と、前記レーザ変位計から照射
されるレーザ光によってレーザ変位計設置面から加工面
までの距離を計測する計測手段を設けたので、工作物上
面に相当する位置を常時又は随時計測しながら加工を行
える。
【0038】この発明の請求項14に係る放電加工装置
では、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データ
にしたがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さ
を記憶する手段を有し、加工電極と被加工物を対向して
なる加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰
り返して加工する放電加工装置において、電極に電極の
長さ方向の情報を持つバーコードを取り付け、このバー
コードから電極消耗量を読み取る計測手段を設けたの
で、電極長さを常時又は随時計測しながら加工を行え
る。
【0039】この発明の請求項15に係る放電加工装置
では、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データ
にしたがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さ
を記憶する手段を有し、加工電極と被加工物を対向して
なる加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰
り返して加工する放電加工装置において、電極に電極の
共振周波数を計測する計測手段を設けたので、電極長さ
を常時又は随時計測しながら加工を行える。
【0040】この発明の請求項16に係る放電加工装置
では、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データ
にしたがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さ
を記憶する手段を有し、加工電極と被加工物を対向して
なる加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰
り返して加工する放電加工装置において、電極内部に超
音波を発信させて電極先端面で反射して戻ってくる超音
波を検出することにより、電極長さを計測する計測手段
を設けたので、電極長さを常時又は随時計測しながら加
工を行える。
【0041】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明の一実施例を示す構造図で
あり、1は電極、2は電極1に対向する位置に置かれた
工作物、3は電極1を保持するホルダー、4は電極1を
ホルダー3に固定するコレット部、5は電極1及びホル
ダー3を保持するとともに、これらに回転運動を与える
スピンドル、6はスピンドル5を回転させるためのスピ
ンドル回転用モーター、7は電極1をホルダー3ととも
にスピンドル5にクランプするためのクランプ機構、8
は電極1の軸方向に可動とされるリニアゲージ、9はリ
ニアゲージ8の先端に接続され、電極1の加工液穴内部
に格納された検出ピン、10は検出ピン9を案内するガ
イド機構、20はスピンドル回転用モーター6の動力を
スピンドル5に伝える動力ベルトである。
【0042】図2は、加工液穴内部の検出ピン9の電極
軸方向の動作状態を示した図であり、a)は加工中の検
出ピン9の先端が工作物2の上面に接触している状態、
b)は検出ピン9がリニアゲージ8により電極軸方向上
部に引き上げられている状態、を示している。
【0043】図3は、図1の電極先端部分およびその制
御部分を示した概略図であり、11はリニアゲージ8に
より検出された電極1と検出ピン9の相対位置を記憶す
る電極先端位置記憶手段、12はスピンドル5を電極軸
方向(Z軸方向)に駆動する主軸駆動装置、13は主軸
位置検出器(図示せず)により検出されたZ軸方向の主
軸の位置を記憶する主軸位置記憶手段、14は電極先端
位置記憶手段11と主軸位置記憶手段13の情報から、
工作物2上面の電極1の位置、加工深さを計算する計算
手段、15は電極1の内穴から噴出される加工液であ
る。
【0044】次に、動作について説明する。加工におい
ては、電極1はホルダー3とともにスピンドル5にクラ
ンプされ、回転用モーター6により、スピンドル5およ
び電極1を回転させながら加工を行う。リニアゲージ8
は内蔵された駆動機構により電極軸方向(Z軸方向)に
可動とされ、加工中は工作物2の上面に検出ピン9の先
端が接触するように駆動される(図3)。このとき、リ
ニアゲージ8は電極1(ホルダー3)と検出ピン9のZ
軸方向の相対位置を検出し、その検出値を電極先端位置
記憶手段11に記憶し、この電極先端位置情報から、現
在の電極長さおよび電極消耗量に相当する量が求められ
る。なお、電極1の内穴からは常時加工液が噴出される
ため、検出ピン9の先端および工作物2の上面は常に洗
浄され、検出精度の低下が抑えられる。
【0045】加工中、主軸駆動装置12によりZ軸方向
のサーボ送りが行われ、加工の進行に伴って電極1のZ
軸方向送りが行われるが、この主軸位置はエンコーダー
などにより検出され、主軸位置記憶手段13に記憶され
る。計算手段14は主軸位置情報と電極先端位置情報の
差を取ることにより、工作物2上面の電極1の位置、加
工深さ、加工残量を計算し、この計算結果(加工深さ情
報)に応じて、制御装置(図示せず)により加工条件を
切り換えるとともに、加工残量が0となった段階で加工
を終了させる。加工終了後、または電極消耗量が所定量
となった時には、一旦加工および電極回転を停止させる
とともに、リニアゲージ8に内蔵した駆動機構により検
出ピン9を上昇させて、電極交換装置(図示せず)によ
り電極1をホルダー3ごと交換する。
【0046】なお、本実施例では、検出ピン9を加工中
常時工作物2上面に接触させ、常に加工上面の位置を認
識するようにしていたが、検出ピン9を随時あるいは定
期的に工作物2上面に接触させ、随時あるいは定期的に
加工上面の位置を認識するようにしても良い。
【0047】実施例2.図4は、この発明の他の実施例
を示す構成図である。図において、1,2,5,8,
9,11〜15は上述の図3と同一のものであり、60
は層を加工するためのツールパスを記憶するツールパス
記憶手段、17は計算手段14より計算された工作物2
上面の電極1の位置情報から追加すべき繰り返し数、加
工電気条件、水平方向(XY方向)送り成分とZ方向送
り成分の比率を変更するための制御装置である。
【0048】次に、動作について説明する。加工におい
ては、実施例1と同様、電極1はホルダー3とともにス
ピンドル5にクランプされ、回転用モーター6により、
スピンドル5および電極1を回転させながら加工を行
う。しかし、本実施例では、電極の長さ方向消耗量を補
正するZ軸方向成分の送りを、水平方向(XY方向)成
分の送りと合成しながら、ツールパス記憶手段60に記
憶された少なくとも1種類のツールパスを繰り返し移動
しつつ輪郭形状の加工を行う。この加工方法では電極消
耗の補正送りが行われるため、電極加工速度が速い電極
