JPH08251367A - デジタル画像形成装置 - Google Patents

デジタル画像形成装置

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Publication number
JPH08251367A
JPH08251367A JP7046996A JP4699695A JPH08251367A JP H08251367 A JPH08251367 A JP H08251367A JP 7046996 A JP7046996 A JP 7046996A JP 4699695 A JP4699695 A JP 4699695A JP H08251367 A JPH08251367 A JP H08251367A
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JP
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image
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developing
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Application number
JP7046996A
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English (en)
Inventor
Kentaro Katori
健太郎 鹿取
Toshibumi Watanabe
俊文 渡辺
Yukihiko Okuno
幸彦 奥野
Masaki Tanaka
雅樹 田中
Hironobu Nakada
洋信 中田
Katsuyuki Hirata
勝行 平田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常に最適な作像パラメータを決定し、その作
像パラメータを用いて良好な画像を形成することができ
るデジタル画像形成装置を提供する。 【構成】 Vセンサ215により感光体6の表面電位を
検出し、検出した表面電位をもとに各現像装置9y、9
m、9c、9kの位置における感光体6の感度特性をプ
リンタ制御部201により算出する。プリンタ制御部2
01は、算出された各現像装置1の感光体の現像特性を
もとに、最適な帯電チャージャ8のグリット電位Vgお
よび各現像装置の現像バイアス電位Vbを決定し、決定
したグリット電位Vgおよび現像バイアス電位Vbを用
いて所定の画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル画像形成装置
に関し、特に、作像パラメータを用いて所定の画像を形
成するデジタル画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル値に変換された画像データに基
づいて光源を駆動し、画像を形成するレーザプリンタ、
デジタル複写機等のデジタル画像形成装置は、種々実用
化されており、写真等のいわゆる中間調画像を忠実に再
生するためのデジタル画像形成装置が種々提案されてい
る。
【0003】この種のデジタル画像形成装置としては、
ディザマトリックスを用いた面積階調法やレーザのパル
ス幅もしくは発光強度を変化させて、レーザ光量を変化
させることによって印字される1ドットに対する階調を
表現する多値化レーザ露光法等が知られており、さらに
は、ディザとパルス幅変調方式あるいは強度変調方式と
を組合せた多値化ディザ法を用いるデジタル画像形成装
置も知られている。
【0004】ところで、この種の階調法によれば、再現
すべき画像データの階調度に1対1に対応した階調を有
する画像濃度を原理的には再現し得るはずである。しか
し、実際には感光体の感光特性、トナーの特性、使用環
境等の種々の要因が複雑に絡み合って、再現すべき原稿
濃度と再現された画像濃度とは正確に比例しない。この
ような特性は一般にγ特性と呼ばれている。図47は、
γ特性を図式的に示す図である。図47に示すように、
本来得られるべき比例特性Aからずれた特性Bのような
特性を示す。このγ特性は、特に中間調原稿に対する再
現画像の忠実度を低下させる大きな要因となっている。
【0005】したがって、再現画像の忠実度を向上させ
るために、読取った原稿濃度を所定のγ補正用発光デー
タを記憶した変換テーブルを用いて変換し、変換した原
稿濃度に基づいてデジタル画像を形成することにより、
原稿濃度と画像濃度とがリニアな関係(図47に示す特
性A)を満足するようにする、いわゆるγ補正が行なわ
れている。この結果、通常はγ補正を施すことにより、
原稿濃度に応じて画像を忠実に再現することができる。
【0006】上記のγ補正を行なう従来のデジタル画像
形成装置としては、たとえば、特開昭58−10755
号公報に開示されるカラー複写装置がある。この従来の
デジタル画像形成装置では、現像器から所定距離だけ離
れた位置に固定された表面電位センサにより感光体の表
面電位を測定してγ補正を行なっていたため、所定時間
経過した後の感光体表面の電位を測定し、その電位変化
を記憶し、その記憶値に基づき各現像器の位置における
電位変化を補正し、補正した電位に基づき作像パラメー
タを決定してγ補正を行なっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のデ
ジタル画像形成装置では、所定時間経過した後の感光体
表面の電位変化を予め記憶し、記憶値に基づき、各現像
器の位置での表面電位を決定していた。したがって、一
義的に定まった値を用いてしか作像パラメータを決定す
ることができないため、適応的なγ補正を行なうことが
できないという問題点があった。すなわち、単に時間経
過による表面電位の変化を検出しているため、その後に
環境条件等が変化した場合でも、これらの変化が考慮さ
れず、その環境条件に応じた作像パラメータを決定する
ことはできないという問題点があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するためのもので
あって、常に最適な画像が得られる作像パラメータを決
定することができるデジタル画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のデジタル
画像形成装置は、作像パラメータを用いて所定の画像を
形成するデジタル画像形成装置であって、光源から照射
される光強度を変調することにより所定の潜像が形成さ
れる像担持体と、潜像を所定のトナーを用いて現像する
現像手段と、像担持体の表面電位を検出する検出手段
と、検出手段により検出された像担持体の表面電位をも
とに、検出手段の位置における像担持体の感度特性を所
定の係数を含む関数により近似する近似手段と、近似手
段により近似された関数の係数を補正することにより現
像手段の位置における像担持体の感度特性を予測する予
測手段と、予測手段により予測された現像手段の位置に
おける像担持体の感度特性に応じて作像パラメータを決
定する決定手段とを含む。
【0010】請求項2記載のデジタル画像形成装置は、
請求項1記載のデジタル画像形成装置の構成に加え、さ
らに、像担持体の使用条件を検出する使用条件検出手段
を含み、上記予測手段は、使用条件検出手段により検出
された使用条件にも応じて現像手段の位置における像担
持体の感度特性を予測する。
【0011】請求項3記載のデジタル画像形成装置は、
請求項1または2記載のデジタル画像形成装置の構成に
加え、上記デジタル画像形成装置は、連続コピー動作を
行ない、上記決定手段は、連続コピー動作中に像担持体
の表面電位を求め、求めた表面電位にも基づき作像パラ
メータを変更する。
【0012】請求項4記載のデジタル画像形成装置は、
請求項1ないし3記載のデジタル画像形成装置の構成に
加え、さらに、像担持体の移動速度を切換える速度切換
手段を含み、上記予測手段は、速度切換手段により切換
えられた像担持体の移動速度にも応じて現像手段の位置
における像担持体の感度特性を予測する。
【0013】
【作用】請求項1記載のデジタル画像形成装置において
は、検出手段により検出された像担持体の表面電位をも
とに検出手段の位置における像担持体の感度特性を近似
し、近似された関数の係数を補正することにより、現像
手段の位置における像担持体の感度特性を予測すること
ができるので、予測された現像手段の位置における像担
持体の感度特性に応じて最適な作像パラメータを決定す
ることができる。
【0014】請求項2記載のデジタル画像形成装置にお
いては、請求項1記載のデジタル画像形成装置の作用に
加え、像担持体の使用条件に応じて現像手段の位置にお
ける像担持体の感度特性を予測することができるので、
像担持体の使用条件が変化した場合でも常に最適な作像
パラメータを決定することが可能となる。
【0015】請求項3記載のデジタル画像形成装置にお
いては、請求項1または2記載のデジタル画像形成装置
の作用に加え、連続コピー動作中に像担持体の表面電位
を求め、求めた表面電位にも基づき作像パラメータを決
定することができるので、連続コピー動作中でも常に最
適な作像パラメータを決定することが可能となる。
【0016】請求項4記載のデジタル画像形成装置にお
いては、請求項1ないし3記載のデジタル画像形成装置
の作用に加え、像担持体の移動速度にも応じて現像手段
の位置における像担持体の感度特性を予測することがで
きるので、移動速度に応じて常に最適な作像パラメータ
を決定することが可能となる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の一実施例のデジタル画像形成
装置であるデジタル複写機について図面を参照しながら
説明する。なお、以下の説明ではデジタル複写機を例に
説明するが、レーザプリンタ等の他のデジタル画像形成
装置であっても本発明を同様に適用することが可能であ
る。
【0018】図1は、本発明の一実施例のデジタル複写
機の全体構成を示す断面図である。図1を参照して、デ
ジタル複写機は、イメージリーダ部100、複写部20
0を含む。イメージリーダ部100は、原稿台1、CC
D(Charge Coupled Device)センサ2、光学部3、画
像信号処理部4を含む。複写部200は、プリントヘッ
