JPH08248454A - 雑音指数測定方法 - Google Patents

雑音指数測定方法

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JPH08248454A
JPH08248454A JP7048675A JP4867595A JPH08248454A JP H08248454 A JPH08248454 A JP H08248454A JP 7048675 A JP7048675 A JP 7048675A JP 4867595 A JP4867595 A JP 4867595A JP H08248454 A JPH08248454 A JP H08248454A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多くの納入業者から供給される製造工程の異
なった光増幅器の特性を簡便かつ高い精度で測定できる
ようにする。 【構成】 被測定光増幅器の上準位の原子寿命またはキ
ャリヤ寿命より十分に短い周期で強度変調された繰り返
し光パルス信号を自然放出光を発生しない受動光素子の
入力に与え、この光パルス信号の有る時間領域に同期し
たその受動光素子の出力光電力(Pout ) およびこの光
パルス信号の無い時間領域に同期した受動光素子の出力
光電力(Pleakage ) を分離して検出し、Pleakage
out により漏洩特性を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光増幅器の特性を測定
するために利用する。本発明は、光を電気信号に変換す
ることなく、光信号のまま直接に増幅する光増幅器の雑
音特性を測定するために利用する。本発明は、光通信用
の光増幅器を多数個測定しその性能を判定するために利
用する。
【0002】本発明は、コアに希土類元素を添加した光
ファイバを信号光とは異なる波長の光により励起するこ
とにより光増幅を行う希土類元素添加光ファイバを用い
た光増幅器の特性を測定するために利用するに適する。
本発明は、エルビウム添加光ファイバを用いた光増幅器
の試験に利用するに適する。
【0003】本発明は、半導体素子(例えばレーザ素
子)を用い光信号を直接増幅する光増幅器に利用するこ
とができる。
【0004】本発明は、同一出願人による先願(特願平
6−17593号、本願出願時において未公開)の改良
発明である。
【0005】
【従来の技術】コアに希土類元素を添加した光ファイバ
を信号光より短い波長の光により励起すると光増幅特性
が得られることが知られている。この原理を利用した光
増幅器が開発されることになった。光通信に使用できる
ものとして、エルビウム(元素記号Er)を添加するも
のが実用化される見込みであり、Er添加光ファイバ
(Er−doped Fiber,EDF)として広く
知られるようになった。
【0006】一方、電流注入により発振限界近傍まで励
起された半導体レーザは、その導波路に入力される光信
号を直接に増幅して出力光を送出するように利用できる
ことが知られている。
【0007】光増幅には3準位と4準位のモデルがある
が、ここでEr添加光ファイバに代表される3準位モデ
ルについて図12を参照してその原理を説明する。
【0008】増幅媒体であるEr添加光ファイバに励起
レーザ光によりエネルギを与えると、基底から高いエネ
ルギ状態の上位準位に原子が励起される。基底準位より
上準位に存在する原子数が多い状態を反転分布という。
上準位にある原子が基底状態に遷移するとき発光を生じ
る。この発光過程には、入力光に誘導されて遷移する誘
導放出過程と、入力光に依存せずに無入力でも一定の割
合で遷移する自然放出(Spontaneous Emission :SE)
過程とがあり、誘導放出過程が光増幅過程である。
【0009】この誘導放出過程による原子の遷移は高速
であり、その増幅帯域は1THz(テラヘルツ)以上で
ある。現在、商用の光通信で使用されている信号光で最
も高い伝送速度は2.4Gbit/sである。誘導放出
によりさらに高速の信号光を増幅することが期待でき
る。自然放出過程による原子の遷移速度は誘導放出に比
べて遅い。自然放出寿命(原子の寿命)は、Er添加光
ファイバの場合には数mS〜数10mS程度である。自
然放出光(SE光)はEr添加光ファイバ中で増幅さ
れ、増幅された自然放出(Amplified Spontaneous Emis
sion :ASE、以下単に「ASE」という)光電力とし
て出力される。
【0010】次に、光増幅器の構成について説明する
と、光増幅媒体である希土類元素(代表的にはEr)添
加光ファイバや半導体レーザは双方向に光を増幅するた
めに、光増幅媒体の前後にある光部品が増幅後の信号光
やASE光を反射すると光増幅媒体が発振して安定な光
増幅を行うことができない。図13(a)は希土類元素
添加光ファイバを用いた光増幅器の一般的な構成を示す
図、同図(b)は半導体光増幅素子を用いた光増幅器の
一般的な構成を示す図である。これらは光増幅媒体の前
後にある光部品の反射による光増幅媒体の発振を抑え安
定した光増幅を行うために、光増幅媒体を光アイソレー
タで挟んだ構成となっている。
【0011】光ファイバ増幅器の場合は、希土類元素添
加光ファイバの励起方法として、信号光と同じ方向に励
起光を伝搬させる前方向励起、信号光と逆方向に励起光
を伝搬させる後方向励起、および励起光を双方向に伝搬
させる双方向励起がある。図13(a)および(b)は
前方向励起の例を示したものである。エルビウム添加光
ファイバは、波長1.48μmや0.98μmのレーザ
光によって励起することができる。図13(a)および
(b)の構成では、出力ポートの直前に光フィルタ(Op
tical Bandpass Filter : BPF)を設置し、信号光波
長から離れた不必要なASE光電力を除去している。光
増幅器の出力のうち、増幅後の信号光がASE光に比べ
て十分大きい場合には光フィルタ(BPF)を省略する
ことができる。
【0012】光増幅器の性能を表す重要な指数として雑
音指数(NF、Noise Figure:無名数、一般にdBで表
示される)がある。光増幅器の製造メーカでは工場出荷
時にその雑音指数を測定すれば不良品を分別することが
できる。また、長期間使用した光増幅器の雑音指数を測
定すれば、その経年劣化を判断することもできる。光フ