有消耗条件を使用することができる。
【0049】リニアゲージ8は内蔵された駆動機構によ
り電極軸方向(Z軸方向)に可動とされ、加工中は工作
物2の上面に検出ピン9の先端が接触するように駆動さ
れる。このとき、リニアゲージ8は電極1(ホルダー3)
と検出ピン9のZ軸方向の相対位置を検出し、この検出
値を電極先端位置記憶手段11に記憶し、この電極先端
位置情報から、現在の電極長さおよび電極消耗量に相当
する量が求められる。
【0050】加工中は、また、主軸駆動装置12により
Z軸方向のサーボ送りが行われ、加工の進行に伴って電
極1のZ軸方向送りが行われるが、この主軸位置はエン
コーダーなどによって検出され、主軸位置記憶手段13
に記憶される。計算手段14は電極先端位置記憶手段1
1と主軸位置記憶手段13の情報から、工作物2上面の
電極1の位置、加工深さ、加工残量を計算し、この計算
結果(加工深さ情報)に応じて、制御装置17が追加す
べき繰り返し数、加工電気条件、水平方向(XY方向)
送り成分とZ方向送り成分の比率を変更したり制御した
りして、加工を行う。
【0051】実施例3.図5は、この発明の他の実施例
を示す構成図である。図において、電極1はホルダー3
とともにスピンドル5にクランプされ、その先端は工作
物2に対向するように設置されており、電極1および工
作物2には加工電源16が接続されている。工作物2は
XおよびY方向テーブル26に固定され、XおよびY方
向テーブル26はNC制御装置27に接続され、電極軌
道データ18もNC制御装置27に接続されている。ま
た、接触式センサ23が、電極1の走査方向22に対し
て電極1の直前と直後に設置されており、これが電極先
端位置記憶手段11に接続され、電極先端位置記憶手段
11はその先の計算手段14に接続されている。そし
て、計算手段14は主軸位置記憶手段13と制御装置1
7に接続され、制御装置17はNC制御装置27と主軸
駆動装置12と加工電源16に接続されている。
【0052】次に、動作について説明する。図5のよう
に設置された接触式センサ23によって、放電加工中の
加工直前の面と加工直後の面の段差dを測定する。電極
の消耗量が多くなると、加工量が減少するため、上述の
段差dは減少する。したがって、放電加工中に随時また
は常時測定された段差dの情報を電極先端位置記憶手段
11に送り、この電極先端位置記憶手段11の情報に、
主軸位置記憶手段13の情報を加えて、計算手段14に
おいて、工作物2上面の電極1の位置、加工深さ、加工
残量が計算される。この計算結果(加工深さ情報)に応
じて、制御装置17は追加すべき繰り返し数、加工電気
条件、水平方向(XY方向)送り成分とZ方向送り成分
の比率を変更したり制御したりして、加工を行う。使用
する接触式センサ23としては、バネ式センサや通電式
センサ等も考えられる。
【0053】実施例4.図6は、この発明の他の実施例
を示す構成図である。図5の接触式センサ23を図6の
ように設置することによって、電極1の走査方向22に
対して、電極先端後部25の未消耗の電極側面24から
の電極消耗量を2箇所以上測定し、これを電極先端位置
記憶手段11に送り、この電極先端位置記憶手段11の
情報と主軸位置記憶手段13の情報から、計算手段14
において電極先端後部25の形状を計算する。この計算
結果(電極消耗量情報)に応じて、制御装置17は追加
すべき繰り返し数、加工電気条件、水平方向(XY方
向)送り成分とZ方向送り成分の比率を変更したり制御
したりして、加工を行う。ここで使用する接触式センサ
23としては、例えば、バネ式センサや通電式センサ等
がある。
【0054】実施例5.図7は、この発明の他の実施例
を示す構成図である。図において、電極1はホルダー3
とともにスピンドル5にクランプされ、その先端は工作
物2に対向するように設置されており、電極1および工
作物2には加工電源16が接続されている。工作物2は
XおよびY方向テーブル26に固定され、XおよびY方
向テーブル26はNC制御装置27に接続され、電極軌
道データ18もNC制御装置27に接続されている。ま
た、内穴を有する電極1の内側には、図8の電極断面図
に示すように、電極1と絶縁されたニクロム抵抗線で組
まれたブリッジ回路28が設けられている。このブリッ
ジ回路28には直流電源29が接続され、電極先端側か
ら一番離れたブリッジに電流計30が設置されている。
この電流計30は、電極先端位置記憶手段11に接続さ
れ、電極先端位置記憶手段11はその先の計算手段14
に接続されている。計算手段14は主軸位置記憶手段1
3と制御装置17に接続され、制御装置17はNC制御
装置27と主軸駆動装置12と加工電源16に接続され
ている。
【0055】次に、動作について説明する。図8におい
て、電極1と工作物2には加工電源16より加工パルス
が供給されて放電加工が行われる。このとき、NC制御
装置27によって制御されてXおよびY方向テーブル2
6に固定された工作物2の放電位置が移動し、これに対
して主軸駆動装置12が制御されて、所要の3次元形状
加工が行われる。また、図8の内穴を有する電極1は、
その内部に組まれたブリッジ回路28を流れる電流が、
加工中も電流計30により計測され、電極が消耗すると
ニクロム抵抗線のブリッジ部分も電極先端側から順番に
消耗していき回路全体の抵抗値を増加させるため、直流
電源29の内部インピーダンスを考慮すれば電流計30
で測定される電流値が減少する。したがって、放電加工
中に随時または常時測定される電流変化の情報を、電極
先端位置記憶手段11に送り、この電極先端位置記憶手
段11の情報に主軸位置記憶手段13の情報を加えて、
計算手段14において工作物2上面の位置、加工深さ、
加工残量を計算し、この計算結果(加工深さ情報)に応じ
て、制御装置17が追加すべき繰り返し数、加工電気条
件、水平方向(XY方向)送り成分とZ方向送り成分の
比率を変更したり制御したりして、加工を行う。
【0056】実施例6.図9は、この発明の他の実施例
を示す構成図である。図において、電極1はホルダー3
とともにスピンドル5にクランプされ、その先端は工作
物2に対向するように設置されており、電極1および工
作物2には加工電源16が接続されている。工作物2は
XおよびY方向テーブル26に固定され、XおよびY方
向テーブル26はNC制御装置27に接続され、電極軌
道データ18もNC制御装置27に接続されている。ま
た、渦電流センサ31が、電極1の走査方向22に対し
て電極1の後方に設置され、これが電極先端位置記憶手
段11に接続され、電極先端位置記憶手段11はその先
の計算手段14に接続されている。計算手段14は主軸
位置記憶手段13と制御装置17に接続され、制御装置
17はNC制御装置27と主軸駆動装置12と加工電源
16に接続されている。
【0057】次に、動作について説明する。図9におい
て、電極1と工作物2には加工電源16より加工パルス
が供給されて放電加工が行われる。このとき、NC制御
装置27によって制御されてXおよびY方向テーブル2
6に固定された工作物2の放電位置が移動し、これに対