ド部5、感光体6、イレーサランプ7、帯電チャージャ
8、現像装置9y、9m、9c、9k、給紙装置10、
転写ドラム11、搬送装置12、定着装置13、排紙ト
レー14を含む。
【0019】上記のように本実施例のデジタル複写機
は、原稿画像を読取るイメージリーダ部100と、読取
った画像を再現する複写部200に分けられる。イメー
ジリーダ部100においては、まず、原稿台1に載置さ
れた原稿が照明され、その反射光が密着型のCCDセン
サ2を含む読取光学部3により露光される。光学部3で
は、画素ごとにR、G、Bの3色の多値電気信号に変換
され、原稿の画像が読取られる。読取られたR,G,B
の多値電気信号は、デジタル信号処理部4により、イエ
ロー(以下Yと称す)、マゼンタ(以下Mと称す)、シ
アン(以下Cと称す)、ブラック(以下Kと称す)の各
色8ビットの階調データに変換される。
【0020】次に、複写部200において、プリントヘ
ッド部5は、入力される階調データに対して感光体6の
感度特性および各現像装置9y、9m、9c、9kの現
像特性に応じた階調補正すなわちγ補正を行なった後、
補正後の画像データに基づき半導体レーザからなる光源
216(図2参照)を発光させる。プリントヘッド部5
から発射されるレーザ光は、回転駆動される感光体6を
露光する。感光体6は、1回の複写動作ごとに、露光さ
れる前にイレーサランプ7で照射され、帯電チャージャ
8により一様に帯電されている。この状態で露光される
ことにより感光体6の表面上にイメージリーダ部100
で読取った原稿の静電潜像が形成される。
【0021】現像装置9y、9m、9c、9kは、トナ
ーとキャリアからなる2成分系の現像剤を収納してお
り、感光体6に形成された静電潜像を対応する色のトナ
ーで可視像化する。なお、現像装置9y、9m、9c、
9kは、それぞれY、M、C、Kの各色のトナーに対応
している。
【0022】転写紙は、給紙装置10から1枚ずつ給紙
され、転写ドラム11の外周に巻き付けられている。一
方、感光体6上のトナー像は、転写ドラム11に具備さ
れた転写チャージャの放電に基づいて、作成されたもの
から順次転写紙に転写され、最終的に転写紙上にフルカ
ラートナー像が作成される。フルカラートナー像が形成
された転写紙は、転写ドラム11から分離され、搬送装
置12により定着装置13へ搬送され、定着装置13に
よりトナー像が転写紙に加熱定着され、最終的に排紙ト
レー14に排出される。
【0023】次に、図1に示すデジタル複写機のプリン
タ制御系について説明する。図2は、図1に示すデジタ
ル複写機のプリンタ制御系の構成を示すブロック図であ
る。
【0024】図2を参照して、デジタル複写機は、さら
に、プリンタ制御部201、制御ROM(Read Only Me
mory) 202、データROM203、RAM(Random A
ccess Memory)204、リセットボタン206を含む操
作パネル205、Vセンサ(表面電位センサ)207、
感光体駆動カウンタ208、環境センサ209、現像装
置駆動カウンタ210、現像装置駆動回路211、トナ
ー補給駆動装置212、Vb発生ユニット213、AI
DCセンサ(濃度センサ)214、光源216、光源駆
動部217、D/A変換回路218、γ補正部219、
発光信号発生回路220、Vg発生ユニット221を含
む。
【0025】プリンタ制御部201には、制御ROM2
02、データROM203、RAM204がそれぞれ接
続される。制御ROM202には、制御用の各種プログ
ラムが格納されている。データROM203には、後述
する自動濃度制御およびγ補正制御に必要な各種データ
が格納されている。プリンタ制御部201は、制御RO
M202、データROM203、およびRAM204に
記憶されている各種データによってプリント動作の制御
を行なうとともに、後述する自動濃度制御およびγ補正
制御等を行なう。
【0026】プリンタ制御部201には、さらに、操作
パネル205、感光体駆動カウンタ208、環境センサ
209がそれぞれ接続されている。プリンタ制御部20
1は、さらに、AIDCセンサ214、現像装置駆動カ
ウンタ210、Vセンサ207が接続されている。プリ
ンタ制御部201には、操作パネル205から各種操作
指令が入力されるとともに、リセットボタン206から
リセット信号が入力され、Vセンサ207から感光体6
の表面電位の検出信号が入力され、AIDCセンサ21
4から感光体6の表面に付着するトナーの付着量が光学
的に検出された検出信号が入力され、感光体駆動カウン
タ208から感光体6の駆動回数を示す信号が入力さ
れ、環境センサ209から温度および湿度等の環境特性
を示す信号が入力され、現像装置駆動カウンタ210か
ら現像装置9y、9m、9c、9kの駆動回数を示す信
号が入力される。
【0027】プリンタ制御部201は、上記各種入力情
報に基づき後述する自動濃度制御およびγ補正制御を行
なうため、帯電チャージャ8のグリッド電位Vgを発生
するVg発生ユニット221、および各現像装置9y、
9m、9c、9kの現像バイアス電位Vbを発生するV
b発生ユニット213を制御する。また、プリンタ制御
部201は、後述する所定の処理により演算されたγ補
正用発光データをγ補正部219へ出力する。γ補正部
219は、画像信号処理部4から出力される8ビットの
画像データに対して入力したγ補正用発光データを基に
γ補正を行ない、補正された画像データは、D/A変換
回路218によりアナログ信号に変換され、光源駆動部
217へ出力される。光源駆動部217は、プリンタ制
御部201に制御される発光信号発生回路220の制御
に基づき光源216を入力したアナログ信号に応じて発
光させる。
【0028】本実施例のデジタル複写機は、上記のよう
に構成され、画像データのγ補正に用いるγ補正用発光
データを装置内部で随時演算することによりγ補正制御
(画像濃度安定化制御)を行なっている。また、本実施
例では、VセンサとAIDCセンサの多点入力によるセ
ンシングを行ない、画像形成動作毎にγ補正用発光デー
タを演算し作成している。以下、本実施例のγ補正制御
についてフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0029】図3は、図1に示すデジタル複写機のプリ
ンタ制御系のメインフローチャートである。図3を参照
して、デジタル複写機の電源がオンされると、まず、ス
テップS1においてAIDC較正処理が実行される。
【0030】AIDCセンサ214の出力特性は、トナ
ー粉煙などによる汚れやセンサの取付ばらつき等により
変動する。図4は、汚れがある場合とない場合のAID
Cセンサの出力特性を示す図である。図4に示す出力特
性は、C、M、Yトナーにおける出力特性を示してお
り、実線はAIDCセンサに汚れがない場合を示してお
り、破線はAIDCセンサに汚れがある場合を示してい
る。
【0031】たとえば、出力特性が汚れがない場合から
汚れがある場合へ変動した場合(実線から破線へ変動し
た場合)、感光体6上のトナー付着量が同一であって
も、AIDCセンサ214の出力特性が変動しているた
め、正確なトナー付着量を検出することができない。そ
こで、ステップS1において、テストトナー像を作成
し、そのときのAIDCセンサ214の出力より、AI
DCセンサ214の出力とトナー付着量との関係を規格
化し、規格化された出力特性をAIDCセンサ214の
出力特性とする。
【0032】また、カラートナーとブラックトナーとで
は反射光量が異なるため、カラートナー用とブラックト
ナー用との出力特性をそれぞれ作成する。上記の処理に
より、作成されたAIDCセンサの出力特性は、たとえ
ば、カラートナー(シアントナー)の場合、図5に示す
ようになり、ブラックトナーの場合、図6に示すように
なる。
【0033】次に、上記のAIDC較正処理についてさ
らに詳細に説明する。図7は、AIDC較正処理を説明
するためのフローチャートである。
【0034】図7を参照して、まずステップS21にお
いて、トナー付着量が最大となるベタレベルでのAID
Cセンサの出力Vabを得るためのグリッド電位Vg、
現像バイアス電位Vb、露光量LDの各最大出力を設定
する。
【0035】次に、ステップS22において、感光体地
肌レベル、ベタレベル検出処理を実行する。まず、ステ
ップS21で設定した条件でテストトナー像を作成し、
このときのAIDCセンサの出力Vabを検出する。ま
た、合わせてトナー像のない感光体地肌レベルでのAI
DCセンサの出力Vanを検出する。次に、これを基に
センサの出力とトナー付着量との関係(AIDCセンサ
の出力特性)を規格化し、RAM204に記憶する。な
お、ベタレベルのAIDCセンサの出力Vabについて
は、前述したようにカラートナー用としてのシアントナ
ー像と、ブラックトナー像との2種類のセンサ出力特
性、たとえば、図5および図6に示すセンサ出力特性を
規格化して記憶する。
【0036】次に、図7に示すステップS22の処理に
ついてさらに詳細に説明する。図8は、感光体地肌レベ
ル、ベタレベル検出処理を説明するためのフローチャー
トである。
【0037】図8を参照して、まずステップS31にお
いて、上記のように感光体地肌レベル、ベタレベルの検
出処理が行なわれる。次に、ステップS32において、
地肌レベルのAIDCセンサの出力Vanから前回のデ
ータまたは予め設定されている所定の比較値を減算し、
その絶対値が所定のしきい値X以下であるか否かが判断
される。所定のしきい値Xより大きい場合はステップS
38へ移行し、以下の場合はステップS33へ移行す
る。
【0038】しきい値X以下の場合、ステップS33に
おいて、ステップS32と同様に、ベタレベルのAID
Cセンサの出力Vabから前回のデータまたは比較値を
減算した値の絶対値が所定のしきい値Y以下であるか否
かが判断される。しきい値Yより大きい場合ステップS
34へ移行し、以下の場合は、S44において、AID
Cセンサの出力特性を規格化、記憶して、ステップS2
3へ移行し以降の処理を継続する。
【0039】ステップS33においてしきい値Yより大
きいと判断された場合、ステップS34において、しき
い値Yを超えた回数N2 が所定の回数n2 以下であるか
否かが判断される。n2 以下の場合、ステップS35に
おいて、しきい値を超えた回数N2 をインクリメントす
