JPH08248888A - ラベル状接着物 - Google Patents

ラベル状接着物

Info

Publication number
JPH08248888A
JPH08248888A JP5552095A JP5552095A JPH08248888A JP H08248888 A JPH08248888 A JP H08248888A JP 5552095 A JP5552095 A JP 5552095A JP 5552095 A JP5552095 A JP 5552095A JP H08248888 A JPH08248888 A JP H08248888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
adhesive layer
peeling
adhesive
separator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5552095A
Other languages
English (en)
Inventor
Sakae Ito
栄 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIBURII TOPPAN KK
Original Assignee
EIBURII TOPPAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EIBURII TOPPAN KK filed Critical EIBURII TOPPAN KK
Priority to JP5552095A priority Critical patent/JPH08248888A/ja
Publication of JPH08248888A publication Critical patent/JPH08248888A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Making Paper Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐摩耗性がありコストの低いラベル状接着物
の開示 【構成】 ラベル2(薄葉体)の剥離面2aから接着剤
層3が剥離するために必要な接着力が,セパレータ4
(基材)の剥離面4aから接着剤層を剥離するために必
要な力よりも小さく,ラベル2とセパレータ4とを引き
離す方向に引っ張ると,セパレータ4側に接着剤層3が
残ってラベル2の剥離面2aには接着剤層3が残らず,
ラベル2を裏返してラベル2の印刷面2aをセパレータ
4側に残った接着剤層3の上に載せると,ラベル2の印
刷面に接着剤層3が剥離可能に接着されることを特徴と
するラベル状接着物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,いわゆるタックラベル
状接着物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,飲料,酒類,化粧品のガラス瓶
やプラスチックボトルに貼られるラベル状接着物は,耐
摩耗性や耐薬品性に関する要望度が高い。このため,こ
れらのラベル状接着物の印刷面を直接表面に露出させな
いことでそれらの特性を持たせる必要がある。
【0003】従来,この耐摩擦性や耐薬品性を含める手
段としては,印刷後に透明フィルムでラミネートするラ
ミネート方法,表面にニス等をコーティングするコーテ
ィング方法,透明フィルムに境像印刷し,この境像印刷
面に通常のグラビアコーティングで後糊加工をする方法
が用いられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし,印刷後に透明
フィルムでラミネートするラミネート方法は,高価なラ
ミネートタック紙をはりあわせるため,価格的な問題が
ある。また,印刷面の表面にニス等をコーティングする
方法は,ニス自体は透明であるが,全面コーティングす
ると表面透過度が低下する。このため,被着体であるガ
ラス瓶と同様の透明度を要求される用途には不向きであ
り,また,アルコール,洗剤など不十分な点があった。
さらに,透明フィルムに境像印刷し,この境像印刷面に
通常のグラビアコーティングで後糊加工をする方法は,
耐性面は良好であるが,塗糊工程がオフラインになるた
め,価格面,工程面で不自由さがある。
【0005】本発明は,このような様々な問題に鑑みて
なされたものであり,コストを上昇させずに,無色透明
なガラスと同程度の表面透過度を確保でき,アルコー
ル,洗剤などへの耐薬品性を有し,オンライン工程で張