して主軸駆動装置12が制御されて、所要の3次元形状
加工が行われる。電極1の先端面と工作物2との間隙
が、最適の加工精度あるいは加工速度を実現する距離に
ある時、渦電流センサ31と工作物2との間の渦電流を
検出できる位置に渦電流センサ31を設置して加工間隙
を測定する。放電加工によって電極消耗量が大きくなる
と加工量が減少していくため、渦電流センサ31と工作
物2との間の間隙が小さくなって渦電流が検出されなく
なる。したがって、放電加工中に随時または常時計測さ
れる渦電流変化の情報を電極先端位置記憶手段11に送
り、この電極先端位置記憶手段11の情報に主軸位置記
憶手段13の情報を加えて、計算手段14により工作物
2上面の電極1の位置、加工深さ、加工残量を計算し、
この計算結果(加工深さ情報)に応じて、制御装置17
により追加すべき繰り返し数、加工電気条件、水平方向
(XY方向)送り成分とZ方向送り成分の比率を変更し
たり制御したりして、加工を行う。
【0058】実施例7.図10は、この発明の他の実施
例を示す構成図である。図において、電極1はホルダー
3とともにスピンドル5にクランプされ、その先端は工
作物2に対向するように設置されており、電極1および
工作物2には加工電源16が接続されている。工作物2
はXおよびY方向テーブル26に固定され、XおよびY
方向テーブル26はNC制御装置27に接続され、電極
軌道データ18もNC制御装置27に接続されている。
電極1と工作物2には交流電源32が接続され、交流電
源32には並列に電圧計33が設置されており、電圧計
33は電極先端位置記憶手段11に、電極先端位置記憶
手段11はその先の計算手段14に接続されている。そ
して、計算手段14は主軸位置記憶手段13と制御装置
17に接続され、制御装置17はNC制御装置27と主
軸駆動装置12と加工電源16に接続されている。
【0059】次に、動作について説明する。図10にお
いて、電極1と工作物2には加工電源16より加工パル
スが供給されて放電加工が行われる。このとき、NC制
御装置27によって制御されてXおよびY方向テーブル
26に固定された工作物2の放電位置が移動し、これに
対して主軸駆動装置12が制御されて、所要の3次元形
状加工が行われる。放電加工では、電極1の先端面とそ
れに対向する工作物2との間で一種のコンデンサが形成
されるため、交流電源32によって電極1と工作物2の
間に静電気を蓄えることができる。したがって、電極1
と工作物2の極間の電圧を電圧計33で測定することに
より、静電容量を測定することができる。この電極1と
工作物2の間の静電容量の変化は、電極1と工作物2の
間の間隙の大きさと反比例の関係にあることから、加工
が進行して加工間隙が変化した場合の静電容量の変化
量、すなわち、この電極1と工作物2の間の電圧変化を
電圧計33によって放電加工中に随時または常時計測
し、この情報を電極先端位置記憶手段11に送り、この
電極先端位置記憶手段11の情報に主軸位置記憶手段1
3の情報を加えて計算手段14により、工作物2上面の
電極1の位置、加工深さ、加工残量を計算し、この計算
結果(加工深さ情報)に応じて、制御装置17により追
加すべき繰り返し数、加工電気条件、水平方向(XY方
向)送り成分とZ方向送り成分の比率を変更したり制御
したりして、加工を行う。
【0060】実施例8.図11は、この発明の他の実施
例を示す構成図である。図において、電極1はホルダー
3とともにスピンドル5にクランプされ、その先端は工
作物2に対向するように設置されており、電極1および
工作物2には加工電源16が接続されている。工作物2
はXおよびY方向テーブル26に固定され、XおよびY
方向テーブル26はNC制御装置27に接続され、電極
軌道データ18もNC制御装置27に接続されている。
加工液供給装置34は加工液供給管50によって電極1
の内穴に接続され、加工液供給管50には圧力計36が
設置されている。圧力計36は、電極先端位置記憶手段
11に接続され、電極先端位置記憶手段11はその先の
計算手段14に接続されている。計算手段14は主軸位
置記憶手段13と制御装置17に接続され、制御装置1
7はNC制御装置27と主軸駆動装置12と加工電源1
6に接続されている。
【0061】次に、動作について説明する。図11にお
いて、電極1と工作物2には加工電源16より加工パル
スが供給されて放電加工が行われる。このとき、NC制
御装置27によって制御されてXおよびY方向テーブル
26に固定された工作物2の放電位置が移動し、これに
対して主軸駆動装置12が制御されて、所要の3次元形
状加工が行われる。加工液供給装置34から供給される
加工液は、加工液供給管50を通って電極1の内穴に導
かれ、電極先端の加工液噴出口35から工作物2の加工
面に向けて噴出されるので、加工液供給管50の中に設
置された圧力計36によって、加工液の噴出圧力を測定
することができる。この噴出圧力は加工液噴出口35と
それに対向する工作物2の間の間隙が小さい時には大き
い値を示すが、その間隙が大きい時には減少する。した
がって、圧力計36で放電加工中に随時または常時計測
される噴出圧力の変化量を、電極先端位置記憶手段11
に送り、この電極先端位置記憶手段11の情報に主軸位
置記憶手段13の情報を加えて、計算手段14により工
作物2上面の電極1の位置、加工深さ、加工残量を計算
し、この計算結果(加工深さ情報)に応じて、制御装置
17において追加すべき繰り返し数、加工電気条件、水
平方向(XY方向)送り成分とZ方向送り成分の比率を
変更したり制御したりして、加工を行う。また、圧力計
36の代わりに流量計を用い、加工液の圧力を計測する
代わりに加工液流量を計測するようにしても、上述と同
様の各種制御動作を実現することができる。
【0062】実施例9.図12は、この発明の他の実施
例を示す構成図である。図において、電極1はホルダー
3とともにスピンドル5にクランプされ、その先端は工
作物2に対向するように設置されており、電極1および
工作物2には加工電源16が接続されている。工作物2
はXおよびY方向テーブル26に固定され、XおよびY
方向テーブル26はNC制御装置27に接続され、電極
軌道データ18もNC制御装置27に接続されている。
電極1の走査方向22に対して電極後方の加工液に防水
処理されたCCDカメラ37が設置されており、これが
電極先端位置記憶手段11に接続され、電極先端位置記
憶手段11はその先の計算手段14に接続されている。
計算手段14は主軸位置記憶手段13と制御装置17に
接続され、制御装置17はNC制御装置27と主軸駆動
装置12と加工電源16に接続されている。
【0063】次に、動作について説明する。図12にお
いて、電極1と工作物2には加工電源16より加工パル
スが供給されて放電加工が行われる。このとき、NC制
御装置27によって制御されてXおよびY方向テーブル
26に固定された工作物2の放電位置が移動し、これに
対して主軸駆動装置12が制御されて、所要の3次元形
状加工が行われる。放電加工中に電極先端位置と工作物
2の間の間隙を随時または常時撮影し、この映像情報を
電極先端位置記憶手段11に送り、この電極先端位置記