る。次に、ステップS36において、今回のデータをキ
ャンセルし、ステップS33へ移行し以降の処理を継続
する。
【0040】一方、ステップS34において、しきい値
を超えた回数N2 がn2 より大きい場合、ステップS3
7へ移行しサービスコール処理(サービスマンを呼ぶよ
うに使用者に指示するための処理、たとえば、操作パネ
ル上に所定の警告画面を表示)を実行し、ステップS4
3において装置を停止させる。
【0041】また、ステップS32において、しきい値
Xより大きいと判断された場合、ステップS38におい
て、しきい値Xを超えた回数N1 が所定の回数n1 以下
であるか否かが判断される。n1 以下の場合ステップS
39へ移行し、しきい値Xを超えた回数N1 をインクリ
メントし、ステップS40へ移行し今回のデータをキャ
ンセルし、さらに、ステップS33へ移行し以降の処理
を継続する。
【0042】一方、n1 より大きい場合、ステップS4
1へ移行し、サービスコール処理を実行し、さらにステ
ップS43へ移行し、装置を停止させる。
【0043】再び図7を参照して、次に、ステップS2
3において、所定のグリッド電位Vgおよび現像バイア
ス電位Vbと異なる5段階の露光量レベルとにより5種
類のテストトナー像を各色ごとすなわち2色分作成す
る。このときの露光量レベルについては、図9に示す1
2段階の露光量ステップの中から1(32階調レベ
ル)、3(64階調レベル)、5(96階調レベル)、
9(160階調レベル)、10(192階調レベル)の
5階調分でテストトナー像を作成する。
【0044】次に、ステップS24において、各色ごと
の作成したテストトナー像に対するAIDCセンサの出
力Vabを検出し、検出した出力Vabおよび地肌レベ
ルのAIDCセンサの出力Vanに対するステップS2
2で作成したセンサ出力と付着量との関係からトナー付
着量を求める。
【0045】次に、ステップS25において、ステップ
S24で得られたトナー付着量を基に、各色ごとに付着
量が0.05mg/cm2 〜0.5mg/cm2 の領域
内にある3つの露光量レベルを図9から選択し記憶す
る。
【0046】トナー付着量が上記範囲となるように露光
量レベルを選択するのは、以下の理由による。トナー付
着量が多くなるにつれて感光体6表面上での正反射光量
成分が低下するため、AIDCセンサ214の出力が低
下する。したがって、センサの検出感度も低下し、トナ
ー付着がある一定量以上になると、AIDCセンサ21
4の出力は完全に飽和してしまう。この結果、センサの
検出精度を向上するためには、本実施例の場合では、お
よそトナー付着量が0.05mg/cm2 〜0.5mg
/cm2 となる領域を用いることが好ましい。
【0047】再び図3を参照して、AIDC較正処理の
後、ステップS2において、AIDC検出処理が実行さ
れる。この処理は、AIDCセンサ214を用いてトナ
ー付着量を求めるサブルーチンである。
【0048】まず、所定のグリッド電位Vgおよび現像
バイアス電位Vbの下で3段階の露光量レベル×4色の
12種類のテストトナー像を作成する。この3段階の露
光量レベルは、上記のステップS25で選択した3つの
露光量レベルである。作成された各テストトナー像のト
ナー付着量をAIDCセンサ214を用いて検出する。
すなわち、上記のステップS22で求めたAIDCセン
サの出力特性を用いて、AIDCセンサ214の出力に
対応するトナー付着量を求める。
【0049】以下、上記のAIDC検出処理についてさ
らに詳細に説明する。図10は、AIDC検出処理を説
明するためのフローチャートである。
【0050】図10を参照して、まず、ステップS51
において、所定のグリッド電位Vg(ステップS23と
同じ電位)、現像バイアス電位Vb(予測した暗減衰率
に基づき各色により切換えられる電位)、およびステッ
プS25で選択した3段階の露光量レベルの条件の下、
感光体6上に3つのテストトナー像(低濃度側のテスト
トナー像M1、中間の濃度のレベルのテストトナー像M
2、高濃度側のテストトナーM3)を各色ごとに作成す
る。
【0051】次に、上記のステップS51の処理につい
てさらに詳細に説明する。図11ないし図13は、ステ
ップS51に示す3レベルのテストトナー像作成処理を
説明するための第1ないし第3のフローチャートであ
る。
【0052】まず、図11を参照して、ステップS61
において、シアントナーを用いて3レベルのテストトナ
ー像が作成される。次に、ステップS62において、3
レベルともにほとんど現像されているかいないか否かが
判断される。ほとんど現像されていない場合はステップ
S63へ移行し、現像されている場合は、図12に示す
ステップS81へ移行する。
【0053】次に、ほとんど現像されていない場合、ス
テップS63において、シアン現像時の出力が異常であ
ると判断する。次に、ステップS64において、黒トナ
ーを用いて3レベルのテストトナー像を作成する。次
に、ステップS65において、3レベルともにほとんど
現像されていないか否かが判断される。ほとんど現像さ
れていない場合はステップS66へ移行し、現像されて
いる場合はステップS69へ移行する。
【0054】次に、ほとんど現像されていない場合、ス
テップS66において、黒現像時の出力が異常であると
判断される。次に、ステップS67において、サービス
コール処理が実行される。次に、ステップS68におい
て、装置が停止される。
【0055】一方、ステップS65において、現像され
ていると判断された場合、ステップS69において、3
レベルともにほとんどベタ出力であるか否かが判断され
る。ベタ出力である場合はステップS66へ移行し以降
の処理を継続し、ベタ出力でない場合はステップS70
へ移行する。
【0056】次に、ステップS70において、黒現像時
の出力が正常であると判断される。次に、ステップS7
1において、黒トナーを用いた黒コピー処理のみが許可
される。次に、ステップS70において、サービスコー
ル処理が実行され、図10に示すステップS52へ移行
する。
【0057】一方、ステップS62において、現像され
ていると判断された場合、図12に示すステップS81
において、シアントナーを用いた3レベルがほとんどベ
タ出力であるか否かが判断される。ベタ出力である場合
はステップS82へ移行し、その他の場合は図13に示
すステップS101へ移行する。
【0058】ベタ出力である場合、ステップS82にお
いて、シアン現像時の出力が異常であると判断される。
以降、ステップS83〜S91は、上記で説明したステ
ップS64〜S72と同様であるので以下その説明を省
略する。
【0059】一方、ステップS81においてベタ出力で
ないと判断された場合、図13に示すステップS101
において、シアン現像時の出力は正常であると判断され
る。次に、ステップS102において、黒トナーを用い
た3レベルのテストトナー像が作成される。次に、ステ
ップS103において、3レベルともにほとんど現像さ
れているか否かが判断される。ほとんど現像されていな
い場合はステップS104へ移行し、現像されている場
合はステップS107へ移行する。
【0060】次に、ほとんど現像されていない場合、ス
テップS104において、黒現像時の出力が異常である
と判断される。次に、ステップS105において、サー
ビスコール処理が実行される。次に、ステップS106
において、装置が停止される。
【0061】また、ステップS103において、現像さ
れていると判断された場合、ステップS107におい
て、3レベルともにほとんどベタ出力であるか否かが判
断される。ベタ出力である場合はステップS104へ移
行し以降の処理を継続し、ベタ出力でない場合はステッ
プS108へ移行する。
【0062】ベタ出力でない場合、ステップS108に
おいて、黒現像時の出力が正常であると判断される。次
に、ステップS109において、イエロートナーを用い
て3レベルのテストトナー像が作成される。次に、ステ
ップS110において、3レベルがほとんど現像されて
いるかいないかが判断される。ほとんど現像されていな
い場合はステップS111へ移行し、現像されている場
合はステップS114へ移行する。
【0063】次に、ほとんど現像されていない場合、ス
テップS111において、イエロー現像時の出力が異常
であると判断される。次に、ステップS112におい
て、黒コピーのみを許可する処理が行なわれる。次に、
ステップS113において、サービスコール処理が実行
され、ステップS52へ移行する。
【0064】一方、ステップS110において、現像さ
れていると判断された場合ステップS114において、
3レベルがほとんどベタ出力であるか否かが判断され
る。ベタ出力である場合はステップS111へ移行し以
降の処理が継続され、ベタ出力でない場合はステップS
115へ移行する。ベタ出力でない場合、ステップS1
15において、イエロー現像時の出力が正常であると判
断される。
【0065】次に、ステップS116において、マゼン
タトナーを用いて3レベルのテストトナー像が作成され
る。次に、ステップS117において、3レベルがほと
んど現像されているか否かが判断される。ほとんど現像
されていない場合はステップS118へ移行し、マゼン
タ現像時の出力が異常であると判断され、ステップS1
12へ移行する。一方、現像されている場合は、ステッ
プS119において、3レベルがほとんどベタ出力であ
るか否かが判断される。ほとんどベタ出力である場合は
ステップS118へ移行し以降の処理を継続し、ベタ出
力でない場合はステップS120へ移行し、マゼンタ現
像時の出力が正常であると判断され、ステップS52へ
移行する。
【0066】以上の処理により、シアン出力が正常な場
合において、黒出力が正常で、イエロー、マゼンタのう
ちどちらか一方でも異常のときは黒コピーのみが許可さ
れ、カラーコピーは行なえず、全色正常の場合、フルカ
ラーコピーが許可され、黒出力が異常の場合装置が停止
される。
【0067】再び図10を参照して、次に、ステップS
52において、感光体6近傍に設けられたAIDCセン
サ214によりテストトナー像の濃度を検出する。各色
ごとに検出した出力値Vaに対してステップS1と同様
に処理し、ステップS22で記憶したAIDCセンサの
出力特性をRAM204から読出し、この出力特性を用
いてAIDCセンサの出力Vaをトナー付着量に換算す