ァイバ増幅器や半導体増幅器のように、種類の異なる光
増幅器の性能も雑音指数で表現することによりその性能
を比較することができる。そのため通信業者としては納
入業者から供給される光増幅器の特性を客観的に評価す
るには、雑音指数を測定することが最も簡便な方法であ
る。したがって精度の高い簡便な雑音指数測定器が要求
される。
【0013】光増幅器の雑音指数測定原理と従来方法に
よる測定方法について説明する。雑音指数(NF)を求
めるには次式が用いられる。 〔数1〕 ここで、PASE は光増幅器から出力される光波長のAS
E光電力、B0 はASE光電力PASE を測定した測定器
の透過帯域幅、Gは光増幅器の利得、hはプランク定
数、νは信号光の光周波数である。
【0014】ところが上記式(1)を用いて雑音指数
(NF)を求める場合に、一般にASE光電力PASE
直接に求めることが困難である。図14は光増幅器の光
増幅媒体(希土類添加光ファイバ、または半導体光増幅
素子)の内部を示す図であり、図15は一般的な光増幅
器の雑音指数(NF)特性を示す図である。この光増幅
媒体に入力した光は光増幅媒体中で増幅されて出力され
る。光増幅媒体が発生するASE光は、前方向および後
方向に伝搬し、増幅されて入力ポートおよび出力ポート
の双方に向かう。もっとも、光アイソレータを用いた構
成では、後方向へのASE光は光アイソレータで阻止さ
れて出力されない。
【0015】雑音指数(NF)を求めるのに必要なAS
E光電力は、出力ポートから出力される前方向のASE
光のうち、入力光波長に等しい波長成分の光電力であ
る。これは光増幅媒体は増幅された入力光と前方向のA
SE光との和として出力される。そのため増幅された入
力光とASE光とを分離して測定する必要がある。
【0016】次に、従来方法による雑音指数(NF)の
測定方法について説明する。図16は第一従来例雑音指
数(NF)測定方法を説明する図である。この方法は、
LD光源101からのレーザ光を被測定光増幅器102
に入力し、被測定光増幅器102からの出力を光スペク
トラムアナライザ103で測定するものである。単一波
長のレーザ光を被測定光増幅器102に入力すると、増
幅された入力光と広い波長範囲にわたるASE光とが合
わせて出力される。ASE光の電力(PASE )はこの出
力スペクトルから求められる。
【0017】すなわち、無入力時の被測定光増幅器10
2の出力スペクトルを観測し、これをレーザ光入力時の
スペクトルに重ね合わせ、レーザ光波長と同一のASE
光の電力を推定し求められる。ただし、この方法はAS
E光電力(PASE )を推定するもので直接測定するもの
ではない。
【0018】図17は第二従来例雑音指数(NF)の測
定方法を説明する図である(Confernce on Optical Fib
er Communication 1992,ThA-4,Accurate Noise Figure
Measurement of Erbium-Doped Fiber Amplifiers in Sa
turation Condition 参照)。この方法は、まず、被測
定光増幅器102と光スペクトラムアナライザ103と
の間に偏波制御器104と偏光子105とを配置し、第
一の方法と同様に、LD光源101からのレーザ光を被
測定光増幅器102に入力し、その出力を光スペクトラ
ムアナライザ103で測定するものである。
【0019】この方法は、増幅されたレーザ光の偏光状
態を単一に、かつ偏光子105の通過特性と直交するよ
うに偏波制御器104を調整するものである。すなわ
ち、光スペクトラムアナライザ103で増幅されたレー
ザ光電力が最小となるように調整することによって行わ
れる。増幅されたレーザ光の偏光状態が単一で、偏光子
105の特性と直交していると、増幅されたレーザ光は
通過を阻止される。しかし、ASE光は無偏光であるた
め偏光子105を通過することによりその出力は半分に
なる。理想的には、光スペクトラムアナライザ103で
増幅されたレーザ光を含まないスペクトルを観測するこ
とができればよいので、ASE光電力(PAS)を求める
ためには、このスペクトルで入力レーザ光の波長と同じ
波長の光電力を求めることになる。
【0020】図18は第三従来例雑音指数(NF)の測
定方法を説明する図である。この方法は、被測定光増幅
器102によりASE光の過度応答波形から信号入力時
の光電力を推定するものであり、第一従来方法と同様に
ASE光電力(PASE )を推定するものであって直接測
定する方法ではない(European Confernce on Optical
Communication 1992,P502, Pulsed-source technique f
or oplical amplifiernoise figure measurement 参
照)。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このような従来例の雑
音指数(NF)測定方法は、それぞれに特徴があり有効
なものであるが、第一従来例はASE光電力(PASE
を直接測定するものではなく推定により得られるもので
あるために、測定者によって差が生じ易く、また、多数
の被測定光増幅器について連続的かつ自動的に求めるに
は、計算機を用いてスペクトルのフィッテングを行う必
要がある。
【0022】第二従来例の場合は、偏波制御器を用いて
いるので、その調整が難しいために測定操作に熟練を要
する。したがって量産される光増幅器を測定するには適
当ではない。この偏波制御を自動化しようとするとその
制御が複雑になり、実用的な装置を得るにはさらに研究
が必要である。
【0023】また、第三従来例の場合は第一実施例と同
様に、ASE光電力(PASE )を直接測定するものでは
ないので、測定者による個人差が生じ易く、自動的に求
めるには計算機に過渡応答波形のデータを取り込み、カ
ーブフィッティングにより推定しなければならず作業が
複雑になる欠点がある。さらに、出力光パルスの立上が
り部に過渡応答によるピーク出力(光サージ)が発生
し、このピーク出力の大きさは光増幅器の入力電力と無
信号時の利得に依存するため数W(ワット)になること
がある。したがってピーク出力により光増幅器の部品損
傷の恐れがあり、雑音指数(NF)の測定方法として適
用範囲が制限される問題がある。