憶手段11の情報に主軸位置記憶手段13の情報を加え
て、計算手段14により工作物2上面の電極1の位置、
加工深さ、加工残量を計算し、この計算結果(加工深さ
情報)に応じて、制御装置17において追加すべき繰り
返し数、加工電気条件、水平方向(XY方向)送り成分
とZ方向送り成分の比率を変更したり制御したりして、
加工を行う。また、CCDカメラ37の代わりに光ファ
イバスコープを用いても同様の計測ができ、上述と同様
の各種制御動作が実現できる。
【0064】さらに、本実施例の変形例として、CCD
カメラ37のような計測用カメラを図13に示すよう
に、ホルダー3とともにスピンドル5にクランプし、電
極1の長さ方向と同じ軸上に設置して、その内穴から加
工面を放電加工中に随時または常時撮影し、カメラから
加工面までの距離の変化を測定画像の焦点のずれ量とし
て計測し、この測定情報を電極先端位置記憶手段11へ
送るようにしても、上述と同様の動作が実現できる。
【0065】実施例10.図14は、この発明の他の実
施例を示す構成図である。図において、電極1はホルダ
ー3とともにスピンドル5にクランプされ、その先端は
工作物2に対向するように設置されており、電極1およ
び工作物2には加工電源16が接続されている。工作物
2はXおよびY方向テーブル26に固定され、Xおよび
Y方向テーブル26はNC制御装置27に接続され、電
極軌道データ18もNC制御装置27に接続されてい
る。レーザ変位計48が電極1の内穴を通って工作物2
の上面にレーザ光49が照射されるようにホルダー3と
ともにスピンドルに5にクランプされており、レーザ変
位計48は電極先端位置記憶手段11に接続され、電極
先端位置記憶手段11はその先の計算手段14に接続さ
れている。計算手段14は主軸位置記憶手段13と制御
装置17に接続され、制御装置17はNC制御装置27
と主軸駆動装置12と加工電源16に接続されている。
【0066】次に、動作について説明する。図14にお
いて、電極1と工作物2には加工電源16より加工パル
スが供給されて放電加工が行われる。このとき、NC制
御装置27によって制御されてXおよびY方向テーブル
26に固定された工作物2の放電位置が移動し、これに
対して主軸駆動装置12が制御されて、所要の3次元形
状加工が行われる。放電加工中にレーザ変位計48の設
置面から加工面までの距離を随時または常時計測し、そ
の距離変化量の情報を電極先端位置記憶手段11に送
り、この電極先端位置記憶手段11の情報に主軸位置記
憶手段13の情報を加えて、計算手段14により工作物
2上面の電極1の位置、加工深さ、加工残量を計算し、
この計算結果(加工深さ情報)応じて、制御装置17に
おいて追加すべき繰り返し数、加工電気条件、水平方向
(XY方向)送り成分とZ方向送り成分の比率を変更し
たり制御したりして、加工を行う。
【0067】実施例11.図15は、この発明の他の実
施例を示す構成図である。図において、電極1はホルダ
ー3とともにスピンドル5にクランプされ、その先端は
工作物2に対向するように設置されており、電極1およ
び工作物2には加工電源16が接続されている。工作物
2はXおよびY方向テーブル26に固定され、Xおよび
Y方向テーブル26はNC制御装置27に接続され、電
極軌道データ18もNC制御装置27に接続されてい
る。電極1にはその長手方向に電極長さ情報を持ったバ
ーコード38が取り付けられており、そのバーコード3
8の情報を読み取るバーコード読み取り装置39が電極
先端位置記憶手段11に接続され、電極先端位置記憶手
段11はその先の計算手段14に接続されている。計算
手段14は主軸位置記憶手段13と制御装置17に接続
され、制御装置17はNC制御装置27と主軸駆動装置
12と加工電源16に接続されている。
【0068】次に、動作について説明する。図15にお
いて、電極1と工作物2には加工電源16より加工パル
スが供給されて放電加工が行われる。このとき、NC制
御装置27によって制御されてXおよびY方向テーブル
26に固定された工作物2の放電位置が移動し、これに
対して主軸駆動装置12が制御されて、所要の3次元形
状加工が行われる。電極1の長手方向に電極長さ情報を
持ったバーコード38を取り付けておき、放電加工中に
電極側面からバーコード読み取り装置39によって電極
長さを随時または常時計測し、この電極長さ変化量の情
報を電極先端位置記憶手段11に送り、この電極先端位
置記憶手段11の情報に主軸位置記憶手段13の情報を
加えて、計算手段14により工作物2上面の電極1の位
置、加工深さ、加工残量を計算し、この計算結果(加工
深さ情報)に応じて、制御装置17において追加すべき
繰り返し数、加工電気条件、水平方向(XY方向)送り
成分とZ方向送り成分の比率を変更したり制御したりし
て、加工を行う。
【0069】実施例12.図16は、この発明の他の実
施例を示す構成図である。図において、電極1はホルダ
ー3とともにスピンドル5にクランプされ、その先端は
工作物2に対向するように設置されており、電極1およ
び工作物2には加工電源16が接続されている。工作物
2はXおよびY方向テーブル26に固定され、Xおよび
Y方向テーブル26はNC制御装置27に接続され、電
極軌道データ18もNC制御装置27に接続されてい
る。電極1には電極共振周波数モニタ42が接続されて
おり、この電極共振周波数モニタ42が電極先端位置記
憶手段11に接続され、電極先端位置記憶手段11はそ
の先の計算手段14に接続されている。計算手段14は
主軸位置記憶手段13と制御装置17に接続され、制御
装置17はNC制御装置27と主軸駆動装置12と加工
電源16に接続されている。また、電波発信装置40が
電極1に向けて電波を発信できるように設置されてい
る。
【0070】次に、動作について説明する。図16にお
いて、電極1と工作物2には加工電源16より加工パル
スが供給されて放電加工が行われる。このとき、NC制
御装置27によって制御されてXおよびY方向テーブル
26に固定された工作物2の放電位置が移動し、これに
対して主軸駆動装置12が制御されて、所要の3次元形
状加工が行われる。電極1は高インピーダンスのアンテ
ナと考えられるため、外部から電極1に向けて電波発信
装置40から電波41を発信して加工開始前の電極1の
共振周波数を測定しておき、加工中も電波を電極1に対
して発信しておくと、測定される電極1の共振周波数は
加工の進行に伴い電極長さが短くなると変化する。した
がって、放電加工中にこの共振周波数を随時または常時
計測し、計測された共振周波数変化量の情報を電極先端
位置記憶手段11に送り、この電極先端位置記憶手段1
1の情報に主軸位置記憶手段13の情報を加えて、計算
手段14により工作物2上面の電極1の位置、加工深
さ、加工残量を計算し、この計算結果(加工深さ情報)
に応じて、制御装置17において追加すべき繰り返し
数、加工電気条件、水平方向(XY方向)送り成分とZ
方向送り成分の比率を変更したり制御したりして、加工
を行う。
【0071】実施例13.図17は、この発明の他の実
施例を示す構成図である。図において、電極1はホルダ