る。
【0068】次に、ステップS53において、ステップ
S52の結果に基づいて、次回のテストトナー像の打出
し露光量レベルの決定および更新処理を行なう。すなわ
ち、次回からは、ステップS51で作成するテストトナ
ー像の3段階の露光量レベルは、各色ごとにステップS
93で設定更新されたデータによって決定される。した
がって、後述するようにコピー終了後常にステップS1
に戻ってAIDC較正処理を行なうのではなく、ステッ
プS2のAIDC検出処理へ戻り、ステップS2の通常
テストトナー検出時に次回分の3段階の露光量レベルを
決定する。
【0069】次に、上記ステップS53の露光量レベル
の決定更新処理について詳細に説明する。図14は、露
光量レベルの決定更新処理を説明するためのフローチャ
ートである。本実施例では、前述したように、トナー付
着量が0.05mg/cm2〜0.5mg/cm2 の領
域内になるように図9に示す露光量レベルから3つのテ
ストパターンの露光量レベル(露光量ステップSTP1
〜STP3)を各色ごとに以下の処理により選択してい
る。
【0070】図14を参照して、まずステップS131
において、ステップS52で検出した低濃度側のテスト
トナー像M1について、各色ごとにテストトナー像M1
のトナー付着量が0.05mg/cm2 以上であるか否
かが判断される。テストトナー像M1のトナー付着量が
0.05mg/cm2 以上でない場合ステップS142
へ移行し、低濃度側の露光量ステップSTP1を図9に
従い1ステップだけアップさせ、ステップS134へ移
行する。
【0071】一方、テストトナー像M1のトナー付着量
が0.05mg/cm2 以上である場合、ステップS2
32へ移行し、テストトナー像M1のトナー付着量が
0.1mg/cm2 以下であるか否かが判断される。テ
ストトナー像M1のトナー付着量が0.1mg/cm2
以下でない場合、ステップS239へ移行し、露光量ス
テップSTP1を図9に従い1ステップダウンさせ、次
回のテストトナー像作成時の低濃度側の露光量レベルと
して設定し、RAM204に記憶する。
【0072】一方、テストトナー像M1のトナー付着量
が0.1mg/cm2 以下の場合、ステップS133に
おいて、露光量ステップSTP1を変更せず、次回のテ
ストトナー像作成時の露光量レベルとしてそのまま露光
量ステップSTP1を設定し、RAM204に記憶す
る。
【0073】次に、ステップS134において、ステッ
プS52で検出した中間の濃度レベルのテストトナー像
M2のトナー付着量が0.25mg/cm2 以上である
か否かが判断される。テストトナー像M2のトナー付着
量が0.25mg/cm2 以上でない場合ステップS1
40へ移行し、中間の濃度レベルの露光量ステップST
P2を図8に従い1ステップアップさせ、次回のテスト
トナー像作成時の中間の濃度レベルの露光量レベルとし
て設定し、RAM204に記憶する。
【0074】一方、テストトナー像M2のトナー付着量
が0.25mg/cm2 以上の場合ステップS135へ
移行し、露光量ステップSTP2を1ステップダウンさ
せ、次回のテストトナー像作成時の露光量レベルとして
設定し、RAM204に記憶する。
【0075】次に、ステップS136において、ステッ
プS52で検出した高濃度側のテストトナー像M3のト
ナー付着量が0.4mg/cm2 以上であるか否かを判
断する。テストトナー像M3のトナー付着量が0.4m
g/cm2 以上でない場合、ステップS143へ移行
し、高濃度側の露光量ステップSTP3を図9に従い1
ステップアップさせ、次回の高濃度側のテストトナー作
成時の露光量レベルとして設定し、RAM204に記憶
する。
【0076】一方、テストトナー像M3のトナー付着量
が0.4mg/cm2 以上である場合、ステップS13
7へ移行し、テストトナー像M3のトナー付着量が0.
5mg/cm2 以下であるか否かが判断される。テスト
トナー像M3のトナー付着量が0.5mg/cm2 以下
でない場合ステップS141へ移行し、露光量ステップ
STP3を1ステップダウンさせ、次回の高濃度側のテ
ストトナー像作成時の露光量レベルとして設定し、RA
M204に記憶する。
【0077】一方、テストトナー像M3のトナー付着量
が0.5mg/cm2 以下である場合、ステップS13
8において、露光量ステップSTP3を変更せずに次回
の高濃度側のテストトナー像作成時の露光量レベルとし
てそのまま設定し、RAM204に記憶する。
【0078】上記の処理により、各色ごとに常にトナー
付着量が0.05mg/cm2 〜0.5mg/cm2
領域内となるように、3つのテストトナー像作成時の露
光領域レベル(露光領域ステップSTP1〜STP3)
を設定し更新している。したがって、次回のテストトナ
ー像作成時には、RAM204に記憶している光量ステ
ップSTP1〜STP3を各色ごとに読出し、図9に基
づいて露光量レベルが上記のように設定される。この結
果、常にAIDCセンサの検出感度の高い領域内でテス
トトナー像を作成することができ、後述するγ補正用発
光データを高精度に演算することが可能となる。
【0079】再び図3を参照して、ステップS3におい
てV(感光体表面電位)検出処理を行なう。V検出処理
は、Vセンサ207を用いて感光体6の表面電位を検出
する処理である。具体的には、所定の露光量およびグリ
ッド電位Vgの条件下で、潜像パターン(テストパター
ン)を10段階の露光量レベル(図9に示す露光量ステ
ップとは異なる)で作成し、Vセンサ207により感光
体6に形成された各潜像パターンの表面電位を検出す
る。また、表面電位の検出精度を向上するため、電源投
入時は、露光量およびグリッド電位Vgを3段階切換え
て、各段階で、10段階の露光量レベルで潜像パターン
を形成し、3×10点の表面電位を検出する。また、電
源投入時には、3×10点の表面電位検出後、感光体表
面をイレーサランプ7でイレースして、イレース後の表
面電位Vrを検出し、他の場合は、10点の表面電位検
出後、イレースした感光体表面電位Vrを検出する。な
お、この処理では、Vセンサ207を用いて表面電位を
検出しているが、直接検出せずに、所定の演算により表
面電位を直接予測するようにしてもよい。
【0080】次に、上記のV検出処理についてさらに詳
細に説明する。図15は、V検出処理を説明するための
フローチャートである。まず、ステップS151におい
て、上記に説明したV検出処理が実行される。次に、ス
テップS152において、すべてのVセンサ207の出
力が同じ出力であるか否かが判断される。同じ出力であ
る場合はステップS153へ移行し、異なる場合はステ
ップS156へ移行する。
【0081】すべてのVセンサの出力が同じである場
合、ステップS153において、Vセンサの出力が異常
であると判断する。次に、ステップS154において、
サービスコール処理を実行する。次に、ステップS15
5において、装置を停止させる。
【0082】一方、Vセンサの出力が異なると判断され
た場合、ステップS156において、Vセンサ207の
出力が正常であると判断し、ステップS4へ移行する。
上記の処理によりVセンサ207の出力データの異常を
検出し、装置を停止させることが可能となる。
【0083】以上説明したステップS1〜S3により検
出動作は終了し、以後演算処理が実行される。
【0084】次に、図31に示すステップS4の感光体
感度特性算出処理について詳細に説明する。図16は、
感光体感度特性算出処理を説明するためのフローチャー
トである。図16を参照して、まず、ステップS161
において、感光体感度特性近似式作成処理が行なわれ
る。次に、ステップS162において、帯電効率算出処
理が実行される。次に、ステップS163において、感
光体感度特性の各位置の予測処理が実行され、ステップ
S5へ移行する。
【0085】次に、上記の感光体感度特性近似式作成処
理についてさらに詳細に説明する。図17は、感光体感
度特性近似式作成処理を説明するためのフローチャート
である。
【0086】まず、ステップS171において、感光体
6の感度特性が算出される。具体的には、上記のステッ
プS3で検出した10レベルの潜像パターンに対する感
光体6の表面電位のデータを用いて、感光体明減衰カー
ブを近似する。感光体明減衰カーブは、単純減衰特性を
有するため、V×ea*x+b 形態で近似できるものとし、
各係数を最小自乗法で求める。
【0087】次に、感光体明減衰カーブの近似式の作成
方法について以下に説明する。上記のようにステップS
3の検出データにより検出した感光体の表面電位Vに基
づき、露光のリップルを含む形で近似し、実効の現像電
位を算出できるようにする。すなわち、電位計で検出で
きるのは、露光のリップルによる平均電位と考え、ここ
では、リップルの極大値と極小値との平均電位の形で以
下に示す近似式の係数を最小自乗法で求める。
【0088】 V=(Vbi−Vr)×(e(-B*E(n)*D/Ks) +e(-A*E(n)*D/Ks))/2+Vr …(1) B=2−A+0.18×(A−1)3 …(2) ここで、Vbi:バイアス露光下の表面電位(≠
0 ),Vr:残留電位,E(n):平均露光量からバ
イアス光量を減算したもの(各階調における変調露光
量),A:平均露光下の極大値(係数),B:平均露光
下の極小値(係数),Ks:感光体の感度係数,D:変
調時間に対する露光点灯比,n:テストパターン用の階
調(n=1〜10),また、指数部の“*”は“乗算”
を示す。なお、本実施例では、画像書込用の光源として
半導体レーザ(レーザダイオード)を使用している。レ
ーザダイオードの発光の応答性を良くするため、常時、
バイアス電流を印加しており、レーザダイオードは、こ
れにより自然発光している。したがって、上記のVbi
は、この自然発光の露光下での感光体表面電位を示して
いる。
【0089】上記の近似式では、検出の容易さと信頼性
とによりバイアス露光下の表面電位Vbiを減衰の初期
値としている。上記の近似式により得られた係数を用い
て、実際の使用環境下で任意のグリッド電位Vgおよび
露光量での感光体の表面電位Vを算出することができ
る。
【0090】次に、最小自乗法を用いて、上記近似式の
各係数A、B、Ksを求めるために、まず、初期値を決
定する必要がある。Ksの初期値Ks0は以下の式によ
り決定される。
【0091】