り合わせることが可能なラベル状接着物を開示すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明の請求項1にかかるラベル状接着物は,物体
表面に接着される薄いシート状の薄葉体が接着剤層を介
して基材に貼られているラベル状接着物において,前記
薄葉体の剥離面から前記接着剤層を剥離するために必要
な力が,前記基材の剥離面から前記接着剤層を剥離する
ために必要な力より小さく,この基材の剥離面から前記
接着剤層を剥離するために必要な力が,前記薄葉体の印
刷面から前記接着剤層を剥離させるに必要な力より小さ
くなるように,前記薄葉体の剥離面と前記基材の剥離面
と前記薄葉体の印刷面と前記接着剤層との接着強度が設
定されていることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2のラベル状接着物は,請
求項1のラベル状接着物において,前記薄葉体の印刷面
に印刷がなされており,前記薄葉体の印刷面と前記基材
の剥離面とが前記接着剤層を介在させて接着されている
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の請求項1のラベル状接着物によれば,
薄葉体の剥離面から接着剤層が剥離するために必要な力
が,基材の剥離面から接着剤層を剥離するために必要な
力よりも小さいため,薄葉体と基材とを引き離す方向に
引っ張ると,基材側に接着剤層が残って薄葉体の剥離面
には接着剤層が残らない。
【0009】薄葉体を裏返して薄葉体の印刷面を基材側
に残った接着剤層の上に載せると,薄葉体の印刷面に接
着剤層が接着される。薄葉体の印刷面と接着剤層とを剥
離させるに要する力は,基材の剥離面と接着剤層とを剥
離させるに要する力より大きいので,薄葉体と基材とを
剥離させると,基材側から薄葉体側に接着剤層が転移し
て,薄葉体を物体に接着可能になる。
【0010】ラベル状接着物を製造する際には,薄葉体
の剥離面,基材の剥離面,薄葉体の印刷面の選択により
接着剤層から剥離させる力を調整でき,薄葉体の印刷面
には,ユーザーの選択に応じて自由な文字・画像等の印
刷が行える。薄葉体への印刷後,基材の剥離面と薄葉体
の剥離面とを対面させ,接着剤層を介して両者を接着さ
せた状態で保管できる。
【0011】このラベル状接着物は,通常の場合には巻
回されるが,枚葉毎の積層も有り得る。印刷工程後に,
ロール等の手段で薄葉体を裏返して,薄葉体の印刷面を
基材に転移した接着剤層上に接着させることにより,薄
葉体の印刷面が両者間に封じられる。ラベルのユーザー
には印刷した状態で納品される。
【0012】本発明の請求項2のラベル状接着物によれ
ば,使用の際は薄葉体を基材から剥離させると,薄葉体
の印刷面と接着剤層との接着力が,基材の剥離面と接着
剤層との接着力より大きいので,基材側に付着していた
接着剤層が薄葉体側に転移する。薄葉体の印刷面は,薄
葉体と物体表面との間で密封されるので,薄葉体自体の
強度が確保されている限り,印刷インクの剥がれが生じ
ないという耐摩耗性を有し,摩擦や擦り傷などによって
インクがこすれて印刷面の品質が低下することが防止さ
れる。また,コーティングやラミネート等の後工程が不
要となり,製造工程を短縮化してコストを低減したり,
時間を短縮できると共に,容易には試験薬に接触しない
ので,耐薬品性が向上する。
【0013】なお,請求項1又は請求項2のラベル状接
着物において,薄葉体に光の透過性のあるフィルムを用
い,印刷体の印刷面に境像印刷を行うと,薄葉体を貼ら
れた方から見ると,文字などは反転状態ではない正しい
字の形で見ることができる。物体側がガラス板や透明プ
ラスチックである場合には物体側から印刷面を見ること
ができる。
【0014】
【実施例】以下,本発明の実施例にかかるラベル状接着
物を図面に基づいて説明する。
【0015】図1は,本発明のラベル状接着物の実施例
としてのラベルロールの断面構成を示したもので,符号
1はラベルロールである。
【0016】このラベルロール1は,ラベル2を接着剤
層3を介して基材である剥離紙(以下,セパレータとい
う)4に接着したもので,ラベル2の印刷面2bとセパ
レータ4の剥離面4aとが接着剤層3を介して接着され
ている。
【0017】ラベル2は,薄いシート状の薄葉体の一例
であって,光を透過することができる樹脂製のフィルム
で形成されている。このフィルムの樹脂としては,例え
ばポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニル,ポ
リアミド,ポリエチレンテレフタレート,ポリエステル
等,ラベルメーカーの業界にて周知とされているプラス
チックフィルムを挙げることができるが,紙や不織布な