ー3とともにスピンドル5にクランプされ、その先端は
工作物2に対向するように設置されており、電極1およ
び工作物2には加工電源16が接続されている。工作物
2はXおよびY方向テーブル26に固定され、Xおよび
Y方向テーブル26はNC制御装置27に接続され、電
極軌道データ18もNC制御装置27に接続されてい
る。超音波発振器43は電極先端に向けて超音波を発信
できるように電極1の長さ方向と同じ軸上にホルダー3
とともにスピンドルに5にクランプされており、超音波
受信器44も電極先端で反射した超音波を受信できるよ
うに電極1の長さ方向と同じ軸上にホルダー3とともに
スピンドルに5にクランプされている。超音波受信器4
4は電極先端位置記憶手段11に接続され、電極先端位
置記憶手段11はその先の計算手段14に接続されてい
る。計算手段14は主軸位置記憶手段13と制御装置1
7に接続され、制御装置17はNC制御装置27と主軸
駆動装置12と加工電源16に接続されている。
【0072】次に、動作について説明する。図17にお
いて、電極1と工作物2には加工電源16より加工パル
スが供給されて放電加工が行われる。このとき、NC制
御装置27によって制御されてXおよびY方向テーブル
26に固定された工作物2の放電位置が移動し、これに
対して主軸駆動装置12が制御されて、所要の3次元形
状加工が行われる。スピンドル5にクランプされた超音
波発振器43からは電極先端に向けて電極1の内部に発
振超音波45を発信させ、電極先端面47で反射して再
び戻ってくる反射超音波46を超音波受信器44で受信
する。受信までに要する時間は電極の長さに比例するた
め、放電加工中に随時または常時、この受信時間の変化
を計測する。計測された超音波受信時間変化量の情報を
電極先端位置記憶手段11に送り、この電極先端位置記
憶手段11の情報に主軸位置記憶手段13の情報を加え
て、計算手段14により工作物2上面の電極1の位置、
加工深さ、加工残量を計算し、この計算結果(加工深さ
情報)に応じて、制御装置17において追加すべき繰り
返し数、加工電気条件、水平方向(XY方向)送り成分
とZ方向送り成分の比率を変更したり制御したりして、
加工を行う。
【0073】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る放電加工装置
は、内穴を有する電極と工作物間に電圧を印加しつつ加
工を行う放電加工装置において、前記電極の内穴に設け
られ、電極および電極保持部に対して前記電極軸方向
(以下Z軸方向とする)に相対的に可動とされる棒状部
材と、前記棒状部材の先端を工作物上面に接触させた状
態における、前記棒状部材と電極保持部とのZ軸方向相
対位置を計測する計測手段を設けたため、工作物上面に
相当する位置を常時又は随時計測しながら加工を行うこ
とができるという効果を奏する。
【0074】この発明の請求項2に係る放電加工装置
は、内穴を有する電極と工作物間に電圧を印加するとと
もに、電極の長さ方向消耗量を補正するZ軸方向成分の
送りを、水平方向(XY方向)成分の送りと合成しなが
ら、少なくとも1種類のツールパスを繰り返し移動しつ
つ輪郭形状の加工を行う放電加工装置において、層を加
工するためのツールパスの少なくともXYデータを記憶
する記憶手段と、前記電極の内穴に設けられ、電極およ
び電極保持部に対して前記電極軸方向(以下Z軸方向と
する)に相対的に可動とされる棒状部材と、前記棒状部
材の先端を工作物上面に接触させた状態における、前記
棒状部材と電極保持部とのZ軸方向相対位置を計測する
計測手段と、前記計測手段の計測値に基づき追加すべき
繰り返し数、加工電気条件、水平方向(XY方向)送り
成分とZ方向送り成分の比率の少なくとも一つを変更す
る制御手段を備えたため、工作物上面に相当する位置を
常時又は随時計測しつつ、加工残量に応じて、繰り返し
数、加工電気条件、水平方向(XY方向)送り成分やZ
方向送り成分などを制御しながら加工を行うことができ
るという効果を奏する。
【0075】この発明の請求項3に係る放電加工装置
は、請求項1又は請求項2の放電加工装置において、前
記棒状部材と電極保持部とのZ軸方向相対変位量から、
電極のZ方向(長さ)消耗量を求め、前記消耗量に応じ
て電極の補給、交換を行う電極供給手段を設けたため、
電極交換時期を自動的に判断しながら加工を行うことが
できるという効果を奏する。
【0076】この発明の請求項4に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、前記電極の走査方
向の前方および後方に設けられ、電極および電極保持部
に対してZ軸方向に相対的に可動とされる棒状部材と、
前記棒状部材の先端を工作物の加工直前面と加工直後面
の上面に接触させた状態における、前記各棒状部材と電
極保持部とのZ軸方向相対位置を計測する計測手段を設
けたため、工作物の加工深さを常時又は随時計測しなが
ら加工を行うことができるという効果を奏する。
【0077】この発明の請求項5に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、電極および電極未
消耗側面部分とのZ軸に対して垂直方向に相対的に可動
とされる棒状部材と、前記棒状部材の先端を電極の未消
耗側面部分に対する電極先端の消耗部分に接触させた状
態における、前記棒状部材と電極未消耗側面部分とのZ
軸に対する垂直方向相対位置を計測する計測手段を設け
たため、電極先端部分の形状を常時又は随時計測しなが
ら加工を行うことができるという効果を奏する。
【0078】この発明の請求項6に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、電極に取り付けら
れた抵抗線が放電加工によって電極と共に消耗し、その
抵抗線を流れる電流の変化量から前記棒状部材と電極保
持部とのZ軸方向相対位置を計測する計測手段を設けた
ため、電極消耗長さを常時又は随時計測することで、電
極のZ方向送り成分などを制御しながら加工を行うこと
ができるという効果を奏する。
【0079】この発明の請求項7に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、前記電極の走査方
向に対してその後方に工作物の加工面までの距離を測定
するように設けられた渦電流検出器と、前記渦電流検出
器により渦電流が検出された状態における加工面深さを
計測する計測手段を設けたため、工作物上面に相当する
位置を常時又は随時計測することで、電極のZ方向送り
成分などを制御しながら加工を行うことができるという
効果を奏する。
【0080】この発明の請求項8に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、前記電極先端面と
これに対向する工作物の加工面との加工間隙の大きさに
よって蓄えられる量が変化する静電容量を計測する手段
を設けたため、工作物上面までの加工深さを常時又は随
時計測することで、電極のZ方向送り成分などを制御し
ながら加工を行うことができるという効果を奏する。