【数1】 ここで、Vs(n):平均表面電位(各階調の検出電
位),m:帯電チャージャのグリッド電位Vg,なお、
Aの初期値は1.4を用いている。
【0092】上記の処理により、電源投入時は、露光量
およびグリッド電位Vgを3回切換えて感光体の表面電
位を検出しているので、3本分の感光体明減衰カーブす
なわち感光体の感度特性カーブが作成される。図18
は、電源投入時の感光体の感度特性を示す図である。ま
た、電源投入時以外は、1回だけ表面電位を検出してい
るので1本分の感光体の感度特性カーブが作成される。
なお、上記の処理により求められたKsおよびAは、V
センサの位置における感光体の表面電位を求めるための
係数であるため、以降の説明ではKsvおよびAvと称
す。
【0093】再び、図17を参照して、次に、ステップ
S172において、上記の様に係数Aの算出処理が実行
される。次に、ステップS173において、予め定めら
れた所定の最大値Amax、最小値Aminとの間に係
数Aがあるか否かが判断される。係数AがAminから
Amaxの間にある場合ステップS174へ移行し、そ
の他の場合ステップS176へ移行する。次に、ステッ
プS176において、係数Aを所定の値Asに変更す
る。Asとしては、前回計算された係数Aまたは予め定
められた所定の設定値が用いられる。
【0094】次に、ステップS174において、上記の
様に係数Ksの算出処理が実行される。次に、ステップ
S175において、予め定められた所定の最小値Ksm
inと最大値Ksmaxとの間に係数Ksがあるか否か
が判断される。係数Ksが上記範囲にある場合はステッ
プS162へ移行し、その他の場合はステップS177
へ移行する。次に、ステップS177において、係数K
sを所定の値Kssに変更する。Kssとしては、前回
計算された係数Ksまたは予め定められた所定の設定値
が用いられる。
【0095】上記の様に、前回の算出結果、またはイニ
シャルの設定値とを比較し、その差または比が、設定さ
れたしきい値を超えて異なる場合、その値はイレギュラ
ーとみなし、前回の算出結果、またはイニシャルの設定
値を採用し、次段に進むようにしてもよい。さらに、設
定されたしきい値を所定回数以上イレギュラーの算出結
果が続いた場合、感光体6、帯電チャージャ8、Vg発
生ユニット221、Vセンサ207のいずれかが不良で
あることを表示させるようにしてもよい。さらに、上記
算出結果は、感光体6、現像剤、AIDCセンサ21
4、Vセンサ207等の交換により自動的またはリセッ
トボタン206によりリセットされるようにしてもよ
い。
【0096】次に、上記の帯電効率算出処理について詳
細に説明する。図19は、帯電効率算出処理を説明する
ためのフローチャートである。まず、ステップS181
において、帯電効率算出処理が実効される。すなわち、
上記のステップS3で検出した表面電位を用いて感光体
6の帯電効率の算出を行なう。帯電効率は、後述する所
望の表面電位を得るためのグリッド電位Vgを算出する
ために用いる。帯電効率の算出は、グリッド電位Vgに
対する表面電位Vbiの関係を1次式として求める。こ
の1次関数は、本来切片を持たない関数またはイレース
後電位Vrを切片として持つ関数であるが、実使用付近
での精度を高めるため切片を持たせた形で以下の式によ
り近似する。
【0097】Vbi=α×Vg+β …(4) ここで、αは帯電効率であり、βは切片である。上式に
より、たとえば、図20に示す表面電位とグリッド電位
との関係が得られる。上式により求められたαおよびβ
は、Vセンサ207の位置における係数であるため、以
下の説明ではαv、βvと称す。
【0098】再び、図19を参照して、次に、ステップ
S182において、算出された帯電効率αが予め設定さ
れた最小値αminより大きく最大値αmaxより小さ
いか否かが判断される。この条件を満たす場合はステッ
プS186へ移行し、帯電効率αは正常な値であると判
断し、ステップS163へ移行する。
【0099】一方、上記の条件を満たさない場合、ステ
ップS183へ移行し、帯電またはレーザ発光が異常で
あると判断する。次に、ステップS184へ移行し、サ
ービスコール処理を実行する。次に、ステップS185
において、装置を停止させる。
【0100】上記の処理により、係数A、Ks、帯電効
率α等のγ補正用発光特性データを作成するために用い
られるデータに異常がある場合、所定のデータに変更す
ることができるとともに、保守が必要であることを使用
者に警告し、装置を停止させることが可能となる。この
結果、使用者は装置が異常な状態のまま使用することが
なく、常に良好な状態で装置を使用することが可能とな
る。
【0101】また、前回の算出結果、またはイニシャル
の設定値とを比較し、その差または比が、設定されたし
きい値を超えて異なる場合、その値はイレギュラーとみ
なし、前回の算出結果、またはイニシャルの設定値を採
用し、次段に進むようにしてもよい。さらに、設定され
たしきい値を所定回数以上イレギュラーの算出結果が続
いた場合、感光体6、帯電チャージャ8、Vg発生ユニ
ット221、Vセンサ207のいずれかが不良であるこ
とを表示させるようにしてもよい。さらに、上記算出結
果は、感光体6、現像剤、AIDCセンサ214、Vセ
ンサ207等の交換により自動的またはリセットボタン
206によりリセットされるようにしてもよい。
【0102】再び、図16を参照して、次に、ステップ
S163では、現像装置9y、9m、9c、9kの各現
像位置での感光体6の感光特性カーブを予測する。上記
の処理で求めた各係数はVセンサの位置での係数であ
る。そこで、各現像位置での係数をVセンサの位置の係
数に対する比例計算により算出する。各現像位置での感
光体の感光特性の算出は、一連のγ補正制御において唯
一直接演算することができないため、以下に説明する経
験則を用いて演算することになる。
【0103】経験則に関しては、環境、膜厚、通紙モー
ド、休止モード、ビーム径等を制御因子として実験によ
り分散分析を行なった。その結果、寄与率の高い(5%
以上程度)ものについて、その影響を所定のデータとし
て各制御因子ごとにルックアップテーブルとしてデータ
ROM203に記憶し、Vセンサ207の位置のAv、
Ksv、αv、βvに対する各現像位置のそれぞれの比
を得ることができる。
【0104】具体例として、各現像装置の位置における
温度とKsの比との関係を図21に示し、温度とαの比
との関係を図22に示し、プリント枚数とαの比との関
係を図23に示し、プリント枚数とAの比との関係を図
24に示す。また、図21〜図24の○は現像装置9y
の現像位置に関するデータであり、△は現像装置9mの
現像位置に関するデータであり、×は現像装置9cの現
像位置に関するデータであり、□は現像装置9kに関す
るデータである。これらの各データがルックアップテー
ブルとしてデータROM203に予め記憶されている。
したがって、記憶されているルックアップテーブルのデ
ータを基に、各現像位置での感光体の感度特性を得るこ
とができる。
【0105】また、感光体の回転速度切換機能を有する
場合には、現像位置での予測は速度切換による速度の増
減に応じた到達時間に相当する位置の補正係数を選択す
ることにより各現像位置での感光体の感度特性を算出す
ることが可能である。さらに、プリント密度(解像度)
切替機能を有する場合には、上記と同様にプリント密度
に応じた補正係数を選択するようにしてもよい。
【0106】図25は、上記演算により求められた各現
像位置での感光体の感度特性を示す図である。図25で
は、最も上の曲線がVセンサ207の位置における感光
体の感度特性を示す曲線であり、以下順に現像装置9
y、9m、9c、9kの各現像位置での感光体の感度特
性を示す曲線が順次示されている。以上の処理により、
Vセンサ207の位置における各係数を用いて各現像位
置での各係数を求め、最終的に各現像位置での感光体の
感度特性を得ることが可能となる。
【0107】再び、図3を参照して、次に、ステップS
5において、LDパワー光量(作像時の最大露光量)の
最適化を行なう。LDパワー光量は、現像条件によらず
感光体の条件により一義的に決定する。上記の各現像位
置での予測した感光体の感度特性に基づき各現像位置で
の半減光量Eh(i)の2.5倍程度の値にLDパワー
光量Pmax(i)を決定する。なお、上記の半減光量
Eh(i)は、ある電位で帯電した感光体を露光位置で
露光し、その後、各現像位置に感光体が到達したとき、
感光体の電位が1/2に半減する露光量である。
【0108】LDパワー光量の算出にあたっては以下の
式を用いた。 V=(Vbi−Vr)×(e(-B(i)*Eh(i)*D/Ks(i)) +e(-A(i)*Eh(i)*D/Ks(i)) )/2+Vr…(5) V=(Vbi−Vr)/2+Vr …(6) V=(Vbi−Vr) ×(e(-A(i)*Eha(i)*D/Ks(i)))+Vr…(7) V=(Vbi−Vr) ×(e(-B(i)*Ehb(i)*D/Ks(i)))+Vr…(8) V=(Vbi−Vr)/2+Vr …(9) ここで、i=1〜4(ここで、i=1は、イエロー現像
装置9y、i=2は、マゼンタ現像装置9m、i=3
は、シアン現像装置9c、i=4は、ブラック現像装置
9kをそれぞれ示し、Eh(1)〜Eh(4)は、イエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各現像位置での半
減光量をそれぞれ示し、A(1)〜A(4)、B(1)
〜B(4)、Ks(1)〜Ks(4)は、各現像位置で
の各係数をそれぞれ示している。)である。LDパワー
光量の算出は、(5)式の(6)式となるEh(i)を
求めればよいが、(7)式および(8)式の(9)式と
なるEha(i)とEhb(i)をそれぞれ求め、これ
らを平均したものをEh(i)とし、それを2.5倍し
たものをPmax(i)とした。すなわち、次式により
Pmax(i)を算出した。
【0109】 Pmax(i)=2.5×(−Ks(i))×ln(1/2) ×(1/A(i)+1/B(i))/2 …(10) 以上の計算により各現像位置(i=1〜4)での半減光
量の2.5倍程度の値のLDパワー光量Pmax(i)
を決定する。
【0110】また、たとえば、モノカラーコピー時のみ
システムスピードを上げる等、検出時と作像時とのシス
