JPH08248922A

JPH08248922A - Ｌｅｄ表示装置

Info

Publication number: JPH08248922A
Application number: JP7964595A
Authority: JP
Inventors: Shiyousuke Sawada; 祥資澤田; Koichi Akatsuka; 康一赤塚
Original assignee: Nagoya Electric Works Co Ltd
Current assignee: Nagoya Electric Works Co Ltd
Priority date: 1995-03-10
Filing date: 1995-03-10
Publication date: 1996-09-27

Abstract

(57)【要約】【目的】各単色にあっては必要な輝度を得ることがで
きると共に、白色等の混合色にあっても好みの混合色を
得ることができ、また、混合色の点灯時にも突入電流を
小さくできるものである。【構成】ＬＥＤマトリックス１における赤、緑、青の
発光ダイオードを点灯して表示を行うＬＥＤ表示装置に
おいて、赤、緑、青の発光ダイオードの単色用と白色を
含む混色用の各点灯パルスを周期を異ならしめて出力す
る調光回路２と、単色か白色を含む混色かによって何れ
の発光ダイオードを点灯させるかの点灯信号を送出する
制御回路３と、該制御回路からの点灯信号と前記調光回
路よりの調光信号によって前記発光ダイオードに印加す
る調光信号の切換えを行う駆動回路４とから構成したこ
とを特徴とするＬＥＤ表示装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は赤、緑、青色の発光ダイ
オード（以下、単にＬＥＤという）をマトリックス状に
配列した、特に、道路情報表示装置において赤、緑、青
色の表示の他に、白色その他の混合色の表示を行えるよ
うにしたＬＥＤ表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来における、この種の道路情報表示装
置においては、赤と緑の２色のＬＥＤを使用し、赤と緑
およびその混合色である橙色の３色で各種の表示を行っ
ていたが、近年になって青色のＬＥＤが開発、市販され
るようになって、道路情報表示装置の業界においても、
前記３色以外のフルカラー表示を行う提案が行われてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この提案され
ているものは、フルカラー表示であることから回路構成
および表示制御が非常に複雑であるといった問題があっ
た。また、前記３色のＬＥＤの輝度はそれぞれにおいて
異なるため、各々のＬＥＤに印加する単色のパルス幅が
異なるだけでなく、各々が純色の赤、緑、青の色光でな
いため、同じ輝度の赤、緑、青から白色を生成しても色
調がずれてしまうといった問題があった。

【０００４】さらに、点灯を行う場合には連続点灯では
なく、人の目でちらつきを感じない程度の周波数で繰り
返し点滅を行うものであるが、白色等の混合色を点灯す
る場合に３個のＬＥＤの点灯周期を同時に行うと、同時
点灯による突入電流が大きくなるために、電線の太いも
のを使用しなければならないと共に、コストが高いもの
になるといった問題があった。

【０００５】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、各単色にあっては必
要な輝度を得ることができると共に、白色等の混合色に
あっても好みの混合色を得ることができ、また、混合色
の点灯時にも突入電流を小さくできるＬＥＤ表示装置を
提供せんとするにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のＬＥＤ表示装置
は前記した目的を達成せんとするもので、その手段はＬ
ＥＤマトリックスにおける赤、緑、青の発光ダイオード
を点灯して表示を行うＬＥＤ表示装置において、赤、
緑、青の発光ダイオードの単色用と白色を含む混色用の
各点灯パルスを周期を異ならしめて出力する調光回路
と、単色か白色を含む混色かによって何れの発光ダイオ
ードを点灯させるかの点灯信号を送出する制御回路と、
該制御回路からの点灯信号と前記調光回路よりの調光信
号によって前記発光ダイオードに印加する調光信号の切
換えを行う駆動回路とから構成したものである。

【０００７】また、前記点灯する発光ダイオードが赤、
緑、青の３色である場合において、前記調光回路は赤発
光ダイオードと青発光ダイオードの調光信号の周期を異
ならせたことを特徴とするものである。

【０００８】さらに、前記調光回路は各色の発光ダイオ
ードに対して調光信号を少なくとも２つ以上出力するよ
うにし、白色点灯時において前記制御回路は緑発光ダイ
オードへの前記調光信号の全てを選択し、赤、青発光ダ
イオードへの前記調光信号の１つを選択し、かつ、単色
点灯時には各色の発光ダイオードへの前記調光信号全て
を選択するようにしてもよい。