【0081】この発明の請求項9に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段と内穴を有する電極先端から工作物に対し
て加工液を噴射する手段を有し、加工電極と被加工物を
対向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパルス
放電を繰り返して加工する放電加工装置において、前記
電極の内穴を通過して加工面に供給される加工液に、電
極先端面と被加工面との間隙に応じたその加工液圧力の
変位量を計測する計測手段を設けたため、電極先端面と
加工面との間隙の大きさに相当する加工液圧力を常時又
は随時計測することで、電極のZ方向送り成分などを制
御しながら加工を行うことができるという効果を奏す
る。
【0082】この発明の請求項10に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段と内穴を有する電極先端から工作物に対し
て加工液を噴射する手段を有し、加工電極と被加工物を
対向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパルス
放電を繰り返して加工する放電加工装置において、前記
電極の内穴を通過して加工面に供給される加工液に、電
極先端面と被加工面との間隙に応じたその加工液流量の
変位量を計測する計測手段を設けたため、電極先端面と
加工面との間隙の大きさに相当する加工液流量を常時又
は随時計測することで、電極のZ方向送り成分などを制
御しながら加工を行うことができるという効果を奏す
る。
【0083】この発明の請求項11に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、前記電極および電
極保持部に対して垂直方向からの撮影が可能となるよう
に設置された計測用カメラにより、放電加工状態におけ
る前記電極先端面と加工面との加工間隙を計測する計測
手段を設けたため、工作物上面に相当する位置を常時又
は随時計測することで、電極のZ方向送り成分などを制
御しながら加工を行うことができるという効果を奏す
る。
【0084】この発明の請求項12に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対向してなる
加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り返
して加工する放電加工装置において、内穴を有する電極
および電極保持部に対して、前記電極軸方向へ前記電極
内穴をとおして加工面を撮影するように設置された計測
用カメラにより、放電加工状態における前記電極先端面
と加工面との加工間隙を計測する計測手段を設けたた
め、工作物上面に相当する位置を常時又は随時計測する
ことで、電極のZ方向送り成分などを制御しながら加工
を行うことができるという効果を奏する。
【0085】この発明の請求項13に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と被加工物を対向してな
る加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り
返して加工する放電加工装置において、内穴を有する電
極および電極保持部に対して、前記電極軸方向へ前記電
極内穴をとおして加工面にレーザ光を照射するように設
けられたレーザ変位計と、前記レーザ変位計から照射さ
れるレーザ光によってレーザ変位計設置面から加工面ま
での距離を計測する計測手段を設けたため、工作物上面
に相当する位置を常時又は随時計測することで、電極の
Z方向送り成分などを制御しながら加工を行うことがで
きるという効果を奏する。
【0086】この発明の請求項14に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と被加工物を対向してな
る加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り
返して加工する放電加工装置において、電極に電極の長
さ方向の情報を持つバーコードを取り付け、このバーコ
ードから電極消耗量を読み取る計測手段を設けたため、
電極長さを常時又は随時計測することで、電極のZ方向
送り成分などを制御しながら加工を行うことができると
いう効果を奏する。
【0087】この発明の請求項15に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と被加工物を対向してな
る加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り
返して加工する放電加工装置において、電極に電極の共
振周波数を計測する計測手段を設けたため、電極長さを
常時又は随時計測することで、電極のZ方向送り成分な
どを制御しながら加工を行うことができるという効果を
奏する。
【0088】この発明の請求項16に係る放電加工装置
は、電極軌道を定義するデータとこの電極軌道データに
したがって電極を移動させる制御装置と電極消耗長さを
記憶する手段を有し、加工電極と被加工物を対向してな
る加工間隙に加工電源より供給されるパルス放電を繰り
返して加工する放電加工装置において、電極内部に超音
波を発信させて電極先端面で反射して戻ってくる超音波
を検出することにより、電極長さを計測する計測手段を
設けたため、電極長さを常時又は随時計測することで、
電極のZ方向送り成分などを制御しながら加工を行うこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1における工作面位置測定
装置の構造図である。
【図2】 この発明の実施例1における検出ピンの動作
説明図である。
【図3】 この発明の実施例1における放電加工装置の
構成図である。
【図4】 この発明の実施例2における放電加工装置の
構成図である。
【図5】 この発明の実施例3における加工段差測定に
より電極消耗補償動作を行う放電加工装置の構成図であ
る。
【図6】 この発明の実施例4における電極先端部消耗
形状測定により電極消耗補償動作を行う放電加工装置の
構成図である。
【図7】 この発明の実施例5における電極内抵抗変化
により電極消耗補償動作を行う放電加工装置の構成図で
ある。
【図8】 この発明の実施例5における電極消耗量測定
装置の電極断面図である。
【図9】 この発明の実施例6における渦電流測定によ
り電極消耗補償動作を行う放電加工装置の構成図であ
る。
【図10】 この発明の実施例7における静電容量測定
により電極消耗補償動作を行う放電加工装置の構成図で
ある。
【図11】 この発明の実施例8における加工液の噴出
圧力測定により電極消耗補償動作を行う放電加工装置の
構成図である。
【図12】 この発明の実施例9におけるCCDカメラ
を用いた加工深さ測定により電極消耗補償動作を行う放
電加工装置の構成図である。
【図13】 この発明の実施例9における変形例を示し
た図である。
【図14】 この発明の実施例10におけるレーザ変位