テムスピードが異なる場合、その時間単位当りの積算光
量が上記条件で求めた光量と等価となるようにLDパワ
ー光量を決定する。
【0111】次に、図3のステップS6に示す現像効率
算出処理について詳細に説明する。図26は、現像効率
算出処理を説明するためのフローチャートである。ま
ず、ステップS191において、実効現像電位算出処理
が実行される。
【0112】具体的には、上記のステップS2で作成し
た3階調×4色のテストパターン(以下、AIDCパタ
ーンと称す)の実効現像電位を求める。ここでは、各現
像位置での予測された感光体の感度特性を用いてパター
ン作成時の条件を入力することにより算出する。
【0113】まず、平均の現像電位Ve(i、n)を次
式により求める。 Ve(i,n)=(Vbi(i)−Vr)×(Ks(i)) /{(B(i)−A(i))×E(n)} ×(e(-B(i)*E(n)*D/Ks(i))−e(-A(i)*E(n)*D/Ks(i))) +Vr …(11) 次に、均一露光時の各現像位置でのV(C)=Vb+V
mgとなる光量C(i)を次式により求める。
【0114】 C(i)=Ks(i)×ln{(Vbi(i)−Vr) /(Vb(i)+Vmg(i)−Vr)} …(12) ここで、Vmgはかぶり出し電位(現像開始電位)補正
係数であり、初期値は0である。
【0115】次に、AIDCパターンの実効の現像電位
ΔVe(i,n)を算出する。算出にあたっては露光の
リップルが現像バイアス電位Vbより十分大きいとき、
現像バイアス電位Vbにまたがっているとき、または十
分に小さいときの3つの場合に分ける。
【0116】まず、(C(i)/B(i))<E(n)
×Dのとき(リップルがVbより十分大きいとき)、次
式により算出する。
【0117】 ΔVe(i,n)=Vb(i)+Vmg(i)−Ve(i,n) …(13) 次に、(C(i)/A(i))<E(n)×D<(C
(i)/B(i))のとき(Vbにまたがっていると
き)、以下の式により求める。
【0118】 ΔVe(i,n)=[−1/{(A(i)−B(i))×E(n)×D}] ×{Ks(i)×(Vbi(i)−Vr) ×e(-A(i)*E(n)*D/Ks(i))+(A(i)×E(n) ×D−C(i)−Ks(i))×(Vb(i) +Vmg(i)−Vr)} …(14) 最後に、(C(i)/A(i))>E(n)×Dのとき
(Vbより十分小さいとき)、次式により求める。
【0119】ΔVe(i,n)=0 …(15) 再び、図26を参照して、次に、ステップS192にお
いて、各色ごとの現像効率算出処理が実行され、ステッ
プS7へ移行する。
【0120】次に、上記の各色ごとの現像効率算出処理
について詳細に説明する。図27は、各色ごとの現像効
率算出処理を説明するためのフローチャートである。ま
ず、ステップS201において、各色ごとの現像効率算
出処理が実行される。
【0121】具体的には、上記のステップS2で求めた
トナーの付着量と上記実効現像電位の算出により求めた
実効の現像電位とにより現像効率を求める。付着量と実
効現像電位との関係を1次式で近似し、その傾きと切片
を求める。このときの傾きを現像効率とする。本来1次
式の切片は0となるはずであるが、必ずしも現像バイア
ス電位Vbのレベルよりかぶり出すとは限らないため、
何らかの値を持つこととなる。そこで、切片はかぶり出
し電位補正係数Vmgとして用いる。
【0122】実際のかぶり出し電位補正係数Vmgの算
出は、傾き(現像効率η(i))と切片(ν(i))と
により求める。図28は、表面電位と付着量との関係を
示す図である。図28に示すように、かぶり出し電位補
正係数Vmg(i)は、 Vmg(i)=ν(i)/η(i) …(16) により求めることができる。ここで算出したVmg
(i)を用いて、上記した実効現像電位の算出処理を再
計算することにより切片のない形(ν(i)=0)で現
像効率の算出が可能となる。
【0123】また、かぶり出し電位をマニュアルで調整
するための調整キーを操作パネル205に設けてもよ
い。この場合は、サービスマンがマニュアルでもかぶり
出し電位を補正することができる。
【0124】再び、図27を参照して、次に、ステップ
S202において、算出された現像効率η(i)が各色
ごとに設定された最小値ηmin(i)より大きく最大
値ηmax(i)より小さいか否かが判断される。この
条件を満たす場合はステップS203へ移行し、満たさ
ない場合はステップS205へ移行する。上記範囲に入
る場合、ステップS203において、現像装置等が正常
であると判断され、ステップS7へ移行する。
【0125】一方、ステップS202の条件を満たさな
い場合、ステップS205において、現像効率η(i)
を予め定められた所定の値ηs(i)に変更し、ステッ
プS7へ移行する。ここで、用いられるηs(i)は、
前回算出された値または予め定められた所定の設定値で
ある。
【0126】また、前回の算出結果またはイニシャルの
設定値と比較し、その差または比が、設定されたしきい
値を超えて異なる場合、その値はイレギュラーとみな
し、前回の算出結果またはイニシャルの設定値を採用
し、次の処理に進むようにしてもよい。さらに、設定さ
れたしきい値を所定回数以上イレギュラーの算出結果が
続いた場合において、算出された感光体に関する各係数
が正常な場合、Vb発生ユニット213、現像装置9
y、9m、9c、9k、AIDCセンサ214のいずれ
かが不良であることを表示するようにしてもよい。さら
に、上記算出結果は、感光体6、現像剤、AIDCセン
サ214、Vセンサ207等の交換により自動的または
リセットボタン206によりリセットされるようにして
もよい。
【0127】再び、図3を参照して、次に、ステップS
7において、各色ごとに必要とされる実効現像電位ΔV
eの算出を行なう。まず、現像特性カーブの近似を行な
う。現像特性は、直線(電位と付着量とはリニアな関
係)となるはずであるが、低温低湿時、低T/C時(キ
ャリアに対するトナーの含有率が低い場合)等の高付着
時には必ずしもリニアとならない場合が考えられる。そ
のため、ここでは、上記各色の現像効率の算出処理によ
り求めた現像効率を用いて、若干高付着側を鈍らせた形
で各色の現像特性カーブを近似する。図29は、上記処
理により求めた現像特性カーブの一例を示す図である。
【0128】次に、ステップS5で求めたLDパワー光
量と上記処理により求めた現像特性カーブとにより所望
の最大付着量(最大濃度)を得るための各色ごとの必要
とされる実効現像電位ΔVeを算出する。まず、所望の
最大付着量を転写材上での量とするため転写特性を予測
して算出する。ここで、転写特性の予測は、データRO
M203に予め格納した所定の係数を用いて、環境セン
サ209から入力される湿度情報、操作パネル205か
ら入力される転写材情報、現像装置駆動カウンタ210
から入力されるカウンタ情報の少なくとも1つ以上の情
報により補正をかけて行なう。図30は、転写紙に転写
されるトナー量と転写されずに感光体上に残留するトナ
ーの残り量との関係を示す図であり、図31は、絶対温
度に対する係数を示す図であり、図32は、紙種に対す
る係数を示す図であり、図33は、耐久枚数に対する係
数を示す図である。上記補正処理には、たとえば、図3
0〜図33に示す各情報が少なくとも1つ以上用いられ
る。
【0129】本実施例では、目標とする紙上付着量を
0.7mg/cm2 としている。感光体6上のトナー付
着量が0.7mg/cm2 のときの感光体6上のトナー
残り量(R0.7 )を図30から読出し、さらにそのとき
の環境センサ209から入力される環境情報、操作パネ
ル205から入力される転写材情報、感光体駆動カウン
タ210から入力されるカウンタ情報に基づき、たとえ
ば、図31〜図33に示す各情報に対する転写効率係数
d1、d2、d3を読出す。次に、次式を用いて各色ご
とに必要とされる実効の現像電位ΔVe(255) を算出す
る。
【0130】 ΔVe(255) =(0.7+R0.7 ×d1×d2×d3) /η(i) …(17) 次に、ステップS8において、作像パラメータであるグ
リッド電位Vgおよび現像バイアス電位Vbを決定す
る。具体的には、まず、図16に示すステップS163
において求めた各現像位置での感光体感度特性の近似式
を逆算して、上記処理で求めた各色ごとの必要な実効の
現像電位ΔVeを満たすための各色ごとの現像バイアス
電位Vbを算出する。このとき、上記現像効率の算出処
理において求めたかぶり出し電位補正係数も考慮する。
【0131】次に、求めた現像バイアス電位Vbに設定
かぶりマージンを加算したものを各色の表面電位Vbi
とし、ステップS181で求めた帯電効率を用いてこの
Vbiを得るグリッド電位Vgを算出する。このとき、
設定可能なグリッド電位Vg、現像バイアス電位Vbの
範囲をどちらかが超えた場合、設定可能な範囲で最も近
い値を設定し、他方をその値に合わせて再計算(Vb+
かぶりマージンまたはVbi−かぶりマージン)する。
【0132】次に、ステップS9において、マルチコピ
ー時の補正用電位を求める。すなわち、マルチコピー時
の感度変化補正のための電位を求める。帯電効率がマル
チコピー中に大きく変わらないとすると、潜像形成系の
変化は、感光体6の感度変化によるものと考えられる。
LDパワー光量は、感光体の感度より決定しているた
め、露光量と電位とで規格化することにより補正できる
と考えられる。幾何的に規格化を行なう場合、最大値ま
たは最小値で行なってもよいが、ここでは、感度が高い
ハーフトーン部の方が画像に対するインパクトが大きい
ので、半減光量近辺またはある一定階調で規格化を行な
う。つまり、その階調の電位が常に一定になるようにL
Dパワー光量にフィードバックをかける。ただし、実際
の検出は、Vセンサ207で行なうため、Vセンサ20
7の位置での電位が補正できていれば、現像位置での電
位を補正できているものとする。
【0133】具体的には、この処理において、その露光
量E1の照射時の電位V1を次式により算出しておく。
【0134】 V1=(Vbi−Vr)×(e(-Bv*E1*D/Ksv)+e(-Av*E1*D/Ksv ) /2+Vr …(18) これは、γ補正カーブ作成時の露光量E1の照射時の電
位となる。
【0135】次に、ステップS10において、リニア発
光時のγ特性を予測する。まず、バイアス光量から設定