【０００９】

【作用】前記した如く構成した本発明のＬＥＤ表示装置
は、赤、緑、青ＬＥＤを単独に点灯して各色毎に表示す
る場合と、各ＬＥＤを同時に点灯して白色を含む混色を
表示する場合とで、各ＬＥＤに印加するパルス幅を変え
ることにより、各色毎に点灯される各ＬＥＤの輝度と、
白色を含む混色時の輝度とを自由に設定できるものであ
る。

【００１０】また、白色を含む混色の場合には、調光信
号の周期を異ならしめて、各色の点灯周期において同時
点灯を無くしたことにより、ピーク電流を小さくでき、
しかも、各色の発光ダイオードに対する調光信号を少な
くとも２つ以上に分割し、単色点灯時と白色を含む混色
点灯時とで、前記調光信号の全てによって点灯あるいは
特定の調光信号によって点灯するようにしたものであ
る。

【００１１】

【実施例】次に、本発明に係るＬＥＤ表示装置の一実施
例を図面と共に説明する。図１は全体の回路構成を示す
ブロック図にして、１は赤(R) 、緑(G) 、青(B)の３色
よりなる発光ダイオード（以下、単にＬＥＤという）マ
トリックスからなる表示ユニットにして、各々１６×１
６のＬＥＤから構成されている。

【００１２】２は赤色、緑色および青色用の調光信号を
送出する調光回路にして、各色に対する前記調光信号は
２つに分割されている。この調光信号は人の目でちらつ
きを感じない程度の周波数で繰り返し点滅が行われる
が、この各周期において前記調光信号は２つに分割され
ている。例えば、赤信号の場合には、赤調光信号２は始
点から１０％まで、赤調光信号１は前記赤調光信号２の
直後に５０％の点灯率で調光信号が送出される（図３参
照）。

【００１３】３は赤色、緑色および青色用シリアルデー
タ（２ビットバイナリー）とラッチ信号およびクロック
信号を送出する制御回路にして、前記シリアルデータは
各色のＬＥＤに対応する前記２つの調光信号の何れか、
あるいは両方を使用するかの点灯信号を送出する。すな
わち、各ＬＥＤを制御するデータは１つが選択され、あ
るいは両方が同時に送出される（図４参照）。

【００１４】４は前記調光回路２からの調光信号と、制
御回路３からの点灯信号とによって各色のＬＥＤの点灯
を制御するための駆動回路にして、図２に示すように、
１つのＲＬＥＤに対して赤点灯信号１とラッチ信号およ
びクロック信号が入力される第１のシフトレジスタ４１
と、赤点灯信号２とラッチ信号およびクロック信号が入
力される第２のシフトレジスタ４２と、前記シフトレジ
スタ４１よりのデータと前記調光回路２よりの赤調光信
号１が入力されるアンド回路４３と、前記シフトレジス
タ４２よりのデータと前記調光回路２よりの赤調光信号
２が入力されるアンド回路４４と、該アンド回路４３，
４４よりの出力が入力されるオア回路４５および該オア
回路４５よりの出力を一定電流にして各ＬＥＤに通電す
る定電流回路４６とより構成されている。

【００１５】次に、前記した構成に基づいてＲＬＥＤの
点滅動作を図２と共に説明する。まず、制御回路３より
ＲＬＥＤ単独の点灯指令が送出されると、該制御回路３
より図４の表の如く赤点灯信号１および２が送出され
て、第１、第２のシフトレジスタ４１，４２より赤点灯
信号がアンド回路４３，４４に送出される。

【００１６】一方、調光回路２よりはアンド回路４３，
４４に図３に示す如く５０％の赤調光信号１と１０％の
赤調光信号２とが送出されているので、それぞれのアン
ド回路４３，４４より点灯出力が送出され、オア回路４
５を介して一周期で６０％の点灯出力が送出される。従
って、ＲＬＥＤは定電流回路４６を介して点灯されるも
のである。以下、同様にしてＧＬＥＤの単独点灯にあっ
ては９０％で、ＢＬＥＤの単独点灯は８０％で点灯され
る。

【００１７】次に、制御回路３より白色の点灯信号が送
出されると、該制御回路３より図４に示す如く赤点灯信
号２、緑点灯信号１，２および青点灯信号２が送出され
る。なお、図２にあっては、赤点灯信号２のみが開示さ
れ第２のシフトレジスタ４２に入力されてアンド回路４
４にのみ赤点灯信号が入力されているが、緑点灯信号は
図２の点灯回路と同様な緑点灯回路における２つのアン
ド回路に入力され、また、青点灯タは青点灯回路におけ
る２つのアンド回路における一方のアンド回路に入力さ
れている。