計を用いた電極消耗量測定により電極消耗補償動作を行
う放電加工装置の構成図である。
【図15】 この発明の実施例11におけるバーコード
付きの電極を用いた電極長さの測定により電極消耗補償
動作を行う放電加工装置の構成図である。
【図16】 この発明の実施例12における電極の共振
周波数を用いた電極長さの測定により電極消耗補償動作
を行う放電加工装置の構成図である。
【図17】 この発明の実施例13における電極先端面
で反射する反射超音波の測定を用いた電極長さの測定に
より電極消耗補償動作を行う放電加工装置の構成図であ
る。
【図18】 従来の電極途中交換による単純電極放電加
工方法の説明図である。
【図19】 従来の予測補正式単純電極放電加工装置の
構成図である。
【符号の説明】
1 電極、2 工作物、3 ホルダー、4 コレット
部、5 スピンドル、6スピンドル回転用モータ、7
クランプ機構、8 リニアゲージ、9 検出ピン、10
ガイド機構、11 電極先端位置記憶手段、12 主
軸駆動装置、13 主軸位置記憶手段、14 計算手
段、15 加工液、16 加工電源、17制御装置、1
8 電極軌道データ、19 軌道修正部、20 動力ベ
ルト、21 修正軌道電極データ、22 走査方向、2
3 接触式センサ、24 電極側面、25 電極先端後
部、26 XおよびY方向テーブル、27 NC制御装
置、28 ブリッジ回路、29 直流電源、30 電流
計、31 渦電流センサ、32 交流電源、33 電圧
計、34 加工液供給装置、35 加工液噴出口、36
圧力計、37 CCDカメラ、38 バーコード、3
9 バーコード読み取り装置、40 電波発信装置、4
1 電波、42 電極共振周波数モニタ、43 超音波
発振器、44 超音波受信器、45 発振超音波、46
反射超音波、47 電極先端面、48 レーザ変位
計、49 レーザ光、50 加工液供給管、60 ツー
ルパス記憶手段、101 基準球。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 達志 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社産業システム研究所内 (72)発明者 真柄 卓司 名古屋市東区矢田南五丁目1番14号 三菱 電機株式会社名古屋製作所内 (72)発明者 後藤 昭弘 名古屋市東区矢田南五丁目1番14号 三菱 電機株式会社名古屋製作所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内穴を有する電極と工作物間に電圧を印
    加しつつ加工を行う放電加工装置において、 前記電極の内穴に設けられ、電極および電極保持部に対
    して前記電極軸方向であるZ軸方向に相対的に可動とさ
    れる棒状部材と、前記棒状部材の先端を工作物上面に接
    触させた状態における、前記棒状部材と電極保持部との
    Z軸方向相対位置を計測する計測手段を設けたことを特
    徴とする放電加工装置。
  2. 【請求項2】 内穴を有する電極と工作物間に電圧を印
    加するとともに、電極の長さ方向消耗量を補正するZ軸
    方向成分の送りを、水平方向であるXY方向成分の送り
    と合成しながら、少なくとも1種類のツールパスを繰り
    返し移動しつつ輪郭形状の加工を行う放電加工装置にお
    いて、 層を加工するためのツールパスの少なくともXYデータ
    を記憶する記憶手段と、前記電極の内穴に設けられ、電
    極および電極保持部に対して前記電極軸方向であるZ軸
    方向に相対的に可動とされる棒状部材と、前記棒状部材
    の先端を工作物上面に接触させた状態における、前記棒
    状部材と電極保持部とのZ軸方向相対位置を計測する計
    測手段と、前記計測手段の計測値に基づき追加すべき繰
    り返し数、加工電気条件、XY方向送り成分とZ方向送
    り成分の比率の少なくとも一つを変更する制御手段を備
    えたことを特徴とする放電加工装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2の放電加工装置に
    おいて、 前記棒状部材と電極保持部とのZ軸方向相対変位量か
    ら、電極のZ軸方向の長さ消耗量を求め、前記消耗量に
    応じて電極の補給、交換を行う電極供給手段を設けたこ
    とを特徴とする放電加工装置。
  4. 【請求項4】 電極軌道を定義するデータとこの電極軌
    道データにしたがって電極を移動させる制御装置と電極
    消耗長さを記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対
    向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパルス放
    電を繰り返して加工する放電加工装置において、 前記電極の走査方向の前方および後方に設けられ、電極
    および電極保持部に対してZ軸方向に相対的に可動とさ
    れる棒状部材と、前記棒状部材の先端を工作物の加工直
    前面と加工直後面の上面に接触させた状態における、前
    記各棒状部材と電極保持部とのZ軸方向相対位置を計測
    する計測手段を設けたことを特徴とする放電加工装置。
  5. 【請求項5】 電極軌道を定義するデータとこの電極軌
    道データにしたがって電極を移動させる制御装置と電極
    消耗長さを記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対
    向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパルス放
    電を繰り返して加工する放電加工装置において、 電極および電極未消耗側面部分とのZ軸に対して垂直方
    向に相対的に可動とされる棒状部材と、前記棒状部材の
    先端を電極の未消耗側面部分に対する電極先端の消耗部
    分に接触させた状態における、前記棒状部材と電極未消
    耗側面部分とのZ軸に対する垂直方向相対位置を計測す
    る計測手段を設けたことを特徴とする放電加工装置。
  6. 【請求項6】 電極軌道を定義するデータとこの電極軌
    道データにしたがって電極を移動させる制御装置と電極
    消耗長さを記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対
    向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパルス放
    電を繰り返して加工する放電加工装置において、 電極に取り付けられた抵抗線が放電加工によって電極と
    共に消耗し、その抵抗線を流れる電流の変化量から前記
    棒状部材と電極保持部とのZ軸方向相対位置を計測する
    計測手段を設けたことを特徴とする放電加工装置。
  7. 【請求項7】 電極軌道を定義するデータとこの電極軌
    道データにしたがって電極を移動させる制御装置と電極