ども挙げることができる。
【0018】ラベル2の形状は,例えばプラスチックボ
トルの胴部周壁や,ポリエチレンフィルム等の袋表面に
接着するために,矩形や楕円形など各種の形状が有り
得,文字が記入されていたり,紫外線遮断型のフィルム
(例えば,従来からのο−オキシベンゾフェノン誘導
体,ο,ο’−ジオキシベンゾフェノン誘導体,サリチ
ル酸エステル,ベンゾトリアゾール誘導体,サリチル酸
フェニル等の紫外線吸収剤を含むもの或いはコーティン
グしたもの,日刊工業社発行初版第6刷図解プラスチッ
ク用語辞典414頁参照)を用いて内容物の光化学反応
の抑制を図る場合も有り得る。
【0019】ラベル2の剥離面2aから接着剤層3を剥
離させる力(この力をこの発明では接着力と定義する)
は,セパレータ4の剥離面4aから接着剤層を剥離させ
る力(接着力)より小さく設定されている。この実施例
ではラベル2の剥離面2aの単位面積当たりの接着力
(接着強さ)を小さくするためには,例えばシリコンを
塗布してある。このラベル2の剥離面2aの接着力とセ
パレータ4の剥離面の接着力の大小を付与するのは,シ
リコンの単位面積当たりの塗布量を調節して行い,剥離
面2aより剥離面4aを強くするために,剥離面4a側
の単位面積当たりのシリコン塗布量を少なくする。な
お,そのほかの手段としては,パラフィンやワックス或
いは接着剤層3に対して不活性な樹脂をコーティングし
たり,プレスなどにより剥離面2aに格子線や万線或い
はドットなどの表面に凹凸を形成することも考えられ
る。
【0020】ラベル2の印刷面2bには,ラベル2の材
質に対して吸着性の良好な油製のインク(例えば,紫外
線硬化型インク,酸化重合型インク,温風乾燥型インク
等)によって印刷がなされている。ラベル2の印刷面2
bから接着剤層3を剥離させるために必要な力は,セパ
レータ4の剥離面4aと接着剤層3との接着力より強く
設定されている。ラベル2の印刷面2bの接着剤層3と
の接着力を強くするために,ラベル2の印刷面2bには
シリコンを塗布していない。
【0021】接着剤層3の材質としては,例えば,接着
テープの主剤(例えば,天然ゴム,合成ゴム,熱可塑性
樹脂等)に,粘着補助剤(ロジン,エステルガム,石油
樹脂,キシレン樹脂やフェノール樹脂等),可塑剤(フ
タル酸エステル,不乾性油,低分子量ポリイソブチレン
等),充填剤(マグネシア,亜鉛華,無水ケイ酸,炭酸
カルシウム等)を混ぜたものが用いられる(前記図解プ
ラスチック用語辞典124頁「感圧接着剤」,「感圧性
接着テープ」参照)。
【0022】セパレータ4はここでは紙で形成されてお
り,剥離面4aの接着力がラベル2の剥離面2aよりは
強く,ラベル2の印刷面2bよりは接着力が弱くなるよ
うに,セパレータ4の剥離面4aにシリコンがコーティ
ングされている。剥離面4aのシリコン塗布量は剥離面
2aのシリコン塗布量より少ない。
【0023】次に,このラベルロール1の製法について
説明する。先ず,セパレータ4の剥離面4aに接着剤層
3をコーティングしつつ,接着剤層3にラベル2を接着
する。ラベルロール1は,セパレータ4,接着剤層3,
ラベル2の積層状態で保管される(図1の状態)。この
積層状態においてラベル2の剥離面2aとセパレータ4
の剥離面4aとが接着剤層3を介して対面しており,こ
のときラベル2の印刷面2bは白紙状態である。ラベル
の発注があった場合に,ラベル2の形状や印刷内容が決
定され,ラベル2の印刷面2bに印刷及び乾燥が行われ
る。この印刷はラベル2を通して正規の印刷柄5を見る
ように,境像印刷により行う。
【0024】印刷されたラベルロール1は,図2に示す
ようにセパレータ4から剥離され,さらに図3に示すよ
うに裏返しに反転されて,ラベル2の印刷面2bが接着
剤層3に接着される。ラベル2の印刷面2bを接着剤層
3に接着するには反転用のロール等を用いて行う。ラベ
ルロール1が印刷面2bがセパレータ4に向いて接着さ
れたら,プレスにより所定の形状に半打ちする。これに
よって,ラベル2が所定形状に形成され,不要部分をセ
パレータ4から除去すると,セパレータ4には一定間隔
で所定形状のラベル2が配列される。ラベルロール1
は,ラベル2の印刷面2bが接着剤層3を介してセパレ
ータ4の剥離面4aに接着された状態で巻回され,ラベ
ル2の印刷面2bに印刷された状態でユーザーに引き渡
される。
【0025】このラベル2を物体表面,例えば前述のプ
ラスチックボトル,ポリエチレンの袋,プラスチックパ
ネル等に張り付ける場合には,図4に示すようにセパレ
ータ4から剥離され,ラベル2の印刷面2bに接着剤層
3が付着している。そして,ラベル2が透明であり,図
5(a)に示すように印刷面2bに印刷柄5’が境像印