したLDパワー光量まで255分割した光量を求める。
ここでは、たとえば、図34に示すような発光データと
発光強度との関係が得られる。
【0136】次に、それぞれの光量に対して、ステップ
S4で求めた各現像位置の感光体感度特性の近似式と設
定されたグリッド電位Vg、現像バイアス電位Vbおよ
びかぶり出し電位補正係数とを用いて、上記256階調
に対する実効現像電位ΔVeを求める。ここで求めた露
光量と実効現像電位ΔVeとの関係は、たとえば、図3
5に示すようになる。
【0137】次に、それぞれの実効現像電位ΔVeに対
して、現像効率を用いて感光体上のトナー付着量を求め
る。ここで求めた実効現像電位ΔVeと感光体上のトナ
ー付着量との関係は、たとえば、図36に示すようにな
る。
【0138】次に、それぞれの感光体上のトナー付着量
に対して、予測転写残量を減算し、紙上付着量を求め
る。ここで、予測転写残量は、予めルックアップテーブ
ルに記憶されており、環境センサ209の情報によりフ
ィードバックされる。紙上付着量をPT(n,i)、感
光体上のトナー付着量をPA(n,i)とすると、紙上
付着量は以下の式で表わされる。
【0139】 PT(n,i)=PA(n,i)−R(n)×d1×d2×d3 …(19) 次に、トナーの特性による紙上付着量と濃度との関係を
求める。この処理は、予め計測しておいた特性をルック
アップテーブルに記憶しておく。たとえば、図37に示
す紙上付着量と濃度との関係が予め記憶されている。し
たがって、このルックアップテーブルを用いて紙上の濃
度を求めることにより、256階調分の濃度を算出する
ことができる。この結果、たとえば、図38に示すよう
なγ特性カーブを得ることができる。
【0140】次に、ステップS11において、上記の処
理により作成したγ特性カーブを用いてγ補正用発光特
性データを作成する。この演算方法は、γ特性カーブが
リニアな特性となるようにする場合、算出すべきγ補正
用発光特性データは、γ特性カーブのX−Y軸変換によ
り計算することができる。
【0141】まず、ステップS10で求めたγ特性カー
ブを目標とする濃度(目標の付着量の濃度)とレベル0
との間で8ビットで規格化する。このとき、γ特性カー
ブの最大濃度が目標とする濃度に達しない場合、その不
足分に応じて規格化のゲインを調整する。この結果、た
とえば、図39に示すような濃度データと発光データと
が得られる。
【0142】次に、8ビットのデータを10ビットに変
換し(4倍)、X−Y軸を変換する。その後、データ欠
損分を直線補完する。この結果、図40に示すデータが
得られる。
【0143】最後に、移動平均フィルタを用いて得られ
たデータをスムージング処理する。この結果、ステップ
S10で作成したγ特性カーブをリニアに変換するため
のγ補正用発光特性データが作成される。
【0144】また、本実施例では、複数のγ補正用発光
特性データを作成することも可能である。たとえば、発
光比率の異なる複数の階調再現法を用いる場合、どの階
調再現法においても所定の階調特性が得られるようにγ
補正用発光特性データを作成する必要がある。したがっ
て、本実施例では、発光比率の異なる階調再現法とし
て、たとえば、発光比率が100%のもの(モードA)
を、100%以下のもの(モードB)に対して、図41
に示すような2種類のγ補正用発光特性データを作成す
ることが可能である。
【0145】以下、2種類のγ補正用発光特性データを
作成するための方法について説明する。図42〜図44
は、複数のγ補正用発光特性データを作成するための第
1ないし第3の方法を説明するためのフローチャートで
ある。
【0146】まず、図42を参照して第1の方法につい
て説明する。まず、ステップS211において、プリン
トキーがオンされると、ステップS212において、コ
ピー動作が行なわれる。次に、ステップS213におい
て、前回の検出モードがモードAであるか否かが判断さ
れる。前回の検出モードがモードAである場合、ステッ
プS214に移行し、モードBで作像を行なう。一方、
モードAでない場合、ステップS218へ移行し、モー
ドAで作像を行なう。
【0147】次に、上記のステップS2およびS3と同
様に各データの検出処理を行なう。次に、ステップS2
16において、検出したデータに基づき、γ補正用発光
特性データを作成する。次に、ステップS217におい
てウェート処理が実行される。
【0148】次に、図43を参照して第2の方法につい
て説明する。まず、ステップS221において、プリン
トキーがオンされる。次に、ステップS222におい
て、作像処理が実行される。次に、ステップS223に
おいて、モードBで作像処理が実行される。次に、ステ
ップS224において、各データの検出処理が実行され
る。次に、ステップS225において、モードAで作像
処理が実行される。次に、ステップS226において、
各データの検出処理が実行される。次に、ステップS2
27において、モードAおよびB用のγ補正用発光特性
データがそれぞれ作成される。最後にステップS228
においてウェート処理が実行される。
【0149】次に、図44を用いて、第3の方法につい
て説明する。まず、ステップS231において、プリン
トキーがオンされる。次に、ステップS232におい
て、コピー動作が実行される。次に、ステップS233
において、モードBで作像処理が実行される。次に、ス
テップS234において、各データの検出処理が実行さ
れる。次に、ステップS235において、モードB用の
γ補正用発光特性データが作成される。次に、ステップ
S236において、ステップS235で作成したモード
B用のγ補正用発光特性データを用いてモードA用のγ
補正用発光特性データを作成する。最後に、ステップS
237において、ウェート処理を実行する。
【0150】上記の各方法により、各モードA、Bすな
わち発光比率に適したγ補正用発光特性データを作成す
ることができ、階調再現方法に応じた所望の階調特性を
得ることが可能となる。また、第1の方法では、検出処
理(ステップS215)が1回ですみ処理が簡略化され
ている。また、第2の方法では、各モードごとにそれぞ
れγ補正用発光特性データを作成しているので、より高
精度にγ補正用発光特性データを作成することができ
る。さらに、第3の方法では、一方のモード用に作成し
たγ補正用発光特性データを用いて他方のγ補正用発光
特性データを作成しているので処理が簡略化される。
【0151】また、画像信号処理部4から出力される画
素信号に応じて、γ補正部219により複数のγ補正用
発光特性データを切換え、所望の階調特性を得ることも
できる。この場合、各γ補正用発光特性データは既に演
算され記憶されているため、高速に、たとえば、一枚の
コピー中でも切換えることができる。
【0152】再び、図3を参照して、ステップS12に
おいて、プリントキーが入力される。次に、ステップS
13において、プリントスイッチがオンされているか否
かが判断される。プリントスイッチがオンされている場
合はステップS14へ移行し、オンされていない場合は
ステップS12を繰返す。
【0153】次に、ステップS14において、各色の作
像処理が実行される。次に、ステップS15において、
コピーが終了したか否かが確認される。コピーが終了し
ていない場合はステップS14へ移行し、コピーが終了
している場合はステップS2へ移行し以降の処理を繰返
す。
【0154】次に、上記のステップS13〜S15につ
いてさらに具体的に説明する。図45は、図3に示すス
テップS13〜S14の処理を具体的に説明するための
フローチャートである。
【0155】図45を参照して、まず、ステップS24
1において、プリントキーがオンされると、ステップS
242において、V1点が検出される。次に、ステップ
S243において、LDパワー光量(Pmax)の補正
処理が行なわれる。
【0156】次に、ステップS244において、Cトナ
ーを用いて作像処理が実行される。次に、ステップS2
45において、Mトナーを用いて作像処理が実行され
る。次に、ステップS246において、Yトナーを用い
て作像処理が実行される。次に、ステップS247にお
いて、V1点の検出処理が実行される。次に、ステップ
S248において、Bkのトナー付着量が検出される。
次に、ステップS249において、LDパワー光量(P
max)補正処理が実行される。
【0157】図46は、図45に示すLDパワー光量
(Pmax)補正処理を説明するためのフローチャート
である。図46を参照して、まず、ステップS261に
おいて、LD発光処理が実行される。次に、ステップS
262において、V検出処理が実行される。次に、ステ
ップS263において、実働中の半減光量E2を算出す
る。次に、ステップS264において、P′max
(i)を算出する。次に、ステップS265において、
算出したP′max(i)をセットする。
【0158】上記のLDパワー光量補正処理は、具体的
には以下のように行なわれる。すなわち、ステップS9
で求めたE1露光時の電位V2を実測し、その値によ
り、実像中の半減光量E2を次式を用いて求める。
【0159】 E2=(E1)-2/[Ks×ln{V1−Vr)/(V2−Vr)}+E1] …(20) この結果、マルチコピー中のP′max(i)は、次式
で表わされる。
【0160】 P′max(i)=Pmax(i)×(E2/E1) …(21) 上式より、最終色VGにて検出し、次のコピーにPma
x(i)をP′max(i)に変更する。この結果、連
続コピー中の電位を検出し、その結果に基づき最適な画
像を得られるよう作像パラメータを変更することが可能
となる。
【0161】再び図45を参照して、ステップS250
において、Kトナーを用いて作像処理が実行される。次
に、ステップS251において、コピーが終了している
か否かが判断される。コピーが終了していない場合はス
テップS244へ移行しマルチコピー処理を継続し、コ
ピーが終了している場合は図3に示すステップS2へ移
行し以降の処理を継続する。
【0162】以上の処理により、常に最適な作像パラメ
ータおよびγ補正用発光特性データを演算により求める
とができ、良好な画像を形成することができる。
【0163】
【発明の効果】請求項1記載のデジタル画像形成装置に
おいては、現像手段の位置における像担持体の感度特性
を予測し、予測した感度特性に応じて作像パラメータを