    消耗長さを記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対
    向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパルス放
    電を繰り返して加工する放電加工装置において、 前記電極の走査方向に対してその後方に工作物の加工面
    までの距離を測定するように設けられた渦電流検出器
    と、前記渦電流検出器により渦電流が検出された状態に
    おける加工面深さを計測する計測手段を設けたことを特
    徴とする放電加工装置。
  8. 【請求項8】 電極軌道を定義するデータとこの電極軌
    道データにしたがって電極を移動させる制御装置と電極
    消耗長さを記憶する手段を有し、加工電極と工作物を対
    向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパルス放
    電を繰り返して加工する放電加工装置において、 前記電極先端面とこれに対向する工作物の加工面との加
    工間隙の大きさによって蓄えられる量が変化する静電容
    量を計測する手段を設けたことを特徴とする放電加工装
    置。
  9. 【請求項9】 電極軌道を定義するデータとこの電極軌
    道データにしたがって電極を移動させる制御装置と電極
    消耗長さを記憶する手段と内穴を有する電極先端から工
    作物に対して加工液を噴射する手段を有し、加工電極と
    被加工物を対向してなる加工間隙に加工電源より供給さ
    れるパルス放電を繰り返して加工する放電加工装置にお
    いて、 前記電極の内穴を通過して加工面に供給される加工液
    に、電極先端面と被加工面との間隙に応じたその加工液
    圧力の変位量を計測する計測手段を設けたことを特徴と
    する放電加工装置。
  10. 【請求項10】 電極軌道を定義するデータとこの電極
    軌道データにしたがって電極を移動させる制御装置と電
    極消耗長さを記憶する手段と内穴を有する電極先端から
    工作物に対して加工液を噴射する手段を有し、加工電極
    と被加工物を対向してなる加工間隙に加工電源より供給
    されるパルス放電を繰り返して加工する放電加工装置に
    おいて、 前記電極の内穴を通過して加工面に供給される加工液
    に、電極先端面と被加工面との間隙に応じたその加工液
    流量の変位量を計測する計測手段を設けたことを特徴と
    する放電加工装置。
  11. 【請求項11】 電極軌道を定義するデータとこの電極
    軌道データにしたがって電極を移動させる制御装置と電
    極消耗長さを記憶する手段を有し、加工電極と工作物を
    対向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパルス
    放電を繰り返して加工する放電加工装置において、 前記電極および電極保持部に対して垂直方向からの撮影
    が可能となるように設置された計測用カメラにより、放
    電加工状態における前記電極先端面と加工面との加工間
    隙を計測する計測手段を設けたことを特徴とする放電加
    工装置。
  12. 【請求項12】 電極軌道を定義するデータとこの電極
    軌道データにしたがって電極を移動させる制御装置と電
    極消耗長さを記憶する手段を有し、加工電極と工作物を
    対向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパルス
    放電を繰り返して加工する放電加工装置において、 内穴を有する電極および電極保持部に対して、前記電極
    軸方向へ前記電極内穴をとおして加工面を撮影するよう
    に設置された計測用カメラにより、放電加工状態におけ
    る前記電極先端面と加工面との加工間隙を計測する計測
    手段を設けたことを特徴とする放電加工装置。
  13. 【請求項13】 電極軌道を定義するデータとこの電極
    軌道データにしたがって電極を移動させる制御装置と電
    極消耗長さを記憶する手段を有し、加工電極と被加工物
    を対向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパル
    ス放電を繰り返して加工する放電加工装置において、 内穴を有する電極および電極保持部に対して、前記電極
    軸方向へ前記電極内穴をとおして加工面にレーザ光を照
    射するように設けられたレーザ変位計と、前記レーザ変
    位計から照射されるレーザ光によってレーザ変位計設置
    面から加工面までの距離を計測する計測手段を設けたこ
    とを特徴とする放電加工装置。
  14. 【請求項14】 電極軌道を定義するデータとこの電極
    軌道データにしたがって電極を移動させる制御装置と電
    極消耗長さを記憶する手段を有し、加工電極と被加工物
    を対向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパル
    ス放電を繰り返して加工する放電加工装置において、 電極に電極の長さ方向の情報を持つバーコードを取り付
    け、このバーコードから電極消耗量を読み取る計測手段
    を設けたことを特徴とする放電加工装置。
  15. 【請求項15】 電極軌道を定義するデータとこの電極
    軌道データにしたがって電極を移動させる制御装置と電
    極消耗長さを記憶する手段を有し、加工電極と被加工物
    を対向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパル
    ス放電を繰り返して加工する放電加工装置において、 電極に電極の共振周波数を計測する計測手段を設けたこ
    とを特徴とする放電加工装置。
  16. 【請求項16】 電極軌道を定義するデータとこの電極
    軌道データにしたがって電極を移動させる制御装置と電
    極消耗長さを記憶する手段を有し、加工電極と被加工物
    を対向してなる加工間隙に加工電源より供給されるパル
    ス放電を繰り返して加工する放電加工装置において、 電極内部に超音波を発信させて電極先端面で反射して戻
    ってくる超音波を検出することにより、電極長さを計測
    する計測手段を設けたことを特徴とする放電加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016138432A (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 清水建設株式会社 水底地盤貫入深度計測装置
JP2017104970A (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 ナショナル ガオション ユニヴァーシティ オブ アプライド サイエンシーズ 放電加工機

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