【0024】本発明はこのような背景のもとに行われた
もので、測定者によって差を生じることなく、光通信用
の光増幅器の特性を簡便かつ高い精度で測定することが
できるとともに、多数の光増幅器を連続的に測定するこ
とができる雑音指数測定方法および装置を提供すること
を目的とする。本発明は、多数の光増幅器について簡便
にかつ正確に測定し、その測定結果にばらつきが少な
く、光増幅器の性能を判定することができる方法および
装置を提供することを目的とする。本発明は、光増幅器
の製造検査、納入検査、経年劣化の検査、その他を簡便
に行うことができる方法および装置を提供することを目
的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は方法の発明であ
って、コアに希土類元素を添加した光ファイバをその光
増幅器に供給する信号光と波長の異なる光により励起し
光増幅を行う光増幅器、半導体増幅器、あるいは受動光
素子のように直接光増幅を行う光増幅器の特性を測定す
る雑音指数測定装置に関するものである。本発明の第一
の観点は、被測定光増幅器の上準位の原子寿命またはキ
ャリヤ寿命より十分に短い周期で強度変調された繰り返
し光パルス信号を被測定光増幅器の入力に与え、この光
パルス信号の有る時間領域に同期した被測定光増幅器の
出力光電力(PAMP ) およびこの光パルス信号の無い時
間領域に同期した被測定光増幅器の出力光電力
(PASE )を分離して検出し、プランク定数をh、光パ
ルス信号の光周波数をν、被測定光増幅器の利得をG、
前記光パルス信号の無い時間領域に同期した被測定光増
幅器の出力光電力(PASE ) を測定するときの通過帯域
幅をB0 とするとき、〔数1〕を演算することを特徴と
する雑音指数測定方法において、前記被測定光増幅器に
代えて自然放出光(ASE)を発生しない受動光素子を
接続し、前記光パルス信号の有る時間領域に同期したそ
の受動光素子の出力光電力(Pout ) およびこの光パル
ス信号の無い時間領域に同期した前記受動光素子の出力
光電力(Pleakage ) を分離して検出し、〔数2〕によ
り漏洩特性を演算することを特徴とする。
【0026】前記雑音指数(NF)演算式〔数1〕にお
いて、前記PASE に代えて、〔数3〕を代入して求める
ことができる。
【0027】本発明の第二の観点は、被測定光増幅器の
上準位の原子寿命またはキャリヤ寿命より十分に短い周
期で強度変調された繰り返し光パルス信号を被測定光増
幅器の入力に与え、この光パルス信号の有る時間領域に
同期した被測定光増幅器の出力光電力(PAMP ) および
この光パルス信号の無い時間領域に同期した被測定光増
幅器の出力光電力(PASE ) を分離して検出し、プラン
ク定数をh、光パルス信号の光周波数をν、被測定光増
幅器の利得をG、前記光パルス信号の無い時間領域に同
期した被測定光増幅器の出力光電力(PASE ) を測定す
るときの通過帯域幅をB0 とするとき、〔数1〕を演算
することを特徴とする雑音指数測定方法において、この
光パルス信号の有る時間領域に同期した被測定光増幅器
の出力光電力(PAMP ) およびこの光パルス信号の無い
時間領域に同期した被測定光増幅器の出力光電力(P
ASE ) をその光パルス信号の波長の近傍について波長ス
ペクトラムとして検出し、検出された波長スペクトラム
からPASE を補正することを特徴とする。
【0028】前記二つの出力光電力(PAMP およびP
ASE ) を分離して検出するために通過中心波長が被測定
増幅器の入力に与える光パルス信号の中心波長(λ)に
一致し通過帯域幅(B0 )を有する光電力検出器を用い
ることがよい。
【0029】上記数式の利得(G)は、被測定光増幅器
に入力する強度変調光の光電力をPInput とするとき、
〔数4〕として求めることができる。
【0030】この利得(G)は、被測定光増幅器の入力
に与える光パルス信号光を電気信号に変換して得られる
強度変調成分をPIN-Eとし、被測定光増幅器の出力光を
電気信号に変換して得られる強度変調成分をPAMP-E
するとき〔数5〕として求めることもできる。
【0031】半導体レーザを電気パルス信号で駆動する
ことにより被測定光増幅器の入力に与える光パルス信号
を得ることもできるし、あるいは無変調光源の出力光を
電気パルス信号で駆動する光スイッチを通過させること
により被測定光増幅器の入力に与える光パルス信号を得
ることもできる。
【0032】二つの出力光電力(PAMP およびPASE )
を分離するためには、被測定光増幅器に供給する光パル
ス信号に同期する繰り返しパルス信号で駆動する光スイ
ッチを用いる構成がよい。この光スイッチは音響光学ス
イッチを用いることができる。この音響光学スイッチは
音響光学スイッチ素子を複数縦続に接続して構成するこ
とができる。
【0033】この光スイッチを測定すべき時間領域にガ
ードタイミングを設けた時間領域に導通するように制御
することができる。
【0034】光スイッチの入力光を光測定光増幅器の入
力に与える光パルス信号の中心波長(λ)とは異なる波
長(λ′)を通過帯域とする光フィルタに通過させる構
成とすることができる。
【0035】被測定光増幅器がEr添加光ファイバ増幅
器であるときには、強度変調光の周波数が10kHz以
上とする。
【0036】被測定光増幅器が半導体光増幅器であると
きには、強度変調光の周波数が1GHz以上とする。
【0037】被測定光増幅器の出力光のうち、増幅され
た光パルス信号の偏波面に一致しかつ入力光パルス信号
の有る時間領域に対応する出力光電力(PAMP ) と、増
幅された光パルス信号の偏波面に一致しかつ入力光パル
ス信号の無い時間領域に対応する出力光電力とを分離し
て測定する構成とすることができる。
【0038】
【作用】光信号を入力した光増幅器の出力を光スペクト
ラムアナライザで観測すると、増幅された変調光とAS
E光との和が観測される。入力光としてパルス信号によ
り強度変調された光信号を与えると、増幅された強度変
調光には入力光信号が有る時間領域と光信号が無い時間
領域がそれぞれ存在する。入力信号が無い時間領域では
ASE光は消光時定数(上準位の時定数)によって変化
するものの、ASE光のみが出力される。本発明はこの
現象に注目してなされたものである。
【0039】被測定光増幅器の入力にその光増幅器の信
号消光時定数より十分に短い周期で強度変調された繰り