決定することができるので、常に最適な作像パラメータ
を用いて良好な画像を形成することが可能となる。
【0164】請求項2記載のデジタル画像形成装置にお
いては、請求項1記載のデジタル画像形成装置の効果に
加え、像担持体の使用条件に応じて現像手段の位置にお
ける像担持体の感度特性を予測することができるので、
像担持体の使用条件を考慮した最適な作像パラメータを
決定することができ、使用条件が変化した場合でも常に
最適な画像を形成することが可能となる。
【0165】請求項3記載のデジタル画像形成装置にお
いては、請求項1または2記載のデジタル画像形成装置
の効果に加え、連続コピー中に求めた像担持体の表面電
位に基づき作像パラメータを決定することができるの
で、連続コピー動作中に表面電位が変化したとしても常
に最適な作像パラメータを求めることができ、常に最適
な画像で連続コピー動作を行なうことが可能となる。
【0166】請求項4記載のデジタル画像形成装置にお
いては、請求項1ないし3記載のデジタル画像形成装置
の効果に加え、像担持体の移動速度にも応じて現像手段
の位置における像担持体の感度特性を予測することがて
きるので、像担持体の移動速度に応じた最適な作像パラ
メータを決定することができ、移動速度を変化させた場
合でも常に最適な画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のデジタル複写機の全体構成
を示す断面図である。
【図2】図1に示すデジタル複写機のプリンタ制御系の
構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示すデジタル複写機のプリンタ制御系の
メインフローチャートである。
【図4】汚れがある場合とない場合とのAIDCセンサ
の出力特性を示す図である。
【図5】カラートナーのAIDCセンサの規格化された
出力特性を示す図である。
【図6】ブラックトナーのAIDCセンサの規格化され
た出力特性を示す図である。
【図7】AIDC較正処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図8】感光体地肌レベル、ベタレベル検出処理を説明
するためのフローチャートである。
【図9】露光量ステップと露光量レベルとの関係を示す
図である。
【図10】AIDC検出処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図11】各色ごとの3レベルのテストトナー像作成処
理を説明するための第1のフローチャートである。
【図12】各色ごとの3レベルのテストトナー像作成処
理を説明するための第2のフローチャートである。
【図13】各色ごとの3レベルのテストトナー像作成処
理を説明するための第3のフローチャートである。
【図14】露光量レベルの決定更新処理を説明するため
のフローチャートである。
【図15】V検出処理を説明するためのフローチャート
である。
【図16】感光体感度特性算出処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図17】感光体感度特性の近似式作成処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図18】電源投入時の感光体の感度特性を示す図であ
る。
【図19】帯電効率算出処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図20】表面電位とグリッド電位との関係を示す図で
ある。
【図21】各現像装置の位置における温度とKsの比と
の関係を示す図である。
【図22】各現像装置の位置における温度とαの比との
関係を示す図である。
【図23】各現像装置の位置におけるプリント枚数とα
の比との関係を示す図である。
【図24】各現像装置の位置におけるプリント枚数とA
の比との関係を示す図である。
【図25】各現像位置での感光体の感度特性を示す図で
ある。
【図26】現像効率算出処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図27】各色の現像効率算出処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図28】表面電位と付着量との関係を示す図である。
【図29】現像特性のカーブの一例を示す図である。
【図30】転写紙に転写されるトナー量と転写されずに
感光体上に残留するトナーの残り量との関係を示す図で
ある。
【図31】絶対湿度に対する転写効率係数を示す図であ
る。
【図32】紙種に対する転写効率係数を示す図である。
【図33】耐久枚数に対する転写効率係数を示す図であ
る。
【図34】発光データと発光強度との関係を示す図であ
る。
【図35】露光量と実効現像電位との関係を示す図であ
る。
【図36】感光体上の付着量と実効現像電位との関係を
示す図である。
【図37】紙上付着量と濃度との関係を示す図である。
【図38】γ補正特性カーブを示す図である。
【図39】濃度データと発光データとの関係を示す図で
ある。
【図40】X−Y軸変換されたデータを示す図である。
【図41】2つのモードに対するX−Y軸変換されたデ
ータを示す図である。
【図42】複数のγ補正用発光特性データを作成するた
めの第1の方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【図43】複数のγ補正用発光特性データを作成するた
めの第2の方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【図44】複数のγ補正用発光特性データを作成するた
めの第3の方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【図45】図3に示すステップS13〜S14の処理を
具体的に説明するためのフローチャートである。
【図46】LD光量補正処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図47】γ補正を図式的に示す図である。
【符号の説明】
1 現像台 2 CCDセンサ 3 光学部 4 画像信号処理部 5 プリントヘッド部 6 感光体 7 イレーサランプ 8 帯電チャージャ 9y、9m、9c、9k 現像装置 10 給紙装置 11 転写ドラム 12 搬送装置 13 定着装置 14 排紙トレー 201 プリンタ制御部 202 制御ROM 203 データROM 204 RAM 205 操作パネル 206 リセットボタン 207 Vセンサ 208 感光体駆動カウンタ 209 環境センサ 210 現像装置駆動カウンタ 211 現像装置駆動回路 212 トナー補給駆動装置 213 Vb発生ユニット 214 AIDCセンサ 216 光源 217 光源駆動部 218 D/A変換回路 219 γ補正部 220 発光信号発生回路 221 Vg発生ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥野 幸彦 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 田中 雅樹 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 中田 洋信 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 平田 勝行 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作像パラメータを用いて所定の画像を形
    成するデジタル画像形成装置であって、 光源から照射される光強度を変調することにより所定の
    潜像が形成される像担持体と、 前記潜像を所定のトナーを用いて現像する現像手段と、 前記像担持体の表面電位を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された前記像担持体の表面電位
    をもとに、前記検出手段の位置における前記像担持体の
    感度特性を所定の係数を含む関数により近似する近似手
    段と、 前記近似手段により近似された前記関数の前記係数を補
    正することにより、前記現像手段の位置における前記像
    担持体の感度特性を予測する予測手段と、 前記予測手段により予測された前記現像手段の位置にお
    ける前記像担持体の感度特性に応じて前記作像パラメー
    タを決定する決定手段とを含むデジタル画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記デジタル画像形成装置は、さらに、 前記像担持体の使用条件を検出する使用条件検出手段を
    含み、 前記予測手段は、前記使用条件検出手段により検出され
    た使用条件にも応じて前記現像手段の位置における前記
    像担持体の感度特性を予測する請求項1記載のデジタル
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記デジタル画像形成装置は、連続コピ
    ー動作を行ない、 前記決定手段は、前記連続コピー動作中に前記像担持体
    の表面電位を求め、求めた表面電位に基づき前記作像パ
    ラメータを変更する請求項1または2記載のデジタル画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記デジタル画像形成装置は、さらに、 前記像担持体の移動速度を切換える速度切換手段を含
    み、 前記予測手段は、前記速度切換手段により切換えられた
    前記像担持体の移動速度にも応じて前記現像手段の位置
    における前記像担持体の感度特性を予測する請求項1な
    いし3記載のデジタル画像形成装置。
JP7046996A 1995-03-07 1995-03-07 デジタル画像形成装置 Withdrawn JPH08251367A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016061924A (ja) * 2014-09-17 2016-04-25 キヤノン株式会社 画像形成装置

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