刷されているので,ラベル2を物体表面に接着すると,
ラベル2を通して図5(b)に示す正規の正立した印刷
柄5が見える。この印刷柄5はラベル2と物体表面との
間に挟まれて封じ込まれているので,摩耗による印刷柄
5の品質低下や,退色,或いは溶解による流出などが防
止され,耐薬品性が著しく向上する。
【0026】なお,上記実施例では,ラベル状接着物の
適用対象としてプラスチックボトルやプラスチック袋に
貼着するラベルロール1を挙げたが,薄いシート状の薄
葉体としては,電気製品,自動車等のプラスチック成形
品表面或いは金属の塗装面に張り付けるデカールや,ガ
ラスや透明な樹脂パネル或いは金属パネルに張り付ける
シール等に適用することもできる。デカールやシートに
適用する場合には巻回されない場合もあり,枚葉毎の文
字,飾り,図柄の印刷並びにカッティングを行って,工
場,現場等で張り合わせを行う。
【0027】本実施例のラベルロール1によれば,ラベ
ル2(薄葉体)の剥離面2aから接着剤層3が剥離する
ために必要な接着力が,セパレータ4(基材)の剥離面
4aから接着剤層を剥離するために必要な力よりも小さ
いため,ラベル2とセパレータ4とを引き離す方向に引
っ張ると,セパレータ4側に接着剤層3が残ってラベル
2の剥離面2aには接着剤層3が残らない。
【0028】ラベル2を裏返してラベル2の印刷面2b
をセパレータ4側に残った接着剤層3の上に載せると,
ラベル2の印刷面2bに接着剤層3が接着される。ラベ
ル2の印刷面と接着剤層3とを剥離させるに要する力
は,セパレータ4の剥離面と接着剤層3とを剥離させる
に要する力より大きいので,ラベル2とセパレータ4と
を剥離させると,セパレータ4側からラベル2側に接着
剤層3が転移して,ラベル2を物体に接着可能になる。
【0029】ラベルロール1を製造する際には,ラベル
2の剥離面,セパレータ4の剥離面,ラベル2の印刷面
2bの選択により接着剤層3から剥離させる力を調整で
き,ラベル2の印刷面2bには,ユーザーの選択に応じ
て自由な文字・画像等の印刷が行える。ラベル2への印
刷後,セパレータ4の剥離面4aとラベル2の剥離面2
aとを対面させ,接着剤層3を介して両者を接着させた
状態で保管できる。
【0030】このラベルロール1は,通常の場合には巻
回されるが,枚葉毎の積層も有り得る。印刷工程後に,
ロール等の手段でラベル2を裏返して,ラベル2の印刷
面をセパレータ4に転移した接着剤層3上に接着させる
ことにより,ラベル2の印刷面が両者間に封じられる。
使用の際はラベル2をセパレータ4から剥離させると,
ラベル2の印刷面2bと接着剤層3との接着力が,セパ
レータ4の剥離面4aと接着剤層3との接着力より大き
いので,セパレータ4側に付着していた接着剤層3がラ
ベル2側に転移する。
【0031】ラベル2の印刷面2bは,ラベル2と物体
表面との間で密封されるので,ラベル2自体の強度が確
保されている限り,印刷インクの剥がれが生じないとい
う耐摩耗性を有し,摩擦や擦り傷などによってインクが
こすれて印刷面2bの品質が低下することが防止され
る。また,コーティングやラミネート等の後工程が不要
となり,製造工程を短縮化してコストを低減したり,時
間を短縮できると共に,容易には試験薬に接触しないの
で,耐薬品性が向上する。
【0032】なお,上記実施例ではラベル2が透明であ
る場合につき説明したが,ラベル2が不透明な場合も有
り得る。ラベル2が不透明である場合には透明な接着剤
層3を透明なパネルなどに接着すると,透明パネル側か
らラベル2の印刷柄5を見ることができる。
【0033】また,セパレータ4の剥離面4aに当たり
・はずれなどの情報を組み込んでも良いし,セパレータ
4の剥離面4aの反対側の面にアンカーコート処理を施
し,このアンカーコート上にラベラーで検知する際のア
イマークを印刷することも可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明の請求項1のラベル状接着物によ
れば,薄葉体の剥離面から接着剤層が剥離するために必
要な力が,基材の剥離面から接着剤層を剥離するために
必要な力よりも小さいため,薄葉体と基材とを引き離す
方向に引っ張ると,基材側に接着剤層が残って薄葉体の
剥離面には接着剤層が残らない。
【0035】薄葉体を裏返して薄葉体の印刷面を基材側
に残った接着剤層の上に載せると,薄葉体の印刷面に接
着剤層が接着される。薄葉体の印刷面と接着剤層とを剥
離させるに要する力は,基材の剥離面と接着剤層とを剥
離させるに要する力より大きいので,薄葉体と基材とを
剥離させると,基材側から薄葉体側に接着剤層が転移し
て,薄葉体を物体に接着可能になる。
【0036】ラベル状接着物を製造する際には,薄葉体