返し光パルス信号を与えると、入力光信号の無い時間領
域にも連続的にASE光が現れることになる。本発明で
は、この光パルス信号のない時間領域に同期してその被
測定増幅器の出力光を検出する。消光時定数は、光増幅
器が希土類元素でドープされた光ファイバを利用するも
のであるときには、その上準位の原子寿命により定ま
り、光増幅器が半導体素子を利用するものであるときに
はそのキャリヤ寿命により定まる。
【0040】すなわち、被測定光増幅器の入力からパル
ス信号により強度変調された光信号を与え、その光増幅
器の出力側に光スイッチを設置し、この光スイッチを入
力変調光の駆動信号と同期させて動作させ、増幅された
強度変調光の無い時間領域に対応した出力光だけを光ス
イッチにより切り出し、光スペクトラムアナライザで光
スペクトルを観察すれば、ASE光だけの光スペクトル
を求めることができる。ASE光スペクトルからそのA
SE光電力(PASE )を求めれば、簡便に雑音指数(N
F)を求めることができる。また、光スペクトラムアナ
ライザの代わりに挟帯域光フィルタと光電力計によって
もASE光電力(PASE )を測定し求めることができ
る。
【0041】本発明にかかわる基本的な方法は、増幅さ
れた強度変調光の無い時間領域に対応した出力光のAS
E光電力(PASE )と、増幅された強度変調光の有る時
間領域に対応した出力光の増幅された自然放射光電力と
が、同一レベルであるとして測定することになる。これ
は、被測定光増幅器がコアに希土類元素を添加した光フ
ァイバを信号光とは異なる波長の光により励起すること
により光増幅を行う希土類元素添加光ファイバを用いた
光増幅器である場合には、被測定光増幅器の上準位の原
子寿命より十分に短い周期で強度変調された繰り返し光
パルス信号を被測定光増幅器の入力に与えることによ
り、測定値に影響を及ぼさない程度に同一とすることが
できる。被測定光増幅器が半導体素子を用い光信号を直
接増幅する光増幅器である場合には、キャリヤ寿命より
十分に短い周期で強度変調された繰り返し光パルス信号
を被測定光増幅器の入力に与えることにより、測定値に
影響を及ぼさない程度に同一とすることができる。
【0042】ここで、強度変調光を入力した光増幅器の
ASE光電力について説明する。ASE光電力は光増幅
器の反転分布に依存する。光増幅器に光が入力すると、
誘導放出による増幅が生じて反転分布状態の原子が基底
状態へ遷移する。このため、光増幅器の光入力が大きく
なると反転分布は減少する。つまり、光増幅器の入力の
有無あるいは変化により、ASE光電力が異なる可能性
がある。
【0043】しかし、反転分布の光入力に対する応答時
間に比べ十分に早い速度の変調光が光増幅器に入力した
場合、反転分布は入力光の変化に追従できず一定とな
る。反転分布の光入力に対する応答時間は増幅媒体に依
存し、実行的な上位準位の原子寿命時間(τ2eff)で支
配される。エルビウム添加光ファイバ増幅器の場合、こ
の原子寿命時間(τ2eff)は0.2〜数10msであ
る。
【0044】エルビウム添加光ファイバ増幅器に数10
kHz以上の強度変調光が入力した場合、反転分布は入
力光の変化に追従できず一定となり、出力においては増
幅された強度変調光の非発光時間領域に対応した出力光
のASE光電力と発光時間領域に対応した出力光のAS
E光電力が同一となる。図11(a)は光増幅器の高速
変調における小信号光が入力した場合のASE光電力変
化を示す図、同図(b)は大信号光が入力した場合のA
SE光電力変化を示す図である。
【0045】半導体光増幅器の場合、原子寿命時間(τ
2eff)は数ns以下であるため、数GHz以上の強度変
調光を入力すればよい。雑音指数(NF)の測定は光増
幅器に入力する信号光の大小にかかわらず測定できるこ
とが望ましい。図11(a)および(b)に示したよう
に、本発明はこの条件を満たすことができる。
【0046】十分に小さい電力の光が光増幅器に入力し
た場合、誘導放出によって遷移する原子は少ない。この
遷移を十分に補えるように光増幅媒体にエネルギを与え
れば光増幅器の入力の有無あるいは変化により反転分布
状態は同一である。したがって光増幅器に入力した光電
力が十分に小さい場合、出力においては増幅された強度
変調光の非発光時間領域のASE光電力と発光時間領域
のASE光電力が同一となる。図11(c)は光増幅器
の低速変調における小信号光が入力した場合のASE光
電力変化を示したものである。光増幅器に低速変調の大
信号光が入力した場合には図11(d)に示すようにA
SE光電力が変動する。
【0047】本発明は、このような雑音指数(NF)の
測定において、光スイッチの漏洩があり、測定に影響を
与える場合に、それによって生じる測定誤差を補正し測
定精度を高められるようにするものである。すなわち、
前述の被測定光増幅器に代えて自然放出光(ASE)を
発生しない受動光素子を接続し、光パルス信号の有る時
間領域に同期した受動光素子の出力光電力(Pout ) お
よびこの光パルス信号の無い時間領域に同期した受動光
素子の出力光電力(Pleakage )を分離して検出する。
この検出値から漏洩特性(ISo)を演算し、この漏洩特
性(ISo)および光パルスの有る時間領域に同期した出
力光電力(PAMP )により光パルス信号の無い時間領域
に同期した出力光電力(PASE )を補正し雑音指数(N
F)を演算する。
【0048】また、別の方法として、光パルス信号の有
る時間領域に同期した出力光電力(PAMP )および光パ
ルス信号の無い時間領域に同期した出力光電力
(PASE )をその光パルス信号の波長の近傍について波
長スペクトラムとして検出し、検出された波長スペクト
ラムから出力光電力(PASE )を補正することによって
求めることができる。
【0049】これにより、多くの納入業者から供給され
る製造工程の異なった光増幅器の特性を簡便かつ高い精
度で測定することが可能となる。
【0050】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。まず、図1を参照して、本発明の原理的な基本構成
およびその動作について説明する。本発明の基本構成
は、被測定光増幅器1の入力に接続する入力側端子1a
と、被測定光増幅器1の出力に接続する出力側端子1b
と、被測定光増幅器1の消光時定数より十分に短い周期