【００１８】そして、赤点灯回路にあっては、アンド回
路４４から赤調光信号２が送出されて、ＲＬＥＤは１０
％で点灯される。一方、緑点灯回路にあっては、２つの
アンド回路からの緑調光信号１，２が出力されるので、
ＧＬＥＤは９０％で点灯される。また、青点灯回路にあ
っては、１つのアンド回路からの青調光信号２が出力さ
れるので、ＢＬＥＤは２０％で点灯される。

【００１９】このように、白色点灯時には、ＲＬＥＤは
１０％、ＧＬＥＤは９０％、ＢＬＥＤは２０％の点灯率
で点灯されるが、この点灯率は一つの実施例であって、
好みの白色あるいは設置場所や目的に応じて点灯率を変
えることができる。

【００２０】また、白色点灯時において、ＲＬＥＤは各
周期の最初から１０％点灯され、この１０％の点灯直後
にＧＬＥＤが７０および２０％の計９０％点灯され、前
記７０％点灯の直後にＢＬＥＤが２０％点灯されるの
で、各周期において３色のＬＥＤが同時点灯されること
がなく、従って、ピーク電流を減らして配線を細くでき
ると共に電圧降下を減らすことができる。

【００２１】さらに、３色のＬＥＤの内、２色のＬＥＤ
を点灯して、例えば、橙色、シアン色、マゼンダ色、黄
色等を点灯する場合は、図４の表に示す点灯で行えばよ
い。なお、黒色表示は表示面を黒色とし、ＬＥＤを無点
灯とすることにより行えるものである。

【００２２】

【発明の効果】本発明は前記したように、赤、緑、青Ｌ
ＥＤを単独に点灯して各色毎に表示する場合と、各ＬＥ
Ｄを同時に点灯して白色を表示する場合とで、各ＬＥＤ
に印加するパルス幅を変えることにより、各色毎に点灯
される各ＬＥＤの輝度と、白色を含む混色の輝度とを自
由に設定でき、従って、各色の色調にずれがあっても用
途目的に応じた白色の表示が行え、しかも、回路構成が
簡単で安価に表示装置を構成できる。

【００２３】また、白色表示における３色のＬＥＤの点
灯時にあっては、３色のＬＥＤが各周期において同時点
灯されないように周期をずらしたので、過電流の発生が
なくなりリード線に細い線を使用できて重量やコストの
低減が図れると共に、電圧降下を減らすことができる等
の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るＬＥＤ表示装置の一実施例を示す
全体のブロック図である。

【図２】同上の赤色発光ダイオードの点灯回路を示すブ
ロック図である。

【図３】調光回路よりの出力波形を示すタイムチャート
図である。

【図４】制御回路よりの出力状態を示す表である。

【符号の説明】

１ＬＥＤマトリックス２調光回路３制御回路４駆動回路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ＬＥＤマトリックスにおける赤、緑、青
の発光ダイオードを点灯して表示を行うＬＥＤ表示装置
において、赤、緑、青の発光ダイオードの単色用と混色
用の各点灯パルスを周期を異ならしめて出力する調光回
路と、単色か混色かによって何れの発光ダイオードを点
灯させるかの点灯信号を送出する制御回路と、該制御回
路からの点灯信号と前記調光回路よりの調光信号によっ
て前記発光ダイオードに印加する調光信号の切換えを行
う駆動回路とから構成したことを特徴とするＬＥＤ表示
装置。
【請求項２】前記点灯する発光ダイオードが赤、緑、
青の３色である場合において、前記調光回路は赤発光ダ
イオードと青発光ダイオードの調光信号の周期を異なら
せたことを特徴とする請求項１記載のＬＥＤ表示装置。
【請求項３】前記調光回路は各色の発光ダイオードに
対して調光信号を少なくとも２つ以上出力するように
し、白色点灯時において前記制御回路は緑発光ダイオー
ドへの前記調光信号の全てを選択し、赤、青発光ダイオ
ードへの前記調光信号の１つを選択し、かつ、単色点灯
時には各色の発光ダイオードへの前記調光信号全てを選
択するようにしたことを特徴とする請求項１記載のＬＥ
Ｄ表示装置。