の剥離面,基材の剥離面,薄葉体の印刷面の選択により
接着剤層から剥離させる力を調整でき,薄葉体の印刷面
には,ユーザーの選択に応じて自由な文字・画像等の印
刷が行える。薄葉体への印刷後,基材の剥離面と薄葉体
の剥離面とを対面させ,接着剤層を介して両者を接着さ
せた状態で保管できる。
【0037】このラベル状接着物は,通常の場合には巻
回されるが,枚葉毎の積層も有り得る。印刷工程後に,
ロール等の手段で薄葉体を裏返して,薄葉体の印刷面を
基材に転移した接着剤層上に接着させることにより,薄
葉体の印刷面が両者間に封じられる。
【0038】本発明の請求項2のラベル状接着物によれ
ば,使用の際は薄葉体を基材から剥離させると,薄葉体
の印刷面と接着剤層との接着力が,基材の剥離面と接着
剤層との接着力より大きいので,基材側に付着していた
接着剤層が薄葉体側に転移する。
【0039】薄葉体の印刷面は,薄葉体と物体表面との
間で密封されるので,薄葉体自体の強度が確保されてい
る限り,印刷インクの剥がれが生じないという耐摩耗性
を有し,摩擦や擦り傷などによってインクがこすれて印
刷面の品質が低下することが防止される。また,コーテ
ィングやラミネート等の後工程が不要となり,製造工程
を短縮化してコストを低減したり,時間を短縮できると
共に,容易には試験薬に接触しないので,耐薬品性が向
上する。
【0040】なお,請求項1又は請求項2のラベル状接
着物において,薄葉体に光の透過性のあるフィルムを用
い,印刷体の印刷面に境像印刷を行うと,薄葉体を貼ら
れた方から見ると,文字などは反転状態ではない正しい
字の形で見ることができる。物体側がガラス板や透明プ
ラスチックである場合には物体側から印刷面を見ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるラベルロールの断面構
成を示す部分断面図
【図2】セパレータの接着剤層からラベルを剥離させた
状態の断面図
【図3】セパレータから剥離したラベルを反転させて再
度接着剤層に接着した断面図
【図4】ラベルの印刷面に接着剤層が付着した状態の断
面図
【図5】図5(a)は印刷面2bに境像印刷された印刷
柄,図5(b)はラベルを張付けた状態の正規の印刷柄
【符号の説明】
1 ラベルロール 2 ラベル 2a 剥離面 2b 印刷面 3 接着剤層 4 セパレータ 4a 剥離面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体表面に接着される薄いシート状の薄葉
    体が接着剤層を介して基材に貼られているラベル状接着
    物において,前記薄葉体の剥離面から前記接着剤層を剥
    離するために必要な力が,前記基材の剥離面から前記接
    着剤層を剥離するために必要な力より小さく,この基材
    の剥離面から前記接着剤層を剥離するために必要な力
    が,前記薄葉体の印刷面から前記接着剤層を剥離させる
    に必要な力より小さくなるように,前記薄葉体の剥離面
    と前記基材の剥離面と前記薄葉体の印刷面と前記接着剤
    層との接着強度が設定されていることを特徴とするラベ
    ル状接着物。
  2. 【請求項2】請求項1のラベル状接着物において,前記
    薄葉体の印刷面に印刷がなされており,前記薄葉体の印
    刷面と前記基材の剥離面とが前記接着剤層を介在させて
    接着されていることを特徴とするラベル状接着物。
JP5552095A 1995-03-15 1995-03-15 ラベル状接着物 Withdrawn JPH08248888A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5552095A JPH08248888A (ja) 1995-03-15 1995-03-15 ラベル状接着物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5552095A JPH08248888A (ja) 1995-03-15 1995-03-15 ラベル状接着物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08248888A true JPH08248888A (ja) 1996-09-27

Family

ID=13000993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5552095A Withdrawn JPH08248888A (ja) 1995-03-15 1995-03-15 ラベル状接着物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08248888A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005309067A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Hisago Label Kk 複合シート