で強度変調された繰り返し光パルス信号を前記入力側端
子に与える光信号供給手段(2、4)と、この光パルス
信号の有る時間領域に同期して出力側端子1bに現れる
出力光電力(PAMP ) およびこの光パルス信号の無い時
間領域に同期して出力側端子1bに現れる出力光電力
(PASE ) を分離して検出する検出手段(3、5または
3、6、7)とを備える。
【0051】検出手段には、被測定光増幅器1の出力回
路に設けられ電気パルス信号に同期する電気信号により
制御される光スイッチ3が備えられる。この光スイッチ
3は、それぞれ測定すべき時間領域にガードタイミング
を設けた時間領域に導通するように制御され、被測定光
増幅器1はその増幅要素として希土類添加光ファイバを
含み、前記光パルス信号の周波数は10kHz以上であ
る。
【0052】図1で光スペクトラムアナライザ5を用い
るか、光スペクトラムアナライザ5に代えて、破線で示
すように狭帯域濾波器6および光パワーメータ7を利用
するかはいずれでもよい。これは後の具体的な構成でさ
らに詳しく説明する。
【0053】プランク定数をh、光パルス信号の光周波
数をν、被測定光増幅器の利得をG、前記光パルス信号
の無い時間領域に同期した被測定光増幅器の出力光電力
(PASE ) を測定するときの通過帯域幅をB0 とすると
き、〔数1〕を演算することにより雑音指数が得られ
る。
【0054】前記二つの出力光電力(PAMP およびP
ASE ) を分離して検出するために通過中心波長が被測定
増幅器の入力に与える光パルス信号の中心波長(λ)に
一致し通過帯域幅(B0 )を有する光電力検出器を用い
ることができる。
【0055】前記利得(G)は、被測定光増幅器に入力
する強度変調光の光電力をPInputとするとき、〔数
4〕として求めることができる。
【0056】本発明では、前述した第三従来例の雑音指
数(NF)測定方法のように光サージが発生することは
ない。
【0057】一般的なエルビウム添加光ファイバ増幅器
の雑音指数(NF)特性は図13に示すように、その雑
音指数(NF)の値が入力光電力に依存している。本発
明では、エルビウム添加光ファイバ増幅器に数10kH
z以上の測定用強度変調光を入力し、出力光のうち入力
した強度変調光の非発光時間領域に対応したASE光電
力からPASE を簡単に求められる。また、半導体光増幅
器の場合は、原子寿命時間τ2effは数ns以下であるた
め数GHz以上の強度変調光を入力すればよい。強度変
調光の光電力を変化させ複数の雑音指数(NF)値を求
めれば図13に示す特性を得ることができる。
【0058】ここで、本発明実施例を具体的に説明す
る。
【0059】(第一実施例)図2は本発明第一実施例の
要部の構成を示すブロック図である。
【0060】本発明第一実施例は、受動光素子11と、
この受動光素子11に波長λの入力光を与える電気光変
換器20と、受動光素子11の出力回路に設けられ電気
パルス信号に同期する電気信号により制御される光スイ
ッチ3と、この光スイッチ3に電気信号を出力する変調
信号発生部4と、光スイッチ3からの出力を測定する光
スペクトラムアナライザ5とを備える。受動光素子11
としては自然放出光(ASE)を発生しない通常の光フ
ァイバが使用され、光スイッチ3として単一の音響光学
素子が使用される。電気光変換器20には光源22およ
び光スイッチ21が含まれる。
【0061】本第一実施例は、光スイッチ3の漏洩特性
が十分でない場合に、測定誤差を補正してその測定精度
を高めることができる。次にその動作について説明す
る。1MHzの変調信号発生部4は180度位相の異な
る出力Qおよび〔外1〕を電気光変換器2および光スイ
ッチ3に送出する。電気光変換器2は出力Qによって変
調を行い入力光を得る。この入力光は受動光素子1
1に入力し、その出力が光スイッチ3に入力する。光ス
イッチ3は変調信号発生部4からの出力〔外1〕によっ
て駆動される。この光スイッチ3からの光パルス信号の
有る時間領域に同期した受動光素子11の出力光電力
(Pout ) および光パルス信号の無い時間領域に同期し
た受動光素子11の出力光電力(Pleakage ) を分離し
て検出し、漏洩特性(ISo) を〔数2〕により演算す
る。
【0062】
【外1】 次に、漏洩電力の補正を行うために演算した漏洩特性
(ISo)を用いて、次式により補正値〔外2〕を演算
し、〔数3〕次式により雑音指数(NF)を求める。
【0063】
【数6】 これにより、漏洩光の影響をなくすことができ、補正値
〔外2〕を用いることにより利得Gも正確に求めること
ができる。
【0064】
【外2】 (第二実施例)本発明第二実施例は、前述した図1に示
す基本構成と同様に被測定光増幅器1に波長λの入力光
を与える電気光変換器2と、被測定光増幅器1の出力回
路に設けられ電気パルス信号に同期する電気信号により
制御される光スイッチ3と、この光スイッチ3に電気信
号を出力する変調信号発生部4と、光スイッチ3からの
出力を測定する光スペクトラムアナライザ5とが備えら
れる。
【0065】本発明第二実施例は、光パルス信号の有る
時間領域に同期した被測定光増幅器1の出力光電力(P
AMP )および光パルス信号の無い時間領域に同期した被
測定光増幅器1の出力光電力(PASE )をその光パルス
信号の波長の近傍について波長スペクトラムとして検出
し、検出された波長スペクトラムからPASE を補正す
る。
【0066】図3は本発明第二実施例における光スイッ
チの漏洩特性が51dBの場合の光パルス信号が無い時
間領域に同期した被測定系(ASE)光電力のスペクト
ル特性の測定例を示す図である。この図によれば、信号
波長においては、信号光の漏洩により約0.5dB誤差
を生じていることがわかる。そのため、測定系内で光ス
ペクトルアナライザ5が利用できる場合には、信号光の
周辺のASE光電力Pase を測定し補正により信号光波
長におけるASE光電力Pase を推定して測定精度を向
上させることができる。
【0067】従属請求項を説明するためさらに実施例を
あげて説明する。
【0068】(第三実施例)本発明第三実施例も前述し
た図1に示す基本構成と同様に構成される。
【0069】本第三実施例では、被測定光増幅器1とし
てエルビウム添加光ファイバ増幅器が使用され、光スイ
ッチ3として単一の音響光学素子が使用される。エルビ
ウム添加光ファイバ増幅器の原子寿命時間τ2effは0.
2〜数10msであるので測定光の変調周波数は数10
kHz程度あれば十分であるが、本第三実施例では1M
Hzに設定されている。
【0070】1MHzの変調信号発生部4は180度位
相の異なる出力Qおよび〔外1〕を電気光変換器2およ
び光スイッチ3に送出する。電気光変換器2は出力Qに
よって変調を行い入力光を得る。この入力光は半導
体レーザを直接変調することによって得られる。電気光
変換器2からの入力光は被測定光増幅器1に入力され
増幅される。被測定光増幅器1の出力は増幅された入力
光とASE光電力との和である。この出力が光スイッチ
3に入力される。光スイッチ3は変調信号発生部4から
の出力〔外1〕によって駆動される。光スイッチ3の出
力光のうち光パルス信号の無い時間領域に対応した部分
のみを通過させて光パルス信号が有る時間領域に対応す
る部分の通過を阻止する。この光スイッチ3は音響光学
素子により構成され、駆動周波数は上記のとおり1MH
zである。
【0071】図4は本発明第三実施例における信号およ
び入出力光の波形を示したものである。光スイッチ3の
出力を光スペクトラムアナライザ5に入力すれば、増
幅された測定光が含まれない光スペクトルを観測するこ
とができ、この光スペクトルからASE光電力
(PASE )が求められる。
【0072】ここで、光スペクトラムアナライザ5を使
用する代わりに、図1の破線で示す狭帯域濾波器6と光
パワーメータ7によって簡易にASE光電力(PASE
を求めることもできる。光スペクトラムアナライザは比
較的に高価であるが、濾波器およびパワーメータは安価
であり、工場の製造工程で利用するには適している。こ
のようにして得られた値から上記(1)式を用いて雑音
指数を測定する。
【0073】さらに、光スイッチ3の駆動位相を変える
ことにより、増幅された測定光のうち光パルス信号が有
る時間領域に対応した部分のみを通過させASE光電力
(PASE )から利得を求めることも可能である。
【0074】1MHzの変調信号Qと〔外1〕とは18
0度ずれているので、これらの同期が完全でなかった
り、パルスが重なっている場合、光スイッチ3の出力に
増幅後の入力光が漏れ込むことがある。図5(a)は光
スイッチ3の導通時間が長くなって不都合が発生してい
ることを示す。すなわち、光スイッチ3の導通時間が長
くなると、出力側に光パルス信号の一部が漏れていま
い、正確にASE光のみを検出することができなくな
る。これに対して図5(b)は光スイッチにガードタイ
ムを設けた場合の動作を説明する。この場合には光スイ
ッチ3の導通時間を短く設定する。このように光スイッ
チ3の動作デューティを50%とせずに図5(b)に示
すようにいくぶん短くすることにより、ASE光を正確
に測定することができる。
【0075】以上説明したように、本第三実施例では、
光増幅器の消光時定数に注目し、その消光時定数より十
分に短い周期で変調された入力光を光増幅器に入力し、
光増幅器の出力のうち入力光の無い時間領域に対応する
出力光のみを光スイッチにより切り出しているので、増
幅された入力光に影響されることなくASE光電力(P
ASE )を求めることができる。これにより簡便に雑音指
数(NF)を求めることができる。
【0076】(第四実施例)本発明第四実施例の構成を
図6に示す。この構成は光源として連続光を出力するも
のを用い、その出力回路に光スイッチ21を設けて光パ
ルス信号を得るものである。このための光スイッチ21
として、光スイッチ3を構成する音響光学素子と同種の
ものを用いこれが複数縦続に接続されたものを使用する
とよい。その他は図1に示す第三実施例同様に構成され
る。
【0077】この第四実施例は、光スイッチ3が測定光
の変調波形と180度位相が異なる波形により駆動さ
れ、増幅された測定光の非発光時間領域のみを通過させ
て発光時間領域の通過を阻止する。光スイッチ3のクロ
ストーク特性が不完全で、発光時間領域の通過を完全に
阻止できない場合には、光スイッチ3の出力に増幅後の
測定光が漏れ込む可能性がある。図7は本発明第四実施
例における光スイッチの漏洩特性が不十分である場合の
動作を示したもので、このような場合にはASE光電力
(PASE )の測定値に誤差を生じる。また、光スイッチ
3の漏洩特性が不完全で、測定光の消光比が十分得られ
ないと、光パルス信号が無い時間領域の光電力は増幅さ
れた測定光電力を含むことになり、ASE光電力(P
ASE )の測定値に誤差を生じる。
【0078】一般的な音響光学素子の漏洩特性は20〜
40dBであり、2個直列に接続して同期させ動作させ
ることにより、40〜80dBの漏洩特性をもつ光スイ
ッチが得られる。また、2個直列に接続された音響光学
素子を直交させれば、音響光学素子のもつ偏波依存性を
相殺することができる。したがって、図6に示す光スイ
ッチ3および光源の光スイッチ21として音響光学素子
を2個直列に接続して用いれば、誤差の少ない雑音指数
(NF)値を求めることができる。
【0079】(第五実施例)図8は本発明第五実施例の
要部の構成を示すブロック図である。この第五実施例
は、光スイッチ3と縦続に、光パルス信号の光波長
(λ)とは異なるが接近した波長(λ′)を通過帯域と
する帯域通過濾波器8が挿入される。その他は第一実施
例同様に構成される。
【0080】本第五実施例は、第四実施例で説明したよ
うに、光スイッチ3の漏洩特性が不完全であった場合
に、ASE光電力(PASE )の測定値に誤差を生じるこ
とから、中心波長λ′の帯域通過濾波器8を光スイッチ
3の前に設置し、光パルス信号の漏洩を少なくして、誤
差の少ない雑音指数(NF)を求めようとするものであ
る。
【0081】すなわち、帯域通過濾波器8の挿入によ
り、波長λ′が波長λから少しずらされるので光スイッ
チ3に入力する増幅後の光パルス信号のレベルを減少さ
せることができる。増幅後の光パルス信号のレベルが減
少すれば、不完全な特性の光スイッチによっても増幅さ
れた光パルス信号の有る時間領域の通過を十分に阻止す
ることができる。ただし、ASE光電力(PASE )は中
心波長λ′の帯域通過濾波器8によって損失を受ける
が、帯域通過濾波器8により受ける損失の値は一定であ
るので初期校正を行えば問題はない。このように中心波
長λ′の帯域通過濾波器8を用いることによっても誤差
の少ない雑音指数(NF)値を求めることができる。
【0082】(第六実施例)図9は本発明第六実施例の
要部の構成を示すブロック図である。この第六実施例
は、被測定光増幅器として半導体光増幅器のものを測定
する例である。半導体光増幅器はその消光時定数がきわ
めて短いから、光パルス信号の周波数は1GHz以上で
ある。その他は第三実施例同様に構成される。