CN102892577A (zh) * 2010-03-09 2013-01-23 艾利丹尼森公司 可重构的多层层压材料和方法
CN108182867A (zh) * 2017-12-26 2018-06-19 竹林伟业科技发展(天津)股份有限公司 一种防伪标签及其制作方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005309067A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Hisago Label Kk 複合シート
CN102892577A (zh) * 2010-03-09 2013-01-23 艾利丹尼森公司 可重构的多层层压材料和方法
JP2013522071A (ja) * 2010-03-09 2013-06-13 エイブリィ デニソン コーポレーション 再構成可能な多層ラミネート及び方法
CN104015415A (zh) * 2010-03-09 2014-09-03 艾利丹尼森公司 可重构的多层层压材料和方法
CN108182867A (zh) * 2017-12-26 2018-06-19 竹林伟业科技发展(天津)股份有限公司 一种防伪标签及其制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7005171B2 (en) Color display product with removable color chips and a method for making same
US6290801B1 (en) Cold seal package and method for making the same
US7185453B2 (en) Label having improved aesthetic appearance
AU726608B2 (en) Labelled, returnable plastic crate
RU2627410C2 (ru) Многослойная пленка
JP2005517981A (ja) 接着剤塗布薄膜ラベル
JPH07323494A (ja) ラベル
US20030150148A1 (en) Cellulose film label with tactile feel
US7090907B2 (en) Adhesive coated label having tactile feel
GB2217256A (en) Plastics film laminates having non-adhesive cling properties
KR20010029738A (ko) 일방향 가시성 프린팅 부재
JPH08248888A (ja) ラベル状接着物
RU2447116C2 (ru) Способ получения слоистого материала для этикеток
JP2014077921A (ja) 多層ラベル
US6656554B1 (en) Separable label assembly in continuous roll form and method of manufacturing same
JP2007003723A (ja) タックラベル、及びタックラベルの製造方法
JP2002256231A (ja) 剥離検知粘着シート
JP2019172938A (ja) 粘着シートの製造方法
JP2004012552A (ja) 自己接着性開封表示機能付き管理タグ及びその使用方法
US6652944B1 (en) Peelable label assembly and method of manufacturing same
KR200292442Y1 (ko) 서류에 접착식으로 위치이동 가능하게 부착하기 위한위치이동 가능한 지지 기재를 갖는 라벨 제품
JP4880993B2 (ja) 感熱ラベルおよびラベル付き容器
JP2000250412A (ja) 容器用キャンペーンラベル
JPH05232877A (ja) ラベル貼着用シール材
CA2249337C (en) Labelled, returnable plastic crate

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020604