【0083】すなわち、被測定光増幅器16が半導体光
増幅器であるので、その原子寿命時間(τ2eff)は数n
s以下である。したがって、光パルス信号の変調周波数
は数GHzが必要となる。LiNb03 光変換器や吸収
型光変調器の帯域には10数GHzで動作するものが得
られているのでこれを用いることにより実現する。本第
四実施例では、LiNb03 光変調器を用いた電気光変
換器を用いた電気光変換器12と光スイッチ13とを備
え、測定光の変調周波数を10GHzに設定した例につ
いて説明する。
【0084】電気光変換器12では、一定の光電力で発
振している半導体レーザの出力光(CW光)を変調信号
Qで駆動する。すなわち、CW光をLiNb03 光変調
器により外部変調し、10GHzの入力光を出力する。
同様に光スイッチ13はLiNb03 光変調器の変調信
号〔外1〕で駆動される。これにより、第三実施例同様
に誤差の少ない雑音指数(NF)値を求めることができ
る。
【0085】(第七実施例)図10は本発明第七実施例
の要部の構成を示すブロック図である。この第七実施例
は、検出手段に、被測定光増幅器の出力光のうち、増幅
された入力光パルス信号の偏波面に一致しかつ入力光パ
ルス信号の発光時間領域に対応する出力光電力と、増幅
された入力光パルス信号の偏波面に一致しかつ入力光パ
ルス信号のない時間領域に対応した出力光電力とを分離
して測定する偏波制御器9および偏光子10を備える構
成のものである。その他は第三実施同様に構成される。
本第七実施例では、被測定光増幅器が偏波依存性を持っ
ているので、出力のうち増幅された測定光の偏波面に対
応する雑音指数(NF)値を求めることができる。
【0086】一般的に、希土類添加光ファイバは、偏波
依存性のないシングルモード光ファイバのコア部分に希
土類が添加されて作製される。そのため、このファイバ
を励起したときに、光ファイバ中に生じる増幅現象に偏
波依存性はない。偏波依存性のない光アイソレータや光
フィルタなどと希土類添加ファイバを組み合わせれば、
偏波依存性のない光ファイバ増幅器を構成することがで
きる。現在、盛んに研究開発が進められているエルビウ
ム光ファイバ増幅器もこの一種である。また、PAND
A光ファイバのように偏波依存性のある光ファイバのコ
ア部に希土類を添加したファイバを用いれば、増幅現象
に偏波依存性のある光ファイバ増幅器を構成することが
できる。
【0087】半導体光増幅器を作製する場合、光増幅を
行う活性層の厚みと幅を等しく制御することが困難であ
るため、作製された素子は偏波依存性を持つものが多
い。これら偏波依存性のある光増幅器では、入力する光
の偏波面によって利得や出力光電力が異なる。またAS
E光も出力偏波面によって異なる。そのため、偏波依存
性のある光増幅器の雑音指数(NF)値を測定する場合
に、増幅された測定光の偏波面に一致した利得やASE
値を測定することが必要になる。
【0088】次に、本発明第七実施例の動作について説
明する。電気光変換器2と光スイッチ3とが変調信号発
生部4からの出力Qにより同相で駆動されると、図10
中のには増幅された入力光とASE光が共に出力され
る。偏波制御器9はが最大となるように制御する。最
小値を求めるように偏波制御器9を調整することは困難
であるが、最大となるように調整することは容易であ
る。偏波制御器9の調整によりは増幅された入力光と
その偏波面に一致したASE光となる。偏波制御器9と
偏光子10の通過損失を補正すれば、式(2)に示す入
力強度変調光の発光領域に対応した出力電力(PAMP
から利得を求めることができる。
【0089】次に、電気光変換器2が変調信号発生部4
からの出力Qで駆動され、光スイッチ3が出力〔外1〕
で駆動されると、増幅された入力光が除去されては増
幅された測定光の偏波面に一致したASEのみとなる。
偏波制御器9と偏光子10の通過損失を補正し、このA
SEからASE光電力(PASE )を求めることができ
る。このようにして偏波依存性のある光増幅器において
増幅された入力光の偏波面に対応する雑音指数(NF)
値を簡便に求めることができる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、測
定者によって差を生じることなく、光通信用の光増幅器
の特性を簡便かつ高い精度で測定することができるとと
もに、多数の光増幅器を連続的に測定することができる
雑音指数測定方法および装置を提供することができる。
本発明によれば、多数の光増幅器について簡便にかつ正
確に測定し、その測定結果にばらつきが少なく、光増幅
器の性能を判定することができる。本発明は、光増幅器
の製造検査、納入検査、経年劣化の検査、その他を簡便
に行うことができる。本発明の方法または装置を用いる
ことにより、光通信網に設けられる全数の増幅器を簡便
に測定することができるので、伝送路およびスイッチを
含む網の雑音設計を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる基本的構成を示すブロック
図。
【図2】本発明第一実施例の構成を示すブロック図。
【図3】本発明第二実施例における光スイッチの漏洩特
性が51dBの場合のASE光電力のスペクトル特性の
測定例を示す図。
【図4】本発明第三実施例にける信号および入出力光の
波形を示す図。
【図5】(a)は本発明第三実施例における光スイッチ
の通過時間が測定光の非発光時間より長い場合の動作を
示す図、(b)は光スイッチの通過時間が測定光の非発
光時間より短い場合の動作を示す図。
【図6】本発明第四実施例の要部の構成を示すブロック
図。
【図7】本発明第四実施例における光スイッチのクロス
トークが十分でない場合の動作を示す図。
【図8】本発明第五実施例の要部の構成を示すブロック
図。
【図9】本発明第六実施例の要部の構成を示すブロック
図。
【図10】本発明第七実施例の要部の構成を示すブロッ
ク図。
【図11】(a)は光増幅器の高速変調における小信号
光が入力した場合のASE光電力変化を示す図、(b)
は高速変調における大信号光が入力した場合のASE光
電力変化を示す図、(c)は低速変調における小信号光
が入力した場合のASE光電力変化を示す図、(d)は
低速変調における大信号光が入力した場合のASE光電
力変化を示す図。
【図12】光増幅器の原理を説明する図。
【図13】(a)は希土類元素添加光ファイバを用いた
光ファイバ増幅器の一般的な構成を示す図、(b)は半
導体レーザを用いた半導体光増幅器の一般的な構成を示
す図。
【図14】光増幅器の光増幅媒体内部を示す図。
【図15】一般的な光増幅器の雑音指数(NF)特性を
示す図。
【図16】第一従来例雑音指数(NF)測定方法を説明
する図。
【図17】第二従来例雑音指数(NF)測定方法を説明
する図。
【図18】第三従来例雑音指数(NF)測定方法を説明
する図。
【符号の説明】
1 被測定光増幅器(エルビウム添加光ファイバ増幅
器) 2、12、20 電気光変換器 3、13、21 光スイッチ 4 変調信号発生部 5、103 光スペクトラムアナライザ 6 狭帯域濾波器 7 光パワーメータ 8 帯域通過濾波器 9、104 偏波制御器 10、105 偏光子 11 受動光素子 16 被測定光増幅器(半導体光増幅器) 22 光源 101 LD光源 102 被測定光増幅器

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定光増幅器の上準位の原子寿命また
    はキャリヤ寿命より十分に短い周期で強度変調された繰
    り返し光パルス信号を被測定光増幅器の入力に与え、 この光パルス信号の有る時間領域に同期した被測定光増
    幅器の出力光電力(PAMP ) およびこの光パルス信号の
    無い時間領域に同期した被測定光増幅器の出力光電力
    (PASE ) を分離して検出し、 プランク定数をh、光パルス信号の光周波数をν、被測
    定光増幅器の利得をG、前記光パルス信号の無い時間領
    域に同期した被測定光増幅器の出力光電力(PASE ) を
    測定するときの通過帯域幅をB0 とするとき、 【数1】 を演算することを特徴とする雑音指数測定方法におい
    て、 前記被測定光増幅器に代えて自然放出光(ASE)を発
    生しない受動光素子を接続し、 前記光パルス信号の有る時間領域に同期したその受動光
    素子の出力光電力(Pout ) およびこの光パルス信号の
    無い時間領域に同期した前記受動光素子の出力光電力
    (Pleakage ) を分離して検出し、 【数2】 により漏洩特性を演算することを特徴とする雑音指数測
    定方法。
  2. 【請求項2】 前記雑音指数(NF)演算式〔数1〕に
    おいて、前記PASE に代えて、 【数3】 を代入する請求項1記載の雑音指数測定方法。
  3. 【請求項3】 被測定光増幅器の上準位の原子寿命また
    はキャリヤ寿命より十分に短い周期で強度変調された繰
    り返し光パルス信号を被測定光増幅器の入力に与え、 この光パルス信号の有る時間領域に同期した被測定光増
    幅器の出力光電力(PAMP ) およびこの光パルス信号の
    無い時間領域に同期した被測定光増幅器の出力光電力
    (PASE ) を分離して検出し、 プランク定数をh、光パルス信号の光周波数をν、被測
    定光増幅器の利得をG、前記光パルス信号の無い時間領
    域に同期した被測定光増幅器の出力光電力(PASE ) を
    測定するときの通過帯域幅をB0 とするとき、〔数1〕
    を演算することを特徴とする雑音指数測定方法におい
    て、 この光パルス信号の有る時間領域に同期した被測定光増
    幅器の出力光電力(PAMP ) およびこの光パルス信号の
    無い時間領域に同期した被測定光増幅器の出力光電力
    (PASE ) をその光パルス信号の波長の近傍について波
    長スペクトラムとして検出し、 検出された波長スペクトラムからPASE を補正すること
    を特徴とする雑音指数測定方法。
  4. 【請求項4】 前記二つの出力光電力(PAMP およびP
    ASE ) を分離して検出するために通過中心波長が被測定
    増幅器の入力に与える光パルス信号の中心波長(λ)に
    一致し通過帯域幅(B0 )を有する光電力検出器を用い
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の雑音指数測定方
    法。
  5. 【請求項5】 前記利得(G)は、被測定光増幅器に入
    力する強度変調光の光電力をPInput とするとき、 【数4】 とする請求項4記載の雑音指数測定方法。
  6. 【請求項6】 前記利得(G)は、被測定光増幅器の入
    力に与える光パルス信号光を電気信号に変換して得られ
    る強度変調成分をPIN-Eとし、被測定光増幅器の出力光
    を電気信号に変換して得られる強度変調成分をPAMP-E
    とするとき 【数5】 とする請求項4記載の雑音指数測定方法。
  7. 【請求項7】 半導体レーザを電気パルス信号で駆動す
    ることにより被測定光増幅器の入力に与える光パルス信
    号を得る請求項4記載の雑音指数測定方法。
  8. 【請求項8】 無変調光源の出力光を電気パルス信号で
    駆動する光スイッチを通過させることにより被測定光増
    幅器の入力に与える光パルス信号を得る請求項4記載の
    雑音指数測定方法。
  9. 【請求項9】 前記二つの出力光電力(PAMP およびP
    ASE ) を分離するために被測定光増幅器に供給する光パ
    ルス信号に同期する繰り返しパルス信号で駆動する光ス
    イッチを用いる請求項4記載の雑音指数測定方法。
  10. 【請求項10】 光スイッチは音響光学スイッチである
    請求項9記載の雑音指数測定方法。
  11. 【請求項11】 音響光学スイッチは複数縦続に接続さ
    れた請求項10記載の雑音指数測定方法。
  12. 【請求項12】 光スイッチを測定すべき時間領域にガ
    ードタイミングを設けた時間領域に導通するように制御
    する請求項9記載の雑音指数測定方法。
  13. 【請求項13】 光スイッチの入力光を光測定光増幅器
    の入力に与える光パルス信号の中心波長(λ)とは異な
    る波長(λ′)を通過帯域とする光フィルタに通過させ
    る請求項9記載の雑音指数測定方法。
  14. 【請求項14】 被測定光増幅器がEr添加光ファイバ
    増幅器であり、強度変調光の周波数が10kHz以上で
    ある請求項9記載の雑音指数測定方法。
  15. 【請求項15】 被測定光増幅器が半導体光増幅器であ
    り、強度変調光の周波数が1GHz以上である請求項9
    記載の雑音指数測定方法。
  16. 【請求項16】 被測定光増幅器の出力光のうち、増幅
    された光パルス信号の偏波面に一致しかつ入力光パルス
    信号の有る時間領域に対応する出力光電力(PAMP )
    と、増幅された光パルス信号の偏波面に一致しかつ入力
    光パルス信号の無い時間領域に対応する出力光電力とを
    分離して測定する請求項9記載の雑音指数測定方法。
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